JP2781497B2 - コードレス電話機 - Google Patents

コードレス電話機

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JP2781497B2
JP2781497B2 JP22703992A JP22703992A JP2781497B2 JP 2781497 B2 JP2781497 B2 JP 2781497B2 JP 22703992 A JP22703992 A JP 22703992A JP 22703992 A JP22703992 A JP 22703992A JP 2781497 B2 JP2781497 B2 JP 2781497B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、音声認識機能を備え
たコードレス電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電話機における音声認識機能を利
用した音声ダイヤラとして図4に示すようなものがあ
る。この音声ダイヤラは音声認識部1および回線接続部
4を有している。上記音声認識部1はメモリを内蔵し、
このメモリには予め複数の単語の標準パターンが登録さ
れている。この標準パターンは上記各単語の代表音声波
形を表す音声信号から抽出された音響パラメータのパタ
ーンである。また、上記メモリには、上記複数の単語の
標準パターンに対応付けて電話番号が登録されている。
尚、上記メモリへの標準パターンの抽出/登録方法や電
話番号の登録方法については、この発明とは直接関係無
いので説明は省略する。
【0003】上記音声ダイヤラは次のように動作して電
話番号を送信する。すなわち、発信時において、電話番
号に対応付けられている単語が話者によって発声され
る。そうすると、この発声による音声波形を表す音声信
号がマイクロホン(以下、単にマイクと略称する)2から
音声認識部1に入力される。そして、音声認識部1によ
って、入力された音声信号から抽出された音響パラメー
タからなる特徴パターンが作成され、この特徴パターン
と上記メモリに登録された総ての標準パターンとのマッ
チングが実施される。
【0004】こうして、上記音声認識部1によって、マ
ッチングの結果最小マッチング距離を呈する標準パター
ンに対応付けられた電話番号が選出され、この選出され
た電話番号を表す信号が回線接続部4に出力される。そ
して、回線接続部4によって電話番号が電話回線5に送
信される。このようにして、音声ダイヤラによって相手
の電話機と電話回線が接続されるのである。
【0005】近年、親機と複数の子機とからなるコード
レス電話機が普及してきている。このコードレス電話機
において上述のような音声ダイヤラを実現する方法とし
て次のような方法が提案されている(特開平2−189
056号公報)。すなわち、音声認識部を親機側に内蔵
する。そして、親機から電話番号を発信する場合には、
親機のマイクから入力された音声を親機の音声認識部で
直接認識し、認識の結果得られた電話番号を表す信号を
回線接続部に出力する。一方、上記子機から電話番号を
発信する場合には、子機のマイクから出力された音声信
号を無線通信によって親機に送る。そして、親機の音声
認識部によって受信音を認識し、認識の結果得られた電
話番号を電話回線に送信するのである。
【0006】ここで、上記マイクより入力された音声信
号から音声認識部によって音声区間を検出する方法とし
て、次のような方法を用いている。図5(a)に示すよう
に、音声信号のパワーレベルに“LV1"と“LV2"な
る2つの閾値(LV1>LV2)を設ける。そして、入力
された音声信号のパワーレベルが閾値“LV2"を越え
た時点t1から次に閾値“LV2"以下になる時点t2ま
での区間Sを検出する。そして、この時点t1から時点
t2までの区間S内に閾値“LV1"を越える部分が存在
する場合に、上記区間Sを音声区間であると確定するの
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなコードレス電話機における音声ダイヤラの実現方
法には次のような問題がある。すなわち、子機から電話
番号を発信する場合には無線通信によって親機に音声信
号を送らなければならず、音声信号に無線通信に特有の
雑音が付加されるためにSN比が低下し、音声認識部に
よる認識率の低下を齎すという問題がある。
【0008】一般に狭帯域FM通信においては、コンパ
ンダ回路(コンプレッサ回路およびエキスパンダ回路)を
使用することによってダイナミックレンジを広げ、SN
比を改善するようにしていることが多い。それにもかか
わらず、上記の方法においては以下のような理由で認識
