JP2790066B2 - 楽音信号発生装置および波形メモリ読出補間装置 - Google Patents

楽音信号発生装置および波形メモリ読出補間装置

Info

Publication number
JP2790066B2
JP2790066B2 JP6323423A JP32342394A JP2790066B2 JP 2790066 B2 JP2790066 B2 JP 2790066B2 JP 6323423 A JP6323423 A JP 6323423A JP 32342394 A JP32342394 A JP 32342394A JP 2790066 B2 JP2790066 B2 JP 2790066B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveform data
waveform
time
interpolation
tone
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP6323423A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08179775A (ja
Inventor
秀雄 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP6323423A priority Critical patent/JP2790066B2/ja
Publication of JPH08179775A publication Critical patent/JPH08179775A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2790066B2 publication Critical patent/JP2790066B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、楽音波形の時系列サ
ンプルデータをメモリから読み出すことによりデジタル
楽音信号を出力する楽音信号発生装置および該楽音信号
発生装置における波形データの補間演算処理を行う波形
メモリ読出補間装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器の音源として、楽音波形の時系
列サンプルデータ(以下、波形データという)を予めメ
モリに記憶しておき、この波形データを楽音発生指示に
応答して逐次読み出すことにより楽音信号を出力する波
形読み出し方式の音源が知られている。この波形読み出
し方式の音源は、ピッチ同期方式音源とピッチ非同期方
式音源に大別される。
【0003】ここで、ピッチ同期方式音源は、発生すべ
き楽音の音高に比例した読み出し周波数に従って波形メ
モリから波形データを読み出すことにより楽音信号を出
力するものである。また、ピッチ非同期方式の音源は、
発生すべき楽音の音高に関係なく常に一定の読み出し周
波数に従って波形メモリから波形データを読み出し、こ
の波形データに基づいて楽音信号を発生するものであ
る。
【0004】ところで、楽音波形をサンプリングするこ
とにより波形データ列を作成した場合、この波形データ
列には元の波形に対応したスペクトルの他、このスペク
トルをサンプリング周波数の整数倍の各周波数を対称軸
として各々対称配置したスペクトル分布のイメージスペ
クトルが含まれることとなる。例えば図13に例示する
ようにサンプリング前の楽音波形が24kHz以下のス
ペクトルから成り立っている場合、この楽音波形をサン
プリング周波数fs=48kHzのサンプリングクロッ
クでサンプリングすると、この結果得られる波形データ
列には図14に示すように48±24kHz、96±2
4kHz、…、m・fs±24kHz、…の周波数範囲
のイメージスペクトルが含まれることとなる。このよう
にして発生されるイメージスペクトルが本来の楽音波形
のスペクトルと周波数軸上において重複すると、いわゆ
る折り返し雑音となる。この折り返し雑音は、一旦発生
すると除去することが極めて困難であり、折り返し雑音
を含んだ波形データがそのまま楽音として再生されると
耳障りな雑音として聴取されることとなる。従って、質
の良い楽音再生を行うためには、波形データの採取から
その波形データを楽音信号として再生するまでの全過程
を通じて折り返し雑音が生じないように留意する必要が
ある。
【0005】ピッチ同期方式の音源は、上述した通り、
発生すべき楽音の音高に比例した読み出し周波数に従っ
て波形データを読み出すことにより楽音波形を再生する
ものである。従って、この音源の場合、サンプリング周
波数の1/2以上の周波数のスペクトルを含まない楽音
波形から得られた波形データ列である限り(すなわち、
波形データ列自体が折り返し雑音を含んでいない場
合)、如何なる周波数で波形データの読み出しを行った
としても、折り返し雑音を含まない楽音波形が再生され
る。何故ならば、読み出される波形データのスペクトル
の上限周波数は、読み出し周波数の増減に比例して増減
するからである。図15および図16はこの例を示すも
のであり、図15は図14にスペクトル分布を示す波形
データを50kHzの読み出し周波数で読み出すことに
より得られる波形のスペクトル分布、図16は同波形デ
ータを40kHzの読み出し周波数で読み出すことによ
り得られる波形のスペクトル分布を示すものである。
【0006】しかしながら、ピッチ同期式音源によって
楽音信号を発生した場合、楽音信号を構成する波形デー
タの出力周波数が楽音信号の音高によって変化するた
め、後続の装置の処理が複雑になってしまう。例えば音
高の異なった2種類以上の楽音信号を混合して発生する
ような場合、両者の各波形データは異なるタイミングで
出力されるため、両者を直接加算することができないと
いう問題がある。
【0007】これに対し、ピッチ非同期方式の音源は、
楽音発生指示が与えられた場合に、指示された音高(楽
音周波数)に比例したFナンバと呼ばれる音高情報を発
生し、このFナンバをサンプリング周期毎に累算するこ
とにより、音高に応じたレートで変化するアドレス信号
を発生し、このアドレス信号に対応した波形データをメ
モリから再生するものである。ピッチ非同期式の音源に
おいては、これらの一連の処理が一定のサンプリング周
波数に同期して実行され、音高とは無関係に一定のサン
プリング周波数の波形データが出力される。従って、ピ
ッチ非同期式の音源においては、上記ピッチ同期式音源
の場合のような問題は生じない。
【0008】ところで、電子楽器においては、メモリに
記憶された1種類の楽音波形から音高が微妙に異なった
多くの種類の楽音信号を発生する必要がある。このた
め、Fナンバとして整数部および小数部を含んだ実数を
使用する必要がある。この小数部を含んだFナンバを使
用した場合、各サンプリング周期において発生されるア
ドレス信号も一般的に小数部を含むこととなるが、この
アドレス信号に対応した波形データ、例えばアドレス
「3.5」に対応した波形データはメモリには記憶され
ておらず読み出すことができない。
【0009】仮に各サンプリング周期において、アドレ
ス信号の整数部に対応した波形データをメモリから読み
出すこととすると、元の楽音波形とは全く異なった楽音
波形が再生されることとなる。図17は、図14に示す
スペクトル分布を有する波形データ(サンプリング周波
数48kHz)がメモリに記憶されている場合に、サン
プリング周波数50kHzのクロックに同期してFナン
バ=0.8を累算し、この累算結果たるアドレス信号の
整数部に対応した波形データをメモリから読み出したと
きの読み出し波形のスペクトル分布を例示したのであ
る。同図において、“×”のマークは、メモリ内の元の
波形データに含まれていた図14において破線で表示し
たスペクトルに対応した折り返し雑音を示している。図
