JP2811986B2 - ポリエチレン系樹脂組成物および押出被覆用材料 - Google Patents
ポリエチレン系樹脂組成物および押出被覆用材料Info
- Publication number
- JP2811986B2 JP2811986B2 JP3063109A JP6310991A JP2811986B2 JP 2811986 B2 JP2811986 B2 JP 2811986B2 JP 3063109 A JP3063109 A JP 3063109A JP 6310991 A JP6310991 A JP 6310991A JP 2811986 B2 JP2811986 B2 JP 2811986B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- low
- density
- density polyethylene
- polyethylene
- low density
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A30/00—Adapting or protecting infrastructure or their operation
- Y02A30/14—Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、押出成形性と常温時の
機械的物性が良好で、かつ低温時の機械的物性にも優れ
るポリエチレン系樹脂組成物および電線やケーブル等の
押出被覆に極めて好適な押出被覆用材料に関する。
機械的物性が良好で、かつ低温時の機械的物性にも優れ
るポリエチレン系樹脂組成物および電線やケーブル等の
押出被覆に極めて好適な押出被覆用材料に関する。
【0002】
【従来の技術】電線は、人間が住む地球上の如何なる地
域でも使用され、外部からの圧力によりその被覆が変形
したり、裂けて破損したりして絶縁性が失われると、そ
の用をなさなくなる。然るに電線被覆材料は、−30℃
以下の低温状態においても柔軟性や引張伸び率等の機械
的物性が要求される事が多い。
域でも使用され、外部からの圧力によりその被覆が変形
したり、裂けて破損したりして絶縁性が失われると、そ
の用をなさなくなる。然るに電線被覆材料は、−30℃
以下の低温状態においても柔軟性や引張伸び率等の機械
的物性が要求される事が多い。
【0003】ところで、従来ポリエチレン系樹脂からな
る電線被覆材料としては、高密度ポリエチレン、高圧法
低密度ポリエチレン、有機難燃剤および三酸化アンチモ
ン等からなるものが知られているが、この材料は低温時
の機械的物性に劣るという欠点があった。この低温時の
機械的物性を向上させる方法としては、エチレン−酢酸
ビニル共重合体又はエチレン−エチルアクリレート共重
合体を添加する方法等が知られている。
る電線被覆材料としては、高密度ポリエチレン、高圧法
低密度ポリエチレン、有機難燃剤および三酸化アンチモ
ン等からなるものが知られているが、この材料は低温時
の機械的物性に劣るという欠点があった。この低温時の
機械的物性を向上させる方法としては、エチレン−酢酸
ビニル共重合体又はエチレン−エチルアクリレート共重
合体を添加する方法等が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の方法で低温時の機械的物性の向上(例えば脆化温度の
低下)を計った電線被覆材料は、常温時の機械的物性の
低下をきたすという課題があった。
の方法で低温時の機械的物性の向上(例えば脆化温度の
低下)を計った電線被覆材料は、常温時の機械的物性の
低下をきたすという課題があった。
【0005】また、高圧法低密度ポリエチレンの代わり
に直鎖状低密度ポリエチレンを用いる方法も考えられる
が、直鎖状低密度ポリエチレンとエチレン−酢酸ビニル
共重合体又はエチレン−エチルアクリレート共重合体と
は相溶性が悪く、押出成形性が著しく悪化するため、電
線やケーブル等の押出被覆成形やフイルム成形の際にメ
ルトフラクチャーを誘発するなど表面平滑性が失われ、
さらには常温時の機械的物性も低下するという課題があ
った。
