JP2781490B2 - コードレス電話機 - Google Patents

コードレス電話機

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JP2781490B2
JP2781490B2 JP4301692A JP4301692A JP2781490B2 JP 2781490 B2 JP2781490 B2 JP 2781490B2 JP 4301692 A JP4301692 A JP 4301692A JP 4301692 A JP4301692 A JP 4301692A JP 2781490 B2 JP2781490 B2 JP 2781490B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、音声認識機能を備え
たコードレス電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電話機における音声認識機能を利
用した音声ダイヤラとして図3に示すようなものがあ
る。この音声ダイヤラは音声認識部1および回線接続部
4を有している。上記音声認識部1はメモリを内蔵し、
このメモリには予め複数の単語の標準パターンが登録さ
れている。この標準パターンは上記各単語の代表音声波
形を表す音声信号から抽出された音響パラメータのパタ
ーンである。また、上記メモリには、上記複数の単語の
標準パターンに対応付けて電話番号が登録されている。
尚、上記メモリへの標準パターンの抽出/登録方法や電
話番号の登録方法については、この発明とは直接関係無
いので説明は省略する。
【0003】上記音声ダイヤラは次のように動作して電
話番号を送信する。すなわち、発信時に、電話番号に対
応付けられている単語が話者によって発声される。そう
すると、この発声による音声波形を表す音声信号がマイ
クロホン(以下、単にマイクと略称する)2から音声認識
部1に入力される。そして、音声認識部1によって、入
力された音声信号から抽出された音響パラメータからな
る特徴パターンが作成され、この特徴パターンと上記メ
モリに登録された総ての標準パターンとのマッチングが
実施される。
【0004】こうして、上記音声認識部1によって、マ
ッチングの結果最も近いマッチング距離を呈する標準パ
ターンに対応付けられた電話番号が選出され、この選出
された電話番号を表す信号が回線接続部4に出力され
る。そして、回線接続部4によって電話番号が電話回線
5に送信される。このようにして、音声ダイヤラによっ
て相手の電話機と電話回線が接続されるのである。
【0005】近年、親機と複数の子機とからなるコード
レス電話機が普及してきている。このコードレス電話機
において上述のような音声ダイヤラを実現する一の方法
として次のような方法がある。すなわち、親機と各子機
との夫々に音声認識部を持たせ、親機の音声認識部によ
る入力音声の認識結果は直接回線接続部に出力する。一
方、子機の音声認識部による認識結果は無線によって親
機に送信し、親機を介して電話回線に送信するのであ
る。
【0006】二の方法として次のような方法がある。す
なわち、音声認識部を親機のみに内蔵する。そして、親
機から電話番号を発信する場合には、親機のマイクから
入力された音声を親機の音声認識部で直接認識し、認識
結果得られた電話番号を表す信号を回線接続部に出力す
る。一方、上記子機から電話番号を発信する場合には、
子機のマイクから出力された音声信号を無線通信によっ
て親機に送る。そして、親機の音声認識部によって受信
音を認識し、認識結果得られた電話番号を電話回線に送
信するのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ようなコードレス電話機における音声ダイヤラの実現方
法には次のような問題がある。すなわち、上記一の方法
においては、親機および各子機夫々に音声認識部を持た
せなければならず、コストアップの原因となるという問
題がある。また、上記二の方法においては、子機から電
話番号を発信する場合には無線通信によって親機に音声
信号を送らなければ成らず、音声信号に無線通信に特有
の雑音が付加されるためにSN比が低下し、音声認識部
による認識率の低下を齎すという問題がある。
【0008】一般に狭帯域FM通信においては、コンパ
ンダ回路(コンプレッサ回路およびエキスパンダ回路)を