17に示すように、ピッチ非同期再生においてアドレス
信号の整数部のみに基づいて波形データを再生した場合
には、多数の折り返し雑音成分が生じることとなる。
【0010】以上の不具合を防止するため、一般的にピ
ッチ非同期式の音源においては補間処理を行う。すなわ
ち、各サンプリング周期において、アドレス信号の整数
部に対応した波形データを含む複数個の連続した波形デ
ータをメモリから読み出し、これらの波形データに対
し、アドレス信号の小数部に対応して決定される補間係
数を乗じて加算することにより、アドレス信号に対応し
た波形データの補間を行う。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このような補間処理を
併用したピッチ非同期方式の音源によれば、任意の音高
の楽音信号を発生することができる。しかしながら、こ
のピッチ非同期式の音源は、発生すべき楽音の音高が高
い場合に折り返し雑音が発生し易いという問題があっ
た。以下、この問題について説明する。
【0012】まず、図14に示すスペクトル分布を有す
る波形データ(サンプリング周波数48kHz)がメモ
リに記憶されていたとする。仮にFナンバ=1とし、こ
のFナンバをサンプリング周波数50kHzのクロック
に同期して累算してアドレス信号を発生し、アドレス信
号に対応した波形データをメモリ内の波形データを使用
した補間演算により再生したとする。この場合、波形デ
ータの再生を行うサンプリング周波数は波形データ採取
時の50/48であるため、再生される波形のスペクト
ル(イメージスペクトルを除く。)の上限周波数は24
kHz×(50/48)=25kHzとなる。
【0013】次にFナンバが1より小さい場合、例えば
Fナンバ=0.8の条件で波形データの再生を行った場
合には、Fナンバ=1のときの再生波形を時間軸上に沿
って(1/0.8)倍に伸張し、この伸張した波形を5
0kHzのサンプリングクロックによりサンプリングし
直したものと同じ波形が再生される。
【0014】従って、この場合の再生波形のスペクトル
分布は、図18に示すものとなる。すなわち、Fナンバ
=0.8としたことにより、再生波形のスペクトルSA
はFナンバ=1のときの再生波形のスペクトルを周波数
軸上に沿って0.8倍に圧縮したものとなる。また、補
間処理により、破線によって示すイメージスペクトルは
除去されるが、50kHzのサンプリング周波数によっ
てサンプリングしたことによるイメージスペクトルS
B,SB,…が新たに再生波形のスペクトルとして加わ
る。このイメージスペクトルは、その周波数範囲がFナ
ンバ=1の場合の0.8倍に狭められているため、Fナ
ンバ=0.8に対応した本来必要な波形のスペクトルS
A(上限周波数20kHz)と重複せず、折り返し雑音
の原因とならない。
【0015】これに対し、Fナンバが1を越える場合、
例えばサンプリング周波数50kHzのクロックに同期
してFナンバ=1.2の条件で波形データの再生を行っ
た場合には、Fナンバ=1のときの再生波形を時間軸上
に沿って(1/1.2)倍に圧縮し、この圧縮した波形
を50kHzのサンプリングクロックによりサンプリン
グし直したものと同じ波形が再生される。
【0016】従って、この場合の再生波形のスペクトル
分布は、次のようになる。まず、Fナンバ=1.2とし
たことにより、再生波形のスペクトルSAは、図19に
示すように、Fナンバ=1のときの再生波形のスペクト
ルを周波数軸上に沿って1.2倍に伸張したものとな
る。また、補間処理により破線によって示すイメージス
ペクトルは除去されるが、図20に示すように、50k
Hzのサンプリング周波数によってサンプリングしたこ
とによるイメージスペクトルSB,SB,…が新たに再
生波形のスペクトルとして加わる。このイメージスペク
トルSBは、その周波数範囲がFナンバ=1の場合の
1.2倍に広がるため、Fナンバ=1.2に対応した本
来必要な波形のスペクトルSAと重複し、その重複部分
が折り返し雑音となる。
【0017】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、上記ピッチ非同期式音源の欠点を克服し、高い
音高の楽音信号を発生する場合においても折り返しノイ
ズを発生させることのない楽音信号発生装置および波形
メモリ読出補間装置を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
楽音発生指示に応答し、該楽音発生指示によって指示さ
れた音高の楽音波形を表す所定のサンプリング周波数の
デジタル楽音信号を出力する楽音信号発生装置におい
て、楽音波形を一定時間間隔でサンプリングすることに
より得られた波形データを記憶した波形メモリと、前記
指示された音高に対応したレートで変化するアドレス信
号を前記サンプリング周波数よりも高い演算サイクル周
波数に従って出力するアドレス信号発生手段と、前記波
形メモリに記憶された波形データのうち前記アドレス信
号の整数部に対応した所定個数の波形データと前記アド
レス信号の小数部に対応した補間演算用係数とを用いた
補間演算を前記演算サイクル周波数に従って実行するこ
とにより、前記指示された音高を有する波形データを出
力する補間手段と、前記補間手段によって出力された波
形データに対し、所定の高域遮断周波数以上のスペクト
ルを除去する処理を施し、その結果を前記サンプリング
周波数に従って出力するダウンサンプリング手段とを具
備することを特徴とする楽音信号発生装置を要旨とす
る。
【0019】請求項2に係る発明は、n個(nは整数)
の時分割チャネルを使用した時分割制御により、各時分
割チャネル毎に、波形メモリから波形データを読み出
し、読み出した波形データに基づいて補間波形データを
生成する波形メモリ読出補間装置において、前記n個の
時分割チャネルの各々に対応したアドレス信号を順次発
生するアドレス発生手段と、前記各アドレス信号の整数
部に基づいて前記波形メモリから波形データを読み出
し、各アドレス信号の小数部に応じて前記各時分割チャ
ネルに対応した補間波形データを各々生成して時分割で
出力する補間手段とを備え、前記補間手段が、前記n個
の時分割チャネルをk個(kはnの約数)のグループに
分けた各グループに対応した補間演算を実行するk個の
演算手段と、前記各時分割チャネルのアドレス信号の整
数部に対応した波形データを、前記波形メモリから、前
記k個の演算手段のうち当該時分割チャネルに対応した
補間演算を実行するものに引き渡すとともに、前記各時
分割チャネルのアドレス信号の小数部を、前記k個の演
算手段のうち当該時分割チャネルに対応した補間演算を
実行するものに引き渡す供給手段と、前記k個の演算手
段の補間演算結果であるn個の補間波形データを、時分
割多重化して出力する出力手段とを具備することを特徴
とする波形メモリ読出補間装置を要旨とする。
【0020】請求項3に係る発明は、n個(nは整数)
の時分割チャネルを使用した時分割制御により、各時分
割チャネル毎に、楽音発生指示に応答し、該楽音発生指
示によって指示された音高の楽音波形を表す所定のサン
プリング周波数のデジタル楽音信号を出力する楽音信号
発生装置において、楽音波形を一定時間間隔でサンプリ
ングすることにより得られた波形データを記憶した波形
メモリと、前記各時分割チャネル毎に、前記指示された
音高に対応したレートで変化するアドレス信号を前記サ
ンプリング周波数よりも高い演算サイクル周波数に従っ
て出力するアドレス信号発生手段と、前記各時分割チャ
ネル毎に、前記波形メモリに記憶された波形データのう
ち前記アドレス信号の整数部に対応した所定個数の波形
データと前記アドレス信号の小数部に対応した補間演算
用係数とを用いた補間演算を前記演算サイクル周波数に
従って実行することにより、前記指示された音高を有す
る波形データを出力する補間手段と、前記各時分割チャ
ネル毎に、前記補間手段によって出力された波形データ
