JP2794739B2 - サーマルプリンタ及びサーマルプリント方法 - Google Patents

サーマルプリンタ及びサーマルプリント方法

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JP2794739B2
JP2794739B2 JP32821288A JP32821288A JP2794739B2 JP 2794739 B2 JP2794739 B2 JP 2794739B2 JP 32821288 A JP32821288 A JP 32821288A JP 32821288 A JP32821288 A JP 32821288A JP 2794739 B2 JP2794739 B2 JP 2794739B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は発熱素子がライン状に配列されてなる発熱体
アレイを有するサーマルヘッドを用いて、記録紙に文字
等をプリントするサーマルプリンタ及びサーマルプリン
ト方法に関する。
従来の技術 サーマルプリンタは文字や静止映像等の画像を記録紙
に形成するために用いられており、画像形成操作はサー
マルヘッドとプラテンローラとの間に記録紙を搬送しな
がら行なわれる。記録紙が普通紙である場合には、熱溶
融性或いは熱昇華型のインクが塗布されたインクフィル
ムが用いられており、このフィルムがサーマルヘッドと
記録紙との間に搬送され、インクフィルムのインクが転
写されて画像が記録紙に形成される。一方、記録紙が感
熱紙である場合、インクフィルムを用いずに、これに直
接画像が発色形成される。
このサーマルプリンタにあっては、1ドット分を記録
紙に形成する発熱素子を直線状に配列してなる発熱体ア
レイを有している。したがって、サーマルプリンタを用
いて文字や数字等を形成する場合に、活字を用いた印刷
と同程度の高解像度を得るには、そのドット数を単位寸
法当りに多数形成する必要がある。このことは、記録紙
に対してカラー画像を転写により形成する場合にも同様
であり、ドット密度、つまり画素密度が高ければ高いほ
ど、高解像度の転写画像が得られることになる。
発明が解決しようとする課題 これまで開発されているサーマルプリンタにおける前
記ドット密度は、1mm当り6ないし12程度であり、これ
以上の密度を有する発熱素子を製造することは、コスト
を度外視しても現実的に困難である。
また、CRTに投影されたカラー静止映像を記録紙にハ
ードコピーする場合に、CRT画面に投影された画素密度
よりも、サーマルヘッドの発熱素子のドット密度の方が
低ければ、CRTに対応した画像データが格納される画像
メモリーからは、画像データを選択して(間引きして)
サーマルヘッドに転送する必要がある。
本発明は上記従来技術の問題点に鑑みてなされたもの
であり、サーマルヘッドにおける発熱素子の密度を高め
ることなく、高解像度の文字、映像等の種々の画像が得
られるようにすることを目的とする。
作用 本願の請求項1のサーマルプリンタにあっては、発熱
素子への通電が、サーマルヘッド通電手段によって通電
制御されるため、発熱素子が本来記録紙に対して形成し
得る最大画素よりも、発熱素子配列方向においてN(N
は2状の自然数)等分された寸法の細分割画素が画像デ
ータに応じて形成される。これにより、製造困難な程度
までに発熱素子の表面積を小さくすることなく、大きな
面積を有する発熱素子によって、この面積よりも小さな
画素つまり細分割画素を記録紙に形成することができ
る。加えて、サーマルヘッド位置決め手段によって、サ
ーマルヘッドと記録紙との相対位置を、発熱素子の配列
方向にシフトさせながらN回の記録を繰り返して画像の
記録を行うため、発熱素子配列方向において、発熱素子
の配列密度のN倍の画素密度での記録が可能となる。
さらに、請求項2のサーマルプリンタにおいては、上
記請求項1のサーマルプリンタの作用に加え、サーマル
ヘッドと記録紙との発熱素子配列方向の相対位置のシフ
トを、サーマルヘッドを移動させることによって達成す
るものであり、記録紙を移動させることによってシフト
させるものに比べて、位置決め精度が向上する。
また、請求項3のサーマルプリンタにおいては、請求
項1のサーマルプリンタの作用に加え、発熱素子の配列
