JP2818698B2 - 複数光ビームのパワー補正方法及び光ビーム走査装置 - Google Patents

複数光ビームのパワー補正方法及び光ビーム走査装置

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JP2818698B2
JP2818698B2 JP3021831A JP2183191A JP2818698B2 JP 2818698 B2 JP2818698 B2 JP 2818698B2 JP 3021831 A JP3021831 A JP 3021831A JP 2183191 A JP2183191 A JP 2183191A JP 2818698 B2 JP2818698 B2 JP 2818698B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は複数光ビームのパワー補
正方法及びこの複数光ビームのパワー補正方法を用いた
光ビーム走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、マルチ周波数音響光学素子
(AOM)を備えた光学変調装置を用いて複数本のレー
ザビームを形成することにより安定かつ高速に読取り或
いは記録できる光ビーム走査装置が提案されている(特
公昭63−5741号公報、特開昭54−5455号公
報、特開昭57−41618号公報、特公昭53−98
56号公報、実開昭55−29414号公報等参照)。
【0003】かかるマルチ周波数音響光学素子を用いて
画像を記録するレーザビーム記録装置等の光ビーム走査
装置では、異なる周波数の信号を各々出力する複数の発
振器と、発振器の出力端の各々に接続されかつ発振器か
ら出力された信号の振幅を制御する複数の振幅制御器
と、複数の振幅制御器から出力された信号の各々を混合
して音響光学素子に入力する混合手段と、を備えてい
る。音響光学素子にレーザビームが入射された状態で前
記複数の信号が入力されると、前記レーザビームが音響
光学効果によって回折し、音響光学素子から前記信号の
数と同数のレーザビームが回折光として射出される。な
お、射出される各々のレーザビームの回折角度は前記信
号の周波数に依存し、各々のレーザビームのパワーは前
記信号の振幅にほぼ依存する。レーザビーム記録装置で
はこの複数のレーザビームを走査光学系及び記録光学系
を介して同時に感光材料の感光面へ照射する。
【0004】ところで、音響光学素子に一定振幅でかつ
周波数の異なる所定数の信号を混合して入力し所定数の
レーザビームを射出させる場合、図10(A)に示すよ
うに、レーザビーム1本当りの回折効率すなわちレーザ
ビーム1本当りのパワーは、射出させるレーザビームの
本数が多くなるに従って低下することが知られている。
このため、前述のレーザビーム記録装置等では記録する
画像に濃度むらが発生することになる。これを解決する
ために本出願人は、レーザビーム1本当りのパワーを射
出させるレーザビームの本数に拘わらず一定する技術を
既に提案している(特願平1−272332号公報、特
願平2−274755号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、射出さ
せるレーザビームの本数とレーザビーム1本当りのパワ
ーとの関係は、音響光学素子に入力する複数の信号の各
々の振幅によっても変化する。例として図10(B)に
示すように、射出させるレーザビームのパワーをより大
きくするために音響光学素子に入力する信号の振幅を大
きくした場合、射出させるレーザビームの本数を多くし
ていったときのレーザビーム1本当りのパワーの低下率
はより大きくなる。従って、前記同時多ビーム光変調装
置の技術をレーザビーム記録装置に適用した場合には、
例えば画像記録倍率の変更に伴ってレーザビームの書込
みパワーを記録倍率に応じた所定値に変更するために音
響光学素子に入力する信号の振幅を変更すると、画像に
濃度むらが発生することになる。
【0006】これを解決するために、図11に示すよう
な構成の回路によって補正することが考えられる。すな
わち、信号数計数回路200によって音響光学素子から
射出させるレーザビームの本数を表すデータを得る。こ
のデータは射出させるレーザビームの本数に応じてパワ
ーの補正を行うためのデジタルデータであり、DAC2
02でアナログ信号に変換されてリレー回路204へ出
力される。なお、DAC202には一定の基準電圧V
REF が入力される。リレー回路204は各記録倍率に対
応して複数のリレー206A、206B、・・が設けら
れており、前記アナログ信号は各リレー206A、20
6B、・・の入力側に導かれる。リレー206A、20
6B、・・の出力側には各々可変抵抗器208A、20
8B、・・が接続されている。可変抵抗器208A、2
08B、・・の各々の抵抗値は、図10(B)に示すよ
うに射出させるレーザビームの本数とレーザビーム1本
当りのパワーとの関係において、記録倍率毎に異なる傾
きを補正するような値に設定されている。
【0007】一方、記録倍率を表す信号がデコーダ21
0に入力され、デコーダ210は入力された信号が表す
記録倍率に対応したリレー206の励磁コイルをオンす
る。従って変換されたアナログ信号は記録倍率に対応す
るリレー206、可変抵抗器208を通過し、記録倍率
に対応した補正信号とされて出力される。この補正信号
を用いて音響光学素子に入力する信号の振幅を補正する
ことにより、レーザビーム1本当りのパワーは記録倍率
に応じた所定値となり、音響光学素子から射出させるレ
ーザビームの本数の変化に拘わらず一定となる。
【0008】しかし、例えばレーザビーム発生器の経時
変化等により音響光学素子に入射されるレーザビームの
パワーが変動した場合、一定の書込みパワーを得るため
には音響光学素子に入力する信号の振幅を調整する必要
があるが、これにより射出させるレーザビームの本数と
レーザビーム1本当りのパワーとの関係が変化するの
で、記録倍率毎の補正量が一定の場合にはレーザビーム
1本当りのパワーが射出させるレーザビームの本数によ
って変動する。前記回路構成において記録倍率毎の補正
量を変更する場合には、前記多数の可変抵抗器208
A、208B、・・の抵抗値を調整する必要があるの
で、音響光学素子に入射されるレーザビームのパワーの
変動にリアルタイムに対応することができず、また調整
作業が煩雑であった。
【0009】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、音響光学素子に入力する信号の振幅を変更した場合
にも音響光学素子から射出させる光ビームの単一光ビー
ム当りのパワーを射出させる光ビームの本数に拘わらず
一定にすることができる複数光ビームのパワー補正方法
を得ることが目的である。
【0010】また本発明は、音響光学素子に入力する信
号の振幅を変更した場合にも音響光学素子から射出させ
る光ビームの単一光ビーム当りのパワーを射出させる光
ビームの本数に拘わらず一定にすることができる光ビー
ム走査装置を得ることが目的である。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明に係
る複数光ビームのパワー補正方法は、所定の振幅で異な
る周波数の所定数の信号のうちの少なくとも1個が入力
され該入力された信号の振幅に応じたパワーでかつ入力
された信号の周波数に応じた方向へ入射された光ビーム
を射出させる音響光学素子を備えた光ビーム走査系の複