に直鎖状低密度ポリエチレンを用いる方法も考えられる
が、直鎖状低密度ポリエチレンとエチレン−酢酸ビニル
共重合体又はエチレン−エチルアクリレート共重合体と
は相溶性が悪く、押出成形性が著しく悪化するため、電
線やケーブル等の押出被覆成形やフイルム成形の際にメ
ルトフラクチャーを誘発するなど表面平滑性が失われ、
さらには常温時の機械的物性も低下するという課題があ
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、このよう
な課題を克服する方法について鋭意研究した結果、直鎖
状低密度ポリエチレンに高密度ポリエチレンと超低密度
ポリエチレンとを配合することにより、押出成形性と常
温時の機械的物性が良好で、かつ低温時の機械的物性に
も優れるポリエチレン系樹脂組成物が得られること、お
よびこの組成物は電線やケーブル等の押出被覆用材料と
して極めて好適であることを見い出し、本発明を完成す
るに至った。
な課題を克服する方法について鋭意研究した結果、直鎖
状低密度ポリエチレンに高密度ポリエチレンと超低密度
ポリエチレンとを配合することにより、押出成形性と常
温時の機械的物性が良好で、かつ低温時の機械的物性に
も優れるポリエチレン系樹脂組成物が得られること、お
よびこの組成物は電線やケーブル等の押出被覆用材料と
して極めて好適であることを見い出し、本発明を完成す
るに至った。
【0007】即ち、本発明は、高密度ポリエチレン(A)、低密度ポリエチレン(B)
および超低密度ポリエチレン(C)とを含有してなるポ
リエチレン系樹脂組成物であって、 密度が0.94〜0.955g/cm 3 である 高密度ポリエ
チレン(A)と、 密度が0.915〜0.935g/cm 3 で、メルトインデ
ックスが0.2〜2g/10min である低流動性直鎖状低密
度ポリエチレン(B 1 ) と、 密度が0.915〜0.935g/cm 3 で、メルトインデ
ックスが8〜20g/10min である高流動性直鎖状低密度
ポリエチレン(B 2 ) と、 密度が0.875〜0.905g/cm 3 で、メルトインデ
ックスが0.2〜2g/10min である低流動性超低密度ポ
リエチレン(C 1 ) と、 密度が0.875〜0.905g/cm 3 で、メルトインデ
ックスが8〜20g/10min である高流動性超低密度ポリ
エチレン(C 2 ) 、 とを含有してなることを特徴とする押出被覆用ポリエチ
レン系樹脂組成物を提供するものである。
および超低密度ポリエチレン(C)とを含有してなるポ
リエチレン系樹脂組成物であって、 密度が0.94〜0.955g/cm 3 である 高密度ポリエ
チレン(A)と、 密度が0.915〜0.935g/cm 3 で、メルトインデ
ックスが0.2〜2g/10min である低流動性直鎖状低密
度ポリエチレン(B 1 ) と、 密度が0.915〜0.935g/cm 3 で、メルトインデ
ックスが8〜20g/10min である高流動性直鎖状低密度
ポリエチレン(B 2 ) と、 密度が0.875〜0.905g/cm 3 で、メルトインデ
ックスが0.2〜2g/10min である低流動性超低密度ポ
リエチレン(C 1 ) と、 密度が0.875〜0.905g/cm 3 で、メルトインデ
ックスが8〜20g/10min である高流動性超低密度ポリ
エチレン(C 2 ) 、 とを含有してなることを特徴とする押出被覆用ポリエチ
レン系樹脂組成物を提供するものである。
【0008】本発明において用いられる高密度ポリエチ
レン(A)としては、例えばエチレンを主成分として用
いて中圧又は低圧重合法により製造された密度0.94
5〜0.955g/cm3 のエチレンの単独重合体や共
重合体などが挙げられ、なかでもメルトインデックス
(以下、MIと略す)が0.1〜2g/10minの範
囲にあるものが好ましい。ここで、密度はJIS K−
6760に準じて測定した値であり、MIはJIS K
−6760に準じて温度190℃、荷重2.16kgで
測定した値である。
レン(A)としては、例えばエチレンを主成分として用
いて中圧又は低圧重合法により製造された密度0.94
5〜0.955g/cm3 のエチレンの単独重合体や共