方向と交差する方向の画素寸法も、配列方向の画素寸法
同様に1/Nされるので、さらに画素密度の高い画像記録
が可能となる。
請求項4のサーマルプリンタにおいては、相互に平行
にかつ発熱素子配列方向にシフトさせて位置決めされた
N個のサーマルヘッドを用いて記録を行うため、サーマ
ルヘッドと記録紙との相対位置をシフトさせるための、
複雑な機構を不要とし、かつ、請求項1のサーマルプリ
ンタ同様に画素密度の高い画像記録が可能となる。
また、請求項5のサーマルプリンタにおいては、請求
項4のサーマルへプリンタの作用に加え、発熱素子の配
列方向と交差する方向の画素寸法も、配列方向の画素寸
法同様に1/Nされるので、さらに画素密度の高い画像記
録が可能となる。
請求項6のサーマルプリント方法においては、発熱素
子への通電を、発熱素子が本来記録紙に対して形成し得
る最大画素よりも、発熱素子配列方向においてN(Nは
2以上の自然数)等分された寸法の細分割素子が形成さ
れるように制御するため、製造困難な程度までに発熱素
子の表面積を小さくすることなく、大きな面積を有する
発熱素子によって、この面積よりも小さな画素つまり細
分割画素を記録紙に形成することができる。加えて、サ
ーマルヘッドと記録紙との相対位置を、発熱素子の配列
方向にシフトさせながらN回の記録を繰り返して画像の
記録を行うため、発熱素子配列方向において、発熱素子
の配列密度のN倍の画素密度での記録が可能となる。
実施例 以下、図示する本発明の実施例に基いて本発明を詳細
に説明する。
第1図(A)は本発明のサーマルプリンタの基本構造
を示す図であり、このサーマルプリンタは転写型のもの
であり、プラテンローラ1と、これに対して圧接及び圧
接解除可能となったサーマルヘッド2とを有している。
記録紙3はプラテンローラ1とサーマルヘッド2の間に
搬送されるようになっており、記録紙3とサーマルヘッ
ド2との間には、供給側インクフィルムロール4から繰
り出されて巻取側インクフィルムロール5に巻付けられ
るインクフィルム6が搬送されるようになっている。記
録紙3に対してカラー画像を転写する場合には、インク
フィルム6にはイエロー、マゼンタ、及びシアンの色の
熱溶融性或いは熱昇華型のインクが塗布されており、1
色の転写がなされた後には、インクフィルム6を次の色
の部分にまで送り搬送する一方、記録紙3を戻し搬送
し、次の色を重ねて転写している。3色のインクが塗布
されたインクフィルム6を使用する場合には、3回の転
写操作がなされるが、前記色彩のインクに合せて、これ
らの中間色のインクやブラックのインクが塗布されたイ
ンクフィルムを使用するときには、そのインクの色の数
だけの転写操作がなされる。
第2図は前記サーマルヘッド2に設けられた発熱素子
10の表面の概略形状を示す図であり、発熱素子10がプラ
テンローラ1の中心軸に沿う方向に直線状に配列される
ことにより、発熱体アレイ11が形成されることになる。
この発熱体アレイ11が形成される方向は、上述したよう
に、プラテンローラ1の中心軸に沿う方向となっている
ので、記録紙3が搬送される副走査方向に対してほぼ直
角の方向であり、主走査方向となっている。第2図にあ
っては、主走査方向(発熱素子の配列方向)が符号Aで
示され、副走査方向(発熱素子の配列方向と交差する方
向)が符号Bで示されている。
図示する発熱素子10は表面がほぼ正方形で示されてお
り、発熱体アレイ11の長手方向、つまり主走査方向の寸
法と、これと直角の幅方向の寸法とが何れも符号Dで示
されている。ただし、発熱素子10の表面形状は正方形に
限られず、長方形等の種々の形状でも良い。また、この
発熱体アレイ11は記録紙3に対して1mm当たり、例えば
6ないし8つ程度のドットを転写して画像を形成する場
合のものであるので、前記D寸法は1/6〜1/8mm以下に設
定されている。
このような発熱素子10を用いて記録紙3に画像を転写
する場合には、従来では、発熱素子10の全体の面積のう
ち、最大の画素が形成されるべく、各々の発熱素子10に
供給される印加エネルギーを制御している。この最大寸
法の画素は、前記寸法Dにほぼ近似するか、やや小さ目
となり、第2図ではハッチングを付した最大画素領域S
で示されている。
第3図はサーマルプリンタにおける各々の発熱素子10
に通電される印加エネルギーとそれによる素子10の表面
の発熱面積との関係を示す特性曲線であり、最大画像形
成可能寸法を有する前記最大画素領域Sを形成するに
は、第3図に示される印加エネルギーEmaxを供給する必
要がある。この印加エネルギーは通電時間をミリ秒のオ
ーダーで制御することにより調整される。この印加エネ
ルギーを調整すれば、発熱素子10の中心部が最も温度が
高くなって、発熱素子10の輪郭線に対応した面積の最大
画素領域Sからなる画像が形成されることになる。
このことは、第1図に示すように、インクフィルム6
を使用した転写型のサーマルプリンタであっても、イン
クフィルム6を使用しない感熱型のサーマルプリンタで
あっても共通性を有している。つまり、印加エネルギー
を調整すれば、転写型のプリンタにあっては転写面積が
変化し、感熱型のプリンタにあっては発色面積が変化す
ることになる。
本発明にあっては、上述したように発熱素子10に対す
る印加エネルギーの調整によって、記録紙3に形成し得
る画像のドット面積、つまり画素面積を変化させること
ができるとの理解に基いてなされたものであり、例え
ば、前記印加エネルギーEmaxよりも少ない印加エネルギ
ーEnを発熱素子10に供給すると、第2図に示すように、
最大画素形成可能寸法を有する最大画素領域Sの面積に
対して、4分の1の面積の部分にのみ画素領域を形成す
ることが可能となる。この細分割画素領域Rは、前記各
々の発熱素子10の中心部に相当する位置に対応した記録
紙3の部分に形成される。
第4図は主走査方向Aと副走査方向Bとに上述したよ
うな寸法Dを有する1つの発熱素子10に対して上述した
印加エネルギーEnを供給することにより記録紙3に形成
された細分割画素領域Rを示す図であり、この細分割画
素領域Rは本来発熱素子10で形成される画素、つまり最
大画素領域Sを前記主副両走査方向に2分割したものと
なっている。したがって、原理的には、第2図に示され
るように、本来発熱素子10によって記録紙3に形成され
るべき前記領域Sに相当する部分Saの中心Oを、発熱素
子10の中心Pに対してずらし、前記領域Sを2等分して
得られる細分割画素領域Rの位置に、前記発熱素子10の
中心Pをシフトすれば、発熱素子10により形成される本
来の画素の単位長さ当り2倍の画素密度、つまり単位面
積当り4倍の画素密度を有する画像を形成することが可
能となる。
上述したシフトの位置を換言すれば、各々の発熱素子
10の主走査方向Aと副走査方向Bとの中心Pに対して、
本来なら1つ1つの発熱素子10で一度で形成されるべき
画素の領域Saの中心Oをシフトすることを意味し、前記
最大画素領域Sを主副両方向に2等分した前記細分割画
素領域Rの位置に前記中心Pを設定するようにシフトす
ることを意味する。図示するように4分割された面積の
細分割画素領域Rを記録紙3に形成するようにした場合
には、1つの発熱体アレイ11で形成される画素は第4図
で示されるように、主走査方向Aに1つ置きとなり、副
走査方向Bには、発熱素子10の寸法Dのほぼ2分の1、
つまり発熱素子10による最大画素形成可能寸法Dの2分
の1となる。したがって、1つのサーマルヘッドのみを
有するサーマルプリンタを用いて記録紙3の全体に画像
を形成するには、前記寸法Dの2分の1ずつ記録紙3を
搬送しながら画像の形成を行なった後に、再度記録紙3
を戻す一方、サーマルヘッド2をD/2の距離だけ主走査
方向にシフトして残りの画像を形成する必要がある。第
4図において破線で示す細分割画素領域Rは、記録紙3
に対して1ライン分の画像形成を行なった後に、これを
送り搬送して、次のラインで形成されるものを示す。
第5図は上述したようにサーマルヘッド2をシフトす
るためのサーマルヘッド位置決め機構を示す図であり、
サーマルヘッド2は両端に支持軸10a、10bが突設された
支持部材11と、これに組付けられた放熱用のヒートシン
ク12と、このヒートシンク12に固着されたサーマルヘッ
ド本体13とから構成されている。このヘッド本体13に
は、上述した発熱素子10が主走査方向Bに配列されて直
線状になった発熱体アレイ14が設けられている。ヘッド
本体13が一体となったヒートシンク12は、図示するよう
に、ヨーイング軸15によりこれを中心に揺動可能に支持
部材11に組付けられており、これにより、サーマルヘッ