数光ビームのパワーを補正するにあたり、前記所定数の
信号を個々に入力したときに射出される単一光ビームの
パワーを測定し、前記所定数の信号を個々に入力したと
きに射出される単一光ビームのパワーが各々所定値とな
るように前記信号の振幅を各々制御した後に、複数の信
号を混合して入力したときに射出される複数光ビームの
パワーを測定し、前記複数光ビームのパワーの測定結果
と前記所定値とを比較して、混合して入力する信号の数
の変化に対する制御信号の変化の傾きを、任意の数の信
号を混合して入力したときに射出される任意の数の光ビ
ームの単一光ビーム当りのパワーが前記所定値に等しく
なるように決定し、混合入力する信号の数に従い前記決
定した傾きに応じて変化させた制御信号によって前記信
号の振幅を補正する。
【0012】請求項2記載の発明に係る光ビーム走査装
置は、異なる周波数の信号を各々出力する所定数の発振
回路と、前記所定数の発振回路から出力された信号の各
々の振幅を入力された第1の制御信号に応じて各々独立
に制御する所定数の第1の振幅制御回路と、前記所定数
の発振回路から出力された所定数の信号の振幅を入力さ
れた第2の制御信号に応じて各々同じように制御する第
2の振幅制御回路と、前記第1の振幅制御回路及び前記
第2の振幅制御回路で振幅が制御された少なくとも1個
の信号が入力され入力された信号の振幅に応じたパワー
でかつ入力された信号の周波数に応じた方向へ入射され
た光ビームを射出させる音響光学素子と、音響光学素子
から射出された光ビームのパワーを測定する測定手段
と、前記第1の振幅制御回路へ前記第1の制御信号を入
力すると共に、前記測定手段によって測定された、前記
所定数の信号を1個ずつ音響光学素子へ各々入力したと
きに射出される各光ビームのパワーに基づいて、前記所
定数の信号を1個ずつ音響光学素子へ各々入力したとき
に射出される各光ビームのパワーが各々所定値になるよ
うに前記第1の制御信号を調整する第1の入力手段と、
前記第2の振幅制御回路へ前記第2の制御信号を入力す
ると共に、前記第1の入力手段が前記第1の制御信号の
調整を行った後に前記測定手段によって測定された、複
数の信号を混合して音響光学素子に入力したときに射出
される複数光ビームのパワーと前記所定値とを比較し
て、混合して入力する信号の数の変化に対する第2の制
御信号の変化の傾きを、任意の数の信号を混合して入力
したときに射出される任意の数の光ビームの単一光ビー
ム当りのパワーが前記所定値に等しくなるように決定
し、混合入力する信号の数に従い前記決定した傾きに応
じて前記第2の制御信号を調整する第2の入力手段と、
を有している。
【0013】請求項3記載の発明に係る光ビーム走査装
置は、異なる周波数の信号を各々出力する所定数の発振
回路と、発振回路の各々に接続され発振回路から出力さ
れた信号の振幅を入力された振幅制御信号に応じて制御
する振幅制御回路と、前記振幅制御回路から出力された
所定数の信号のうちの少なくとも1個が入力され入力さ
れた信号の振幅に応じたパワーでかつ入力された信号の
周波数に応じた方向へ入射された光ビームを射出させる
音響光学素子と、音響光学素子から射出された光ビーム
のパワーを測定する測定手段と、前記所定数の発振回路
から出力された所定数の信号の振幅を各々独立に制御す
るための第1の制御信号を出力すると共に、前記測定手
段によって測定された、前記所定数の信号を1個ずつ音
響光学素子へ各々入力したときに射出される各光ビーム
のパワーに基づいて、前記所定数の信号を1個ずつ音響
光学素子へ各々入力したときに射出される各光ビームの
パワーが各々所定値になるように前記第1の制御信号を
調整する第1の出力手段と、前記所定数の発振回路から
出力された所定数の信号の振幅を各々同じように制御す
るための第2の制御信号を出力すると共に、前記第1の
出力手段が前記第1の制御信号の調整を行った後に前記
測定手段によって測定された、複数の信号を混合して
響光学素子に入力したときに射出される複数光ビームの
パワーと前記所定値とを比較して、混合して入力する信
号の数の変化に対する第2の制御信号の変化の傾きを、
任意の数の信号を混合して入力したときに射出される任
意の数の光ビームの単一光ビーム当りのパワーが前記所
定値に等しくなるように決定し、混合入力する信号の数
に従い前記決定した傾きに応じて前記第2の制御信号を
調整する第2の出力手段と、前記第1の出力手段から出
力された第1の制御信号と前記第2の出力手段から出力
された第2の制御信号との和を前記振幅制御信号として
振幅制御回路へ入力する入力手段と、を有している。
【0014】
【作用】請求項1記載の発明では、まず所定数の信号を
音響光学素子に個々に入力したときに射出される単一光
ビームのパワーを測定し、所定数の信号を個々に入力し
たときに射出される単一光ビームのパワーが各々所定値
となるように前記所定数の信号の振幅を各々制御する。
これにより、例えば音響光学素子に入射される光ビーム
のパワーが変動しても、音響光学素子に入力する信号の
振幅が変更されてこの変動分が補正される。また、単一
光ビーム当りのパワーの目標値(所定値)が変更された
場合にも、単一光ビーム当りのパワーを目標値に一致さ
せることができる。請求項1の発明では、次に複数の信
号を混合して音響光学素子に入力したときに射出される
複数光ビームのパワーを測定し、複数光ビームのパワー
の測定結果と所定値とを比較して、混合して入力する信
号の数の変化に対する制御信号の変化の傾きを、任意の
数(但し、所定数以下)の信号を混合して入力したとき
に射出される任意の数の光ビームの単一光ビーム当りの
パワーが所定値に等しくなるように決定し、混合入力す
る信号の数に従い前記決定した傾きに応じて変化させた
制御信号によって信号の振幅を補正する。これにより
音響光学素子に入射される光ビームのパワーが変化した
場合や、単一光ビーム当りのパワーの目標値(所定値)
が変更された場合にも、音響光学素子から射出させる光
ビームの単一光ビーム当りのパワーを、射出させる光ビ
ームの本数に拘わらず一定にすることができる。
【0015】請求項1の発明によれば、例えば特開昭5
4−164152号公報等に記載されているように、所
定数の信号に加えてダミー信号も音響光学素子に入力
し、音響光学素子からダミー光を射出させることで、音
響光学素子から射出させる光ビームの単一光ビーム当り
のパワーの変化を抑制したりする必要がないので、所定
数の信号の周波数差を大きくすることができ、音響光学
素子の光ビーム射出側に光学系を設ける場合にも、該光
学系の設計の自由度が高くなると共に、音響光学素子に
入射された光ビームのパワーを有効に利用することがで
きる。 また、請求項1の発明は、特開昭53−1484
61号公報に記載の技術のように多数の補正値を求める
必要はなく、所定数の信号を個々に入力したときに射出
される単一光ビームのパワーが各々所定値となるように
信号の振幅を各々制御した後に、複数の信号を混合して
入力したときに射出される複数光ビームのパワーの測定
結果と所定値とを比較して制御信号の変化の傾きを決定
することで、上記公報における多数の補正値の決定に相
当する処理が完了し、音響光学素子から射出させる光ビ
ームの単一光ビーム当りのパワーを、射出させる光ビー
ムの本数に拘わらず一定にする補正を実行可能となるの
で、短時間で処理を行うことができると共に、多数の補
正値を記憶するための大容量の記憶手段も不要となる。
【0016】請求項2記載の発明において、第1の入力
