JP4214872B2 - 橋梁設備点検方法 - Google Patents
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Description
第3のアームがその長手方向に伸縮自在に構成されているため、例えば橋梁の下面の任意の位置を容易且つ迅速に点検することができる。また、第1のアームがその長手方向を軸として回転し、駆動部が第2のアームをその長手方向を軸として回転させるため、組み立て作業及び設置作業が容易となる。
駆動部が第2のアームをその長手方向に移動させるため、橋梁設備点検装置の組み立て作業及び設置作業が容易となる。
第2のアーム自身がその長手方向に伸縮自在に構成されているため、上記の橋梁設備点検装置と同様に、橋梁設備点検装置の組み立て作業及び設置作業が容易となる。
アーム移動機構により第1のその長手方向に移動させることにより、例えば橋梁の欄干から第2のアーム、第3のアームを突出させて容易に橋梁設備点検装置の設置を行うことができる。
第1のアーム自身が、その長手方向に伸縮自在に構成されているため、上記の橋梁設備点検装置と同様に、容易に橋梁設備点検装置の設置を行うことができる。
本発明で橋梁設備とは、橋梁の下面等に設置されるガス管、水道管、電話線等の添架設備の他に、橋梁の下面自体や橋梁の柱部分等を含むものとする。また橋梁とは、河川等に架けられる橋の他に、高速道路の高架等も含むものとする。
橋梁1の上面の路面2に橋梁設備点検装置3が設置されており、橋梁1の下側には橋梁1に取付け部材(図示せず)により取付けられたガス管等の添架設備4が設けられている。本実施形態1ではこの添架設備4のひび割れ等を点検する場合を示すが、橋梁の下面や柱部分のひび割れ等を点検してもよい。
なお、本実施形態1では、カメラ10がズーム機能を備えており、台車5等に備えられたコントローラーによって倍率を変えることができるようになっている。またカメラ10で撮影された映像は、例えば台車5に設けられたモニター(図示せず)で作業者が目視できるようになっている。
なお、上記のカメラの設置方法は、後の実施形態2でも同様である。
図2では、第1のアーム6の取付け部6aから、駆動部7が分離されており、また駆動部7の空洞7aから第2のアーム8が分離されている。なお、図1のように第1のアーム6に第2のアーム8が取付けられるときは、第1のアーム6の取付け部6aと駆動部7のプレート7bがボルト等で固定されるようになっている。また第2のアーム8は、3つの分離ユニット8a、8b及び8cからなり、分離された状態となっている。また第3のアーム9も第2のアーム8から分離されており、図2では、最短の状態となっている。第3のアーム9を第2のアーム8に取付ける際には、ボルト等で固定するようにする。例えば、橋梁設備点検装置3を点検位置の付近まで移動させる場合は、このように分解した状態で台車5及びこれらの部品を搬送し、所望の位置付近で橋梁設備点検装置3を組み立てるようにすればよい。
なお、本実施形態1では駆動部7が、第1のアーム6と分離可能に構成されているが、これらを一体形成するようにしてもよい。また、第2のアーム8は必ずしも分離ユニットに分割する必要はなく、第2のアーム8と第3のアーム9を一体形成するようにしてもよい。
まず図3において組み立てられた橋梁設備点検装置3を、第2のアーム8が欄干14側に来るように移動させ、キャスター11のストッパー(図示せず)によって台車5が動かないようにする。そして、アーム移動機構12をレール13に沿って移動させ、駆動部7、第2のアーム8及び第3のアーム9が欄干14の外側の突出するようにする。ここで第1のアーム6をその長手方向を軸として回転させて、第2のアーム8がほぼ鉛直になるようにし、駆動部7によって第2のアーム8を下降させていく。このようにして、カメラ10を所定の位置まで下降させた後に、駆動部7によって第2のアーム8をその長手方向を軸として回転させて、第3のアーム9が添架設備14側を向くようにする(図4の状態)。この後に、第3のアーム9の伸縮部9bを伸ばすことにより、カメラ10を所望の位置まで移動させ添架設備4の点検を行う。なお、第3のアーム9の伸縮部9bを伸ばしてカメラ10が添架設備4の奥側まで来るようにして、第2のアーム8を再度を上昇させることにより、添架設備4の奥側上部の点検も可能となる。
ここでは、橋梁設備点検装置3の組み立て作業及びカメラ10を添架設備4付近の所望の位置まで移動させる設置作業の一例について説明したが、組み立て作業及び設置作業はその他の方法で行うことも可能である。
また本実施形態1では、第2のアーム8が駆動部7によって長手方向に移動するようになっているが、これを第3のアーム9と同様に伸縮自在に構成してもよい。
さらに第1のアーム6を、第3のアーム9と同様に伸縮自在に構成してもよい。
上記の変形例は、後の実施形態2においても同様に適用できる。
図6は、本発明の実施形態2に係る橋梁設備点検装置を示す側面図である。なお、本実施形態2の橋梁設備点検装置3は、第2のアーム8に測距センサ15が備えられており、駆動部7に昇降量センサ(図示せず)が備えられていることを除いて、実施形態1の橋梁設備点検装置3と同様である。また図6では、図3から図4にかけての、第2のアーム8を下降させていく作業状態を示している。
第2のアーム8には、第3のアーム9と直角方向の距離を測定する測距センサ15が備えられており、第2のアーム8と点検対象部である添架設備4との間隔Lを検出するようになっている。測距センサ15としては、光学式、超音波式、レーザーセンサ式等のセンサを使用することができる。また駆動部7には、第2のアーム8の昇降量Hを検出する昇降量センサ(図示せず)が備えられている。この昇降量センサには、タッチロール式のロータリーエンコーダーやリニアエンコーダー等を使用することができる。
なお測距センサ15は、他の向きでもよく、第2のアーム8の他の位置や、第3のアーム9、カメラ10等に取付けてもよい。
また、第3のアーム9に伸縮量を検出するセンサを設ければ、添架設備4の奥側に所定の間隔Dだけ離した位置にカメラ10を移動させることが可能となる。さらに、カメラ10と添架設備4との間隔が一定値以下になった場合にはアラーム音を発するようにして、カメラ10が橋梁設備4と接触して破損するのを防止することもできる。
なお、上記の測距センサ15、昇降量センサと共にレーザーポインタを取付けるようにしてもよい。
また、第2のアーム8、第3のアーム9、カメラ10等にレーザーポインタを取付ければ、レーザーポインタで点検対象部を照射して、レーザー光の当たった部分をカメラからの映像で目視しながらカメラを移動させて、カメラを容易且つ迅速に所望の位置に移動させることができる。
Claims (6)
- 橋梁設備点検装置を用いて橋梁設備を点検する方法であって、
前記橋梁設備点検装置は、
走行用の台車と、該台車に設置され、長手方向を軸として回転する第1のアームと、前記第1のアームに対して略垂直方向に延びる第2のアームと、前記第1のアームに取付けられ、前記第2のアームをその長手方向を軸として回転させる駆動部と、前記第2のアームに取付けられ、長手方向に伸縮自在に構成された第3のアームと、前記第2のアーム及び/又は前記第3のアームに取付けられるカメラとを備え、
前記第2のアームは、
当該第2のアームから橋梁設備までの水平方向の距離を測定する測距センサを備え、
前記駆動部は、
前記第2のアームの昇降量を検出する昇降量センサを備え、
前記第3のアームは、
当該第3のアームの伸縮量を検出する伸縮量センサを備え、
前記測距センサが測定した距離が最小となる時点における前記昇降量センサの検出結果を用いて前記カメラと橋梁設備の垂直方向の位置関係を把握し、
前記カメラを橋梁設備の下部から垂直方向に所定間隔だけ離した位置に移動させて橋梁設備を撮影する
ことを特徴とする橋梁設備点検方法。 - 前記伸縮量センサの検出結果を用いて前記カメラと橋梁設備の水平方向の位置関係を把握し、
前記カメラを橋梁設備から水平方向奥側に所定間隔だけ離した位置に移動させて橋梁設備を撮影する
ことを特徴とする請求項1記載の橋梁設備点検方法。 - 前記駆動部は、前記第2のアームをその長手方向に移動させる
ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の橋梁設備点検方法。 - 前記第2のアームは、その長手方向に伸縮自在に構成されている
ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の橋梁設備点検方法。 - 前記橋梁設備点検装置は、
前記第1のアームをその長手方向に移動させるアーム移動機構を備えている
ことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の橋梁設備点検方法。 - 前記第1のアームは、その長手方向に伸縮自在に構成されている
ことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の橋梁設備点検方法。
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