ド2、つまり発熱体アレイ14がプラテンローラ1に対し
て全体的に均一に圧接するように構成されている。この
揺動運動を円滑に行なうべく、ヒートシンク12の両端部
には、支持部材の平坦面の上を転動する回転コロ16が設
けられている。サーマルヘッド2のプラテンローラ1に
対する前記圧接移動及び圧接解除移動は、両端の支持軸
10a、10bの一方に回転駆動機構を連結することにより達
成される。
そして、支持部材11の一方の端面には、位置決め面17
が形成されており、この位置決め面17には、ヘッドシフ
ト用モータ18により駆動されるカム19が当接している。
一方、これと反対側の支持軸10bには、圧縮コイルばね2
0が装着されており、このばね20は支持軸10bが貫通した
側板21に一端が当接し、他端が支持部材11の端面に当接
しており、支持部材11に対してカム19に向かう方向の弾
発力を付勢している。したがって、記録紙3をD/2の寸
法で搬送することにより全体の画像の2分の1の範囲が
形成された後に、記録紙3を戻すと共にヘッドシフト用
モータ18でカム19を駆動することによって、サーマルヘ
ッド2はD/2の距離だけ主走査方向にシフトされ位置決
めされることになる。この状態で再度同一のサーマルヘ
ッド2を用いて残りの部分の画像形成が行なわれる。
第6図は本発明の他の実施例に係るサーマルプリンタ
を示す図であり、この場合も上述した前記実施例と同様
に、1つの発熱素子10が形成し得る最大画素形成可能寸
法Dの2分の1の画素寸法に設定された細分割画素領域
Rに記録紙3に形成するようにしているが、この場合に
は、サーマルヘッドを2つ設けてサーマルプリンタを構
成している。
第6図に示すように、2つのプラテンローラ1a、1bが
相互に平行に設けられており、それぞれのプラテンロー
ラ1a、1bに対してサーマルヘッド2a、2bが圧接及び圧接
解除可能となっている。そして、一方のサーマルヘッド
2aにおける発熱素子10aの中心と、他のサーマルヘッド2
bにおける発熱素子10bの中心は、第7図に示されるよう
に、主走査方向Aに、相互にD/2の距離だけシフトさ
れ、その位置に位置決めされている。
第8図は本発明のサーマルプリンタの作動を制御する
ための制御回路を示す図であり、この場合の制御回路
は、サーマルヘッドが1つのみであり、インクフィルム
5が使用される転写型のサーマルプリンタのためのもの
である。マイクロコンピュータ等から構成されるCPU30
には、プリント開始を指令するためのプリントスイッチ
31と、記録紙3に形成される画像情報が格納された画像
データメモリー32とが接続されている。また、このCPU3
0には、記録紙3としてのカット紙を積重ねた状態とな
って収容する図示しない給紙トレイから、1枚ずつ記録
紙3を繰り出すための給紙機構33と、ここから給紙され
た記録紙3をサーマルヘッドとプラテンローラとの間に
供給するための記録紙搬送モータ34と、プラテンローラ
駆動機構35と、インクフィルム巻取用モータ36と、サー
マルヘッドをプラテンローラに向けて圧接及び圧接開示
するためのヘッド圧接機構37と、ヘッドシフト用モータ
18と、サーマルヘッドの発熱素子10に対して印加エネル
ギーEnを供給するためのサーマルヘッド通電機構(サー
マルヘッド通電手段)38とがそれぞれ接続され、これら
にCPU30からの制御信号が送られるようになっている。
感熱型のサーマルプリンタであっても、制御回路はイン
クフィルム巻取機構36を有していないことを除き、基本
的に同一の構造となっている。
第9図は本発明のサーマルプリンタのメインフローチ
ャートを示す図であり、このプリンタはこれらの起動開
始と共にステップ1で示すように初期設定される。この
状態でプリントスイッチ31がステップ2でオンされる
と、ステップ3で示すプリント処理サブルーチンが実行
される。プリント処理の終了がステップ4で判断されれ
ば、初期設定が完了した状態に戻る。
第10図は熱転写型のサーマルプリンタにおいて、図示
省略した選択スイッチの操作によって2倍の画像密度印
字が選択された状況の下で、ブラックのみのように単一
色のプリントを行なう場合における前記プリント処理サ
ブルーチン3の詳細を示す図である。尚、複数色の印字
を重ねて実行してカラープリントを行なう場合には、イ
ンクフィルムの色を変更し、以下のステップ5からステ
ップ29までの処理が所定回数実行される形態となる。但
し、その詳細については、詳細を省略する。
ステップ5では記録紙3のサイズに対応した全てのラ
イン数Lが設定される。例えばA3のサイズの記録紙3に
対して発熱素子10の最大画素形成可能寸法Dとなった最
大画素領域Sを転写するのであれば、このライン数は32
00であるが、その1/2の寸法の細分割画素領域Rを形成
するようにしたので、ライン数はその2倍となる。そし
て、1ラインとなっている発熱体アレイ11によって形成
されるべき画素データの数は、実際に主走査方向Aに配
列されている発熱素子10の数の2倍となっており、主走
査方向Aに形成される画素のうち、まず奇数番目の画像
データを、ライン状に配列されている全ての発熱素子10
に、ステップ6で転送し、ステップ7でサーマルヘッド
2をプラテンローラ1に圧接させる。これにより、ステ
ップ8で示すように、細分割画素領域Rの間隔を隔て
て、1列となっ細分割画素Rの部分に対応する部分のう
ち、メモリー32からの画像データに基いて所定の部分に
印字がなされる。
次いで、ステップ9でリボン巻取用モータ36を駆動
し、ステップ10で記録紙搬送用モータ34を駆動して、1
ライン分つまり、それぞれ発熱素子10の副走査方向の幅
Dの半分距離だけ送り方向に搬送する。1ラインの搬送
毎に、ステップ11で設定されたライン数から1を引算
し、ステップ12で設定ライン数の印字がなされたか否か
を判断する。全てのライン数の印字が終了したら、ステ
ップ13でサーマルヘッドの圧着を解除し、インクフィル
ム巻取用モータ36を停止する。
更に、ステップ15で記録紙搬送用モータ34を逆方向に
回転して記録紙3を戻し、ステップ16でライン数を加算
する。所定のライン数になるまで搬送されたことが、ス
テップ17で判断されたら、記録紙搬送用モータ34をステ
ップ18で停止した後に、カム19をカム駆動用モータ18で
駆動することにより、ステップ19でサーマルヘッド2を
D/2の距離だけシフトする。次に、各ライン毎の偶数番
目の画像データを各々の発熱素子10にステップ20で転送
し、前記ステップ7〜14と同様のステップ21〜28が実行
されて、全ての画素が記録紙3に形成される。
このようにして、記録紙3の1枚分の画像が形成され
た後には、ステップ29が実行されてサーマルヘッド2は
元の位置にシフトされることになり、ステップ30で記録
紙3がプリンタの外部に排出される。結果的には、転写
終了後の記録紙3は1往復半だけサーマルヘッド2の部
分で移動したことになる。
第11図は感熱型のサーマルプリンタに本発明を適用し
た場合における第9図に示したプリント処理サブルーチ
ン3の詳細を示すフローチャートであり、転写型サーマ
ルプリンタの場合と同様にして、ステップ31からステッ
プ36が実行されて記録紙3に対する全印字面積の半分の
領域の部分に画像が形成される。
そして、このフローチャートに示される場合はサーマ
ルヘッドが1つの場合であるので、ステップ37でサーマ
ルヘッド2をD/2の距離だけシフトする。このときに
は、第5図に示されたカム19が回転する。再度ステップ
38からステップ43で残りの部分に転写がなされるが、感
熱型のサーマルプリンタにあっては、記録紙3を戻しな
がら、これに画像を発色させて形成することができるの
で、ステップ41で記録紙3を戻し搬送しながら残り画像
を形成することができる。
ステップ44でプリントの終了が検知されたならば、ス
テップ45でサーマルヘッド2の元の位置にシフトした後
に、記録紙3をステップ46で外部に排出する。
図示した上記実施例では、各々の発熱素子10の主副両
方向の最大画素形成可能寸法Dの2分の1の細分割画素
を記録紙3に転写ないし発色させて形成するようにした
場合を示すが、前記寸法DをN分割した寸法の細分割画
素領域Rを形成し得るのであれば、2分割に限られず、
これ以上でも良い。つまり、このNの値は2以上の自然
数(正の整数)であれば、原理的には本発明を具体化す
ることができる。3分割するのであれば、記録紙3を3
回搬送するか、3つのサーマルヘッドを用いることにな
る。
発明の効果 以上のように、本願の請求項1のサーマルプリンタに
あっては、発熱素子への通電が、サーマルヘッド通電手