手段は、所定数の発振回路から出力された信号の各々の
振幅を各々独立に制御するための第1の制御信号を第1
の振幅制御回路へ入力すると共に、測定手段によって測
定された、所定数の信号を1個ずつ音響光学素子へ各々
入力したときに射出される各光ビームのパワーに基づい
て、所定数の信号を1個ずつ音響光学素子へ各々入力し
たときに射出される各光ビームのパワーが各々所定値に
なるように第1の制御信号を調整する。これにより、例
えば音響光学素子に入射される光ビームのパワーが変動
した場合には、この変動分を補正する第1の制御信号が
第1の振幅制御回路に入力され、第1の振幅制御回路で
は第1の制御信号に応じて信号の振幅を変更するので、
1個の信号を音響光学素子に入力したときに射出される
光ビームのパワーは所定値に維持される。また第2の入
力手段は、所定数の発振回路から出力された所定数の信
号の振幅を各々同じように制御するための前記第2の制
御信号を第2の振幅制御回路へ入力すると共に、第1の
入力手段が第1の制御信号の調整を行った後に測定手段
によって測定された、複数の信号を混合して音響光学素
子に入力したときに射出される複数光ビームのパワー
所定値とを比較して、混合して入力する信号の数の変化
に対する第2の制御信号の変化の傾きを、任意の数(但
し、所定数以下)の信号を混合して入力したときに射出
される任意の数の光ビームの単一光ビーム当りのパワー
が所定値に等しくなるように決定し、混合入力する信号
の数に従い決定した傾きに応じて第2の制御信号を調整
する。これにより、音響光学素子から射出させる光ビー
ムの単一光ビーム当りのパワーが音響光学素子から射出
させる光ビームの本数に拘わらず一定の所定値となるよ
うに、第2の振幅制御回路で信号の振幅が制御される。
従って、音響光学素子に入射される光ビームのパワーが
変化した場合や、単一光ビーム当りのパワーの目標値
(所定値)が変更された場合にも、音響光学素子から射
出させる光ビームの単一光ビーム当りのパワーを、射出
させる光ビームの本数に拘わらず一定にすることができ
る。また、本請求項2の発明では多数の可変抵抗器等を
用いる必要がなく抵抗値の調整作業は不要となるので、
上記補正を容易に行うことができる。更に請求項2の発
明は、請求項1の発明と同様に、音響光学素子の光ビー
ム射出側に光学系を設ける場合の光学系の設計の自由度
が高くなると共に、音響光学素子に入射された光ビーム
のパワーを有効に利用することができ、多数の補正値を
記憶するための大容量の記憶手段も不要となる。
【0017】なお、本請求項2の発明において、第1の
振幅制御回路及び第2の振幅制御回路の配置は発振回路
と音響光学素子との間であればよく、第2の振幅制御回
路で振幅制御された信号を第1の振幅制御回路でさらに
振幅制御するようにしてもよい。
【0018】請求項3記載の発明において、振幅制御回
路は発振回路から出力された信号の振幅を入力された振
幅制御信号に応じて制御する。一方、第1の出力手段は
所定数の発振回路から出力された所定数の信号の振幅を
各々独立に制御するための第1の制御信号を出力すると
共に、測定手段によって測定された、所定数の信号を1
個ずつ音響光学素子へ各々入力したときに射出される各
光ビームのパワーに基づいて、所定数の信号を1個ずつ
音響光学素子へ各々入力したときに射出される各光ビー
ムのパワーが各々所定値になるように第1の制御信号を
調整する。これにより、例えば音響光学素子に入射され
る光ビームのパワーが変動した場合にはこの変動分を補
正した第1の制御信号が出力される。また、第2の出力
手段は所定数の発振回路から出力された所定数の信号の
振幅を各々同じように制御するための第2の制御信号を
出力すると共に、第1の出力手段が第1の制御信号の調
整を行った後に測定手段によって測定された、複数の信
号を混合して音響光学素子に入力したときに射出される
複数光ビームのパワーと所定値とを比較して、混合して
入力する信号の数の変化に対する第2の制御信号の変化
の傾きを、任意の数の信号を混合して入力したときに射
出される任意の数の光ビームの単一光ビーム当りのパワ
ーが所定値に等しくなるように決定し、混合入力する信
号の数に従い決定した傾きに応じて第2の制御信号を調
整する。また入力手段は、この第1の制御信号と第2の
制御信号との和を振幅制御信号として前記振幅制御回路
へ入力する。このため、振幅制御回路に入力される振幅
制御信号は、1個の信号を音響光学素子に入力したとき
に射出される光ビームのパワーを所定値に維持し、かつ
任意の数(但し所定数以下)の信号を音響光学素子に入
力したときに射出される任意の数の光ビームの単一光ビ
ーム当りのパワーを音響光学素子に1個の信号を入力し
たときに射出される光ビームのパワーと等しくする信号
となる。これにより、音響光学素子に入射される光ビー
ムのパワーが変化した場合や、単一光ビーム当りのパワ
ーの目標値(所定値)が変更された場合にも、音響光学
素子から射出させる光ビームの単一光ビーム当りのパワ
ーを射出させる光ビームの本数に拘わらず一定にするこ
とができる た、本請求項3の発明においても多数の
可変抵抗器等を用いる必要がなく抵抗値の調整作業は不
要となるので、上記補正を容易に行うことができる。
に請求項3の発明においても、請求項1及び請求項2の
発明と同様に、音響光学素子の光ビーム射出側に光学系
を設ける場合の光学系の設計の自由度が高くなると共
に、音響光学素子に入射された光ビームのパワーを有効
に利用することができ、多数の補正値を記憶するための
大容量の記憶手段も不要となる。
【0019】なお、上記発明において音響光学素子から
射出した光ビームを用いて画像等の記録を行い、記録倍
率等に応じて光ビームをパワーを変更する場合には、音
響光学素子に1個の信号を入力して射出される単一光ビ
ームのパワーを制御するときの基準値である前記所定値
を前記記録倍率に応じて変更することによって対応する
ことができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。図3には本発明に係るレーザビーム記録装
置10が示されている。このレーザビーム記録装置10
は、電源14に接続されたHe−Neレーザ12を備え
ている。このHe−Neレーザに代えて他の気体レーザ
或いは固体レーザ、半導体レーザ等を用いてもよい。H
e−Neレーザ12のレーザビーム射出側には、レンズ
16、AOM(音響光学素子)18及びレンズ24が順
に配列されている。AOM18は音響光学効果を生ずる
音響光学媒質21を備えている。音響光学媒質21の対
向する面には、入力された高周波信号に応じて超音波を
出力するトランスデューサ17と、音響光学媒質21を
通過した超音波を吸収する吸音体19とが貼付されてい
る。トランスデューサ17は、AOM18を駆動するA
OMドライバ20に接続され、AOMドライバ20は制
御回路22に接続されている。本実施例では、AOM1
8に入射されたレーザビームから最大8本のレーザビー
ムが回折され、記録用レーザビームとして射出される。
【0021】レンズ24のレーザビーム射出側には、ミ
ラー26、ダイクロイックミラー25、ポリゴンミラー
(回転多面鏡)28、レンズ29及びダイクロイックミ
32が順に配列されている。ダイクロイックミラー
25の近傍にはレンズ27及び半導体レーザ13が配置
されている。半導体レーザ13は半導体レーザドライバ
15に接続されている。半導体レーザ13から射出され
