JP2794056B2 - N−置換フェニル−3、4、5、6−テトラヒドロフタルイミド誘導体及びそれを有効成分とする除草剤 - Google Patents

N−置換フェニル−3、4、5、6−テトラヒドロフタルイミド誘導体及びそれを有効成分とする除草剤

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JP2794056B2 JP2187163A JP18716390A JP2794056B2 JP 2794056 B2 JP2794056 B2 JP 2794056B2 JP 2187163 A JP2187163 A JP 2187163A JP 18716390 A JP18716390 A JP 18716390A JP 2794056 B2 JP2794056 B2 JP 2794056B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、一般式 [式中、Rは炭素数3〜8のシクロアルキル基を表し、
Xはハロゲン原子を表す。上記シクロアルキル基は炭素
数1〜6のアルキル基で置換されていてもよい。]で示
されるN−置換フェニル−3,4,5,6−テトラヒドロフタ
ルイミド誘導体(以下、本発明化合物と記す。)及びそ
れを有効成分とする除草剤に関するものである。更に詳
しくは、本発明は窒素原子上のフェニル環5位にシクロ
アルキルオキシ基を有することを特徴とする新規なN−
置換フェニル−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド誘
導体に関するものである。
<従来の技術> 従来より、除草活性を有するN−置換フェニル−3,4,
5,6−テトラヒドロフタルイミド誘導体として、例え
ば、N−(2−フルオロ−4−クロロ−5−イソプロポ
キシフェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド
(特公昭63−20428号公報)あるいはN−(2−フルオ
ロ−4−クロロ−5−アルキルオキシフェニル)−3,4,
5,6−テトラヒドロフタルイミド(特開昭58−72563号公
報)が知られているが、窒素原子上のフェニル環5位に
シクロアルキルオキシ基を有する化合物は知られていな
い。また、本発明化合物とはテトラヒドロフタルイミド
部にメチル基を有する点で異なる化合物に、窒素原子上
のフェニル環が2,4−ジハロ−5−シクロアルキルオキ
シ基によって置換されている化合物が、特開昭63−6856
2号、63−68563号及び63−280060号公報に例示として記
載されているが、具体的な製造例や活性試験例の記載は
ない。
<発明が解決しようとする問題点> 従来技術より公知であるテトラヒドロフタルミイド誘
導体はそれ自体良好な殺草効果を示すが、実用的な除草
剤の有効成分として用いるには必ずしも常に充分なもの
であることは言えない。
最近の新農薬開発研究においては、環境汚染や環境破
壊を回避すべく、高薬量処理を必要とする従来農薬に代
わる新しい農薬の開発が強く望まれている。このために
は低い薬量処理においても優れた効果を発揮する新化合
物の探索研究が不可欠である。更に雑草いのみ選択的に
除草効果を示し、重要作物に対しては薬害の著しく軽減
した優れた性能を有する新しい化合物の探索が重要な課
題である。
<問題を解決するための手段> 本発明者等は、このような問題を解決すべく、鋭意研
究した結果、N−置換フェニル−3,4,5,6−テトラヒド
ロフタルイミド誘導体において、フェニル環5位の置換
基としてシクロアルキルオキシ基、特にシクロペンチル
オキシ基を導入することにより、雑草に対して低薬量処
理で高い殺草効果を有し、かつ主要作物に対する薬害も
著しく軽減することを見い出し本発明を完成した。
本発明化合物は畑地での茎葉処理及び土壌処理におい
て、問題となる種々の雑草、例えばシロザ、アオビユ、
イチビ、ハコベ等の広葉雑草、ノビエ、エノコログサ等
のイネ科雑草に対して低薬量処理においても極めて優れ
た除草効果を有し、しかも主要作物、例えば、大豆、ワ
タ等の広葉作物、トウモロコシ等のイネ科作物に対して
問題となるような薬害を示さない。
また、本発明化合物は水田において問題となる種々の
雑草、例えば、タイヌビエ等のイネ科雑草、アゼナ、キ
カシグサ、ミゾハコベ等の広葉雑草、ホタルイ、マツバ
イ等のカヤツリグサ科雑草及びウリカワ等の水田雑草に
対して低薬量処理においても優れた効果を有し、しかも
移植水稲に対する薬害は非常に軽微である。この本発明
化合物のイネに対する高い選択性は、従来のテトラヒド
ロフタルイミド誘導体からは全く予想できないものであ
り、この特質は明らかにフェニル環5位にシクロアルキ
ルオキシ基を導入することによってもたらたされたもの
である。
次に本発明化合物及びその製造中間体の製造方法につ
いて述べる。
本発明化合物は、一般式 [式中、Rは炭素数3〜8のシクロアルキル基を表し、
Xはハロゲン原子を表す。上記シクロアルキル基は炭素
数1〜6のアルキル基で置換されていてもよい。]で示
されるアニリン誘導体と3,4,5,6−テトラヒドロフタル
酸無水物とを不活性溶媒中で反応させることにより容易
に製造することができる。不活性溶媒としては、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン、クロルベンゼン、酢酸等の溶
媒あるいはこれらの混合溶媒を使用することができる。
反応の温度は室温から150℃の間から選ばれるが、50〜1
20℃で実施することが収率が良い点で好ましい。反応後
は通常の後処理により目的物を容易に単離することがで
き、さらにメタノール等のアルコール系溶媒より再結晶
することにより純粋に取り出すことができる。
原料となる一般式[II]で示されるアニリン誘導体
は、例えば下記の二つの合成ルートにより製造すること
ができる。
[式中、R及びXは前記と同じ意味を表す。R2は炭素数
1〜6のアルキル基を表し、R3は炭素数1〜6のアルキ
ル基、炭素数3〜4のアリル基又は炭素数7〜8のアラ
ルキル基を表す。Yは塩素原子、臭素原子、ヨウ素原
子、メチルスルホニルオキシ基又はp−トリルスルホニ
ルオキシ基を表す。] [式中、R、X及びYは前記と同じ意味を示す。] すなわち、合成ルート1では、アニリン誘導体[II
I]を炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、酸化マグネシウ
ム等の塩基の存在下にアセトニトリル、アセトン、N,N
−ジメチルホルムアミド等の溶媒中、クロル蟻酸エステ
ルと反応させることによりカーバメート誘導体[IV]へ
と誘導される。次いで、カーバメート誘導体[IV]を水
酸化ナトリウムあるいは炭酸カリウム等の塩基の存在下
にプロトン性溶媒中で処理することにより、カーボネー
ト基のみを選択的に加水分解することにより、フェノー
ル誘導体[V]と変換される。得られたフェノール誘導
体[V]一般式R−Y[VI]で示される化合物とを炭酸
カリウム、炭酸ナトリウム、酸化マグネシウム等の塩基
存在下に反応させることにより、フェニル環5位にシク
ロアルキルオキシ基を導入することができる。反応は適
当な溶媒中で実施することが好ましく、アセトニトリ
ル、アセトン、メタノール、エタノール、N,N−ジメチ
ルホルムアミド等を用いることができる。このようにし
て得られたカーバメート誘導体[VII]は、例えば水酸
化ナトリウム水溶液中で反応させカルバミン酸エステル
を加水分解するか、あるいは一般式[VII]においてR3
が例えばベンジル基である場合にはパラジウム炭素を用
いた接触還元法を用いて加水素分解することにより、一
般式[II]で示されるアニリン誘導体へと導くことがで
きる。