に対し、所定の高域遮断周波数以上のスペクトルを除去
する処理を施し、その結果を前記サンプリング周波数に
従って出力するダウンサンプリング手段とを具備し、前
記補間手段が、前記n個の時分割チャネルをk個(kは
nの約数)のグループに分けた各グループに対応した補
間演算を実行するk個の演算手段と、前記各時分割チャ
ネルのアドレス信号の整数部に対応した波形データを、
前記波形メモリから、前記k個の演算手段のうち当該時
分割チャネルに対応した補間演算を実行するものに引き
渡すとともに、前記各時分割チャネルのアドレス信号の
小数部を、前記k個の演算手段のうち当該時分割チャネ
ルに対応した補間演算を実行するものに引き渡す供給手
段と、前記k個の演算手段の補間演算結果を時分割多重
化して出力する出力手段とを具備することを特徴とする
楽音信号発生装置を要旨とする。
【0021】
【作用】上記請求項1に係る発明によれば、指定された
音高に対応した波形データが得られるまでは、最終的な
サンプリング周波数よりも高い演算サイクル周波数に同
期して処理が行われる。そして、指定された音高に対応
した波形データが得られた時点で、その波形データに対
して予め高域除去処理が施され、この処理を経た波形デ
ータが最終的なサンプリング周波数に変換される。
【0022】請求項2に係る発明は、以下説明するよう
に補間演算の高速化により上記課題を解決するものであ
る。まず、補間演算等の演算処理において折り返し雑音
を含まない波形データを得るためには、演算を繰り返す
際の演算サイクル周波数を十分に高くする必要があり、
そのためには1回1回の演算を極めて短時間で実行する
必要がある。しかし、いわゆる複音式の楽音信号発生装
置、すなわち、複数の時分割チャネルを使用し複数の楽
音信号を独立に発生する方式の楽音信号発生装置におい
ては、演算サイクル周期内に実行すべき補間演算の回数
が時分割チャネルの数に比例して増加するため、個々の
演算処理時間の短縮化についての要請は極めて厳しいも
のになってしまう。特に補間演算は、波形メモリからの
波形データの読み出し、積和演算といった処理を伴うた
め、高速化することが難しい演算であり、上記要請に対
する対応策を講じる上での障害となっていた。
【0023】請求項2に係る発明は、演算回路に対して
苛酷な要求を課すことなく、上記要請に応えようとする
ものである。すなわち、この発明によれば、n個の時分
割チャネルに対応した各補間演算がk個の演算手段によ
って分担され、並列的に実行され、補間演算結果である
n個の補間波形データが、時分割多重化されて出力され
る。このように本発明による波形読出補間装置によれ
ば、個々の演算手段が実行すべき補間演算の数が少なく
なっているため、多数の時分割チャネルに対応した補間
波形データを高い演算サイクル周波数に従って出力する
ことができる。従って、本発明による波形読出補間装置
によれば、複音式の楽音信号発生装置において折り返し
雑音の発生を防止することができる。
【0024】請求項3に係る発明は、請求項1に係る発
明および請求項2に係る発明の各々の技術的思想を結合
させることにより、折り返し雑音の発生が防止された複
音式の楽音信号発生装置を提供するものである。すなわ
ち、請求項1に係る発明を複音式の楽音信号に発生装置
に適用しようとする場合、補間演算の高速化についての
厳しい要請が生じることとなる。本発明は、請求項2に
係る発明の技術的思想を用いてこの要請に対処するもの
である。具体的な内容については、請求項2に係る発明
の作用として既に説明済みであるので、ここでの重複し
た説明は省略する。
【0025】
【実施例】以下、本発明を更に理解しやすくするため、
実施例について説明する。かかる実施例は、本発明の一
態様を示すものであり、この発明を限定するものではな
い。本発明の範囲で任意に変更可能である。
【0026】A.実施例の構成 (1)全体構成 図1は本発明による楽音発生装置を備えた電子楽器の実
施例の全体構成を示すブロック図である。この図におい
て、1は鍵盤であり、多数の鍵とこれら鍵の押離鍵操作
によってオン/オフ状態が切り換えられる鍵スイッチと
を有する他、押鍵速度を検出するための速度検出機構を
有している。2は押鍵検出回路であり、鍵盤1の各鍵の
鍵スイッチの状態を走査し、押鍵操作がされた場合には
キーオン信号KONおよび押鍵操作された鍵を表わすキ
ーコードKCを発生する。また、3はタッチ検出回路で
あり、鍵の押鍵速度を上記速度検出機構を介して検出
し、イニシャルタッチを表すタッチ情報ITを発生す
る。
【0027】4は発音チャネルの割り当てを行うアサイ
ナ回路である。本電子楽器は、16チャネルの発音チャ
ネルを使用し、時分割制御により楽音を形成するように
構成されている。アサイナ回路4は、キーオン信号KO
Nが発生した場合にその時点で楽音形成処理に使用され
ていない発音チャネルの中から押鍵検出回路2から受け
取ったキーコードKCに対応した楽音形成処理を行うた
めの発音チャネルCHを選択する。なお、押鍵により同
時に発音すべき楽音が16音を越える場合、アサイナ回
路4は周知の後着優先ルールに従ったトランケート処理
を実行するよう構成されている。
【0028】5は本発明による楽音信号発生装置を具現
した波形読み出し方式の波形発生器であり、アサイナ回
路4によって選択された発音チャネルCHを使用し、時
分割制御によりキーコードKCに対応した音高の波形デ
ータを形成する処理を行う。この波形発生器5は、最終
的には50kHzのサンプリング周波数の波形データを
出力するものであるが、キーコードKCに対応した楽音
波形の波形データが得られるまでは折り返し雑音を発生
させないように充分に高い演算サイクル周波数(本実施
例では200kHz)で波形データの再生等の処理を行
う。そして、この処理によりキーコードKCに対応した
楽音波形の波形データを周波数200kHzのクロック
に同期して一旦発生した後、この波形データからサンプ
リング周波数50kHzの1/2以上の周波数のスペク
トルを除去し、この高域除去処理のなされた波形データ
(サンプリング周波数200kHz)をサンプリング周
波数50KHzの波形データに変換して出力する。な
お、波形発生器5の具体的な構成については後述する。
【0029】6はデジタルフィルタであり、波形発生器
5から出力される波形データに対し、タッチ情報ITに
対応した効果付与、音色調整等のためのフィルタ処理を
施す。7はエンベロープジェネレータであり、キーオン
信号KONが与えられることにより、エンベロープ信号
ENVを生成し出力する。8は乗算器であり、エンベロ
ープジェネレータ7から出力されるエンベロープ信号E
NVとデジタルフィルタ6の出力信号とを乗算し、この
乗算結果を楽音信号として出力する。9は累算器であ
り、楽音信号を全発音チャネルに亙って累算して出力す
る。10は累算器8の出力信号をアナログ信号に変換す
るD/A変換器である。11はサウンドシステムであ
り、D/A変換器10から供給されるアナログ信号を増
幅してスピーカSPから楽音として発音する。
【0030】(2)波形発生器5の構成 ここで、本実施例において最も特徴的な部分である波形
発生器5の構成について説明する。この波形発生器5
は、図2に示すように、波形メモリ12と、アドレス発
生部13と、補間部14と、ダウンサンプリングFIR
フィルタ15とにより構成されている。以下、波形発生
器5の各部の詳細について説明する。
【0031】波形メモリ12 波形メモリ12には、複数種類の楽音波形の波形データ
が記憶されている。いずれの楽音波形の波形データを波
形メモリ12から読み出すかは、発生すべき楽音信号の
音色、音域等に基づいて選択されるようになっている。
各波形データは、楽音波形を一定のサンプリング周波数
でA/D変換することにより得られた時系列デジタルデ
ータであるが、波形データの生成に際しては、A/D変