たレーザビームはレンズ27を介して参照用レーザビー
ムとしてダイクロイックミラー25に入射され、ポリゴ
ンミラー28側へ反射される。ポリゴンミラー28はポ
リゴンミラードライバ30に接続されており、ポリゴン
ミラードライバ30によって高速回転される。記録用レ
ーザビーム及び参照用レーザビームはポリゴンミラー2
8で反射され、前記記録用レーザビームはダイクロイッ
クミラー32で反射され、参照用レーザビームはダイク
ロイックミラー32を透過する。またダイクロイックミ
ラー32を透過した前記参照用レーザビームを受光可能
な位置には、リニアエンコーダ33及び光電変換器31
が順に配列されている。これにより、ダイクロイックミ
ラー32を透過した参照用レーザビームはリニアエンコ
ーダ33上に走査される。
【0022】リニアエンコーダ33は、透明部と不透明
部とが主走査方向に一定ピッチで交互に多数縞状に配置
された平面板で構成され、このリニアエンコーダ33を
ポリゴンミラー28で反射された参照用レーザビームで
走査すると、参照用レーザビームが透明部を透過するた
め光電変換器31からパルス信号が出力される。この光
電変換器31からのパルス信号は、ガルバノメータミラ
ーの角度を制御するガルバノメータミラードライバ36
Aに入力される。ダイクロイックミラー32の反射側に
は、ミラー34、ガルバノメータミラー36、ミラー3
8が順に配列されている。ミラー38で反射された記録
用レーザビームはレンズ40を通してステージ42に照
射される。ミラー38とレンズ40との間には、非記録
時(例えば、あるコマから他のコマへ記録を変更すると
き、あるフィッシュから他のフィッシュへ記録を変更す
るとき等)にレーザビームを遮断するように閉じられる
シャッター61が配置されている。このシャッター61
のレーザビーム入射側の面には光電変換器60(本発明
の測定手段)が取り付けられている。ステージ42に
は、マイクロフィルム等の記録材料44が配置されてい
る。この記録材料44は、それぞれリール46及びリー
ル48に層状に巻付けられている。
【0023】図1に示すように、上記で説明した位置に
配置されかつAOM18から回折光として射出された記
録用レーザビームを受光して該レーザビームのパワーに
応じた大きさの電圧を出力する光電変換器60は、制御
回路22の増幅器88の入力側に接続されている。増幅
器88の出力側にはADC(アナログ−デジタル変換
器)82、レジスタ90が順に接続されている。ADC
82は光電変換器60から出力され増幅器88で増幅さ
れた信号を、前記受光したレーザビームのパワーを表す
デジタルデータに変換する。レジスタ90は前記デジタ
ルデータを一時的に保持する。レジスタ90はデータバ
スライン92に接続されている。データバスライン92
にはCPU(中央処理装置)80も接続されており、相
互間のデータおよびコマンドの入出力が可能となってい
る。CPU80はレジスタ90に保持されたレーザビー
ムのパワーを表すデータに基づいて処理を行う。
【0024】データバスライン92にはレジスタ84
A、84B、84C、84D、84E、84F、84
G、84Hが接続されており、各レジスタは各々DAC
(デジタル−アナログ変換器)86A、86B、86
C、86D、86E、86F、86G、86Hに接続さ
れている。レジスタ84A、84B、84C、84D、
84E、84F、84G、84Hには、AOM18から
射出された8本のレーザビームの各々のレベルを調整す
るデジタルデータが供給される。このデジタルデータは
各DAC86でアナログ信号に変換され、AOMドライ
バ20の後述するローカルレベル制御回路64A〜64
Hの各々へレベル制御信号として出力される。
【0025】データバスライン92には文字生成回路9
4が接続されている。文字生成回路94にはホストコン
ピュータ等から転送された画像データがCPU80によ
って供給され、文字生成回路94はこれを一旦格納す
る。文字生成回路94には遅延回路58及び信号数計数
回路54が接続されている。文字生成回路94は一旦格
納した画像データからレーザビームによる画像の記録順
に8画素分毎に画像データ(8ビット)を取り出し、前
記遅延回路58及び信号数計数回路54へ出力する。遅
延回路5では入力された画像データを所定時間遅延し
た後、AOMドライバ20の後述するスイッチ回路66
A〜66Hの各々へ出力する。一方、信号数計数回路5
4は入力された8ビットの画像データを、8個のビット
のオン(1)の数を表す4ビットのデータへ変換し、第
2DAC(デジタル−アナログ変換器)56へ出力す
る。
【0026】また、データバスライン92にはレジスタ
50、第1DAC(デジタル−アナログ変換器)52が
順次接続されている。レジスタ50には、8ビットの補
正データがCPU80から供給される。この補正データ
は、AOM18に入力する信号の振幅を変更した場合に
も、AOM18から射出させるレーザビームのレーザビ
ーム1本当りのパワーを射出させるレーザビームの本数
に拘わらず一定にするための補正量を表している。レジ
スタ50はこの補正データを一時的に保持し、第1DA
C52へ出力する。第1DAC52では入力されたデジ
タルの補正データを、前記補正量に対応した電圧レベル
のアナログ信号へ変換する。第1DAC52の出力端子
は前記第2DAC56の基準電圧入力端子に接続されて
おり、第1DAC52は補正量に対応した電圧レベルの
アナログ信号を基準電圧VREF として第2DAC56へ
供給する。
【0027】図4に示すように、第2DAC56から出
力される信号の電圧レベルは、前記信号数計数回路54
から入力されるデータの値が大きくなるに従って、すな
わち画像データのオンの数が多くなるに従って高くな
り、高くなる度合いは基準電圧VREF の電圧レベルに応
じて変化する。すなわち、基準電圧VREF の電圧レベル
が大きい場合には画像データのオンの個数の増加に対し
て第2DAC56の出力電圧レベルが高くなる度合いが
大きく(傾きが大きく)なる。また、基準電圧V REF
電圧レベルが小さい場合には画像データのオンの個数の
増加に対して第2DAC56の出力電圧レベルが高くな
る度合いが小さく(傾きが小さく)なる。この傾きの大
きさは基準電圧VREF の電圧レベルに応じて連続的に変
化する。従って、基準電圧VREF の電圧レベル、すなわ
ちレジスタ50に供給する補正データの値を変更するこ
とによって前記傾きを変化させることができる。なお、
画像データのオンの数が1の場合に第2DAC56から
出力される信号の電圧レベルは、基準電圧VREF が変更
されても変化しないように設定されている。
【0028】第2DAC56からの出力信号は増幅器9
6で増幅された後、AOMドライバ20の後述するトー
タルレベル制御回路70AB〜70GHの各々に振幅補
正信号として供給される。
【0029】図2に示すように、AOMドライバ20は
各々周波数がf1〜f8の発振回路62A、62B、6
2C、62D、62E、62F、62G、62H、ロー
カルレベル制御回路64A、64B、64C、64D、
64E、64F、64G、64H、スイッチ回路66
A、66B、66C、66D、66E、66F、66
G、66Hを備えている。ローカルレベル制御回路64
A〜64Hの各々は発振回路62A〜62Hの出力端の
各々に接続され、ローカルレベル制御回路64A〜64
Hの出力端にはスイッチ回路66A〜66Hが各々接続
されている。ローカルレベル制御回路としては、ダブル
バランスドミキサーやピンダイオードアッテネータを使
