JP2806832B2 - ケーブル通線兼管路補修工法 - Google Patents

ケーブル通線兼管路補修工法

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JP2806832B2
JP2806832B2 JP19540395A JP19540395A JP2806832B2 JP 2806832 B2 JP2806832 B2 JP 2806832B2 JP 19540395 A JP19540395 A JP 19540395A JP 19540395 A JP19540395 A JP 19540395A JP 2806832 B2 JP2806832 B2 JP 2806832B2
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隆夫 神山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、本管に対してケー
ブルの通線と補修を同時に行うようにしたケーブル通線
兼管路補修工法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設された下水管等の管路が老巧
化した場合、該管路を地中から掘出することなく、その
内周面にライニングを施して当該管路を補修する管路補
修工法が知られている。この管路補修工法は、可撓性の
管状樹脂吸収材に硬化性樹脂を含浸せしめて成る管ライ
ニング材を流体圧によって管路内に反転させながら挿入
するとともに、これを管路内周面に押圧し、この状態を
保ったまま管ライニング材を加温等してこれに含浸され
た硬化性樹脂を硬化させることによって管路の内周面に
ライニングを施す工法である。
【0003】ところで、近年、マルチメディアが脚光を
浴びるに至っているが、このマルチメディアを実現する
には通信用光ファイバー等のケーブルの敷設の問題を解
決しなければならない。
【0004】而して、ケーブルの敷設の一方法として、
老巧管に対して前記管路補修工法を施工する際に同時に
ケーブル通線用チューブも敷設する方法が提案されてい
る。この方法は、ケーブル通線用チューブを管路内の底
部に引き込んだ後、管ライニング材を用いた前記管路補
修工法によって管路の内周面にライニングを施すことに
よってケーブル通線用チューブを管路と管ライニング材
との間にサンドイッチ状に挟み込み、最後にケーブル通
線用チューブ内にケーブルを通線する方法である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図14に示
すように管路111にライニングを施す際に同時にケー
ブル通線用チューブ109を敷設する場合、ケーブル通
線用チューブ109としてはプラスチックパイプが使用
されているため、該ケーブル通線用チューブ109を管
路111内に引き込んだ後に管ライニング材101を管
路111内に挿入してこれに含浸された硬化性樹脂を硬
化させるとき、ケーブル通線用チューブ109が硬化性
樹脂の硬化発熱によって加熱され、又、管ライニング材
101に作用する内圧を受けるために扁平に押し潰され
てしまい、図示のようにその断面が楕円状を呈するため
にその後のケーブルの通線が不可能となってしまうとい
う問題があった。
【0006】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、ケーブル通線用チューブの敷
設時に該ケーブル通線用チューブの変形を防ぎ、その後
のケーブルの通線を確実に行うことができるケーブル通
線兼管路補修工法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、ケーブル通線用チューブを挿通保持して
成る複数のチューブ固定リングを本管内に適当な間隔で
固定配置した後、硬化性樹脂を含浸した本管ライニング
材を本管内に導入し、該本管ライニング材を本管の内周
面に押圧し、且つ、本管ライニング材に作用する内圧よ
りも高い圧力の高圧流体を前記ケーブル通線用チューブ