重合体などが挙げられ、なかでもメルトインデックス
(以下、MIと略す)が0.1〜2g/10minの範
囲にあるものが好ましい。ここで、密度はJIS K−
6760に準じて測定した値であり、MIはJIS K
−6760に準じて温度190℃、荷重2.16kgで
測定した値である。
【0009】低密度ポリエチレン(B)としては、密度
0.915g/cm 3 以上0.935g/cm 3 以下の
直鎖状低密度ポリエチレンが用いられ、なかでもエチレ
ンとα−オレフィンとを用いて低圧重合法により製造さ
れたものが機械的強度に優れる点で好ましく、これらは
アタクチック、アイソタクチックあるいはシンジオタク
チックのいずれの立体規則性をとるものであってもよ
い。直鎖状低密度ポリエチレン中のα−オレフィンとし
ては、炭素原子数4以上のα−オレフィン、例えばブテ
ン−1、4−メチル−ペンテン−1、ヘキセン−1、オ
クテン−1等を挙げることができる。
0.915g/cm 3 以上0.935g/cm 3 以下の
直鎖状低密度ポリエチレンが用いられ、なかでもエチレ
ンとα−オレフィンとを用いて低圧重合法により製造さ
れたものが機械的強度に優れる点で好ましく、これらは
アタクチック、アイソタクチックあるいはシンジオタク
チックのいずれの立体規則性をとるものであってもよ
い。直鎖状低密度ポリエチレン中のα−オレフィンとし
ては、炭素原子数4以上のα−オレフィン、例えばブテ
ン−1、4−メチル−ペンテン−1、ヘキセン−1、オ
クテン−1等を挙げることができる。
【0010】また、上記低密度ポリエチレン(B)とし
ては、低流動性直鎖状低密度ポリエチレン(B1 )と高
流動性直鎖状低密度ポリエチレン(B2 )とを併用する
ことを要し、それによって流動性に優れたものとし、電
線やケーブル等の高速押出被覆を容易とする。
ては、低流動性直鎖状低密度ポリエチレン(B1 )と高
流動性直鎖状低密度ポリエチレン(B2 )とを併用する
ことを要し、それによって流動性に優れたものとし、電
線やケーブル等の高速押出被覆を容易とする。
【0011】ここで低流動性直鎖状低密度ポリエチレン
(B1 )としては、機械的物性に優れる組成物が得られ
る点でMIが0.2〜2g/10minの範囲のものを
用いる。
(B1 )としては、機械的物性に優れる組成物が得られ
る点でMIが0.2〜2g/10minの範囲のものを
用いる。
【0012】高流動性直鎖状低密度ポリエチレン(B
2 )としては、流動性が良好で高速押出成形性に優れる
組成物が得られる点でMIが8〜20g/10minの
範囲のものを用いる。
2 )としては、流動性が良好で高速押出成形性に優れる
組成物が得られる点でMIが8〜20g/10minの
範囲のものを用いる。
【0013】超低密度ポリエチレン(C)としては、上
記低密度ポリエチレン(B)より密度の低いポリエチレ
ンを使用するものとし、密度0.875g/cm3 以上
0.905g/cm 3 以下の低密度ポリエチレンを用い
る。
記低密度ポリエチレン(B)より密度の低いポリエチレ
ンを使用するものとし、密度0.875g/cm3 以上
0.905g/cm 3 以下の低密度ポリエチレンを用い
る。
【0014】また、上記超低密度ポリエチレン(C)と
しては、低流動性超低密度ポリエチレン(C1 )と高流
動性超低密度ポリエチレン(C2 )とを併用することを
要し、それによって流動性に優れたものとし、電線やケ
ーブル等の高速押出被覆を容易とする。
しては、低流動性超低密度ポリエチレン(C1 )と高流
動性超低密度ポリエチレン(C2 )とを併用することを
要し、それによって流動性に優れたものとし、電線やケ
ーブル等の高速押出被覆を容易とする。
【0015】ここで低流動性超低密度ポリエチレン(C
1)としては、機械的物性に優れる組成物が得られる点
でMIが0.2〜2g/10minの範囲のものを用い
る。
1)としては、機械的物性に優れる組成物が得られる点
でMIが0.2〜2g/10minの範囲のものを用い
る。
【0016】高流動性超低密度ポリエチレン(C2)と
しては、流動性が良好で高速押出成形性に優れる組成物
が得られる点でMIが8〜20g/10minの範囲の
