JP2782245B2 - 入力操作情報による推論処理装置および方法 - Google Patents

入力操作情報による推論処理装置および方法

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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この発明は、ユーザがモード設定およびコマンド設定
のため入力した操作情報に基づいて、ユーザの所望モー
ドを推論して動作処理を行うようにした入力操作情報に
よる推論処理装置および方法に関する。
《従来の技術》 従来よりOA,FA,LA,HAなどの分野においてはオンピュ
ータ内蔵式の自動機器が広く使用されている。とりわけ
最近では、そのような自動機器の機能が著しく高度化な
いし汎用化しており、それに伴い自動機器の入力装置自
体の構成も益々機能的に複雑化および多様化している。
《発明が解決しようとする問題点》 上述のように、最近における自動機器の高機能化に伴
い入力装置が益々高機能化する状況下にあって、入力装
置に対する入力操作も一段と繁雑になっている。このた
め、一般の使用者であるユーザは、簡単な動作を自動機
器に実行させたい場合でも、その都度分厚い操作説明書
を熟読した上で、その指示に従って操作しなければなら
ず、自動機器を自由に操作することがかなり面倒なもの
となっている。
このように、一般のユーザにとっては、上記入力装置
への入力操作が益々面倒なものとなっているため、入力
装置に対する入力忘れや誤入力などの入力操作ミスが頻
発し、これに起因して自動機器が誤動作を起こしたり動
作不良を起こすという問題があった。
上記のような問題を解決するため、例えば入力装置に
おける多数の操作用入力キーにそれぞれ表示器を個別に
付設する構成とし、ユーザが入力キーを押すことによ
り、次の操作手順で入力すべき特定のキーを点灯表示す
るようにしたものが一部実用化されている。
しかしながら、入力装置の各入力キーにそれぞれ表示
器を多数個設けた場合には、電気回路が非常に複雑にな
るとともに、部品点数が増加して製品コストが著しく高
くなるという問題があった。
この発明は、このような従来の問題点を解決するもの
で、その目的は、入力装置内または機器本体内の処理部
に、ユーザにより入力された操作情報に基づいて、ユー
ザの処望モードを推論する機能を付加することにより、
入力操作ミスによる機器の誤動作を防止できる、構造が
簡単な入力操作情報による推論処理装置および方法を提
供することにある。
《問題点を解決するための手段》 上記目的を達成するために、請求項1の発明は、入力
されたモード設定のための操作情報に基づいて所望のモ
ード設定を行う入力操作情報による推論処理装置であっ
て、 上記入力された操作情報にモード決定の重要度に応じ
た重み付けをして演算することによりユーザの所望モー
ドをファジィ推論する推論部 を有することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、モード設定のための操作情
報が入力されると、この操作情報に基づいて所望のモー
ド設定を行う入力操作情報による推論処理方法であっ
て、 上記入力された操作情報にモード決定の重要度に応じ
た重み付けをして演算することによりユーザの所望モー
ドをファジィ推論するステップ を有することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、入力されたモード設定のた
め操作情報に基づいて所望のモード設定を行う入力操作
情報による推論処理装置であって、 上記入力された操作情報にモード決定の重要度に応じ
た重み付けをして演算することによりユーザの所望モー
ドをファジィ推論する推論手段と、 上記推論手段で得られた所望モードのグレードが所定
値以上か否かを判別する判別手段と、 上記判別手段で得られた所望モードのグレードが所定
値未満と判別されると、再操作要求のメッセージを表示
する表示手段と、 を有することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、モード設定のための操作情
報が入力されると、この操作情報に基づいて所望のモー
ド設定を行う入力操作情報による推論処理方法であっ
て、 上記入力された操作情報にモード決定の重要度に応じ
た重み付けをして演算することによりユーザの所望モー
ドをファジィ推論するステップと、 上記得られた所望モードのグレードが所定値以上か否
かを判別するステップと、 上記得られた所望モードのグレードが所定値未満と判
別されると、再操作要求のメッセージを表示するステッ
プと、 を有することを特徴とする 《作用》 この発明では、モード設定のための操作情報が入力さ
れると、この操作情報にモード決定の重要度に応じた重
み付けをして演算することによりユーザの所望モードを
ファジィ推論する。
また、この発明では、上記得られた所望モードのグレ
ードが所定値以上か否かを判別し、所定値未満と判別さ
れると、再操作要求のメッセージを表示する。
《実施例》 以下に、この発明の一実施例を図面に基づいて説明す
る。
第1図は、ファジィ推論を本体処理装置内で行う方式
の構成を示すブロック図である。
同図において、1は入力操作部11を備えた入力装置で
あって、この入力操作部11からA,B,Cのモード設定およ
びK,L,M,N,Pのコマンド設定がユーザにより入力される
ようになされているとともに、入力操作部11には入力処
理部12が接続され、入力処理部12から本体処理装置2の
本体処理部21に入力操作情報が伝送されるように構成さ
れている。そして本体処理部21には、ユーザの所望モー
ドをファジィ推論する推論部24が接続されている。ま
た、入力処理部12にはユーザに対して再入力操作要求等
のメッセージを表示する表示部13が接続されている。
第2図は、入力装置1の入力操作部11および表示部13
を示す平面図であって、入力操作部11はA,B,Cのモード
設定キー11a,K,L,M,N,Pのコマンド設定キー11b、数字お
よびクリアキー11c,実行キー11dおよびリセットキー11e
から概略構成されている。ここで、自動機器の所望動作
を実行させるのに必要なモード設定キー11aおよびコマ
ンド設定キー11bの操作順序を表に示す。
但し、この表における縦列の〜は、モード設定キ
ー11aおよびコマンド設定キー11bの操作順序を示す番号
であって、モード欄中の×印はキー入力が不要であるこ
とを表わしている。例えばAモード設定を実行する際
は、まずAモード設定キーを押し、次いでK,LおよびP
のコマンド設定キーを押し、最後に実行キーを押せば良
い。なお、K,L,M,Nのコマンド設定は、当該コマンド設
定キーを押した後、テンキーを押すことによって実行さ
れるようになされている。この場合、KとLの組,MとN
の組のコマンド設定キーは、それぞれキー入力状態にお
いて相関関係を有し、それら一対の組のコマンド設定キ
ーを押すことにより、初めてコマンドの設定が実行され
るようになされている。
この構成による推論処理装置では、入力装置1の入力
操作部11からユーザによりキー入力が行われ、このキー
入力状態は入力処理部12に送られる。すると、入力処理
部12では入力操作情報としてのキー入力状態がキーコー
ド信号に変換され、次いで本体処理装置2の本体処理部
21に送られる。この本体処理部21では、推論部24による
モード推論の結果に基づいて、機器本体に対する動作指
示が処理される。
もし、ここでモード推論の結果により、ユーザに対し
て再入力操作が必要であると判断されると、入力処理部
12を介して表示部13において再入力操作要求の正規メッ
セージが表示される。例えば、Aモード設定を実行する
場合、上述のようにAモード設定キー、K,L,Pのコマン
ド設定キーおよび実行キーを入力しなければならない
が、もし入力操作部11でAモード設定キーまたはK,L,P
のコマンド設定キーを押し忘れたり、あるいは押し間違
えたとしても、表示部13においてこれらの入力操作ミス
が直ちに表示通報されるため、ユーザは自分の入力操作
ミスを即時補正することができる。
今ファジィ推論の結果、そのモード決定に関する確か
らしさのグレードが所定値以上であるとき、入力操作
ミスがなければ、そのまま機器本体の動作処理が実行さ
れる。これに対し、もし入力操作ミスがあれば、必要
により入力操作ミスに対応する入力操作情報を補正すべ
くダミー値を設定した上で機器本体の動作処理が実行さ
れるか、あるいは入力操作ミスに対応する操作キーの
分だけ再入力をユーザに要求し、この再入力が正しく行
われた時点で初めて機器本体の動作処理が実行される。
次に、この実施例によるモード推論手法についてさら
に詳しく述べる。
まず、モードを推論するためのマトリックス関数を
α,入力されたキー状態を示すマトリックス関数をβ,
マトリックス関数αとβを合成演算した結果の関数をγ
とすると、次式(1)の関係が成り立つ。
αoβ=γ …(1) ここに、マトリックス関数αは、各モード設定または
各コマンド設定がユーザの所望モードの決定についてど
の程度影響を与えるか、つまりどの程度重要な要素であ
るかのグレードを示す関数であり、このマトリックス関
数αは下記のように表わされる。
但し、αABの各行はそれぞれA,B,Cの各モー
ドにおけるグレード0〜1を示し、α〜αの各列
は、上記表に示した入力キー〜に対応するグレード
0〜1を示す。このグレード0〜1の評価は、モード決
定について重要な要因となるほど1に近いものとし、逆
に所望のモードでない場合のグレードを−1とする。
今、上記表で示した例に基づいて、マトリックス関数
αを次のように具体的に設定する。
ここに、A,B,Cのモード設定キーについて述べると、
所望のモード設定キーA,B,Cのいずれか1つを押したと
き、モード設定が決定されるため、この場合の重要度を
グレード1とする。また、ユーザが所望のモード設定キ
ーA,B,Cと異なるキーを誤って押したときは、誤推論の
原因となるため、この場合の重要度をグレード−1とす
る。
さらに、K,L,M,Nのコマンド設定キーについて述べる
と、A,Bのモード設定に関連してKとLの組,もしくは
MとNの組のコマンド設定キーを押したとき、ユーザモ
ードをA,B設定モードとほぼ推測できるため、この場合
の重要度をグレード0.7とする。また、Cモード設定に
関連してK,L,M,Nのコマンド設定キーを全て押したと
き、ユーザモードをCモード設定とほぼ推測できるた
め、この場合の重要度をグレード0.35とする。
一方、Pコマンド設定は、AおよびCの両方のモード
設定のとき必要とするため、モード決定に際してはそれ
ほど影響を与えない。従って、Pコマンド設定キーにつ
いての重要度をグレード0.2とする。また、実行キー
は、A,B,C全てのモード設定のとき必要とするため、実
行キーについての重要度をグレード0とし、演算αoβ
には用いない。
次に、キー入力状態を示すマトリックス関数βを次式
(4)のように表わす。但し、各要素β〜βは、表
中における〜のキー入力状態を示すものとする。
各要素β1…βは0または1で表わされる。具
体的にはモード設定キーが正常に押されたか、もしくは
コマンド設定キーが正常に押された場合を1とし、そう
でない場合を0としてキー入力状態が表わされる。例え
ば、Aモード設定が正常にキー入力されると、次式
(5)のようになる。
次に、(1)の演算式αoβはモード決定の際に用い
られるものであり、各モード設定および各コマンド設定
がどれ程モード決定に影響を与えるのかを定量的に示す
必要がある。ここでは、初めにモード設定キーを押すこ
とによってモードを決定できるので、上記関数βにおけ
るモード設定項とコマンド設定項とは、別々に分けて考
えるものとする。
まずモード設定項について述べると、A,B,Cの各モー
ドのうちどれか1つのモード設定キーを押すことによっ
てモードを決定できる。この場合、もし2つ以上のモー
ド設定キーを押したときは、ファジィ推論ができなくな
るので、モード設定項は下記のような式(6)になる。
(αoβ)モード=(α×β)∧(α×β )∧(α×β) …(6) 但し、X≦YならばX∧Y=Xとし、X≧YならばX
∧Y=Yとする。
つまり、Aモード設定を実行する際にAモード設定キ
ーを正常に押したときは、β=1,β=β=0とな
るから、 (αoβ)Aモード=1 Aモード設定を実行する際に、もし誤ってBまたはC
のモード設定キーを押したのであれば、β=0,β2or
β=1となるから、 (αoβ)Aモード=−1 となり、グレードが−1に小さくなる。
また、Aモード設定を実行する際にAとBの双方のモ
ード設定キーを押したのであれば、β=β=1,β
=0となるから、 (αoβ)Aモード=0 とグレードは0に小さくなる。以上、Aモード設定を例
にして説明したが、このことは、B,Cモード設定の場合
も同様であるので、その説明を省略する。
次に、コマンド設定項について述べると、KおよびL
のコマンド設定キーもしくはMおよびNのコマンド設定
キーは、前述のように互いにキー入力状態において相関
関係があるため、KとLの組、MとNの組、およびPの
みの3通りのキー入力状態に区分でき、関数βにおける
コマンド設定項は下記のよう式(7)となる。
(αoβ)コマンド=(α×β)∧(α×β )+(α×β)∧(α×β)+(α×β) …(7) 今A,Bのモード設定の場合に、KとLの組、またはM
とNの組のコマンド設定キーの入力を正しく行えば、
(αoβ)コマンド項はグレード0.7となり、またCモ
ード設定の場合では、K,L,M,Nのコマンド設定キー全て
の入力を正しく行えば、(αoβ)コマンド項はグレー
ド0.7となる。
また、Pコマンド設定を行えば、AおよびCのモード
設定のグレードがさらに向上する。これに対してモード
決定に関して不要なキーを入力したときは減点の対象と
なる。
以上のことから、アマトリックス関数αとβの演算
は、式(6),(7)より、 αoβ=(α×β)∧(α×β)∧ (α×β)+{(α×β)∧(α×β )+(α×β)∧(α×β)+(α ×β)} となる。
この演算式αoβで得られた結果の値γは、 で表わされ、γABの値はそれぞれA,B,Cのモー
ド設定であることについての確からしさのグレードを示
している。従って、γABの値のうちで最も大き
い値γMAXがモード推論における確からしさのグレード
を示し、これがモード決定に際して推論された最終的な
算出結果となる。
例えば、Aモード設定を正常に入力操作すると、γ
=1.9,γ=−3,γ=−0.45となり、Aモード設定キ
ーを押し忘れたときはγ=0.9,γ=−2,γ=0.55
となる。またAモード設定キーのみを正常に押したとき
は、γ=1.0,γ=−1,γ=−1となり、KとLの
コマンド設定キーのみを正常に押したときは、γ=0.
7,γ=−1,γ=0.35となる。さらに、Pコマンド設
定キーのみを正常に押したときは、γ=0.2,γ=−
1,γ=0.2となる。
これらの推論結果から、γMAX<0.7ではモード不確定
領域、0.7≦γMAX≦0.9ではモード推測領域、γMAX>0.
9ではモード確定領域と見なすことができる。すなわ
ち、γMAX<0.7ではモード後論が不可能であり、γMAX
≧0.7ではモード推論が可能となる。
次に、γMAX≧0.7の条件の下で、モード推論を実行し
た後の処理例を簡単に説明する。
まず、A,B,Cの各モード設定において正常に入力され
たときのキー入力状態のマトリックス関数βを予めメモ
リに格納しておく。例えばAモード設定であれば、 β=[1,0,0,1,1,0,0,1] Bモード設定であれば、 β=[0,1,0,0,0,1,1,0] Cモード設定であれば、 β=[0,0,1,1,1,1,1,1] 上記推論で得たモード結果に従ってβABのい
ずれか1つを選び、この関数βと、ユーザによって実
際にキー入力された状態の関数βとの排他的論理和を演
算する。但し、ここではモード推論については既に終了
しているので、モード設定項β〜βを不要とする。
上記排他的論理和の演算を実行したコマンド設定項の
結果値において、“1"になった項は、正常のキー入力状
態と不一致であること、つまり、ユーザの操作ミスによ
りキー入力されなかった分のコマンド設定を意味してい
る。この場合は、キー入力されなかったコマンド設定項
にダミー値を設定するか、あるいは該コマンド設定項に
対応するキーのみユーザに対し再入力操作を要求する。
例えば、今仮にK,L,M,Nのコマンド設定キーについて
は全て入力を必要とし、かつPのコマンド設定キーにつ
いては入力忘れのときダミー値を設定し、その上で動作
処理を実行するものとする。この場合、もしK,L,M,Nの
コマンド設定キーが入力されていなければ、当該キーの
再入力操作を要求する。また、もしPのコマンド設定キ
ーが入力されていなければ、ダミー値を設定した上で動
作処理を実行する。なお、このダミー値の設定は、予め
コマンド設定の属性をメモリ内に格納しておくことによ
り行うことができる。
次に、本装置の動作フローを第3図に基づいて説明す
る。
まず、ユーザが所望のモードおよびコマンドを設定す
べくキー入力を行い(ステップ1)、そのキー入力状態
に関する情報を一旦推論部24のメモリ内に記憶させる
(ステップ2)。次に、その入力情報からマトリックス
関数βを作成し(ステップ3)、予め設定しておいたマ
オリックス関数αとの演算αoβを実行する(ステップ
4)。これにより、A,B,Cの各モード設定についてそれ
ぞれのグレードγABを得る。
これらグレードγABのうち最大の値のものを
γMAXとし、これに対応するモードを推論結果とする
(ステップ5)。このとき最大グレードγMAXが0.7より
小さければ(ステップ6の否定)、推論不可能と判断し
てメモリ内の入力情報を消去し(ステップ7)同時にユ
ーザに対してキー入力の打ち直しを要求する。つまり、
入力装置1の表示部13においてユーザに対して再入力操
作要求のメッセージを表示する(ステップ8)。一方、
最大グレードγMAXが0.7以上であれば、モード推論結果
を表示部13にモード表示する(ステップ9)。
このときユーザの入力操作ミスにより表示モードがユ
ーザの所望モードと異なっておれば、リセットキーを押
して(ステップ10の肯定)最初からモード設定を再度や
り直す(ステップ7,8)。一方、表示モードとユーザの
所望モードとが一致しておれば、入力されたキー状態を
示す関数βと、推論モードの正常なマトリックス関数β
との排他的論理和を演算する(ステップ11)。その結
果、“1"の値がなければ機器本体の動作処理を行う。も
し“1"の値があれば、上述のように入力操作ミスがある
ので、当該コマンド設定項にダミー値を設定するか、あ
るいは不足したコマンド設定キーのみ再入力操作を要求
し、この再入力操作が完了した時点で機器本体の動作処
理を実行する。
すなわち、ββ<1ならば(ステップ11の肯
定)、そのまま機器本体の動作処理を実行し(ステップ
12)、ββ≧1ならば(ステップ11の否定)ビット
の立っている入力情報の属性をチェックする(ステップ
13)。このチェックの結果、前述のダミー値設定を要求
するときは(ステップ14の肯定)、ダミー値を設定して
(ステップ15)、ステップ11に戻る。これに対して、ダ
ミー値設定を要求しないときは(ステップ14の否定)、
ユーザに対して再度操作要求するキー入力を表示部13に
おいて表示し、ユーザがこの表示に従って所要のキー入
力を完了した時点で(ステップ17)、ステップ11に戻
る。
以上のようにこの実施例では、複雑な操作手順を必要
とする入力装置であっても、ユーザはその都度操作説明
書を見なくとも、ある程度の推測または経験によって容
易に操作できる。つまり入力装置におけるマン・マシン
・インターフェースの機能が向上し、ユーザに対する操
作性が著しく向上する。従って、入力装置の操作が簡単
になるため、従来のように専門のオペレータを置く必要
がなく、不特定多数の初心者でも容易に操作できる。こ
の場合、推論処理装置の構造面からいうと、従来のよう
にハードウエアを何等変更することなく、ソフトウエア
のみを変更するのみで良い。
また、実施例ではユーザが入力操作ミスを行っても、
その入力操作ミスが解消しないかぎり機器本体が動作し
ないように構成したため、原子炉や大型プラント装置な
どの入力操作ミスの許されない危険な機器に対しても充
分適用でき、ハードウエアに特別な構造を付加すること
なくフェイルセーフ機能を実現できる。
実施例では、モード推論を本体処理装置2内で行う方
式のものについて説明したが、この発明はこれに限定さ
れるものではなく、例えばモード推論を入力装置1内で
行い、本体処理装置2に最終的な正規入力情報を送る方
式としても良い。第4図は、この方式による構成例を示
すものであって、第1図のものとは推論部14を入力処理
部12に接続したところが異なっている。
この方式の動作について簡単に述べると、まず入力操
作部11からキー入力が行われ、このキー入力状態に関す
る操作情報に基づいて、入力処理部12を介して推論部14
によりユーザの所望モードが推論される。その推論結果
を受けて所定の動作フローが順次実行される。そして、
入力操作部11で正当なキー入力が全て行われた後、この
入力情報がキーコード信号に変換され、次いで本体処理
部21に送られる。もしユーザが入力忘れ等の入力ミスを
行った場合は、必要により表示部13においてユーザに対
して再入力操作要求のメッセージが通報表示される。従
って、これによりユーザは即刻入力不足の操作を追加,
修正することができる。
前記実施例におけるマトリックス関数αはシステム設
計者の推測または経験によって作成できるが、そのほか
種々の事象に関する所要データを収集した上で統計的に
分析して作成することもできる。
また、装置内部もしくは外部に学習機能を持ったルー
チン処理部を接続し、一定期間学習させた後にマトリッ
クス関数αを決めて作成することも可能である。
さらに実施例では、説明のため3種類のモード設定と
5種類のコマンド設定を一例として推論処理する場合に
ついて述べたが、これよりも複雑な多種類,多機能のモ
ード設定およびコマンド設定を対象として推論処理する
ことも勿論でき、この場合は幾つかのモジュールに分割
した上で、各モジュールについて上記のような動作フロ
ーを行えるようにハイブリット化させれば良い。
《発明の効果》 以上説明したように、この発明によれば、ユーザの所
望モードをファジィ推論し、その推論結果に基づいて必
要により表示部にて再入力操作要求を表示するように構
成したため、ユーザは入力操作ミスを行ったとしても即
時に正規の操作を再入力して入力操作ミスを修正するこ
とができる。従って、特に複雑な入力操作を必要とする
入力装置であっても、専門のオペレータでなくとも厚い
操作説明書を見ることなく正規の操作を簡単かつ確実に
入力することができ、使い勝手が向上するとともに、入
力操作ミスによる機器の誤動作や動作不良を未然に防止
することができる。
また、この発明ではソフトウエアのみを変更すれば良
く、多くの入力キーなどにそれぞれ表示器を設ける必要
がないので、従来タイプに比べ構造が簡単でコスト的に
も有利になる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係わる推論処理装置の一実施例を示
すブロック図、第2図は入力操作部および表示部の構成
を示す平面図、第3図は推論処理装置の動作を説明する
フローチャート、第4図はこの発明に係わる推論処理装
置の他の実施例を示すブロック図である。 1……入力装置 2……本体処理装置 11……入力操作部 12……入力処理部 13……表示部 14,24……推論部 21……本体処理部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 3/02,3/023

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力されたモード設定のための操作情報に
    基づいて所望のモード設定を行う入力操作情報による推
    論処理装置であって、 上記入力された操作情報にモード決定の重要度に応じた
    重み付けをして演算することによりユーザの所望モード
    をファジィ推論する推論部 を有することを特徴とする入力操作情報による推論処理
    装置。
  2. 【請求項2】モード設定のための操作情報が入力される
    と、この操作情報に基づいて所望のモード設定を行う入
    力操作情報による推論処理方法であって、 上記入力された操作情報にモード決定の重要度に応じた
    重み付けをして演算することによりユーザの所望モード
    をファジィ推論するステップ を有することを特徴とする入力操作情報による推論処理
    方法。
  3. 【請求項3】入力されたモード設定のための操作情報に
    基づいて所望のモード設定を行う入力操作情報による推
    論処理装置であって、 上記入力された操作情報にモード決定の重要度に応じた
    重み付けをして演算することによりユーザの所望モード
    をファジィ推論する推論手段と、 上記推論手段で得られた所望モードのグレードが所定値
    以上か否かを判別する判別手段と、 上記判別手段で得られた所望モードのグレードが所定値
    未満と判別されると、再操作要求のメッセージを表示す
    る表示手段と、 を有することを特徴とする入力操作情報による推論処理
    装置。
  4. 【請求項4】モード設定のための操作情報が入力される
    と、この操作情報に基づいて所望のモード設定を行う入
    力操作情報による推論処理方法であって、 上記入力された操作情報にモード決定の重要度に応じた
    重み付けをして演算することによりユーザの所望モード
    をファジィ推論するステップと、 上記得られた所望モードのグレードが所定値以上か否か
    を判別するステップと、 上記得られた所望モードのグレードが所定値未満と判別
    されると、再操作要求のメッセージを表示するステップ
    と、 を有することを特徴とする入力操作情報による推論処理
    方法。
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