JP2810994B2 - 透過型原稿作成用被熱転写シート - Google Patents

透過型原稿作成用被熱転写シート

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JP2810994B2 JP62032159A JP3215987A JP2810994B2 JP 2810994 B2 JP2810994 B2 JP 2810994B2 JP 62032159 A JP62032159 A JP 62032159A JP 3215987 A JP3215987 A JP 3215987A JP 2810994 B2 JP2810994 B2 JP 2810994B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は透過型原稿作成用被熱転写シートに関する。 〔従来の技術〕 熱転写シートをサーマルヘッドによって加熱して熱転
写シート上の染料等を被熱転写シート上に移行せしめる
ことにより所望の情報の記録を行う感熱記録方式は、種
々の分野における情報記録手段として利用されており、
近年オーバーヘッドプロジェクター(以下OHPと略
す。)等の投影装置を用いる透過型原稿作成にも利用さ
れている。この種の透過型原稿作成を感熱記録方式によ
り行う際に用いられる透過型原稿作成用被熱転写シート
として従来よりポリエチレンテレフタレートよりなる10
0μ程度の厚さのシート状基材の表面に熱転写シートか
ら移行してくる染料を受容するための透明受容層を形成
してなる構成のものが用いられている。 〔発明が解決しようとする問題点〕 しかしながら上記の如き構成の被熱転写シートは基材
シートの高い剛性により転写画像の濃度が低く、しかも
転写装置における熱転写の際の被熱転写シートの送りが
転写装置によってはスムーズに行われず、その結果、印
字ズレやカラー印字のように何回も重ね印字を行う場合
には色ズレを生じる等の問題があった。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は上記の点に鑑みなされたもので、印字濃度が
高く、しかも印字ズレや色ズレ等を生じることのない透
過型原稿を作成することのできる被熱転写シートを提供
することを目的とする。 即ち本発明の1つは、透明な支持シートの表面に透明
樹脂層を設け、更に該透明樹脂層面に熱転写シートから
移行してくる染料を受容するための透明受容層を積層す
るとともに、前記支持シートの裏面には裏面材を剥離自
在に設けてなることを特徴とする透過型原稿作成用被熱
転写シートを要旨とする。また本願発明のいま1つは、
透明な支持シートの表面に透明樹脂層を設け、更に該透
明樹脂層面に前記支持シートの厚さの90%以下の厚さを
有する透明シートと、熱転写シートから移行してくる染
料を受容するための透明受容層とを順次積層するととも
に、前記支持シートの裏面には裏面材を剥離自在に設け
てなることを特徴とする透過型原稿作成用被熱転写シー
トを要旨とする。 〔実施例〕 以下、本発明の一実施例を図面に基き説明する。 第1図に示すように本発明の透過型原稿作成用被熱転
写シートは、透明な支持シート1の表面に透明樹脂層2
を設け、更に該透明樹脂層2面に透明受容層3を積層す
るとともに、支持シート1の裏面に裏面材4を設けて構
成されている。 上記透明な支持シート1の材質としてはポリエチレン
テレフタレート、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポ
リスチレン、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレ
ート等のアクリル系樹脂等の透明性のよい樹脂が用いら
れるが、耐熱性の高いものが好ましく、通常ポリエチレ
ンテレフタレートが用いられる。支持シート1の厚さは
30〜200μが好ましい。 透明樹脂層2は支持シート1の剛性を低下させる結
果、印字装置における被熱転写シートの送りをスムーズ
とすることができ、更に透明樹脂層2のクッション性に
よって印字濃度を高くすることができる。透明樹脂層2
を構成する樹脂は100%モジュラスの値が150kg/cm2以下
のものが好ましく、例えばポリエステル、塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、アクリル系樹脂、ポリ酢酸ビニ
ル、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アルキルチタネー
ト樹脂、酢酸ビニル−アクリル共重合体、ポリエチレン
イミン、ポリ塩化ビニル、ポリブタジエン、ポリエチレ
ン、エチレン−アクリル共重合体、ポリプロピレン、ア