原料である一般式[III]で示されるアニリン誘導体
は特開昭62−174065号公報に記載の化合物であるが、下
記参考例に示した方法により製造することができる。一
般式[VI]で示される化合物は市販されているもの、あ
るいは市販されている化合物より容易に調製できるもの
である。
合成ルート2においては、特公平1−61099号公報記
載の化合物であるニトロフェノール誘導体[VIII]を炭
酸カリウム、炭酸ナトリウム、酸化マグネシウム、水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、ナ
トリウムメトキシド等の塩基の存在下、一般式R−Y
[VI]で示される化合物と反応させ、一般式[IX]で示
されるニトロベンゼン誘導へと変換し、次いでこのもの
を芳香族ニトロ化合物をアミノ基に還元する際に通常用
いられる手法、例えば硫化ナトリウム、還元鉄、亜鉛末
を使用する方法、酸化白金やパラジウム炭素を用いる接
触的還元法によりアニリン誘導体[II]へと導くことが
できる。
さらに本発明化合物は、一般式 [式中、Xは前記と同じ意味を表す。]で示されるフェ
ノール誘導体[X]と、一般式[VI]で示される化合物
との反応によっても製造することができる。反応には、
炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、酸化マグネシウム、ナ
トリウムメトキシド等の塩基の存在下に、アセトニトリ
ル、N,N−ジメチルホルムアミド、アセトン、メタノー
ル等の溶媒中で実施することが好ましい。
該反応の製造原料である一般式[X]のフェノール誘
導体は、特開昭58−83672号公報記載の化合物である
が、以下に示す合成ルート3によっても製造することが
可能である。
[式中、X及びR2は前記と同じ意味を表す。] すなわち、前記一般式[III]で示させるアニリン誘
導体と3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物とをベン
ゼン、トルエン、酢酸等の不活性溶媒中で反応させるこ
とにより、一般式[XI]で示されるテトラヒドロフタル
イミド誘導体へと導き、次いでこのものを塩基の存在下
にフェニル環5位のカーボネート基を選択的に加水分解
することにより、一般式[X]で示されるフェノール誘
導体を得ることができる。使用する塩基としては炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ナト
リウム等を例示することができ、メタノール、エタノー
ル、水等のプロトン性溶媒中で室温から100℃程度の温
度で反応を実施することが収率が良い点で好ましい。
以下、実施例及び参考例を示し、より詳細な説明を行
うが、本発明はこれらの例示に限定されるものではな
い。
実施例1 2−フルオロ−4−クロロ−5−シクロペンチルオキ
シアニリン(0.50g,2.18mmol)と3,4,5,6−テトラヒド
ロフタル酸無水物(0.398g,2.61mmol)との酢酸(3.0m
l)溶液を還流下に3時間撹拌した。得られた反応混合
液に水(20ml)を加え、酢酸エチル(20ml×3回)で抽
出した。有機層を乾燥後、溶媒を減圧下に留去し、得ら
れた淡黄色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=8/1)で精製
し、N−(2−フルオロ−4−クロロ−5−シクロペン
チルオキシフェニル)−3,4−5,6−テトラヒドロフタル
イミドの無色透明油状物(0.513g,1.41mmol,収率65%)
を得た。このものにエタノール(1.0ml)を加え再結晶
することにより白色固体として得ることができた。
融点:69.0〜75.2℃1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.30〜2.10
(12H,m),2.40(4H,m),4.68(1H,m),6.75(1H,d,JHF
=7.0Hz),7.20(1H,d,JHF=9.0Hz). IRスペクトル(KBr disk,cm−1):1725,1505,1430,138
5,1200. 実施例2 N−(2−フルオロ−4−クロロ−5−ヒドロキシフ
ェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド(2.0g,
6.76mmol)と炭酸カリウム(0.60g,4.34mmol)のアセト
ニトリル(50ml)溶液に、シクロペンチルブロミド(1.
2g,8.1mmol)を加え、還流下に2時間撹拌した。反応終
了後、得られた反応混合液に1N塩酸(20ml)を加え、酢
酸エチル(20ml×3回)で抽出した。有機層を水洗し、
無水硫酸マグネシウムによって乾燥させ、溶媒を減圧下
に留去し、得られた淡黄色油状物にエタノール(5ml)
を加え、析出したN−(2−フルオロ−4−クロロ−5
−シクロペンチルオキシフェニル)−3,4,5,6−テトラ
ヒドロフタルイミドノ白色固体(0.75g,2.06mmol,収率3
0.5%)を濾過により単離した。スペクトルデータ等は
実施例1に示した通りである。
実施例3 N−(2−フルオロ−4−クロロ−5−ヒドロキシフ
ェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド(2.0g,
6.76g)と炭酸カリウム(0.60g,4.34mmol)のアセトニ
トリル(50ml)溶液に、シクロペンチルp−トルエンス
ルホネーロ(1.90g,8.11mmol)を加え、80℃で2時間撹
拌した。反応終了後、得られた反応混合液に1N塩酸(20
ml)を加え酢酸エチル(20ml×3回)で抽出した。有機
層を水洗し、無水硫酸マグネシウムによって乾燥させ、
溶媒を減圧下に留去し、得られた淡黄色油状物にエタノ
ール(5ml)を加え、析出したN−(2−フルオロ−4
−クロロ−5−シクロペンチルオキシフェニル)−3,4,
5,6−テトラヒドロフタルイミドの白色固体(0.77g,2.1
2mmol,収率31.4%)を濾過により単離した。スペクトル
データ等は実施例1に示した通りである。
実施例4 2−フルオロ−4−クロロ−5−(3−メチルシクロ
ペンチル)オキシアニリン(1.76g,7.22mmol)と3,4,5,
6−テトラヒドロフタル酸無水物(1.32g,8.68mmol)と
の酢酸(15ml)溶液を還流下に4時間撹拌した。得られ
た反応混合液を1N塩酸(50ml)中に加え、エーテル(50
ml×3回)で抽出した。有機層を乾燥後、溶媒を減圧下
に留去し、得られた赤褐色油状物をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=
8/1)で精製した。得られたN−{2−フルオロ−4−
クロロ−5−(3−メチルシクロペンチル)オキシフェ
ニル}−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドの無色透
明油状物をメタノールから再結晶することにより、白色
固体(0.93g,2.38mmol,収率33.0%)を得た。
融点:68.0〜70.0℃1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.01 and 1.0
8(total 3H,each d,J=6.0Hz),1.25〜2.20(11H,m),
2.49(4H,m),4.70(1H,m),6.72(1H,d,JHF=6.0Hz),
7.20(1H,d,JHF=9.0Hz). IRスペクトル(KBr disk,cm−1):1720,1500,1430,137
5,1195. 参考例1 2−フルオロ−4−クロロ−5−メトキシカルボニル
オキシアニリン(22.0g,100mmol)と炭酸カリウム(13.