ものを用いる。
しては、流動性が良好で高速押出成形性に優れる組成物
が得られる点でMIが8〜20g/10minの範囲の
ものを用いる。
【0017】本発明において高密度ポリエチレン(A)
と低密度ポリエチレン(B)と超低密度ポリエチレン
(C)の使用比率は、これらの重量比(A)/(B)/
(C)が、低温時の機械的物性と常温時の機械的物性特
のバランスに優れる組成物が得られる点で、(20〜4
2)/(45〜65)/(12〜17)(但し、(A)
と(B)と(C)の合計を100とし、(B)=
(B 1 )+(B 2 )、(C)=(C 1 )+(C 2 )とする)
となる範囲が好ましい。
と低密度ポリエチレン(B)と超低密度ポリエチレン
(C)の使用比率は、これらの重量比(A)/(B)/
(C)が、低温時の機械的物性と常温時の機械的物性特
のバランスに優れる組成物が得られる点で、(20〜4
2)/(45〜65)/(12〜17)(但し、(A)
と(B)と(C)の合計を100とし、(B)=
(B 1 )+(B 2 )、(C)=(C 1 )+(C 2 )とする)
となる範囲が好ましい。
【0018】また、直鎖状低密度ポリエチレン(B)と
して、低流動性直鎖状低密度ポリエチレン(B1)と高
流動性直鎖状低密度ポリエチレン(B2)とを併用する
場合の使用割合は、これらの重量比(B1 )/(B2 )
が3/7〜7/3となる範囲が通常であり、なかでも特
に高速押出成形性に優れる組成物が得られる点で4/6
〜6.5/3.5となる範囲が好ましい。
して、低流動性直鎖状低密度ポリエチレン(B1)と高
流動性直鎖状低密度ポリエチレン(B2)とを併用する
場合の使用割合は、これらの重量比(B1 )/(B2 )
が3/7〜7/3となる範囲が通常であり、なかでも特
に高速押出成形性に優れる組成物が得られる点で4/6
〜6.5/3.5となる範囲が好ましい。
【0019】更に、超低密度ポリエチレン(C)とし
て、低流動性超低密度ポリエチレン(C1 )と高流動性
超低密度ポリエチレン(C2 )とを併用する場合の使用
割合は、これらの重量比(C1 )/(C2 )が2/8〜
7/3となる範囲が通常であり、なかでも高速押出成形
性に優れる組成物が得られる点で3/7〜6/4となる
範囲が好ましい。
て、低流動性超低密度ポリエチレン(C1 )と高流動性
超低密度ポリエチレン(C2 )とを併用する場合の使用
割合は、これらの重量比(C1 )/(C2 )が2/8〜
7/3となる範囲が通常であり、なかでも高速押出成形
性に優れる組成物が得られる点で3/7〜6/4となる
範囲が好ましい。
【0020】さらに、本発明のポリエチレン系樹脂組成
物および押出被覆材料には、各種の添加剤を必要に応じ
て必要量添加することができる。添加剤の代表例を以下
に記載するが、これに限定されるものではなく、各種の
添加剤を適宜選択して使用できる。 (1)改質樹脂 : エチレンープロピレンゴム(EP
R)、アクリル酸変性ポリエチレン、無水マレイン酸変
性ポリエチレン等。 (2)有機難燃剤 : 塩素化ポリエチレン、デカブロ
モジフェニルオキサイド、テトラブロモビスフェノール
Aおよびその誘導体等。 (3)無機難燃剤 : 三酸化アンチモン、水酸化アル
ミニウム、水酸化マグネシウム、ほう酸亜鉛等。 (4)充填剤 : アルミナ、カオリン、クレー、炭酸
カルシウム、タルク、酸化チタン、シリカ等。 (5)着色剤 : 無機顔料、有機顔料、染料等。 (6)劣化防止剤 : 紫外線吸収剤、酸化防止剤、金
属不活性剤等。 (7)安定剤 : 鉛系安定剤、亜鉛系安定剤、アルカ
リ土類金属系安定剤、有機錫系安定剤等。 (8)滑剤 : パラフィン、ワックス、脂肪酸系滑
剤、シリコン系滑剤、ステアリン酸アミド系滑剤、高級
脂肪酸金属塩系滑剤、ビス脂肪酸アミド系滑剤、脂肪酸
アミド系滑剤、アルキルアミン系滑剤、エステル系滑
剤、高級アルコール系滑剤等。 (9)その他添加剤 : 分散剤、銅害防止剤、発泡
剤、可塑剤、架橋剤、架橋助剤等。
物および押出被覆材料には、各種の添加剤を必要に応じ
て必要量添加することができる。添加剤の代表例を以下
に記載するが、これに限定されるものではなく、各種の