率の低下は避けられないのである。
【0009】すなわち、上記親機のマイクから出力され
た音声信号はそのまま音声認識部に入力される。これに
対して、子機のマイクから出力された音声信号は上記コ
ンパンダ回路を通った後に親機の音声認識部に入力され
る。したがって、親機のマイクから音声認識部に入力さ
れる音声信号と子機のマイクから音声認識部に入力され
る音声信号とは周波数特性が異なることになる。その結
果、例えば電話番号に対応付ける単語を上記メモリに登
録する際に親機のマイクから代表音声を入力する一方、
発信する際に子機のマイクから認識対象の音声を入力し
た場合には、両機から音声認識部に入力される音声信号
間には周波数特性の相違に起因したパワーレベルの絶対
値や変動幅の差異が生じてしまうのである。
【0010】図5(a)は親機のマイクから入力された音
声信号であり、図5(b)は子機のマイクから入力された
同じ音声の音声信号である。図5から明らかなように、
両音声信号間にはパワーレベルの絶対値あるいはその変
動幅に差異が見られる。そのために、入力音声信号から
上記音声区間Sを最適に検出できる閾値は電話機毎に異
なることになる。したがって、図5に示すように、各電
話機に対して固定された閾値“LV1",“LV2"を適
応して音声区間Sの検出や切り出しを行えば、最適に音
声区間Sが切り出されない電話機が存在することにな
る。その結果、電話番号に対応付ける単語を親機によっ
て登録した人が発信の際に子機を用いた場合に、同一話
者であるにも拘わらずリジェクトされてしまうという奇
妙な現象が生ずることになる。
【0011】この現象は、電話番号に対応付ける単語を
子機によって登録した人が発信の際に親機を用いた場合
にも同様に生ずる。つまり、登録時と発信時とに使用す
る電話機が異なる場合には常に生ずる問題なのである。
【0012】そこで、この発明の目的は、登録時の電話
機と発信時の電話機とが異なっていても、音声区間検出
閾値を最適に設定して正しく音声区間を検出することに
よって正確に電話番号を電話回線に送信できるコードレ
ス電話機を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、親機と子機とからなるコードレス電話
機において、上記親機に、音声が入力された電話機が親
機あるいは子機のうちいずれの電話機であるかを識別し
て入力電話機を表す電話機情報を出力する電話機情報出
力部と、入力された音声信号から音声区間を検出する際
における閾値を上記電話機情報出力部からの電話機情報
に応じて設定して入力音声信号から音声区間を検出する
音声区間検出部と、電話番号に対応付けて登録する登録
単語の音声信号から上記音声区間検出部によって検出さ
れた音声区間を分析して得られた標準パターンをメモリ
に格納する標準パターン登録部と、入力された音声信号
から上記音声区間検出部によって検出された音声区間を
分析して得られた特徴パターンと上記メモリに格納され
た各標準パターンとのマッチング距離を求めるマッチン
グ距離算出部と、上記マッチング距離算出部によって算
出されたマッチング距離がリジェクト閾値以下の場合に
は上記マッチング距離を呈する標準パターンを入力音声
の認識結果であると確定する一方、上記マッチング距離
が上記リジェクト閾値より大きい場合には上記標準パタ
ーンをリジェクトする認識結果確定部を備えたことを特
徴としている。
【0014】
【作用】登録時には、電話番号に対応付けて登録する登
録単語が親機あるいは子機に音声入力される。そうする
と、電話機情報出力部によって、音声入力された電話機
が上記親機または子機のうちいずれの電話機であるかが
識別され、入力電話機を表す電話機情報が出力される。
そして、音声区間検出部によって、入力音声から音声区
間を検出する際における閾値が上記電話機情報出力部か
らの電話機情報に応じて設定され、この閾値に基づいて
入力音声信号から音声区間が検出される。
【0015】そうすると、標準パターン登録部によっ
て、電話番号に対応付けて登録する登録単語の音声信号
から上記音声区間検出部で検出された音声区間が分析さ
れ、得られた標準パターンがメモリに格納される。
【0016】また、発信時には、上記登録時の場合と同
様に、音声区間検出部によって、入力音声から音声区間
を検出する際における閾値が上記電話機情報出力部から
の電話機情報に応じて設定され、この閾値に基づいて入
力音声信号から音声区間が検出される。そうすると、マ
ッチング距離算出部によって、入力された音声信号から
上記音声区間検出部で検出された音声区間が分析され、
得られた特徴パターンと上記メモリに格納された各標準
パターンとのマッチング距離が算出される。
【0017】そして、認識結果確定部によって、上記マ