換の前処理として、サンプリング周波数の1/2以上の
周波数のスペクトルを除去する処理が楽音波形に施され
る。従って、いずれの楽音波形の波形データを読み出す
場合においても、波形データを間引くことなく全て読み
出した場合には折り返し雑音を含まない楽音波形が再生
される。
【0032】アドレス発生部13 アドレス発生部13の構成を図3に示す。同図に示すよ
うに、アドレス発生部13は、キーコードKCに対応し
た音高情報を発生する音高情報発生部13aと、この音
高情報を累算することによりキーコードKCに対応した
レートで増加するアドレス信号を発生する音高情報累算
部13bとから構成されている。
【0033】本実施例では、1/200kHzの各演算
サイクル周期毎にキーコードKCに対応した波形データ
を演算するため、演算すべき波形データの位相を指定す
るアドレス信号を200kHzのクロックに同期して出
力する必要がある。アドレス信号は音高情報を演算サイ
クル周期が切り換わる毎に累算することにより演算する
が、この音高情報として50kHzのサンプリング周波
数を想定したFナンバ(すなわち、波形読み出しから楽
音信号出力に至るまで一定のサンプリング周波数に同期
して信号処理を行う従来のピッチ非同期式音源において
使用されたいたFナンバ)をそのまま使用すると、累算
結果たるアドレス信号はキーコードKCに対応したレー
トの4倍のレートで増加することとなる。そこで、本実
施例においては、アドレス信号をキーコードKCに対応
したレートで変化させるべく、Fナンバの1/4の値の
*ナンバを音高情報発生部13aにより発生する。
【0034】また、既に述べた通り、この電子楽器は1
6チャネルの発音チャネルを使用して各発音チャネル毎
に楽音信号を形成するものであり、音高情報発生部13
aによるF*ナンバの発生および音高情報累算部13b
によるアドレス信号の発生も時分割制御により各発音チ
ャネルについて行われる。すなわち、本実施例において
は、各発音チャネルに対応したF*ナンバおよびアドレ
ス信号の演算が、1/200kHzの演算サイクル周期
をさらに16分割した各タイムスロットを利用して行わ
れる。
【0035】音高情報累算部13bにより発生されたア
ドレス信号の整数部IADは、読み出しアドレスとして
波形メモリ12へ供給される。また、アドレス信号の小
数部FADは補間部14へ供給される。また、音高情報
累算部13bは、上記F*ナンバの累算によりアドレス
信号の小数部から整数部への桁上げが生じた場合、桁上
げ信号INCを出力する。
【0036】補間部14 補間部14は、波形メモリ12に記憶された波形データ
のうちアドレス信号の整数部IADに対応したものを含
む所定個数の波形データWDと、アドレス信号の小数部
FADにより決定される補間係数列とを用いた補間演算
を周波数200kHzのクロックに同期して実行し、こ
の補間演算の結果得られる波形データWPを出力する。
【0037】図4は、補間部14の構成を示すブロック
図である。本実施例は上述の通り16チャネルの発音チ
ャネルを有しているため、これらの各チャネルに対応し
た補間処理を行い得るように構成する必要がある。ここ
で、1演算サイクル周期(1/200kHz)内におい
て16チャネル分の補間処理を全くの時分割処理により
行うとすると、個々の発音チャネルに対応した補間処理
の処理速度に対する要求はかなり厳しいものとなってし
まう。そこで、本実施例では、図4に示すように、補間
処理を行うためのハードウエアとして、波形データ記憶
ブロック16aおよび補間回路17aからなる系統(A
ブロック)、波形データ記憶ブロック16bおよび補間
回路17bからなる系統(Bブロック)、波形データ記
憶ブロック16cおよび補間回路17cからなる系統
(Cブロック)および波形データ記憶ブロック16dお
よび補間回路17dからなる系統(Dブロック)の4系
統を並列に設け、これらに各々4チャネル分の補間処理
を分担させ、上記処理速度に関する要求を緩和してい
る。
【0038】補間部14には、800kHzの4相クロ
ックφA、φB、φC、φDが供給される。Aブロック〜D
ブロックはクロックφA〜φDにより各々の動作タイミン
グが制御される。この4相クロックφA、φB、φC、φD
の発生タイミングと発音チャネルの切換タイミングとは
同期している。従って、以下では4相クロックφA
φB、φC、φDの各クロックをチャネルクロックと呼
ぶ。
【0039】チャネルクロックφAは、1,5,9,1
3の各発音チャネルにおいて発生される。Aブロック
は、このチャネルクロックφAに同期し、これらの各発
音チャネルに対応した補間処理を実行する。また、チャ
ネルクロックφBは2,6,10,14の各発音チャネ
ルにおいて発生され、Bブロックはこのチャネルクロッ
クφBに同期し、これらの各発音チャネルに対応した補
間処理を実行する。他のブロックについても同様であ
り、CブロックはチャネルクロックφCに同期して3,
7,11,15の各発音チャネルに対応した補間処理
を、Dブロックは、チャネルクロックφDに同期して
4,8,12,16の各発音チャネルに対応した補間処
理を行う。
【0040】次にAブロック〜Dブロックの各々の内部
構成について説明する。まず、Aブロックにおいて、波
形データ記憶ブロック16aは、1,5,9,13の各
発音チャネルに対応した4チャネル分のシフトレジスタ
を有しており、各シフトレジスタは当該チャネルの補間
処理に使用する8個の波形データを記憶する。補間回路
17aは、1サンプリング周期(1/200kHz)の
間に各チャネル当たり8個の波形データからなる4チャ
ネル分の波形データを波形データ記憶ブロック16aか
ら受け取り、4チャネル分の補間処理を行う。この補間
処理は、各チャネル毎にそのチャネルのアドレス信号の
小数部FADに対応した補間係数を8個の波形データに
畳み込むことにより行う。
【0041】波形データ記憶ブロック16aに対する波
形データの書き込みはその必要性が生じた場合のみ行わ
れるようになっている。すなわち、波形データ記憶ブロ
ック16aに記憶された各発音チャネルに対応した各8
個の波形データは、各々、当該チャネルのアドレス信号
の整数部IADが変化しない限り、サンプリング周期が
切り換わったとしても引き続き補間処理に使用すること
ができる。そこで、ある発音チャネルのアドレス信号の
整数部IADが増加し、桁上げ信号INCが出力された
場合に、この増加した整数部IADに対応した波形デー
タを波形メモリ12から読み出すと共に当該チャネルの
新たな補間処理用の波形データとして波形データ記憶ブ
ロック16aに補充するようにしている。このように波
形データ記憶ブロック16aを介在させたことにより、
補間処理に使用する波形データを波形メモリ12から直
接読み出す方式に比べ、波形メモリ12の読み出し速度
に対する要求が緩和されている。他のB〜Dブロックも
以上説明したAブロックと全く同様な構成となってい
る。
【0042】ダウンサンプリングFIRフィルタ15 ダウンサンプリングFIRフィルタ15は、補間部14
から得られるキーコードKCに対応した波形データ(サ
ンプリング周波数200kHz)を50kHzのサンプ
リング周波数の波形データに変換して出力する。ここ
で、サンプリング周波数の変換前の波形データが25k
Hzを越えるスペクトルを含んでいると、サンプリング
周波数の変換後の波形データに折り返し雑音が生じるこ
ととなる。そこで、本実施例においては、ダウンサンプ
リングFIRフィルタ15として25kHz以上の高域
スペクトルを除去するフィルタ特性を有するものを使用
し、サンプリング周波数200kHzの波形データから
25kHz以上のスペクトルを除去した上で50kHz
のサンプリング周波数への変換を行う。
【0043】図5にダウンサンプリングFIRフィルタ
15の構成を示す。同図に示すように、ダウンサンプリ
ングFIRフィルタ15は、リングバッファ15a、チ
ャネル同期カウンタ15b、セレクタ15c、制御部1
5dおよびフィルタ演算処理部15eによって構成され
ている。
【0044】リングバッファ15aは、RAM等によっ
て構成されており、制御部15dによる制御の下、補間
部14から出力される各チャネルに対応した波形データ
WPを順次記憶し、フィルタ処理に使用すべき波形デー
タをフィルタ演算処理部15eへ順次引き渡す。
【0045】チャンネル同期カウンタ15cは、発音チ
ャネルの切換タイミングに同期した200KHz×16
=3.2MHzのクロックφsyncをカウントし、このカ
ウント結果をアドレスデータWAとして出力する。
【0046】セレクタ15cは、第1入力端にチャネル
同期カウンタ15cが出力するアドレスデータWAが与
えられ、第0入力端には制御部15dが出力するアドレ
スRAが与えられ、選択端子には12.8MHzのクロ
ックに同期した選択信号φSE Lが与えられる。選択信号
φSELが“1”の場合、セレクタ15cによってアドレ
スデータWAが選択され、リングバッファ15aにアド
レスとして与えられる。また、選択信号φSELが“1”
である期間、リングバッファ15aは書込みモードとさ
れ、このとき補間部14から出力される波形データWP
はリングバッファ15aにおけるアドレスデータWAに
対応したエリアに書込まれる。上述の通り、アドレスデ
ータWAは発音チャネルの切り換わり毎にインクリメン
トされるため、補間部14から順次出力される波形デー
タWP,WP,…は、リングバッファ15a内の連続し
た各アドレスを順次書込まれてゆくこととなる。一方、
選択信号φSELが“0”の場合には、制御部15dが出
力するアドレスデータRAがセレクタ15cにより選択
され、リングバッファ15aへアドレスとして供給され
る。また、選択信号φSELが“0”である期間、リング
バッファ15aは読み出しモードとなり、リングバッフ
ァ15aにおけるアドレスデータRAに対応したエリア
から波形データWPが読み出される。
【0047】選択信号φSELは補間部14からの波形デ
ータの出力タイミングに合せて切り換えられる。すなわ
ち、上述した補間部14は1演算周期(1/200kH
z)の間に16チャネル分の波形データを出力し、これ
らの各チャネルの波形データは3.2MHzのクロック
に同期してダウンサンプリングFIRフィルタ15へ供
給される。このため、本実施例では、12.8MHzの
クロックが4回発生される毎に1回の割合で上記選択信
号φSELを“1”とし、波形データのリングバッファ1
5aへの書込みを行う。他の期間は選択信号φSEL
“0”とし、波形データのリングバッファ15aからの
読出しを行う。
【0048】次にフィルタ演算部15eについて説明す
る。このフィルタ演算部15eにおいて、15fはリン
グバッファ15aから読み出された波形データWPを遅
延させて出力するラッチ回路であり、この遅延処理の遅
延量は制御部15dにより設定される。15gはリング
バッファ15aから読み出された補間波形データWPと
ラッチ回路15fの出力とを加算する加算器である。ま
た、15hは乗算器であり、加算器15gの出力と制御
部15dから供給されるフィルタ係数とを乗算して出力
する。15iは乗算器15hの出力を累算する累算器で
ある。
【0049】このフィルタ演算部15eは、リングバッ
ッファ15a内に蓄積された過去11個分の波形データ
WPを使用し、カットオフ周波数が25kHzの高域除
去処理を波形データに対して施す。この高域除去処理
は、図6に示す周知のFIRフィルタ演算である。図6
において、D,D,…は補間部14によって発生された
波形データを各々1サンプリング周期(1/200kH
z)相当遅延させる遅延処理である。また、WPi(i
=1〜11)は、遅延処理により得られた過去11個の
波形データであり、WP1が最も古い波形データ、WP
11が最も新しい波形データである。a-5〜a5は各波形
データWPi(i=1〜11)に乗じられるフィルタ係
数であり、ACCはフィルタ係数の乗算結果を累算する
累算器である。フィルタ係数としては、図7に示すよう
に標本化関数sinθ/θを一定間隔(この例ではπ/
4間隔)でサンプリングしたときの各瞬時値を使用す
る。
【0050】さて、フィルタ係数a-5〜a5に着目する
と、a-i=ai(i=1〜5)なる関係がある。従っ
て、図6に示すフィルタ処理は、図8に示すようにもの
に等価変形することができる。この図8に示すフィルタ
演算では、フィルタ係数a-iおよびaiに対応した各波
形データを予め加算した上でフィルタ係数aiを乗算す
ることにより乗算回数を図6に示すものの半分にしてい
る。
【0051】本実施例におけるフィルタ演算部15e
は、制御部15dによる制御の下、図8に示す手順に従
って波形データWPに対するフィルタ演算を行うもので
ある。すなわち、フィルタ演算部15eは、加算器15
gおよび乗算器15hにより、波形データWP11および
WP1を加算してフィルタ係数a5を乗算する処理、波形
データWP10およびWP2を加算してフィルタ係数a4
乗算する処理、波形データW9およびWP3を加算してフ
ィルタ係数a3を乗算する処理、波形データWP8および
WP4を加算してフィルタ係数a2を乗算する処理、波形
データWP7およびWP5を加算してフィルタ係数a1
乗算する処理、波形データWP6にフィルタ係数a0を乗
算する処理を順次実行し、それらの結果を累算器15i
によって累算する。累算器15iの累算結果は周波数5
0kHzのサンプリングクロックに同期して読み出さ
れ、デジタルフィルタ6(図1参照)へ出力される。
【0052】制御部15dは、上記フィルタ演算を構成
する各処理に必要な波形データWPiの読み出しアドレ
スRAを順次出力すると共に上記各処理に必要なフィル
タ係数をフィルタ演算部15eへ順次出力する。また、
上記フィルタ演算は、リングバッファ15aに対する書
込みが行われないタイムスロットを利用して行われる。
【0053】B.実施例の動作 図9は波形発生器5内部において行われるフィルタ処理
を示すものである。図10は波形発生器5内の補間部1
4の動作を示すタイムチャートである。また、図11は
波形発生器5内のダウンサンプリングFIRフィルタ1
5の動作を示すタイムチャートである。以下、既に参照
した図に加えてこれらの図を参照し、本実施例の動作を
説明する。
【0054】鍵盤1におけるいずれかの鍵が押鍵される
と、そのキードードKCとキーオン信号KONが押鍵検
出回路2により出力され、押鍵速度を表わすタッチ情報
ITがタッチ検出回路3により出力される。そして、ア
サイナ回路4により、この押鍵操作に対応した楽音形成
処理を行うべき発音チャネルCHが選択される。
【0055】そして、波形発生器5において、アサイナ
回路4によって選択された発音チャネルを利用すること
により、キーコードKCに対応した波形データを形成す
る処理が以下のようにして行われる。
【0056】まず、アドレス生成部13内の音高情報発
生部13aにより、1/200kHzの演算サイクル周
期を16分割した各タイムスロットのうち発音チャネル
CHに対応したタイムスロットにおいて、キーコードK
Cに対応したF*ナンバが発生される。また、音高情報
累算部13bにおいては、キーオン信号KONの立上が
りにより、当該発音チャネルCHに対応したアドレス信
号が「0」に初期化される。以後、演算サイクル周期が
切り換わり、当該発音チャネルCHに対応したタイムス
ロットとなる毎に、音高情報累算部13bにより上記キ
ーコードKCに対応したF*ナンバの累算が行われ、こ
の累算結果たるアドレス信号がキーコードKCに対応し
たレートで増加してゆく。
【0057】このアドレス信号の整数部IADは波形メ
モリ12へ供給され、小数部FADは補間部14へ供給
される。また、アドレス信号の整数部IADが増加する
場合には桁上げ信号INCが補間部14へ供給される。