添加剤を適宜選択して使用できる。 (1)改質樹脂 : エチレンープロピレンゴム(EP
R)、アクリル酸変性ポリエチレン、無水マレイン酸変
性ポリエチレン等。 (2)有機難燃剤 : 塩素化ポリエチレン、デカブロ
モジフェニルオキサイド、テトラブロモビスフェノール
Aおよびその誘導体等。 (3)無機難燃剤 : 三酸化アンチモン、水酸化アル
ミニウム、水酸化マグネシウム、ほう酸亜鉛等。 (4)充填剤 : アルミナ、カオリン、クレー、炭酸
カルシウム、タルク、酸化チタン、シリカ等。 (5)着色剤 : 無機顔料、有機顔料、染料等。 (6)劣化防止剤 : 紫外線吸収剤、酸化防止剤、金
属不活性剤等。 (7)安定剤 : 鉛系安定剤、亜鉛系安定剤、アルカ
リ土類金属系安定剤、有機錫系安定剤等。 (8)滑剤 : パラフィン、ワックス、脂肪酸系滑
剤、シリコン系滑剤、ステアリン酸アミド系滑剤、高級
脂肪酸金属塩系滑剤、ビス脂肪酸アミド系滑剤、脂肪酸
アミド系滑剤、アルキルアミン系滑剤、エステル系滑
剤、高級アルコール系滑剤等。 (9)その他添加剤 : 分散剤、銅害防止剤、発泡
剤、可塑剤、架橋剤、架橋助剤等。
【0021】本発明のポリエチレン系樹脂組成物および
押出被覆材料は、例えば上記(A)、(B)および
(C)の3成分と、必要により添加剤とを、通常の混練
法、即ち単軸押出機、二軸押出機、ロールミル、加圧ニ
ーダー、バンバリーミキサー等の混練機を用いて上記各
種配合成分を混練する方法により得られる。
押出被覆材料は、例えば上記(A)、(B)および
(C)の3成分と、必要により添加剤とを、通常の混練
法、即ち単軸押出機、二軸押出機、ロールミル、加圧ニ
ーダー、バンバリーミキサー等の混練機を用いて上記各
種配合成分を混練する方法により得られる。
【0022】
【実施例】以下に実施例、比較例および試験例を挙げ、
本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれにより限
定されるものではない。尚、例中の部は重量基準であ
る。
本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれにより限
定されるものではない。尚、例中の部は重量基準であ
る。
【0023】また、各例における物性は、下記の方法に
て測定又は評価を行った。 (1)MI:JIS Kー6760に準じて温度190
℃、荷重2.16kgで測定した。
て測定又は評価を行った。 (1)MI:JIS Kー6760に準じて温度190
℃、荷重2.16kgで測定した。
【0024】(2)引張試験:プレス法により試料から
1mm厚シートを作成し、JISK−6301の3号形
ダンベルに打ち抜いたものをJIS K−6760によ
る方法(引張速度200mm/min)に準じて引張試
験機にかけ、破断強度と破断点伸び率を測定した。
1mm厚シートを作成し、JISK−6301の3号形
ダンベルに打ち抜いたものをJIS K−6760によ
る方法(引張速度200mm/min)に準じて引張試
験機にかけ、破断強度と破断点伸び率を測定した。
【0025】(3)低温脆化温度試験:プレス法により
試料から2mm厚シートを作成し、JIS K−721
6による方法に準じて試料数n=3の試験を行い、3個
共破壊しない最低温度を測定した。
試料から2mm厚シートを作成し、JIS K−721
6による方法に準じて試料数n=3の試験を行い、3個
共破壊しない最低温度を測定した。
【0026】(4)高速押出成形性:スクリュー径35
mm、温度200℃の押出機を用い、線速400m/m
inで直径0.4mmの芯線に試料を押出被覆して外径
0.76mmの電線を得、得られた電線の表面状態を目
視および触診により評価した。なお、評価は平滑な良好
状態を10、最も悪いざらざらした状態を1とした10
段階に分けて行った。
mm、温度200℃の押出機を用い、線速400m/m
inで直径0.4mmの芯線に試料を押出被覆して外径
0.76mmの電線を得、得られた電線の表面状態を目
視および触診により評価した。なお、評価は平滑な良好
状態を10、最も悪いざらざらした状態を1とした10
段階に分けて行った。