段によって通電制御されるため、発熱素子が本来記録紙
に対して形成し得る最大画素よりも、発熱素子配列方向
においてN(Nは2以上の自然数)等分された寸法の細
分割画素が画像データに応じて形成される。これによ
り、製造困難な程度までに発熱素子の表面積を小さくす
ることなく、大きな面積を有する発熱素子によって、こ
の面積よりも小さな画素つまり細分割画素を記録紙に形
成することができる。加えて、サーマルヘッド位置決め
手段によって、サーマルヘッドと記録紙との相対位置
を、発熱素子の配列方向にシフトさせながらN回の記録
を繰り返して画像の記録を行うため、発熱素子配列方向
において、発熱素子の配列密度のN倍の画素密度での記
録が可能となる。
さらに、請求項2のサーマルプリンタにおいては、上
記請求項1のサーマルプリンタの効果に加え、サーマル
ヘッドと記録紙との発熱素子配列方向の相対位置のシフ
トを、サーマルヘッドを移動させることによって達成す
るものであり、記録紙を移動させることによってシフト
させるものに比べて、位置決め精度が向上する。
また、請求項3のサーマルプリンタにおいては、請求
項1のサーマルプリンタの効果に加え、発熱素子の配列
方向と交差する方向の画素寸法も、配列方向の画素寸法
同様に1/Nされるので、さらに画素密度の高い画像記録
が可能となる。
請求項4のサーマルプリンタにおいては、相互に平行
にかつ発熱素子配列方向にシフトさせて位置決めされた
N個のサーマルヘッドを用いて記録を行うため、サーマ
ルヘッドと記録紙との相対位置をシフトさせるための、
複雑な機構を不要とし、かつ、請求項1のサーマルプリ
ンタ同様に画素密度の高い画像記録が可能となる。
また、請求項5のサーマルプリンタにおいては、請求
項4のサーマルプリンタの効果に加え、発熱素子の配列
方向と交差する方向の画素寸法も、配列方向の画素寸法
同様に1/Nされるので、さらに画素密度の高い画像記録
が可能となる。
請求項6のサーマルプリント方法においては、発熱素
子への通電を、発熱素子が本来記録紙に対して形成し得
る最大画素よりも、発熱素子配列方向においてN(Nは
2以上の自然数)等分された寸法の細分割素子が形成さ
れるように制御するため、製造困難な程度までに発熱素
子の表面積を小さくすることなく、大きな面積を有する
発熱素子によって、この面積よりも小さな画素つまり細
分割画素を記録紙に形成することができる。加えて、サ
ーマルヘッドと記録紙との相対位置を、発熱素子の配列
方向にシフトさせながらN回の記録を繰り返して画像の
記録を行うため、発熱素子配列方向において、発熱素子
の配列密度のN倍の画素密度での記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を転写型のサーマルプリンタに適用した
場合におけるサーマルプリンタの概略構造を示す正面
図、第2図は1つの発熱素子により記録紙に形成される
最大画素領域と細分割画素領域との関係を示す平面図、
第3図は各々の発熱素子に供給される印加エネルギーと
発熱面積との関係を示す特性線図、第4図は発熱体アレ
イを形成する複数の発熱素子により記録紙に対して所定
間隔置きに形成された細分割画素領域を示す平面図、第
5図はサーマルヘッドをシフトするための機構を示す斜
視図、第6図はサーマルヘッドを2つ有するサーマルプ
リンタを示す正面図、第7図はこのサーマルプリンタに
より同時に2列に画素が形成された状態を示す平面図、
第8図は転写型プリンタに本発明を具体化した場合にお
けるプリンタの作動を制御する制御回路を示す回路図、
第9図は第8図に示された制御回路による作動手順を示
すメインフローチャート、第10図は転写型のサーマルプ
リンタにおける第9図のプリント処理サブルーチンを示
すフローチャート、第11図は感熱型のサーマルプリンタ
における上記プリント処理サブルーチンを示すフローチ
ャートである。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−140267(JP,A) 特開 昭57−41975(JP,A) 特開 昭63−62747(JP,A) 特開 昭58−5279(JP,A) 特開 昭63−202473(JP,A) 実開 昭63−77745(JP,U) 実開 昭62−80643(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/315 - 2/38 B41J 2/30 B41J 2/515