【0058】補間部14では、図10に示すように時分
割処理により各発音チャネルに対応した補間処理が行わ
れる。Aブロック〜Dブロックの各ブロックは、800
kHzのチャネルクロックφA〜φDに各々同期し、当該
ブロックが分担する4チャネル分の補間処理を時分割処
理により実行する。
【0059】以下、押鍵操作に応答して選択された発音
チャネルCHが第5チャネルである場合を例に、補間部
14の動作を説明する。
【0060】まず、各波形データ記憶ブロック16a〜
16d内の各シフトレジスタには、各発音チャネルの補
間処理に必要な波形データが記憶される。本例における
第5チャネルに関しては、この第5チャネルのアドレス
信号の整数部IADに対応した波形データWDを含む8
個の波形データが波形記憶ブロック16a内の第5チャ
ネル用のシフトレジスタに記憶される。ここで、第5発
音チャネルに対応したアドレス信号の整数部IADが増
加した場合、その発音チャネルに対応した補間処理に使
用する波形データを更新する必要があるが、この更新は
次のようにして行われる。
【0061】すなわち、第5チャネルのアドレス信号の
整数部IADが増加したことにより、この増加した整数
部IADに対応した波形データが波形メモリ12から読
み出される。また、第5チャネルに同期したタイミング
で桁上げ信号INCが発生される。この結果、波形デー
タ記憶ブロック16a内の第5チャネル用のシフトレジ
スタに波形メモリ12から読み出された波形データが書
き込まれることとなる。この新たな波形データの書き込
みにより、シフトレジスタ内の既存の波形データは順次
後段へシフトされ、最後段のもの、すなわち、最も過去
にシフトレジスタに入力された波形データが廃棄され
る。
【0062】また、第5チャネルに対応したアドレス信
号の小数部FADは、演算サイクル周期を16分割した
各タイムスロットのうち第5チャネルに対応したタイム
スロットにおいて、補間回路17aに引き渡されてラッ
チされる。そして、第5チャネルに対応したタイムスロ
ットの後の4個のタイムスロットを要して、波形データ
記憶ブロック16a内の第5チャネル用シフトレジスタ
から8個の波形データが順次読み出されて補間回路17
aに供給される。この間、補間回路17aにおいては、
これらの波形データに対し、上記小数部FADに対応し
た8個の補間係数が順次乗算されると共に乗算結果の累
算が行われ、この累算の結果、整数部IADおよび小数
部FADからなるアドレス信号に正確に対応した波形デ
ータWPが得られる。
【0063】以上の補間処理が1/200kHzの各演
算サイクル毎に実行され、キーコードKCに対応した2
00kHzのサンプリング周波数の波形データWPがダ
ウンサンプリングFIRフィルタ15へ出力される。第
5チャネル以外の発音チャネルが楽音形成処理に割り当
てられている場合には、その発音チャネルに対応した構
成要素により上記と同様な処理が行われる。そして、最
大16チャネル分の波形データWPが1/200kHz
の演算サイクルの間にダウンサンプリングFIRフィル
タ15へ出力される。
【0064】ダウンサンプリングFIRフィルタ15内
では各発音チャネルに対応したフィルタ処理が1/80
0kHzの演算サイクル周期毎に行われる。また、フィ
ルタ演算を構成する各ステップは、図11に示すよう
に、演算サイクル周期を16分割したタイムスロットを
利用して行われる。上述した通り、最大16チャネル分
の波形データWPが1/200kHzの演算サイクルの
間に補間部14から出力されるため、ダウンサンプリン
グFIRフィルタ15へは1/3.2MHzの周期で波
形データWPが供給される。これらの波形データWP
は、図11に示すように、1/800kHzの演算サイ
クル周期を16分割した各タイムスロットのうち第1、
第5、第9、第13の各タイムスロットを利用してリン
グバッファ15aに順次書込まれる。
【0065】そして、他のタイムスロットを利用し、図
8に示すフィルタ処理が行われる。すなわち、図11に
示すように、第2タイムスロットおよび第3タイムスロ
ットにおいて、フィルタ処理に使用する波形データのう
ち最も古い波形データWP1と最も新しい波形データW
11がリングバッファ15aから順次読み出されてフィ
ルタ演算部15eへ送られると共にこれらの波形データ
WP1およびWP11に適用すべきフィルタ係数a5(=a
-5)がフィルタ演算部15eへ送られる。
【0066】そして、フィルタ演算部15eにおいては
次の処理が行われる。まず、第2タイムスロットにおい
て読み出された波形データWP1はラッチ15fによっ
て保持される。そして、第3タイムスロットになると、
その時点においてリングバッファ15aから読み出され
た波形データWP11と、ラッチ15fに保持された波形
データWP1とが加算器15gによって加算される。そ
して、この加算結果に対するフィルタ係数a5の乗算が
乗算器15hによって行われ、この乗算結果が累算器1
5iへ送られる。
【0067】同様に、第4および第6タイムスロットに
おいては波形データWP2およびWP10を加算してフィ
ルタ係数a4を乗算する処理が、第7および第8タイム
スロットにおいては波形データWP3およびWP9を加算
してフィルタ係数a3を乗算する処理が、第10および
第11タイムスロットにおいては波形データWP4およ
びWP8を加算してフィルタ係数a2を乗算する処理が、
第12および第14タイムスロットにおいては波形デー
タWP5およびWP7を加算してフィルタ係数a4を乗算
する処理が実行される。そして、第15タイムスロット
においては波形データWP6にフィルタ係数a0=「1」
を乗算する処理が実行される。以上の各乗算の結果が累
算器15iによって累算され、この累算結果が出力され
る。
【0068】以上説明した1チャネル分のフィルタ処理
が1/800kHzの演算サイクル周期を要して行わ
れ、25kHz以上のスペクトルが除去された波形デー
タが得られる。また、これに引き続き、他の15チャネ
ルについてのフィルタ処理が実行される。従って、1チ
ャネル分の波形データは、800kHz/16=50k
Hzの周波数に同期して出力されることとなる。
【0069】このようにして、キーコードKCに対応し
た50kHzのサンプリング周波数の波形データが得ら
れ、この波形データがデジタルフィルタ6を介した後、
乗算器8によってエンベロープが付与され、楽音信号が
形成される。そして、チャネル累算部9により全発音チ
ャネルについて楽音信号が累算され、D/A変換器1
0、サウンドシステム11を介して楽音として出力され
る。
【0070】以上、波形データの波形メモリ12からの
読み出し、補間処理、フィルタ処理といった一連の手順
を時系列的に説明したが、ここで、処理対象たる波形デ
ータのスペクトルの変化に着目して本実施例の作用効果
の説明を行う。
【0071】補間部14が行う補間処理は、欠落してい
る波形データを補う処理であるが、処理前後の波形デー
タのスペクトルの変化に着目すると、高域除去処理であ
ると言える。図9(a)は上記補間処理によって波形デ
ータWDに対して施された高域除去処理の通過帯域を示
すものである。この図に示す通り、高域除去処理の高域
遮断周波数は、F*ナンバが高くなる程、高くなる。
【0072】ここで、上述した従来の技術によれば、波
形メモリ内の波形データのスペクトル如何によってはF
ナンバが1より大きくなっただけで折り返し雑音が生じ
た。しかし、本実施例においては、補間処理を200k
Hzの演算サイクル周波数に従って行うので、補間によ
り得られる波形データWPのスペクトル(イメージスペ
クトルを除く。)の上限周波数が100kHz以下であ
れば折り返し雑音は生じない。以下、詳述する。
【0073】まず、従来技術の説明において参照した図
14に示すスペクトル分布を有する波形データ(サンプ
リング周波数48kHz)が波形メモリ12に記憶され