ッチング距離算出部で算出されたマッチング距離がリジ
ェクト閾値以下の場合には、上記マッチング距離を呈す
る標準パターンが入力音声の認識結果であると確定され
る。一方、上記リジェクト閾値より大きい場合には、上
記マッチング距離を呈する標準パターンがリジェクトさ
れる。
【0018】このように、登録時の電話機と認識時の電
話機とが異なる場合であっても、音声認識部における音
声区間検出閾値を入力電話機に応じて設定することによ
って音声区間が正しく検出され、登録時の電話機と認識
時の電話機とが異なることに起因するパワーレベルの絶
対値や変動幅の差異が補正される。こうして、正しく入
力音声が認識されるのである。
【0019】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。図1は本実施例におけるコードレス電話機の
ブロック図であり、この発明の説明に直接関係のないキ
ー入力部および音声合成部等は省略してある。図1に示
すコードレス電話機においては、音声認識部13を親機
11側に設けると共に、親機11と子機12との通信は
コンパンダ回路を介した狭帯域FM通信による。
【0020】上述のように、音声が入力された電話機が
子機12である場合には、図5(b)に見られるように入
力音声のパワーレベルの絶対値や変動幅が親機11の場
合よりも低下してしまう。そこで、本実施例における音
声認識部13は、入力された音声信号から音声区間を検
出する際に、入力音声が取り込まれた電話機が子機12
である場合には、図2(b)に示すように、パワーレベル
の絶対値低下に応じて音声区間検出閾値を親機11の場
合の音声区間検出閾値“LV1D,LV2D"(図2(a)参
照)から“LV1I,LV2I"に低下させるのである。こ
うして、音声区間検出閾値を最適に設定することによっ
て、常に正しく音声区間を検出できる。
【0021】上述のようなコードレス電話機は、親機1
1におけるマイク16,音声認識部13,回線接続部1
4,コンプレッサ回路17,エキスパンダ回路21および
レシーバ22の間に電子スイッチ32を介設する。制御
部33は、音声認識部13,回線接続部14および電子
スイッチ32を制御して、電話番号に対応付ける単語の
登録処理,通話処理,発信処理および受信処理等を実施す
る。その際に、実施しようとする処理内容に応じて電子
スイッチ32を制御して、マイク16,回線接続部14
およびエキスパンダ回路21からの入力経路および音声
認識部13,コンプレッサ回路17およびレシーバ22
への出力経路を切り替える。
【0022】先ず、上記コードレス電話機による通話の
場合について説明する。上記子機12から親機11への
通話の際には、制御部33の制御の下に、電子スイッチ
32は入力経路をエキスパンダ回路21側に切り替える
一方、出力経路をレシーバ22側に切り替える。そうす
ると、子機12のマイク24から出力された音声信号は
コンプレッサ回路25によって周波数圧縮されて変調回
路26に入力される。そして、この変調回路26によっ
て周波数変調されて送受信部27からアンテナ31に送
られ、アンテナ31から親機11のアンテナ23に送信
される。
【0023】上記親機11のアンテナ23によって受信
された音声信号は、送受信部19を介して復調回路20
に入力される。そして、この復調回路20によって検波
されてエキスパンダ回路21によって周波数伸長され、
電子スイッチ32を介してレシーバ22に送出される。
ところで、上述の子機12のマイク24から親機11の
エキスパンダ回路21に至る経路を以下経路Aと称す
る。
【0024】同様に、親機11から子機12への通話の
際には、制御部33の制御の下に、電子スイッチ32は
入力経路をマイク16側に切り替える一方、出力経路を
コンプレッサ回路17側に切り替える。そうすると、親
機11のマイク16から出力された音声信号は、電子ス
イッチ32を介してコンプレッサ回路17に入力され
る。そして、このコンプレッサ回路17によって周波数
圧縮されて変調回路18によって周波数変調され、送受
信部19からアンテナ23に送られる。こうして、上記
子機12のアンテナ31によって受信された音声信号
は、送受信部27を介して復調回路28によって検波さ
れ、エキスパンダ回路29によって周波数伸長されてレ
シーバ30に送出される。
【0025】次に、電話番号とこの電話番号に対応付け
る単語を登録する場合について説明する。上記子機12
から登録する際には、電子スイッチ32は入力経路をエ
キスパンダ回路21側に切り替える一方、出力経路を音
声認識部13側に切り替える。そして、子機12のマイ
ク24に向かって登録単語を発声する。そうすると、マ
イク24から出力されて上記経路Aを辿って親機11の