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の画素密度に応じた所定間隔Dで直線
    上に配列された複数の発熱素子からなるサーマルヘッド
    によって、記録を行うサーマルプリンタにおいて、 上記発熱素子によって記録紙上に形成される画素が、発
    熱素子の配列方向において最大画素の1/N(Nは2以上
    の自然数)になるように、各発熱素子への通電を、画像
    データに応じて制御するサーマルヘッド通電手段と、 上記サーマルヘッドの記録紙に対する相対位置を、発熱
    素子の配列方向にD/N単位づつシフトさせるサーマルヘ
    ッド位置決め手段とを備え、 上記サーマルヘッド位置決め手段での各シフト位置にお
    いて、上記サーマルヘッド通電手段によって発熱素子に
    対する通電制御を実行して記録を行い、N回の記録動作
    によって、上記所定の画素密度のN倍の画素密度の画像
    を記録することを特徴とするサーマルプリンタ。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のサーマルプリンタであっ
    て、上記サーマルヘッド位置決め手段は、記録紙に対し
    て、サーマルヘッドを、発熱素子の配列方向にD/N単位
    づつ移動可能に保持する保持機構を有することを特徴と
    するサーマルプリンタ。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のサーマルプリンタであっ
    て、上記発熱素子は、配列方向及びこれに交差する方向
    に等しい長さを有し、上記サーマルヘッド通電手段は、
    各発熱素子への通電量を制御することにより、配列方向
    及びこれに交差する方向の記録紙に形成される画素幅
    を、最大画素の1/Nにすることを特徴とするサーマルプ
    リンタ。
  4. 【請求項4】所定の画素密度に応じた所定間隔Dで、直
    線上に配列された複数の発熱素子からなり、相互に並行
    にかつ発熱素子配列方向にD/N(Nは2以上の自然数)
    の距離シフトさせて位置決めされたN個のサーマルヘッ
    ドと、 上記発熱素子によって記録紙上に形成される画素が、発
    熱素子の配列方向において最大画素の1/N(Nは2以上
    の自然数)になるように、各サーマルヘッドの発熱素子
    への通電を、画像データに応じて制御するサーマルヘッ
    ド通電手段とを備え、 上記通電手段による発熱素子に対する通電制御を実行す
    ることによって、N個のサーマルヘッドを用いて記録を
    行い、上記所定の画素密度のN倍の画素密度の画像を記
    録することを特徴とするサーマルプリンタ。
  5. 【請求項5】請求項4に記載のサーマルプリンタであっ
    て、上記発熱素子は、配列方向及びこれに交差する方向
    に等しい長さを有し、上記サーマルヘッド通電手段は、
    各発熱素子への通電量を制御することにより、配列方向
    及びこれに交差する方向の記録紙に形成される画素幅
    を、最大画素の1/Nにすることを特徴とするサーマルプ
    リンタ。
  6. 【請求項6】所定の画素密度に応じた所定間隔Dで直線
    上に配列された複数の発熱素子からなるサーマルヘッド
    によって、記録を行うサーマルプリント方法であって、 上記発熱素子によって記録紙上に形成される画素が、発
    熱素子配列方向において最大画素の1/N(Nは2以上の
    自然数)になるように、各発熱素子への通電を、画像デ
    ータに応じて制御して記録を行う記録行程を、サーマル
    ヘッドと記録紙との相対位置を、発熱素子の配列方向に
    D/N単位づつシフトさせて、N回繰り返すことによっ
    て、上記所定の画素密度のN倍の画素密度の画像を記録
    することを特徴とするサーマルプリント方法。
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