JP2810911B2 - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JP2810911B2
JP2810911B2 JP6063057A JP6305794A JP2810911B2 JP 2810911 B2 JP2810911 B2 JP 2810911B2 JP 6063057 A JP6063057 A JP 6063057A JP 6305794 A JP6305794 A JP 6305794A JP 2810911 B2 JP2810911 B2 JP 2810911B2
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Circuit Boards (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、1対の原版フィルムの
パターンを基板の両面に露光する露光装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】通常、プリント基板を製造する際には、
まず、表裏両面に全面的に銅箔が形成された樹脂基板に
対し、所望のパターンを形成した原版フィルムを介して
紫外線を露光し、その後でエッチングを行い、紫外線の
当たった部分の銅を基板から剥離させることによって、
原版フィルムと白黒反転した状態に銅箔パターンを有す
るプリント基板が完成する。または、エッチング時に露
光部以外の部分の銅が基板から剥離し原版フィルム通り
の銅箔パターンを有するプリント基板が完成する。
【0003】上記製造方法のうちの露光工程を行なう場
合、露光部内に塵埃(ゴミやほこりなど)が存在すると
この塵埃が基板や原版フィルムに付着して、所望のパタ
ーンが露光できなくなり、その結果製造したプリント基
板の配線パターン中に導通不良の箇所が生じたりして品
質の低下をもたらすおそれがある。そこで従来は、原版
フィルムを取り替えるときに、または長時間連続運転し
た場合は定期的に、作業者が手作業で上下枠や原版フィ
ルムの清掃を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、従来は露
光装置の運転を停止して手作業にて上下枠や原版フィル
ムを清掃しているため、作業は面倒で完全に塵埃を取り
除くためには作業時間が長くかかる。特に、大型の基板
を露光するために大型化したり、構成が複雑化した露光
装置においては、機械内部の上下枠や原版フィルムを手
作業で清掃するのは容易ではなく、十分な清掃が行えな
いおそれがある。また、原版フィルムを交換する度に清
掃する必要があるため、特に多種小量生産の場合には作
業効率が悪くなる。
【0005】そこで本発明の目的は、手作業によらず自
動的に原版フィルムの清掃が可能な露光装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、1対の原版フィルムを基板の上下に配設
した状態で基板の両面に同時露光可能な露光部と、露光
部に隣接して設けられ未露光の基板が供給される基板投
入部と、露光部と基板投入部との間で基板を搬送可能な
搬送手段とを含む露光装置において、露光部には、下原
版フィルムを保持する下枠と、下枠と対向して設けられ
上原版フィルムを保持する上枠と、両枠間に配設された
基板の両面に両原版フィルムを介して露光可能な1対の
露光用光源と、両枠の相対位置関係を調整可能な枠位置
合わせ手段が設けられており、搬送手段には、両枠間を
進退し両原版フィルムを清掃可能なクリーンローラユニ
ットが設けられている。
【0007】クリーンローラユニットは、外周部に塵埃
を付着可能な粘着部を有し回転自在に保持されている1
対のクリーンローラと、一方のクリーンローラを上方
へ、他方のクリーンローラを下方へそれぞれ移動させる
駆動機構とを有するものである。
【0008】さらに、クリーンローラと当接して粘着部
に付着した塵埃を除去可能な粘着テープロールを有して
いる。
【0009】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の一実施例を説
明する。図1は本発明の一実施例に係る露光装置を示し
ている。この露光装置は、図1及び図2に示すように、
1対の原版フィルム1,2を基板3の両面に配設した状
態で両フィルム1,2上のパターンを基板3の両面に同
時露光する露光部4と、この露光部4に隣接して配置さ
れ、未露光の基板が供給される基板投入部5と、露光部
4と基板投入部5との間で基板3を搬送する搬送手段6
と、この搬送手段6に取り付けられたクリーンローラユ
ニット40とを備えている。
【0010】露光部4には、基台7と、基台7上に配置
され下原版フィルム1を保持する下枠8と、下枠8の上
方にこれと対向して設けられ、上原版フィルム2を保持
する上枠9と、上枠9に対する下枠8の位置を調整して
両フィルム1,2を位置合わせする第1のアライメント
手段(枠位置合わせ手段)10と、上枠9を上下動させ
るZ軸シリンダ11と、1対の露光用光源12,13と
が設けられている。
【0011】基台7上にはXYθテーブル16が固定的
に配設されており、その上面に下枠8が載置されてい
る。このXYθテーブル16は、モータ16a,16
b,16c(図2参照)の作動により下枠8をX,Y,
θ方向に位置調節可能なものである。下枠8内には、ガ
ラスでできた透明板14が保持されており、透明板14
が前記基台7の開口部7aと対向するように配置されて
いる。図3,4に拡大して示すように、透明板14の上
面にITO(インジウム・ティン・オキサイド)からな
る透明電極15が形成されており、透明電極15には一
部に切欠部15aが設けてあるとともに図示しない外部
電源の一方の電極と接続される引出部15bが設けてあ
る。透明電極15上には下原版フィルム1が配設されて
おり、さらに下原版フィルム1上において、切欠部15
aと対向する位置に電極板22が配設される。電極板2
2は、下原版フィルム1上に設けてある接続板22a上
に一部が重なっており、この接続板22aが図示しない
外部電源の他方の電極と接続される。従って、電極板2
2と透明電極15との間に電位差が生じ、静電気が発生
する。この透明電極15および電極板22が、発生する
静電気により下原版フィルム1を介して基板3を透明板
14の上面に吸着保持するための吸着保持手段として作
用するものである。
【0012】上枠9内には、アクリル樹脂でできた透明
板9aが保持されており、透明板9aに上原版フィルム
2が貼着されている(図1参照)。上枠9の一端(図面
左側)には、後述するクリーンローラ56,57の外周
の塵埃を取り除くための粘着テープロール58が、取付
部材59を介して取り付けられ、図示しないモータによ
り回転可能になっている。
【0013】第1のアライメント手段10は、XYθテ
ーブル16と、1対のCCDカメラ17と、アライメン
ト用光源18とから構成されている。CCDカメラ17
は、基台7内において、図1に示すアライメント位置と
この位置から左右に退避した退避位置との間で移動可能
に配置されている。そして、アライメント用光源18か
らの照明光をCCDカメラ17で受光して得られる画像
信号に基づいて、XYθテーブル16を作動することに
より、下原版フィルム1のアライメントマークが上原版
フィルム2のアライメントマークと合致するように、上
枠9に対する下枠8の位置を調節可能になっている。
【0014】露光用光源12は上枠9の上方に、露光用
光源13は下枠8の下方にそれぞれ配置されている。
【0015】前記基板投入部5には、未露光の基板3が
投入された際におおまかな位置決めを行なうための基板
外形位置合わせ手段20が設けられている。この基板外
形位置合わせ手段20は、基板3を後述する搬送手段6
の吸着板30により確実に保持可能とし、搬送手段6に
設けられたXYθテーブル31による微調整によって露
光部における正確なアライメントが可能になる程度に位
置合わせしておくためのものである。本実施例では、基
準位置(下原版フィルム1に対応する基準の位置で、こ
の位置から基板を一定量平行移動したときに基板が下原
版フィルム1に対して正確に位置決めされるような位
置)から誤差が±1mm程度になるように調節される。
【0016】この基板外形位置合わせ手段20は、基台
7上に配置されたX方向の度当たりピン23と、Y方向
の幅寄せピン24およびローラコンベア25とから構成
されている。予め判明している基板3の寸法に応じて先
端部(図1,2の右方)の基準位置を決定し、その位置
に度当たりピン23を位置させる。そこで基板3が投入
されると、ローラコンベア25が回転することにより基
板3を前進させ、度当たりピン23に接触した時点で基
板3を停止させ、X方向の位置決めをする。次に、Y方
向の幅寄せピン24を同時に基板3に向けて移動させ、
基板3の両端部(図2の上端または下端)のどちらか一
方が幅寄せピン24に接触した時点から、その幅寄せピ
ン24により基板を押進し、基板3の他方の端部が幅寄
せピン24に接触した時点で停止する。すなわち、基板
の両端部(図2の上端と下端)がいずれも幅寄せピン2
4に接触する位置で停止し、Y方向の位置決めを行な
う。
【0017】次に、基板を搬送する搬送手段6につい
て、図1及び図2を参照して説明する。図示しないモー
タにより回転駆動されるプーリ28ともう1つのプーリ
29にタイミングベルト39が掛け回されている。この
タイミングベルト39の一部にスライダ36が固着され
ている。スライダ36にはガイド部36aが設けられて
おり、このガイド部36aはレール38を摺動可能であ
る。プーリ28,29,レール38は本体フレームに固
定的に支持されている。スライダ36にはシリンダ37
が固着してあり、このシリンダ37の駆動軸に小型のX
Yθテーブル31が取付けられている。XYθテーブル
31には、基板3の上面を吸着するための多数の吸引孔
(図示せず。)を有する吸着板30が取付けられてい
る。また、吸着板30の下面には、EL(エレクトロル
ミネセンス)素子26が基板吸着をさまたげないように
固定されている。
【0018】このような構成であるため、プーリ28を
回転駆動することによってスライダ36は図1左右方向
に移動可能であり、シリンダ37の作動によりスライダ
36に対しXYθテーブル31を上下動可能であり、X
Yθテーブル31の作動により吸着板30をX,Y,θ
方向に位置調節可能である。
【0019】EL素子26,XYθテーブル31,1対
のCCDカメラ17が、基板3を下枠8に対して位置合
わせする第2のアライメント手段(基板位置合わせ手
段)19を構成している。
【0020】搬送手段6の吸着板30には、取付板4
1,42を介してクリーンローラユニット40が取り付
けられている。クリーンローラユニット40の構成につ
いて以下に説明する。すなわち、ガイド板43と、この
ガイド板43に回転自在に取り付けられたピニオン44
と、ピニオン44を回転駆動する正逆転可能なモータ
(図示せず。)と、ピニオン44と噛合しガイド板43
に沿って上下に摺動する1対のラック46,47とを有
している。そして、このラック46,47に連結軸4
8,49が連結され、連結軸48,49には保持部材5
0,51が嵌合されるとともに、連結軸48,49の外
周において保持部材50,51とラック46,47との
間にバネ部材52,53が配設されている。保持部材5
0,51は、連結軸48,49との摩擦力およびバネ部
材52,53の抗力と、ストッパ48a,49aの作用
とによって保持されている。さらに、ガイド板43に沿
って上下に摺動可能な支持軸54,55が保持部材5
0,51に固着され、支持軸54,55にはクリーンロ
ーラ56,57が回転自在に保持されている。このクリ
ーンローラ56,57の外周は塵埃を付着可能な粘着部
となっている。ピニオン44,ラック46,47が、ク
リーンローラ56,57の駆動機構を構成している。こ
のような構成であるため、スライダ36の移動に伴って
クリーンローラユニット40は左右に移動し、図示しな
いモータの駆動によってピニオン44が回転すると、ラ
ック46と一体的に連結軸48,保持部材50,支持軸
54およびクリーンローラ56が上昇する。同時に、ラ
ック47と一体的に連結軸49,保持部材51,支持軸
55およびクリーンローラ57は下降する。この状態か
らモータが逆回転すると、クリーンローラ56は下降
し、クリーンローラ57は上昇して初期位置に復帰す
る。
【0021】上記構成の露光装置の露光対象となる基板
3の一般的な構成について説明する。この基板3は、エ
ポキシ樹脂などからなる基板本体(図1,2を参照)の
表裏両面に全面的に銅箔が形成されており、この銅箔を
覆う薄い樹脂製のドライフィルムが貼着され、さらにこ
の両面にポリエステルなどからなる保護フィルム34が
貼着されている。保護フィルム34は基板3全体を覆う
のではなく、基板3の外周各辺からそれぞれ5mm程度
間隔をおいて貼着されている。なお、図面では基板本体
と銅箔とドライフィルムとを一体的に示しているが、こ
のドライフィルムが感光性を有するフォトレジストとし
ての作用を果たす。
【0022】次に、上記構成を有する実施例の作動を説
明する。まず、上下枠8,9を露光装置に取り付ける前
に、下原版フィルム1を下枠8の透明板14上に、上原
版フィルム2を上枠9の透明板9a上にそれぞれ粘着テ
ープ等で貼り付ける。次に下原版フィルム1の上に電極
板22を貼付する。この貼付位置は、基板3の1つの外
縁部に対して2〜3mm程度内側に入り込むようにセッ
トする。すなわち、前述の通り、基板3の外周部には5
mm程度ドライフィルム面が露出しているので、そこに
電極板22が接触するようにするためである。
【0023】次に、下枠8をXYθテーブル16上に取
り付けて固定すると共に、上枠9を上枠保持手段27に
取り付ける。この時、上下の原版フィルム1,2間にク
リーンローラユニット40,吸着板30,スライダ3
6,シリンダ37が通過可能なスペースを確保するよう
に、Z軸シリンダ11により上枠9の高さを調整してお
く。
【0024】ここで両原版フィルム1,2の清掃を行
う。搬送手段6の吸着板30に基板を吸着しない状態
で、図示しないモータを駆動してスライダ36を図面右
方へ移動する。そして、クリーンローラユニット40が
両枠8,9の間に到達した時点で図示しないセンサ(リ
ミットスイッチなど)が作動して図示しないもう一つの
モータが駆動される。これによって前述の通り、クリー
ンローラ56は上昇して上原版フィルム2に、クリーン
ローラ57は下降して下原版フィルム1に、それぞれ当
接する(図5参照)。保持部材50,51はバネ部材5
2,53によって支持されているので、クリーンローラ
56,57は両原版フィルム1,2に対し圧接する。こ
の状態でスライダ36をさらに右方へ移動させることに
より、クリーンローラ56,57は原版フィルム1,2
に圧接した状態で回転しながら、原版フィルム1,2全
域の塵埃を外周の粘着部に付着させて取り除く。
【0025】こうして、スライダ36が一定距離移動し
たことを図示しないセンサ(リミットスイッチなど)に
より検知したら、原版フィルム1,2の清掃が完了した
と判断し、図示しないモータを逆回転させ、クリーンロ
ーラ56を下降させるとともにクリーンローラ57を上
昇させて、両原版フィルム1,2から離す。そして、ス
ライダ36を左方へ移動させ、上枠9の左側に位置させ
る(図6参照)。この状態で上枠9のZ軸シリンダ11
を作動させて上枠9を下降させるとともに、搬送手段6
のシリンダ37を作動させてクリーンローラユニット4
0を上昇させ、クリーンローラ56,57を粘着テープ
ロール58に同時に接触させる(図7参照)。そこで、
図示しないモータを作動させて粘着テープロール58を
回転させることにより、クリーンローラ56,57の外
周に付着した塵埃を転写して取り除く。このようにして
塵埃の除去が完了すると、上枠9を上昇させ、スライダ
36を下降させる。
【0026】以上のようにして、原版フィルム1,2の
清掃と、クリーンローラ56,57の清掃が完了した
ら、第1のアライメント手段10により上枠9と下枠8
の位置合わせを行なう。すなわち、CCDカメラ17を
図1に示すアライメント位置に位置させた状態でアライ
メント用光源18を点灯させ、アライメント用光源18
からの照明光をCCDカメラ17で受光して得られる画
像信号に基づいて、下原版フィルム1のアライメントマ
ークが上原版フィルム2のアライメントマークと合致す
るようにXYθテーブル16を駆動することにより、上
枠9に対する下枠8の位置を調節する。
【0027】この後、透明電極15および電極板22に
通電し静電気を発生させる。この静電気により、下原版
フィルム1を下枠8の透明板14上に吸着保持する。
【0028】一方、基板投入部5に供給された未露光の
基板3を基板外形位置合わせ手段20によりおおまかな
位置合わせを行なう。前述の通り、基板3を度当たりピ
ン23に接触するまで前進させてX方向の位置決めをす
るとともに、基板3の両端部に接触するように幅寄せピ
ン24を移動させてY方向の位置決めを行なう。
【0029】こうして基板3のおおまかな位置合わせが
完了したら、吸着板30により基板3を真空吸着し、そ
の状態で図示しないモータを駆動してスライダ36を所
定量平行移動して両原版フィルム1,2間に位置させ
る。そして、シリンダ37を作動させてXYθテーブル
31を下降させ、基板3と下原版フィルム1とのクリア
ランスを1mm以下にする。この状態で、第2のアライ
メント手段19を用いて基板3と下原版フィルム1を位
置合わせする。すなわち、EL素子26を発光させ、基
板3のマークと下原版フィルム1のマークとをCCDカ
メラ17で認識し、それらが合致するようにXYθテー
ブル31により基板3の位置を調節する。
【0030】第2のアライメント手段19により基板3
と下原版フィルム1との位置合わせを行なった後、さら
に基板3を下降させ下原版フィルム1に密着させる。前
記の通り、透明電極15と電極板22との間に電位差が
生じているので静電気が発生する。具体的には、電極板
22は基板3のドライフィルム面と接しており、このド
ライフィルムは極めて薄いもので絶縁性が比較的弱いた
め、電極板22から銅箔に導通される。そこでこの電極
板に導通された銅箔から、保護フィルム34、下原版フ
ィルム1を介して透明電極15へ至る経路の静電気が発
生する。この静電気によって、基板3および下原版フィ
ルム1は透明電極15、すなわち下枠8に吸着保持され
る。従って、基板3が位置ずれする恐れはなくなる。
【0031】そこで、図示しないモータを駆動して吸着
板30を基板投入部5に戻し、その後にZ軸シリンダ1
1により上枠9を下降させて、上原版フィルム2を基板
3の上面に密着させる。こうして、下原版フィルム1を
基板3の下面に、上原版フィルム2を基板3の上面にそ
れぞれ密着させた状態で、露光部4のCCDカメラ17
を図1に示すアライメント位置から左右に退避させる。
【0032】この状態で、上下の露光用光源12,13
を点灯することにより、両原版フィルム1,2のパター
ンを基板3の両面に同時に露光する。
【0033】この後、露光装置から基板3を取り外し、
熱を加えて乾燥した後、保護フィルム34を剥離してエ
ッチング液に浸すと、露光部のドライフィルムおよび銅
箔が除去される。なお、ドライフィルムの種類によって
は、露光部以外の部分のドライフィルムおよび銅箔が除
去される場合もある。このようにして銅箔パターンを形
成する。その後、ドライフィルムを完全に剥離してか
ら、銅箔パターンのうち電気部品がマウントされたり、
端子として利用される部分を除いて、保護膜(図示せ
ず。)が被覆されプリント基板が完成する。多層基板を
製造する場合は、銅箔パターン形成後ドライフィルムを
剥離した基板を複数枚重ねて固着してから、上下両面に
保護膜を貼着することになる。
【0034】なお、詳述しないが、基板3を露光部4に
搬送した時点で、次に露光すべき基板3が基板投入部5
に供給されるように設定し、大量の基板を次々に露光す
る構成としている。
【0035】本発明によると、基板3を基板投入部5か
ら露光部4へ搬送するための搬送手段6にクリーンロー
ラユニット40を設け、スライダ36の移動により自動
的に原版フィルム1,2の清掃が行えるようにしたた
め、従来のように手作業で清掃する必要がなく、きわめ
て効率よく清掃が行えるようになり、作業時間も短縮さ
れる。また、ピニオン44およびラック46,47から
なる駆動機構により1対のクリーンローラ56,57を
上下動可能にしたため、通常は両クリーンローラ56,
57をコンパクトにまとめて基板搬送時に邪魔にならな
いようにしておき、清掃時にのみ両クリーンローラ5
6,57を広げて原版フィルム1,2と当接可能にする
ことにより、装置の大型化が防げる。センサと連動させ
て、自動的に駆動機構を作動させることにより、さらに
作業が簡単になる。
【0036】クリーンローラ56,57と当接可能な粘
着テープロール58を設けることにより、クリーンロー
ラ56,57の清掃も行えるため、常に清浄な状態のク
リーンローラ56,57で原版フィルム1,2を清掃で
きる。
【0037】上記実施例では、原版フィルム1,2を交
換した時点で清掃を行うようにしているが、多数の基板
露光を行う場合、定期的に所定のタイミングで原版フィ
ルム1,2の清掃を行うようにプログラムしておくこと
もできる。この場合、露光装置の自動運転を停止するこ
となく、原版フィルムの清掃が行える。また、本発明に
かかる露光装置では、原版フィルムを貼り付けていない
状態で、クリーンローラユニット40を作動させて上枠
9および下枠8を清掃することもできる。
【0038】従来、下原版フィルム1上に基板3を載置
する際に、両者の間隙に介在する空気の影響などによ
り、基板3は下原版フィルム1上で滑り易く位置ずれを
生じていたが、本実施例においては静電気によって基板
3を吸着する力が働くため基板3が滑ることはなく位置
ずれを生じない。特に、基板3のドライフィルム面に接
する電極板22と下原版フィルム1を介して基板3の下
方に位置する透明電極15とに電界が加わり、基板3の
銅箔および下原版フィルム1を透過する経路で静電気が
生じる構成としているので、基板3および下原版フィル
ム1に対し十分な静電吸着力を及ぼすことができる。こ
のように、静電気を利用しているため、メカ的に保持す
るのが難しい極めて薄い基板(例えば厚さ0.4mm程
度の基板など)も容易に保持できる。さらに、透明電極
15および電極板22への通電のオン・オフによって基
板3の吸着,離脱が容易に行なえるため、露光後の基板
の搬送等も容易である。
【0039】また、両原版フィルム1,2と基板3との
密着性を高めるために露光時にこれらを真空に吸引する
構成とした場合にも位置ずれを生じる恐れはない。
【0040】図8には本発明の第2の実施例を示してい
る。なお、第1の実施例と共通の部分については、説明
を省略する。
【0041】第2の実施例においては、透明板14上に
ITOからなる透明電極15が形成され、さらにその上
にSiO2 のスパッタリングにより保護膜35が形成さ
れている。SiO2 からなる保護膜35は、透明電極1
5が設けられた透明板14上全面を覆っている。
【0042】この実施例によると、下原版フィルム1を
介して基板3を静電吸着するために透明電極15に高電
圧(500〜2000V)を印加しても、保護膜35に
遮られて使用者に高電圧が伝わることはなく、安全に作
業が行なえる。
【0043】保護膜35は、露光用光源13からの光を
透過可能であって、透明電極15へ電圧を印加した際
に、基板3を吸着可能なように下原版フィルム1上に静
電気を発生し得るとともに人体に影響を与えない程度に
絶縁作用を持つものであり、SiO2 膜以外にも、IT
Oを蒸着した透明な樹脂フィルムなどが使用可能であ
る。
【0044】
【発明の効果】以上説明した通り、基板を基板投入部か
ら露光部へ搬送するために設けられている搬送手段にク
リーンローラユニットを取り付け、自動的に原版フィル
ムの清掃が行えるようにしたため、従来のように手作業
で清掃する必要がなく、きわめて効率よく容易に清掃が
行えるようになる。
【0045】また、駆動機構により1対のクリーンロー
ラを上下動可能にすると、清掃時にのみ両クリーンロー
ラを広げて原版フィルムと当接可能にするようにして、
通常は両クリーンローラをコンパクトにまとめて基板搬
送時に邪魔にならないようにすることができる。
【0046】さらに、クリーンローラと当接可能な粘着
テープロールを設けた構成とすると、常に清浄な状態の
クリーンローラで原版フィルムを清掃できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る露光装置の一実施例を示す概略構
成図である。
【図2】図1に示す露光装置の要部を示す平面図であ
る。
【図3】図1に示す露光装置の下枠および基板を示す拡
大断面図である。
【図4】図3の一部切欠平面図である。
【図5】本発明に係る露光装置の原版フィルム清掃状態
を示す説明図である。
【図6】本発明に係る露光装置の原版フィルム清掃後の
状態を示す説明図である。
【図7】本発明に係る露光装置のクリーンローラ清掃状
態を示す説明図である。
【図8】本発明の第2の実施例の下枠および基板を示す
拡大断面図である。
【符号の説明】
1 下原版フィルム 2 上原版フィルム 3 基板 4 露光部 5 基板投入部 6 搬送手段 8 下枠 9 上枠 10 第1のアライメント手段(枠位置合わせ手
段) 12,13 露光用光源 40 クリーンローラユニット 44 ピニオン(駆動手段) 46,47 ラック(駆動手段) 56,57 クリーンローラ 58 粘着テープロール

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対の原版フィルムを基板の上下に配設
    した状態で上記基板の両面に同時露光可能な露光部と、
    上記露光部に隣接して設けられ未露光の基板が供給され
    る基板投入部と、上記露光部と上記基板投入部との間で
    上記基板を搬送可能な搬送手段とを含み、 上記露光部には、下原版フィルムを保持する下枠と、上
    記下枠と対向して設けられ上原版フィルムを保持する上
    枠と、上記両枠間に配設された上記基板の両面に上記両
    原版フィルムを介して露光可能な1対の露光用光源と、
    上記両枠の相対位置関係を調整可能な枠位置合わせ手段
    が設けられており、 上記搬送手段には、上記両枠間を進退し上記両原版フィ
    ルムを清掃可能なクリーンローラユニットが設けられて
    いることを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 上記クリーンローラユニットは、外周部
    に塵埃を付着可能な粘着部を有し回転自在に保持されて
    いる1対のクリーンローラと、一方の上記クリーンロー
    ラを上方へ、他方の上記クリーンローラを下方へそれぞ
    れ移動させる駆動機構とを有することを特徴とする請求
    項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】 上記クリーンローラと当接して上記粘着
    部に付着した塵埃を除去可能な粘着テープロールを有す
    ることを特徴とする請求項2に記載の露光装置。
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