JP2799897B2 - スリッターリワインダー - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は、帯状シートを原反ロールから巻き戻し、
複数条に分割して巻き取るスリッターリワインダーに関
する。このスリッターリワインダーは、金属板、プラス
チックフィルム、紙等の帯状シートのうち比較剛性の大
きいものを取り扱う場合に適用される。

（従来の技術） 従来、金属帯状シートの分割巻き取りに用いるスリッ
ターリワインダーとして、帯状シートを水平案内面から
案内ローラにより下方へ垂直案内面に方向を転換し、そ
の帯状シートをスリッターで複数の分割帯状シートに分
割し、隣接した分割帯状シートを互いに左右の巻取位置
へ分岐させ、ガイドテーブルに沿って巻取位置の巻芯へ
案内するものが知られている（例えば特開昭62−56240
号公報参照）。

（発明が解決しようとする課題） ところが、上述のようなスリッターリワインダーで
は、巻取位置での巻取張力の影響がスリッターに及んで
切断不良の原因になる。そこで分割帯状シートの左右の
巻取位置への分岐点にある振り分け案内ローラと、巻取
位置の巻取ロールとの間に、分割帯状シートの通路がＳ
字形になるように複数本の案内ローラを設けて張力遮断
効果を大きくすることが必要である。

しかし、ガイドテーブルで分割帯状シートの先端を案
内する従来のスリッターリワインダーでは、分割帯状シ
ートの通路がＳ字形になるように複数本の案内ローラを
設けると、分岐した各分割帯状シートの先端を通路に自
動的に通すことができなくなるため、その作業を人手に
より行う必要が生じて、仕業者の労力負担が大きくな
り、また作業性が悪いため作業が長時間となる。

この発明は、上述のような問題に鑑みてなされたもの
であり、振り分け機構と巻取位置の巻芯との間に、分割
帯状シートを通路に通すときは、自由端となった分割帯
状シートの先端の通過を妨げず、しかも巻取中は分割帯
状シートをＳ字形に走行させることができる分割帯状シ
ートの通路を備え、高品質の巻取ロールを得ることがで
き、帯状シートの無駄が少ないスリッターリワインダー
を提供することを目的としている。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、この発明は、原反ロール
から巻き戻された帯状シートの送り出しローラと、上記
送り出しローラの真下に設けたスリッターと、上記スリ
ッターの真下に設けた左右一組の振り分け案内ローラ
と、上記左右一組の振り分け案内ローラのすぐ下に設け
た振り分け機構と、上記スリッターの左右斜め下方に夫
々略等距離に配置した巻取装置とを備え、上記スリッタ
ーで帯状シートを分割し、その分割帯状シートを、振り
分け案内ローラを経て上記巻取装置へ振り分け、上記巻
取装置により個々の巻芯のまわりに巻き取るスリッター
リワインダーにおいて、上記振り分け案内ローラと上記
巻芯との間に旋回機枠で支持した一対の変位案内ローラ
を備え、該一対の変位案内ローラは、駆動機構の駆動に
よる上記旋回機枠の回転により、上記振り分け機構から
送り出されて自由端となった分割帯状シート先端の通路
の上側並びに下側にある、個々の待機位置と、個々の巻
取中の分割帯状シートの案内位置とにつくことができる
ことを特徴としている。

（実施例） 実施例について図面を参照して説明する。第１図はス
リッターリワインダーの概略立面図、第２図は概略平面
図である。各図において、S0は帯状シート、Ｓは分割帯
状シート、Ｃは巻芯、Ｒは巻取ロール、１は原反ロー
ル、２は送り出しローラ、４はニップローラ、５はスリ
ッター、5aは回転刃、６は振り分け案内ローラ、７は巻
取装置、８は振り分け機構、8aは可動体である。

この実施例では第１図のように原反ロール１の斜め上
方に送り出しローラ２が設けてある。原反ロール１は巻
出位置にある原反ロール支持装置３上に支持されてい
る。送り出しローラ２は被駆動ローラであり、原反ロー
ル１から巻き戻した帯状シートS0をニップローラ４との
間に挟んで回転し下方へ送り出すことができる。

送り出しローラ２の真下には、複数対の回転刃5a、5a
を備えるスリッター５が設けてある。このスリッター５
は、帯状シートS0を複数の分割帯状シートＳとして長手
方向に分割することができる。また送り出しローラ２か
ら送り出されて鉛直方向に降りてくる帯状シートS0の先
端が回転刃5a、5a間のシート切断点に至るように配置さ
れている。なお第１図では帯状シートS0、分割帯状シー
トＳは一点鎖線で示している。

スリッター５の真下には左右一組の振り分け案内ロー
ラ６、６が設けてある。振り分け案内ローラ６、６は巻
取中に送り出しローラ２からの分割帯状シートＳを鉛直
方向へ案内する。なお振り分け案内ローラ６、６はこの
実施例では被駆動ローラとなっており、互いに接近、離
反可能である。そして分割帯状シートＳを挟んで送り出
すことができる。

スリッター５の左斜め下方及び右斜め下方には左右の
巻取位置がある。この左右の巻取位置にはスリッター５
のシート切断点から、分割帯状シート通路長さにおいて
夫々等距離となる位置に巻芯Ｃ、Ｃを支持する巻取装置
７、７が設けてある。巻取装置７は、この実施例では特
開昭64−64948号公報の第８図により示された巻取装置
と同じような構造であり、巻芯Ｃを、図示しない巻取駆
動機構により回転駆動して、その巻芯Ｃの周りに分割帯
状シートＳを巻き取ることができる。なお巻取装置７
は、必要に応じて、特開昭64−64948号公報に示された
第１実施態様及び第２実施態様における形式、巻芯Ｃを
搖動腕で支持する形式、巻芯Ｃが固定位置に支持される
形式等に代えてもよい。

分割帯状シートＳはスリッター５から振り分け案内ロ
ーラ６、６を経て左右の巻取装置７、７の各巻芯Ｃ、Ｃ
へ振り分けられる。従って、分割帯状シートＳを左右へ
振り分けても、その分割帯状シートＳはスリッター５に
おいて直接左右へ大きく振り分けられることがない。そ
れによって帯状シートS0の正常な分割が保証される。

振り分け案内ローラ６、６のすぐ下方には分割帯状シ
ートＳ先端を左右に交互に振り分けるための振り分け機
構８が設けてある。振り分け機構８は、この実施例で
は、平成２年特許出願第28040号の願書に添付の明細書
及び図面により説明されている形式を採用しており、振
り分け用の左右の可動体8a、8aを夫々の分割帯状シート
Ｓごとに備えている。

本発明では、振り分け案内ローラ６、６と左右の巻取
装置７上の巻芯Ｃとの間に、それぞれ巻取中に分割帯状
シートＳをＳ字形に案内するための一対の変位案内ロー
ラ17、17を備える。第３図において、一対の変位案内ロ
ーラ17、17は、振り分け機構８から送り出されて自由端
となった分割帯状シートＳの先端の通路の上側並びに下
側に位置している。また第４図に示すように一対の変位
案内ローラ17、17は旋回機枠23に支持してあり、旋回機
枠23は、変位案内ローラ17、17の両側に配置され、機枠
12、12により変位案内ローラ17の中心軸線と平行な軸線
を中心に回動可能に支持されている。そして駆動機構24
の駆動により回動して変位案内ローラ17、17の位置を互
いに入れ替えることができる。それにより旋回機枠32上
の変位案内ローラ17、17は、第３図に示す、自由端とな
った分割帯状シートＳ先端の通路の上側並びに下側にあ
る各々の待機位置と、第１図に示す各々の巻取中の分割
帯状シートの案内位置とに交互に付くことができる。

第１図に示すように、この実施例によれば、巻取中に
振り分けローラ６を出た分割帯状シートＳを一対の案内
ローラ17、17へ案内するために、変位案内ローラ16、案
内ローラ９が設けてあり、更に巻芯Ｃへ案内するため
に、案内ローラ18及びタッチローラ10が設けてある。ま
た分割帯状シートＳを通路に通すとき、その先端を、タ
ッチローラ10の下側から巻芯Ｃへ案内するためにタッチ
ローラ10の下側に案内体11が各々の両端を夫々機枠12で
支持して設けてあり、タッチローラ10の上側から巻芯Ｃ
へ案内するために、搖動腕19に支持したローラ20が設け
てある。なお第２図では、変位案内ローラ16、一対の変
位案内ローラ17、17、案内ローラ18、搖動腕19及びロー
ラ20を省略している。

変位案内ローラ16は、第５図のように両端部を一対の
搖動腕21、21に回転可能に支持されている。この搖動腕
21は、案内ローラ９の回転中心と同心に搖動可能に支持
されており、駆動機構22の駆動により、第３図に二点鎖
線で示した待機位置と、同時に実線で示した、分割帯状
シートＳの案内装置とに付くことができる。振り分け機
構８から送り出された自由端となった分割帯状シートＳ
の先端の通路は、第３図に実線Ｓで示してあるように、
変位案内ローラ16の待機位置と案内位置との間に挾まれ
ている。変位案内ローラ16が待機位置に付いたとき、振
り分け機構８から分割帯状シートＳを送り出すと、分割
帯状シートＳの先端は、案内ローラ９と変位案内ローラ
16との間を通過することができるようになっている。

ローラ20は、第３図のように、振り分け機構８から送
り出されて一対の変位案内ローラ17、17の間を通過した
分割帯状シートＳの、自由端となった先端の通路沿いに
設けてある。そしてこの場合、第６図のように一対の搖
動腕19、19の間に回転可能に支持されている。

この搖動腕19は、機枠12、12に支持した支点軸25を中
心に搖動可能である。そして駆動機構27により駆動され
て搖動し、第３図に実線で示した作動位置と、同図に二
点鎖線で示した待機位置とに付くことができる。搖動腕
19が作動位置に付いたとき、ローラ20は、案内ローラ18
の下面に接触するようになっている。なお搖動腕19を待
機位置に付けたままにしておくと、分割帯状シートＳの
先端は、その下にある案内体11へ進み、タッチローラ10
の下面を経て巻芯Ｃへ至ることになる。このため分割帯
状シートＳの裏と表を逆にして巻き取ることが簡単にで
きる。また、この実施例では一対の搖動腕19、19は案内
板26を支持している。この場合、案内板26はローラ20に
よる分割帯状シート先端の進行方向変更の際、分割帯状
シートＳの先端が上流側に後退してローラ20から脱落す
ることを防ぐ。また分割帯状シートＳの剛性が小さい場
合には、前に述べた案内体と同様の働きをする。なお、
搖動腕19に案内板を備えない場合、又はローラを用いな
い場合もあり得る。この実施例の場合、ローラ20又は案
内ローラ18は被駆動ローラであることが望ましい。

第１図において原反ロール支持装置３に新たな原反ロ
ール１を支持し、原反ロール１から帯状シートS0の先端
を巻き戻して吸着ベルトコンベア13にセットすると、帯
状シートS0は、吸着ベルトコンベア13により吸着され、
その吸着ベルトコンベア13から吸着ベルトコンベア14、
15を経て送り出しローラ２へ搬送される。そして第１図
に二点鎖線で示した帯状シートS0の受け入れ位置に付い
たニップローラ４と送り出しローラ２との間に導かれ
る。その後、ニップローラ４が第１図に実線で示した位
置に付き、帯状シートS0は送り出しローラ２により送り
出されて下方へ向かう。なおこのようにすると原反ロー
ル１を巻取位置より高い位置へ運搬して支持する必要が
ない。

送り出しローラ２から送り出された帯状シートS0はス
リッター５に至って分割され、複数条の分割帯状シート
Ｓとなる。そして分割帯状シートＳの先端は真下へ降り
て一対の振り分け案内ローラ６、６の間を通過し、更に
その真下に設けた振り分け機構８に至る。このとき振り
分け機構８の左右の可動体8a、8aは、第７図に示すよう
に待機位置にあり、スリッター５から真下に降りる分割
帯状シートＳの先端を通過させることができる。第７図
は、分割帯状シートＳの先端が左右の可動体8a、8aの間
を通って所定の高さまで降りてきた状態を示している。
そして左右の可動体8a、8aは、この状態から夫々振り分
け作動位置へ移動して分割帯状シートＳを振り分ける。
第３図に示された可動体8aは振り分け作動位置に移動し
た状態にある。

分割帯状シートＳの先端を取り出すとき、変位案内ロ
ーラ16、搖動腕19上の案内体20及びローラ20は待機位置
に予め付けておく。振り分け機構８から分割帯状シート
Ｓを送り出すと、その先端は、待機位置にある変位案内
ローラ16と案内ローラ９との間を通って案内ローラ９上
から一対の変位案内ローラ17、17間に至り、更に搖動腕
19上の案内体20及びローラの上面沿いに降りて行く。そ
して第３図に二点鎖線Ｓ′で示すように分割帯状シート
Ｓの先端がローラ20を通過すると搖動腕19を第３図に実
線で示す作動位置に付ける。そうすると分割帯状シート
Ｓの先端はタッチローラ10の上面へ向かい、タッチロー
ラ10を通過して巻芯Ｃの近くに至る。分割帯状シートＳ
が充分に送り出されると搖動腕21を搖動させて変位案内
ローラ16を案内位置に戻す。また旋回機枠23を回転させ
て一対の変位案内ローラ17、17の位置を互いに入れ替え
る。更に搖動体19、振り分け機構８の可動体8aを各々の
待機位置に戻す。その結果、振り分け案内ローラ６と案
内ローラ９との間、及び案内ローラ９と案内ローラ18と
の間の分割帯状シートＳの通路はジグザグになる。それ
によって巻取張力の影響が振り分け案内ローラ６の上流
側のスリッター５の領域に及ばなくなるので都合がよ
い。なおこの実施例によれば搖動腕21、搖動腕19、旋回
機枠23の作動は制御装置により、所定の位置を通過する
分割帯状シートＳ先端や分割帯状シートＳの送り出し量
をセンサーで検出して自動的に制御するようになってい
る。巻取位置へ取り出された分割帯状シートＳの先端
は、粘着テープ等を用いて巻芯Ｃに取り付けられる。

こうして巻取準備作業が終ってから巻取運転を開始す
ると、帯状シートS0は原反ロール１から巻き戻されてス
リッター６で分割され、各分割帯状シートＳは夫々の巻
芯Ｃの周りに巻き取られて巻取ロールＲとなる。巻取
中、巻取装置７上の巻芯Ｃは、巻取ロールＲの半径増大
に応じてタッチローラ10から離反する。またタッチロー
ラ10は巻取ロールＲ表面を所要の力で押す。

以上、一実施例について説明したが、その実施態様は
設計条件により設計者の公知技術により多様に変化し得
るものである。

例えば、送り出しローラは、ニップローラと一対にな
らないものでもよい。また送り出しローラは最も高い位
置に配置するとは限らず、その上方に案内ローラを設
け、この案内ローラにより帯状シートの走行経路を下方
に変更した後、その送り出しローラへ受け入れるように
してもよい。また原反ロールを送り出しローラの上方又
は横等に持ち上げて支持することも考えられる。また送
り出しローラとスリッターとの間に、またスリッターと
振り分け案内ローラとの間に他の案内ローラを設ける場
合もあり得る。

また、振り分け案内ローラと巻芯との間には、タッチ
ローラを備えない場合、分割帯状シート毎に個別のタッ
チローラを備えてタッチローラを巻取中に巻取ロールに
押し付ける場合、巻取ロール端面に接触する鍔を両端に
備えたローラ等を設ける場合、タッチローラを移動可能
な支持体により支持する場合等もあり得る。また変位案
内ローラの数や配置も前に述べた実施例のものに限定さ
れない。

また、スリッターはシェアカッターに限らず他の公知
のものを採用し得る。そして帯状シートを切断して分割
する機能があればレーザー等を利用したものでもよい。
またスリッターの切断点から左右の巻取軸までの夫々の
距離は、分割帯状シートの幅方向へのズレ等の問題が生
じなければ完全な等距離でなくてもよい。そして支障の
ない範囲で多少異なることも有り、この場合も等距離と
見なすことができる。また送り出しローラから振り分け
機構の間の帯状シート通路は支障のない範囲で完全な鉛
直方向から外れる事もあり得る。更に送り出しローラと
振り分け機構の間で分割帯状シート通路沿いにガイド板
を備えると、先端がカールしたシートであっても案内は
更に確実になる。また、振り分け機構は例えば特公昭62
−45136号公報に開示されるような形式等を採用する場
合もあり得る。

（発明の効果） 本発明によれば、送り出されて自由端になった分割帯
状シート先端が、各々の待機位置についた一対の変位案
内ローラ相互間を通過し、分割帯状シートが充分に送り
出された後、一対の変位案内ローラを、旋回機枠の回転
により各々の案内位置に移動させると、分割帯状シート
は一対の変位案内ローラにＳ字形に掛けた状態になるの
で、振り分け機構と巻芯との間に、分割帯状シートを通
路に通すときは振り分け機構から送り出されて自由端と
なった分割帯状シートの先端の通過を妨げず、しかも巻
取中は張力遮断効果の大きいＳ字形の分割帯状シートの
通路を得ることができる。それゆえ、分割帯状シート先
端部を保持してＳ字形の通路沿いに搬送するための、駆
動機構を伴う複雑な構造の移送機構を、振り分け位置と
巻芯との間に設ける必要がないので、分割帯状シート先
端を左右の巻取位置へ取り出す作業の自動化が簡単にな
る。また分割帯状シートの剛性などに応じて、案内ロー
ラを巻き掛けない分割帯状シート通路と、案内ローラを
巻き掛ける分割帯状シート通路との２通り分割帯状シー
ト通路を選択して使用することも簡単にできるようにな
る。そして一対の可動案内ローラは旋回機枠に支持され
ているので待機位置から案内位置へ短時間で移動でき
る。したがって高品質の巻取ロールを得ることができる
生産性の高いスリッターリワインダーを提供することが
できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係るスリッターリワインダ
ーの概略立面図、第２図は同じく概略平面図、第３図
は、振り分けられて送り出された状態の分割帯状シート
を示す説明図、第４図は一対の変位案内ローラの概略平
面図、第５図は変位案内ローラの概略平面図、第６図は
シート先端の進行方向を変更する機構の概略平面図、第
７図は分割帯状シート先端が振り分け機構まで送り出さ
れた状態を示す説明図である。 S0……帯状シート、Ｓ……分割帯状シート、Ｃ……巻
芯、１……原反ロール、２……送り出しローラ、５……
スリッター、６……振り分け案内ローラ、７……巻取装
置、８……振り分け機構、９……案内ローラ、10……タ
ッチローラ、11……案内体、16……変位案内ローラ、17
……一対の変位案内ローラ、18……案内ローラ、19……
揺動腕、20……ローラ、21……揺動腕、23……旋回機
枠、26……案内板。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】原反ロールから巻き戻された帯状シートの
   送り出しローラと、上記送り出しローラの真下に設けた
   スリッターと、上記スリッターの真下に設けた左右一組
   の振り分け案内ローラと、上記左右一組の振り分け案内
   ローラのすぐ下に設けた振り分け機構と、上記スリッタ
   ーの左右斜め下方に夫々略等距離に配置した巻取装置と
   を備え、上記スリッターで帯状シートを分割し、その分
   割帯状シートを、振り分け案内ローラを経て上記巻取装
   置へ振り分け、上記巻取装置により個々の巻芯のまわり
   に巻き取るスリッターリワインダーにおいて、上記振り
   分け案内ローラと上記巻芯との間に旋回機枠で支持した
   一対の変位案内ローラを備え、該一対の変位案内ローラ
   は、駆動機構の駆動による上記旋回機枠の回転により、
   上記振り分け機構から送り出されて自由端となった分割
   帯状シート先端の通路の上側並びに下側にある、個々の
   待機位置と、個々の巻取中の分割帯状シートの案内位置
   とにつくことができることを特徴とするスリッターリワ
   インダー。