【0027】実施例1〜5および比較例1〜3 表1に示す組成で各成分をドライブレンドした後、スク
リュ−径30mmの二軸押出機を用いて180℃の温度
で溶融混練して押出し、ペレット化した。得られたペレ
ットの物性を上記方法により測定又は評価した。結果を
表1に示す。
リュ−径30mmの二軸押出機を用いて180℃の温度
で溶融混練して押出し、ペレット化した。得られたペレ
ットの物性を上記方法により測定又は評価した。結果を
表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】*1) HDPE :高密度ポリエチレン
(MI:0.8g/10min、密度:0.95g/c
m3)。 *2) LLDPE−1:低流動性直鎖状低密度ポリエチレ
ン(MI:1g/10min、密度:0.92g/cm
3)。 *3) LLDPE−2:高流動性直鎖状低密度ポリエチレ
ン(MI:18g/10min、密度:0.92g/c
m3)。 *4) EEA :エチレン−エチルアクリレート共
重合体(MI:6g/10min、密度:0.93g/
cm3)。 *5) EVA :エチレン−酢酸ビニル共重合体
(MI:6g/10min、密度:0.95g/c
m3)。 *6) VLDPE−1:低流動性超低密度ポリエチレン
(MI:0.4g/10min、密度:0.90g/c
m3)。 *7) VLDPE−2:高流動性超低密度ポリエチレン
(MI:3.6g/10min、密度:0.88g/c
m3)。 *8) 有機難燃剤 :塩素化ポリエチレン(塩素化率:
40%、密度:1.13g/cm3 )とテトラブロモビ
スフェノールA誘導体とを重量比1/2で併用したも
の。
(MI:0.8g/10min、密度:0.95g/c
m3)。 *2) LLDPE−1:低流動性直鎖状低密度ポリエチレ
ン(MI:1g/10min、密度:0.92g/cm
3)。 *3) LLDPE−2:高流動性直鎖状低密度ポリエチレ
ン(MI:18g/10min、密度:0.92g/c
m3)。 *4) EEA :エチレン−エチルアクリレート共
重合体(MI:6g/10min、密度:0.93g/
cm3)。 *5) EVA :エチレン−酢酸ビニル共重合体
(MI:6g/10min、密度:0.95g/c
m3)。 *6) VLDPE−1:低流動性超低密度ポリエチレン
(MI:0.4g/10min、密度:0.90g/c
m3)。 *7) VLDPE−2:高流動性超低密度ポリエチレン
(MI:3.6g/10min、密度:0.88g/c
m3)。 *8) 有機難燃剤 :塩素化ポリエチレン(塩素化率:
40%、密度:1.13g/cm3 )とテトラブロモビ
スフェノールA誘導体とを重量比1/2で併用したも
の。
【0030】
【発明の効果】本発明のポリエチレン系樹脂組成物およ
び押出被覆材料は、押出成形性と常温又は高温時の機械
的物性が良好で、かつ低温時の機械的物性にも優れる。
しかも、低密度ポリエチレンとして低流動性直鎖状低密
度ポリエチレンと高流動性直鎖状低密度ポリエチレンと
を併用したもの、あるいは更に超低密度ポリエチレンと
して低流動性超低密度ポリエチレンと高流動性超低密度
ポリエチレンとを併用したものは、特に高せん断時にあ
っても優れた流動性を示し、押出成形時、特に高速押出
成形(例えば、電線被覆成形においては、線速400m
/min以上)において表面の肌が荒れずに平滑な良品
の成形品が得られ、電気絶縁性や電線との密着性におい
ても優れており、電線被覆用としても非常に有用であ
る。
び押出被覆材料は、押出成形性と常温又は高温時の機械
的物性が良好で、かつ低温時の機械的物性にも優れる。
しかも、低密度ポリエチレンとして低流動性直鎖状低密
度ポリエチレンと高流動性直鎖状低密度ポリエチレンと
を併用したもの、あるいは更に超低密度ポリエチレンと
して低流動性超低密度ポリエチレンと高流動性超低密度
ポリエチレンとを併用したものは、特に高せん断時にあ
っても優れた流動性を示し、押出成形時、特に高速押出
成形(例えば、電線被覆成形においては、線速400m
/min以上)において表面の肌が荒れずに平滑な良品
の成形品が得られ、電気絶縁性や電線との密着性におい