ていたとする。仮にF*ナンバ=0.25(Fナンバ=
1相当)とし、このF*ナンバを累算してアドレス信号
を発生し、波形メモリ12内の波形データを使用して、
このアドレス信号に対応した波形データを補間演算によ
り再生したとすると、この場合に再生される波形のスペ
クトル(イメージスペクトルを除く。)の上限周波数は
25kHzとなる。
【0074】そして、F*ナンバ=0.3(Fナンバ=
1.2相当)の条件で波形データの再生を行った場合に
は、F*ナンバ=0.25のときの再生波形を時間軸上
に沿って(1/1.2)倍に圧縮し、この圧縮した波形
を200kHzのサンプリングクロックによりサンプリ
ングし直したものと同じ波形が再生される。
【0075】従って、この場合の再生波形のスペクトル
分布は、次のようになる。まず、F*ナンバ=0.3と
したことにより、再生波形のスペクトルSAは、図12
に示すように、Fナンバ=0.25のときの再生波形の
スペクトルを周波数軸上に沿って1.2倍(=0.3/
0.25倍)に伸張したものとなる。また、補間処理に
より破線によって示すイメージスペクトルは除去される
が、200kHzのサンプリング周波数によってサンプ
リングしたことによるイメージスペクトルSBが新たに
再生波形のスペクトルとして加わる。このイメージスペ
クトルSBは、その周波数範囲がF*ナンバ=0.25
の場合の1.2倍に広がるが、F*ナンバ=0.3に対
応した本来必要な波形のスペクトルSAと周波数軸上に
おいて充分に離れているので、相互に重複せず、折り返
し雑音が発生しない。
【0076】本実施例において、波形メモリ12内の波
形データWDのスペクトル(イメージスペクトルを除
く。)の上限周波数が25kHzである場合には、この
波形データWDの音高の4倍以内の音高の波形データW
Pであれば折り返し雑音が生じさせることなく発生する
ことができる。
【0077】ダウンサンプリングFIRフィルタ15
は、図9(b)に示すように高域遮断周波数25kHz
の帯域通過特性を有しているため、図9(c)に示すよ
うに、いかなるキーコードKCに対応した波形データW
Pも25kHz以下の帯域にスペクトルが制限される。
従って、この波形データWPを50kHzのサンプリン
グ周波数で出力した場合、折り返し雑音は全く生じな
い。
【0078】なお、上記実施例では、キーコードKCに
対応した波形データWPを得るまでの演算サイクル周波
数を、波形発生器5から最終的に出力する波形データの
サンプリング周波数50kHzの4倍にしたが、他の周
波数を使用してもよい。要は、最終的なサンプリング周
波数よりも高速な周波数により、キーコードKCに対応
した波形データWPを得るまでの演算処理を行うように
構成すればよく、このように構成することにより上記実
施例と同様の効果が得られる。また、演算サイクル周波
数と最終的なサンプリング周波数は整数比である必要も
ない。
【0079】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1または2
に係る発明によれば、指定された音高に対応した波形デ
ータが得られるまでは、最終的なサンプリング周波数よ
りも高い演算サイクル周波数に同期して処理を行い、こ
の波形データに対して予め高域除去処理を施した上で最
終的なサンプリング周波数への変換し、楽音信号として
出力するようにしたので、指定された音高が高い場合に
おいても折り返し雑音を発生させることなく楽音信号を
発生することができるという効果がある。また、請求項
2に係る発明によれば、複数の時分割チャネルに対応し
た補間演算を高速実行することが可能であるため、楽音
信号発生装置内での補間波形データの生成のための処理
を折り返し雑音を発生させることなく実行することがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による一実施例の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図2】 波形発生器5の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】 アドレス発生部12の構成を示すブロック図
である。
【図4】 補間部14の構成を示すブロック図である。
【図5】 ダウンサンプリングFIRフィルタ15の構
成を示すブロック図である。
【図6】 ダウンサンプリングFIRフィルタ15が行
うフィルタ処理の内容を説明する図である。
【図7】 ダウンサンプリングFIRフィルタ15が行
うフィルタ処理の内容を説明する図である。
【図8】 ダウンサンプリングFIRフィルタ15が行
うフィルタ処理の内容を説明する図である。
【図9】 波形発生器5のフィルタ特性を説明するため
の図である。
【図10】 補間部14の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図11】 ダウンサンプリングFIRフィルタ15の
動作を示すタイムチャートである。
【図12】 F*ナンバ=0.3における波形データW
Pのスペクトル分布を示す図である。
【図13】 従来例を説明するための図である。
【図14】 従来例を説明するための図である。
【図15】 従来例を説明するための図である。
【図16】 従来例を説明するための図である。
【図17】 従来例を説明するための図である。
【図18】 従来例を説明するための図である。
【図19】 従来例を説明するための図である。
【図20】 従来例を説明するための図である。
【符号の説明】
12…アドレス発生部、13…波形メモリ、14…補間
部、15…ダウンサンプリングFIRフィルタ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 楽音発生指示に応答し、該楽音発生指示
    によって指示された音高の楽音波形を表す所定のサンプ
    リング周波数のデジタル楽音信号を出力する楽音信号発
    生装置において、 楽音波形を一定時間間隔でサンプリングすることにより
    得られた波形データを記憶した波形メモリと、 前記指示された音高に対応したレートで変化するアドレ
    ス信号を前記サンプリング周波数よりも高い演算サイク
    ル周波数に従って出力するアドレス信号発生手段と、 前記波形メモリに記憶された波形データのうち前記アド
    レス信号の整数部に対応した所定個数の波形データと前
    記アドレス信号の小数部に対応した補間演算用係数とを
    用いた補間演算を前記演算サイクル周波数に従って実行
    することにより、前記指示された音高を有する波形デー
    タを出力する補間手段と、 前記補間手段によって出力された波形データに対し、所
    定の高域遮断周波数以上のスペクトルを除去する処理を
    施し、その結果を前記サンプリング周波数に従って出力
    するダウンサンプリング手段とを具備することを特徴と
    する楽音信号発生装置。
  2. 【請求項2】 n個(nは整数)の時分割チャネルを使
    用した時分割制御により、各時分割チャネル毎に、波形
    メモリから波形データを読み出し、読み出した波形デー
    タに基づいて補間波形データを生成する波形メモリ読出
    補間装置において、 前記n個の時分割チャネルの各々に対応したアドレス信
    号を順次発生するアドレス発生手段と、 前記各アドレス信号の整数部に基づいて前記波形メモリ
    から波形データを読み出し、各アドレス信号の小数部に
    応じて前記各時分割チャネルに対応した補間波形データ
    を各々生成して時分割で出力する補間手段とを備え、 前記補間手段が、 前記n個の時分割チャネルをk個(kはnの約数)のグ
    ループに分けた各グループに対応した補間演算を実行す
    るk個の演算手段と、 前記各時分割チャネルのアドレス信号の整数部に対応し