用することができる。ローカルレベル制御回路64A〜
64Hのレベル制御端の各々には、前述のDAC86A
〜86Hの各々からのレベル制御信号が入力される。ま
た、スイッチ回路66A〜66Hの制御端の各々には、
遅延回路58からの8ビットのパラレル信号で入力され
る画像データの各々1ビットが入力される。
【0030】スイッチ回路66A、66Bの各出力端
は、2つの信号を1:1の割合で混合するコンバイナ6
8ABの入力端に各々接続されている。同様に、スイッ
チ回路66C、66Dの各出力端はコンバイナ68CD
の入力端に接続され、スイッチ回路66E、66Fの各
出力端はコンバイナ68EFの入力端に接続され、スイ
ッチ回路66G、66Hの各出力端はコンバイナ68G
Hの入力端に接続されている。
【0031】コンバイナ68ABの出力端はトータルレ
ベル制御回路70ABを介して増幅回路72ABに接続
されている。同様に、コンバイナ68CDの出力端はト
ータルレベル制御回路70CDを介して増幅回路72C
Dに接続され、コンバイナ68EFの出力端はトータル
レベル制御回路70EFを介して増幅回路72EFに接
続され、コンバイナGHの出力端はトータルレベル制御
回路70GHを介して増幅回路72GHに接続されてい
る。増幅回路72AB、72CDの各出力端はコンバイ
ナ74の入力端に接続され、増幅回路72EF、72G
Hの各出力端はコンバイナ76の入力端に接続されてい
る。コンバイナ74、76の出力端はコンバイナ78に
接続され、コンバイナ78の出力端は増幅回路79の入
力端に接続されている。増幅回路79は入力された信号
を一定の増幅率で増幅する。増幅回路79の出力端はA
OM18のトランスデューサ17に接続されている。ト
ータルレベル制御回路70AB〜70GHはダブルバラ
ンスドミキサーやピンダイオードアッテネータで構成さ
れ、各々のレベル制御端には前述の制御回路22の増幅
回路96から出力された振幅補正信号が分配されて供給
される。
【0032】次に本実施例の作用を説明する。各発振回
路62A〜62Hから出力された信号はローカルレベル
制御回路64A〜64Hに入力される。ローカルレベル
制御回路64A〜64Hには、後述するレベル調整処理
によって設定されたレベルを表すレベル制御信号が各々
DAC86A〜86Hから入力される。ローカルレベル
制御回路64A〜64Hはレベル制御信号に基づいて振
幅を調節する。ローカルレベル制御回路64A〜64H
でレベル調整された信号はスイッチ回路66A〜66H
へ供給される。一方、ホストコンピューター等から供給
された画像データは文字発生回路94に一旦格納され、
8ビット毎の画像データとしてレーザビームによる画像
の記録順に遅延回路58及び信号数計数回路54に供給
される。遅延回路58で一定時間遅延された8ビットの
画像データは各スイッチ回路66A〜66Hに1ビット
づつ分配されて入力される。スイッチ回路66A〜66
Hは入力された1ビットの画像データがオン(1)の場
合には信号を通過させ、オフ(0)の場合には信号を遮
断する。スイッチ回路66A〜66Hを通過した信号は
コンバイナ68AB〜68GHで混合されてトータルレ
ベル制御回路70AB〜70GHに出力される。
【0033】一方、信号数計数回路54は、文字発生回
路94から入力された信号のオンの個数に応じたデジタ
ル信号を第2DAC56へ出力する。第2DAC56に
は、この信号のオンの個数に応じたデジタル信号と共
に、レジスタ50、第1DAC52を介してアナログ信
号に変換された補正データが基準電圧VREF として入力
され、AOM18から射出させるレーザビームの単一レ
ーザビーム当りのパワーを、射出させるレーザビームの
本数に拘わらず一定にするための振幅補正信号を出力す
る。なお、この振幅補正信号のレベルを設定して信号の
振幅を補正する振幅補正処理については後述する。前記
振幅補正信号はトータルレベル制御回路70AB〜70
GHの制御端の各々に入力される。トータルレベル制御
回路70AB〜70GHは入力された振幅補正信号に基
づいて信号の振幅を調整する。トータルレベル制御回路
70AB〜70GHで振幅が調整された各々の信号は、
増幅回路72AB〜72GH、コンバイナ74、76、
コンバイナ78を介して混合され、増幅回路79で一定
の増幅率で増幅された後、AOM18のトランスデュー
サ17に供給される。
【0034】トランスデューサ17は入力された信号
を、入力された信号の数、周波数及び振幅に応じた超音
波信号に変換する。この超音波信号は、音響光学媒質2
1を伝播して吸音体19に吸音される。このとき、He
−Neレーザ12からレーザビームが入射されている場
合には、このレーザビームから入力された信号の数と同
数のレーザビームが、信号の振幅に応じたパワーでかつ
各信号の周波数に応じた方向へ回折光として射出され
る。AOM18から射出されたレーザビームは、ポリゴ
ンミラー28によって主走査方向に走査され、ガルバノ
メータミラー36によって副走査方向に走査される。
【0035】図7は、ガルバノメータミラー36のミラ
ーの角度を経過時間に応じて示したものである。第n齣
の記録が開始される前の非記録期間において、第n齣の
画像データが準備されると共に記録材料が1齣分搬送さ
れて記録材料の位置決めが行われる。このとき、シャッ
タは閉じられている。なお、記録が開始されると、シャ
ッタが開かれガルバノメータミラー36のミラー角度が
記録終了角度になるまでに第n齣のデータが転送されて
第n齣の画像記録が行われる。また、この非記録期間の
うちのチェック期間においては、前述のレベル調整処理
及び振幅補正処理が行われる。
【0036】最初にレベル調整処理について、図5に示
すフローチャートを参照して説明する。AOM18から
射出されたレーザビームは、閉じられたシャッタに取付
けられた光電変換器60に入射される。このレベル調整
処理はトータルレベル制御回路70AB〜70GHに一
定の電圧レベルの振幅補正信号を供給した状態で行わ
れ、各発振回路62A〜62Hに対応するレーザビーム
毎に次のようにして処理される。
【0037】ステップ100ではNの初期値として1を
設定し、ステップ102では8本のレーザビームの第1
番目のAOMドライバ20のスイッチ回路のみをオンす
る画像データを、文字生成回路94、遅延回路58を介
してスイッチ回路66A〜66Hへ供給する。これによ
り、発振回路62A〜62Hから信号を出力した状態で
スイッチ回路66Aだけがオン状態になる。次のステッ
プ104では予め記憶されている記録倍率毎の基準値の
うち現在設定されている記録倍率に対応する基準値L1
を取り込む。ステップ106では、光電変換器60で受
光しADC82でデジタル値に変換されてレジスタ90
に保持されている8本のレーザビームの第1番目のレー
ザビームのパワーP1を取り込む。ステップ108では
設定値L1とP1値の偏差Xを演算し、設定値L1とP
1値とが等しいか否か判断する。ステップ108の判定
が肯定された場合、すなわち偏差Xが0の場合にはステ
ップ110へ移行してローカルレベル制御回路64Aへ
出力するレベル制御信号の電圧レベルとしてP1値を記
憶する。また、ステップ108の判定が否定された場
合、すなわち偏差Xが0以外の場合にはステップ112
へ移行し、ローカルレベル制御回路64へ出力するレベ
ル制御信号の電圧レベルとしてP1値に偏差Xを加算し
た値を記憶する。
【0038】ステップ114では、ステップ110また