8g,100mmol)のアセトン(300ml)溶液に、クロロギ酸
エチル(16.3g,150mmol)を加え、60℃で5時間撹拌し
た。反応終了後、溶媒を減圧留去し、1N塩酸(100ml)
を加え酸性とした後、酢酸エチル(100ml×3回)で抽
出した。有機層を水洗し、乾燥させ、溶媒を減圧下に留
去することにより析出した固体を濾取した。
このものをクロロホルム−ヘキサンから再結晶し、N
−(2−フルオロ−4−クロロ−5−メトキシカルボニ
ルオキシフエニル)カルバミン酸エチルの白色結晶(2
3.3g,収率80.2%)を得た。
融点:143.8〜147.2℃1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.13(3H,t,J
=6.5Hz),3.92(3H,s),4.23(2H,q,J=6.5Hz),6.80
(1H,br s),7.15(1H,d,JHF=10.5Hz),8.12(1H,d,J
HF=8.0Hz). IRスペクトル(KBr disk,cm-1):1770,1730,1545,1290,
1235,1215. 得られたN−(2−フルオロ−4−クロロ−5−メト
キシカルボニルオキシフェニル)カルバミン酸エチル
(45.2g,155mmol)に炭酸カリウム(21.4g,155mmol)及
びメタノール(100ml)を加え、加熱還流下に2時間反
応させた。反応終了後室温まで冷却し、溶媒を減圧下に
留去し、1N塩酸(300ml)を加えて酢酸とし、酢酸エチ
ル(100ml×3回)で抽出した。有機層を水洗し、乾燥
後溶媒を減圧下に留去し析出した固体を濾取した。この
ものをクロロホルム−ヘキサンより再結晶することによ
りN−(2−フルオロ−4−クロロ−5−ヒドロキシフ
ェニル)カルバミン酸エチルの白色結晶(35.2g,収率97
%)を得た。
融点:151.5〜154.2℃1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.32(3H,t,J
=7.2Hz),4.23(2H,q,J=7.2Hz),5.84(1H,s),6.80
(1H,br s),7.04(1H,d,JHF=10.5Hz),7.85(1H,d,J
HF=7.5HZ). IRスペクトル(KBr,cm-1):3440,1710,1560,1430,1250. 次に、得られたN−(2−フルオロ−4−クロロ−5
−ヒドロキシフェニル)カルバミン酸エチル(10.0g,4
2.8mmol)と炭酸カリウム(8.87g,64.2mmol)のアセト
ニトリル(150ml)の溶液を80℃で1時間撹拌した。次
に、シクロペンチルブロミド(9.57g,84.2mmol)を滴下
し、さらに7時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧
下に留去し、次いで1N塩酸(100ml)を加え酸性とした
後、酢酸エチル(100ml×3回)で抽出した。有機層を
水洗し、乾燥させ、溶媒を減圧下に留去することによ
り、N−(2−フルオロ−4−クロロ−5−シクロペン
チルオキシフェニル)カルバミン酸エチル(12.7g,収率
98%)を得た。
融点:92.8〜97.8℃1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.33(3H,t,J
=7.0Hz),1.40〜2.10(8H,m),4.32(2H,q,J=7.0H
z),4.88(1H,m),6.87(1H,br s),7.15(1H,d,JHF=1
0.5Hz),7.92(1H,d,JHF=7.0Hz). IRスペクトル(KBr,cm-1):1710,1535,1495,1415,1255. この反応において、シクロペンチルブロミドの代わり
にシクロペンチルp−トリルスルホネートを用いても反
応は同様に進行し、目的とするN−(2−フルオロ−4
−クロロ−5−シクロペンチルオキシフェニル)カルバ
ミン酸エチルを95%の収率で得ることができた。
このようにして得られたN−(2−フルオロ−4−ク
ロロ−5−シクロペンチルオキシフェニル)カルバミン
酸エチル(12.7g,42.1mmol)にエチルアルコール(50m
l)及び2N水酸化ナトリウム水溶液(100ml)を加え、11
0℃の油浴中で4時間加熱撹拌した。反応終了後溶媒を
留去し、酢酸エチル(100ml×3回)で抽出した。有機
層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥の後、溶媒を減圧留去す
ることにより、油状性の2−フルオロ−4−クロロ−5
−シクロペンチルオキシアニリン(9.36g,40.8mmol,収
率97%)を得た。1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.40〜2.07
(8H,m),3.72(2H,br s),4.57(1H,m),6.35(1H,d,J
HF=8.0Hz),6.98(1H,d,JHF=10.5Hz). IRスペクトル(KBr disk,cm-1):2980,1635,1510,1423,
1250,1190. 参考例2 参考例1に示した方法により製造したN−(2−フル
オロ−4−クロロ−5−メトキシカルボニルオキシフェ
ニル)カルバミン酸エチル(1.45g,4.97mmol)と炭酸カ
リウム(1.03g,7.46mmol)のエタノール(5.0ml)溶液
を還流下に1時間撹拌し、次いでシクロペンチルブロミ
ド(1.11g,7.46mmol)を加えさらに2時間撹拌した。反
応終了後、混合物を1N塩酸(50ml)中にあけ、酢酸エチ
ル(50ml×3回)で抽出した。有機層を乾燥後、減圧下
に濃縮することによりN−(2−フルオロ−4−クロロ
−5−シクロペンチルオキシフェニル)カルバミン酸エ
チルの灰白色の結晶(1.41g,4.69mmol,収率94.4%)を
得た。スペクトルデータ等は参考例1に示した通りであ
る。
参考例3 滴下ロートを装備した300ccのナス型フラスコに2−
クロロ−4−フルオロフェノール(29.3g,0.20mol)を
入れ、氷冷下に2N−NaOH水溶液(100ml)を加え30分撹
拌した。次いで、クロロギ酸イソブチル(30ml,d=1.05
3,31.6g,0.23mol)を滴下し、徐々に室温まで昇温しな
がら2時間撹拌した。反応終了後、塩化メチレン(100m
l×3回)で抽出し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。乾燥剤を除去した後、溶媒等を減圧下に留去するこ
とにより2−クロロ−4−フルオロフェニル(イソブチ
ル)カーボネートの無色透明のオイル(45.8g,0.186mmo