使用することによってダイナミックレンジを広げ、SN
比を改善するようにしていることが多い。それにもかか
わらず、上記二の方法においては以下のような理由で認
識率の低下は避けられないのである。すなわち、上記親
機のマイクから出力された音声信号はそのまま音声認識
部に入力される。これに対して、子機のマイクから出力
された音声信号は上記コンパンダ回路を通った後に親機
の音声認識部に入力される。したがって、親機のマイク
から音声認識部に入力される音声信号と子機のマイクか
ら音声認識部に入力される音声信号とは周波数特性が異
なることになる。
【0009】さらに、上記狭帯域FM通信においては、
スクランブル回路およびデスクランブル回路を使用する
ことによって通信内容を暗号化し、第三者の盗聴を防止
することも実施される。その場合にも、上記親機のマイ
クから出力された音声信号はそのまま音声認識部に入力
されるのに対して、子機のマイクから出力された音声信
号は上記スクランブル回路およびデスクランブル回路を
通過後に親機の音声認識部に入力されることになる。こ
こで、上記スクランブル回路−デスクランブル回路系の
周波数特性は図4に示すようにフラットではない。した
がって、上述のコンパンダ回路を使用した場合と同様
に、親機のマイクから音声認識部に入力される音声信号
と子機のマイクから音声認識部に入力される音声信号と
は周波数特性が異なるのである。
【0010】すなわち、例えば電話番号に対応付ける単
語を上記メモリに登録する際に親機のマイクから代表音
声を入力する一方、発信する際に子機のマイクから認識
対象の音声を入力した場合には、標準パターンと特徴パ
ターンとの周波数特性は異なるのである。したがって、
両パターンの周波数特性の相違に起因する認識率の低下
が生ずるのである。このことは、電話番号に対応付ける
単語を親機によって登録した人が発信の際に子機を用い
た場合に、同一話者であるにも拘わらず誤認識されてし
まうという奇妙な現象が生ずることになる。
【0011】この現象は、電話番号に対応付ける単語を
子機によって登録した人が発信の際に親機を用いた場合
にも同様に生ずる。つまり、登録時と発信時とに使用す
る電話機が異なる場合には常に生ずる問題なのである。
【0012】そこで、この発明の目的は、登録時の電話
機と発信時の電話機とが異なっても音声ダイヤラによっ
て正しい電話番号を電話回線に送信できるコードレス電
話機を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の発明のコードレス電話機は、親機と子機の夫
々にSN比を改善するためのコンプレッサ回路とエキス
パンダ回路を設けたコードレス電話機において、上記親
機に、入力された音声を認識して認識結果に対応した電
話番号を表す信号を回線接続部に出力する音声認識部
と、上記コンプレッサ回路から出力された音声信号を上
記エキスパンダ回路に切り替え入力する第1切替手段
と、上記エキスパンダ回路から出力された音声信号を上
記音声認識部に切り替え入力する第2切替手段を備えた
ことを特徴としている。
【0014】また、第2の発明のコードレス電話機は、
親機と子機の夫々に盗聴を防止するためのスクランブル
回路とデスクランブル回路を設けたコードレス電話機に
おいて、上記親機に、入力された音声を認識して認識結
果に対応した電話番号を表す信号を回線接続部に出力す
る音声認識部と、上記スクランブル回路から出力された
音声信号を上記デスクランブル回路に切り替え入力する
第1切替手段と、上記デスクランブル回路から出力され
た音声信号を上記音声認識部に切り替え入力する第2切
替手段を備えたことを特徴としている。
【0015】また、第3の発明のコードレス電話機は、
親機と子機の夫々にSN比を改善するためのコンプレッ
サ回路とエキスパンダ回路および盗聴を防止するための
スクランブル回路とデスクランブル回路を設けたコード
レス電話機において、上記親機に、入力された音声を認
識して認識結果に対応した電話番号を表す信号を回線接
続部に出力する音声認識部と、上記コンプレッサ回路と
スクランブル回路を通過した音声信号の経路を上記デス
クランブル回路とエキスパンダ回路を通過する経路に切
り替える第1切替手段と、上記デスクランブル回路とエ
キスパンダ回路を通過した音声信号を上記音声認識部に
切り替え入力する第2切替手段を備えたことを特徴とし
ている。
【0016】
【作用】第1の発明では、親機登録時あるいは親機発信
時には、親機のコンプレッサ回路から出力された音声信
号が親機のエキスパンダ回路に入力されるように第1切
替手段が切り替えられる一方、上記親機のエキスパンダ
回路から出力された音声信号が音声認識部に入力される
ように第2切替手段が切り替えられる。そうすると、親
機に入力された単語の音声信号がSN比を改善するため
に設けられた上記親機のコンプレッサ回路とエキスパン
ダ回路を通過して上記音声認識部に入力される。
【0017】一方、子機登録時あるいは子機発信時に
は、上記親機のエキスパンダ回路から出力された音声信
号が上記音声認識部に入力されるように第2切替手段が
切り替えられる。そうすると、子機に入力された単語の
音声信号が子機のコンプレッサ回路と親機のエキスパン
ダ回路を通過して上記音声認識部に入力される。
【0018】したがって、親機登録時,子機登録時,親機
発信時あるいは子機発信時のいずれの場合にも、発声さ
れた単語の音声信号はコンプレッサ回路とエキスパンダ
回路を通過した後に上記音声認識部に入力されることに
なる。したがって、上記音声認識部によって実施される
音声認識は、同じ周波数特性の標準パターンと特徴パタ
ーンとに基づいて高認識率で実施されるのである。
【0019】第2の発明では、親機登録時あるいは親機
発信時には、親機のスクランブル回路から出力された音
声信号が親機のデスクランブル回路に入力されるように
第1切替手段が切り替えられる一方、上記親機のデスク
ランブル回路から出力された音声信号が音声認識部に入
力されるように第2切替手段が切り替えられる。そうす
ると、親機に入力された単語の音声信号が盗聴を防止す
るために設けられた上記親機のスクランブル回路とデス
クランブル回路を通過して上記音声認識部に入力され
る。
【0020】一方、子機登録時あるいは子機発信時に
は、上記親機のデスクランブル回路から出力された音声
信号が上記音声認識部に入力されるように第2切替手段
が切り替えられる。そうすると、子機に入力された単語
の音声信号が子機のスクランブル回路と親機のデスクラ
ンブル回路を通過して上記音声認識部に入力される。
【0021】したがって、親機登録時,子機登録時,親機
発信時あるいは子機発信時のいずれの場合にも、発声さ
れた単語の音声信号はスクランブル回路とデスクランブ
ル回路を通過した後に上記音声認識部に入力されること
になる。したがって、上記音声認識部によって実施され
る音声認識は、同じ周波数特性の標準パターンと特徴パ
ターンとに基づいて高認識率で実施されるのである。
【0022】第3の発明では、親機登録時あるいは親機
発信時には、親機のコンプレッサ回路とスクランブル回
路を通過した音声信号の経路が親機のデスクランブル回
路とエキスパンダ回路を通過する経路に第1切替手段に
よって切り替えられる一方、上記親機のデスクランブル
回路とエキスパンダ回路を通過した音声信号が音声認識
部に入力されるように第2切替手段が切り替えられる。
そうすると、親機に入力された単語の音声信号が上記親
機のコンプレッサ回路,スクランブル回路,デスクランブ
ル回路およびエキスパンダ回路を通過して上記音声認識
部に入力される。
【0023】一方、子機登録時あるいは子機発信時に
は、上記親機のデスクランブル回路とエキスパンダ回路
を通過した音声信号が上記音声認識部に入力されるよう
に第2切替手段が切り替えられる。そうすると、子機に
入力された単語の音声信号が上記子機のコンプレッサ回
路とスクランブル回路および上記親機のデスクランブル
回路とエキスパンダ回路を通過して上記音声認識部に入
力される。
【0024】したがって、親機登録時,子機登録時,親機
発信時および子機発信時のいずれの場合にも、発声され
た単語の音声信号はコンプレッサ回路,スクランブル回
路,デスクランブル回路およびエキスパンダ回路を通過
した後に上記音声認識部に入力されることになる。した
がって、上記音声認識部によって実施される音声認識
は、同じ周波数特性の標準パターンと特徴パターンとに
基づいて高認識率で実施されるのである。
【0025】
【実施例】以下、この発明を図示の実施例により詳細に
説明する。図1は本実施例におけるコードレス電話機の
ブロック図であり、この発明の説明に直接関係のない制
御部,キー入力部および音声合成部等は省略してある。