イオノマー樹脂、ポリスチレン、ポリウレタンエラスト
マー等の熱可塑性樹脂やポリウレタン、エポキシ系樹脂
等が挙げられる。上記樹脂中には必要に応じて硬化剤等
の添加剤を添加してもよい。また上記樹脂の他に紫外線
硬化型樹脂、電子線硬化型樹脂等を用いることもでき
る。透明樹脂層2は上記の樹脂よりなる粘着性物質、接
着剤により形成することができる。透明樹脂層2の形成
方法としては通常の溶液コーティングの他にエクストル
ージョンコーティング、ホットメルトコーティング等が
挙げられるが、他のコーティング法によって形成しても
よい。透明樹脂層2の厚さは1〜200μが好ましい。 本発明において透明受容層3を構成する材質は、熱転
写シートから移行する染料、例えば昇華性の分散染料の
画像を受容し、受容により形成された画像を維持するこ
とができるものを使用し、従来からこの種被熱転写シー
トの受容層に使用されているものであればどの様なもの
であっても使用することができ、例えば、下記(a)〜
(e)の合成樹脂が単独若しくは2種以上の混合により
使用できる。 (a) エステル結合を有するもの。 ポリエステル樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポ
リカーボネート樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、スチレンア
クリレート樹脂、ビニルトルエンアクリレート樹脂。 (b) ウレタン結合を有するもの。 ポリウレタン樹脂等。 (c) アミド結合を有するもの。 ポリアミド樹脂(ナイロン)。 (d) 尿素結合を有するもの。 尿素樹脂等。 (e) その他極性の高い結合を有するもの。 ポリカプロラクトン樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリ
塩化ビニル樹脂、ポリアクリロニトリル樹脂等。 あるいは透明受容層3は飽和ポリエステルと塩化ビニ
ル/酢酸ビニル共重合体との混合樹脂により構成され
る。 塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂は塩化ビニル成
分含有率85〜97重量%で、重合度200〜800程度のものが
好ましい。又、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体成分の
みの共重合体である場合にかぎらず、ビニルアルコール
成分、マレイン酸成分等を含むものであってもよい。 受容層3はまた、ポリスチレン系樹脂により構成され
ていてもよく、例えば、スチレン系モノマー、例えば、
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエンの単独
もしくは共重合体からなるポリスチレン系樹脂、或い
は、前記スチレン系モノマーと他のモノマー、例えば、
アクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル等のアクリルもしくはメ
タクリル系モノマーもしくは無水マレイン酸との共重合
体であるスチレン系共重合体樹脂が挙げられる。 本発明において、上記受容層3中に紫外線吸収剤を添
加することもできる。紫外線吸収剤を添加することによ
り、染着した染料の耐光性が更に向上する。紫外線吸収
剤としては、ベンゾフェノン系、ヒンダードアミン系、
ベンゾチラアゾール系等が挙げられる。又、その添加量
は受容層を構成する樹脂100重量部に対し0.05〜5重量
部程度である。 本発明被熱転写シートは、熱転写シートと剥離性を向
上せしめるために受容層3中に離型剤を含有せしめるこ
とができる。離型剤としてはポリエチレンワックス、ア
ミドワックス、テフロンパウダー等の固形ワックス類、
弗素系、燐酸エステル系の界面活性剤、シリコーンオイ
ル等が挙げられるシリコーンオイルが好ましい。 上記シリコーンオイルとしては油状のものも用いるこ
とができるが、硬化型のものが好ましい。硬化型のシリ
コーンオイルとしては、反応硬化型、光硬化型、触媒硬
化型等が挙げられるが、反応硬化型のシリコーンオイル
が特に好ましい。反応硬化型シリコーンオイルとして
は、アミノ変性シリコーンオイルとエポキシ変性シリコ
ーンオイルとを反応硬化させたものが好ましい。これら
硬化型シリコーンオイルの添加量は受容層3を構成する
樹脂100重量部に対し0.5〜30重量部が好ましい。 又、受容層3の表面の一部又は全部に上記離型剤を適
当な溶媒に溶解或いは分散させて塗布した後、乾燥させ
る等によって離型剤層を設けることもできる。離型剤層
を構成する離型剤としては前記したアミノ変性シリコー
ンオイルとエポキシ変性シリコーンオイルとの反応硬化
