JP3226262B2 - 枝管ライニング工法 - Google Patents

枝管ライニング工法

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JP3226262B2
JP3226262B2 JP00654797A JP654797A JP3226262B2 JP 3226262 B2 JP3226262 B2 JP 3226262B2 JP 00654797 A JP00654797 A JP 00654797A JP 654797 A JP654797 A JP 654797A JP 3226262 B2 JP3226262 B2 JP 3226262B2
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隆夫 神山
康弘 横島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、老朽化した枝管の
内周面にライニングを施して該枝管を補修する枝管ライ
ニング工法に関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設された下水管等の管路が老朽
化した場合、該管路を地中から掘出することなくその内
周面にライニングを施して当該管路を補修する管ライニ
ング工法が提案され、既に実用に供されている。
【0003】上記管ライニング工法は、その外周面が気
密性の高いフィルムで被覆された可撓性の樹脂吸収材に
未硬化の液状硬化性樹脂を含浸せしめて成る管ライニン
グ材を流体圧によって管路内に反転挿入した後、該管ラ
イニング材を管路の内周面に押圧し、その状態を保った
まま管ライニング材を加熱等してこれに含浸された硬化
性樹脂を硬化させることによって、硬化した管ライニン
グ材で管路の内周面をライニングして該管路を補修する
工法である。
【0004】ところで、上記管ライニング工法は下水管
等の本管に合流する枝管に対しても同様に適用すること
ができるが、本発明者等は図12及び図13に示す枝管
ライニング工法を先に提案した(特開平4−35511
6号公報参照)。
【0005】即ち、図12及び図13は従来の枝管ライ
ニング工法を示す断面図であり、これらの図において、
110は下水管等の本管、111は本管110に合流す
る小径の枝管であって、本管110内にはセッティング
ロボット112、圧力バッグ113等が導入されてお
り、セッティングロボット112にはセッティングアー
ム116が支持され、圧力バッグ113はガイドチュー
ブ132とカップ133を介してセッティングアーム1
16に取り付けられている。そして、圧力バッグ113
内には枝管ライニング材101が挿入されているが、該
枝管ライニング材101は未硬化の液状硬化性樹脂を含
浸しており、その一端には硬化した鍔部101aが形成
され、この鍔部101aに近い外周面(反転後は内周
面)には引き剥しチューブ134の一端が仮接着されて
いる。
【0006】而して、図12に示すように、上記枝管ラ
イニング材101の鍔部101aは前記セッティングロ
ボット112に取り付けられたセッティングアーム11
6に支持されており、前記引き剥しチューブ134の他
端は前記カップ133に取り付けられている。又、枝管
ライニング材101の鍔部101aとセッティングアー
ム116との間には弾性部材120が介設されている。
尚、弾性部材120はエアーホース121を介して不図
示のコンプレッサーに接続されている。
【0007】上記状態において、本管110内でセッテ
ィングロボット112を移動させて枝管ライニング材1
01の鍔部101aを枝管111の開口部に位置決めし
た後、不図示のコンプレッサーを駆動して圧力バッグ1
13と弾性部材120にそれぞれ圧縮エアーを供給する
と、弾性部材120は膨張して枝管ライニング材101
の鍔部101aを枝管111の開口部周縁に密着せしめ
る。又、圧力バッグ113内の枝管ライニング材101
は、図12に示すように、圧力バッグ113内に供給さ
れる圧縮エアーの圧力を受けて反転しながら枝管111
内を本管110側から地上に向かって順次挿入されてい
く。
【0008】上述のようにして枝管ライニング材101
が枝管111内に反転挿入されると、該枝管ライニング
材101を枝管111の内壁に押圧した状態で、枝管ラ
イニング材101を加熱等して該枝管ライニング材10
1に含浸された硬化性樹脂を硬化させる。そして、枝管
ライニング材101の硬化が終了すると、弾性部材12
0から圧縮エアーを抜くとともに、セッティングロボッ
ト112を駆動してセッティングアーム116を下動さ
せる。すると、図13に示すように、弾性部材120と
セッティングアーム116は枝管ライニング材101か
ら切り離されるため、圧力バッグ113を図13の矢印
方向に引くと、セッティングロボット112も圧力バッ
グ113と共に同方向に引かれ、枝管ライニング材10
1に仮接着されていた引き剥しチューブ134が仮接着
部分から引き剥されて圧力バッグ113等と共に取り除
かれ、枝管111は残った枝管ライニング材101によ
ってライニングされて補修される。
【0009】ところが、上記従来の枝管ライニング工法
においては、引き剥しチューブ134は枝管ライニング
材101が硬化した後に引き剥されるためにこれを強力
に接着することができず、このために枝管ライニング材
101をセッティングアーム116にセットする際に引
き剥しチューブ134が剥れたり、引き剥しチューブ1
34が剥れる際に枝管ライニング材101に傷が付いて
その部分(引き剥しチューブ134の仮接着部分)にピ
ンホールが発生する等の問題があった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、図14に示す
ように引き剥しチューブを省略し、弾性部材120によ
って枝管ライニング材101の鍔部101aを枝管11
1の開口部周縁に密着させるだけで枝管ライニング材1
01等の内部に形成される密閉空間Sの気密を保つよう
にすることが考えられる。
【0011】しかしながら、図14に示す方法において
は、枝管ライニング材101の既に硬化している鍔部1
01aと未硬化の硬化性樹脂を含浸する他の部分との境
界の気密性が不十分であり、その部分から圧縮エアーが
漏れ出るために枝管ライニング材101の枝管111内
への反転挿入を確実に行うことができないという問題が
あった。
【0012】そこで、反転後の枝管ライニング材の硬化
性樹脂含浸部と鍔部を両者の境界部を含んでプラスチッ
クフィルムによってその内面が気密に被覆する方法が考
えられるが、この方法によっても枝管ライニング材の鍔
部とこれを支持するセッティングアーム間の気密性に完
全を期し難いという問題があった。
【0013】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、枝管ライニング材の枝管内へ
の反転挿入を確実に行うことができる枝管ライニング工
法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、管状樹脂吸収材に未硬化の液状硬化性樹
脂を含浸せしめて成る硬化性樹脂含浸部の一端を折り返
して硬化した鍔部を形成し、硬化性樹脂含浸部の外面全
体と鍔部に連繋する部分全体を、硬化性樹脂含浸部の外
表面を被覆する同一の気密性の高い被覆材で被覆して構
成され、反転後に硬化性樹脂含浸部と鍔部の内面が両者
の境界部を含んで前記被覆材によって気密に被覆される
枝管ライニング材と、本管内に導入された移動自在なセ
ッティングロボットと、該セッティングロボットに支持
されたセッティングアームと、該セッティングアームの
上面開口部に接続された圧力バッグ等を用いて施工され
る工法であって、前記枝管ライニング材の硬化性樹脂含
浸部を前記圧力バッグ内に挿入してその鍔部を前記セッ
ティングアームに支持せしめ、該鍔部とセッティングア
ームとの間及びセッティングアームの下面と本管内壁と
の間に膨張収縮可能な弾性部材を介設し、セッティング
ロボットを本管内で移動させて枝管ライニング材の鍔部
を枝管開口部に位置決めした後、圧力バッグと弾性部材
に圧力流体を供給して枝管ライニング材の鍔部を枝管開
口部周縁に密着させるとともに、該枝管ライニング材の
硬化性樹脂含浸部を枝管内に本管側から地上に向かって
反転挿入し、該枝管ライニング材を枝管の内周面に押圧
したまま、これに含浸された硬化性樹脂を硬化させた
後、弾性部材を減圧してセッティングアーム及び圧力バ
ッグを枝管ライニング材から切り離すようにした枝管ラ
イニング工法において、前記枝管ライニング材の鍔部又
は前記セッティングアームの上端開口部に円筒状の突起
を突設し、該突起を前記セッティングアームの連結パイ
プ部の内周又は枝管ライニング材の鍔部内周に嵌合せし
めることを特徴とする従って、本発明によれば、反転後
の枝管ライニング材の硬化性樹脂含浸部と鍔部は両者の
境界部を含んでプラスチックフィルムによってその内面
が気密に被覆されるとともに、突起のセッティングアー
ムの連結パイプ部の内周又は枝管ライニング材の鍔部内
周への嵌合によって枝管ライニング材の鍔部とセッティ
ングアーム間に高い気密性が確保されるため、圧力バッ
グ内に圧力流体を供給して枝管ライニング材を枝管内に
反転挿入するに際して硬化性樹脂含浸部と鍔部との境界
から圧縮エアー等の圧力流体が漏れ出ることがなく、
又、枝管ライニング材の鍔部とセッティングアームとの
間から圧力流体が漏れ出ることがなく、枝管ライニング
材の内部に形成される密閉空間に高い気密性が確保さ
れ、この結果、枝管ライニング材の枝管への反転挿入が
常に確実になされる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に本発明の前提技術を図1〜
図9に基づいて説明する。
【0016】図1は枝管ライニング材の断面図、図2は
図1のA部拡大詳細図である。
【0017】図1に示す枝管ライニング材1は、管状樹
脂吸収材に未硬化の液状硬化性樹脂を含浸せしめて成る
硬化性樹脂含浸部1Aの一端を折り曲げて硬化した鍔部
1Bを形成し、硬化性樹脂含浸部1Aの外面全体と鍔部
1Bの硬化性樹脂含浸部1Aの外面に連繋する一部(内
周面)を気密性の高いプラスチッフィルム2で被覆して
構成されている。
【0018】上記管状樹脂吸収材はポリエステル、ポリ
プロピレン、アクリル等の不織布で構成されており、こ
れに含浸される未硬化の液状硬化性樹脂としては不飽和
ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニールエステル樹
脂等の熱硬化性樹脂が使用される。又、前記プラスチッ
クフィルム2としては、ポリウレタン、ポリエチレン、
ポリエチレン/ナイロン共重合体、塩化ビニール等から
成る単層又は多層複合フィルムが使用される。
【0019】ところで、枝管ライニング材1の鍔部1B
は管状樹脂吸収材の一端を外側へ折り曲げ、その部分に
不飽和ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、ビニールエス
テル樹脂、フェノール樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン
樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させて予め硬化させること
によって構成され、これは後述の本管10(図3参照)
の曲率に略等しい円弧曲面状に湾曲した形状に成形さ
れ、その外径は後述の枝管11(図3参照)の内径より
も大きく設定されている。
【0020】而して、以上のように構成される枝管ライ
ニング材1においては、硬化性樹脂含浸部1Aと鍔部1
Bは、図2に詳細に示すように、両者の境界部を含んで
プラスチックフィルム2によってその外面と内周部がそ
れぞれ気密に被覆されている。尚、本実施の形態に係る
枝管ライニング1においては、鍔部1Bの硬化性樹脂含
浸部1Aの外面に連繋する全部(内周部)をプラスチッ
クフィルム2で覆ったが、鍔部1Bの全体をプラスチッ
クフィルム2で覆うようにしても良い。
【0021】次に、上記枝管ライニング材1を用いて施
工される枝管ライニング工法を図3〜図9に基づいて説
明する。尚、図3〜図9は本発明の前提技術に係る枝管
ライニング工法をその工程順に示す断面図である。
【0022】図3において、10は本管、11は本管1
0に合流する小径の枝管であって、本管10内にはセッ
ティングロボット12、圧力バッグ13、枝管ライニン
グ材1等が導入されている。
【0023】上記セッティングロボット12は、油圧で
駆動されてそのヘッド12aが図3の矢印a方向及びb
方向に進退し、且つ、c方向に回転可能であって、これ
には牽引ロープ14が連結されており、上部にはモニタ
ー用のTVカメラ15が設置されている。又、このセッ
ティングロボット12のヘッド12aにはセッティング
アーム16が着脱自在に取り付けられている。尚、セッ
ティングロボット12とセッティングアーム16は両者
を組み付けた状態で不図示のマンホールから本管10内
に導入することができないため、両者は切り離された状
態でそれぞれ別のマンホールから本管10内に導入さ
れ、例えばセッティングロボット12を本管10内を通
って他方のマンホールまで移動させ、これにセッティン
グアーム16を取り付けるようにする必要がある。
【0024】ところで、上記セッティングアーム16は
金属又は硬質プラスチックで円筒状に成形されており、
その外径は本管10の内径と同等若しくはそれよりも小
さく設定されている。そして、このセッティングアーム
16の上面と側面にはそれぞれ開口部16a,16bが
形成されており、上面開口部16aの周縁には連結パイ
プ部16cが内方に向かって一体に突設されている。
尚、本実施の形態ではセッティングアーム16を円筒状
に成形したが、本管10の内径と同等若しくはそれより
も小さな外接円を有する円筒状に近い多角筒状に成形し
ても良い。
【0025】又、上記セッティングアーム16内には前
記圧力バッグ13の一部が開口部16bから挿入されて
おり、該圧力バッグ13の一端はセッティングアーム1
6の連結パイプ部16cの外周に取り付けられ、セッテ
ィングアーム16の外方へ延出する他端はカップ17に
よって閉じられており、カップ17には流体圧注入ホー
スと温水排出ホースを兼ねるホース18と牽引ロープ1
9が接続されている。
【0026】そして、上記圧力バッグ13内には枝管ラ
イニング材1の硬化性樹脂含浸部1Aが挿入され、該枝
管ライニング材1の鍔部1Bはセッティングアーム16
の上面によって支持され、両者の間には膨張収縮自在な
弾性部材20が介設されている。この弾性部材20はセ
ッティングアーム16の上面開口部16aを除く外周面
を覆うように設けられており、これはエアーホース21
を介して地上に設置された不図示のコンプレッサーに接
続されている。尚、図3に示すように、圧力バッグ13
は枝管ライニング材1の硬化性樹脂含浸部1Aを挿入し
た状態で略直角に撓曲可能なように柔軟な材質で構成さ
れている。
【0027】ここで、枝管ライニング材1の鍔部1Bと
弾性部材20とは粘着剤、両面テープ又マジックテープ
で接着されている。尚、本実施の形態では1つの弾性部
材20を用いたが、弾性部材を複数設け、これらを枝管
ライニング材1の鍔部1Bとセッティングアーム16の
上面との間及びセッティングアーム16の下面と本管1
0の内壁との間に別々に設けるようにしても良い。
【0028】而して、牽引ロープ14,19を引っ張る
ことによってセッティングロボット12やセッティング
アーム16、圧力バッグ13、枝管ライニング材1等は
本管10内を一体的に移動するが、セッティングロボッ
ト12に設置されたTVカメラ15と枝管11内に導入
されたTVカメラ22によって地上で本管10内と枝管
11内をそれぞれモニタリングしながら、図3に示すよ
うに枝管ライニング材1の鍔部1Bを枝管11の開口部
に位置決めする。
【0029】次に、地上に設置された不図示のコンプレ
ッサーを駆動してホース18,21を介して圧力バッグ
13と弾性部材20にそれぞれ圧縮エアーを供給すれ
ば、図4に示すように、弾性部材20は膨張して枝管ラ
イニング材1の鍔部1Bを枝管11の開口部周縁に押圧
して密着させる。すると、圧力バッグ13内には枝管ラ
イニング材1と弾性部材20によって閉じられる密閉空
間Sが形成される。尚、本実施の形態においては、前述
のように弾性部材20はセッティングアーム16の上面
開口部16aを除く外周面を覆うように設けられている
ため、該弾性部材20が枝管ライニング材1の鍔部1B
から受ける反力は該弾性部材20のセッティングアーム
16の下面と本管10の内壁との間に介在する部分の内
圧によって受けられ、従って、セッティングアーム16
及びセッティングロボット12のヘッド部12aに大き
な押圧力の反力が作用することがない。
【0030】又、上述のように圧力バッグ13内の密閉
空間Sに圧縮エアーを供給すると、図4に示すように、
圧力バッグ13内に挿入された枝管ライニング材1の硬
化性樹脂含浸部1Aが圧縮エアーの圧力を受けて反転し
ながら枝管11内を本管10側から地上に向かって挿入
されていく。尚、この枝管ライニング材1の硬化性樹脂
含浸部1Aの枝管11内への反転挿入の状況は、枝管1
1内に導入された前記TVカメラ15によって地上でモ
ニタリングされる。
【0031】而して、図2に示すように、反転前の枝管
ライニング材1の硬化性樹脂含浸部1Aの外面と鍔部1
Bの内周部は両者の境界部を含んでプラスチックフィル
ム2によって気密に被覆されているため、枝管ライニン
グ材1が反転された後においては、図5に示すように、
該枝管ライニング材1の硬化性樹脂含浸部1Aと鍔部1
Bの内面は両者の境界部を含んでプラスチックフィルム
2によって気密に覆われることとなり、この結果、硬化
性樹脂含浸部1Aと鍔部1Bとの境界から圧縮エアーが
漏れ出ることがなく、密閉空間Sには高い気密性が確保
され、従って、枝管ライニング材1の枝管11への反転
挿入が常に確実になされる。尚、反転前の枝管ライニン
グ材1の外表面及び圧力バッグ13の内面にオイル、ワ
ックス、界面活性剤等の潤滑剤を塗布しておけば、枝管
ライニング材1の反転挿入時の該枝管ライニング材1と
圧力バッグ13との摩擦抵抗が低減され、枝管ライニン
グ材1の枝管11内への反転挿入が抵抗なくスムーズに
なされる。
【0032】ところで、枝管ライニング材1の硬化性樹
脂含浸部1Aの長さは枝管11の長さよりも50mm以
上長く設定されており、従って、図6に示すように枝管
ライニング材1の硬化性樹脂含浸部1Aの枝管11への
反転挿入が終了すると、該硬化性樹脂含浸部1Aは所定
長さだけ地上に突出する。
【0033】次に、枝管ライニング材の地上に突出した
部分の端部を切断し、図7に示すように、その部分に温
水注入カップ23を取り付け、地上に設置されたコンプ
レッサー24を駆動して圧縮エアーを温水注入カップ2
3に接続されたエアーホース25から枝管ライニング材
1内に供給し、枝管ライニング材1を枝管の内周壁に押
圧した状態で、地上に設置された温水ポンプ26を駆動
して水槽27内の65℃〜98℃に加熱された温水を温
水ホース28から枝管ライニング材1の内部に注入す
る。すると、温水は圧力バッグ13内と枝管ライニング
材1内に充填され、圧力バッグ13内と枝管ライニング
材1内に充填されていた圧縮エアーが温水によって置換
される。従って、枝管ライニング材1は温水によって加
熱され、これの硬化性樹脂含浸部1Aに含浸されている
熱硬化性樹脂が熱によって硬化する。尚、圧力バッグ1
3内と枝管ライニング材1内の温水はホース18と該温
水ホース18に接続された温水ホース29を通って前記
水槽27に戻されるが、温水ホース29の途中には温水
ポンプ30とボイラー31が設けられており、枝管ライ
ニング材1の加熱に供されて温度の下がった温水はボイ
ラー30によって所定の温度(65℃〜98℃)に加熱
されて水槽27に戻され、温水ホース28を通って再び
枝管ライニング材1の内部に供給されて該枝管ライニン
グ材1の加熱に供される。このように、温水は枝管ライ
ニング材1と水槽27の間で連続的に循環されて枝管ラ
イニング材1の加熱に供される。
【0034】以上のようにして枝管ライニング材1の硬
化性樹脂含浸部1Aが硬化すると、枝管ライニング材1
及び圧力バッグ13の内部から温水が抜かれ、弾性部材
20から圧縮エアーが抜かれる。すると、図8に示すよ
うに、弾性部材20は収縮して枝管ライニング材1の鍔
部1Bから離れるため、セッティングアーム16及び圧
力バッグ13を枝管ライニング材1から切り離すことが
でき、牽引ロープ19を引っ張ってセッティングロボッ
ト12をセッティングアーム16や圧力バッグ13と共
に本管10内から取り除き、図9に示すように枝管ライ
ニング材1の不要部分を切除すれば、枝管11に対する
一連のライニング作業が完了し、枝管11は、硬化した
枝管ライニング材1によってその内周壁がライニングさ
れて補修される。
【0035】以上の管ライニング工法において、本発明
は、図10に示すように、枝管ライニング材1の鍔部1
Bに円筒状の突起1B−1を突設し、該枝管ライニング
材1の枝管11内への反転挿入時及び硬化時に鍔部1B
に突設された前記突起1B−1をセッティングアーム1
6の連結パイプ16cの内周に嵌合せしめ、或は、図1
1に示すように、セッティングアーム16の連結パイプ
16cを上方にも突出し、その突出部を枝管ライニング
材1の鍔部1Bの内周に嵌合せしめるようにしたことを
特徴とする。
【0036】而して、本発明によれば、反転後の枝管ラ
イニング材1の硬化性樹脂含浸部1Aと鍔部1Bは両者
の境界部を含んでプラスチックフィルム2によってその
内面が気密に被覆されるとともに、枝管ライニング材1
の鍔部1Bに突設された突起1B−1のセッティングア
ーム16の連結パイプ16cの内周への嵌合、或はセッ
ティングアーム16の連結パイプ16cに形成された突
出部の枝管ライニング材1の鍔部1Bの内周への嵌合へ
の嵌合によって枝管ライニング材1の鍔部1Bとセッテ
ィングアーム16間に高い気密性が確保されるため、圧
力バッグ13内に圧縮エアーを供給して枝管ライニング
材1を枝管11内に反転挿入するに際して硬化性樹脂含
浸部1Aと鍔部1Bとの境界から圧縮エアーが漏れ出る
ことがなく、又、枝管ライニング材1の鍔部1Bとセッ
ティングアーム16との間から圧縮エアーが漏れ出るこ
とがなく、枝管ライニング材1の内部に形成される密閉
空間Sに高い気密性が確保され、この結果、枝管ライニ
ング材1の枝管11への反転挿入が常に確実になされ
る。
【0037】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、反転後の枝管ライニング材の硬化性樹脂含浸部
と鍔部は両者の境界部を含んでプラスチックフィルムに
よってその内面が気密に被覆されるとともに、突起のセ
ッティングアームの連結パイプ部の内周又は枝管ライニ
ング材の鍔部内周への嵌合によって枝管ライニング材の
鍔部とセッティングアーム間に高い気密性が確保される
ため、圧力バッグ内に圧力流体を供給して枝管ライニン
グ材を枝管内に反転挿入するに際して硬化性樹脂含浸部
と鍔部との境界から圧縮エアー等の圧力流体が漏れ出る
ことがなく、又、枝管ライニング材の鍔部とセッティン
グアームとの間から圧力流体が漏れ出ることがなく、枝
管ライニング材の内部に形成される密閉空間に高い気密
性が確保され、この結果、枝管ライニング材の枝管への
反転挿入が常に確実になされるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】枝管ライニング材の断面図である。
【図2】図1のA部拡大詳細図である。
【図3】本発明の前提技術に係る枝管ライニング工法を
示す断面図である。
【図4】本発明の前提技術に係る枝管ライニング工法を
示す断面図である。
【図5】本発明の前提技術に係る枝管ライニング工法を
示す断面図である。
【図6】本発明の前提技術に係る枝管ライニング工法を
示す断面図である。
【図7】本発明の前提技術に係る枝管ライニング工法を
示す断面図である。
【図8】本発明の前提技術に係る枝管ライニング工法を
示す断面図である。
【図9】本発明の前提技術に係る枝管ライニング工法を
示す断面図である。
【図10】本発明に係る枝管ライニング工法を示す断面
図である。
【図11】本発明に係る枝管ライニング工法の別形態を
示す断面図である。
【図12】従来の枝管ライニング工法を示す断面図であ
る。
【図13】従来の枝管ライニング工法を示す断面図であ
る。
【図14】従来の枝管ライニング工法を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 枝管ライニング材 1A 硬化性樹脂含浸部 1B 鍔部 1B−1 突起 2 プラスチックフィルム(被覆材) 10 本管 11 枝管 12 セッティングロボット 13 圧力バッグ 16 セッティングアーム 16a 上面開口部 16c 連結パイプ部 20 弾性部材 23 温水注入カップ 31 ボイラー(加熱設備)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 23:00 B29L 23:00 (72)発明者 神山 隆夫 神奈川県平塚市代官町31番27号株式会社 湘南合成樹脂製作所内 (72)発明者 横島 康弘 茨城県結城郡石下町大字篠山175−3有 限会社 横島内 (72)発明者 遠藤 茂 茨城県つくば市花畑2丁目12番4号株式 会社 ゲット内 (72)発明者 青木 啓之 埼玉県所沢市林1丁目194番地の4株式 会社 オール内 (56)参考文献 特開 平5−16240(JP,A) 特開 平4−355115(JP,A) 特開 平3−292490(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 63/34 - 63/36 F16L 1/00 F16L 55/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 管状樹脂吸収材に未硬化の液状硬化性樹
    脂を含浸せしめて成る硬化性樹脂含浸部の一端を折り返
    して硬化した鍔部を形成し、硬化性樹脂含浸部の外面全
    体と鍔部に連繋する部分全体を、硬化性樹脂含浸部の外
    表面を被覆する同一の気密性の高い被覆材で被覆して構
    成され、反転後に硬化性樹脂含浸部と鍔部の内面が両者
    の境界部を含んで前記被覆材によって気密に被覆される
    枝管ライニング材と、本管内に導入された移動自在なセ
    ッティングロボットと、該セッティングロボットに支持
    されたセッティングアームと、該セッティングアームの
    上面開口部に接続された圧力バッグ等を用いて施工され
    る工法であって、前記枝管ライニング材の硬化性樹脂含
    浸部を前記圧力バッグ内に挿入してその鍔部を前記セッ
    ティングアームに支持せしめ、該鍔部とセッティングア
    ームとの間及びセッティングアームの下面と本管内壁と
    の間に膨張収縮可能な弾性部材を介設し、セッティング
    ロボットを本管内で移動させて枝管ライニング材の鍔部
    を枝管開口部に位置決めした後、圧力バッグと弾性部材
    に圧力流体を供給して枝管ライニング材の鍔部を枝管開
    口部周縁に密着させるとともに、該枝管ライニング材の
    硬化性樹脂含浸部を枝管内に本管側から地上に向かって
    反転挿入し、該枝管ライニング材を枝管の内周面に押圧
    したまま、これに含浸された硬化性樹脂を硬化させた
    後、弾性部材を減圧してセッティングアーム及び圧力バ
    ッグを枝管ライニング材から切り離すようにした枝管ラ
    イニング工法において、 前記枝管ライニング材の鍔部又
    は前記セッティングアームの上端開口部に円筒状の突起
    を突設し、該突起を前記セッティングアームの連結パイ
    プ部の内周又は枝管ライニング材の鍔部内周に嵌合せし
    めることを特徴とする枝管ライニング工法。
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