JP2799783B2 - 溶接缶胴の製造方法 - Google Patents

溶接缶胴の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、コーヒ飲料缶、ジュ
ース缶、炭酸飲料缶、一般食缶等の缶詰等に用いられる
溶接缶胴をレーザビーム溶接により製造する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】 従来溶接缶胴の製造に、重ね合せ部を
線電極を介してマッシュシーム溶接する所謂スドロニッ
ク抵抗溶接法が、銀めっき鋼板に対し て広く採用されて
いるが、この方法は表面皮膜の電気絶縁性が比較的大き
いティンフリースチール(比較的安価であるという利点
を有する)に対して用いることが困難であるという問題
を有する。
【0003】 その対策として最近突合せレーザ溶接に
よる溶接缶胴の製造が提案されているが、この方法は板
厚が0.15mmより薄くなると、溶接に必要な突合せ
部の精度を得ることが著しく困難になって、溶接部に孔
が生じ易くなるため、極薄の金属板からの製造が困難で
あるという問題を有する。また溶接速度が毎分30mを
越えると、ハンピングビード(humping bea
d)と呼ばれる凹凸状の溶接欠陥を生じ易いため、高速
溶接には不適当であるという問題を有する。V字状の会
合部を有する金属筒状体の会合部にレーザビームを照射
して、会合部の内側の各側縁部を溶融し、会合部をプレ
スしつつ溶着して溶接缶胴を製造する方法が提案されて
いる(特開昭64−40193号公報および特開昭64
−18592号公報)が、この方法の場合は溶着の際に
スプラッシュ(溶融メタル飛沫の溶接部近傍への付着)
や溶融メタルのはみ出しが起こって満足な溶接缶胴を得
ることが因難であるという問題が生ずる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 本発明は、溶接され
るべき金属板が比較的薄い場合であっても、高速で、満
足な性能を有する溶接部を形成可能な、レーザビーム
接による溶接缶胴の製造方法を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本発明の溶接缶胴の製
方法は、面から端面に向って延びる傾斜面または凹
み面を形成された外側端縁部を内側端縁部の外面に重ね
て、接触と、接触から上記端面に向って開いた微小
な空隙部を有する重ね部を形成された金属筒状体を、接
を軽く押圧しつつ軸線方向に移動しながら、内側端
縁部の外面に対して中心軸が10〜60度の角度を有す
るレーザビームを、少なくとも上記端面、および内側端
縁部の外面の空隙部入口近傍部に照射してメタルを溶融
し、溶融メタルによって空隙部を埋めて重ね部に溶融部
を形成し、少なくとも溶融部が凝固するまで重ね部の重
ね形状を実質的に そのままの状態に保持して、溶接部を
形成することを特徴とする(請求項1)
【0006】 さらに本発明の溶接缶胴の製造方法は、
外側端縁部と内側端縁部との重ね合せが、外側端縁部の
内面を側端縁部のコーナーに接触させた重ね合せであ
る、請求項1に記載された溶接缶胴の製造方法である。
(請求項2)。
【0007】
【作用】 請求項1に係る発明の作用について、主とし
て図1、図2に基づいて説明する。内面1a2から端面
4に向って延びる傾斜面3または凹み面16(図3)を
形成された外側端縁部1aを内側端縁部2aの外面2a
1に重ねて、接触面6と、接触面6から上記端面4に向
って開いた微小な空隙部7を有する重ね部10を形成さ
れた金属箇状体13(図6参照)を、接触面6を軽く押
圧しつつ軸線方向に移動しながら、少なくとも端面4、
および内側端縁部2aの外面2a1の空隙部入口近傍部
12に、レーザビーム11を、内側端縁部2の外面2a
1に対して中心軸11aが後記の所定の角度範囲内にな
るように照射すると、レーザビーム11の一部は空隙部
入口近傍部12の表面付近のメタルを溶融すると同時
に、空隙部7内に進入して入口部高さhおよび深さdが
微小な空隙部7内で多重反射し、空隙部7の上下面のメ
タルを溶融する。
【0008】 一方外側端縁部1aの端面4に照射され
たレーザビーム11は、端面4の表面付近のメタルを溶
融する。空隙部入口近傍部12および端面4付折の溶融
したメタルは、表面張力によって流動して空隙部7を完
全に埋めて、巣の無い溶融部15aを形成する。溶融さ
れるべき金属板が比較的薄い場合、レーザビーム11の
直接照射によって溶融されるメタル(端面4および空隙
部入口近傍部12の表面付近の)の体積は小さいので、
比較的小出力のレーザビ ームによっても高速での溶融部
15aの形成が可能である。そのさい接触面6の空隙部
7近傍の部分は、溶融部15aの一部を形成する。接触
面6に溶融しない固相部分が残る場合は、この固相部分
は熱伝導により溶融温度に近い温度まで昇温し、かつ軽
