JP2799667B2 - 煙突筒身検査システム - Google Patents

煙突筒身検査システム

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JP2799667B2
JP2799667B2 JP22823593A JP22823593A JP2799667B2 JP 2799667 B2 JP2799667 B2 JP 2799667B2 JP 22823593 A JP22823593 A JP 22823593A JP 22823593 A JP22823593 A JP 22823593A JP 2799667 B2 JP2799667 B2 JP 2799667B2
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隆文 宮永
仁郎 仲山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は火力発電所その他の鋼板
製の煙突筒身の鋼板厚さ、塗装膜の厚さの測定及びその
外観検査を遠隔の位置から行うことを可能とした煙突筒
身検査システムに関する。
【0002】
【従来の技術】近時人の社会活動、産業活動が複雑化し
ているのに伴って各種の公害が顕在化している。その主
要なものの1つに火力発電所のボイラーその他の燃焼設
備の排ガスによる大気汚染がある。これを防除する1つ
の手段として煙突を高くして硫黄酸化物等有害物質の分
散を図っているが、そのために最近は煙突が次第に長大
化し、高さが100mを超えるものも多くなっている。
これらの煙突はほとんど鋼製であるが、外面は風雨に晒
され、内面は煙道ガスが通るために腐食その他の劣化が
考えられ、これを防ぐには定期的な検査が必要である。
しかしながらこの検査には検査員が検査機器を持って煙
突に沿って登るために足場を掛ける必要があり、費用が
かかり、また危険作業であるという欠点があった。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】本発明は以上のよう
な事情に鑑みてなされたものであり、長大な煙突の検査
を、検査員が煙突に登る必要がなく、したがって足場を
掛けることもなく、安価に安全に行いうる煙突筒身検査
システムを提供することを目的としている。
【0004】
【問題点を解決するための手段及びその作用】本発明は
煙突筒身検査システムを次の(A)〜(I)の要素から
構成することによって前記目的を達成しているのであ
る。すなわち、 (A)台車と、該台車に回転自在に取付けられ、磁石の
作用によって煙突筒身に接着しながら走行する複数個の
車輪と、前記台車に搭載され、伝動装置を介して前記車
輪に接続するモータとから成るマグネット走行車。 (B)前記台車にそれぞれ搭載されている鋼板厚さ測定
探触子と、塗膜厚さ測定探触子と、外観観察用のTVカ
メラと、測定部観察用のTVカメラと煙突筒身に圧接し
ながら走行する車輪を有する距離測定器から成る測定観
測用端末。 (C)内部に走行車制御装置と、ケーブル巻取り制御装
置と、TVカメラ制御装置とを具えた制御盤。 (D)前記測定観測用端末と、前記制御盤との間に設置
され、両者を連結する制御ケーブルを巻取るケーブルド
ラムと、該ケーブルドラムを駆動する駆動装置と、ケー
ブルの巻取り位置をケーブルの軸方向に移動するトラバ
ース装置と、巻取られたケーブル端末を取出し用制御ケ
ーブルに接続する接続装置とから成るケーブル巻取り装
置。 (E)水供給ポンプと、水タンクとを具え、前記制御ケ
ーブルを介して前記超音波探触子と、煙突筒身との間に
接触媒質となる水を供給する接触媒質供給装置。 (F)前記制御盤に接続され、前記外観観察用のTVカ
メラと、測定部観察用のTVカメラによって写し取られ
た映像を写し出すモニターと、該映像を録画するビデオ
レコーグとを具えたTVカメラ装置。 (G)前記制御盤に接続され、前記走行車制御装置、ケ
ーブル巻取り制御装置、TVカメラ制御装置に指令を発
して、それぞれ、マグネット走行車、ケーブル巻取り装
置、外観観察用のTVカメラ及び測定部観察用のTVカ
メラを操作、制御するリモートコントローラ。 (H)前記制御盤に接続され、内部にパソコンと、超音
波厚さ測定器と、データ外部出力装置とを具えた測定
盤。 (I)前記データ外部出力装置に接続されたコンピュー
タに入力され、測定データを解析し、記録作成をするデ
ータ処理用のコンピュータソフト。
【0005】以上のシステムは実施に当たっては、状況
に応じて次に示すような幾つかの実施態様を採用するこ
とによって、実情に即した最も適切なシステムとするこ
とができる。すなわち、 マグネット走行車(A)の車輪は台車の左右各4
個、合計8個で、台車にスプリングを介して両者間の距
離を変更可能に取付け、またどの車輪もモータとの間に
介在する伝動装置によって正転も逆転も可能なようにし
ておけば、煙突の筒身上を上昇、下降、方向変更、水平
方向の走行が可能になり、煙突筒身のすべての部分を1
回で検査できる。 ケーブル巻取り装置(D)をマグネット走行車
(A)より上において作業を行う場合には制御ケーブル
内にワイヤ等の補強材を入れておくことによって、走行
車の不時の事故による転落を防止できるが、ケーブル巻
取り装置を走行車より下に置く場合には走行車を煙突の
上部に取付けられているマイクロウインチで支承してお
けば、同様に不時の事故で走行車(A)が転落するのを
防ぐことができる。 塗膜厚さの測定には超音波厚さ測定器も使用できる
が、渦流探傷器の方が測定精度が良いのでこれを使用す
る方が良い。 外観観用のTVカメラと測定部観察用のTVカメ
ラをモータに連結してレンズの方向を変え、又はカメラ
を旋回することができるようにしておけば、その視野が
広がり、便利である。
【0006】このような構成によれば、長大な鋼製の煙
突を検査する際に、作業員が煙突に登る必要がなく、し
たがって足場は不要であり、検査費用を安くすることが
でき、また作業の安全も格段に向上することができる。
【0007】
【実施例】以下図面に基づいて本発明の実施例について
説明する。図1は本発明に係る煙突筒身検査システムを
構成する主要機器を例示した斜視図である。また図2は
これらの主要機器の相互の関係を示した系統図である。
両図において、煙突筒身検査システムは、磁石の作用で
煙突筒身に接着しながら走行するマグネット走行車1、
マグネット走行車1の架構を形成しており、検査機器を
搭載している台車2、内部に走行車制御装置等を内蔵す
る制御盤31、制御盤31と台車2に搭載された検査機
器とを連結する制御ケーブル38をマグネット走行車の
走行に応じて巻取り又は繰出すケーブル巻取り装置2
1、台車2に搭載されている鋼板厚さ測定探触子と、塗
膜厚さ測定探触子のうち、超音波厚さ測定器を使用する
測定探触子にその接触媒質である水を供給する接触媒質
供給装置32(図1には示されていない)、制御盤に接
続され、台車2に搭載されている外観観察用のTVカメ
ラ、測定部観察用のTVカメラの画像を映し出すモニタ
ーと、これを記録するビデオレコーダとからなるTVカ
メラ装置33、制御盤に接続され、マグネット走行車、
TVカメラ、超音波厚さ測定器等の検査機器を遠隔操作
するリモートコントローラ34、制御盤に接続され、パ
ソコン、超音波厚さ測定器、データ外部出力装置を内蔵
する測定盤35(超音波厚さ測定器のうちオッシログラ
フ35aのみは測定盤外に取出されている(図1参
照)。)、データ外部出力装置に接続され、内部にデー
タ処理用のコンピュータソフト36aを内蔵しているコ
ンピュータ36b等から成っている。 また前記したよ
うに必要に応じて走行車1を支承するマイクロウインチ
37(図1には示されていない)が具えられている。
【0008】図3はマグネット走行車1を例示した平面
図、図4は正面図、図5は左側面図、図6右側面図であ
る。図1ないし図6において、マグネット走行車1は
の架構を形成する台車2、複数個(図示のものは左右4
個づつ、計8個)の車輪3、台車2に搭載されている4
個の駆動用のDCモータ4、モータと車輪とを連結する
伝動装置5、台車と車輪との間に介装されている懸架装
置6、台車の一方の端部に設けられている探触子昇降装
置用モータ7aを具えた探触子昇降装置7、この探触子
昇降装置に連結されている2連式の探触子ホルダ8、台
車の他方の端部に設けられている制御ケーブルコネクタ
9等から成っている。
【0009】DCモータ4の回転出力は、伝動装置5の
傘歯車を含む歯車装置5aによって4個の車輪のそれぞ
れの中心に近い位置の水平軸に伝達され、この水平軸と
車輪とはユニバーサルジョイント5bによって連結され
ている。各DCモータ4は制御ケーブル38によって電
源に接続しており、またリモートコントローラ34によ
る遠隔操作によってそれぞれ単独に正転及び逆転が可能
になっている。各車輪3は懸架装置6のリンク6aによ
って車体2に上下方向に相対運動が可能なように取付け
られており、車輪と車体の間にはスプリング6bが弾装
されており、それによって車輪3は常に下方に付勢され
ている。
【0010】図7は車輪4のリム部を拡大図示したもの
で、(イ)は正面図、(ロ)は断面図である。同図にお
いて車輪3の内部には複数個(図示のものは5個)の扇
形の永久磁石3aが嵌装されており、その両側には鋼等
の強磁性体3bが装着されている。永久磁石3aには図
示のようにN−Sの磁極が形成されており、この磁極に
励磁されて強磁性体3bにも図示のようなN−Sの磁極
が形成される。永久磁石3aと強磁性体3bの外側部は
ウレタン樹脂等の樹脂膜3cによって被覆されている。
以上述べた車輪3、DCモータ4、伝動装置5、懸架装
置6の作用によって、マグネット走行車1は遠隔操作に
よって煙突筒身の表面に接着しながら昇降し、方向変換
をし、煙突筒身の円周方向に走行をし、また多少の段差
であればそれを乗り越えることもできる。
【0011】マグネット走行車1の台車2には各種の測
定、観測機器が搭載されている。2連式の探触子ホルダ
8には鋼板厚さ測定探触子11と、塗膜厚さ測定探触子
12が搭載されている。煙突筒身の鋼板の厚さは超音波
厚さ測定器によって測定さるので、鋼板厚さ測定探触
子11からの測定信号は制御ケーブルで測定盤35内の
超音波厚さ測定器に送られて処理される。鋼板厚さ測定
探触子11と煙突筒身の表面との間には通常接触媒質が
必要である。本例の場合、接触媒質は水であり、この水
は接触媒質供給装置32からケーブル巻取装置21を
経て制御ケーブル38でマグネット走行車1の前記一方
の端部に取付けられた水用電磁弁13に送られ、そこか
鋼板厚さ測定探触子11と煙突筒身の表面との間に供
給される。電磁弁13はリモートコントローラ34によ
って遠隔操作される。本例の場合、煙突筒身の塗膜の厚
さは台車2に搭載されている渦流探傷器を利用した塗膜
厚さ測定器14によって測定される。塗膜厚さ測定探触
子12からの測定信号はこの塗膜厚さ測定器に送られ、
そこで処理されたデータは制御ケーブル38で測定盤3
5内のパソコンを経てデータ外部出力装置に送られる。
【0012】台車2の上部には外観観察用TVカメラ1
5が搭載されている。このTVカメラ15にはカメラ角
度調整モータ15aと、カメラ旋回モータ15bが付属
しており、リモートコントローラ34による遠隔操作で
カメラのレンズの角度を上下方向に所定角度(本例の場
合は上下各15度づつ)変更することができ、またカメ
ラを360度旋回することができる。台車2の前記一方
の端部には測定部観察用TVカメラ16が取付けられて
いる。このカメラは固定式で旋回、角度変更はしない。
TVカメラ15、16で撮影された画像は制御ケーブル
38によってTVカメラ装置33に送られ、モニターに
映し出され、またビデオレコーダで記録保存される。
【0013】台車2の下部には距離測定器17が取付け
られている。この測定器には車輪17aが具えられてお
り、この車輪17aが煙突筒身の外面に圧接しながら回
転し、その回転数を計測してマグネット走行車1の走行
距離を測定する。このデータが制御ケーブル38で制御
盤31のパソコンを経てデータ外部出力装置に送られ、
前記した各機器による測定、観測データの測定、観測位
置の特定に使用される
【0014】図8はケーブル巻取り装置21を例示した
平面図、図9はその正面図、図10は右側面図である。
図8ないし図10において、ケーブル巻取り装置21は
パイプ製の枠体と2枚の端板とからなる架構22、端板
に回転自在に支承された軸と軸に取付けられたドラム等
から成るケーブルドラム23、ケーブルドラムの中に内
蔵され、端子台、スリップリング、スイベルジョイント
等から成る接続装置24、ギヤドモータ、伝動装置等か
らなる駆動装置25、トラバース装置26等から構成さ
れている。
【0015】架構22はパイプを矩形状に曲げたもの2
個を4本のパイプで繋ぎ合わせた形状の枠体22aの相
対する2つの面に端板22bを取付けて成っている。図
11はケーブルドラム23の断面を示した略図である。
同図及び図8ないし図10において、ケーブルドラム2
3は架構22の端板22bにベアリングを介して回転自
在に取付けられている軸23a、この軸に取付けられて
いる2枚の円形の端板23b、この端板に取付けられて
いる円筒状の胴板23c、一方の端板に取付けられてい
るスプロケットホイール23dから成っている。
【0016】ケーブルドラム23に内蔵されている接続
装置24は巻取られる制御ケーブル38の端末に接続し
ている端子台24a、軸23aに取付けられて回転する
スリップリング24b、端子台とスリップリングを接続
する接続ケーブル24c、その端末がスリップリングに
摺動しながら接続している取出し用制御ケーブル38
a、制御ケーブルから別れた水ケーブル24d、一端が
水ケーブルに接続するスイベルジョイント24e、この
スイベルジョイントの他端に接続する取出し用水ケーブ
ル38bから成っている。
【0017】駆動装置25は駆動用DCモータ25a、
モータ25aに固定されている歯車箱(I)25b、架
構22に取付けられている歯車箱(II)25c、歯車
箱(II)に内蔵されているスプロケットホイール25
d、このスプロケットホイールと前記ケーブルドラムの
スプロケットホイール23d及び後記トラバース装置の
スプロケットホイール26bと噛合するチェーン25
e、歯車箱(I)と歯車箱(II)の各端部に設けられ
た通孔を貫通し、歯車箱(I)を歯車箱(II)に対し
て回転自在に支えるピン25f、歯車箱(I)に取付け
られ、歯車箱(I)を歯車箱(II)に対して、固定す
る金具25gから成っている。
【0018】トラバース装置26は架構22に取付けら
れている歯車箱(III)26a、歯車箱(III)に
内蔵されているスプロケットホイール26b、歯車箱
(III)内の歯車によって回転するトラバース軸26
c、架構22に取付けられているスライドベース26
d、スライドベースに摺動可能に取付けられ、制御ケー
ブル38のガイド部を有し、かつトラバース軸26cに
設けられた溝カムに係合するカムを具え、トラバース軸
の回転に伴ってスライドベース上を往復動するケーブル
ガイド26eとからなっている。
【0019】駆動用DCモータ25aは前記マグネット
走行車の駆動用のDCモータ4と同調して回転し、制御
ケーブル38によって電源に接続しており、またリモー
トコントローラ34による遠隔操作によって正転及び逆
転が可能になっている。金具25gによって歯車箱
(I)を歯車箱(II)に対して固定すればDCモータ
25aの回転はスプロケットホイール25dに伝達さ
れ、チェーン25eによってケーブルドラム23は回転
し、その一端がケーブルドラムに固定されている制御ケ
ーブル38を巻取り、又はそれを巻戻す。また歯車箱
(III)内のスプロケットホイール26bから歯車を
介してトラバース軸26cが回転し、それに伴ってケー
ブルガイド26eがスライドベース26d上をケーブル
ドラムの軸方向に往復動する。したがって制御ケーブル
38はその巻取り又は巻戻しに同調してケーブルドラム
の軸方向に移動し制御ケーブル38をケーブルドラム上
に整然と巻付け、又は巻き戻すことができる。金具25
gを外せば駆動用DCモータと駆動装置25の他の部分
との縁が切れるのでケーブルドラム23等は自由に回転
することができる。
【0020】制御ケーブル38の端部はケーブルドラム
23に固定されており、その先端は端子台24aに接続
し、接続ケーブル24cを経てスリップリング24bに
接続しており、これらはすべてケーブルドラムと一緒に
回転するが、取出し用制御ケーブル38aは固定されて
おり、その端末部はスリップリングの面上を摺動しなが
ら接触しているので、制御ケーブル38に伝えられた情
報はすべて取出し用制御ケーブル38aに伝達される。
また制御ケーブル38の中には接触媒質である水を輪送
する水ケーブルが含まれているが、これは同様に水ケー
ブル24dからスイベルジョイント24eを経て取出し
用水ケーブル38bに接続し、更に接触媒質供給装置3
2に連絡されている。
【0021】図12は制御盤31、測定盤35、コンピ
ュータ36bを示した図である。制御盤31には前記し
たケーブル巻取り装置21のスリップリング24bと接
触して制御ケーブル38内に伝えられた情報がすべて伝
達される取出し用制御ケーブル38aが接続され、また
図示の測定盤35及びTVカメラ装置33、リモートコ
ントローラ34が接続されている。更にまた制御盤31
内には走行車制御装置、ケーブル巻取り制御装置、TV
カメラ制御装置が内蔵されている。測定盤35にはパソ
コン、超音波厚さ測定器、データ外部出力装置が内蔵さ
れている。前記したように、制御ケーブル38に接続す
る取出し用制御ケーブル38aによって鋼板厚さ探触子
11からの測定信号、塗膜厚さ測定器14からの測定デ
ータ、TVカメラ15、16からの観測映像信号、距離
測定器17からの測定データ等が伝達されてくるが、そ
のうちTVカメラの観察映像信号はTVカメラ装置に送
られ、モニターによって映し出され、ビデオレコーダに
よって記録される。
【0022】鋼板厚さ探触子11からの測定信号は測定
盤35内の超音波厚さ測定器に送られ、測定データとな
り、このデータは測定盤35内のパソコンに送られる。
また塗膜厚さ測定器14からの測定データと、距離測定
器17からの測定データは直接パソコンに送られる。パ
ソコンではこれらのデータを処理、整理してデータ外部
出力装置に送り、ここからの出力データはコンピュータ
36bに送られる。コンピュータ36bには特別に作成
されたコンピュータソフト36aが内蔵されており、測
定データを解析し、記録を作成する。図示したものはコ
ンピュータ36bが測定盤の上に載置されているが、測
定盤35とコンピュータ36bとを連結するケーブルを
延長することによってコンピュータ36bを測定現場か
ら離れた事務所等において記録を作成することができ
る。
【0023】制御盤31に連結されているリモートコン
トローラ34からの制御信号は走行車制御装置、TVカ
メラ制御装置又はケーブル巻取り制御装置に送られ、そ
こから発せられる信号は取出し用制御ケーブル38a及
び制御ケーブル38を経てそれぞれマグネット走行車、
TVカメラ又はケーブル巻取り装置に送られ、それぞれ
の運動を制御する。すなわちマグネット走行車、ケーブ
ル巻取り装置はリモートコントローラ34によって遠隔
操作をすることができる。
【0024】
【発明の効果】本発明は煙突筒身の表面を走行するマグ
ネット走行車の台車に鋼板厚さ測定探触子、塗膜厚さ測
定探触子、TVカメラ、距離測定器等を搭載し、これら
を遠隔操作し、パソコン及び特別に作成したコンピュー
タソフト等を使用することにより、次に示すような優れ
た効果を奏するものである。 長大な煙突の検査を、検査員が煙突に登ることなく
その鋼板の厚さ、表面の塗膜の厚さ、外観を測定し、記
録することができる。 検査員が重い検査器具を持って煙突に登ることがな
いので、足場を架ける必要がない。 したがって検査の費用が安く、検査期間も短縮する
ことができる。また作業安全の画期的な向上を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る煙突筒身検査システムを構成する
機器を例示した斜視図である。
【図2】本発明に係る煙突筒身検査システムを構成する
機器の相互の関係を示した系統図である。
【図3】マグネット走行車を例示した平面図である。
【図4】マグネット走行車を例示した正面図である。
【図5】マグネット走行車を例示した左側面図である。
【図6】マグネット走行車を例示した右側面図である。
【図7】車輪4のリム部を拡大図示したもので、(イ)
は正面図、(ロ)は断面図である。
【図8】ケーブル巻取り装置を例示した平面図である。
【図9】ケーブル巻取り装置を例示した正面図である。
【図10】ケーブル巻取り装置を例示した右側面図であ
る。
【図11】ケーブルドラムの断面を示した略図である。
【図12】制御盤、測定盤、コンピュータを示した図で
ある。
【符号の説明】
1 マグネット走行車 2 台車 3 車輪 3
a 永久磁石 3b 強磁性体 3c 樹脂膜 4 駆動用のDCモータ 5 伝動装置 5a 歯
車装置 5b ユニバーサルジョイント 6 懸架装置 6a リンク 6b スプリング 7 探触子昇降装置 7a 探触子昇降用モータ
8 探触子ホルダ 9 制御ケーブルコネクタ 11 鋼板厚さ測定探触子 12 塗膜厚さ測定探触
子 13 水用電磁弁 14 塗膜厚さ測定器 15
外観観察用TVカメラ 15a カメラ角度調整モータ 15b カメラ旋回
モータ 16 測定部観察用TVカメラ 17 距離測定器
17a 車輪 21 ケーブル巻取り装置 22 架構 22a
枠体 22b 端板 23 ケーブルドラム 23a 軸 23b 端板
23c 胴板 23d スプロケットホイール 24 接続装置 24a 端子台 24b スリッ
プリング 24c 接続ケーブル 24d 水ケーブル 24e スイベルジョイント 25 駆動装置 25a 駆動用DCモータ 25
b 歯車箱(I) 25c 歯車箱(II) 25d スプロケットホイー
ル 25e チェーン 25f ピン 25g 金具 26 トラバース装置 26a 歯車箱(III) 26b スプロケットホイール 26c トラバース
軸 26d スライドベース 26e ケーブルガイド 31 制御盤 32 接触媒質供給装置 33 T
Vカメラ装置 34 リモートコントローラ 35 測定盤 35
a オッシログラフ 36a コンピュータソフト 36b コンピュータ 37 マイクロウインチ 38 制御ケーブル 38a 取出し用制御ケーブル 38b 取出し用水ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−146494(JP,A) 特開 昭62−182649(JP,A) 特開 平4−268409(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 21/00 - 21/32 G01B 7/00 - 7/34 G01B 11/00 - 11/30 B25J 5/00 - 5/06 G01N 21/84 E04H 12/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の(A)〜(I)の要素から構成さ
    れ、遠隔から煙突筒身の外観、肉厚及び塗装膜の厚さを
    検査することを特徴とする煙突筒身検査システム。 (A)台車と、該台車に回転自在に取付けられ、磁石の
    作用によって煙突筒身に接着しながら走行する複数個の
    車輪と、前記台車に搭載され、伝動装置を介して前記車
    輪に接続するモータとから成るマグネット走行車。 (B)前記台車にそれぞれ搭載されている鋼板厚さ測定
    探触子と、塗膜厚さ測定探触子と、外観観用のTVカ
    メラと、測定部観察用のTVカメラと煙突筒身に圧接し
    ながら走行する車輪を有する距離測定器から成る測定観
    測用端末。 (C)内部に走行車制御装置と、ケーブル巻取り制御装
    置と、TVカメラ制御装置とを具えた制御盤。 (D)前記測定観測用端末と、前記制御盤との間に設置
    され、両者を連結する制御ケーブルを巻取るケーブルド
    ラムと、該ケーブルドラムを駆動する駆動装置と、ケー
    ブルの巻取り位置をケーブルの軸方向に移動するトラバ
    ース装置と、巻取られたケーブル端末を取出し用制御ケ
    ーブルに接続する接続装置とから成るケーブル巻取り装
    置。 (E)水供給ポンプと、水タンクとを具え、前記制御ケ
    ーブルを介して前記超音波探触子と、煙突筒身との間に
    接触媒質となる水を供給する接触媒質供給装置。 (F)前記制御盤に接続され、前記外観観察用のTVカ
    メラと、測定部観察用のTVカメラによって写し取られ
    た映像を写し出すモニターと、該映像を録画するビデオ
    レコーダとを具えたTVカメラ装置。 (G)前記制御盤に接続され、前記走行車制御装置、ケ
    ーブル巻取り制御装置、TVカメラ制御装置に指令を発
    して、それぞれ、マグネット走行車、ケーブル巻取り装
    置、外観観察用のTVカメラ及び測定部観察用のTVカ
    メラを操作、制御するリモートコントローラ。 (H)前記制御盤に接続され、内部にパソコンと、超音
    波厚さ測定器と、データ外部出力装置とを具えた測定
    盤。 (I)前記データ外部出力装置に接続されたコンピュー
    タに入力され、測定データを解析し、記録作成をするデ
    ータ処理用のコンピュータソフト。
  2. 【請求項2】 前記マグネット走行車の車輪は台車の左
    右に各4個づつ合計8個がスプリングを介して相互間の
    距離を変更可能に取付けられており、かつ左右各2個づ
    つは前記伝動装置により独自に正転、逆転が可能なよう
    にモータと連結しており、前記マグネット走行車は煙突
    筒身に沿って、上昇、下降、方向変換及び煙突筒身の円
    周方向の走行が可能であることを特徴とする請求項1の
    煙突筒身検査システム。
  3. 【請求項3】 前記マグネット走行車は煙突筒身の上部
    に設置されたマイクロウインチによって支承されてお
    り、マグネット走行車の不時の転落を防止したことを特
    徴とする請求項1又は請求項2の煙突筒身検査システ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記塗膜厚さ測定探触子は渦流探傷器の
    探触子であり、前記台車には渦流探傷式の塗膜厚さ測定
    器が具えられていることを特徴とする請求項1ないし請
    求項3の内のいずれかの1つの煙突筒身検査システム。
  5. 【請求項5】 前記外観観察用のTVカメラは前記台車
    に搭載されたモーターによってレンズの方向を変更自在
    でかつ旋回が可能になっていることを特徴とする請求項
    1ないし請求項4の内のいずれかの1つの煙突筒身検査
    システム。
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