物が特に好ましい。離型剤層の厚さは0.01〜5μm、特
に0.05〜2μmが好ましい。離型剤層は受容層3の表面
の一部に設けても、或いは全面に設けても良いが受容層
表面の一部に設けた場合、離型剤層の設けられていない
部分にはドットインパクト記録、感熱溶融転写記録や鉛
筆等による記録を行うことができ、離型剤層の設けられ
た部分に昇華転写記録を行い、離型剤層の設けられてい
ない部分に他の記録方式による記録を行う後、昇華転写
記録方式と他の記録方式とを併せて行うことができる。 本発明被熱転写シートの支持シートの裏面には、剥離
自在に裏面材4が設けられている。裏面材4を設けるこ
とによって転写印字の際の被熱転写シートの印字装置に
おける通紙性向上を図ることができる。また裏面材4に
は印字時の印字装置における位置決め用の検知マークを
印字しておくこともできる。裏面材4の材質としては透
明、不透明のいずれでもよく、例えば合成紙、セルロー
ス繊維紙、合成樹脂シートなどが用いられる。合成紙と
してはポリオレフィン樹脂に充填材を入れ押出し、延伸
したタイプのもの、ポリオレフィン、ポリスチレン、ポ
リエステルのシートに充填材とバインダーとからなる混
合物を塗布したタイプのもの等が用いられる。セルロー
ス繊維紙としては上質紙、コート紙、アート紙、キャス
トコート紙、合成樹脂あるいはゴムを含浸・塗工または
内添した加工紙、ポリエチレンなどを押出しラミネート
した加工紙等が使用できる。合成樹脂シートとしてはポ
リエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、硬質塩化
ビニル等の単独の透明ィルム、これらにクレー、炭酸カ
ルシウム、酸化チタン等の充填剤を入れて押出したシー
トまたは上記樹脂や充填剤を含有する樹脂を上質紙など
の上に押出したラミネート紙、あるいはこれらの表面に
サンドブラスト法またはエンボス法等により微凹凸を形
成したもの等が用いられる。 上記裏面材4の裏面には更にコーティングを行って滑
性層を設けることにより通紙性をより向上させることが
できる。滑性層の材質としてはメチルメタクリレート等
のメタクリレート樹脂若しくは対応するアクリレート樹
脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂
等が挙げられる。 第2図は透明な支持シート1の表面に設けた透明樹脂
層2の表面に透明樹脂シート5をラミネートし、更にそ
の上に透明受容層3を積層するとともに、支持シート1
の裏面に裏面材4を設けた構成を有する被熱転写シート
を示し、透明樹脂層2の表面に透明シート5をラミネー
トするとブロッキングを防止できるとともに、被熱転写
シートにエンボスがかかるのを防止できる。透明シート
5は透明樹脂層2面上に直接ラミネートしてもよく、ま
た接着剤を介してラミネートしてもよい。透明シート5
の厚さは2〜60μ、特に好ましくは6〜40μであるが、
支持シート1の厚さの90%以下、特に好ましくは70%以
下の厚さに形成する。透明シート5の材質としてはポリ
エチレンテレフタレート、ポリプロピレン、セルロース
アセテート、ポリ塩化ビニル、アイオノマー樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ポリカーボネート、ポリエ
ーテルエーテルケトン、ポリフェニレンサルファイド、
ポリエーテルサルフォン、アラミド等の樹脂が挙げられ
る。 本発明被熱転写シートに転写を行うには第3図に示す
ように受容層3が熱転写シート6の熱転写層7と接する
ように熱転写シート6と重ね合わせ、熱転写シート6の
基材8側よりサーマルヘッド等によって加熱する。しか
る後、熱転写シート6を剥離することによってサーマル
ヘッド等によって加熱された箇所の熱転写層7中の染料
等が受容層3に転写され、被熱転写シート上に所望の情
報が転写記録される。熱転写シートの基材8としては、
コンデンサーペーパー、ポリエステルフィルム、ポリエ
チレンナフタレートフィルム、ポリスチレンフィルム、
ポリサルフォンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリビ
ニルアルコールフィルム、セロファン、アラミド(芳香
族ポリアミド)フィルム等のプラスチックフィルムが用
いられ、厚みとしては2〜50μm、好ましくは2〜12μ
mである。これらプラスチックフィルムは表面が平滑で
ある上に機械的強度が高いので好ましく、中でもポリエ
ステルフィルム、アラミドフィルムを用いるのが望まし
い。 熱転写層7は、加熱により溶融もしくは昇華して転写
する染料とバインダーとから成っている。染料は、好ま
しくは昇華性の分散染料、昇華性の油溶性染料、もしく