く押圧されるので、圧接されて圧接部(図示されない)
となって溶接部15の一部を形成する。接触面6を設け
るため重ね部10の形成が容易で、正確な形状の微小な
空隙部7を容易に得ることができる。接触面6の押圧力
は軽微なので、スプラッシュや溶融メタルのはみ出しが
発生することはない。重ね部10に溶融部15aを形成
した後、少なくとも溶融部15aが凝固するまで重ね部
10の重ね形状を実質的にそのままの状態に保持して、
溶接部15を形成するので、スプラッシュや溶融メタル
のはみ出しが発生することはない。
【0009】 重ね部10の内側端縁部2aの外面2a
1に対してレーザビーム11の中心軸11aが10〜6
0度の角度を有している。中心軸11aの角度が10度
より小さいと、空隙部入口近傍部12の表面付近での溶
融メタルの量が少なくなり、高速溶接時に空隙部7に埋
め残しを生じて、巣を発生し易くなるので好ましくな
く、また重ね部10の内側端縁部2aより外側にある外
面における、レーザビーム11と接触する周方向長さが
大きくなって、レーザビーム11によってめっき被膜等
が侵される内側端縁部外面2a1の表面積が大きくなる
ので好ましくない。中心軸11aの角度が60度を越え
ると、空隙部7内に進入するレーザビーム11の量が減
少し、空隙部7の上下面の溶融が遅くなるので高速溶接
が困難になり、また空隙部7入口近傍部12での板厚方
向溶融深さが増大して、内側端縁部a1の内面側表面に
めっき被膜の損傷などの悪影響を与えるので好ましくな
い。
【0010】 請求項2に係る発明の場合は、接触部が
線状であるので、圧接部が形成されない点、および外側
端縁部に傾斜面等を形成する手間を要することなく、単
に外側端縁部の内面を内側端縁部の端面のコーナに接触
させるだけで重ね部を形成できる点を除いては、その作
用は請求項1に係る発明とほぼ同様である。
【0011】
【実施例】 図1において、1は金属ブランクであり、
金属ブランク1は丸められて対向する両端縁部が外側端
縁部1aおよび内側端縁部2aを形成する。外側端縁部
1aには、面1a2から端面4に向って延びる傾斜面
3が形成されている。金属ブランクとしては、低炭素鋼
板や、ティンフリースチール、錫めっき鋼板およびニッ
ケルめっき鋼板等の表面処理鋼板、ならびにアルミニュ
ウム(合金)薄板等が好ましく用いられる。
【0012】 外側端縁部1a面1a2の傾斜部3
近傍の部分に、内側端縁部2aの面2a1の端部が、
上部押圧部材8と下部押圧部材9による軽い押圧下に接
触して、接触6と断面V字状の空隙部7を有する重ね
部10が形成されている。押圧部材8、9は、接触
を、溶接中の重ね部10が押し潰されない程度の軽い押
圧力で接触6を押圧する。
【0013】 11はレーザビームであって、11aは
その中心軸である。レーザビーム11は、内側端縁部2
aの面2a1と中心軸11aのなす角がθが10〜6
0度、より好ましくは15〜45度となるように、かつ
少なくとも端面4および面2a1の空隙部入口近傍部
12(端面4に対向する部分とその近傍部)に当たり、
かつ焦点面が重ね部10のほぼ空隙部入口近傍部12に
くるように照射される。図1ではレーザビーム11は、
外側端縁部1aの面1a1の端面4近傍から空隙部入
口近傍部12にかけて照射される。レーザビーム11の
レーザとしては、炭酸ガスレーサ゛およびYAGレーザ
等が好ましく用いられる。
【0014】 レーザ照射部におけるレーザビーム11
の直径Dは、通常約0.1〜0.5mmである。ここに
レーザビームの直径Dとは、図1に示すように、レーザ
ビーム11が当たった、空隙部入口近傍部12の最外側
の部分12a、および端面4の最上部(外側端縁部1a
面1a1に当たる場合は、その最左側(図1におけ
る)の部分1a1’)を通り、中心線11aと実質的に
平行な中心軸を有する仮想円筒5の直径をいう。直径が
比較的大きいレーザビーム11を用いるときには、レー
ザビーム11は図1に示すように、空隙部入口近傍部1
2、端面4、および面1a1の一部にわたって照射さ
れる。
【0015】 空隙部7の最大高さ(入口部高さ)h
は、レーザビーム11が進入できるように、使用するレ
ーザの波長以上であり、かつ空隙部7の周囲に生じた溶
融金属によって適正に埋められる値以下であり、通常は
レーザビームの照射部における直径Dの80%以下に定
められ、より好ましくはレーザの波長の3倍以上であ
り、かつ直径Dの60%以下に定められる。炭酸ガスレ
ーザを用いる場合、最大高さhは0.01〜0.20m
m、より好ましくは0.03mm以上で0.15mm以
下であることが望ましい。
【0016】 空隙部7の深さ(奥行)dは、レーザビ
ーム11が空隙部7内で有効に多重反射するように、直
径Dの0.3倍以上で4倍以下程度であることが望まし
い。炭酸ガスレーザを用いる場合は、通常0.1〜0.
6mm、より好ましくは0.15〜0.5mmである。
空隙部7の最大高さhおよび深さdの最適値は、金属
ランクの種類、板厚、溶接速度、レーザの波長、レーザ
の出力、レーザビームの照射部における直径およびレー
ザビームのエネルギー分布等の影響を受けるので、これ
らの要因に基づいて実験により定められる。
【0017】 重ね部10の溶接は次のようにして行な
われる。重ね部10を押圧部材8,9により、適度の軽
い押圧力で押圧しながら紙面に直角方向に移動しなが
ら、レーザビーム11を照射すると、内側端縁部2aの
面2a1および傾斜面3に当たったレーザビーム11
は、空隙部7内で多重反射して、すなわち空隙部7の下
面(表面2a1)と上面(傾斜面3)に当たって反射を
繰り返して空隙部7の上下のメタルを溶融する。またレ
ーザビーム11が当たった端面4近傍のメタルも溶融す
る。これら溶融したメタルは、空隙部7の高さhおよび
深さdが微小なので、照射終了直後に主として表面張力
により合体し、空隙部7を埋め、図2に示すように、
融部15aを形成する。溶融部15aの溶融メタルが凝
固した後は、比較的滑らかな表面を有する溶接部15が
形成される。
【0018】 空隙部7を通過し、接触6に到達した
レーザビーム11のエネルギーレベルが、接触6の全
長を溶融するに十分高ければ、図2に示すように、接触
6全体も溶融る。一方接触6に到達したレーザビ
ーム11のエネルギーレベルが減衰している場合でも、
レーザビーム照射による温度上昇と、空隙部7の溶融メ
タルからの熱伝導によって、約1000℃以上に温度が
上がった接触6の固相部分は押圧部材8、9の押圧に
よって圧接されて、圧接部(図示されない)となって、
溶接部15の一部を形成する。
【0019】 上記押圧のさいの押圧力は、軽度であっ
て、溶接中の重ね部10を押し潰す程大きくないので、
溶融部15aが凝固する前の溶接部15が押し潰されて
溶融メタルがはみしたり、あるいは飛散するおそれは
ない。同し出力のレーザビーム11を用いても、溶接速
度が高くなる程、接触面6に到達するレーザビームのエ
ネルギーレベルは小さくなるので、接触面6の全長を溶
接するには、接触6の幅を、実用上重ね部10形成に
支障のない範囲で、できるたけ小さくすることが好まし
い。
【0020】 図3に示すように、外側端縁部1aに、
下面1a2から端面4に向って延びる、断面半割蒲鉾状
の凹み面16を予め形成した後、内側端縁部2と重ね
て、接触6および空隙部7を有する重ね部10を形成
して、レーザビーム11を照射してもよい。
【0021】 さらに図に示すように、上部押圧部材
18とバックアップ部材19によって、加工を加えられ
ていない外側端縁部1aを斜めに挾持して、外側端縁部
1aの面1a2を、下部押圧部材21の上に水平に保
持された内側端縁部2aの端面の上部コーナ2bに接触
させて、線状の接触部6’と空隙部7を有する重ね部2
0を形成して、レーザビーム11を照射してもよい。な
おバックアップ部材19は、スプリング22によるバイ
アス下に、下部押圧部材21に設けられた孔部21aを
摺動可能になっている。
【0022】 次に溶接缶胴を製造するための、より具
体的な実施例について述べる。図、図、図におい
て、23はフィンガー23aによって金属筒状体13を
押して、矢印A方向に移動させるための無限循環チェー
ンコンベア、25は、押さえバー24a、24b、24
c(図;図では図示を省略した)と協力して、金属
筒状体13の外側端縁部1a(図3の外側端縁部1a)
と内側端縁部2a(図3の内側端縁部2a)を移動中に
互いに徐々に接近させて重ね部10を形成するための所
謂Z字状バー、26はZ字状バー25や下部押圧部材9
等の支持具、8は上部押圧部材、9は下部押圧部材であ
る。8aは上部押圧部材8に対して押圧力を与えるため
のスプリングである。
【0023】 上部押圧部材8と下部押圧部材9の間
に、レーザビーム照射孔27が設けられている。支持具
26および下部押圧部材9は、水冷却孔28を備えてい
