JPH08217777A - 2−ピラゾリン−5−オン誘導体及びその中間体並びに除草剤 - Google Patents

2−ピラゾリン−5−オン誘導体及びその中間体並びに除草剤

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JPH08217777A
JPH08217777A JP4642795A JP4642795A JPH08217777A JP H08217777 A JPH08217777 A JP H08217777A JP 4642795 A JP4642795 A JP 4642795A JP 4642795 A JP4642795 A JP 4642795A JP H08217777 A JPH08217777 A JP H08217777A
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halo
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alkyl group
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JP4642795A
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Nobuyuki Araino
信之 新井野
Yuzo Miura
友三 三浦
Yoshiki Oda
良樹 小田
Hitoshi Nishioka
均 西岡
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Nihon Nohyaku Co Ltd
Original Assignee
Nihon Nohyaku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(I) 【化1】 〔式中、R はアルキル基、ハロアルキル基、アルケニル
基、アルキニル基、アルコキシアルキル基、非置換又は
置換フェニル基、フェニルアルキル基、フェノキシアル
キル基、ナフチル基、ピリジル基、非置換又は置換ピリ
ミジル基等、R1及びR2はH、アルキル基、ハロアルキル
基、アルコキシ基、アルキルチオアルキル基、アルケニ
ル基、アルキニル基、アルコキシカルボニルアルキル
基、フェニルアルキル基を示し、R1及びR2は(C3-6)アル
キレン基で結合することもできる。X は、ハロゲン、ニ
トロ基、シアノ基、アルキル基、アルコキシ基、非置換
又は置換アミノ基等、又は隣り合った炭素原子と結合し
た(C2-4)アルキレン基を示し、n は0〜5。〕で表され
る2−ピラゾリン−5−オン誘導体及びその中間体並び
に該誘導体を含む除草剤。 【効果】 出芽前及び出芽後にある雑草、例えばイヌビ
エ、ホタルイ、コナギ等の水田雑草に対して、優れた除
草効果を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は一般式(I)
【化3】 〔式中、R は(C1-8)アルキル基、ハロ(C1-6)アルキル
基、(C2-6)アルケニル基、(C2-6)アルキニル基、(C1-6)
アルコキシ(C1-6)アルキル基、フェニル基、同一若しく
は異なっても良く、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ
基、(C1-6)アルキル基、ハロ(C1-6)アルキル基、(C1-6)
アルコキシ基、ハロ(C1-6)アルコキシ基、(C1-6)アルキ
ルチオ基、ハロ(C1-6)アルキルチオ基、ピリジル基又は
同一若しくは異なっても良く、ハロゲン原子、ニトロ
基、シアノ基、(C1-6)アルキル基、ハロ(C1-6)アルキル
基、(C1-6)アルコキシ基、ハロ(C1-6)アルコキシ基、(C
1-6)アルキルチオ基又はハロ(C1-6)アルキルチオ基から
選択される1〜4個の置換基を有するピリジル基、ピリ
ジルオキシ基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原
子、(C1-6)アルキル基又はハロ(C1-6)アルキルから選択
される1〜4個の置換基を有するピリジルオキシ基から
選択される1〜5個の置換基を有するフェニル基、
【0002】フェニル(C1-6)アルキル基、フェノキシ(C
1-6)アルキル基、ナフチル基、ピリジル基、ピリミジル
基、同一又は異なっても良く、(C1-6)アルキル基、ハロ
(C1-6)アルキル基、(C1-6)アルコキシ基又はハロ(C1-6)
アルコキシ基から選択される1〜3個の置換基を有する
ピリミジル基又は1,3−ジオキサン−2−イル(C1-6)
アルキル基を示し、R1及びR2は同一又は異なっても良
く、水素原子、(C1-6)アルキル基、ハロ(C1-6)アルキル
基、(C1-6)アルコキシ基、(C1-6)アルキルチオ(C1-6)ア
ルキル基、(C2-6)アルケニル基、(C2-6)アルキニル基、
(C1-6)アルコキシカルボニル(C1-6)アルキル基、又はフ
ェニル(C1-6)アルキル基を示し、R1及びR2は(C3-6)アル
キレン基で結合することもできる。
【0003】X は同一又は異なっても良く、ハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、(C1-6)アルキル基、ハロ(C
1-6)アルキル基、(C1-6)アルコキシ基、ハロ(C1-6)アル
コキシ基、(C1-6)アルキルチオ基、アルキルスルフィニ
ル基、ハロ(C1-6)アルキルチオ基、シアノ(C1-6)アルコ
キシ基、(C2-6)アルケニル基、(C2-6)アルキニル基、(C
2-6)アルケニルオキシ基、(C2-6)アルキニルオキシ基、
アミノ基、同一又は異なっても良くアルキル基、ハロア
ルキル基, アルキルカルボニル基、ハロアルキルカルボ
ニル基、フェニルカルボニル基又は同一若しくは異なっ
ても良い1〜5個のハロゲン原子により置換されたフェ
ニルカルボニル基から選択される1〜2個の置換基を有
するアミノ基、アミノカルボニル基、同一又は異なって
も良いモノ又はジ(C1-6)アルキルアミノカルボニル基、
(C1-6)アルコキシイミノ(C1-6)アルコキシ基、(C1-6)ア
ルキルカルボニルオキシ基、(C1-6)アルコキシカルボニ
ル基、(C1-6)アルコキシカルボニルオキシ基、(C1-6)ア
ルコキシカルボニル(C1-6)アルコキシ基、フェニル基、
フェノキシ基、
【0004】同一又は異なっても良く、ハロゲン原子、
(C1-6)アルキル基又はハロ(C1-6)アルキル基から選択さ
れる1〜5個の置換基を有するフェノキシ基、フェニル
チオ基、フェニル(C1-6)アルキルオキシ基、フェニル(C
2-6)アルキニル基、同一又は異なっても良く、ハロゲン
原子、(C1-6)アルキル基又はハロ(C1-6)アルキル基から
選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C
2-6)アルキニル基、、ピリジルオキシ基、同一又は異な