l,収率93.0%)を得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS,ppm):δ1.00(6H,d,J=6.9Hz),
2.05(1H,t&sep,J=6.3 and 6.9Hz),4.05(2H,d,J=
6.3Hz),6.8〜7.3(3H,m). 次に、200ccのナス型フラスコに発煙硝酸(100ml,98
%,d=1.52)を入れ、氷冷下に2−クロロ−4−フルオ
ロフェニル(イソブチル)カーボネート(10g,40.5mmo
l)をゆっくり加えた。30分そのまま撹拌した後、氷上
に反応混合物を注いだ。析出した2−フルオロ−4−ク
ロロ−5−イソブチルオキシカルボニルオキシニトロベ
ンゼンの淡黄色固体を濾過し、水で洗浄した。充分乾燥
することにより目的化合物の白色結晶(10.8g,36.9mmo
l,収率91.0%)を得た。
融点:38.0〜40.0℃1 H−NMR(CDCl3,TMS,ppm):δ1.00(6H,d,J=6.9Hz),
2.07(1H,t&sep,J=6.3 and 6.9Hz),4.07(2H,d,J=
6.3Hz),7.42(1H,d,JHF=10.2Hz),8.02(1H,d,JHF
6.9Hz). このようにして得られた2−フルオロ−4−クロロ−
5−イソブチルオキシカルボニルオキシニトロベンゼン
(10g,34.3mmol)、溶媒としてトルエン(100ml)、及
び触媒として10%Pd/C(1.5g)を300ccの耐圧ガラス製
オートクレーブに充填した。内部を水素で充分置換した
後、4気圧の水素圧下で撹拌を開始した。反応の進行に
ともなって発熱(50℃程度まで)するが、そのまま撹拌
を続け、又水素は随時追加しながら水素の吸収が止まる
まで撹拌した。反応終了後、Pd/Cを濾過により分別し、
遊離した水を乾燥剤により除去した。溶媒を減圧下に留
去することにより、ほぼ純品の2−クロロ−4−フルオ
ロ−5−イソブチルオキシカルボニルオキシアニリン
(9.42g)の黄色オイルを定量的に得た。1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.00(6H,d,J
=6.9Hz),2.04(1H,t&sep,J=6.3 and 6.9Hz),4.04
(2H,d,J=6.3Hz),6.97(1H,d,JHF=6.9Hz),7.24(1
H,d,JHF=9.0Hz). 次に、2−フルオロ−4−クロロ−5−イソブチルオ
キシカルボニルオキシアニリン(65.0g,0.248mol)と炭
酸カリウム(32g,0.232mmol)のアセトン(300ml)溶液
に、クロロギ酸メチル(23.4g,0.248mol)を加え、還流
下で5時間撹拌した。反応終了後、溶媒を減圧留去し、
1N塩酸(300ml)を加え、析出した固体を濾取した。こ
のものを水で充分洗浄し、乾燥することにより、N−
(2−フルオロ−4−クロロ−5−イソブチルオキシカ
ルボニルオキシフェニル)カルバミン酸メチルの白色結
晶(56.6g,収率71.4%)を得た。
融点:72.2〜78.8℃1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.00(6H,d,J
−6.5Hz),2.05(1H,t&sep,J=6.5Hz),3.78(3H,s),
4.03(2H,d,J=6.5Hz),6.85(1H,br s),7.08(1H,d,J
HF=10.2Hz),8.10(1H,d,JHF=7.5Hz). IRスペクトル(KBr disk,cm-1):1773,1733,1545,1285,
1235,1180. 上記で得られたN−(2−フルオロ−4−クロロ−5
−イソブチルオキシカルボニルオキシフェニル)カルバ
ミン酸メチル(14.0g,43.8mmol)をメタノール(100m
l)に溶解させ、次いで炭酸カリウム(7.26g,52.3mmo
l)を加え50℃で3時間反応させた。反応終了後、減圧
下に溶媒を留去し、得られた固形物に酢酸(20ml)を加
え溶解させた。このものを氷水中に注ぐことにより析出
した固体を濾過により単離した。水で充分に洗浄し、乾
燥させることによりN−(2−フルオロ−4−クロロ−
5−ヒドロキシフェニル)カルバミン酸メチルの白色結
晶(9.60g,43.7mmol,収率99.8%)を得た。1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ3.78(3H,
s),5.53(1H,s),6.75(1H,br s),7.05(1H,d,JHF=1
0.5Hz),7.82(1H,d,JHF=7.5Hz). IRスペクトル(KBr disk,cm-1):3440,1717,1630,1560,
1430,1250. 上記で得られたN−(2−フルオロ−4−クロロ−5
−ヒドロキシフェニル)カルバミン酸メチル(5.0g,22.
8mmol)と炭酸カリウム(3.89g,28.1mmol)のアセトニ
トリル(50ml)の溶液を還流下に1時間撹拌した。次い
で、ブロモシクロペンタン(4.07g,27.3mmol)を滴下
し、さらに3時間反応させた。反応終了後、溶媒を減圧
下に留去し、次いで1N塩酸(100ml)を加え酸性にした
後、酢酸エチル(100ml×3回)で抽出した。有機層を
水洗し、乾燥させ、溶媒を減圧下に留去することによ
り、N−(2−フルオロ−4−クロロ−5−シクロペン
チルオキシフェニル)カルバミン酸メチル(5.56g,19.3
mmol,収率84.7%)を得た。
融点:120.0〜123.0℃1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.40〜2.10
(8H,m),3.77(3H,s),4.77(1H,m),6.82(1H,br
s),7.07(1H,d,JHF=10.5Hz),7.83(1H,d,JHF=7.5H
z). IRスペクトル(KBr disk,cm-1):1714,1535,1500,1415,
1255,1190. こうして得られたN−(2−フルオロ−4−クロロ−
5−シクロペンチルオキシフェニル)カルバミン酸メチ
ル(5.75g,20.0mmol)にエチルアルコール(30ml)及び
2N水酸化ナトリウム水溶液(50ml)を加え、110℃の油
浴中で4時間加熱撹拌した。反応終了後、溶媒を留去
し、酢酸エチル(100ml×3回)で抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗浄し、乾燥の後、溶媒を減圧留去するこ
とにより、油状性の2−フルオロ−4−クロロ−5−シ
クロペンチルオキシアニリン(4.36g,19.0mmol,収率95.
0%)を得た。スペクトルデータ等は参考例1に示した
通りである。
参考例4 2−フルオロ−4−クロロ−5−ヒドロキシニトロベ
ンゼン(7.1g,37.1mmol)と炭酸カリウム(5.1g,37.1mm
ol)のアセトニロリル(300ml)溶液を還流温度で2時
間撹拌した。そこへシクロペンチルp−トルエンスルホ
ネート(10.3g,40.8mmol)を加え、さらに還流下に2時
間撹拌した。反応終了後、反応混合液から減圧下に溶媒
を留去し、1N塩酸(300ml)を加え、酢酸エチル(100ml
×3回)で抽出した。有機層を炭酸水素ナトリウム水溶
液及び水で洗浄し、乾燥の後、減圧下に溶媒を留去する
ことにより、2−フルオロ−4−クロロ−5−シクロペ
ンチルオキシニトロベンゼンの黄色固体(8.93g,34.3mm
ol,収率92.6%)を得た。
融点:58.0〜62.6℃1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.41〜2.26
(8H,m),4.87(1H,m),7.34(2H,d,JHF=10.5Hz),7.6
2(2H,d,JHF=7.5Hz). IRスペクトル(KBr disk,cm-1):1535,1490,1350,1205. 得られた2−フルオロ−4−クロロ−5−シクロペン
チルオキシニトロベンゼン(13.0g,50.1mmol)をトルエ
ン(100ml)に溶解し、触媒量の10%パラジウム−炭素
(0.5g)を加え、ガラス製オートクレーブ中室温〜70℃
にて3〜5気圧の水素圧力下で反応させた。水素ガスの
吸収が止んだ後、触媒を濾去し、濾液から減圧下に溶媒
を留去することにより油状の2−フルオロ−4−クロロ
−5−シクロペンチルオキシアニリンをほぼ定量的に得
た。スペクトルデータ等は参考例1に示した通りであ
る。
参考例5 参考例3に示した方法により製造したN−(2−フル
オロ−4−クロロ−5−イソブチルオキシカルボニルオ
キシフェニル)カルバミン酸メチル(5.37g,16.8mmol)
と3−メチルシクロペンチルp−トルエンスルホネート
(5.0g,20.2mmol)及び炭酸カリウム(2.32g,16.8mmo
l)のメタノール(50ml)溶液を還流下に5時間撹拌し
た。反応終了後反応混合物を1N塩酸(100ml)中にあ
け、酢酸エチル(50mlx3回)で抽出した。有機層を乾燥
後、減圧下に溶媒を留去することにより、N−{2−フ
ルオロ−4−クロロ−5−(3−メチルシクロペンチ
ル)オキシフェニル}カルバミン酸メチルの灰白色の結
晶)3.81g,12.6mmol,収率75.2%)を得た。1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.02 and 1.0
8(total 3H,d,J=6.0Hz),1.25〜2.40(7H,m),3.77
(3H,s),4.75(1H,m),6.68(1H,br s),7.05(1H,d,J
HF=10.5Hz),7.75(1H,d,JHF=7.5Hz). 次に得られたN−{2−フルオロ−4−クロロ−5−
(3−メチルシクロペンチル)オキシフェニル}カルバ
ミン酸メチル(3.45g,11.4mmol)にエチルアルコール
(20ml)及び2N水酸化ナトリウム水溶液(30ml)を加
え、還流下に3時間撹拌した。反応終了後、反応混合物
からそのまま酢酸エチル(50ml×3回)で抽出した。有
機層を飽和食塩水で洗浄し、乾燥の後、溶媒を減圧留去
することにより、2−フルオロ−4−クロロ−5−(3
−メチルシクロペンチル)オキシアニリン(1.77g,7.26
mmol,収率63.6%)を得た。1H−NMRスペクトル(CDCl3,
TMS,ppm):δ1.02 and 1.10(total 3H,d,J=6.0Hz),
1.22〜2.58(7H,m),3.75(2H,br s),4.65(1H,m),6.
33(1H,d,JHF=8.0Hz),6.98(1H,d,JHF=10.0Hz). 参考例6 2−フルオロ−4−クロロ−5−メトキシカルボニル
オキシアニリン(20.0g,91.1mmol)及び3,4,5,6−テト
ラヒドロフタル酸無水物(14.0g,92.0mmol)の酢酸(20
0ml)溶液を加熱還流下に5時間反応させた。反応終了
後、混合液を室温まで冷却し、水(200ml)を加え、酢
酸エチル(100ml×3回)で抽出した。有機層を炭酸ナ
トリウム水溶液及び水で洗浄し、乾燥の後、減圧下に溶
媒を留去することにより得られた油状物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(展開溶媒:酢酸エチル/ヘキ
サン=1/5)により精製することにより、N−(2−フ
ルオロ−4−クロロ−5−メトキシカルボニルオキシフ
ェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミドの白色
固体(26.2g,72.1mmol,収率79.2%)を得た。
融点:138.5〜146.2℃1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.82(4H,
m),2.42(4H,m),3.93(3H,s),7.21(1H,d,JHF=6.5H
z),7.33(1H,d,JHF=9.0Hz). IRスペクトル(KBr,disk,cm-1):1765,1725,1508,1500,
1440,1430,1260,1195 上記により得られたN−(2−フルオロ−4−クロロ
−5−メトキシカルボニルオキシフェニル)−3,4,5,6
−テトラヒドロフタルイミド(11.8g,33.4mmol)のメタ
ノール(100ml)溶液に炭酸カリウム(4.6g,33.3mmol)
を加え、還流下に5時間撹拌した。反応終了後、混合物
を1Nの塩酸(200ml)中に注入し、酢酸エチル(100ml×
3回)で抽出した。有機層を水で洗浄し、乾燥の後、減
圧下に溶媒を留去することにより粗生成物(9.4g)を得
た。このものをエーテル/ヘキサンより再結晶すること
により、N−(2−フルオロ−4−クロロ−5−ヒドロ
キシフェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド
の白色固体(6.7g,22.7mmol,収率67.8%)を得た。
融点:145.5〜156.4℃1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.80(4H,
m),2.40(4H,m),6.00(1H,br s),6.85(1H,d,JHF
6.5Hz),7.17(1H,d,JHF=9.0HZ). IRスペクトル(KBr,cm-1):3440,1785,1720,1530,1430,
1395,1185. 参考例7 シクロペンタノール(50.0g,0.58mmol)とp−トルエ
ンスルホニルクロリド(120g,0.629mmol)をピリジン
(200ml)に溶解した後、氷水(約1L)中に注ぎ、充分
に撹拌した。析出した固体を濾過し、乾燥することによ
りシクロペンチルp−トルエンスルホネートの白色固体
(94.9g,0.390mol,収率68.1%)を得た。
融点:30℃以下1 H−NMR(CDCl3,TMS,ppm):δ1.23〜2.07(8H,m),2.4
5(3H,s),4.98(1H,m),7.38(2H,d,J=9.0Hz),7.85
(2H,d,J=9.0Hz). 参考例8 200ccのナス型フラスコにシクロペンタノール(10g,
0.116mol)、p−トルエンスルホニルクロリド(24.3g,
0.128mol)及びエーテル(100ml)を加え溶解した。つ
いで水浴で10℃以下に冷却しながら粉末状の水酸化カリ
ウム(32.5g,0.58mol)をゆっくり加えた。添加後、そ
のままの温度でさらに2時間撹拌した。反応終了後、混
合物を氷水(20ml)中に注ぎ、有機層と水層を分離し
た。有機層を乾燥後、減圧下で濃縮することにより、シ
クロペンチルp−トルエンスルホネートの淡黄色粘性液
体(22.0g,収率81.8%)を得た。
参考例9 参考例7と同様の方法により、3−メチルシクロペン
タノール(5.0g,49.9mmol)とp−トルエンスルホニル
クロリド(10.0g,52.5mmol)とをピリジン(50ml)で反
応させ、3−メチルシクロペンチルp−トルエンスルホ
ネート(11.7g,46.2mmol,収率92.5%)を得た。1 H−NMR(CDCl3,TMS,ppm):δ0.93 and 1.00(total 3
H,each d,J=6.0Hz),1.20〜2.30(7H,m),2.48(3H,
s),4.97(1H,m),7.38(1H,d,J=8.0Hz),7.85(1H,d,
J=8.0Hz). 以上のような実施例及び参考例に例示した方法によっ
て製造できる本発明化合物の代表例を第1表に示す。
実施例5 50ccのナス型フラスコに2−フルオロ−4−クロロ−
5−(2−メチルシクロペンチル)オキシアニリン(66