る。照射孔27に対向してレーザビームガン29が、重
ね部10に対して所定の位置に、かつ所定の角度でレー
ザビーム11を照射できるように配設されている(図
)。支持具26の下流に一対の押潰しロール30が設
けられている。
【0024】 図は凹み面16を有するブランクを形
成するための装置の例を示したものである。31が金属
帯板または金属大板、32が凹み面16に対応する断面
形状部32aを周縁部に有する刻印ロールであって、ブ
ランクの幅に等しい中心間隔をあけて複数個がシャフト
32bに着設されている。刻印ロール32とバックアッ
プロール33の間で金属帯板または金属大板31を走行
させながら押圧して凹み部34を形成した後、点線に沿
って切断することにより、図9に示すように、外側端縁
部1aに凹み面16、内側端縁部2aにミニ凹み面1
6,を有するブランク35が得られる。
【0025】 常法によりブランク35の外側端縁部1
aと内側端縁部2aが向かい合うように丸めて形成され
た金属筒状体13は、チェーンコンベア23によって矢
印A方向に、すなわち軸線方向に高速で移動しながら、
Z字状バー25を通過するさい徐々に外側端縁部1aと
内側端縁部2a間を接近させられた後(図)、上部押
圧部材8と下部押圧部材9によって、接触6と空隙部
7を有する重ね部10を形成され(図10)、照射孔2
7に達したとき、重ね部10にレーザビーム11を照射
され(図、図11)、溶接部15を形成される。溶接
部15は押潰しロール30に達するまでに凝固し、溶接
部15は押潰しロール30によって押し潰されて、図
に示すように、段差が実質的にない溶接部15’とな
って、溶接缶胴14が製造される。ミニ凹み面16’の
存在は、段差の減少を容易にするのに役立つ。
【0026】 以下にこの場合の具体的データを示す。
外側端縁部1aに凹み面16を形成された、板厚が0.
12mmのティンフリースチールのブランク35を作製
し、このブランク35を内径が65.3mmの金属筒状
体13に形成した。この筒状体13を、チェーンコンベ
ア23により毎分50mの速度で移動させながら、最大
高さhが0.06mmで、深さdが0.2mmである空
隙部7、および幅が0.05mmの接触6有する重ね
部10を形成した。出力が1.2kwで焦点距離が9
5.3mmのレンズで集光した、直径Dが0.2mmの
炭酸ガスレーザを照射角θが25度になるようにして、
重ね部10に照射して溶接を行なった。得られた溶接部
15を直径が40mmの押潰しロール30で40kgf
の加圧力で押圧して、段差が実質的に消失した溶接部1
5’を有する溶接缶胴14を作製した。この溶接缶胴1
4の溶接部は図11,図12に示すように、重ね部の全
域にわたって溶接されており、十分に満足な溶接強度を
有していた。
【0027】 図13は溶接缶胴を製造する他の具体的
実施例を示すものである。図の右方側に配設された整形
装置(図示されない)によってブランクより丸められた
金属筒状体36は、一対の押圧ロール37a、37b
(図14)およびその下流に近接して配設された一対の
押圧ロール38a、38b(図15)によって、図
示すタイプの重ね部20を形成、保持されながら矢印B
方向に送られる。レーザビーム11が、押圧ロール37
a、37bおよび押圧ロール38a、38bの間の重ね
部20に、図1の場合と同様に所定の角度θで照射され
て、溶接部15を有する溶接缶胴14が製造される。溶
接部15を、押圧ロール38a、38bの下流に設けら
れた押潰しロール(図示されない)によって、実質的に
段差が消失するように押潰してもよい。
【0028】 本発明は、以上の実施例によって制約さ
れるものでなく、例えば凹み面は、好ましくは空隙部の
高さが入口側に向って極端に小さくなる部分を含まない
範囲で、適宜の断面形状であってよい。また傾斜面また
は凹み面が外側端縁部1a面(1a1)と交差して
いてもよい。この場合は、端面に相当する部分は交差線
であるが、本明細書においては、この交差線を含めて端
面とよぶことにする。
【0029】
【発明の効果】 本発明は、溶接されるべき金属板が比
較的薄い場合でも、比較的小出力のレーザビームによっ
て高速で、巣やスプラッシュあるいは溶融メタルのはみ
出しが無く、溶接部近傍の内外面のめっき被膜等の損傷
が比較的小さい、満足な性能を有する溶接部を備える溶
接缶胴を製造できるという効果 を奉する。請求項1に係
る発明は、接触面を設けるため重ね部の形成が容易で、
正確な形状の微小な空隙部を容易に得ることができると
いう利点を有する。請求項2に係る発明は、外側端縁部
に傾斜面等を形成する手間を要することなく、単に外側
端縁部の内面を内側端縁部の端面のコーナに接触させる
だけで重ね部を形成できるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における第1の態様である重ね部に、
レーザビームを照射開始直後の状態を示す縦断面図であ
る。
【図2】 図1の重ね部がレーザビーム照射により溶接
部に形成された状態を示す縦断面図である。
【図3】 本発明における第2の態様である重ね部に、
レーザビームを照射開始直後の状態を示す縦断面図であ
る。
【図4】 本発明における第3の態様である重ね部に、
レーザビームを照射開始直後の状態を示す縦断面図であ
る。
【図5】 本発明の方法により溶接缶胴を製造する装置
の第1の例の説明用正面図である。
【図6】 図5のVI−VI線に沿う縦断面図である。
【図7】 図5のVII−VII線に沿う縦断面図であ
る。
【図8】 図3に示す凹み面を形成された端縁部を育す
るブランクを作製するための装置の例の要部正面図であ
る。
【図9】 図8の装置により形成されたブランクの縦断
面図である。
【図10】 図5の装置において形成された重ね部の拡
大縦断面図である。
【図11】 図10の重ね部にレーザビームを照射して
溶接部が形成された状態を示す縦断面図である。
【図12】 図11の溶接部を押し潰した状態を示す縦
断面図である。
【図13】 本発明の方法により溶接缶胴を製造する装
置の第2の例 の要部斜視図である。
【図14】 図13のXIV−XIV線に沿う縦断面図
である。
【図15】 図13のXV−XV線に沿う縦断面図であ
る。
【符号の説明】
1a 外側端縁部 1a2 2a 内側端縁部 2a1 面 2b 上部コーナ(コーナ) 3 傾斜面 4 端面 6 接触 6’ 接触部 7 空隙部 10 重ね部 11 レーザビーム 11a 中心軸 12 空隙部入口近傍部14 溶接缶胴 15 溶接部15a 溶融部 16 凹み面 17 傾斜面 20 重ね部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内面から端面に向って延びる傾斜面また
    は凹み面を形成された外側端縁部を内側端縁部の外面に
    重ねて、接触面と、接触部から上記端面に向って入口部
    高さhが0.01〜0.20mmで奥行きdが0.1〜
    0.6mmである微小な空隙部を有する重ね部を形成さ
    れた金属筒状体を、接触面を軽く押圧しつつ軸線方向に
    移動しながら、内側端縁部の外面に対して中心軸が10
    〜60の角度を有するレーザビームを、少なくとも外側
    端縁部端面、および内側端縁部の外面の空隙部入口近傍
    部に照射してメタルを溶融し、溶融メタルによって空隙
    部を埋めて重ね部に溶融部を形成し、少なくとも溶融部
    が凝固するまで重ね部の重ね形状を実質的にそのままの
    状態に保持して、溶接部を形成することを特徴とする溶
    接缶胴の製造方法。
  2. 【請求項2】 外側端縁部と内側端縁部との重ね合せ
    が、外側端縁部の内面を側端縁部のコーナーに接触さ
    せた重ね合せである、請求項1に記載された溶接缶胴の
    製造方法。
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