JP4394200B2 - 化粧材およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、塀やアプローチ等に使用される化粧材およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、住宅回りの塀等にコンクリートブロックが広く使用されている。しかしながらかかるコンクリートブロックはコンクリートの外観のままであり、単調で装飾性に乏しいという欠点がある。また、単調さを少しでも解消すべくコンクリートブロックの表面をショットブラスト加工やスプリット加工等により多少なりともブロックの表面に凹凸による装飾が施されることもあるが、表面の色彩はコンクリートのままであり、外観はさほど向上しない。また木毛セメント板、合板等をモルタル仕上げし、さらにリシン吹き付けしたものもあるが、表面の色彩はリシンのままで装飾性に乏しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如きコンクリートブロック等基材の装飾性に乏しいという欠点に鑑み、本出願人はブロック等の基材表面に複数種類のマスキング板をあてがって塗装を施すことにより、上記欠点の解消に成功し本発明を完成するにいたったのである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
すなわち本発明に係る化粧材の製造方法は、基材の被化粧面を溝により複数区画に分け、該複数区画ごとの輪郭通りの開孔部分の形状となされた、開孔率の異なる複数種類の付着量調整部を有するマスキング板を被化粧面にあてがい、該付着量調整部を介して被化粧面に化粧用塗料を塗布し、被化粧面の複数区画ごとに塗料の付着量を変え、濃淡が生じるようにしたことを特徴とするものである。
【0005】
また本発明に係る化粧材の製造方法は、前記発明において、基材がコンクリートブロックであることを特徴とするものである
【0006】
さらにまた本発明に係る化粧材の製造方法は、前記発明において、付着量調整部を介して被化粧面に行う化粧用塗料の塗布を、リシン塗料の吹き付け塗装により行うことを特徴とするものである。
【0007】
次に本発明に係る化粧材は、前記発明に係る化粧材の製造方法によって製造されたことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照しながら本発明化粧材について詳述する。
図面において1は基材である。該基材1としてコンクリートブロックがもっとも普遍的に使用され、該コンクリートブロックとしては通常の積み上げ用ブロック、擁壁用ブロック、法面用ブロックの他、公園等で使用されるコンクリート製のベンチや植木鉢等であってもよい。またコンクリートブロック以外には木毛セメント板、モルタル仕上げした合板、石膏ボード等でもよい。
【0009】
2は被化粧面であって、基材1の人目に触れ、塗装による化粧が施される部分であり、通常は基材1の表の一面または表裏の二面が対象であるが、さらに頂部等他の部位であってもよい。
【0010】
3は溝であって、被化粧面2を複数の区画21に分割するものである。該溝3は等間隔で設けられてもよいし、不等間隔でもよく、また平行でなくてもよい。さらに被化粧面2の複数の区画21が不規則な石積み状となるよう曲折したり交差した溝3であってもよい。
【0011】
濃淡模様は被化粧面2への塗料付着量の多少により濃淡が生じるようになされ、この濃淡模様により被化粧面2が化粧面となされるのである。かかる濃淡模様としてリシンの吹き付けが適しているが、基材1への密着性がよいものであれば無機塗料であっても有機塗料であってもよい。
【0012】
なお本形態においては、被化粧面2が複数の区画21に分割されており、隣接する区画21ごとに塗膜の付着量が異なるようにし、隣接する区画21ごとに濃淡が生じるようになされている。
【0013】
被化粧面2への塗料の付着量を増減する手段として、マスキング板5が用いられている。該マスキング板5は、多数の透孔が穿設され、開孔率が異なる複数種類の付着量調整部51、52、53が形成された鋼板であるが、他にアルミ等の金属板、合成樹脂板等であってもよい。
【0014】
マスキング板5の例として例えば図3の場合、付着量調整部51は方形状に打ち抜かれており、付着量調整部52は直径5mmの透孔が6mm間隔で穿設されており、付着量調整部53は直径3mmの透孔が4mm間隔で穿設されており、この3パターンの付着量調整部が二系列繰り返して形成されている。
【0015】
なお図3のマスキング板5は三種類の付着量調整部51、52、53が形成されているが、二種類であっても四種類以上であってもかまわない。また別個の付着量調整部51を有する数枚のマスキング板を接続一体化して大きな一枚のマスキング板5としてもよい。さらに基材1の被化粧面2が溝3により複数の区画21に分割され、付着量調整部も該複数の区画21に合致するようになされている。
【0016】
また、マスキング板5は鋼、アルミ等の金属板や合成樹脂板等の板体に複数の付着量調整部が打ち抜き等により形成されているが、目の大きさの異なる金網、エキスパンドメタル等であってもよい。
【0017】
【実施例】
マスキング板5として厚さ1.5mmの鋼板を用いた。該マスキング板5には六箇所に付着量調整部を形成するようにし、一箇所目は192mm×75.3mmの方形の打ち抜きとして付着量調整部51とした。隣接して直径5mmの透孔を縦方向に12列配置し、各列に31個穿設して付着量調整部52とした。次いで直径3mmの透孔を縦方向に18列配置し、各列に47個穿設して付着量調整部53とした。この三種類の付着量調整部51、52、53を再度繰り返して形成し、六箇所の付着量調整部を有するマスキング板5とした。
【0018】
また基材1として、高さ190mm、横幅498mm、厚さ120mmのコンクリートブロックの表面に深さ10mm、幅8mmの溝3を等間隔で5本形成して表面の被化粧面を同形の6個の区画に区分けしたものを使用した。
【0019】
該コンクリートブロック1の6個の区画に区分けされた被化粧面に上記マスキング板5をあてがい、リシン吹き付け塗装を行い、三種類の付着量調整部51、52、53により塗料の付着量を変え、濃淡模様を生じさせた。なおリシン塗料としては水性アクリルエマルジョンをベースにした、粘度12,000cpsのものをエアスプレーガンで厚さ約0.5mmとなるよう吹き付けた。吹き付けられたリシン塗料は付着量調整部51部分での付着量を重量比で100%とすると、付着量調整部52の部分では53%となり、付着量調整部53の部分では41%となった。
【0020】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明に係る化粧材の製造方法により製造された化粧材は、基材の被化粧面に、塗料の付着量の差による濃淡模様が施されてなるので、装飾性に富み、家屋の塀やアプローチ、公園まわりのブロック積み等に好適に使用される。
【0021】
また本発明に係る化粧材の製造方法により製造された化粧材において、基材がコンクリートブロックとなされた場合は耐久性に富むにもかかわらず、単調な色彩であったコンクリートブロックが装飾性に優れ、付加価値の高い化粧材として使用される。
【0022】
また本発明に係る化粧材の製造方法により製造された化粧材は、基材の被化粧面が溝により複数区画に分けられ、各区画ごとに塗料の付着量が異なるようになされて、濃淡模様が施されているので、隣接する区画ごとで濃淡が異なり、あたかもタイル貼りのような外観となり、一層装飾性に富んだ外観が得られる。
【0023】
さらに本発明に係る化粧材の製造方法により製造された化粧材において、濃淡模様がリシン塗料の吹き付け塗装により形成された場合は、該塗料と基材との密着性が向上し、かつ褪色等のおそれもなく、長期にわたって使用することができる。
【0024】
また本発明化粧材の製造方法は、基材の被化粧面を溝により複数区画に分け、該複数区画ごとの輪郭通りの開孔部分の形状となされた、開孔率の異なる複数種類の付着量調整部を有するマスキング板を被化粧面にあてがい、該付着量調整部を介して被化粧面に化粧用塗料を塗布し、被化粧面の複数区画ごとに塗料の付着量を変え、濃淡が生じるようにするので、あたかもタイル貼りのような一層装飾性に富んだ外観の化粧材を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明化粧材の一例の正面図である。
【図2】 本発明化粧材の一例の平面図である。
【図3】 本発明化粧材の製造に使用されるマスキング板の一例の正面図である。
【符号の説明】
1 基材
2 被化粧面
21 区画
3 溝
5 マスキング板
51 付着量調整部
52 付着量調整部
53 付着量調整部

Claims (4)

  1. 基材の被化粧面を溝により複数区画に分け、該複数区画ごとの輪郭通りの開孔部分の形状となされた、開孔率の異なる複数種類の付着量調整部を有するマスキング板を被化粧面にあてがい、該付着量調整部を介して被化粧面に化粧用塗料を塗布し、被化粧面の複数区画ごとに塗料の付着量を変え、濃淡が生じるようにしたことを特徴とする化粧材の製造方法。
  2. 基材がコンクリートブロックであることを特徴とする請求項1に記載の化粧材の製造方法。
  3. 付着量調整部を介して被化粧面に行う化粧用塗料の塗布を、リシン塗料の吹き付け塗装により行うことを特徴とする請求項2に記載の化粧材の製造方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載された化粧材の製造方法によって製造されたことを特徴とする化粧材。
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