ても優れており、電線被覆用としても非常に有用であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−210150(JP,A) 特開 昭63−3043(JP,A) 特開 昭52−14647(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 23/00 - 23/36 H01B 3/44 H01B 7/28
Claims (3)
- 【請求項1】 高密度ポリエチレン(A)、低密度ポリ
エチレン(B)および超低密度ポリエチレン(C)とを
含有してなるポリエチレン系樹脂組成物であって、 密度が0.94〜0.955g/cm 3 である 高密度ポリエ
チレン(A)と、 密度が0.915〜0.935g/cm 3 で、メルトインデ
ックスが0.2〜2g/10min である低流動性直鎖状低密
度ポリエチレン(B 1 ) と、 密度が0.915〜0.935g/cm 3 で、メルトインデ
ックスが8〜20g/10min である高流動性直鎖状低密度
ポリエチレン(B 2 ) と、 密度が0.875〜0.905g/cm 3 で、メルトインデ
ックスが0.2〜2g/10min である低流動性超低密度ポ
リエチレン(C 1 ) と、 密度が0.875〜0.905g/cm 3 で、メルトインデ
ックスが8〜20g/10min である高流動性超低密度ポリ
エチレン(C 2 ) 、 とを含有してなることを特徴とする押出被覆用ポリエチ
レン系樹脂組成物。 - 【請求項2】 高密度ポリエチレン(A)と、直鎖状低
密度ポリエチレン{(B 1 )+(B 2 )}と超低密度ポリ
エチレン{(C 1 )+(C 2 )}の重量比(A)/{(B
1 )+(B 2 )}/{(C 1 )+(C 2 )}が(20〜4
2)/(45〜65)/(12〜17)(但し、合計を
100とする)である請求項1記載の組成物。 - 【請求項3】 低流動性直鎖状低密度ポリエチレン(B
1 )と高流動性直鎖状低密度ポリエチレン(B 2 )の重
量比(B 1 )/(B 2 )が3/7〜7/3、低流動性超低
密度ポリエチレン(C 1 )と高流動性超低密度ポリエチ
レン(C 2 )の重量比(C 1 )/(C 2 )が2/8〜7/
3である請求項1または2記載の組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3063109A JP2811986B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | ポリエチレン系樹脂組成物および押出被覆用材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3063109A JP2811986B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | ポリエチレン系樹脂組成物および押出被覆用材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04296342A JPH04296342A (ja) | 1992-10-20 |
JP2811986B2 true JP2811986B2 (ja) | 1998-10-15 |
Family
ID=13219797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3063109A Expired - Fee Related JP2811986B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | ポリエチレン系樹脂組成物および押出被覆用材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2811986B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100288182B1 (ko) * | 1993-05-10 | 2001-09-17 | 유현식 | 전선피복용흑색폴리에틸렌계수지조성물 |
US5358991A (en) * | 1993-07-15 | 1994-10-25 | Belden Wire & Cable Company | Flame retarded polyethylene wire insulations |
JP6239081B1 (ja) | 2016-11-22 | 2017-11-29 | 株式会社フジクラ | 難燃性樹脂組成物、これを用いた絶縁電線、メタルケーブル、光ファイバケーブル及び成形品 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5214647A (en) * | 1975-07-25 | 1977-02-03 | Mitsubishi Petrochem Co Ltd | Wire coating composition |
JPS633043A (ja) * | 1986-06-20 | 1988-01-08 | Mitsubishi Cable Ind Ltd | 樹脂組成物 |
JPH0819289B2 (ja) * | 1987-02-25 | 1996-02-28 | 三菱電線工業株式会社 | 電力ケーブル被覆用樹脂組成物 |
-
1991
- 1991-03-27 JP JP3063109A patent/JP2811986B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04296342A (ja) | 1992-10-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP1687371B1 (en) | Flame retardant, halogen-free compositions | |
JP4795528B2 (ja) | オレフィン系樹脂組成物および被覆電線 | |
JP4808840B2 (ja) | オレフィン系樹脂組成物および被覆電線 | |
JP3759699B2 (ja) | オレフィン系樹脂組成物および被覆電線 | |
JP2003183451A (ja) | 耐摩耗性難燃樹脂組成物およびそれにより被覆された電線 | |
JP2008031353A (ja) | ノンハロゲン難燃樹脂組成物 | |
JP2002508023A (ja) | ポリオレフィン組成物 | |
JP3779163B2 (ja) | 柔軟ノンハロゲン難燃性樹脂組成物とその応用製品 | |
JP2811986B2 (ja) | ポリエチレン系樹脂組成物および押出被覆用材料 | |
JP2008097918A (ja) | 端末加工性に優れたノンハロゲン難燃電線 | |
JP2004156026A (ja) | 難燃性樹脂組成物 | |
JP3460666B2 (ja) | 難燃性ポリオレフィン樹脂組成物 | |
JP3019840B1 (ja) | 難燃性ポリオレフィン樹脂組成物 | |
EP1882008A1 (en) | Flame retardant compositions for building panels | |
KR100203442B1 (ko) | 난연성 저연 열가소성 수지조성물 | |
JP2792234B2 (ja) | ポリエチレン系樹脂組成物および押出被覆用材料 | |
JP2811987B2 (ja) | 難燃性ポリエチレン系樹脂組成物および押出被覆用材料 | |
JP3055551B2 (ja) | 難燃性ポリオレフィン樹脂組成物 | |
JP3210411B2 (ja) | 難燃性樹脂組成物 | |
JP4909453B2 (ja) | 電線用被覆材料及び該被覆材料を用いた電線 | |
JP2000344963A (ja) | 難燃性ポリオレフィン樹脂組成物およびそれを用いた電線ケーブル | |
JP2869817B2 (ja) | 難燃性組成物 | |
JP2003238747A (ja) | 耐外傷性組成物及び該組成物を用いた電線・ケーブル | |
JP4312612B2 (ja) | ノンハロゲン難燃性樹脂組成物 | |
JPH07252388A (ja) | 難燃樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |