JP2803878B2 - 複合容器およびその製造方法 - Google Patents

複合容器およびその製造方法

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良次 浜田
常三 重藤
健一 山田
淳二 四ッ柳
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、レトルト食品等を包装する容器として特に
好適な複合容器およびその製造方法に関する。
「従来の技術」 内容物を長期保存できる容器として、金属製の缶容器
が広く使用されていた。しかしながら金属缶は内容物に
容器の臭い、いわゆる缶臭さが付く問題がある。
本発明者らは、前記問題を解決でき、しかも安全性、
意匠の自由度等の点でも優れている複合容器を先に提案
した(例えば、特開昭60-90130号公報、特開昭60-90131
号公報、特開昭61-203335号公報参照)。
この複合容器は、第3図に示すように、外容器1とそ
の内面に配設されて薄肉内容器2とからなるものであ
る。外容器1は剛性を有するもので、プラスチックによ
って形成されている。薄肉内容器2はガスバリア性を有
する金属箔の両面にプラスチックフィルムが積層された
複合フィルムによって形成されている。この複合容器の
製造は、まず前記複合フィルムをカップ状に賦形して薄
肉内容器2としたあと、この薄肉内容器2を射出成形用
金型内にインサートし、ついで金型内に樹脂を注入して
外容器1を成形する方法により行なわれていた。そして
このように製造された従来の複合容器は、薄肉内容器2
と外容器1とが全面で融着された状態となっていた。
「発明が解決しようとする課題」 前記従来の複合容器は前述の如くインサート成形法に
よって製造されていたが、インサート成形法は生産速度
を速めることが難しく、製造コスト低減の障害となって
いる不満があった。
先に本発明者らはこの問題に対処するため、外容器1
と薄肉内容器2とを別々に成形し、これらを後で溶着一
体化する製造方法を検討した。
ところがこのような製造方法でインサート成形法と同
様に外容器1と薄肉内容器2とを全面接着することは非
常に困難であった。そして、外容器1と薄肉内容器2と
を完全に全面接着できなかった場合には、レトルト殺菌
処理を行ったときに未接着部分に残留した空気の膨張に
起因して、薄肉内容器2が盛り上がったり、外容器1と
薄肉内容器2との間が剥離したり、また薄肉内容器2を
なす複合フィルムのプラスチックフィルムと金属箔が剥
離したりする問題が発生した。
本発明は前記事情に鑑みてなされたもので、安価に製
造できるうえ、レトルト殺菌処理時に容器の変形や剥離
等の問題を生じることのない複合容器およびその製造方
法を提供することを目的とする。
「課題を解決するための手段」 本発明の複合容器は、薄肉内容器の少なくとも外周縁
部分を全周に渡って気密な状態で外容器に固定すると共
に、薄肉内容器と外容器との間の空間を減圧状態とした
ものである。
ここで薄肉内容器と外容器との間の空間が減圧状態と
は、後述するように薄肉内容器が大気圧によって外容器
側に押圧される前の状態で大気圧以下であることを意味
する。
また本発明の複合容器の製造方法は、外容器内に薄肉
内容器を配置したあと、この薄肉内容器の少なくとも外
周縁部分全周を、減圧下で、外容器に気密に固定する方
法である。
「作用」 本発明の複合容器では、薄肉内容器と外容器との間を
減圧状態にしたので、薄肉内容器が大気圧によって外容
器内面に密着するように押し付けられる。薄肉内容器
は、その外周縁部分が全周に渡って外容器と気密に固定
されているので、薄肉内容器と外容器との間の減圧状態
が維持される。
また本発明の製造方法では、減圧下で外容器と薄肉内
容器の溶着を行うので、外容器と内容器との間の間隙
が、自ずと減圧状態となる。
「実施例」 以下、図面を参照して本発明の複合容器およびその製
造方法を詳しく説明する。
第1図は本発明の複合容器の一実施例を示すものであ
る。この複合容器は、外容器10と薄肉内容器20とによっ
て構成されている。外容器10はポリプロピレンを射出成
形することによって製造された剛性を有するもので、浅
い皿状に形成されている。この外容器10の開口側上端縁
には外方に延びるフランジ11が設けられている。
薄肉内容器20は、ガスバリヤ性を有するアルミニウム
箔の表裏両面にポリプロピレン製フィルムが積層されれ
なる複合フィルムを浅い皿状に成形したもので、外容器
10内に緩く嵌まる大きさに形成されている。この薄肉内
容器20の開口側上端縁にも外方に延びるフランジ21が形
成されている。
これら薄肉内容器20と外容器10とは、フランジ21,11
の部分で全周に渡って重ね合わされており、この重なり
合った部分30で互いに気密に溶着されている。そしてこ
れら薄肉内容器20と外容器10との間の間隙は、薄肉内容
器20が大気圧により外容器10の内面に押し付けられる前
の状態で、600mmHgの減圧状態とされている。
この複合容器を製造するには、まずポリプロピレンを
射出成形して外容器10を製造する。またこれとは別に複
合フィルムをプレス成形法等により賦形して薄肉内容器
20を製造する。次に第2図に示すように、これら外容器
10と薄肉内容器20をフランジ11,21が重なり合うように
組み合わせて、減圧装置内に収める。ついで減圧装置内
を100mmHg以上排気して、装置内の圧力を600mmHg以下と
し、この状態で外容器10のフランジ11と薄肉内容器20の
フランジ21を全周に渡って溶着する。この溶着は、溶着
部分を空気が流通し得ない状態となるように行なわれ
る。
このように溶着された外容器10と薄肉内容器20との間
には、若干のすき間Aが存在するが、このものを減圧装
置から出すと、大気圧によって薄肉内容器20が外容器10
の内面に押し付けられて第1図に示すように、外容器10
と薄肉内容器20とが密着一体化される。
この複合容器では、薄肉内容器20のフランジ21が全周
に渡って気密な状態で外容器10に溶着されると共に、薄
肉内容器20と外容器10との間の空間が減圧状態とされて
いるので、外容器10と薄肉内容器20とを全面接着しなく
ても、薄肉内容器20が大気圧によって外容器10の内面に
密着するように押し付けられて一体化される。従ってこ
の複合容器は、外容器10と薄肉内容器20とを別々に成形
して後から組み合わせることによって製造できる生産効
率が良いものとなる。
またこの複合容器では、フランジ21,11の部分で全周
に渡って薄肉内容器20と外容器10とが気密に溶着されて
いるので、薄肉内容器20と外容器10との間の減圧状態が
確実に維持される。従ってこの複合容器は、剛性を有す
る外容器10の内面に薄肉の薄肉内容器20が大気圧によっ
て圧接された状態を長期間維持できる保形性の良い容器
となる。
さらにこの複合容器では、外容器10と薄肉内容器20と
の間の空間が600mmHg以下の減圧状態とされているの
で、レトルト処理に供されたときに薄肉内容器20の初期
の形状(成形時の形状)が損なわれるほど、外容器10・
薄肉内容器20間に在留する空気が膨張することはない。
また同様の理由によって、薄肉内容器20をなす複合フィ
ルムの金属箔とプラスチックフィルムとの間が剥離する
こともない。よってこの複合容器によれば、レトルト処
理が供されても薄肉内容器20の変形や剥離等のトラブル
を回避することができる。
加えて前記製造方法によれば、薄肉内容器20と外容器
10とを減圧下で溶着することにより複合容器を製造する
ので、薄肉内容器20と外容器10との間の間隙が自ずと減
圧状態となる。よってこの製造方法によれば、外容器10
と薄肉内容器20との間の減圧状態の複合容器を効率良く
製造できる。
「発明の効果」 以上説明したように本発明の複合容器は、薄肉内容器
の少なくとも外周縁部分を全周に渡って気密な状態で外
容器に固定すると共に、薄肉内容器と外容器との間の空
間を減圧状態としたものなので、外容器と薄肉内容器と
を全面接着しなくても、薄肉内容器が大気圧によって外
容器の内面に密着するように押し付けられて一体化され
る。従って本発明の複合容器は、外容器と薄肉内容器と
を別々に成形して後から組み合わせることによって製造
できる生産効率の良いものとなる。
また本発明の複合容器では、薄肉内容器の外周縁部分
が全周に渡って外容器に気密に固定されているので、薄
肉内容器と外容器との間の減圧状態が確実に維持され
る。従って本発明の複合容器は、剛性を有する外容器の
内面に薄肉の内容器が大気圧によって圧接された状態を
長期間維持できる保形性の良い容器となる。
さらに本発明の複合容器では、外容器と薄肉内容器と
の間の空間が減圧状態とされているので、レトルト処理
に供されたとき外容器と薄肉内容器との間に存在する空
気が膨張しても、薄肉内容器の初期の形状(成形時の形
状)が損なわれることがない。また同様の理由によっ
て、薄肉内容器をなす複合フィルムの金属箔とプラスチ
ックフィルムとの間や薄肉内容器と外容器と固定部が剥
離することもない。よって本発明の複合容器は、レトル
ト処理される食品の包装に好適なものとなる。
加えて請求項2の製造方法では、外容器内に薄肉内容
器を配置したあと、この薄肉内容器の少なくとも外周縁
部分全周を、減圧下で、外容器に気密に固定する方法な
ので、薄肉内容器と外容器との間の間隙が自ずと減圧状
態となる。よって本発明の製造方法によれば、請求項1
の複合容器を効率良く製造できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の複合容器の一実施例を示す断面図、第
2図は同実施例の複合容器を製造する際の1工程を示す
断面図、第3図は従来の複合容器を示す断面図である。 10……外容器、11……フランジ、20……薄肉内容器、21
……フランジ、30……重なり合った部分。
フロントページの続き (72)発明者 四ッ柳 淳二 神奈川県川崎市川崎区千鳥町3―2 昭 和電工株式会社川崎樹脂研究所内 (56)参考文献 特開 昭51−107376(JP,A) 特開 昭64−58665(JP,A) 実開 昭62−125767(JP,U) 実開 昭56−138017(JP,U) 実開 昭62−65912(JP,U) 実公 昭38−19996(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 8/00 - 8/22 B65D 25/14 - 25/18 B32B 15/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】剛性を有するプラスチック製外容器の内面
    にガスバリア性を有する金属箔からなる薄肉内容器が配
    設された複合容器において、 前記薄肉内容器の少なくとも外周縁部分を全周に渡って
    気密な状態で外容器に固定すると共に、薄肉内容器と外
    容器との間の空間を減圧状態としたことを特徴とする複
    合容器。
  2. 【請求項2】剛性を有するプラスチック製外容器内にガ
    スバリア性を有する金属箔からなる薄肉内容器を配置し
    たあと、この薄肉内容器の少なくとも外周縁部分全周
    を、減圧下で、外容器に気密に固定することを特徴とす
    る複合容器の製造方法。
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