図1に示すコードレス電話機においては、音声認識部を
親機側に設けると共に、親機と子機との通信はコンパン
ダ回路を介した狭帯域FM通信による。
【0026】上記コードレス電話機は、親機11におけ
るコンプレッサ回路17と変調回路18との間に電子ス
イッチ32を介設する一方、エキスパンダ回路21とレ
シーバ22との間に電子スイッチ33を介設する。そし
て、上記各電子スイッチ32,33によって音声信号の
経路を切り替え可能にしている。すなわち、上記電子ス
イッチ32と経路Cで上記第1切替手段を構成し、電子
スイッチ33と経路Bで上記第2切替手段を構成するの
である。
【0027】先ず、上記コードレス電話機による通話の
場合について説明する。この場合には、制御部(図示せ
ず)の制御の下に、上記電子スイッチ32は(イ)側に切
り替えられる一方、電子スイッチ33は(ハ)側に切り替
えられる。上記子機12から親機11への通話の際に
は、子機12のマイク24から出力された音声信号はコ
ンプレッサ回路25によって周波数圧縮されて変調回路
26に入力される。そして、この変調回路26によって
周波数変調されて送受信部27からアンテナ31に送ら
れ、アンテナ31から親機11のアンテナ23に送信さ
れる。
【0028】上記親機11のアンテナ23によって受信
された音声信号は、送受信部19を介して復調回路20
に入力される。そして、この復調回路20によって検波
されてエキスパンダ回路21によって周波数伸長されて
レシーバ22に送出される。ところで、上述の子機12
のマイク24から親機11のエキスパンダ回路21に至
る経路を以下経路Aと称する。
【0029】同様に、親機11から子機12への通話の
際には、親機11のマイク16から出力された音声信号
はコンプレッサ回路17によって周波数圧縮されて変調
回路18によって周波数変調され、送受信部19からア
ンテナ23に送られる。そして、上記子機12のアンテ
ナ31によって受信された音声信号は、送受信部27を
介して復調回路28によって検波され、エキスパンダ回
路29によって周波数伸長されてレシーバ30に送出さ
れる。
【0030】次に、電話番号とこの電話番号に対応付け
る単語を登録する場合について説明する。この場合に
は、電子スイッチ32は(ロ)側に切り替えられる一方、
電子スイッチ33は(ニ)側に切り替えられる。上記子機
12から登録する際には、子機12のマイク24に向か
って登録単語を発声する。そして、マイク24から出力
されて上記経路Aを辿って親機11のエキスパンダ回路
21に至った登録単語に係る音声信号は、電子スイッチ
33によって経路B側に経路を変更して音声認識部13
に入力される。そして、入力された音声信号の音響パラ
メータが上記音声認識部13によって抽出され、この抽
出された音響パラメータのパターンを標準パターンとし
てキー入力部等から入力された電話番号と対応付けられ
て内部メモリ(図示せず)に登録される。尚、上記音響パ
ラメータ(標準パターン)の抽出/登録動作や電話番号の
登録動作は、この発明とは直接関係無いので説明を省略
する。
【0031】一方、上記親機11から登録を実施する際
には、上記親機11のマイク16から出力されてコンプ
レッサ回路17を通過した音声信号は、電子スイッチ3
2によって経路C側に経路を変更してエキスパンダ回路
21に入力される。そして、さらにエキスパンダ21か
ら出力された音声信号は上記経路Bを介して音声認識部
13に入力されるのである。その結果、上述の子機12
から登録する場合と同様に、コンプレッサ回路とエキス
パンダ回路とを通過した音声信号に基づく標準パターン
が登録されるのである。
【0032】次に、発信の場合について説明する。この
場合にも、電子スイッチ32は(ロ)側に切り替えられる
一方、電子スイッチ33は(ニ)側切り替えられる。上記
子機12で発信を行う場合には、子機12のマイク24
に向かって目的とする電話番号に対応付けられた単語を
発声する。そして、マイク24から出力された音声信号
は上述の登録の場合と同様にして、上記経路Aおよび経
路Bを辿って親機11の音声認識部13に入力される。
そうすると、入力された音声信号の音響パラメータが上
記音声認識部13によって抽出され、この抽出された音
響パラメータのパターンを特徴パターンとして上記内部
メモリに登録されている総ての標準パターンとのマッチ
ングが実施される。
【0033】そして、上記音声認識部13によって、最
もマッチング距離の近い標準パターンに対応付けられた
電話番号が選出され、この選出された電話番号を表す信
号が回線接続部14に入力される。さらに、回線接続部
14によって発信者の目的とする電話番号が電話回線1
5に送信される。その際に、上記特徴パターンおよび標
準パターンは、いずれもコンプレッサ回路とエキスパン
ダ回路を通過した音声信号に基づいて生成されているの
で同じ周波数特性を有している。したがって、周波数特
性の差異に起因する認識率の低下が防止される。
【0034】こうして、上記子機12のマイク24に向
かって発声された単語に対応付けられた電話番号の電話
機と電話回線が接続されるのである。
【0035】一方、上記親機11で発信を行う場合に
は、親機11のマイク16に向かって目的とする電話番
号に対応付けられた単語を発声する。そして、マイク1
6から出力された音声信号が上述の登録の場合と同様に
して、コンプレッサ回路17,経路C,エキスパンダ回路
21および経路Bを介して音声認識部13に入力され
る。そして、上記音声認識部13によって上述のマッチ
ングが実施され、選出された電話番号が回線接続部14
を介して電話回線15に送信される。この際にも、特徴
パターンおよび標準パターンは同じ周波数特性を有して
おり、周波数特性の差異に起因する認識率の低下が防止
される。
【0036】こうして、上記親機11のマイク16に向
かって発声された単語に対応付けられた電話番号の電話
機と電話回線が接続されるのである。
【0037】このように、本実施例においては、登録時
あるいは発信時いずれの場合にも、且つ、その際に操作
される電話機が親機11あるいは子機12のいずれの場
合でも、音声認識部13に入力される音声信号はコンプ
レッサ回路およびエキスパンダ回路を通過した音声信号
である。したがって、音声認識部13に入力される総て
の音声信号の周波数特性は同じになる。つまり、上記標
準パターンの周波数特性と特徴パターンの周波数特性と
は同じなのである。
【0038】したがって、登録時と発信時の電話機が異
なる場合(親機登録/子機発信または子機登録/親機発信)
における周波数特性の相違に起因する誤認識を防止でき
る。
【0039】図2は親機と子機との通信をスクランブル
回路およびデスクランブル回路を介した狭帯域FM通信
によって行うコードレス電話機のブロック図である。図
2に示すコードレス電話機は、基本的には図1に示すコ
ードレス電話機のコンプレッサ回路をスクランブル回路
で置き換え、エキスパンダ回路をデスクランブル回路で
置き換えたものである。尚、図2においては、図1と同
じブロックには同じ番号を付して説明は省略する。
【0040】このコードレス電話機による親機11と子
機12との間の通話,電話番号/単語の登録および発信は
上述のコンパンダ回路を有するコードレス電話機の実施
例と同様にして実施される。以下、簡単に述べる。
【0041】上記子機12から親機11への通話の場合
には、子機12のマイク24から出力された音声信号
は、上述の実施例における経路Aのコンプレッサ回路2
5およびエキスパンダ回路21をスクランブル回路43
およびデスクランブル回路42に置き換えた経路(以
下、この経路を経路A'と言う)を辿って親機11のレシ
ーバ22に送出される。その際に、スクランブル回路4
3によって音声信号が暗号化され、デスクランブル回路
42によって復号化されるのである。一方、親機11か
ら子機12への通話の場合には、親機11のマイク16
から出力された音声信号は、スクランブル回路41,変
調回路18,受信部19,受信部27,復調回路28およ
びデスクランブル回路44を介して子機12のレシーバ
30に送出される。
【0042】次に、上記子機12から電話番号とこの電
話番号に対応付ける単語を登録する場合には、上記子機
12のマイク24から出力されて上記経路A'を辿って
親機11のデスクランブル回路42に至った登録単語の
音声信号は、経路Bを介して音声認識部13に入力され
る。一方、上記親機11から登録を実施する場合には、
親機11のマイク16から出力された登録単語の音声信
号は、スクランブル回路41,経路C,デスクランブル回
路42および経路Bを介して音声認識部13に入力され
るのである。こうして、上記親機11または子機12の
いずれから登録する場合にも、スクランブル回路とデス
クランブル回路とを通過した音声信号に基づく標準パタ
ーンを登録するのである。
【0043】次に、上記子機12で発信を行う場合に
は、子機12のマイク24から出力された目的とする電
話番号に対応付けられた単語の音声信号が経路A'およ
び経路Bを辿って親機11の音声認識部13に入力され
る。一方、上記親機11で発信を行う場合には、親機1
1のマイク16から出力された音声信号がスクランブル
回路41,経路C,デスクランブル回路42および経路B
を介して音声認識部13に入力される。こうして、上記
親機11または子機12のいずれから発信する場合に
も、スクランブル回路とデスクランブル回路とを通過し
た音声信号に基づく特徴パターンを生成するのである。
【0044】このように、本実施例においては、登録時
あるいは発信時いずれの場合にも、且つ、その際に操作
される電話機が親機11あるいは子機12のいずれの場
合にも、音声認識部13に入力される音声信号はスクラ
ンブル回路およびデスクランブル回路を通過した音声信
号である。したがって、音声認識部13に入力される総
ての音声信号の周波数特性が同じになるのである。
【0045】したがって、登録時と発信時の電話機が異
なる場合(親機登録/子機発信または子機登録/親機発信)
における周波数特性の相違に起因する誤認識を防止でき
る。
【0046】上記各実施例においてはコンパンダ回路あ
るいはスクランブル/デスクランブル回路を独立して設
けている。しかしながら、この発明においては一緒に設
けても何等差し支えない。その場合には、例えば、スク
ランブル回路は図1におけるコンプレッサ回路17,2
5の直後に、デスクランブル回路は図1におけるエキス
パンダ回路21,29の直前に設ければよい。そして、
上記各実施例における経路Cに相当する経路は親機のス
クランブル回路の出力端子と親機のデスクランブル回路
の入力端子との間に設ければよい。
【0047】
【発明の効果】以上より明らかなように、第1の発明の
コードレス電話機は、親機に音声認識部,第1切替手段
および第2切替手段を備えて、親機登録時または親機発
信時には上記第1切替手段および第2切替手段を切り替
えて、親機に入力された単語の音声信号を上記親機のコ
ンプレッサ回路およびエキスパンダ回路を通して音声認
識部に入力する一方、子機登録時あるいは子機発信時に
は上記第2切替手段を切り替えて、子機に入力された単
語の音声信号を上記子機のコンプレッサ回路および親機
のエキスパンダ回路を通して音声認識部に入力するよう
にしたので、親機登録時,子機登録時,親機発信時あるい
は子機発信時のいずれの場合にも発声された単語の音声
信号はコンプレッサ回路とエキスパンダ回路を通過した
後に上記音声認識部に入力される。その結果、上記音声
認識部によって実施される音声認識は周波数特性の同じ
標準パターンと特徴パターンとに基づいて実施される。
したがって、この発明によれば、登録時の電話機と発信
時の電話機とが異なっても音声ダイヤラによって正しい
電話番号を電話回線に送信できる。
【0048】また、第2の発明のコードレス電話機は、
親機に音声認識部,第1切替手段および第2切替手段を
備えて、親機登録時あるいは親機発信時には上記第1切
替手段および第2切替手段を切り替えて、親機に入力さ
れた単語の音声信号を上記親機のスクランブル回路およ
びデスクランブル回路を通して音声認識部に入力する一
方、子機登録時あるいは子機発信時には上記第2切替手
段を切り替えて、子機に入力された単語の音声信号を上
記子機のスクランブル回路および親機のデスクランブル
回路を通して音声認識部に入力するようにしたので、親
機登録時,子機登録時,親機発信時あるいは子機発信時の
いずれの場合にも発声された単語の音声信号はスクラン
ブル回路とデスクランブル回路を通過した後に上記音声
認識部に入力される。その結果、上記音声認識部によっ
て実施される音声認識は周波数特性の同じ標準パターン
と特徴パターンとに基づいて実施される。したがって、
この発明によれば、登録時の電話機と発信時の電話機と
が異なっても音声ダイヤラによって正しい電話番号を電
話回線に送信できる。
【0049】また、第3の発明のコードレス電話機は、
親機に音声認識部,第1切替手段および第2切替手段を
備えて、親機登録時あるいは親機発信時には上記第1切
替手段および第2切替手段を切り替えて、親機に入力さ
れた単語の音声信号を上記親機のコンプレッサ回路,ス
クランブル回路,デスクランブル回路およびエキスパン
ダ回路を通して音声認識部に入力する一方、子機登録時
あるいは子機発信時には上記第2切替手段を切り替え
て、子機に入力された単語の音声信号を上記子機のコン
プレッサ回路,スクランブル回路および親機のデスクラ
ンブル回路,エキスパンダ回路を通して音声認識部に入
力するようにしたので、親機登録時,子機登録時,親機発
信時あるいは子機発信時のいずれの場合にも発声された
単語の音声信号はコンプレッサ回路,スクランブル回路,
デスクランブル回路およびエキスパンダ回路を通過した
後に上記音声認識部に入力される。その結果、上記音声
認識部によって実施される音声認識は周波数特性の同じ
標準パターンと特徴パターンとに基づいて実施される。
したがって、この発明によれば、登録時の電話機と発信
時の電話機とが異なっても音声ダイヤラによって正しい
電話番号を電話回線に送信できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のコードレス電話機の一実施例におけ
るブロック図である。
【図2】図1とは異なる実施例のブロック図である。
【図3】音声ダイヤラのブロック図である。
【図4】スクランブル回路−デスクランブル回路系にお
ける周波数特性の一例を示す図である。
【符号の説明】
11…親機、 12…子機、1
3…音声認識部、 14…回線接続
部、15…電話回線、 16,24
…マイク、17,25…コンプレッサ回路、 1
8,26…変調回路、19,27…送受信部、
20,28…復調回路、21,29…エキスパンダ
回路、 22,30…レシーバ、41,43…スク
ランブル回路、 42,44…デスクランブル回
路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04B 7/26 109Q (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04B 7/24 - 7/26 H04Q 7/00 - 7/38 H04M 1/00 - 1/57 G10L 3/00 - 9/20

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親機と子機の夫々にSN比を改善するた
    めのコンプレッサ回路とエキスパンダ回路を設けたコー
    ドレス電話機において、上記親機に、 入力された音声を認識して認識結果に対応した電話番号
    を表す信号を回線接続部に出力する音声認識部と、 上記コンプレッサ回路から出力された音声信号を上記エ
    キスパンダ回路に切り替え入力する第1切替手段と、 上記エキスパンダ回路から出力された音声信号を上記音
    声認識部に切り替え入力する第2切替手段を備えたこと
    を特徴とするコードレス電話機。
  2. 【請求項2】 親機と子機の夫々に盗聴を防止するため
    のスクランブル回路とデスクランブル回路を設けたコー
    ドレス電話機において、上記親機に、 入力された音声を認識して認識結果に対応した電話番号
    を表す信号を回線接続部に出力する音声認識部と、 上記スクランブル回路から出力された音声信号を上記デ
    スクランブル回路に切り替え入力する第1切替手段と、 上記デスクランブル回路から出力された音声信号を上記
    音声認識部に切り替え入力する第2切替手段を備えたこ
    とを特徴とするコードレス電話機。
  3. 【請求項3】 親機と子機の夫々に、SN比を改善する
    ためのコンプレッサ回路とエキスパンダ回路、および、
    盗聴を防止するためのスクランブル回路とデスクランブ
    ル回路を設けたコードレス電話機において、上記親機
    に、 入力された音声を認識して認識結果に対応した電話番号
    を表す信号を回線接続部に出力する音声認識部と、 上記コンプレッサ回路とスクランブル回路を通過した音
    声信号の経路を上記デスクランブル回路とエキスパンダ
    回路を通過する経路に切り替える第1切替手段と、 上記デスクランブル回路とエキスパンダ回路を通過した
    音声信号を上記音声認識部に切り替え入力する第2切替
    手段を備えたことを特徴とするコードレス電話機。
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