エキスパンダ回路21に至った登録単語に係る音声信号
は、電子スイッチ32を介して音声認識部13に入力さ
れる。
【0026】そして、入力された音声信号の音響パラメ
ータが上記音声認識部13によって抽出され、この抽出
された音響パラメータのパターンを標準パターンとして
キー入力部等から入力された電話番号と対応付けられて
内部メモリ(図示せず)に登録される。尚、上記音響パラ
メータ(標準パターン)の抽出/登録動作や電話番号の登
録動作は、この発明とは直接関係無いので説明を省略す
る。
【0027】その際に、上記制御部33は、音声入力さ
れた電話機が子機12であることを表す電話機番号を音
声認識部13に送出する。そして、音声認識部13は、
制御部33からの電話機番号の内容から登録単語が入力
された電話機が子機12であることを知る。
【0028】そうすると、上記音声認識部13は、上述
のように音声区間検出閾値を子機12用の音声区間検出
閾値“LV1I,LV2I(LV1I <LV2I)"に設定す
る。そして、音声信号のパワーレベルが閾値“LV2I"
を越えた時点t1から次に閾値“LV2I"以下になる時
点t2までの区間SIを検出する。そして、この時点t1
から時点t2までの区間SIに閾値“LV1I"を越える部
分が存在する場合に、上記区間SIを音声区間であると
確定するのである。このように、上記音声区間検出閾値
を“LV1I,LV2I"に設定することによって、図2
(a)に示す親機11からの入力の場合と大略同じ時間長
の音声区間SIが検出される。
【0029】そうした後、上記音声認識部13は、上述
のように、検出した音声区間SIの音声信号を分析して
音響パラメータを抽出し、標準パターンを得る。そし
て、制御部33から送出された電話機番号を上記得られ
た標準パターンに付加して上記内部メモリに登録する。
すなわち、上記電話機情報出力部を制御部33で構成
し、上記電話機情報を電話機番号とするのである。
【0030】また、上記親機11から登録を実施する際
には、電子スイッチ32は入力経路をマイク16側に切
り替える一方、出力経路を音声認識部13側に切り替え
る。そうすると、親機11のマイク16から出力された
登録単語の音声信号は、電子スイッチ32を介して音声
認識部13に入力される。一方、制御部33は、音声入
力された電話機が親機11であることを表す電話機番号
を音声認識部13に送出する。
【0031】そうすると、上記音声認識部13によっ
て、図2(a)に示すような音声区間検出閾値“LV1D,
LV2D"を用いて検出された音声区間SDに基づく標準
パターンに、音声入力された電話機が親機11であるこ
とを表す電話機番号が付加される。そして、この標準パ
ターンは電話番号と対応付けられて上記内部メモリに登
録されるのである。
【0032】次に、発信の場合について説明する。上記
子機12で発信を行う場合には、上記登録時の場合と同
様に、電子スイッチ32は入力経路をエキスパンダ回路
21側に切り替える一方、出力経路を音声認識部13側
に切り替える。そして、話者は子機12のマイク24に
向かって目的とする電話番号に対応付けられた登録単語
を発声する。そうすると、マイク24から出力された音
声信号は上述の登録の場合と同様にして、上記経路Aを
辿って親機11の音声認識部13に入力される。一方、
制御部33は音声入力された電話機が子機12であるこ
とを表す電話機番号を音声認識部13に送出する。
【0033】そうすると、上記音声認識部13は、上述
の子機登録の場合と同様に音声区間検出閾値を“LV1
I,LV2I"に設定して入力された音声信号から音声区間
Iを検出し、音響パラメータを抽出する。そして、こ
の抽出した音響パラメータのパターンから成る特徴パタ
ーンと上記内部メモリに登録されている総ての標準パタ
ーンとのマッチング距離を算出する。すなわち、上記音
声区間検出部,標準パターン登録部,マッチング距離算出
部および認識結果確定部を音声認識部13によって構成
するのである。
【0034】このようにして算出されたマッチング距離
に基づいて、音声認識部13によって最小マッチング距
離を呈する標準パターンに対応付けられた電話番号が選
出されて、この選出された電話番号を表す信号が回線接
続部14に入力される。さらに、回線接続部14によっ
て発信者の目的とする電話番号が電話回線15に送信さ
れる。
【0035】こうして、上記子機12のマイク24に向
かって発声された登録単語に対応付けられた電話番号の
電話機と電話回線が接続されるのである。
【0036】一方、上記親機11で発信を行う場合に
は、電子スイッチ32は入力経路をマイク16側に切り
替える一方、出力経路を音声認識部13側に切り替え
る。そして、話者は親機11のマイク16に向かって目
的とする電話番号に対応付けられた登録単語を発声す
る。そうすると、マイク16から出力された音声信号が
電子スイッチ32を介して音声認識部13に入力され
る。一方、制御部33からは音声入力された電話機が親
機11であることを表す電話機番号が音声認識部13に
送出される。
【0037】そうすると、上記音声認識部13は、上述
の親機登録の場合と同様に、音声区間検出閾値を“LV
D,LV2D"に設定して音声区間を検出し、この検出し
た音声区間に基づく音響パラメータを抽出する。そし
て、この抽出した音響パラメータのパターンから成る特
徴パターンと内部メモリに格納された総ての標準パター
ンとのマッチング距離を算出してマッチングが実施され
て、選出された電話番号が回線接続部14を介して電話
回線15に送信される。
【0038】こうして、上記親機11のマイク16に向
かって発声された単語に対応付けられた電話番号の電話
機と電話回線15が接続されるのである。
【0039】図3は、上記制御部33の制御の下に、音
声認識部13によって実施される音声区間検出処理動作
のフローチャートである。以下、図3に従って、音声区
間検出処理動作を詳細に説明する。ステップS1で、上
記制御部33からの入力電話機の電話機番号L(IN)が取
り込まれて設定される。ステップS2で、上記ステップ
S1において設定された電話機番号L(IN)に基づいて、
入力電話機は親機11であるか否かが判別される。その
結果親機11であればステップS3に進み、そうでなけ
ればステップS4に進む。ステップS3で、音声区間検出
閾値が“LV1D,LV2D"に設定される。ステップS4
で、音声区間検出閾値が“LV1I,LV2I"に設定され
る。ステップS5で、上記ステップS3あるいはステップ
S4において設定された音声区間検出閾値を用いて、上
述のようにして入力音声信号から音声区間が検出され
る。そして、音声区間検出処理動作を終了する。
【0040】このように、本実施例においては、上記制
御部33は登録時および発信時において、音声入力され
た電話機が親機11であるか子機12であるかを表す電
話機番号を音声認識部13に出力する。そうすると、上
記音声認識部13は、入力電話機が親機11である場合
には音声区間検出閾値を“LV1D,LV2D"に設定して
入力音声信号から音声区間を検出する。一方、入力電話
機が子機12である場合には音声区間検出閾値を“LV
D,LV2D"より小さな値“LV1I,LV2I"に設定し
て入力音声信号から音声区間を検出する。。
【0041】このように、上記音声認識部13におい
て、入力電話機が親機11の場合と子機12の場合とに
よる入力音声信号のパワーレベルの絶対値や変動幅の差
異に応じて音声区間検出閾値を変更することによって、
両機からの入力音声信号のパワーレベル間における絶対
値等の差異を補正して音声区間を検出するのである。
【0042】したがって、登録時の電話機と発信時の電
話機とが異なる場合であっても常に最適な音声区間検出
閾値を設定して正しく音声区間を検出でき、電話機の差
異に起因するパワーレベルの絶対値や変動幅の違いを補
正することができる。その結果、登録時と発信時の電話
機が異なる場合(親機登録/子機発信あるいは子機登録/
親機発信)におけるパワーレベルの絶対値や変動幅の相
違に起因する誤認識を防止して、正しい電話番号を送信
できるのである。
【0043】上記実施例は、親機と子機との通信をコン
パンダ回路を介した狭帯域FM通信による場合の例であ
る。ところで、上記狭帯域FM通信においては、スクラ
ンブル回路およびデスクランブル回路を使用することに
よって通信内容を暗号化し、第三者の盗聴を防止するこ
とも実施される。その場合にも、上記親機のマイクから
出力された音声信号はそのまま音声認識部に入力される
のに対して、子機のマイクから出力された音声信号は上
記スクランブル回路およびデスクランブル回路を通過後
に親機の音声認識部に入力されることになる。つまり、
上述のコンパンダ回路を使用した場合と同様に、親機の
マイクから音声認識部に入力される音声信号と子機のマ
イクから音声認識部に入力される音声信号とは周波数特
性が異なることになり、パワーレベルの絶対値や変動幅
に差異が生じてしまうのである。
【0044】したがって、このような親機と子機との通
信をスクランブル回路およびデスクランブル回路を介し
た狭帯域FM通信によって行うコードレス電話機の場合
においても、登録時と発信時とで電話機が異なる場合に
は、音声認識部によって音声区間検出閾値を変更するこ
とによって音声信号のパワーレベルの絶対値や変動幅の
差異を補正可能になるのである。
【0045】その結果、登録時と発信時の電話機が異な
る場合における音声信号のパワーレベルの絶対値や変動
幅の相違に起因する誤認識を防止して、正しい電話機を
送信できる。
【0046】上述の効果はコンパンダ回路およびスクラ
ンブル/デスクランブル回路を一緒に設けたコードレス
電話機であっても得られることは言うまでもない。
【0047】上記制御部の制御の下に音声認識部によっ
て実施されるマッチング処理動作のアルゴリズムは図3
に示すアルゴリズムに限定されるものではない。また、
上記実施例においては入力電話機が子機の場合における
音声区間検出閾値を親機の場合における音声区間検出閾
値よりも低く設定するようにしている。しかしながら、
この発明においてはこれに限定されるものではない。要
は、音声区間検出閾値の変更方向や変化量は各電話機に
よる音声信号の特性変化に応じて決定すればよい。ま
た、上記実施例においては、最小マッチング距離を呈す
る標準パターンを認識結果として得る場合を例に上げて
いる。しかしながら、この発明は、マッチング距離の小
さい順に複数の標準パターンを認識候補として選出する
場合にも適応できる。
【0048】
【発明の効果】以上より明らかなように、この発明のコ
ードレス電話機は、親機に電話機情報出力部,音声区間
検出部,標準パターン登録部,マッチング距離算出部およ
び認識結果確定部を備えて、上記音声区間検出部によっ
て、上記電話機情報出力部からの電話機情報に応じて音
声区間検出の閾値を設定して入力音声信号の音声区間を
検出し、登録時においては、上記標準パターン登録部に
よって、登録単語の音声信号から上記音声区間検出部で
検出された音声区間に基づく標準パターンをメモリに格
納する一方、認識時においては、上記マッチング距離算
出部によって、入力された音声信号から上記音声区間検
出部によって検出された音声区間に基づく特徴パターン
と上記標準パターンのマッチング距離を算出するように
したので、登録時の電話機と認識時の電話機とが異なる
場合であっても最適に音声区間を検出してマッチング処
理を実施できる。
【0049】その結果、上記登録時の電話機と認識時の
電話機とが異なることに起因する入力音声信号のパワー
レベルの絶対値や変動幅の差異が補正される。したがっ
て、この発明によれば、登録時の電話機と発信時の電話
機とが異なっていても、音声ダイヤラによって正しい電
話番号を電話回線に送信できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のコードレス電話機の一実施例におけ
るブロック図である。
【図2】入力電話機に応じた音声区間検出閾値の設定例
を示す図である。
【図3】図1における音声認識部によって実施される音
声区間検出処理動作のフローチャートである。
【図4】音声ダイヤラのブロック図である。
【図5】従来の音声ダイヤラにおける音声区間検出閾値
を示す図である。
【符号の説明】
11…親機、 12…子機、1
3…音声認識部、 14…回線接続
部、15…電話回線、 16,24
…マイク、17,25…コンプレッサ回路、 1
8,26…変調回路、19,27…送受信部、
20,28…復調回路、21,29…エキスパンダ
回路、 22,30…レシーバ、32…電子スイッ
チ、 33…制御部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親機と子機とからなるコードレス電話機
    において、上記親機に、 音声が入力された電話機が親機あるいは子機のうちいず
    れの電話機であるかを識別して、入力電話機を表す電話
    機情報を出力する電話機情報出力部と、 入力された音声信号から音声区間を検出する際における
    閾値を上記電話機情報出力部からの電話機情報に応じて
    設定して、入力音声信号から音声区間を検出する音声区
    間検出部と、 電話番号に対応付けて登録する登録単語の音声信号から
    上記音声区間検出部によって検出された音声区間を分析
    し、得られた標準パターンをメモリに格納する標準パタ
    ーン登録部と、 入力された音声信号から上記音声区間検出部によって検
    出された音声区間を分析し、得られた特徴パターンと上
    記メモリに格納された各標準パターンとのマッチング距
    離を求めるマッチング距離算出部と、 上記マッチング距離算出部によって算出されたマッチン
    グ距離がリジェクト閾値以下の場合には上記マッチング
    距離を呈する標準パターンを入力音声の認識結果である
    と確定する一方、上記マッチング距離が上記リジェクト
    閾値より大きい場合には上記標準パターンをリジェクト
    する認識結果確定部を備えたことを特徴とするコードレ
    ス電話機。
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