0mg,2.71mmol)と3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水
物(503mg,3.31mmol)及び酢酸(10ml)を入れ、5時間
加熱還流した。反応終了後反応溶液を室温まで冷却し、
氷水(100ml)中に注いだ。酢酸エチル(30ml x 3)で
抽出し、有機層を合わせて水及び飽和食塩水で洗浄後無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別し、溶媒
を減圧下に留去し、得られた淡褐色油状物をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキサン/酢酸
エチル=9/1)で精製することにより、N−{2−フル
オロ−4−クロロ−5−(2−メチルシクロペンチル)
オキシフェニル}−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミ
ド(1.00g,2.65mmol,収率98%)を得た。
無色透明油状物1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.13(3H,d,J
=7.0Hz),1.40〜2.15(10H,m),2.25〜2.50(4H,m),
4.25(1H,m),4.52(1H,m),6.72(1H,d,JHF=3.3Hz),
7.30(1H,d,JHF=10.2Hz). IRスペクトル(neat,cm-1):2970,1725,1500,1425,137
5,1195. 実施例6 50ccのナス型フラスコに2−フルオロ−4−クロロ−
5−シクロヘキシルオキシアニリン(213mg,0.874mmo
l)と3,4,5,6−テトラヒドロフタル酸無水物(134mg,0.
874mmol)及び酢酸(10ml)を入れ、15時間化加熱還流
した。反応終了後反応溶液を室温まで冷却し、水(50m
l)を加え酢酸エチル(20ml x 3)で抽出した。有機層
を合わせて水及び飽和食塩水で洗浄後無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別し、溶媒を減圧下に留去
することにより、粗生成物(332mg)を得た。このもの
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘ
キサン/酢酸エチル=19/1)で精製することにより、N
−(2−フルオロ−4−クロロ−5−シクロヘキシルオ
キシフェニル)−3,4,5,6−テトラヒドロフタルイミド
の白色固体(230mg,0.609mmol,収率70%)を得た。この
ものはヘキサン/クロロホルムより再結晶することによ
り白色針状結晶として単離した。
融点:102.0〜103.0℃1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.20〜2.05
(14H,m),2.25〜2.50(4H,m),4.18(1H,m),6.79(1
H,d,JHF=7.3Hz),7.23(1H,d,JHF=10.2Hz). IRスペクトル(KBr disk,cm-1):2950,1715,1495,1425,
1375,1190. 参考例10 50ccのナス型フラスコに、参考例3に記載の方法で合
成したN−(2−フルオロ−4−クロロ−5−ヒドロキ
シフェニル)カルバミン酸メチル(1.53g,6.98mmol)、
2−メチルシクロペンチルp−トルエンスルホネート
(1.78g,6.99mmol)及びN,N−ジメチルホルムアミド(1
5ml)溶液を入れ、次いで粉末状の水酸化カリウム(400
mg,7.15mmol)を加え油浴上で80〜100℃に加熱しながら
7時間撹拌した。反応終了後反応溶液を室温まで冷却
し、2N塩酸(50ml)を加え酢酸エチル(20ml x 3)で抽
出した。有機層を合わせて水及び飽和食塩水で洗浄後無
水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別し、溶媒
を減圧下に留去することにより粗生成物(1.51g)を得
た。このものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒:ヘキサン/酢酸エチル=17/3)で精製する
ことにより、2−フルオロ−4−クロロ−5−(2−メ
チルシクロペンチル)オキシアニリンの無色油状物(66
6mg,2.73mmol,収率40%)を得た。
無色透明油状物1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.04 and 1.1
5(total 3H,each d,J=7.0Hz and 7.0Hz),1.40〜2.40
(7H,m),3.66(2H,br,s),4.15 and 4.42(total 1H,e
ach m),6.35(1H,d,JHF=9.2Hz),6.98(1H,d,JHF=1
1.9Hz). IRスペクトル(neat,cm-1):3425,2980,2900,1630,151
0,1245,1190. 参考例11 100ccのナス型フラスコに、参考例3に記載の方法で
合成したN−(2−フルオロ−4−クロロ−5−ヒドロ
キシフェニル)カルバミン酸メチル(1.00g,4.56mmo
l)、シクロヘキシルp−トルエンスルホネート(1.20
g,4.73mmol)、炭酸カリウム(635mg,4.59mmol)、触媒
量のヨウ化カリウム及び溶媒としてN,N−ジメチルホル
ムアミド(20ml)を入れ、80℃の油浴上で9時間撹拌し
た。反応終了後、反応溶液を室温まで冷却し、1N塩酸
(100ml)を加え酢酸エチル(20ml x 3)で抽出した。
有機層を合わせて水及び飽和食塩水で洗浄後無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別し、溶媒を減圧下
に留去することにより粗生成物(875mg)を得た。この
ものをシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒:ヘキサン/酢酸エチル=9/1)で分離精製すること
により、N−(2−フルオロ−4−クロロ−5−シクロ
ヘキシルオキシフェニル)カルバミン酸メチル(112mg,
0.460mmol,収率8.1%)、2−フルオロ−4−クロロ−
5−シクロヘキシルオキシアニリン(213mg,0.87mmol,
収率19%)及び未反応原料N−(2−フルオロ−4−ク
ロロ−5−ヒドロキシフェニル)カルバミン酸メチル
(540mg,2.46mmol,回収率54%)を得た。
《N−(2−フルオロ−4−クロロ−5−シクロヘキシ
ルオキシフェニル)カルバミン酸メチル》 白色針状結晶1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.03〜2.08
(10H,m),3.80(3H,s),4.22(1H,m),7.10(1H,d,JHF
=10.5Hz),7.88(1H,d,JHF=7.3Hz). 《2−フルオロ−4−クロロ−5−シクロヘキシルオキ
シアニリン》 無色透明油状物1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.15〜2.06
(10H,m),3.46(2H,br s),4.10(1H,m),6.39(1H,d,
JHF=9.0Hz),6.97(1H,d,JHF=11.5Hz). IRスペクトル(neat,cm-1):3500,3400,2940,2860,163
0,1505,1240,1190. 参考例12 100ccのナス型フラスコに、N−(2−フルオロ−4
−クロロ−5−ヒドロキシフェニル)カルバミン酸メチ
ル(2.03g,9.23mmol)、シクロヘキシルp−トルエンス
ルホネート(2.51g,9.85mmol)及びN,N−ジメチルホル
ムアミド(30ml)を入れ、次いで粉末状の水酸化カリウ
ム(1.0g,17.8mmol)を加えた。混合物を80℃の油浴上
で4時間撹拌した。反応終了後、反応溶液を室温まで冷
却し、1N塩酸(100ml)を加え酢酸エチル(20ml x 3)
で抽出した。有機層を合わせて水及び飽和食塩水で洗浄
後無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別し、
溶媒を減圧下に留去することにより得られた粗生成物を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒:ヘキ
サン/酢酸エチル=9/1)で分離精製することにより、
2−フルオロ−4−クロロ−5−シクロヘキシルオキシ
アニリン(574mg,2.36mmol,収率26%)及び未反応原料
N−(2−フルオロ−4−クロロ−5−ヒドロキシフェ
ニル)カルバミン酸メチル(1.22mg,5.54mmol,回収率60
%)を得た。スペクトルデータ等は参考例11に示した通
りである。
参考例13 100ccの2ッ口フラスコに、2−フルオロ−4−クロ
ロ−5−メトキシカルボニルオキシアニリン(2.00g,6.
86mmol)、炭酸カリウム(1.42g,10.3mmol)、クロロギ
酸ベンジル(1.17g,6.86mmol)及び溶媒としてアセトン
(20ml)を加え、2時間加熱還流した。反応終了後混合
物を1N塩酸(50ml)に加え、酢酸エチル(50ml x 3)で
抽出した。乾燥後有機層を濃縮することにより、ほぼ純
品のN−(2−フルオロ−4−クロロ−5−メトキシカ
ルボニルオキシフェニルカルバミン酸ベンジルの固体
(2.21g,収率91.1%)を得た。
融点:70〜72℃1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ3.62(3H,
s),3.96(2H,s),6.59(1H,d,J=7.5Hz),7.01(1H,d,
J=10.0Hz),7.20(1H,br s),7.10〜7.50(5H,m). 50ccのフラスコに上記で得られたN−(2−フルオロ
−4−クロロ−5−メトキシカルボニルオキシフェニル
カルバミン酸ベンジル(1.7g,5.0mmol)と炭酸カリウム
(0.69g,5.0mmol)を入れ、溶媒としてメタノール(30m
l)を加え、50〜60℃で2時間撹拌した。反応終了後混
合物を室温まで冷却し、冷却した2N塩酸(60ml)中に注
いだ。充分撹拌し、析出したN−(2−フルオロ−4−
クロロ−5−ヒドロキシフェニル)カルバミン酸ベンジ
ルの白色固体(1.36g,4.60mmol,収率92%)を瀘過によ
り単離し充分乾燥した。1 H−NMRスペクトル(CDCl3+DMSO−d6,TMS,ppm):δ5.
25(2H,7.10(1H,d,J=11.5Hz),7.49(5H,s),7.85(1
H,d,J=8.6Hz),9.47(1H,br s). 次に、500ccのナス型フラスコに、上記の方法で合成
したN−(2−フルオロ−4−クロロ−5−ヒドロキシ
フェニル)カルバミン酸ベンジル(12.2g,41.3mmol)、
炭酸カリウム(5.97g,432mmol)、シクロペンチルp−
トルエンスルホネート(11.2g,46.4mmol)及び溶媒とし
てアセトン(150ml)を入れ、9時間加熱還流した。反
応終了後反応混合物を1N塩酸中に注いだ。充分撹拌し、
析出したN−(2−フルオロ−4−クロロ−5−シクロ
ペンチルオキシフェニル)カルバミン酸ベンジルの淡黄
色固体(14.9g,40.9mmol,収率99%)を瀘過により単離
し充分乾燥した。1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.48〜2.07
(8H,m),4.83(1H,m),5.26(2H,s),6.92(1H,br
s),7.14(1H,d,JHF=11.5Hz),7.47(5H,s),7.93(1
H,d,JHF=8.3Hz). 50ccのナス型フラスコに上記で合成したN−(2−フ
ルオロ−4−クロロ−5−シクロペンチルオキシフェニ
ル)カルバミン酸ベンジル(2.00g,5.51mmol)と触媒と
して5%Pd/C(100mg)、溶媒としてトルエン(15ml)
を入れ、水素ガスで充分フラスコ内を置換した。次いで
水素ガス雰囲気下、50℃で3時間充分撹拌んした。反応
終了後触媒を瀘別し、得られた瀘液に無水硫酸マグネシ
ウムを加え乾燥した。乾燥剤を瀘別後瀘液から溶媒を減
圧下に留去することにより、2−フルオロ−4−クロロ
−5−シクロペンチルオキシアニリンの淡褐色油状物
(1.26g)を定量的に得た。スペクトルデータ等は参考
例1に示した。
参考例14 撹拌機を装備した500ccの三ッ口フラスコに2−メチ
ルシクロペンタノール(21.06g,0.210mol)とp−トル
エンスルホニルクロリド(48.30g,0.252mol)を入れ、
次いでピリジン(170ml)を氷冷下に滴下した。徐々に
室温まで昇温させながら10時間撹拌した。反応終了後反
応混合物に冷水(500ml)を加えエーテル(200ml x 3)
で抽出した。有機層を合わせて2N塩酸、水及び飽和食塩
水で順次洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。乾
燥剤を瀘別し、溶媒を減圧下に留去することにより、ほ
ぼ純品の2−メチルシクロペンチルp−トルエンスルホ
ネートの無色透明油状物(49.7g,0.195mol,収率93%)
を得た。
無色透明油状物1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ0.85(3H,d,J
=7.5Hz),1.41〜2.10(7H,m),2.43(3H,s),4.42 and
4.80(total 1H,each m),7.33(2H,d,JHF=9.0Hz),
7.80(2H,d,JHF9.0Hz). 参考例15 100ccのナス型フラスコにシクロヘキサノール(5.01
g,50.0mmol)とp−トルエンスルホニルクロリド(10.6
g,55.6mmol)を入れ、次いでピリジン(20ml)を氷冷下
に滴下した。徐々に室温まで昇温させながら8時間撹拌
した。反応終了後反応混合物に冷水(500ml)を加えエ
ーテル(100ml x 3)で抽出した。有機層を合わせて2N
塩酸、水及び飽和食塩水で順次洗浄後、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した。乾燥剤を瀘別し、溶媒を減圧下に留
去することにより、ほぼ純品のシクロヘキシルp−トル
エンスルホネートの白色固体(12.7g,49.9mmol,収率99
%)を得た。1 H−NMRスペクトル(CDCl3,TMS,ppm):δ1.00〜1.93
(10H,m),2.43(3H,s),4.30〜4.64(1H,m),7.30(2
H,d,JHF=9.0Hz),7.78(2H,d,JHF=9.0Hz). かくして得られる本発明化合物は、前述のように除草
剤として優れた性能を有している。
本発明化合物を除草剤として使用するにあたっては、
そのままでも使用できるが、一般には一種又は数種の補
助剤を混合して除草剤として用いることができる。通
常、補助剤としては各種担体、増量剤、溶剤、界面活性
剤、安定剤などを配合して常法により例えば水和剤、乳
剤、粉剤、粒剤、フロアブル剤などの形態に製剤化して
使用することが好ましい。
本発明化合物を有効成分とする除草剤における補助剤
の一つである溶媒としては、例えば水、アルコール類、
ケトン類、エーテル類、脂肪族及び芳香族炭化水素類、
ハロゲン化炭化水素類、酸アミド類、エステル類、ニト
リル類等が適当であり、これらの一種又は二種以上の混
合物が使用される。
増量剤としては、カオリン、ベントナイト等の粘度
類、タルク、葉ろう石等のタルク類、珪藻土、ホワイト
カーボン等の酸化物等の鉱物性粉末とタイズ粉、CMC等
の植物性粉末等が使用される。又、界面活性剤を展着
剤、分散剤、乳化剤、浸透剤として使用してもよい。そ
の界面活性剤としては、例えば非イオン系界面活性剤、
カチオン系界面活性剤、両性系界面活性剤などが挙げら
れる。これらの界面活性剤は、用途に応じて一種又は二
種以上の混合物として活用される。
本発明化合物を有効成分とする除草剤の好ましい使用
方法としては、土壌処理、水面処理、茎葉部処理等が挙
げられ、防除雑草の発芽前から幼芽時の施用により特に
優れた効果を挙げることができる。
又、本発明化合物を有効成分とする除草剤は、本有効
成分の殺草活性を阻害することのない他の活性成分、例
えば他の除草剤、殺虫剤、殺菌剤、植物成長調節剤等の
混合使用又は併用することも可能である。
次に、本発明化合物を有効成分とする除草剤の製剤
例、及び本除草剤による除草効果を検討した例を挙げ
て、本発明を更に詳細に説明する。なお部は重量部を示
す。
製剤例1(乳剤) 本発明の化合物10を20部、キシレン35部、シクロヘキ
サノン40部、ソルボール900A(東邦化学製)5部を均一
に混合し乳剤を得た。本発明の他の化合物についても上
記と同様に処理し、乳剤を得た。
製剤例2(水和剤) 本発明の化合物10を50部、珪藻土25部、クレー22部、
ルノックスR100C(東邦化学製)3部の混合物を均等に
混合粉砕して水和剤を得た。本発明の他の化合物につい
ても上記と同様に処理し、水和剤を得た。
製剤例3(粒剤) 本発明の化合物10を5部、ベントナイト35部、タルク
55部、リグニンスルホン酸ソーダ5部の混合物を均一に
混合粉砕した後、水を加えて混練し、押し出し造粒器で
粒剤化した後、乾燥、整粒して粒剤を得た。本発明の他
の化合物についても上記と同様に処理し、粒剤を得た。
試験例1(水田雑草に対する効果) 5,000分の1アールのワグネルポットに水田土壌を充
填し、これにヒエ、コナギ、ホタルイの種子、及び2〜
3葉期の稲苗(品種:日本晴)を播種又は移植して湛水
状態に保った。5日後に製剤例に従って水和剤又は乳剤
とした本発明化合物をアール当り5、2.5、1、0.5gと
なるように希釈液の所定量を水面処理した。
処理後20日目に供試植物に対する殺草効果、及び稲に
対する薬害について下記の判定基準で調査を行い、第2
表の結果を得た。
尚、対象化合物としては市販化合物(A)を用い、同
様の製剤法、処理法を用いて、その殺草活性及び作物に
対する薬害について同様の判定基準で調査し、その結果
を示した。
試験例2(畑土壌処理による処理) 面積16×11cm2、深さ7cmのバットに畑土壌を充填し、
これにメヒシバ、シロザ、イヌビエ、及び大豆、トウモ
ロコシの種子を播種し、その上に1cmの覆土をした。翌
日、製剤例に従って水和剤または乳剤にいした本発明化
合物をアール当り20、10、5グラムとなるように希釈液
の所定量を覆土上に均一に散布した。処理後20日目に供
試雑草に対する殺草効果、及び大豆及びトウモロコシに
対する薬害について試験例1と同様にして調査した。そ
の結果を第3表に示す。
試験例3(茎葉処理による効果) 面積16×11cm2、深さ7cmのバットに畑土壌を詰め、こ
れにメヒシバ、シロザ、イヌビエ、及び大豆の種子を播
種し、15日後に生育した植物の茎葉部分へ、製剤例に従
った水和剤、又は乳剤とした本発明化合物の希釈液の所
定濃度を、アール当り10リットルの水量で噴霧処理し
た。処理後20日目に供試雑草に対する殺草効果、及び大
豆に対する薬害について試験例1と同様にして調査し
た。その結果を第4表に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 江尻 恵美子 神奈川県相模原市若松5―3―5 ハウ スあづま202号 (72)発明者 原沢 喜久子 神奈川県相模原市相南4―17―11 第2 大弘ビル302号 (72)発明者 恩地 裕一 千葉県市原市辰巳台東3―27―2 向陽 寮504号 (72)発明者 鵜飼 貞行 静岡県藤枝市南駿河台4―15―12 レイ ンボーホームB―202 (72)発明者 長戸 松陰 東京都足立区鹿浜3―13―13―106 審査官 冨永 保 (56)参考文献 特開 昭55−139359(JP,A) 特開 昭59−82360(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 209/48 Z CA,REGISTRY(STN)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 [式中、Rは炭素数3〜8のシクロアルキル基を表し、
    Xはハロゲン原子を表す。上記シクロアルキル基は炭素
    数1〜6のアルキル基で置換されていてもよい。]で示
    されるN−置換フェニル−3,4,5,6−テトラヒドロフタ
    ルイミド誘導体。
  2. 【請求項2】一般式 [式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基を表し、Xはハ
    ロゲン原子を表す。]で示されるN−置換フェニル−3,
    4,5,6−テトラヒドロフタルイミド誘導体。
  3. 【請求項3】一般式 [式中、Rは炭素数3〜8のシクロアルキル基を表し、
    Xはハロゲン原子を表す。上記シクロアルキル基は炭素
    数1〜6のアルキル基で置換されていてもよい。]で示
    されるN−置換フェニル−3,4,5,6−テトラヒドロフタ
    ルイミド誘導体を有効成分とする除草剤。
  4. 【請求項4】一般式 [式中、R1は炭素数1〜6のアルキル基を表し、Xはハ
    ロゲン原子を表す。]で示されるN−置換フェニル−3,
    4,5,6−テトラヒドロフタルイミド誘導体を有効成分と
    する除草剤。
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