は昇華性の塩基性染料であり、分子量は150〜800、好ま
しくは350〜700である。これら染料は昇華温度、色相、
耐候性、インキ中もしくはバインダー樹脂中への溶解性
等を考慮して選択され、例えば次のようなものである。 C.I.(カラーインデックスの略、以下においても同
じ)イエロー51、同3、同54、同79、同60、同23、同
7、同141 C.I.ディスパースブルー24、同56、同14、同301、同3
34、同165、同19、同72、同87、同287、同154、同26 C.I.ディスパースレッド135、同146、同59、同1、同
73、同60、同167 C.I.ディテパースバイオレット4、同13、同36、同5
6、同31 C.I.ソルベントバイオレット13 C.I.ソルベントブラック3 C.I.ソルベントグリーン3 C.I.ソルベントイエロー56、同14、同16、同29 C.I.ソルベントブルー70、同35、同63、同36、同50、
同49、同111、同105、同97、同11 C.I.ソルベントレッド135、同81、同18、同25、同1
9、同23、同24、同14、同146、同182 熱転写層7のバインダーとしては、エチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチ
ルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等の
セルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニル
ブチラール、ポリビニルピロリドン、ポリエステル、ポ
リ酢酸ビニル、ポリアクリルアミド等のビニル系樹脂等
が使用できる。 熱転写層7中での染料とバインダーの重量比は染料/
バインダーが0.3以上であることが望ましく、0.3未満で
は印字濃度、熱感度が不充分である。又、熱量/バイン
ダーが2.3を超えると、染料のバインダー中での保持性
が不充分となって熱転写シートの保存性が低下する。従
って、染料/バインダーは0.3〜2.3であることが好まし
く、より好ましくは0.55〜1.5である。 染料は熱転写層7のバインダー中に溶解していること
が望ましい。従来の布地用の昇華転写紙においては、染
料はバインダー中に分散しているので、染料を昇華させ
るには、染料分子どうしの相互作用及び染料分子〜バイ
ンダー間の相互作用に打ち勝つエネルギーを与える必要
があり、必然的に高いエネルギーを必要とする結果、熱
感度が低下する。この点、染料がバインダー中に溶解し
ていると熱感度の点で有利である。 又、熱転写シート6の基材8裏面にはサーマルヘッド
との融着防止処理を施すことが可能である。 以下に具体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。尚、以下に示す配合は全て重量部である。 実施例1 75μ厚のポリエステルフィルム(東レ製:ルミラー)
上に下記組成の透明樹脂層形成用インキ組成物1を乾燥
時のコート量が10g/m2となるように塗布した。 透明樹脂層形成用インキ組成物1 ポリウレタン樹脂(タケラックA−712B:武田薬品製) 30部 イソシアネート硬化剤(タケネートA−72B:武田薬品
製) 18部 酢酸エチル 52部 上記インキ組成物1を塗布した面が乾燥した後、この
面に厚さ12μのポリエステルフィルム(東レ製;ルミラ
ー)をドライラミネートして透明シートを形成した。 次いでこの透明シート面に下記透明受容層形成用イン
キ組成物1を乾燥時のコート量が3g/m2となるように塗
布した。 透明受容層形成用インキ組成物1 ポリエステル樹脂(バイロン200:東洋紡製) 70部 ポリエステル樹脂(バイロン290:東洋紡製) 30部 アミノ変性シリコーン(KF−393:信越化学製) 5部 エポキシ変性シリコーン(X−22−343:信越化学製) 5部 メチルエチルケトン 350部 トルエン 350部 以上のようにして透明受容層を形成し、透過型原稿作
成用被熱転写シートを得た。 一方片面に熱硬化アクリル樹脂からなる耐熱滑性層を
設けた厚さ4.5μのポリエステルフィルム(ルミラー:
東レ製)を基材とし、この基材の耐熱滑性層を設けた側
と反対側の面に下記組成の熱転写層形成用インキ組成物
を乾燥後の塗布量が1g/m2となるように塗布して熱転写
シートを得た。 熱転写層形成用シアノインキ組成物 分散染料(カヤセットブルー714:日本化薬製) 5部 ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1:積水化学