っても良く,ハロゲン原子、(C1-6)アルキル基又はハロ
(C1-6)アルキル基から選択される1〜4個の置換基を有
するピリジルオキシ基、フタルイミドイル基又は隣り合
った炭素原子と結合した(C2-4)アルキレン基を示し、n
は0〜5の整数を示す。〕で表される2−ピラゾリン−
5−オン誘導体及び該化合物を有効成分とする除草剤並
びに該化合物を製造するための中間体化合物である一般
式(II)
【0005】
【化4】 (式中、R1、R2、X 及びn は前記に同じくし、R'は水素
原子、(C1-8)アルキル基、ハロ(C1-6)アルキル基、(C
2-6)アルケニル基、(C2-6)アルキニル基、(C1-6)アルコ
キシ(C1-6)アルキル基、フェニル基、同一若しくは異な
っても良く、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、(C
1-6)アルキル基、ハロ(C1-6)アルキル基、(C1-6)アルコ
キシ基、ハロ(C1-6)アルコキシ基、(C1-6)アルキルチオ
基、ハロ(C1-6)アルキルチオ基、ピリジル基又は同一若
しくは異なっても良く、ハロゲン原子、ニトロ基、シア
ノ基、(C1-6)アルキル基、ハロ(C1-6)アルキル基、(C
1-6)アルコキシ基、ハロ(C1-6)アルコキシ基、(C1-6)ア
ルキルチオ基又はハロ(C1-6)アルキルチオ基から選択さ
れる1〜4個の置換基を有するピリジル基、ピリジルオ
キシ基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原子、(C
1-6)アルキル基又はハロ(C1-6)アルキルから選択される
1〜4個の置換基を有するピリジルオキシ基から選択さ
れる1〜5個の置換基を有するフェニル基、フェニル(C
1-6)アルキル基、
【0006】フェノキシ(C1-6)アルキル基、ナフチル
基、ピリジル基、ピリミジル基、同一又は異なっても良
く、(C1-6)アルキル基、ハロ(C1-6)アルキル基、(C1-6)
アルコキシ基又はハロ(C1-6)アルコキシ基から選択され
る1〜3個の置換基を有するピリミジル基又は1、3−
ジオキサン−2−イル(C1-6)アルキル基を示し、R1及び
R2は同一又は異なっても良く、水素原子、(C1-6)アルキ
ル基、ハロ(C1-6)アルキル基、(C1-6)アルコキシ基、(C
1-6)アルキルチオ(C1-6)アルキル基、(C2-6)アルケニル
基、(C2-6)アルキニル基、(C1-6)アルコキシカルボニル
(C1-6)アルキル基、又はフェニル(C1-6)アルキル基を示
し、R1及びR2は(C3-6)アルキレン基で結合することもで
きる。
【0007】X は同一又は異なっても良く、ハロゲン原
子、ニトロ基、シアノ基、(C1-6)アルキル基、ハロ(C
1-6)アルキル基、(C1-6)アルコキシ基、ハロ(C1-6)アル
コキシ基、(C1-6)アルキルチオ基、アルキルスルフィニ
ル基、ハロ(C1-6)アルキルチオ基、シアノ(C1-6)アルコ
キシ基、(C2-6)アルケニル基、(C2-6)アルキニル基、(C
2-6)アルケニルオキシ基、(C2-6)アルキニルオキシ基、
アミノ基、同一又は異なっても良くアルキル基、ハロア
ルキル基, アルキルカルボニル基、ハロアルキルカルボ
ニル基、フェニルカルボニル基又は同一若しくは異なっ
ても良い1〜5個のハロゲン原子により置換されたフェ
ニルカルボニル基から選択される1〜2個の置換基を有
するアミノ基、アミノカルボニル基、同一又は異なって
も良いモノ又はジ(C1-6)アルキルアミノカルボニル基、
(C1-6)アルコキシイミノ(C1-6)アルコキシ基、(C1-6)ア
ルキルカルボニルオキシ基、(C1-6)アルコキシカルボニ
ル基、(C1-6)アルコキシカルボニルオキシ基、(C1-6)ア
ルコキシカルボニル(C1-6)アルコキシ基、フェニル基、
フェノキシ基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原
子、(C1-6)アルキル基又はハロ(C1-6)アルキル基から選
択される1〜5個の置換基を有するフェノキシ基、フェ
ニルチオ基、フェニル(C1-6)アルキルオキシ基、フェニ
ル(C2-6)アルキニル基、同一又は異なっても良く,ハロ
ゲン原子、
【0008】(C1-6)アルキル基又はハロ(C1-6)アルキル
基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェ
ニル(C2-6)アルキニル基、、ピリジルオキシ基、同一又
は異なっても良く,ハロゲン原子、(C1-6)アルキル基又
はハロ(C1-6)アルキル基から選択される1〜4個の置換
基を有するピリジルオキシ基、フタルイミドイル基又は
隣り合った炭素原子と結合した(C2-4)アルキレン基を示
し、n は0〜5の整数を示し、Z は酸素原子又はエキソ
メチレン基を示す。)で表されるピラゾリン類に関する
ものである。
【0009】
【従来の技術】特開平2−304043号公報にインダ
ン−1,3−ジオン誘導体が除草剤として有用であるこ
とが開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は新規な除
草剤を開発すべく鋭意研究を重ねた結果、一般式(I) で
表される2−ピラゾリン−5−オン誘導体が文献未記載
の新規化合物であり、優れた除草効果を有することを見
いだし、本発明を完成させたものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の一般式(I) で表
される2−ピラゾリン−5−オン誘導体の各置換基の定
義で『(C1-8)アルキル基』とは、例えばメチル、エチ
ル、n-プロピル、i-プロピル、n-ブチル、i-ブチル、s-
ブチル、t-ブチル、n-ペンチル、n-ヘキシル、n-ヘプチ
ル、n-オクチル等の直鎖状又は分岐状の炭素原子数1〜
8個のアルキルをを示し、『ハロ』は塩素原子、フッ素
原子、臭素原子又は沃素原子を示し、例えば『ハロ(C
1-6)アルキル基』とは同一又は異なっても良く、塩素原
子、フッ素原子、臭素原子又は沃素原子から選択される
1個又は複数個のハロゲン原子により置換された炭素原
子数1〜6個のアルキル基を示し、『(C2-6)アルケニル
基』とは直鎖状又は分岐状の炭素原子数2〜6のアルケ
ニル基を示し、『(C2-6)アルキニル基』とは直鎖状又は
分岐状の炭素原子数2〜6のアルキニル基を示す。
【0012】本発明の一般式(I) で表される2−ピラゾ
リン−5−オン誘導体はその構造中に四種の立体異性体
を有し、本発明は各立体異性体単独及び各立体異性体が
任意の割合で混合した化合物も包含するものであり、一
部の2−ピラゾリン−5−オン誘導体は(E)又は
(Z)配置の異性体をも有するものもあり、(E)又は
(Z)配置の異性体及び各異性体が任意の割合で混合し
た異性体をも包含するものである。
【0013】本発明の一般式(I) で表される2−ピラゾ
リン−5−オン誘導体の代表的な製造方法を下記に例示
する。製造方法1.
【化5】 (式中、R 、R'、R1、R2、X 、Z 及びn は前記に同じく
し、R'' は(C1-12) アルキル基を示し、T - はハロゲン
イオン、過塩素酸イオン又はアルキル硫酸イオンを示
す。但し、R'は水素原子を除く。)
【0014】一般式(IIa) で表されるピラゾリン類と一
般式(III) で表される化合物とを不活性溶媒及び塩基の
存在下に反応させることにより一般式(I) で表される2
−ピラゾリン−5−オン誘導体を製造することができ
る。本反応で使用される不活性溶媒としては本反応の進
行を著しく阻害しないものであれば良く、例えばジメチ
ルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−
メチルピロリドン、アセトニトリル、テトラヒドロフラ
ン等の不活性溶媒を使用することができ、これらの不活
性溶媒は単独で若しくは混合して使用することができ
る。本反応で使用される塩基としては、例えば水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水素化ナトリウム、水素化
カリウム、n−ブチルリチウム、t−ブトキシナトリウ
ム、t−ブトキシカリウム等の無機又は有機塩基を使用
することができ、これらの塩基は一般式(IIa) で表され
るピラゾリン類に対して等モル〜過剰モルの範囲で適宜
選択して使用することができる。
【0015】本反応は等モル反応であるので一般式(II
a) で表されるピラゾリン類及び一般式(III) で表され
る化合物を等モル使用すれば良いが、いずれかの反応剤
を過剰に使用することもできる。反応温度は−20℃〜
100℃の範囲で行えば良く、好ましくは0℃〜30℃
の範囲である。反応時間は反応量及び反応温度等により
一定しないが0.5〜24時間の範囲で適宜行えば良
い。反応終了後、目的物を含む反応系より常法により単
離し、必要に応じて精製することにより一般式(I) で表
される2−ピラゾリン−5−オンを製造することができ
る。
【0016】製造方法2.
【化6】 (式中、R 、R'、R1、R2、X 、Z 及びn は前記に同じ。
但し、R'は水素原子を除く。)
【0017】一般式(IIb) で表されるピラゾリン類を不
活性溶媒の存在下及び酸化剤の存在下に酸化反応するこ
とにより一般式(I) で表される2−ピラゾリン−5−オ
ン誘導体を製造することができる。本反応で使用する不
活性溶媒としては、本反応の進行を著しく阻害しないも
のであれば良く、例えば塩化メチレン、クロロホルム、
四塩化炭素等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼン、トル
エン、キシレン等の芳香族炭化水素類、n-ヘキサン、シ
クロヘキサン、N,N−ジメチルホルムアミド、アセト
ニトリルの不活性溶媒を使用することができる。酸化剤
としては、例えば過酢酸、m−クロロ過安息香酸等の有
機過酸、過酸化水素、t-ブチルハイドロパーオキシド等
の有機過酸化物等を使用することができ、酸化剤の使用
量は一般式(II)で表されるピラゾリン類に対して等モル
乃至過剰モルの範囲から選択して使用すれば良い。
【0018】反応温度は−20℃〜120℃の範囲で行
えば良く、好ましくは20℃〜80℃の範囲である。反
応時間は反応規模、反応温度により一定しないが、0.
5〜48時間の範囲で行えば良い。反応終了後、目的物
を含む反応系より常法により単離し、必要に応じて精製
することにより一般式(I) で表される2−ピラゾリン−
5−オン誘導体を製造することができる。
【0019】以下に製造方法1又は2に従って製造され
る2−ピラゾリン−5−オン誘導体の代表的な化合物を
例示するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。尚、第1表、第3表及び第5表中での略号は下記の
定義を有する。 Ph:フェニル基 Q1 :ピリジル基 Q2 :フタルイミドイル基 Q3 :1,3−ジオキサン−2−イル基 Q4 :ピリミジニル基 一般式(I)
【化7】
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】
【表4】
【0024】
【表5】
【0025】
【表6】
【0026】
【表7】
【0027】
【表8】
【0028】
【表9】
【0029】
【表10】
【0030】
【表11】
【0031】
【表12】
【0032】
【表13】
【0033】
【表14】
【0034】
【表15】
【0035】
【表16】
【0036】注: 第1表中の異性体の表示は2個の不
斉炭素原子間の相対配置が異なるジアステレオ立体異性
体を便宜的にL体及びS体として、下記の純度で定義し
た。 L又はS 純度95%以上のL体又はS体 Lm又はSm 純度95%未満〜70%以上のL体又
はS体 L+S 純度70%未満のL体又はS体の混合
物 第1表中、物性欄がペ−スト又は空欄の化合物の1H−N
MRデ−タを第2表に示す。第2表中、ジアステレオ立
体異性体の純度70%以上のものは、主成分のジアステ
レオ立体異性体のみ1H−NMRデ−タを示し、純度70
%未満の混合物は両異性体の1H−NMRデ−タを列記し
て示す。
【0037】
【表17】
【0038】
【表18】
【0039】
【表19】
【0040】本発明の一般式(I) で表される2−ピラゾ
リン−5−オン誘導体を製造するための化合物である一
般式(II)で表されるピラゾリン類は、例えば下記の方法
により製造することができる。製造方法3.
【化8】 (式中、R 、R'、R1、R2、X 、n 及びZ は前記に同じく
し、Hal はハロゲン原子を示す。但し、R'は水素原子を
除く。)
【0041】一般式(IV)で表される化合物と一般式(V)
で表されるハライド類とを塩基の存在下、不活性溶媒の
存在下又は不存在下に反応させることにより一般式(II)
で表されるピラゾリン類を製造することができる。本反
応で使用する不活性溶媒としては、本反応の進行を著し
く阻害しないものであれば良く、例えばメタノール、エ
タノール、n-プロパノール、n-ブタノール等のアルコー
ル類、アセトン、メチルエチルケトン等のケトン類、酢
酸エチル等のエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレ
ン等の芳香族炭化水素類、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、N−メチルピロリドン、ジメチルスルホキシド、ア
セトン、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等の非プロトン性溶媒の他、水等を使用することが
できる。
【0042】塩基類としては無機塩基又は有機塩基を使
用することができ、例えば水素化ナトリウム、水素化カ
リウム、水素化リチウム、金属ナトリウム、金属カリウ
ム、t-ブトキシカリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カ
リウム、水酸化リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウ
ム等を使用することができ、塩基の使用量は一般式(IV)
で表される化合物に対して等モル乃至過剰モルの範囲か
ら選択して使用すれば良い。本反応は等モル反応である
ので各反応剤を等モル使用すれば良いが、いずれかの反
応剤を過剰に使用することもできる。反応温度は−20
℃〜200℃の範囲で行えば良く、好ましくは0℃〜2
5℃の範囲である。反応時間は反応規模、反応温度によ
り一定しないが、0.5〜48時間の範囲で行えば良
い。反応終了後、目的物を含む反応系より常法により単
離し、必要に応じて精製することにより一般式(II)で表
されるピラゾリン類を製造することができる。一般式(I
V)で表される化合物は、例えばThe Chemistry of Heter
ocyclic Compounds, Wiley-Interscience, 20, p13 (19
64) 等に記載の方法により製造することができ、一般式
(V) で表されるハライド類は、例えばR. M. Cowper, L.
H. Davidson, Org. Syn. Coll. Vol. II, P480 、B. J
ousseaume, J. G. Duboudin, J. Organomet. Chem., 91
(1), C1, (1975) 、S. F. Reed, Jr., J. Org. Chem.30
(9), 3258 (1965)等に記載の方法により製造することが
できる。
【0043】製造方法4.
【化9】 (式中、R 、R'、R1、R2、X 及びn は前記に同じくし、
R'''は水素原子、アセチル基又は(C1-6)アルキコキシカ
ルボニル基を示す。) 一般式(IV)で表される化合物と一般式(VI)で表される化
合物とを不活性溶媒、パラジウム(Pd)触媒及び塩基の存
在下、配位子の存在下又は不存在下に反応させることに
より一般式(IIb) で表されるピラゾリン類を製造するこ
とができる。本反応で使用できる不活性溶媒としては、
例えばジメトキシエタン、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン、N,N−ジメチルホルムアミド等を使用すること
ができる。
【0044】パラジウム触媒としては、例えば酢酸パラ
ジウム、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジ
ウム等を、配位子としては、例えば、トリアルキルホス
フィン、トリフェニルホスフィン、1,2−ビス(ジフ
ェニルホスフィノ)エタン等を使用することができる。
塩基としては無機塩基又は有機塩基を使用することがで
き、例えば水素化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カ
リウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエチ
ルアミン等の塩基を使用することができる。本反応は−
20℃〜150℃の範囲で行えば良く、好ましくは0℃
〜100℃の範囲である。反応時間は反応規模、反応温
度により一定しないが、0.5〜48時間の範囲であ
る。反応終了後、目的物を含む反応系より常法により単
離し、必要に応じて精製することにより一般式(II)で表
されるピラゾリン類を製造することができる。本反応は
π−アリルパラジウム中間体を経由して行われる求核置
換反応であり、例えばB. M. Trost, T. R. Verhoeven,
J. Am. Chem. Soc., 102, 4730 (1980) 、J. Tsuji, I.
Shimizu, I. Minami, Y. Ohashi, T. Sugiura, K. Tak
ahashi, J. Org. Chem., 50, 1523 (1985) 等に記載の
方法に準じて行えば良い。
【0045】製造方法5.
【化10】 (式中、R1、R2、X 、n 及びZ は前記に同じくし、R''
は4−(C1-6)アルコキシフェニル基を示す。) 製造方法4に従って製造される一般式(IIc) で表される
ピラゾリン類を不活性溶媒の存在下及び酸化剤の存在下
に反応させることにより一般式(IId) で表されるピラゾ
リン類を製造をすることができる。本反応で使用される
不活性溶媒としては、たとえばメタノール、エタノー
ル、プロパノール等のアルコール類、アセトニトリル等
のニトリル類、N,N−ジメチルホルムアミド等の不活
性溶媒を使用することができ、これらの不活性溶媒は単
独で若しくは混合して使用することができる。酸化剤と
しては、例えば硝酸セリウム(IV)アンモニウム、酸化銀
等を使用することができ、酸化剤の使用量は一般式(II
c) で表されるピラゾリン類に対して等モル乃至過剰モ
ルの範囲から選択して使用すれば良く、好ましくは2倍
モル以上使用するのが良い。
【0046】本反応は−20℃〜100℃の範囲で行わ
れ、好ましくは0℃〜30℃の範囲で行うのが良く、反
応時間は反応規模、反応温度等により一定しないが0.
5〜24時間の範囲で行うことができる。反応終了後、
目的物を含む反応系より常法により単離し、必要に応じ
て精製することにより一般式(IId) で表されるピラゾリ
ン類を製造することができる。本反応は、例えばP. Jac
ob, III, P, S, Callery, A. T. Shulgin, N. Castagno
li, jR., J. Org. Chem., 41(22), 3627 (1976) 、E.
A. Najat, B. Chantal,V. Jean, Synthetic Commun.,
18, 2073 (1988), D. R. Kroneuthal, C. Y. Han, M.
R. Taylor, J. Org. Chem.,47, 2765 (1982) 等に記載
の方法に準じて製造することができる。
【0047】製造方法6.
【化11】 (式中、R1、R2、X 、n 、Z 及びHal は前記に同じく
し、R'''' は(C1-6)アルキル基、(C2-6)アルケニル基、
(C2-6)アルキニル基、(C1-6)アルコキシ(C1-6)アルキル
基、フェニル(C1-6)アルキル基、フェノキシ(C1-6)アル
キル基又は1,3−ジオキサン−2−イル(C1-6)アルキ
ル基を示す。) 一般式(IId) で表されるピラゾリン類と一般式(VI)で表
されるハライド類とを不活性溶媒、塩基の存在下に反応
させることにより一般式(IIc) で表されるピラゾリン類
を製造方法3と同様にして製造することができる。
【0048】以下に製造方法3〜6に従って製造される
一般式(II)で表される代表的な化合物を第3表及び第5
表に示す。一般式(IIa)
【化12】
【0049】
【表20】
【0050】
【表21】
【0051】
【表22】
【0052】
【表23】
【0053】
【表24】
【0054】
【表25】
【0055】
【表26】
【0056】
【表27】
【0057】
【表28】
【0058】第3表中の化合物No.a-100の化合物の1-N
MRデ−タを第4表に示す。
【表29】 一般式(IIb)
【化13】
【0059】
【表30】
【0060】
【実施例】以下に製造方法1〜6の本発明の一般式(I)
で表される2−ピラゾリン−5−オン誘導体及び一般式
(II)で表されるピラゾリン類の実施例を例示する。実施
例1. 4−エチル−3−メチル−1−フェニル−4−
(2−フェニル−2,3−エポキシプロピル)−2−ピ
ラゾリン−5−オン(化合物No33)の製造
【化14】 水素化ナトリウム0.13g(3.3ミリモル)をジメ
チルスルホキシド3mlに加え、60〜70℃で1時間
攪拌した後、テトラヒドロフラン1mlを加えて反応液
を氷冷し、0℃にてトリメチルスルホニウムヨージド
0.67g(3.3ミリモル)を加えて、添加10分後
に氷冷下に4−ベンゾイルメチル−4−エチル−3−メ
チル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5−オン0.9
6g(3ミリモル)を加えて3時間反応を行った後、一
夜放置した。反応終了後、反応液に氷水を注ぎ、目的物
を酢酸エチルで抽出し、抽出液を水洗及び硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、減圧下に濃縮して粗生成物を得、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:テトラヒド
ロフラン=3:1)で分離精製を行うことにより目的物
のL体及びS体の混合物を0.55g得た。 物性 nD 1.5852(23.8℃) 収率 55%
【0061】実施例2. 4−エチル−3−メチル−1
−フェニル−4−(2−フェニル−2,3−エポキシプ
ロピル)−2−ピラゾリン−5−オン(化合物No34及
び35)の製造
【化15】 4−エチル−3−メチル−1−フェニル−4−(2−フ
ェニル−2−プロペン−1−イル)−2−ピラゾリン−
5−オン0.32g(1ミリモル)をクロロホルム5m
lに溶解し、該溶液にm−クロロ過安息香酸0.52g
(3ミリモル)を加えて3時間加熱還流した。反応終了
後、氷冷下に炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて充分攪
拌し、ジエチルエーテルを加えて目的物を抽出し、抽出
液を炭酸水素ナトリウム水溶液及び硫酸第一鉄水溶液で
順次洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥を行った。乾燥さ
せた抽出液の溶媒を減圧下に留去して得られた粗生成物
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:テ
トラヒドロフラン=3:1)で分離精製を行うことによ
り目的物のL体を0.11g及びS体を0.08g得
た。 物性 L体 nD 1.5853(22.9℃) 収率 32.7% S体 nD 1.5890(22.5℃) 23.8%
【0062】実施例3. 4−(3−クロロベンゾイ
ル)メチル−3,4−ジメチル−1−フェニル−2−ピ
ラゾリン−5−オン(化合物No.a-14 )の製造
【化16】 3,4−ジメチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−5
−オン4.03g(2.1ミリモル)を、水素化ナトリ
ウム0.91g(23ミリモル)をテトラヒドロフラン
60mlに懸濁させた懸濁液に加えて1 時間加熱還流下
に反応を行い、次いで反応液を氷冷下にm-クロロフェナ
シルブロミド5g(21ミリモルを加えた後、2時間氷
冷下で反応を行い、一夜放置した。反応終了後、反応液
を氷水中に注ぎ目的物を酢酸エチルで抽出し、抽出液を
水洗及び硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮して
得られた粗生成物をn−ヘキサン−エーテルにより結晶
化させることにより目的物4.2gを得た。 物性 m.p.167.5 ℃(分解) 収率 57%
【0063】実施例4. 1−(3,5−ジクロロフェ
ニル)−4−エチル−3−メチル−4−(2−フェニル
−2−プロペン−1−イル)−2−ピラゾリン−5−オ
ン(化合物Nob-12) の製造
【化17】 エチレングリコール ジメチルエーテル20mlに1−
(3,5−ジクロロフェニル)−4−エチル−3−メチ
ル−2−ピラゾリン−5−オン0.70g(2.6ミリ
モル)、2−フェニル−2−プロペン−1−イル アセ
テート0.55g(3.1ミリモル)酢酸パラジウム
0.06g(0.26ミリモル)、トリフェニルホスフ
ィン0.27g(1.04ミリモル)及び炭酸ナトリウ
ム0.55g(5.2ミリモル)を加え、窒素雰囲気下
に3時間加熱還流して反応を行った。反応終了後、反応
液を放冷して濾過し、得られた濾液を減圧下に濃縮して
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(n−ヘキサン:酢酸エチル=6:1)で生成すること
により目的物1.00gを得た。 物性 m.p. 83.7 ℃ 収率 100%
【0064】実施例5. 4−ベンゾイルメチル−4−
エチル−3−メチル−1−フェニル−2−ピラゾリン−
5−オン(化合物No.b-1)の製造
【化18】 実施例1と同様にして得られた4−ベンゾイルメチル−
4−エチル−1−(4−メトキシフェニル)−3−メチ
ル−2−ピラゾリン−5−オン0.7g(2ミリモル)
をアセトニトリル10ml及びN,N−ジメチルホルム
アミド5mlの混合溶液に溶解し、該溶液に氷冷下に、
硝酸セリウム(IV)アンモニウム2.41g(4.4
ミリモル)を溶解した水溶液4mlを徐々に滴下した
後、冷却下に15分間反応を行った。反応終了後、反応
液を氷水中に注ぎ目的物を酢酸エチルで抽出し、抽出液
を水洗及び硫酸マグネシウムで乾燥後、減圧下に濃縮し
て得られた粗生成物を少量の酢酸エチルを含むエーテル
から結晶化させることにより目的物0.29gを得た。 物性 m.p.186.1 ℃(分解) 収率 59%
【0065】実施例6. 4−ベンゾイルメチル−4−
エチル−3−メチル−1−(2−プロペン−1−イル)
−2−ピラゾリン−5−オン(化合物No.B-10 )の製造
【化19】 実施例2で得られた4−ベンゾイルメチル−4−エチル
−3−メチル−2−ピラゾリン−5−オン2.44g
(10ミリモル)をN,N−ジメチルホルムアミド20
mlに溶解し、該溶液にカリウム−t−ブトキシド1.
3g(純度>95%、11ミリモル)を氷冷下に加えて
1時間攪拌し、次いで冷却下に臭化アリル1.33g
(11ミリモル)を滴下して1時間反応を行い、一夜放
置した。反応終了後、反応液を氷水中に注ぎ、目的物を
酢酸エチルで抽出し、抽出液を水洗及び硫酸マグネシウ
ムで乾燥後、減圧下に濃縮して得られた粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(n−ヘキサン:酢酸
エチル=4:1)で分離することにより目的物2.0g
を得た。更に得られた目的物をn−ヘキサン及びエーテ
ルの混合溶液より結晶化を行い無色結晶を得た。 物性 m.p. 54.8 ℃ 収率 70%
【0066】本発明の一般式(I) で表される2−ピラゾ
リン誘導体を有効成分として含有する除草剤は、例えば
イヌビエ(イネ科1年生、水田の害草)、タマガヤツリ
(カヤツリグサ科1年生草、水田の害草)、マツバイ
(カヤツリグサ科多年生草、湿地、水路、水田に発生、
水田の多年生害草)、ウリカワ(オモダカ科、水田、湿
地、溝に発生する多年生害草)、ホタルイ(カヤツリグ
サ科多年生草、水田、湿地、溝に発生)、スズメノテッ
ポウ(イネ科雑草、水田、低湿地に発生)、エンバク
(イネ科越年草、平地、荒地、畑地に発生)、ヨモギ
(キク科多年生草、山野、畑地に発生)、メヒシバ(イ
ネ科1年生草、畑、樹園地の強害草)、ギシギシ(タデ
科多年生草、畑地、道端に発生)、コゴメガヤツリ(カ
ヤツリグサ科1年生草、アオビユ(ヒユ科1年生草、空
き地、道端、畑地に発生)、オナモミ(キク科1年生
草、畑地の害草)、イチビ(アオイ科1年生草、畑地の
害草)、ヨウシュチョウセンアサガオ(ヒルガオ科1年
生草、畑地の害草)、オオイヌノフグリ(ゴマノハグサ
科1〜2年生草、畑地の害草)、ヤエムグラ(アカネ科
1年生草、畑地、樹園地の害草)等の水田、畑、樹園
地、湿地等に発生する1年生及び多年生雑草を除草する
のに有用であり、特に水田におけるイヌビエ、ホタルイ
等の雑草の防除に有用である。
【0067】本発明の一般式(I) で表される2−ピラゾ
リン−5−オン誘導体を有効成分として含有する除草剤
は出芽前及び出芽後にある雑草に対して優れた除草効果
を示すことから、有用植物の植え付け予定地に予め処理
するとか、有用植物の植え付け後(有用植物が樹園のご
とく既に定植されている場合を含む)雑草の発生始期か
ら生育期に処理することにより本発明除草剤の有する特
徴ある生理活性を効果的に発現させることができる。し
かし本発明の除草剤はこのような態様おいてのみ使用さ
れねばならないというものではなく、例えば本発明除草
剤は水田用除草剤として使用することができるばかりで
なく、一般雑草の除草剤としても使用することができ、
例えば刈り取り跡、休耕田畑、畦畔、農道、水路、牧草
造成地、墓地、公園、道路、運動場、建物の周辺の空き
地、開墾地、線路端、森林等の一般雑草の駆除のために
使用することもできる。この場合、雑草の発生始期まで
に処理するのが経済的にも最も効果的であるが、必ずし
もこれに限定されず、生育期にある雑草をも防除するこ
とが可能である。
【0068】本発明の一般式(I) で表される2−ピラゾ
リン−5−オン誘導体を除草剤として使用する場合、農
薬製剤上の常法に従い、使用上都合の良い形状に製剤し
て使用するのが一般的である。即ち、本発明の一般式
(I) で表される2−ピラゾリン−5−オン誘導体は、こ
れらを適当な不活性担体に、又は必要に応じて補助剤と
一緒に、適当な割合に配合して溶解、分離、懸濁、混
合、含浸、吸着若しくは付着させ、適宜の剤形、例えば
懸濁剤、乳剤、液剤、水和剤、粒剤、粉剤、錠剤等に製
剤して使用すれば良い。
【0069】本発明で使用できる不活性担体としては固
体又は液体の何れであっても良く、固体の担体になりう
る材料としては、例えばダイズ粉、穀物粉、木粉、樹皮
粉、鋸粉、タバコ茎粉、クルミ殻粉、ふすま、繊維素粉
末、植物エキス抽出後の残渣、粉砕合成樹脂等の合成重
合体、粘土類(例えばカオリン、ベントナイト、酸性白
土等)、タルク類(例えばタルク、ピロフィライド
等)、シリカ類(例えば珪藻土、珪砂、雲母、ホワイト
カーボン〔含水微粉珪素、含水珪酸ともいわれる合成高
分散珪酸で、製品により珪酸カルシウムを主成分として
含むものもある。〕)、活性炭、イオウ粉末、軽石、焼
成珪藻土、レンガ粉砕物、フライアッシュ、砂、炭酸カ
ルシウム、燐酸カルシウム等の無機鉱物性粉末、硫安、
燐安、硝安、尿素、塩安等の化学肥料、堆肥等を挙げる
ことができ、これらは単独で若しくは二種以上の混合物
の形で使用される。
【0070】液体の担体になりうる材料としては、それ
自体溶媒能を有するものの他、溶媒能を有さずとも補助
剤の助けにより有効成分化合物を分散させうることとな
るものから選択され、例えば代表例として次に挙げる担
体を例示できるが、これらは単独で若しくは2種以上の
混合物の形で使用され、例えば水、アルコール類(例え
ばメタノール、エタノール、イソプロパノール、ブタノ
ール、エチレングリコール等)、ケトン類(例えばアセ
トン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、
ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、エーテル
類(例えばエチルエーテル、ジオキサン、セロソルブ、
ジプロピルエーテル、テトラヒドロフラン等)、脂肪族
炭化水素類(例えばケロシン、鉱油等)、芳香族炭化水
素類(例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ソルベン
トナフサ、アルキルナフタレン等)、ハロゲン化炭化水
素類(例えばジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭
素等)、エステル類(例えば酢酸エチル、ジイソプピル
フタレート、ジブチルフタレート、ジオクチルフタレー
ト等)、アミド類(例えばジメチルホルムアミド、ジエ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等)、ニトリ
ル類(例えばアセトニトリル等)、ジメチルスルホキシ
ド類等を挙げることができる。
【0071】他の補助剤としては次に例示する代表的な
補助剤をあげることができ、これらの補助剤は目的に応
じて使用され、単独で、ある場合は二種以上の補助剤を
併用し、又ある場合には全く補助剤を使用しないことも
可能である。有効成分化合物の乳化、分散、可溶化及び
/又は湿潤の目的のために界面活性剤が使用され、例え
ばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエ
チレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレン
高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポ
リオキシエチレンソルビタンモノオレエート、アルキル
アリールスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸縮合物、
リグニンスルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル等
の界面活性剤を例示することができる。
【0072】又、有効成分化合物の分散安定化、粘着及
び/又は結合の目的のために、次に例示する補助剤を使
用することもでき、例えばカゼイン、ゼラチン、澱粉、
メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アラ
ビアゴム、ポリビニルアルコール、松根油、糠油、ベン
トナイト、リグニンスルホン酸塩等の補助剤を使用する
こともできる。固体製品の流動性改良のために次に挙げ
る補助剤を使用することもでき、例えばワックス、ステ
アリン酸塩、燐酸アルキルエステル等の補助剤を使用で
きる。懸濁性製品の解こう剤として、例えばナフタレン
スルホン酸縮合物、縮合燐酸塩等の補助剤を使用するこ
ともできる。消泡剤としては、例えばシリコーン油等の
補助剤を使用することもできる。
【0073】有効成分化合物の配合割合は必要に応じて
加減することができ、例えば粉剤或いは粒剤とする場合
は0.01〜50重量%、又乳剤或いは水和剤とする場
合も同様0.01〜50重量%が適当である。本発明の
一般式(I) で表される2−ピラゾリン−5−オン誘導体
を有効成分として含有する除草剤は各種雑草を枯殺し若
しくは生育を抑制するためにそのまま、又は水等で適宜
希釈し、若しくは懸濁させた形で殺草若しくは生育抑制
に有効な量を当該雑草に、又は当該雑草の発生若しくは
成育が好ましくない場所において茎葉又は土壌に適用し
て使用すればよい。
【0074】本発明の一般式(I) で表される2−ピラゾ
リン−5−オン誘導体を有効成分として含有する除草剤
の使用量は種々の因子、例えば目的、対象雑草、作物の
生育状況、雑草の発生傾向、天候、環境条件、剤型、施
用方法、施用場所、施用時期等により変動するが、有効
成分化合物として1ヘクタール当たり0.1g〜10k
gの範囲から目的に応じて適宜選択すれば良い。本発明
の一般式(I) で表される2−ピラゾリン−5−オン誘導
体を有効成分として含有する除草剤を更に防除対象雑
草、防除適期の拡大のため、或いは薬量の低減をはかる
目的で他の除草剤と混合して使用することも可能であ
る。以下に本発明の代表的な製剤例及び試験例を示す
が、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、製
剤例中、部とあるのは重量部を示す。
【0075】製剤例1. 本発明化合物 50部 キシレン 40部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルと アルキルベンゼンスルホン酸カルシウムとの混合物 10部 以上を均一に混合溶解して乳剤とする。 製剤例2. 本発明化合物 3部 クレー粉末 82部 珪藻土粉末 15部 以上を均一に混合粉砕して粉剤とする。
【0076】製剤例3. 本発明化合物 5部 ベントナイトとクレーの混合粉末 90部 リグニンスルホン酸カルシウム 5部 以上を均一に混合し、適量の水を加えて混練し、造粒、
乾燥して粒剤とする。製剤例4. 本発明化合物 20部 カオリンと合成高分散珪酸 75部 ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテルとアル キルベンゼンスルホン酸カルシウムとの混合物 5部 以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
【0077】試験例1 出芽前の水田雑草に対する除草
効果試験 1万分の1アールポットに土壌を詰めて水田状態にし、
水田雑草であるイヌビエ、ホタルイの種子を出芽前の状
態に調整した。これに本発明化合物(第1表に記載の化
合物)を有効成分とする薬剤を所定薬量の薬液として処
理をした。処理21日後に除草効果を調査し、無処理と
比較して除草率を算出し、下記の基準に従って判定を行
った。又、同時にイネに対する薬害の調査も行い、下記
基準で判定した。
【0078】除草活性の判定基準。 5・・・100%の殺草率。 4・・・90%〜99%の殺草率。 3・・・70%〜89%の殺草率。 2・・・40%〜69%の殺草率。 1・・・1%〜39の殺草率。 0・・・0%の殺草率。 薬害の判定基準。 5・・・100%の殺草率。 4・・・90%〜99%の殺草率。 3・・・70%〜89%の殺草率。 2・・・40%〜69%の殺草率。 1・・・21%〜39%の殺草率。 0・・・0%〜20%の殺草率(薬害無し)。 結果を第6表に示す。
【0079】
【表31】
【0080】
【表32】
【0081】
【表33】
【0082】
【表34】
【0083】
【表35】
【0084】
【表36】
【0085】
【表37】
【0086】
【表38】
【0087】
【表39】
【0088】
【表40】
【0089】
【表41】
【0090】
【表42】
【0091】
【表43】
【0092】試験例2 出芽後の水田雑草に対する除草
効果試験 1万分の1アールポットに土壌を詰めて水田状態にし、
水田雑草であるイヌビエ、ホタルイ及びコナギの種子を
一葉期になるように調整した。これに本発明化合物(表
1に記載の化合物)を有効成分とする薬剤の所定薬量の
薬液を処理をした。処理21日後に除草効果を調査し、
無処理と比較して除草率を算出し、試験例1の基準に従
って判定を行った。又、同時にイネに対する薬害の調査
も行い、実施例1と同じ基準で判定し、結果を第7表に
示す。
【0093】
【表44】
【0094】
【表45】
【0095】
【表46】
【0096】
【表47】
【0097】
【表48】
【0098】
【表49】
【0099】
【表50】
【0100】
【表51】
【0101】
【表52】
【0102】
【表53】
【0103】
【表54】
【0104】
【表55】
【0105】
【表56】
【0106】試験例3 出芽前の畑地雑草に対する除草
効果 縦10cm×横20cm×高さ5cmのポリエチレン製
バットに土壌を詰め、これに畑地雑草であるスズメノテ
ッポウ(Am)、イヌビエ(Ec)、オオイヌノフグリ
(Vp)及び畑地作物としてコムギ及びダイズの種子を
播種覆土した。これに本発明化合物(表1に記載の化合
物)を有効成分とする薬剤を所定濃度の散布液として処
理した。処理14日後に除草効果を調査し、試験例1と
同様にして殺草率を算出し、判定を行った。同時にダイ
ズ及びコムギに対する薬害を調査して、試験例1に準じ
て判定を行った。結果を第8表に示す。
【0107】
【表57】
【0108】
【表58】
【0109】
【表59】
【0110】
【表60】
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 231:22 303:02) (C07D 405/14 213:16 231:22 303:02) (C07D 405/14 213:64 231:22 303:02) (C07D 405/14 231:22 239:24) (C07D 405/14 231:22 319:06 303:02)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 〔式中、R は(C1-8)アルキル基、ハロ(C1-6)アルキル
    基、(C2-6)アルケニル基、(C2-6)アルキニル基、(C1-6)
    アルコキシ(C1-6)アルキル基、フェニル基、同一若しく
    は異なっても良く、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ
    基、(C1-6)アルキル基、ハロ(C1-6)アルキル基、(C1-6)
    アルコキシ基、ハロ(C1-6)アルコキシ基、(C1-6)アルキ
    ルチオ基、ハロ(C1-6)アルキルチオ基、ピリジル基又は
    同一若しくは異なっても良く、ハロゲン原子、ニトロ
    基、シアノ基、(C1-6)アルキル基、ハロ(C1-6)アルキル
    基、(C1-6)アルコキシ基、ハロ(C1-6)アルコキシ基、(C
    1-6)アルキルチオ基又はハロ(C1-6)アルキルチオ基から
    選択される1〜4個の置換基を有するピリジル基、ピリ
    ジルオキシ基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原
    子、(C1-6)アルキル基又はハロ(C1-6)アルキルから選択
    される1〜4個の置換基を有するピリジルオキシ基から
    選択される1〜5個の置換基を有するフェニル基、フェ
    ニル(C1-6)アルキル基、フェノキシ(C1-6)アルキル基、
    ナフチル基、ピリジル基、ピリミジル基、同一又は異な
    っても良く、(C1-6)アルキル基、ハロ(C1-6)アルキル
    基、(C1-6)アルコキシ基又はハロ(C1-6)アルコキシ基か
    ら選択される1〜3個の置換基を有するピリミジル基又
    は1,3−ジオキサン−2−イル(C1-6)アルキル基を示
    し、R1及びR2は同一又は異なっても良く、水素原子、(C
    1-6)アルキル基、ハロ(C1-6)アルキル基、(C1-6)アルコ
    キシ基、(C1-6)アルキルチオ(C1-6)アルキル基、(C2-6)
    アルケニル基、(C2-6)アルキニル基、(C1-6)アルコキシ
    カルボニル(C1-6)アルキル基、又はフェニル(C1-6)アル
    キル基を示し、R1及びR2は(C 3-6)アルキレン基で結合す
    ることもできる。X は同一又は異なっても良く、ハロゲ
    ン原子、ニトロ基、シアノ基、(C1-6)アルキル基、ハロ
    (C1-6)アルキル基、(C1-6)アルコキシ基、ハロ(C1-6)ア
    ルコキシ基、(C1-6)アルキルチオ基、アルキルスルフィ
    ニル基、ハロ(C1-6)アルキルチオ基、シアノ(C1-6)アル
    コキシ基、(C2-6)アルケニル基、(C2-6)アルキニル基、
    (C2-6)アルケニルオキシ基、(C2-6)アルキニルオキシ
    基、アミノ基、同一又は異なっても良くアルキル基、ハ
    ロアルキル基, アルキルカルボニル基、ハロアルキルカ
    ルボニル基、フェニルカルボニル基又は同一若しくは異
    なっても良い1〜5個のハロゲン原子により置換された
    フェニルカルボニル基から選択される1〜2個の置換基
    を有するアミノ基、アミノカルボニル基、同一又は異な
    っても良いモノ又はジ(C1-6)アルキルアミノカルボニル
    基、(C1-6)アルコキシイミノ(C1-6)アルコキシ基、(C
    1-6)アルキルカルボニルオキシ基、(C1-6)アルコキシカ
    ルボニル基、(C1-6)アルコキシカルボニルオキシ基、(C
    1-6)アルコキシカルボニル(C1-6)アルコキシ基、フェニ
    ル基、フェノキシ基、同一又は異なっても良く、ハロゲ
    ン原子、(C1-6)アルキル基又はハロ(C1-6)アルキル基か
    ら選択される1〜5個の置換基を有するフェノキシ基、
    フェニルチオ基、フェニル(C1-6)アルキルオキシ基、フ
    ェニル(C2-6)アルキニル基、同一又は異なっても良く,
    ハロゲン原子、(C1-6)アルキル基又はハロ(C1-6)アルキ
    ル基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフ
    ェニル(C2-6)アルキニル基、、ピリジルオキシ基、同一
    又は異なっても良く,ハロゲン原子、(C1-6)アルキル基
    又はハロ(C1-6)アルキル基から選択される1〜4個の置
    換基を有するピリジルオキシ基、フタルイミドイル基又
    は隣り合った炭素原子と結合した(C2-4)アルキレン基を
    示し、n は0〜5の整数を示す。〕で表される2−ピラ
    ゾリン−5−オン誘導体。
  2. 【請求項2】 一般式(II) 【化2】 〔式中、R'は水素原子、(C1-8)アルキル基、ハロ(C1-6)
    アルキル基、(C2-6)アルケニル基、(C2-6)アルキニル
    基、(C1-6)アルコキシ(C1-6)アルキル基、フェニル基、
    同一若しくは異なっても良く、ハロゲン原子、ニトロ
    基、シアノ基、(C1-6)アルキル基、ハロ(C1-6)アルキル
    基、(C1-6)アルコキシ基、ハロ(C1-6)アルコキシ基、(C
    1-6)アルキルチオ基、ハロ(C1-6)アルキルチオ基、ピリ
    ジル基又は同一若しくは異なっても良く、ハロゲン原
    子、ニトロ基、シアノ基、(C1-6)アルキル基、ハロ(C
    1-6)アルキル基、(C1-6)アルコキシ基、ハロ(C1-6)アル
    コキシ基、(C1-6)アルキルチオ基又はハロ(C1-6)アルキ
    ルチオ基から選択される1〜4個の置換基を有するピリ
    ジル基、ピリジルオキシ基、同一又は異なっても良く、
    ハロゲン原子、(C1-6)アルキル基又はハロ(C1-6)アルキ
    ルから選択される1〜4個の置換基を有するピリジルオ
    キシ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニ
    ル基、フェニル(C1-6)アルキル基、フェノキシ(C1-6)ア
    ルキル基、ナフチル基、ピリジル基、ピリミジル基、同
    一又は異なっても良く、(C1-6)アルキル基、ハロ(C1-6)
    アルキル基、(C1-6)アルコキシ基又はハロ(C1-6)アルコ
    キシ基から選択される1〜3個の置換基を有するピリミ
    ジル基又は1,3−ジオキサン−2−イル(C1-6)アルキ
    ル基を示し、R1及びR2は同一又は異なっても良く、水素
    原子、(C1-6)アルキル基、ハロ(C1-6)アルキル基、(C
    1-6)アルコキシ基、(C1-6)アルキルチオ(C1-6)アルキル
    基、(C2-6)アルケニル基、(C2-6)アルキニル基、(C1-6)
    アルコキシカルボニル(C1-6)アルキル基、又はフェニル
    (C1-6)アルキル基を示し、R1及びR2は(C3-6)アルキレン
    基で結合することもできる。X は同一又は異なっても良
    く、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、(C1-6)アルキ
    ル基、ハロ(C1-6)アルキル基、(C1-6)アルコキシ基、ハ
    ロ(C1-6)アルコキシ基、(C1-6)アルキルチオ基、アルキ
    ルスルフィニル基、ハロ(C1-6)アルキルチオ基、シアノ
    (C1-6)アルコキシ基、(C2-6)アルケニル基、(C2-6)アル
    キニル基、(C2-6)アルケニルオキシ基、(C2-6)アルキニ
    ルオキシ基、アミノ基、同一又は異なっても良くアルキ
    ル基、ハロアルキル基, アルキルカルボニル基、ハロア
    ルキルカルボニル基、フェニルカルボニル基又は同一若
    しくは異なっても良い1〜5個のハロゲン原子により置
    換されたフェニルカルボニル基から選択される1〜2個
    の置換基を有するアミノ基、アミノカルボニル基、同一
    又は異なっても良いモノ又はジ(C1-6)アルキルアミノカ
    ルボニル基、(C1-6)アルコキシイミノ(C1-6)アルコキシ
    基、(C1-6)アルキルカルボニルオキシ基、(C1-6)アルコ
    キシカルボニル基、(C1-6)アルコキシカルボニルオキシ
    基、(C1-6)アルコキシカルボニル(C1-6)アルコキシ基、
    フェニル基、フェノキシ基、同一又は異なっても良く、
    ハロゲン原子、(C1-6)アルキル基又はハロ(C1-6)アルキ
    ル基から選択される1〜5個の置換基を有するフェノキ
    シ基、フェニルチオ基、フェニル(C1-6)アルキルオキシ
    基、フェニル(C2-6)アルキニル基、同一又は異なっても
    良く,ハロゲン原子、(C1-6)アルキル基又はハロ(C1-6)
    アルキル基から選択される1〜5個の置換基を環上に有
    するフェニル(C2-6)アルキニル基、、ピリジルオキシ
    基、同一又は異なっても良く,ハロゲン原子、(C1-6)ア
    ルキル基又はハロ(C1-6)アルキル基から選択される1〜
    4個の置換基を有するピリジルオキシ基、フタルイミド
    イル基又は隣り合った炭素原子と結合した(C2-4)アルキ
    レン基を示し、n は0〜5の整数を示し、Z は酸素原子
    又はエキソメチレン基を示す。〕で表される2−ピラゾ
    リン−5−オン誘導体。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の2−ピラゾリン−5−オ
    ン誘導体を有効成分として含有することを特徴とする除
    草剤。
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