はステップ112で記憶したレベル制御信号の電圧レベ
ルを表すデータを、第1番目のレーザビームのパワーを
制御するローカルレベル制御回路64Aに対応するレジ
スタ84Aへ出力する。これにより、ローカルレベル制
御回路64Aには、レジスタ84Aに記憶された値がD
AC86Aによりアナログ電圧値に変換されてレベル制
御信号として入力される。従って、光電変換器60で受
光されたレーザビームのパワーが基準値より大きい場合
にはローカルレベル制御回路64Aへ出力するレベル制
御信号の電圧レベルを低下させ、信号の振幅が小さくな
るように制御し、受光されたレーザビームのパワーが基
準値より小さいときはローカルレベル制御回路64Aへ
出力するレベル制御信号の電圧レベルを上昇させ、信号
の振幅が大きくなるように制御する。この結果、AOM
から射出された第1番目のレーザビームのパワーが記録
倍率に応じた基準値L1となるように調整される。
【0039】ステップ116ではN≧8か否かを判定し
てレベル調整を行うレーザビームの残り本数を判断し、
未だレベル調整するレーザビームが有るときには、ステ
ップ118でNを1インクリメントしてステップ102
へ戻り、次のレーザビームのレベル調整を行う。これに
より、スイッチ回路66B〜66Hを順にオンして上記
と同様にして、発振回路62B〜62Hについてレベル
調整が行われ、このチェック期間では発振回路62A〜
62Hの全てについてのレベル調整が個々に行われる。
全てのレーザビームのレベル調整が終了した場合には、
この制御ルーチンを終了する。このようにして、記録倍
率の変更やHe−Neレーザ12から入射されるレーザ
ビームのパワーの変動に応じて信号の振幅が調整され、
AOM18から1本のレーザビームを射出させた場合の
レーザビームのパワーが記録倍率に応じた所定値にな
る。また、画像記録中にAOM18から1本のレーザビ
ームを射出させた場合のレーザビームのパワーが前記所
定値を維持するように、上記のレジスタ84A〜84H
の各々に電圧値P1〜P8が記憶される。
【0040】上記レベル調整処理に続いて振幅補正処理
が行われる。この振幅補正処理について、図6のフロー
チャートを参照して説明する。
【0041】ステップ120では補正ステップ幅GA1
及び補正値GA2に初期値を設定する。次のステップ1
22では補正値GA2を補正データとしてレジスタ50
にセットする。これにより、第2DAC56に補正値G
A2に対応した電圧レベルの基準電圧VREF が入力され
る。ステップ124ではスイッチ回路66A〜66Hの
いずれかがオンするような画像データを文字生成回路9
4、遅延回路58を介してスイッチ回路66A〜66H
へ供給する。また、この画像データは信号数計数回路5
4を介して第2DAC56へも供給され、第2DAC5
6は1本のレーザビームを射出させる場合の振幅補正信
号をトータルレベル制御回路70AB〜70GHに供給
する。これにより、8本のうちの1本のレーザビームの
みがAOM18から射出されて光電変換器60で受光さ
れ、該レーザビームのパワーが増幅器88、ADC82
を介してデジタルデータへ変換され、レジスタ90に保
持される。ステップ126ではレジスタ90に保持され
たレーザビームのパワーを取込み、LE1として記憶す
る。
【0042】ステップ128ではスイッチ回路66A〜
66Hの全てがオンするような画像データを文字生成回
路94、遅延回路58を介してスイッチ回路66A〜6
6Hへ供給する。また、第2DAC56は8本のレーザ
ビームを射出する場合の前記基準電圧VREF に対応した
レベルの振幅補正信号をトータルレベル制御回路70A
B〜70GHに供給する。これにより、8本のレーザビ
ームがAOM18から射出されて光電変換器60で受光
され、この8本のレーザビームのパワーの合計を表すデ
ータが増幅器88、ADC82を介してデジタルデータ
へ変換され、レジスタ90に保持される。ステップ13
0ではレジスタ90に保持されたレーザビームのパワー
を取込み、LE8として記憶する。次のステップ132
では前記LE1のパワーを8倍した値とLE8との偏差
ΔLを演算する。この偏差ΔLは、AOM18から1本
のレーザビームを射出させた場合のレーザビームのパワ
ーと、AOM18から8本のレーザビームを射出させた
場合のレーザビーム1本当りのパワーと、の偏差の8倍
の値である。
【0043】ステップ134では補正ステップ幅GA1
を2で除算する。ステップ136ではステップ134
演算を行った結果GA1が1よりも小さくなったか否か
判定する。ステップ136の判定が否定された場合には
ステップ138へ移行し、ΔLの値が0か、0よりも大
きいか、または0よりも小さいかを判定する。ステップ
138でΔLの値が0よりも大きいと判断した場合に
は、ステップ140で補正値GA2に前記補正ステップ
幅GA1を加算した値を設定してステップ122へ戻
る。またステップ138でΔLの値が0よりも小さいと
判断した場合には、ステップ142で補正値GA2から
前記補正ステップ幅GA1を減算した値を設定してステ
ップ122へ戻る。
【0044】ステップ122ではステップ140または
ステップ142で値が変更された補正値GA2が再びセ
ットする。これにより変更された補正値に応じた振幅補
正信号がトータルレベル制御回路70AB〜70GHに
供給され、ステップ124以下では変更された補正値に
基づいて前記ΔLを演算して補正値GA2を再度演算す
る。なお、補正ステップ幅GA1はステップ122乃至
ステップ144の処理が1回実行される毎に値が半分と
なり補正値GA2の変更幅は徐々に小さくされる。この
ため補正値GA2の値の収束は速く、ステップ122乃
至ステップ144の処理の実行回数は少なくて済む。ス
テップ138でΔLの値が0と判断された場合には処理
を終了する。
【0045】また、ステップ136の判定が肯定された
場合には、ステップ144へ移行する。ステップ144
ではGA2の値が0またはFFHとなったか否か判定す
る。なお、前記Hは16進数表示であることを表し、F
FHは8ビットの全てのビットが1であることを表す。
ステップ144の判定が肯定された場合にはステップ1
46で補正不能を表示して処理を終了する。また、ステ
ップ144の判定が否定された場合は補正ステップ幅G
A1を1以下にすることができないため処理を終了す
る。
【0046】以上の処理によって補正値GA2(信号の
オンの数の変化に対する振幅補正信号の変化の傾き)
決定され、補正データとしてレジスタ50に保持され
る。この補正値GA2は第1DAC52でアナログ信号
に変換され、画像を記録している間第2DAC56へ基
準電圧VREF として供給される。また、第2DAC56
には画像データのオンの数に対応するデータが信号数計
数回路54から供給され、第2DAC56は画像データ
のオンの数のレーザビームを射出させる場合の基準電圧
REF に応じた振幅補正信号を出力する。この振幅補正
信号は増幅器96を介してトータルレベル制御回路70
AB、70CD、70EF、70GHの各々に供給され
る。トータルレベル制御回路はこの振幅補正信号に応じ
てコンバイナ68AB〜68GHから出力された信号の
振幅を補正する。これによって、AOM18から出力さ
れるレーザビームの各々のパワーは第8図に示すように
信号のオンの数に拘わらず一定になり、かつ画像記録倍
率に拘わらず一定となる。また、He−Neレーザ12
から入射されるレーザビームのパワーが変動しても一定
となる。従って画像の濃度むらが防止される。
【0047】このように、本実施例ではまず複数のレー
ザビームをAOM18から1本毎に射出させて各々のパ
ワーが基準値となるようにローカルレベル制御回路64
A〜64Hで制御し、次に1本のレーザビームを射出さ
せてパワーを測定し、8本のレーザビームを射出させて
パワーを測定し、この2つの測定値に基づいてレーザビ
ーム1本当りのパワーの偏差を演算してこの偏差が射出
させるレーザビームの数に拘わらず0になるように振幅
を補正するようにしたので、AOM18に入力する信号
の振幅を変更した場合にも、AOM18から射出させる
複数本のレーザビームのレーザビーム1本当りのパワー
を、射出させるレーザビームの数に拘わらず正確にかつ
自動的に一定にすることができる。
【0048】また、本実施例ではリレーや可変抵抗器等
の部品を用いていないので集積度を向上させることが容
易であり、レーザビーム走査装置を小型化できる。ま
た、可変抵抗器等の部品を用いていないため、抵抗値の
調整等の作業は不要である。
【0049】なお、AOMドライバ20を図9に示すよ
うな回路構成としてもよい。図9に示すAOMドライバ
20ではローカルレベル制御回路64A〜64H及びト
ータルレベル制御回路70AB〜70GHに代えてレベ
ル制御回路99A〜99H及び加算器98A〜98Hが
設けられている。DAC86A〜86Hの各々から出力
されたレベル制御信号は、加算器98A〜98Hに入力
される。また、第2AC56から出力された振幅補正信
号も増幅器96を介して加算器98A〜98Hに各々入
力される。加算器98A〜98Hは、各々に入力された
前記レベル制御信号と振幅補正信号との和に対応するレ
ベルの振幅制御信号をレベル制御回路99A〜99Hの
制御端に入力する。このためこの振幅制御信号は、AO
M18から1本のレーザビームを射出させたときのパワ
ーを記録倍率に応じた基準値に維持し、かつAOM18
から複数のレーザビームを射出させたときのレーザビー
ム1本当りのパワーを前記基準値にする信号となる。従
って、AOM18に入力する信号の振幅を変更した場合
にも、AOM18から射出させるレーザビームのレーザ
ビーム1本当りのパワーを射出させるレーザビームの本
数に拘わらず一定にすることができる。
【0050】なお、本実施例ではレーザビームのパワー
検出を行う光電変換器60をレーザビームの記録走査光
路上に設けられたシャッター61に設けた例について説
明したが、AOM18のレーザビーム射出側に透過率の
低いミラーを配置し、このミラーの裏側にセンサーを配
置してもよい。また、シャッター上に反射ミラーを設
け、その反射光を受光可能な位置に光電変換器等を設け
てレーザビームのパワーを検出してもよい。
【0051】また、本実施例では2つの信号を混合する
コンバイナ68AB〜68GHの後段にトータルレベル
制御回路70AB〜70GHを接続した例について説明
したが、コンバイナ74、76の後段またはコンバイナ
78の後段にトータルレベル制御回路を接続してもよ
い。また、上記では光変調器として音響光学素子を用い
た例について説明したが、光導波路形変調器を用いても
よい。
【0052】さらに、本実施例ではレーザビームのパワ
ー補正を1齣毎の非記録時に行う例について説明した
が、少なくとも1以上の主走査毎、少なくとも1以上の
画像毎または少なくとも1以上のフィッシュ毎に行って
もよく、またこれらを組合せた時期に行ってもよい。
【0053】また、本実施例では光ビームとしてレーザ
ビームを用いた光ビーム走査装置の例について説明した
が、LEDの光を光ビームとして用いる走査装置でもよ
く、また、他の光源を用いて光ビームにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の発明では、所定数の信号
を音響光学素子に個々に入力したときに射出される単一
光ビームのパワーを測定し、測定したパワーが各々所定
値となるように前記信号の振幅を各々制御した後に、複
数の信号を混合して入力したときに射出される複数光ビ
ームのパワーを測定し、混合入力する信号の数の変化に
対する制御信号の変化の傾きを、任意の数の信号を混合
入力したときに射出される任意の数の光ビームの単一光
ビーム当りのパワーが所定値に等しくなるように決定
し、混合入力する信号の数に従い決定した傾きに応じて
変化させた制御信号によって信号の振幅を補正するよう
にしたので、音響光学素子に入射される光ビームのパワ
ーが変化した場合や、単一光ビーム当りのパワーの目標
値が変更された場合にも音響光学素子から射出させる
光ビームの単一光ビーム当りのパワーを射出させる光ビ
ームの本数に拘わらず一定にすることができる、という
優れた効果が得られる。
【0055】請求項2記載の発明では、第1の入力手段
が、第1の振幅制御回路へ第1の制御信号を入力すると
共に、測定手段によって測定された、記所定数の信号
を1個ずつ音響光学素子へ各々入力したときに射出され
る各光ビームのパワーに基づいて、所定数の信号を1個
ずつ音響光学素子へ各々入力したときに射出される各光
ビームのパワーが各々所定値になるように第1の制御信
号を調整し、第2の入力手段が、第2の振幅制御回路へ
第2の制御信号を入力すると共に、第1の入力手段が第
1の制御信号の調整を行った後に測定手段によって測定
された、複数の信号を混合して音響光学素子に入力した
ときに射出される複数光ビームのパワーと所定値とを比
較して、混合して入力する信号の数の変化に対する第2
の制御信号の変化の傾きを、任意の数の信号を混合して
入力したときに射出される任意の数の光ビームの単一光
ビーム当りのパワーが所定値に等しくなるように決定
し、混合入力する信号の数に従い決定した傾きに応じて
第2の制御信号を調整するので、音響光学素子に入射さ
れる光ビームのパワーが変化した場合や、単一光ビーム
当りのパワーの目標値が変更された場合にも音響光学素
子から射出させる光ビームの単一光ビーム当りのパワー
を射出させる光ビームの本数に拘わらず一定にすること
ができる、という優れた効果が得られる。
【0056】請求項3記載の発明では、第1の出力手段
が、所定数の信号の振幅を各々独立に制御するための第
1の制御信号を出力すると共に、測定手段によって測定
された、所定数の信号を1個ずつ音響光学素子へ各々入
力したときに射出される各光ビームのパワーに基づい
て、所定数の信号を1個ずつ音響光学素子へ各々入力し
たときに射出される各光ビームのパワーが各々所定値に
なるように第1の制御信号を調整し、第2の出力手段
が、所定数の信号の振幅を各々同じように制御するため
の第2の制御信号を出力すると共に、第1の出力手段が
第1の制御信号の調整を行った後に測定手段によって測
定された、複数の信号を音響光学素子に入力したときに
射出される複数光ビームのパワーと所定値とを比較し
て、混合して入力する信号の数の変化に対する第2の制
御信号の変化の傾きを、任意の数の信号を混合して入力
したときに射出される任意の数の光ビームの単一光ビー
ム当りのパワーが所定値に等しくなるように決定し、混
合入力する信号の数に従い決定した傾きに応じて第2の
制御信号を調整し、入力手段が第1の制御信号と第2の
制御信号との和を振幅制御信号として振幅制御回路へ入
力するので、音響光学素子に入射される光ビームのパワ
ーが変化した場合や、単一光ビーム当りのパワーの目標
値が変更された場合にも音響光学素子から射出させる光
ビームの単一光ビーム当りのパワーを射出させる光ビー
ムの本数に拘わらず一定にすることができる、という優
れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るレーザビーム記録装置の制御回
路近傍の概略構成を示す概略ブロック図である。
【図2】AOMドライバの概略構成を示す概略ブロック
図である。
【図3】レーザビーム記録装置の概略構成図である。
【図4】DAC(デジタル−アナログ変換器)の基準電
圧VREF を変化させた場合の、信号のオンの数と出力信
号のレベルとの関係の変化を示す線図である。
【図5】本実施例の作用としてレベル調整処理を説明す
るフローチャートである。
【図6】振幅補正処理を説明するフローチャートであ
る。
【図7】非記録期間を説明するタイムチャートである。
【図8】記録倍率を変更した場合の、信号のオンの数と
AOMから射出されるレーザビームのパワーとの関係を
表す線図である。
【図9】AOMドライバの他の例の概略構成を示す概略
ブロック図である。
【図10】(A)は音響光学素子から射出するビーム本
数を変化させた場合のビーム1本当りの回折効率の変化
を表す図表、(B)はビームのパワーを変化させた場合
のビーム1本当りの回折効率の変化を表す図表である。
【図11】従来の技術によりレーザビームの書込みパワ
ーの変更による画像の濃度むらを防止するようにした回
路の概略構成図である。
【符号の説明】
10 レーザビーム記録装置 12 He−Neレーザ 18 AOM(音響光学素子) 52 第1DAC(デジタル−アナログ変換器) 56 第2DAC(デジタル−アナログ変換器) 60 光電変換器 62 発振回路 64 ローカルレベル制御回路 68 コンバイナ 70 トータルレベル制御回路 74 コンバイナ 76 コンバイナ 80 CPU

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の振幅で異なる周波数の所定数の信
    号のうちの少なくとも1個が入力され該入力された信号
    の振幅に応じたパワーでかつ入力された信号の周波数に
    応じた方向へ入射された光ビームを射出させる音響光学
    素子を備えた光ビーム走査系の複数光ビームのパワーを
    補正するにあたり、 前記所定数の信号を個々に入力したときに射出される単
    一光ビームのパワーを測定し、 前記所定数の信号を個々に入力したときに射出される単
    一光ビームのパワーが各々所定値となるように前記信号
    の振幅を各々制御した後に、 複数の信号を混合して入力したときに射出される複数光
    ビームのパワーを測定し、前記複数光ビームのパワーの測定結果と前記所定値とを
    比較して、混合して入力する信号の数の変化に対する制
    御信号の変化の傾きを、任意の数の信号を混合して入力
    したときに射出される任意の数の光ビームの単一光ビー
    ム当りのパワーが前記所定値に等しくなるように決定
    し、 混合入力する信号の数に従い前記決定した傾きに応じて
    変化させた制御信号によって 前記信号の振幅を補正する
    複数光ビームのパワー補正方法。
  2. 【請求項2】 異なる周波数の信号を各々出力する所定
    数の発振回路と、 前記所定数の発振回路から出力された信号の各々の振幅
    を入力された第1の制御信号に応じて各々独立に制御す
    る所定数の第1の振幅制御回路と、 前記所定数の発振回路から出力された所定数の信号の振
    幅を入力された第2の制御信号に応じて各々同じように
    制御する第2の振幅制御回路と、 前記第1の振幅制御回路及び前記第2の振幅制御回路で
    振幅が制御された少なくとも1個の信号が入力され入力
    された信号の振幅に応じたパワーでかつ入力された信号
    の周波数に応じた方向へ入射された光ビームを射出させ
    る音響光学素子と、 音響光学素子から射出された光ビームのパワーを測定す
    る測定手段と、 前記第1の振幅制御回路へ前記第1の制御信号を入力す
    ると共に、前記測定手段によって測定された、前記所定
    数の信号を1個ずつ音響光学素子へ各々入力したときに
    射出される各光ビームのパワーに基づいて、前記所定数
    の信号を1個ずつ音響光学素子へ各々入力したときに射
    出される各光ビームのパワーが各々所定値になるように
    前記第1の制御信号を調整する第1の入力手段と、 前記第2の振幅制御回路へ前記第2の制御信号を入力す
    ると共に、前記第1の入力手段が前記第1の制御信号の
    調整を行った後に前記測定手段によって測定された、複
    数の信号を混合して音響光学素子に入力したときに射出
    される複数光ビームのパワーと前記所定値とを比較し
    て、混合して入力する信号の数の変化に対する第2の制
    御信号の変化の傾きを、任意の数の信号を混合して入力
    したときに射出される任意の数の光ビームの単一光ビー
    ム当りのパワーが前記所定値に等しくなるように決定
    し、混合入力する信号の数に従い前記決定した傾きに応
    じて前記第2の制御信号を調整する第2の入力手段と、 を有する光ビーム走査装置。
  3. 【請求項3】 異なる周波数の信号を各々出力する所定
    数の発振回路と、 発振回路の各々に接続され発振回路から出力された信号
    の振幅を入力された振幅制御信号に応じて制御する振幅
    制御回路と、 前記振幅制御回路から出力された所定数の信号のうちの
    少なくとも1個が入力され入力された信号の振幅に応じ
    たパワーでかつ入力された信号の周波数に応じた方向へ
    入射された光ビームを射出させる音響光学素子と、 音響光学素子から射出された光ビームのパワーを測定す
    る測定手段と、 前記所定数の発振回路から出力された所定数の信号の振
    幅を各々独立に制御するための第1の制御信号を出力す
    ると共に、前記測定手段によって測定された、前記所定
    数の信号を1個ずつ音響光学素子へ各々入力したときに
    射出される各光ビームのパワーに基づいて、前記所定数
    の信号を1個ずつ音響光学素子へ各々入力したときに射
    出される各光ビームのパワーが各々所定値になるように
    前記第1の制御信号を調整する第1の出力手段と、 前記所定数の発振回路から出力された所定数の信号の振
    幅を各々同じように制御するための第2の制御信号を出
    力すると共に、前記第1の出力手段が前記第1の制御信
    号の調整を行った後に前記測定手段によって測定され
    た、複数の信号を混合して音響光学素子に入力したとき
    に射出される複数光ビームのパワーと前記所定値とを比
    較して、混合して入力する信号の数の変化に対する第2
    の制御信号の変化の傾きを、任意の数の信号を混合して
    入力したときに射出される任意の数の光ビームの単一光
    ビーム当りのパワーが前記所定値に等しくなるように決
    定し、混合入力する信号の数に従い前記決定した傾きに
    応じて前記第2の制御信号を調整する第2の出力手段
    と、 前記第1の出力手段から出力された第1の制御信号と前
    記第2の出力手段から出力された第2の制御信号との和
    を前記振幅制御信号として振幅制御回路へ入力する入力
    手段と、 を有する光ビーム走査装置。
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