製) 4部 メチルエチルケトン 46部 トルエン 45部 熱転写層形成用マゼンタインキ組成物 分散染料(MS Red G:三井東圧化学製) (ディスパースレッド60) 2.6部 分散染料(Macrolex Violet R:バイエル製) (ディスパースバイオレッ26) 1.4部 ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1:積水化学
製) 4.3部 メチルエチルケトン 45部 トルエン 45部 熱転写層形成用イエローインキ組成物 分散染料(Macrolex Yellol 6G:バイエル製) (ディスパースイエロー201) 5.5部 ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−1:積水化学
製) 4.5部 メチルエチルケトン 45部 トルエン 45部 上記熱転写シートと前記透明型原稿作成用被熱転写シ
ートを用い、ドット密度6ドト/mmのサーマルヘッドを
有するカラービデオプリンター:VY−50(日立製作所
製)で下記の条件で印字を行い色ズレの有無を調べたと
ころ、この被熱転写シートは上記プリンターによる印字
に際してスムーズに送られ3色とも色ズレの発生は全く
見られなかった。 次に厚さの異なる透明樹脂層を有する種々の被熱転写
シートを作成し、上記と同様にして色ズレの発生の有無
を調べた結果を第1表に示す。尚、色ズレの有無の評価
は◎・・・ズレが1/4ドット以内、○・・・ズレが1/2ド
ット以内とした。 更にシアン、マゼンタ、イエローの各色の印字を行
い、各色の透過濃度をマクベス色濃度計(TD−904型)
で測定した結果を第1表にあわせて示す。 印字条件 印字速度 :33.3ms/行 パルス幅 :16.0ms 送りピッチ:0.166mm ヘッド電圧:11.0v 実施例2 実施例1と同様のポリエステルフィルム上に下記組成
の透明樹脂層形成用インキ組成物2を乾燥後の塗布量が
8g/m2となるように塗布した。 透明樹脂層形成用インキ組成物2 ポリウレタン樹脂(タケラックT−3360:武田薬品製) 80部 トルエン 20部 次に上記のようにして形成した透明樹脂層面に実施例
1と同様の受容層形成用インキ組成物1を乾燥時の塗布
量が3g/m2となるように塗布して受容層を形成し、透過
型原稿作成用被熱転写シートとした。 この被熱転写シートに実施例1と同様にして印字を行
ったところシートの送りがスムーズで色ズレの発生は認
められなかった。 更に透明樹脂層の厚さを種々変えた被熱転写シートを
作成し、上記と同様にして色ズレの発生の有無を調べた
結果を第2表に示す。比較例1 厚さ100μのポリエステルフィルム(ルミラー:東レ
製)に透明樹脂層を設けずに、いきなり実施例1と同様
の透明受容層形成用インキ組成物1を用いて透明受容層
を形成して被熱転写シートとした。このシートを用いて
実施例1と同様の条件で印字を行ったところ、2〜3ド
ット以上の色ズレが生じた。またこのシートにおけるシ
アン、マゼンタ、イエローの各色の透過濃度は、シア
ン:0.54、マゼンタ:0.47、イエロー:0.53であり、透明
樹脂層を設けた場合に比べて著しく低い濃度であった。 実施例3 実施例1と同様のポリエステルフィルムに同様にして
透明樹脂層を設け、更に透明シートをラミネートした
後、この透明シートの面に以下の組成の透明中間層形成
用インキ組成物により乾燥後の塗布量が4g/m2となるよ
うに塗布して中間層を形成した。 透明中間層形成用インキ組成物 ポリエステル樹脂(バイロン200:東洋紡製) 25部 メチルエチルケトン 75部 更にこの透明中間層の表面に実施例1と同様に透明受
容層形成用インキ組成物1を用いて、乾燥後の塗布量が
1g/m2となるように塗布して受容層を形成し、被熱転写
シートとした。 この被熱転写シートに実施例1と同様にして印字を行
ったところ、色ズレの発生は全く認められなかった。ま
た受容層の厚さを薄くしたところ、より透明性に優れた
透過型原稿作成用被熱転写シートが得られ、このシート
を用いて作成した透過型原稿はOHPで投影した場合によ
り一層鮮明な画像が得られた。 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明の透過型原稿作成用被熱転
写シートは、透明な支持シートの表面に透明樹脂層を設
けたことによって支持シートの剛性を低下させるととも
に、支持シートの裏面に裏面材を剥離可能に設けること
によって、転写印字の際の印字装置における被熱転写シ
ートの通紙性向上を図ることができ、この結果、印字装
置における被熱転写シートの送りがスムーズとなり送り
ムラによる印字ズレや色ズレの発生がなく、更に透明樹
脂層のクッション作用により印字濃度が高くなり、鮮明
な画像を熱転写により印字することができる。また透明
樹脂層の表面に更に、支持シートの厚さの90%以下の厚
さを有する透明シートを設けることによって、ブロッキ
ングやシートにエンボスがかかるのを防止することもで
き、美麗な透過型原稿を作成できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】 図面は本発明の一実施例を示し、第1図は本発明被熱転
写シートの縦断面図、第2図は透明樹脂層の表面に更に
透明シートを設けた本発明被熱転写シートの縦断面図、
第3図は本発明被熱転写シートを用いて転写を行う状態
を示す縦断面図である。 1……支持シート、2……透明樹脂層 3……透明受容層、5……透明シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−106293(JP,A) 特開 昭61−144394(JP,A) 特開 昭60−19588(JP,A) 実開 昭61−171048(JP,U) 実開 昭61−204767(JP,U) 実開 昭62−15965(JP,U) 実開 昭62−20850(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.透明な支持シートの表面に透明樹脂層を設け、更に
    該透明樹脂層面に熱転写シートから移行してくる染料を
    受容するための透明受容層を積層するとともに、前記支
    持シートの裏面には裏面材を剥離自在に設けてなること
    を特徴とする透過型原稿作成用被熱転写シート。 2.透明樹脂層を構成する樹脂が熱可塑性樹脂である特
    許請求の範囲第1項記載の透過型原稿作成用被熱転写シ
    ート。 3.透明樹脂層を粘着性物質より形成する特許請求の範
    囲第1項記載の透過型原稿作成用被熱転写シート。 4.透明樹脂層を接着剤により形成する特許請求の範囲
    第1項記載の透過型原稿作成用被熱転写シート。 5.透明樹脂層を構成する樹脂の100%モジュラスの値
    が250kg/cm2以下である特許請求の範囲第1項〜第4項
    のいずれかに記載の透過型原稿作成用被熱転写シート。 6.透明樹脂層の厚さが1〜200μである特許請求の範
    囲第1項〜第5項のいずれかに記載の透過型原稿作成用
    被熱転写シート。 7.透明な支持シートの厚さが30〜200μである特許請
    求の範囲第1項〜第6項のいずれかに記載の透過型原稿
    作成用被熱転写シート。 8.透明受容層が離型剤を含有する特許請求の範囲第1
    項〜第7項のいずれかに記載の透過型原稿作成用被熱転
    写シート。 9.透明受容層表面の一部または全面に離型剤層を設け
    てなる特許請求の範囲第1項〜第7項のいずれかに記載
    の透過型原稿作成用被熱転写シート。 10.透明な支持シートの表面に透明樹脂層を設け、更
    に該透明樹脂層面に前記支持シートの厚さの90%以下の
    厚さを有する透明シートと、熱転写シートから移行して
    くる染料を受容するための透明受容層とを順次積層する
    とともに、前記支持シートの裏面には裏面材を剥離自在
    に設けてなることを特徴とする透過型原稿作成用被熱転
    写シート。 11.透明樹脂層を構成する樹脂が熱可塑性樹脂である
    特許請求の範囲第10項記載の透過型原稿作成用被熱転写
    シート。 12.透明樹脂層を粘着性物質より形成する特許請求の
    範囲第10項記載の透過型原稿作成用被熱転写シート。 13.透明樹脂層を接着剤により形成する特許請求の範
    囲第10項記載の透過型原稿作成用被熱転写シート。 14.透明樹脂層を構成する樹脂の100%モジュラスの
    値が250kg/cm2以下である特許請求の範囲第10項〜第13
    項のいずれかに記載の透過型原稿作成用被熱転写シー
    ト。 15.透明樹脂層の厚さが1〜200μである特許請求の
    範囲第10項〜第14項のいずれかに記載の透過型原稿作成
    用被熱転写シート。 16.透明な支持シートの厚さが30〜200μである特許
    請求の範囲第10項〜第15項のいずれかに記載の透過型原
    稿作成用被熱転写シート。 17.透明受容層が離型剤を含有する特許請求の範囲第
    10項〜第16項のいずれかに記載の透過型原稿作成用被熱
    転写シート。 18.透明受容層表面の一部または全面に離型剤層を設
    けてなる特許請求の範囲第10項〜第17項のいずれかに記
    載の透過型原稿作成用被熱転写シート。 19.透明シートの厚さが2〜60μである特許請求の範
    囲第10項〜第18項のいずれかに記載の透過型原稿作成用
    被熱転写シート。
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