内に流しながら、本管ライニング材に含浸された硬化性
樹脂を硬化させた後、前記ケーブル通線用チューブ内に
ケーブルを通線することを特徴とする。
【0008】従って、本発明によれば、ケーブル通線用
チューブとしてプラスチックパイプが用いられても、該
ケーブル通線用チューブ内には本管ライニング材に作用
する内圧よりも高い圧力の高圧流体が流されるため、ケ
ーブル通線用チューブが硬化性樹脂の硬化発熱によって
加熱され、更に本管ライニング材の内圧を受けても、該
ケーブル通線用チューブは高圧流体によって冷却される
とともに膨張せしめられるために押し潰されることがな
く、元の断面形状を保ち、この結果、その後の該ケーブ
ル通線用チューブへのケーブルの通線が容易に確実にな
される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0010】図1は枝管ライニング材1の部分断面図で
あり、該枝管ライニング材1は不織布から成る管状樹脂
吸収材2を含んで構成され、その一端には外方へ折り返
されたフランジ状の鍔部3が形成されている。そして、
管状樹脂吸収材2の鍔部3に近接する内周部には別の短
い管状樹脂吸収材4が接着されており、この管状樹脂吸
収材4は外側へ折り返されて開かれており、枝管ライニ
ング材1の鍔部3に近接する部分の厚さは該管状樹脂吸
収材4によって部分的に厚くなっている。
【0011】而して、枝管ライニング材1の前記管状樹
脂吸収材2,4の鍔部3を除く部分には未硬化の液状熱
硬化性樹脂が含浸されており、管状樹脂吸収材2の外表
面には気密性の高いプラスチックフィルム5が被覆され
ており、管状樹脂吸収材2,4の内周面にも気密性の高
いプラスチックフィルム6が被覆されている。尚、管状
樹脂吸収材2,4を構成する不織布の材質としてはポリ
エステル、ポリプロピレン、ナイロン、アクリル、ビニ
ロン等が選定され、これらに含浸される熱硬化性樹脂と
しては不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂等が用い
られる。又、前記プラスチックフィルム5,6の材質と
しては、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリエチレン/
ナイロン共重合体、塩化ビニール等が選定される。
【0012】ところで、前記鍔部3は後述の本管10
(図2参照)の内周面と同じ曲率で円弧状に湾曲する曲
面を構成しており、その外径は後述の枝管11(図2参
照)の内径よりも大きく設定されており、これに含浸さ
れた硬化性樹脂が硬化することによって該鍔部3はその
形状を保持している。そして、鍔部3の上面にはクッシ
ョン材7が接着されている。尚、クッション材7の鍔部
3への取り付けは、ボルト・ナット等による締着、溶着
等の手段によっても良い。
【0013】又、枝管ライニング材1にあっては、管状
樹脂吸収材2の外側には所定長さの引き剥しチューブ8
が通され、該引き剥しチューブ8の一端は管状樹脂吸収
材2(プラスチックフィルム5)の鍔部3に近い外周に
引き剥し可能に接着されており、他端は開放されてい
る。尚、引き剥しチューブ8の材質には前記プラスチッ
クチューブ5,6と同様のものが選定される。
【0014】次に、上記枝管ライニング材1を用いて施
工される枝管の補修工法を図2乃至図4に基づいて説明
する。尚、図2及び図3は枝管補修工法を説明するため
の断面図、図4は図3のA部拡大詳細図である。
【0015】図2において、10は下水管等の本管、1
1は本管10から分岐する小径の枝管であって、枝管1
1内にはケーブル通線用チューブ9が通されており、枝
管11に対するライニングはケーブル通線用チューブ9
を枝管11内に通した後に施工される。
【0016】即ち、図2に示すように本管10内には、
地上で予め組付一体化された作業用ロボット12、圧力
バッグ13、枝管ライニング材1等が引き込まれてい
る。
【0017】上記作業用ロボット12は油圧で駆動され
てそのヘッド14が上下動するものであって、該ヘッド
14にはフランジ状のセットノズル15が支持されてい
る。又、この作業用ロボット12の上部にはモニター用
のTVカメラ16が設置されている。
【0018】一方、前記圧力バッグ13は前記セットノ
ズル15に取り付けられており、前記引き剥しチューブ
8の開放端は圧力バッグ13に取り付けられている。そ
して、枝管ライニング材1は、その鍔部3がセットノズ
ル15上にセットされており、他の未反転部分(管状樹
脂吸収材2の鍔部3を除く部分と引き剥しチューブ8)
はセットノズル15を通って圧力バッグ13内に収納さ
れている。
【0019】而して、圧力バッグ13内には、枝管ライ
ニング材1と引き剥しチューブ8とで閉塞される密閉空
間Sが形成されるが、該密閉空間Sには地上に設置され
たコンプレッサー17及び不図示の温水供給装置が接続
されている。
【0020】以上において、作業用ロボット12とこれ
に支持された枝管ライニング材1や圧力バッグ13等は
本管10内を一体的に移動せしめられるが、前記TVカ
メラ16によって本管10内をモニタリングしながら、
図2に示すように、枝管ライニング材1の鍔部3を枝管
11の開口部に位置決めし、作業用ロボット12のヘッ
ド14を上動させて枝管ライニング材1の鍔部3を本管
10の枝管開口部(本管10に枝管11が開口する部
分)の周縁に押圧してこれを密着せしめる。
【0021】次に、地上に設置されたコンプレッサー1
7を駆動して圧縮エアーを圧力バッグ13内の前記密閉
空間Sに供給すると、枝管ライニング材1は圧縮エアー
の圧力を受けて反転しながら枝管11内を本管10から
地上側(上方)に向かって順次挿入されていく。尚、こ
のとき、密閉空間Sは引き剥しチューブ8によって気密
にシールされている。
【0022】上記枝管ライニング材1の枝管11内への
反転挿入が終了すると、地上に設置された不図示の温水
供給装置を駆動して温水を密閉空間Sに供給し、該密閉
空間S内の圧縮エアーを温水で置換する。すると、枝管
ライニング材1は枝管11の内周壁に押圧された状態で
加温され、その管状樹脂吸収材2,4に含浸された熱硬
化性樹脂が硬化し、枝管11は、硬化した枝管ライニン
グ材1によってその内周面がライニングされて補修され
る。
【0023】而して、上述のように枝管ライニング材1
が硬化すると、密閉空間Sから温水を抜き、作業用ロボ
ット12のヘッド14を下動させてセットノズル15を
枝管ライニング材1の鍔部3から引き離した後、作業用
ロボット12、圧力バッグ13、引き剥しチューブ8等
を一体として例えば図2の左方に引く。すると、引き剥
しチューブ8は枝管ライニング材1の内周面から引き剥
されるため、作業用ロボット12、圧力バッグ13、引
き剥しチューブ8等を一体として本管10内から取り除
くことができ、図3及び図4に示すように、枝管11内
には硬化した枝管ライニング材1のみが残され、ここに
枝管11に対する一連のライニング作業が終了する。
尚、このとき、図4に示すように枝管ライニング材1の
本管10への開口部付近(鍔部3に近い部分)は管状樹
脂吸収材4のためにその厚さが部分的に厚くなってい
る。
【0024】而して、本実施の形態においては、前述の
ようにケーブル通線用チューブ9は枝管11に対してラ
イニングが施される前に枝管11内に通されるため、そ
の後に枝管ライニング材1を用いて枝管11をライニン
グすると、ケーブル通線用チューブ9は枝管11と枝管
ライニング材1との間にサンドイッチ状に挟まれた状態
で枝管11内に配備されることとなり、後述のような方
法でこのケーブル通線用チューブ9内にケーブルを通線
することによって、枝管11或は本管10のライニング
時に枝管11にケーブルを同時に通線することができ、
例えば各家庭内に光ファイバーケーブルを通すためにマ
ンホールから枝ケーブルを出す等の対策が不要となる。
【0025】ところで、本実施の形態では、前記ケーブ
ル通線用チューブ9はプラスチックパイプで構成されて
いるが、枝管ライニング材1に含浸された熱硬化性樹脂
を硬化させる際、図4に示すように、該枝管ライニング
材1に作用する内圧よりも高い圧力の水、エアー等の高
圧流体Fをケーブル通線用チューブ9内に流すようにし
ている。このように高圧流体Fをケーブル通線用チュー
ブ9内に流すと、ケーブル通線用チューブ9としてプラ
スチックパイプが用いられても、該ケーブル通線用チュ
ーブ9が熱硬化性樹脂の硬化発熱によって加熱され、更
に枝管ライニング材1の内圧を受けても、該ケーブル通
線用チューブ9は高圧流体Fによって冷却されるととも
に膨張せしめられるために押し潰されることがなく、元
の円形形状を保つこととなり、この結果、その後の該ケ
ーブル通線用チューブ9へのケーブルの通線が容易に確
実になされる。ここで、図5は図4のB−B線拡大断面
図である。
【0026】一方、枝管11と枝管ライニング材1との
間にケーブル通線用チューブ9を挟み込んだ場合、該ケ
ーブル通線用チューブ9が介在するために枝管ライニン
グ材1の鍔部3がその全面に亘って本管10の枝管開口
部周縁に密着しない可能性があるが、本実施の形態で
は、前述のように鍔部3にクッション材7を取り付けた
ため、図4に詳細に示すように、ケーブル通線用チュー
ブ9がこのクッション材7に埋没する。このため、枝管
ライニング材1の鍔部3はその全面が本管10の枝管開
口部周縁に完全に密着し、該鍔部3と本管10及び後述
の本管ライニング材26(図3参照)との一体化が可能
となる。
【0027】尚、本実施の形態では、枝管11内に1本
のケーブル通線用チューブ9を通したが、複数のケーブ
ル通線用チューブ9を枝管11内に通すようにしても良
い。
【0028】以上のようにして全ての枝管11に対して
これのライニングと同時にケーブル通線用チューブ9が
配備されると、図3に示すように、本管10内には枝管
11の数に等しい本数のケーブル通線用チューブ9と2
つのマンホール(図3には一方のみ図示)18間に通さ
れる1本のメインチューブ19が引き込まれることとな
る。
【0029】次に、本管10に対するケーブル通線兼管
路補修工法を図3、図6乃至図13に基づいて説明す
る。尚、図6乃至図8は本管ライニング工法をその工程
順に示す断面図、図9はチューブ固定リングの縮径状態
を示す断面図、図10は同チューブ固定リングの固定状
態(拡径状態)を示す断面斜視図、図11乃至図13は
ケーブル通線用チューブ(メインチューブ)へのケーブ
ルの通線方法の種々の態様を示す破断側面図である。
【0030】枝管ライニング材1を用いた前記方法によ
って枝管11に対してライニングが施された後に本管1
0に対してライニングが施されるが、本管10のライニ
ングに際しては、図3に示すように2本のケーブル通線
用チューブ9とメインチューブ19が本管10内に整然
と引き込まれて配備されている。
【0031】即ち、本管10内には例えば3つのチュー
ブ固定リング21,22,23が所定間隔で固定配置さ
れており、チューブ固定リング21にはメインチューブ
19のみが挿通支持されており、チューブ固定リング2
2にはメインチューブ19と1本のケーブル通線用チュ
ーブ9が挿通支持されており、チューブ固定リング23
にはメインチューブ19と2本のケーブル通線用チュー
ブ9が挿通支持されている。
【0032】ところで、チューブ固定リング21,2
2,23は弾性の高い金属又はプラスチックでリング状
に成形されており、図9に示すようにその一部が切り欠
かれている(図9及び図10にはチューブ固定リング2
3のみを示す)。
【0033】而して、例えばチューブ固定リング23を
本管10内に導入してこれを所定の位置まで搬送する間
は、該チューブ固定リング23は図9に示すようにその
一部が重ねられて本管10の内径よりも小径に縮径され
ており、その重ね合わせ部分はピン24とナット25に
よって結合されている。
【0034】以上のように縮径されたチューブ固定リン
グ23は本管10内を所定位置まで搬送されるが、該チ
ューブ固定リング23は縮径されているために、本管1
0内をスムーズに搬送される。そして、チューブ固定リ
ング23が本管10内の所定位置に搬送されると、これ
を結合していたピン24とナット25(図9参照)が取
り外される。すると、チューブ固定リング23はそれ自
体の弾性によって拡径し、図10に示すように、本管1
0の内周面に密着して所定位置に固定される。尚、他の
チューブ固定リング21,22も同様にして本管10内
の所定位置まで搬送されてその位置で拡径されて固定さ
れる。
【0035】上述のようにして複数のチューブ固定リン
グ21〜23を図3に示すように本管10内に適当な間
隔で固定配置すれば、これらのチューブ固定リング21
〜23に挿通保持された複数のケーブル通線用チューブ
9,19が混線することなく互いに略平行に整然と本管
10内に引き込まれる。
【0036】而して、本管10内に複数のケーブル通線
用チューブ9,19が引き込まれると、図3に示すよう
に本管ライニング材26が流体圧によって反転挿入され
る。尚、本管ライニング材26は不織布から成る管状樹
脂吸収材に未硬化の液状熱硬化性樹脂を含浸せしめて構
成されており、その外表面には気密性の高いプラスチッ
クフィルムが被覆されている。
【0037】上記本管ライニング26の本管10内への
反転挿入が終了すると、該本管ライニング材26を本管
10の内周面に押圧したまま、本管ライニング材26を
任意の加熱手段によって加温すれば、これに含浸された
熱硬化性樹脂が硬化し、図6に示すように本管10の内
周面は、硬化した本管ライニング材26によってライニ
ングされて補修される。
【0038】ところで、本実施の形態では、前記ケーブ
ル通線用チューブ19はプラスチックパイプで構成され
ているが、本管ライニング材26に含浸された熱硬化性
樹脂を硬化させる際、該本管ライニング材26に作用す
る内圧よりも高い圧力の水、エアー等の高圧流体をケー
ブル通線用チューブ19内に流す。このように高圧流体
をケーブル通線用チューブ19内に流すと、ケーブル通
線用チューブ19としてプラスチックパイプが用いられ
ても、該ケーブル通線用チューブ19が熱硬化性樹脂の
硬化発熱によって加熱され、更に本管ライニング材26
の内圧を受けても、該ケーブル通線用チューブ19は高
圧流体によって冷却されるとともに膨張せしめられるた
めに押し潰されることがなく、元の円形形状を保つこと
となり、この結果、その後の該ケーブル通線用チューブ
19へのケーブル30の通線が容易に確実になされる。
【0039】次に、図7に示すように、本管10内にロ
ボット37を導入し、該ロボット37に設けられたカッ
ター38を駆動して、本管ライニング材26の枝管開口
部を覆う部分をカッター38によって切除すれば、図7
及び図8に示すように枝管11が本管10に開口せしめ
られる。尚、この場合、前述のように枝管ライニング材
1の本管10への開口部付近(鍔部3に近い部分)は管
状樹脂吸収材4のためにその厚さが部分的に厚くなって
いるため、カッター38によって該枝管ライニング材1
の開口部付近を過って削り過ぎた場合であっても、その
部分に孔が開いたりすることがなく、鍔部3の本管10
と本管ライニング材26との一体化が阻害されることも
ない。
【0040】以上の一連の工程を経て本管10に対する
ライニングが終了すると、本管10内に複数のケーブル
通線用チューブ9,19が整然と配備され、これらのチ
ューブ9,19内にケーブルを通線すれば、複数のケー
ブルは本管10内に混線することなく整然と通される。
尚、図3,図6及び図8において、27,28はコント
ロールボックスである。
【0041】ここで、ケーブルのケーブル通線用チュー
ブ(メインチューブ)19内への通線の方法を図11乃
至図13に従って説明する。尚、ケーブル通線用チュー
ブ9に対するケーブルの通線方法も同様であるため、こ
れについての説明は省略する。
【0042】図11に示す方法は、メインチューブ19
の中に通線用糸29を予め通しておき、ライニングが終
了した後に図示のように通線用糸29の一端にケーブル
30を結び付け、通線用糸29の他端を図示矢印方向に
引いてケーブル30をメインチューブ19内に通線する
方法である。
【0043】又、図12に示す方法は、メインチューブ
19の一端を蓋31で塞いで真空ポンプ32を取り付
け、同チューブ19内にその他端からピグ33を挿入
し、真空ポンプ32を駆動してチューブ19内を真空引
きすることによってピグ33をチューブ19内で矢印方
向に移動させ、該ピグ33に接続された通線用糸又はケ
ーブル34をチューブ19内に通す方法である。
【0044】更に、図13に示す方法は、図12に示す
方法にコンプレッサー35を加えた方法であって、チュ
ーブ19の他端を蓋36で塞ぎ、コンプレッサー35に
よってピグ33の背面側に正圧を作用させることによっ
て該ピグ33の移動を更に効果的に行うようにしたもの
である。
【0045】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、ケーブル通線用チューブとしてプラスチックパ
イプが用いられても、該ケーブル通線用チューブ内には
本管ライニング材に作用する内圧よりも高い圧力の高圧
流体が流されるため、ケーブル通線用チューブが硬化性
樹脂の硬化発熱によって加熱され、更に本管ライニング
材の内圧を受けても、該ケーブル通線用チューブは高圧
流体によって冷却されるとともに膨張せしめられるため
に押し潰されることがなく、元の断面形状を保ち、この
結果、その後の該ケーブル通線用チューブへのケーブル
の通線が容易に確実になされるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】枝管ライニング材の部分断面図である。
【図2】枝管補修工法を説明するための断面図である。
【図3】枝管と本管に対する補修工法を説明するための
断面図である。
【図4】図3のA部拡大詳細図である。
【図5】図4のB−B線拡大断面図である。
【図6】本管ライニング工法を示す断面図である。
【図7】本管ライニング工法を示す断面図である。
【図8】本管ライニング工法を示す断面図である。
【図9】チューブ固定リングの縮径状態を示す断面図で
ある。
【図10】チューブ固定リングの固定状態(拡径状態)
を示す断面斜視図である。
【図11】ケーブル通線用チューブ(メインチューブ)
へのケーブルの通線方法を示す破断側面図である。
【図12】ケーブル通線用チューブ(メインチューブ)
へのケーブルの通線方法を示す破断側面図である。
【図13】ケーブル通線用チューブ(メインチューブ)
へのケーブルの通線方法を示す破断側面図である。
【図14】ケーブル通線用チューブの変形状態を示す管
路の横断面図である。
【符号の説明】
9,19 ケーブル通線用チューブ 10 本管 11 枝管 26 本管ライニング材 30 ケーブル F 高圧流体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−39208(JP,A) 特開 昭48−20092(JP,A) 特開 昭49−39089(JP,A) 特開 昭54−140195(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 63/00 - 63/48 F16L 1/00 H02G 1/06 - 1/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブル通線用チューブを挿通保持して
    成る複数のチューブ固定リングを本管内に適当な間隔で
    固定配置した後、硬化性樹脂を含浸した本管ライニング
    材を本管内に導入し、該本管ライニング材を本管の内周
    面に押圧し、且つ、本管ライニング材に作用する内圧よ
    りも高い圧力の高圧流体を前記ケーブル通線用チューブ
    内に流しながら、本管ライニング材に含浸された硬化性
    樹脂を硬化させた後、前記ケーブル通線用チューブ内に
    ケーブルを通線することを特徴とするケーブル通線兼管
    路補修工法。
JP19540395A 1995-04-12 1995-07-31 ケーブル通線兼管路補修工法 Expired - Fee Related JP2806832B2 (ja)

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