    た波形データを、前記波形メモリから、前記k個の演算
    手段のうち当該時分割チャネルに対応した補間演算を実
    行するものに引き渡すとともに、前記各時分割チャネル
    のアドレス信号の小数部を、前記k個の演算手段のうち
    当該時分割チャネルに対応した補間演算を実行するもの
    に引き渡す供給手段と、 前記k個の演算手段の補間演算結果であるn個の補間波
    形データを、時分割多重化して出力する出力手段とを具
    備することを特徴とする波形メモリ読出補間装置。
  3. 【請求項3】 n個(nは整数)の時分割チャネルを使
    用した時分割制御により、各時分割チャネル毎に、楽音
    発生指示に応答し、該楽音発生指示によって指示された
    音高の楽音波形を表す所定のサンプリング周波数のデジ
    タル楽音信号を出力する楽音信号発生装置において、 楽音波形を一定時間間隔でサンプリングすることにより
    得られた波形データを記憶した波形メモリと、 前記各時分割チャネル毎に、前記指示された音高に対応
    したレートで変化するアドレス信号を前記サンプリング
    周波数よりも高い演算サイクル周波数に従って出力する
    アドレス信号発生手段と、 前記各時分割チャネル毎に、前記波形メモリに記憶され
    た波形データのうち前記アドレス信号の整数部に対応し
    た所定個数の波形データと前記アドレス信号の小数部に
    対応した補間演算用係数とを用いた補間演算を前記演算
    サイクル周波数に従って実行することにより、前記指示
    された音高を有する波形データを出力する補間手段と、 前記各時分割チャネル毎に、前記補間手段によって出力
    された波形データに対し、所定の高域遮断周波数以上の
    スペクトルを除去する処理を施し、その結果を前記サン
    プリング周波数に従って出力するダウンサンプリング手
    段とを具備し、 前記補間手段が、 前記n個の時分割チャネルをk個(kはnの約数)のグ
    ループに分けた各グループに対応した補間演算を実行す
    るk個の演算手段と、 前記各時分割チャネルのアドレス信号の整数部に対応し
    た波形データを、前記波形メモリから、前記k個の演算
    手段のうち当該時分割チャネルに対応した補間演算を実
    行するものに引き渡すとともに、前記各時分割チャネル
    のアドレス信号の小数部を、前記k個の演算手段のうち
    当該時分割チャネルに対応した補間演算を実行するもの
    に引き渡す供給手段と、 前記k個の演算手段の補間演算結果を時分割多重化して
    出力する出力手段とを具備することを特徴とする楽音信
    号発生装置。
JP6323423A 1994-12-26 1994-12-26 楽音信号発生装置および波形メモリ読出補間装置 Expired - Fee Related JP2790066B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6323423A JP2790066B2 (ja) 1994-12-26 1994-12-26 楽音信号発生装置および波形メモリ読出補間装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6323423A JP2790066B2 (ja) 1994-12-26 1994-12-26 楽音信号発生装置および波形メモリ読出補間装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08179775A JPH08179775A (ja) 1996-07-12
JP2790066B2 true JP2790066B2 (ja) 1998-08-27

Family

ID=18154525

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6323423A Expired - Fee Related JP2790066B2 (ja) 1994-12-26 1994-12-26 楽音信号発生装置および波形メモリ読出補間装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2790066B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100447178B1 (ko) * 2001-12-18 2004-09-04 엘지전자 주식회사 유한 임펄스 응답 필터
JP2007132961A (ja) * 2005-11-07 2007-05-31 Shinsedai Kk マルチメディアプロセッサ及びサウンドプロセッサ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08179775A (ja) 1996-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0562495A (ja) サンプリング周波数変換器
JP2921376B2 (ja) 楽音発生装置
JPS60147793A (ja) 楽音信号発生装置
US5290965A (en) Asynchronous waveform generating device for use in an electronic musical instrument
JP2790066B2 (ja) 楽音信号発生装置および波形メモリ読出補間装置
KR100236686B1 (ko) 데이터 샘플열 액세스 장치
JPH06168575A (ja) デジタルミキサ
JP2699629B2 (ja) 楽音信号生成装置
JP3087744B2 (ja) 楽音発生装置
JP2558356B2 (ja) デジタル・アナログ変換器
JP2668676B2 (ja) フィルタパラメータ供給装置
JP2532731B2 (ja) 音声速度変換装置と音声速度変換方法
JPH0549132B2 (ja)
JPS5846036B2 (ja) 電子楽器
JPH0370237B2 (ja)
JPS6091227A (ja) 音響解析装置の合成装置
JP2890530B2 (ja) 音声速度変換装置
JP3832382B2 (ja) 楽音生成装置及びプログラム
JP2905904B2 (ja) 電子楽器の信号処理装置
JP2669073B2 (ja) Pcm音源装置
JPH05173583A (ja) カラオケ装置
JPH0525116B2 (ja)
JP3134840B2 (ja) 波形サンプルの補間装置
JPH08234785A (ja) 音源装置
JP2708037B2 (ja) 楽音信号発生装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980512

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080612

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090612

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100612

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100612

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110612

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120612

Year of fee payment: 14

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees