JP2784830B2 - ヘッドフォン - Google Patents
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- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R1/00—Details of transducers, loudspeakers or microphones
- H04R1/02—Casings; Cabinets ; Supports therefor; Mountings therein
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R1/00—Details of transducers, loudspeakers or microphones
- H04R1/20—Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics
- H04R1/22—Arrangements for obtaining desired frequency or directional characteristics for obtaining desired frequency characteristic only
- H04R1/28—Transducer mountings or enclosures modified by provision of mechanical or acoustic impedances, e.g. resonator, damping means
- H04R1/2807—Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements
- H04R1/2815—Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements of the bass reflex type
- H04R1/2819—Enclosures comprising vibrating or resonating arrangements of the bass reflex type for loudspeaker transducers
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
- H04R1/00—Details of transducers, loudspeakers or microphones
- H04R1/10—Earpieces; Attachments therefor ; Earphones; Monophonic headphones
- H04R1/1008—Earpieces of the supra-aural or circum-aural type
-
- H—ELECTRICITY
- H04—ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
- H04R—LOUDSPEAKERS, MICROPHONES, GRAMOPHONE PICK-UPS OR LIKE ACOUSTIC ELECTROMECHANICAL TRANSDUCERS; DEAF-AID SETS; PUBLIC ADDRESS SYSTEMS
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- H04R1/10—Earpieces; Attachments therefor ; Earphones; Monophonic headphones
- H04R1/1016—Earpieces of the intra-aural type
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- Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はバスレフレックス型ヘッドフォンに関する。
本発明はバスレフレックス型ヘッドフォンにおいて、
等価質量が等しく、長さが、異なる複数の音響管（以下
ポートと記す）を設けることにより、ポートの共振及び
***振にある再生音の劣化を防止する様にしたものであ
る。
等価質量が等しく、長さが、異なる複数の音響管（以下
ポートと記す）を設けることにより、ポートの共振及び
***振にある再生音の劣化を防止する様にしたものであ
る。
従来放音手段として、スピーカを内蔵したキャビネッ
トの内容積を一定に抑えながら限界周波数fLを下げて、
再生音の低域を拡張するために、キャビネットをバスレ
フレックス型とすることが広く行なわれている。
トの内容積を一定に抑えながら限界周波数fLを下げて、
再生音の低域を拡張するために、キャビネットをバスレ
フレックス型とすることが広く行なわれている。
第８図に示すように、バスレフレックス型キャビネッ
ト（10）は、スピーカ取付面（10f）にポート（11）を
設け、その等価質量と、キャビネット内の空気の呈する
スティフネスとにより、スピーカユニット（１）の振動
板の背後に放射される音波の位相を反転させて、スピー
カ（１）の前面から放射される音波と位相を揃えて放射
するようにしたものである。
ト（10）は、スピーカ取付面（10f）にポート（11）を
設け、その等価質量と、キャビネット内の空気の呈する
スティフネスとにより、スピーカユニット（１）の振動
板の背後に放射される音波の位相を反転させて、スピー
カ（１）の前面から放射される音波と位相を揃えて放射
するようにしたものである。
ポート（11）の等価質量ｍ（グラム）は、その長さ及
び断面積をそれぞれＬ（cm）及びＳ（cm2）とし、スピ
ーカユニット（１）の有効半径をａ（cm）とするとき、
次の（１）式で与えられる。
び断面積をそれぞれＬ（cm）及びＳ（cm2）とし、スピ
ーカユニット（１）の有効半径をａ（cm）とするとき、
次の（１）式で与えられる。
例えば、口径が6.5cmで、有効半径がａ＝2.5cmのスピ
ーカユニット（１）に対して、ポート（11）の長さ及び
断面積が次のように設定される。
ーカユニット（１）に対して、ポート（11）の長さ及び
断面積が次のように設定される。
L11＝5.5cm,S11＝3.23cm2 この場合、ポート（11）の実効長及び等価質量は次の
値となる。
値となる。
Le11＝7.2cm,m11＝1.03g その、音圧−周波数特性は第９図の如くなる。
又、第８図に示すように、通常、単一のポートが用い
られるが、実開昭53−4929号に開示されるように、それ
ぞれの共振周波数を低音域と中音域とに設定した２本の
ポートが用いられる場合もある。
られるが、実開昭53−4929号に開示されるように、それ
ぞれの共振周波数を低音域と中音域とに設定した２本の
ポートが用いられる場合もある。
上述ではスピーカを内蔵したスピーカキャビネットに
ついて説明してが、ヘッドフォンやイヤホーン等の放音
手段においても、例えば、第10図に示す様に振動板
（４）の前方に耳当て用のロード（７）を有するヘッド
フォンユニット（９）のハウジング（８）の後部にポー
ト（11）を設けてバスレフレックス型としたものも知ら
れている。この様なヘッドフォンにおいても、ヘッドフ
ォンユニット（９）の振動板の有効半径をａ（cm）と
し、ポート（11）の長さをＬ（cm）その断面積をＳ（cm
2）としたときの等価質量ｍ（グラム）は第１式を満足
する様に設計される。例えば口径が3cmで、有効半径ａ
＝15mmの振動板に対し、ポート（11）の長さ及び断面積
をL11′＝12cm,S11′＝7mm2としたときの音圧−周波数
特性は第11図の如くなる。
ついて説明してが、ヘッドフォンやイヤホーン等の放音
手段においても、例えば、第10図に示す様に振動板
（４）の前方に耳当て用のロード（７）を有するヘッド
フォンユニット（９）のハウジング（８）の後部にポー
ト（11）を設けてバスレフレックス型としたものも知ら
れている。この様なヘッドフォンにおいても、ヘッドフ
ォンユニット（９）の振動板の有効半径をａ（cm）と
し、ポート（11）の長さをＬ（cm）その断面積をＳ（cm
2）としたときの等価質量ｍ（グラム）は第１式を満足
する様に設計される。例えば口径が3cmで、有効半径ａ
＝15mmの振動板に対し、ポート（11）の長さ及び断面積
をL11′＝12cm,S11′＝7mm2としたときの音圧−周波数
特性は第11図の如くなる。
ところで、前出（１）式から明らかなように、ポート
（11）の断面積Ｓを小さく設定すれば、長さＬが短くて
も、所要の等価質量ｍを得ることができる。
（11）の断面積Ｓを小さく設定すれば、長さＬが短くて
も、所要の等価質量ｍを得ることができる。
しかしながら、この場合、ポート（11）の通気抵抗が
大きくなると共に、空気の流速が大きくなって、いわゆ
る風切り音が増大するため、一般的には、前出の数値例
のように、或程度の断面積と長さを有するポート（11）
が用いられる。
大きくなると共に、空気の流速が大きくなって、いわゆ
る風切り音が増大するため、一般的には、前出の数値例
のように、或程度の断面積と長さを有するポート（11）
が用いられる。
ところが、ポート（11）を長くした場合には、中高音
領域でポート（11）内の空気の共振及び***振が生じ
て、再生音の音質を劣化させるという問題があった。
領域でポート（11）内の空気の共振及び***振が生じ
て、再生音の音質を劣化させるという問題があった。
即ち、再生音の波長をλ（cm）,nを自然数として Le＝2n・λ/4 ‥‥‥（２） のときには共振が生じて、キャビネット（10）の内部か
ら見たポート（11）の音響インピーダンスが極小とな
り、第９図及び第11図に示すように、音圧−周波数特性
の中高域にピーク（６）が現れる。また、 Le＝（2n−１）λ/4 ‥‥‥（３） のときには***振が生じて、キャビネット（10）やハウ
ジング（８）の内部から見たポート（11）の音響インピ
ーダンスが極大となり、第９図及び第11図に示すよう
に、音圧−周波数特性の中高域にディップ（５）が現れ
る。
ら見たポート（11）の音響インピーダンスが極小とな
り、第９図及び第11図に示すように、音圧−周波数特性
の中高域にピーク（６）が現れる。また、 Le＝（2n−１）λ/4 ‥‥‥（３） のときには***振が生じて、キャビネット（10）やハウ
ジング（８）の内部から見たポート（11）の音響インピ
ーダンスが極大となり、第９図及び第11図に示すよう
に、音圧−周波数特性の中高域にディップ（５）が現れ
る。
なお、この第９図及び第11図はポート（11）の出口の
直前で測定した音圧を示す。
直前で測定した音圧を示す。
ポートの共振周波数fR及び***振周波数fAは、音速を
ｃとして、次の（４），（５）式のように表わされる。
ｃとして、次の（４），（５）式のように表わされる。
fR＝2nc/4Le ‥‥‥（４） fA＝（2n−１）c/4Le ‥‥‥（５） 前出の数値例では、 ２λ/4,4λ/4‥‥モードの共振周波数fRと、１λ/4,3
λ/4‥‥モードの***振周波数fAとはスピーカシステム
においては第１表のようにヘッドフォンシステムにおい
ては第２表のようになり、第９図及び第11図ピーク
（６）及びディップ（５）とそれぞれ対応する。
λ/4‥‥モードの***振周波数fAとはスピーカシステム
においては第１表のようにヘッドフォンシステムにおい
ては第２表のようになり、第９図及び第11図ピーク
（６）及びディップ（５）とそれぞれ対応する。
かかる点に鑑み、この発明の目的は、ポートの共振及
び***振による再生音の音質の劣化を防止したヘッドフ
ォンを提供することにある。更に本発明の他の目的はハ
ウジングがコンパクトに形成され、耳甲介腔への装着が
完全に行なわれるヘッドフォンを得るにある。
び***振による再生音の音質の劣化を防止したヘッドフ
ォンを提供することにある。更に本発明の他の目的はハ
ウジングがコンパクトに形成され、耳甲介腔への装着が
完全に行なわれるヘッドフォンを得るにある。
この発明は、放音手段を収納するハウジングと、この
ハウジングに設けられ、ハウジングの放音板の主面に略
平行であり且つ異なる方向に延在されると共に各々異な
る長さを有する２本の音響管とを備え、２本の音響管の
うち短い方の音響管はハウジングの放音板の主面方向に
おいてはハウジングの放音板の主面面積の内側に収めら
れるとともに、２本の音響管はそれぞれ等しい等価質量
を有してなるヘッドフォンとしたものである。
ハウジングに設けられ、ハウジングの放音板の主面に略
平行であり且つ異なる方向に延在されると共に各々異な
る長さを有する２本の音響管とを備え、２本の音響管の
うち短い方の音響管はハウジングの放音板の主面方向に
おいてはハウジングの放音板の主面面積の内側に収めら
れるとともに、２本の音響管はそれぞれ等しい等価質量
を有してなるヘッドフォンとしたものである。
かかる構成によれば、ポートの共振及び***振による
再生音の音質の劣化が防止される。
再生音の音質の劣化が防止される。
以下、第１図及び第２図を参照しながら、この発明に
よるバスレフレックス型スピーカ装置の一実施例につい
て説明する。
よるバスレフレックス型スピーカ装置の一実施例につい
て説明する。
この発明の一実施例の構成を第１図に示す。この第１
図において、前出第３図に対応する部分には同一の符号
を付ける。
図において、前出第３図に対応する部分には同一の符号
を付ける。
第１図において、（10）はキャビネットであって、そ
の前面（10f）に２本のポート（12）及び（13）が適宜
の間隔で設けられる。両ポート（12），（13）の実効長
及び断面積は次の（６）式及び（７）式を満足するよう
に設定される。
の前面（10f）に２本のポート（12）及び（13）が適宜
の間隔で設けられる。両ポート（12），（13）の実効長
及び断面積は次の（６）式及び（７）式を満足するよう
に設定される。
Le12＝（3/2）Le13 ‥‥‥（６） Le12/S12＝Le13/S13 ‥‥‥（７） この（７）式と前出（１）式とを対比して明らかなよ
うに、この実施例では、両ポート（12），（13）の等価
質量を等しく設定している。そして、キャビネット（1
0）の内部から見れば、両ポート（12），（13）が並列
となるため、各ポート（12），（13）の等価質量m12,m
13は、単一に設けられたポート（11）（第８図参照）の
等価質量m11の２倍とされる。
うに、この実施例では、両ポート（12），（13）の等価
質量を等しく設定している。そして、キャビネット（1
0）の内部から見れば、両ポート（12），（13）が並列
となるため、各ポート（12），（13）の等価質量m12,m
13は、単一に設けられたポート（11）（第８図参照）の
等価質量m11の２倍とされる。
前述の第８図に示した従来例と同一のスピーカと、同
容積のキャビネットが用いられる場合、ポート（12）及
び（13）の長さ及び断面積は、例えば次のように設定さ
れる。
容積のキャビネットが用いられる場合、ポート（12）及
び（13）の長さ及び断面積は、例えば次のように設定さ
れる。
L12＝4.8cm,L13＝7.2cm S12＝1.33cm2 S13＝1.9cm2 この場合、ポート（12）及び（13）の実効長及び等価
質量は次の値となる。
質量は次の値となる。
Le12＝5.9cm,Le13＝8.5cm m12＝2.04g,m13＝2.06g また、ポート（12）及び（13）の各モードの共振周波
数fR及び***振周波数fAはそれぞれ次の第３表及び第４
表のようになる。
数fR及び***振周波数fAはそれぞれ次の第３表及び第４
表のようになる。
本実施例では、２本のポート（12），（13）の実効長
を（６）式に従って設定しているため、短い方のポート
（12）のλ/2モードの共振周波数fR12（1/2）＝2.88kHz
と、長い方のポート（13）の３λ/4モードの***振周波
数fA13（3/4）＝2.99kHzとが等しくなる。
を（６）式に従って設定しているため、短い方のポート
（12）のλ/2モードの共振周波数fR12（1/2）＝2.88kHz
と、長い方のポート（13）の３λ/4モードの***振周波
数fA13（3/4）＝2.99kHzとが等しくなる。
これにより、ポート（12）のλ/2モードの共振と、ポ
ート（13）の３λ/4モードの***振とが相殺されて、第
２図の太線に示すように、細線で示す従来例に比べて、
この周波数での大きなピークがなくなり、再生音の音質
が向上する。
ート（13）の３λ/4モードの***振とが相殺されて、第
２図の太線に示すように、細線で示す従来例に比べて、
この周波数での大きなピークがなくなり、再生音の音質
が向上する。
また、第３表及び第４表から明らかなように、一方の
ポートの共振周波数と他方のポートの***振周波数とが
ほぼ等しい場合があり、このような周波数においても、
ピーク・ディップが軽減される。
ポートの共振周波数と他方のポートの***振周波数とが
ほぼ等しい場合があり、このような周波数においても、
ピーク・ディップが軽減される。
上述の実施例では、２本のポートを用いているが、３
本以上のポートを用いることも可能である。
本以上のポートを用いることも可能である。
一般に、ｋ本のポートを用いる場合、各ポートの実効
長及び断面積をそれぞれ Le1,Le2‥‥Lek;S1,S2‥‥Skとして、 Le1＝（3/2）Le2‥‥＝（3/2）k-1Lek ‥‥（８） Le1/S1＝Le2/S2‥‥＝Lek/Sk＝ｋ・mo ‥‥（９） のように設定される。但しmoはポートが１本の場合の等
価質量である。
長及び断面積をそれぞれ Le1,Le2‥‥Lek;S1,S2‥‥Skとして、 Le1＝（3/2）Le2‥‥＝（3/2）k-1Lek ‥‥（８） Le1/S1＝Le2/S2‥‥＝Lek/Sk＝ｋ・mo ‥‥（９） のように設定される。但しmoはポートが１本の場合の等
価質量である。
上述の実施例ではスピーカ装置に本例を適用した場合
を説明したが、第３図及び第４図によって、ヘッドフォ
ンユニット（９）にポート（12）及び（13）を設けた場
合を説明する。これらポート（12），（13）の等価質量
m12′及びm13′を等しくした場合は第10図に示した従来
例と同一のヘッドフォンユニットと同一容積のハウジン
グ（８）が用いられた場合、ポート（12）及び（13）の
長さ及び断面積は、例えば次の様に設定される。
を説明したが、第３図及び第４図によって、ヘッドフォ
ンユニット（９）にポート（12）及び（13）を設けた場
合を説明する。これらポート（12），（13）の等価質量
m12′及びm13′を等しくした場合は第10図に示した従来
例と同一のヘッドフォンユニットと同一容積のハウジン
グ（８）が用いられた場合、ポート（12）及び（13）の
長さ及び断面積は、例えば次の様に設定される。
L12′＝8cm L13′＝12cm S12′＝2.3mm2 S13′＝3.4mm2 この場合ポート（12）内及び（13）の実効長及び等価
質量は Le12′＝８ Le13′＝12.2cm S12′＝21.2g m13′＝21.4g 又、ポート（12）及び（13）の各モードの共振周波数
fR及び***振周波数fAはそれぞれ次の第５表及び第６表
のようになる。
質量は Le12′＝８ Le13′＝12.2cm S12′＝21.2g m13′＝21.4g 又、ポート（12）及び（13）の各モードの共振周波数
fR及び***振周波数fAはそれぞれ次の第５表及び第６表
のようになる。
本実施例に於ても、２本のポート（12），（13）の実
効長を（６）式に従って設定し、短い方のポート（12）
のλ/2モードの共振周波数fR12′（1/2）＝2.10kHzと、
長い方のポート（13）の３λ/4モードの***振周波数f
A13（3/4）＝2.09kHzとが等しくなる。
効長を（６）式に従って設定し、短い方のポート（12）
のλ/2モードの共振周波数fR12′（1/2）＝2.10kHzと、
長い方のポート（13）の３λ/4モードの***振周波数f
A13（3/4）＝2.09kHzとが等しくなる。
これにより、ポート（12）のλ/2モードの共振と、ポ
ート（13）の３λ/4モードの***振とが相殺されて、第
４図の太線に示すように、細線で示す従来例に比べて、
この周波数での大きなピークがなくなり、再生音の音質
が向上する。
ート（13）の３λ/4モードの***振とが相殺されて、第
４図の太線に示すように、細線で示す従来例に比べて、
この周波数での大きなピークがなくなり、再生音の音質
が向上する。
更に、本発明の他の実施例を第５図乃至第６図につい
て説明する。第５図乃至第７図は本例をイヤフォンに適
用した場合の具体的構成を示すものである。第５図A,B
は本例の外観図を、第６図A,Bは第５図の要部の断面図
を、第７図A,Bは振動板を取り除いたハウジング及びポ
ート部分の平面及び側断面図を示すものである。これら
第５図乃至第７図に於て、（２）はイヤフォンユニット
であり、音を鼓膜に伝える為に多数の放音孔を穿った放
音板（２）に対向して振動板（３）が設けられ、この振
動板（４）の周りを硬質ゴム等で成型した外耳に挿入さ
れる枠体（14）によって振動板ユニット（15）が構成さ
れる。この振動板ユニット（15）の枠体（14）にハウジ
ング（８）が嵌着される様に成されている。ハウジング
（８）はポリプロピレン等の合成樹脂で構成され、更に
第５図に示す様に第１及び第２のポート（12）及び（1
3）が一体に形成されると共にイヤフォンコード（16）
を取り出すためのイヤフォンコード取出部（17）も一体
化して構成されている。ハウジング（８）は第６図A,B
並に第７図A,Bに示す様に枠体（14）に嵌着される略椀
状のカップ部（8a）とこのカップ部（8a）の頂部近傍に
設けられた第１のポート（12）の連通孔（19）につらな
る透孔（18）と、同じく透孔（18）とは異なる位置のカ
ップ部（8a）の頂部近傍に設けられ、第２のポート（1
3）の連通孔（20）につらなる透孔（21）が穿たれ、振
動板（３）に接続するイヤフォンコード（16）は同じく
カップ部（8a）に穿った透孔（22）を介し、第２のポー
ト（13）の連通孔（20）を通して、ポート（13）の一部
に取り付けられたイヤフォンコード取付部（17）から取
り出される。
て説明する。第５図乃至第７図は本例をイヤフォンに適
用した場合の具体的構成を示すものである。第５図A,B
は本例の外観図を、第６図A,Bは第５図の要部の断面図
を、第７図A,Bは振動板を取り除いたハウジング及びポ
ート部分の平面及び側断面図を示すものである。これら
第５図乃至第７図に於て、（２）はイヤフォンユニット
であり、音を鼓膜に伝える為に多数の放音孔を穿った放
音板（２）に対向して振動板（３）が設けられ、この振
動板（４）の周りを硬質ゴム等で成型した外耳に挿入さ
れる枠体（14）によって振動板ユニット（15）が構成さ
れる。この振動板ユニット（15）の枠体（14）にハウジ
ング（８）が嵌着される様に成されている。ハウジング
（８）はポリプロピレン等の合成樹脂で構成され、更に
第５図に示す様に第１及び第２のポート（12）及び（1
3）が一体に形成されると共にイヤフォンコード（16）
を取り出すためのイヤフォンコード取出部（17）も一体
化して構成されている。ハウジング（８）は第６図A,B
並に第７図A,Bに示す様に枠体（14）に嵌着される略椀
状のカップ部（8a）とこのカップ部（8a）の頂部近傍に
設けられた第１のポート（12）の連通孔（19）につらな
る透孔（18）と、同じく透孔（18）とは異なる位置のカ
ップ部（8a）の頂部近傍に設けられ、第２のポート（1
3）の連通孔（20）につらなる透孔（21）が穿たれ、振
動板（３）に接続するイヤフォンコード（16）は同じく
カップ部（8a）に穿った透孔（22）を介し、第２のポー
ト（13）の連通孔（20）を通して、ポート（13）の一部
に取り付けられたイヤフォンコード取付部（17）から取
り出される。
上述の第６図Ｂ及び第７図Ａに示されている様にカッ
プ部（8a）に穿った透孔（23）に挿入された部材（24）
はスポンジ等の発泡性樹脂から成るものでハウジング
（８）内の等価抵抗を微調整するために設けられたもの
で、カップ部（8a）内面に接着剤等で貼着させる様にし
てもよい。上述のイヤフォンユニット（２）の第１及び
第２のポート（12）及び（13）の長さ及び断面積は例え
ば L12″＝12mm L13″＝18mm S12″＝2mm2 S13″＝3mm2 に設定したときのポート（12）及び（13）の実効長及び
等価質量は Le12″13.4mm Le13″19.7mm m12″0.190g m13″0.186g となり、ポート（12）のλ/2モードの共振とポート（1
3）の3/4λモードの***振が略12.7kHzとなって相殺さ
れ、周波数特性の改善が成され、共振、***振による音
質劣化を防止することが出来るものが得られる。更に、
本発明のイヤフォンによればハウジングに設けた放音板
の主面に直交する方向の幅を狭くすることが出来る。
又、２本のポートのうち短い方のポートはハウジングに
設けた放音板の面積の内側に収められるように形成され
ているので、イヤフォンを耳介に装着させた場合、２本
のポートのうち長い方は珠間切痕に配されるとともにハ
ウジングはコンパクトに形成されているので、耳甲介腔
に完全に装着されるのでイヤフォンのハウジングが耳甲
介腔より外部にあまり突出しないものが得られる。上述
の各実施例では２本のポートについて説明したが、２本
以上の複数ポートを設けることも出来、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々に変更し得ることは明らかであ
る。
プ部（8a）に穿った透孔（23）に挿入された部材（24）
はスポンジ等の発泡性樹脂から成るものでハウジング
（８）内の等価抵抗を微調整するために設けられたもの
で、カップ部（8a）内面に接着剤等で貼着させる様にし
てもよい。上述のイヤフォンユニット（２）の第１及び
第２のポート（12）及び（13）の長さ及び断面積は例え
ば L12″＝12mm L13″＝18mm S12″＝2mm2 S13″＝3mm2 に設定したときのポート（12）及び（13）の実効長及び
等価質量は Le12″13.4mm Le13″19.7mm m12″0.190g m13″0.186g となり、ポート（12）のλ/2モードの共振とポート（1
3）の3/4λモードの***振が略12.7kHzとなって相殺さ
れ、周波数特性の改善が成され、共振、***振による音
質劣化を防止することが出来るものが得られる。更に、
本発明のイヤフォンによればハウジングに設けた放音板
の主面に直交する方向の幅を狭くすることが出来る。
又、２本のポートのうち短い方のポートはハウジングに
設けた放音板の面積の内側に収められるように形成され
ているので、イヤフォンを耳介に装着させた場合、２本
のポートのうち長い方は珠間切痕に配されるとともにハ
ウジングはコンパクトに形成されているので、耳甲介腔
に完全に装着されるのでイヤフォンのハウジングが耳甲
介腔より外部にあまり突出しないものが得られる。上述
の各実施例では２本のポートについて説明したが、２本
以上の複数ポートを設けることも出来、本発明の要旨を
逸脱しない範囲で種々に変更し得ることは明らかであ
る。
以上詳述した様に、本発明によれば、等価質量が等し
く、長さが異なる複数のポートを設けるようにしたの
で、ポートの共振及び***振による再生者の音質の劣化
を防止することができると共にヘッドフォンの放音板の
主面と直交する方向の幅を狭く出来て、ヘッドフォンを
耳甲介腔に完全に装着可能なコンパクトなヘッドフォン
が得られる。
く、長さが異なる複数のポートを設けるようにしたの
で、ポートの共振及び***振による再生者の音質の劣化
を防止することができると共にヘッドフォンの放音板の
主面と直交する方向の幅を狭く出来て、ヘッドフォンを
耳甲介腔に完全に装着可能なコンパクトなヘッドフォン
が得られる。
第１図は本発明をバスレフレックス型スピーカキャビネ
ットに適用した一実施例を示す構成図、第２図は第１図
に示す発明の一実施例の特性を示す線図、第３図は本発
明をヘッドフォン或はイヤフォンに適用した場合の原理
構成図、第４図は本発明の一実施例の特性を示す線図、
第５図は本発明をイヤフォンに適用した一実施例の構成
を示す斜視図、第６図は第１図の要部の断面図、第７図
はハウジング部分の側面及び側断面図、第８図は従来の
バスレフレックス型スピーカ装置の構成例を示す斜視
図、第９図は第８図の特性を示す線図、第10図は従来の
バスレフレックス型ヘッドフォンの構成例を示す斜視
図、第11図は第10図の特性を示す線図である。 （１）はスピーカユニット、（８）はハウジング、（1
0）はキャビネット、（11），（12），（13）はポート
である。
ットに適用した一実施例を示す構成図、第２図は第１図
に示す発明の一実施例の特性を示す線図、第３図は本発
明をヘッドフォン或はイヤフォンに適用した場合の原理
構成図、第４図は本発明の一実施例の特性を示す線図、
第５図は本発明をイヤフォンに適用した一実施例の構成
を示す斜視図、第６図は第１図の要部の断面図、第７図
はハウジング部分の側面及び側断面図、第８図は従来の
バスレフレックス型スピーカ装置の構成例を示す斜視
図、第９図は第８図の特性を示す線図、第10図は従来の
バスレフレックス型ヘッドフォンの構成例を示す斜視
図、第11図は第10図の特性を示す線図である。 （１）はスピーカユニット、（８）はハウジング、（1
0）はキャビネット、（11），（12），（13）はポート
である。
フロントページの続き (72)発明者 篠原 幾夫 東京都品川区北品川６丁目７番35号 ソ ニー株式会社内 (56)参考文献 実開 昭62−141293（ＪＰ，Ｕ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H04R 1/28 310
Claims (1)
- 【請求項１】放音手段を収納するハウジングと、 上記ハウジングに設けられ、上記ハウジングの放音板の
主面に略平行であり且つ異なる方向に延在されると共に
各々異なる長さを有する２本の音響管とを備え、 上記２本の音響管のうち短い方の音響管は上記ハウジン
グの放音板の主面方向においては上記ハウジングの放音
板の主面面積の内側に収められるとともに、上記２本の
音響管はそれぞれ等しい等価質量を有してなるヘッドフ
ォン。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2038082A JP2784830B2 (ja) | 1989-09-04 | 1990-02-19 | ヘッドフォン |
| US07/561,864 US5115473A (en) | 1989-09-04 | 1990-08-02 | Transducer having two ducts |
| GB9017735A GB2235852B (en) | 1989-09-04 | 1990-08-13 | Transducer having two or more ducts |
| KR1019900013597A KR0168628B1 (ko) | 1989-09-04 | 1990-08-31 | 전기 음향 변환기 장치 |
| MYPI90001517A MY106480A (en) | 1989-09-04 | 1990-09-04 | Transducer having two or more ducts. |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1-103586 | 1989-09-04 | ||
| JP10358689 | 1989-09-04 | ||
| JP2038082A JP2784830B2 (ja) | 1989-09-04 | 1990-02-19 | ヘッドフォン |
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| Publication Number | Publication Date |
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ID=26377270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2038082A Expired - Fee Related JP2784830B2 (ja) | 1989-09-04 | 1990-02-19 | ヘッドフォン |
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| JP (1) | JP2784830B2 (ja) |
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| GB (1) | GB2235852B (ja) |
| MY (1) | MY106480A (ja) |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5659155A (en) * | 1991-12-02 | 1997-08-19 | Porzilli; Louis B. | Acoustical transducer enclosure |
| US5349337A (en) * | 1992-12-15 | 1994-09-20 | Eoa Systems, Inc. | Apparatus and method for controlling peck drilling |
| JPH06245286A (ja) * | 1993-02-19 | 1994-09-02 | Sony Corp | スピーカ |
| US5693916A (en) * | 1994-06-30 | 1997-12-02 | Von Sprecken; Richard F. | Method for designing loud speaker enclosures |
| US5471019A (en) * | 1994-12-29 | 1995-11-28 | Sounds Resources, Inc. | Multiple chamber loudspeaker system |
| US5696357A (en) * | 1995-08-25 | 1997-12-09 | Polk Investment Corporation | Bass-reflex loudspeaker |
| USD387351S (en) * | 1996-10-01 | 1997-12-09 | Mackie Designs Inc. | Speaker |
| KR20010003922A (ko) * | 1999-06-26 | 2001-01-15 | 구자홍 | 영상표시기기용 스피커 시스템 |
| KR20010103813A (ko) * | 2001-08-24 | 2001-11-24 | 김성일 | 저음 반사형 헤드폰 |
| JP3874117B2 (ja) * | 2004-03-23 | 2007-01-31 | ソニー株式会社 | スピーカーユニットを搭載した電子機器 |
| US20080298623A1 (en) * | 2005-07-19 | 2008-12-04 | Nxp B.V. | Adapter For a Loudspeaker |
| GB2445388B (en) * | 2007-02-16 | 2009-01-07 | Sonaptic Ltd | Ear-worn speaker-carrying devices |
| US7928303B2 (en) * | 2008-02-28 | 2011-04-19 | Riley Investments LLC | Insert for cajon drum |
| CN202535503U (zh) * | 2012-01-10 | 2012-11-14 | 歌尔声学股份有限公司 | 耳机 |
| JP6102246B2 (ja) * | 2012-12-25 | 2017-03-29 | 株式会社Ｊｖｃケンウッド | ヘッドホン及び音放出装置 |
| US9578412B2 (en) * | 2014-06-27 | 2017-02-21 | Apple Inc. | Mass loaded earbud with vent chamber |
| KR102027478B1 (ko) * | 2018-06-14 | 2019-11-04 | 주식회사 한국토프톤 | 포트 공진의 영향을 개선한 스피커 |
| US10911855B2 (en) * | 2018-11-09 | 2021-02-02 | Vzr, Inc. | Headphone acoustic transformer |
| WO2020125940A1 (en) * | 2018-12-18 | 2020-06-25 | Harman Becker Automotive Systems Gmbh | Nearfield audio devices with resonant structures |
| GB2595971B (en) * | 2020-06-12 | 2022-09-21 | Tymphany Acoustic Tech Ltd | Earphone body with tuned vents |
| CN117714950A (zh) * | 2023-06-15 | 2024-03-15 | 荣耀终端有限公司 | 电声转换装置 |
Family Cites Families (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| BE423380A (ja) * | 1936-09-02 | |||
| GB851503A (en) * | 1958-01-16 | 1960-10-19 | Standard Telephones Cables Ltd | Improvements in or relating to transducers |
| GB912430A (en) * | 1960-08-27 | 1962-12-05 | Jabez Gough | Improvements in or relating to loud speakers |
| US3777844A (en) * | 1972-10-24 | 1973-12-11 | R Johnson | Adjustable speaker cabinet |
| HU171882B (hu) * | 1975-10-22 | 1978-04-28 | Elektroakusztikai Gyar | Napravlennyj ehlektroakusticheskij preobrazovatel', glavnym obrazom kardioidnyj zvukovoj izluchatel' |
| US4031318A (en) * | 1975-11-21 | 1977-06-21 | Innovative Electronics, Inc. | High fidelity loudspeaker system |
| FR2459599A1 (fr) * | 1979-06-14 | 1981-01-09 | Lagarrigue Jacques | Enceinte acoustique de salon a tuyaux |
| DE3544433C2 (de) * | 1985-12-16 | 1995-12-14 | Hilti Ag | Gesteinsbohrer |
| JPH0450718Y2 (ja) * | 1986-02-28 | 1992-11-30 | ||
| US4815546A (en) * | 1987-04-02 | 1989-03-28 | W-N Apache Corporation | Top head drive assembly with axially movable quill |
-
1990
- 1990-02-19 JP JP2038082A patent/JP2784830B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1990-08-02 US US07/561,864 patent/US5115473A/en not_active Expired - Fee Related
- 1990-08-13 GB GB9017735A patent/GB2235852B/en not_active Expired - Fee Related
- 1990-08-31 KR KR1019900013597A patent/KR0168628B1/ko not_active IP Right Cessation
- 1990-09-04 MY MYPI90001517A patent/MY106480A/en unknown
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| MY106480A (en) | 1995-05-30 |
| GB9017735D0 (en) | 1990-09-26 |
| GB2235852B (en) | 1993-11-10 |
| GB2235852A (en) | 1991-03-13 |
| JPH03174900A (ja) | 1991-07-30 |
| KR0168628B1 (ko) | 1999-02-01 |
| US5115473A (en) | 1992-05-19 |
| KR910007379A (ko) | 1991-04-30 |
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| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |