JP2778385B2 - 紙葉類の分離供給制御装置 - Google Patents

紙葉類の分離供給制御装置

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JP2778385B2
JP2778385B2 JP4267905A JP26790592A JP2778385B2 JP 2778385 B2 JP2778385 B2 JP 2778385B2 JP 4267905 A JP4267905 A JP 4267905A JP 26790592 A JP26790592 A JP 26790592A JP 2778385 B2 JP2778385 B2 JP 2778385B2
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幸雄 藤曲
光 川野
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Musashi Engineering Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、紙幣等の紙葉類を間欠
的に1枚ずつ分離搬送する紙葉処理装置における紙葉類
の分離供給制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】紙葉処理装置において、紙葉類を間欠的
に1枚ずつ分離して搬送するための紙葉繰出し機構部
は、通常、図7に示すように、紙葉Bが堆積状態で投入
されるホッパ1と、該ホッパ1における紙葉搬出口1aか
ら紙葉を1枚ずつ分離して取り出して、紙葉搬送路2に
送り出すための紙葉分離搬出手段3とを備える構成とな
っている。
【0003】この場合、紙葉分離搬出手段3は、外周部
に所定の角度分だけが摩擦面30a となり他の部分は滑り
面30b となった分離ドラム30と、該分離ドラム30に対峙
して逆方向に回転可能な分離ローラ31とから構成され、
また分離ドラム30に当接し、それに追従して回転するピ
ンチローラ32が配設されている。また、この分離ドラム
30の近傍には該分離ドラム30と同様に所定角度分の摩擦
面33aを有し、ベルト35を介して分離ドラム30と同期回
転する補助ローラ33が配設されている。さらに、紙葉分
離搬出手段3の後部位置には、紙葉通過センサ4が配設
され、該紙葉通過センサ4からの紙葉通過に伴う出力信
号に基づいて、該紙葉分離搬出手段3の停止制御を行う
ようにしている。そして、分離ドラム30が回転して、そ
の摩擦面30aがホッパ内に臨むと、補助ローラ33の摩擦
面33aとにより、紙葉に送り力が加えられて、該分離ド
ラム30と分離ローラ31との間に挟み込まれ、1枚ずつ紙
葉分離が行われた後、引き続き分離ドラム30とピンチロ
ーラ32とによって挟圧されて搬送されるようになり、ま
た滑り面30bがホッパ内に臨むと、分離ドラム30と当接
する紙葉はその滑り面30bに沿って滑ることによって、
紙葉は静止状態に保持される。従って、紙葉分離搬出手
段3を作動させると、ホッパ内に堆積した紙葉を下方か
ら順に1枚ずつ分離して、所定の間隔をもって紙葉搬送
路2に送り込ませることができる。
【0004】ところで、この種紙葉処理装置は、ホッパ
内の紙葉を紙葉分離搬出手段3の作動に基づき、順次1
枚ずつ紙葉搬走路2に送り出している状態において、 計数すべき紙葉が無くなったとき、 取込み不良等が発生し紙葉が取り込まれて来なくなっ
たとき、 紙葉詰まり等が発生したとき、 集積部(スタッカ)が満杯となったとき、 所定枚数の計数が終了したとき、 等、種々の局面で計数動作を停止する必要が生じる。
【0005】そして、このような計数停止が生じた場合
には、例えば、紙葉通過センサ4によって通過する紙葉
を検知しているとき、分離ドラム30の摩擦面30aの概略
の位置を知ることで計数を停止し、即ち、所定のタイミ
ングでクラッチ及びブレーキ(図示せず)等を駆動し
て、分離ドラム30を停止させるようにしており、この停
止タイミングを制御することによって、分離ドラム30を
概略定位置に停止させていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ホッパ1か
ら紙葉分離搬出手段3を介して,紙葉Bが紙葉搬送路2
に送り出されるタイミングは必ずしも一定ではない。例
えば、ホッパ1 に大量の紙葉が堆積されているときに
は、最下層にある紙葉には大きな押し付け力が作用し
て、送り出し時における抵抗が大きくなる。これとは反
対に、ホッパ1に少量の紙葉しか残存していないときに
は、紙葉の分離ドラム30への押し付け力が弱くなる。さ
らに、紙葉の状態、例えば新しい紙幣と使い古しの紙幣
とでは紙葉分離搬出手段3による送り出し駆動力に差が
生じることになる。このために、前述した紙葉通過セン
サ4による紙葉の通過検出と紙葉分離搬出手段3におけ
る分離ドラム30の回転とは、 そのタイミングが必ずしも
一致するわけではない。従って、紙葉分離搬出手段3に
繰り込まれてくる紙葉と、分離ドラム30の摩擦面30aと
の位相関係が正しく一定しないという不具合が生じやす
い。しかも、その停止も前述した〜というように種
々の態様がある。このために、必ずしも紙葉通過センサ
4のみによって分離ドラム30の回転停止を制御するだけ
では、その停止精度に関する信頼性が十分ではなかっ
た。
【0007】この結果、図8に示すように、分離ドラム
30の摩擦面30aの一部分がホッパ内に臨む状態となった
り、または図9に示すように、該摩擦面30aの全面がホ
ッパ内に臨むような状態となって、それぞれ紙葉と当接
している状態で停止するという事態が発生することもあ
る。また、この停止精度等の関係から、分離ドラム30の
摩擦面30aに当接している紙葉B′が摩擦面30aの回転
により部分的に繰り出されてしまうこともある。
【0008】このような状態のまま次の計数を開始する
と、再開時に搬送される紙葉B′は、この中途半端な待
機位置から引き続き紙葉分離搬出手段3に繰り込まれる
ことになる。この結果、紙葉に位置ずれや姿勢の乱れ等
を生じる一方、十分な紙葉の分離、斜行補正効果がない
まま計数が再開されることになるので、重送、斜行搬送
等の発生要因となっていた。
【0009】本発明は叙上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、紙葉分離搬出手段の
停止時に分離ドラムの摩擦面がホッパ内紙葉と当接する
のを確実に防止するようにした紙葉類の分離供給制御
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、外周部の所定の角度分だけが摩擦面
となり、他の部分は滑り面となり、紙葉の送り方向に回
転する分離ドラムと、該分離ドラムに対峙する分離ロー
ラ及びその前方位置に配設したピンチローラとを備えた
紙葉分離搬出手段を、紙葉を堆積状態で投入させるホッ
パの紙葉出口部に配設し、前記分離ドラムを回転させる
ことによって、前記ホッパ内の紙葉を1枚ずつ分離して
紙葉搬送路に供給するようになし、該紙葉搬送路には少
なくとも所定枚数の紙葉がスタックされるスタッカと、
排除スタッカとを設け、該紙葉搬送路に沿って搬送され
る紙葉をいずれのスタッカに収容させるかを決定する行
先決定機構と、該行先決定機構により制御され、紙葉の
行先方向を制御する方向切換手段とを備えたものにおい
て、前記分離ドラムの回転位置を検出する回転検出手段
と、該分離ドラムの停止制御手段とを備え、該停止制御
手段は、前記分離ドラムの回転を停止するとき、該回転
検出手段の信号に基づいて前記分離ドラムをその摩擦面
が前記ホッパ内の紙葉と当接しない位置まで回転を継続
させた上で停止させるように制御するものであり、該分
離ドラムの回転により余分の紙葉が前記紙葉搬送経路に
送り出されたときには、前記方向切換手段により前記排
除スタッカに送り込むように制御されることを特徴とす
るものである。
【0011】
【作用】分離ドラムを回転させることによって、紙葉を
ホッパから1枚ずつ分離して紙葉搬送路に供給している
間において、紙葉分離搬出手段の作動を停止させるとき
には、回転検出手段からの分離ドラムの回転位置の検出
信号を停止制御手段に取り込んで、この停止制御手段に
より該分離ドラムにおける摩擦面がホッパ内紙葉と当接
しない位置で分離ドラムを停止させるように制御する。
摩擦面がホッパ内に臨む状態で作動停止命令が出力さ
れ、停止制御手段にこの作動停止命令が取り込まれても
直ちに分離ドラムが停止するのではなく、この摩擦面が
ホッパから離れる位置まで回転させて停止させる。これ
によって、ホッパ内の紙葉は常に安定した状態に保持さ
れ、みだりに位置ずれや姿勢の乱れ等を起こすことはな
い。而して、このようにして摩擦面を通過させる際に
は、余分な紙葉が1枚紙葉搬送路に送り込まれることに
なるが、この余分の紙葉は紙葉搬送経路に沿って搬送さ
れる間に、行先決定機構からの信号に基づいて方向切換
手段が切り換わって、排除スタッカに送り込まれる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。なお、本実施例において、従来技術と同
一の構成を表わしている部分については、同一の符号を
用いて示している。而して、本発明に係る紙葉処理装置
における紙葉類の分離供給制御装置を、複数の金種の紙
幣が混合したものから、所定の金種の紙幣を選別して帯
封する紙幣帯封装置に適用した場合について述べる。
【0013】まず、図1に紙幣帯封装置全体の概略構成
を示す。図中において、1はホッパ、2は紙葉搬走路を
それぞれ示し、ホッパ1における紙葉搬出口1aには、紙
幣Bを1枚ずつ分離して紙葉搬送路2に送り出し供給を
行うための紙葉分離搬出手段3が設けられている。ま
た、紙葉搬送路2における紙葉搬出口1a近傍位置には、
透過センサ (または反射センサ) からなる紙葉通過セン
サ4が設置されている。また、この紙葉通過センサ4の
下流側の位置には、紙幣Bの鑑別手段5が設置されてお
り、該鑑別手段5により当該位置を通過する紙幣Bの金
種,真偽,損傷や汚れの有無その他の鑑別が行われるよ
うになっている。さらに、この鑑別手段5の下流側に
は、行先決定機構6が設けられており、この行先決定機
構6の下流側には排除スタッカ7,第1の異種券スタッ
カ8,第2の異種券スタッカ9及び帯封スタッカ10が設
置されている。行先決定機構6は、紙幣Bの通過を検出
する行先判定タイミングセンサ6aと、3つの方向切換手
段6b,6c,6dとを有し、鑑別手段5からの信号に基づい
て、紙幣Bをいずれのスタッカに送り込むかの決定を行
い、この決定によって紙幣Bは排除スタッカ7,第1の
異種券スタッカ8,第2の異種券スタッカ9,帯封スタ
ッカ10のいずれかに送り込まれることになる。
【0014】而して、ホッパ1に多数の紙幣を堆積させ
た状態で投入しておき、紙葉分離搬出手段3を作動させ
ると、ホッパ1内の紙幣Bが順次1枚ずつ分離されて、
紙葉搬送路2に送り込まれる。そして、この紙葉搬送路
2によって搬送されている間に、鑑別手段5によって、
その金種,真偽,損傷等の有無が鑑別され、この鑑別手
段5による鑑別結果に基づいて、正券の一万円紙幣B1は
帯封スタッカ10に、五千円紙幣B2は第1の異種券スタッ
カ8に、また千円紙幣B3は第2の異種券スタッカ9にス
タックされ、さらに、これら以外の紙幣,損傷や汚れの
ある紙幣B4は排除スタッカ7に送り込まれる。帯封スタ
ッカ10に百枚の一万円紙幣B1がスタックされると、その
位置で、または適宜の位置に搬送した上で、帯封機構が
作動してこの紙幣を帯封結束する。
【0015】ここで、この紙葉分離搬出手段3による紙
幣の供給を制御する機構を図2及び図3に示す。まず、
図2から明らかなように、紙葉分離搬出手段3は分離ド
ラム30と、分離ローラ31とを有し、分離ドラム30はホッ
パ1における紙葉搬出口1aの近傍位置に配設されてお
り、また紙葉分離のために逆方向に回転可能な分離ロー
ラ31は、分離ドラム30の上方に対峙すると共に、分離ロ
ーラ31の前方位置には、分離ドラム30を押圧して回転自
在なピンチローラ32が配設されている。分離ドラム30
は、その外周の一部がゴム等の摩擦係数の大きな部材で
形成した摩擦面30aとなっており、これ以外の部分は摩
擦係数が極めて小さい滑り面30bとなっている。そし
て、この分離ドラム30の回転軸34aには回転駆動手段
(図示せず)が接続されて、後述する回転部材と共に回
転駆動せしめられる。
【0016】また、この分離ドラム30の近傍には、 該分
離ドラム30と同様、その外周の一部にゴム等の部材で形
成した摩擦面33aが突設されて、これ以外の部分は滑り
面となした補助ローラ33が配設されている。該補助ロー
ラ33の回転軸34bと分離ドラム30側の回転軸34aとの間
にはベルト35が巻回され、該補助ローラ33は分離ドラム
30と同期回転する。
【0017】そして、分離ドラム30の回転及び停止の制
御を行うために、図3に示したように、回転軸34aに
は、駆動手段からの伝達ベルトが巻回されるプーリ36
と、クラッチ37及びブレーキ38が設けられている。プー
リ36は作動中においては、常時回転せしめられるように
なっており、分離ドラム30 (及び補助ローラ33) の回転
は、クラッチ37及びブレーキ38の作動によって制御され
るようになっている。しかも、この分離ドラム30の停止
時において、その回転位置を検出してその停止位置を決
めることができるようになっている。
【0018】この分離ドラム30の回転位置を検出するた
めに、回転検出手段としてフォト円板40と、フォトセン
サ41及びエンコーダ42が用いられる。即ち、フォト円板
40(一部切り欠き状態で図示)は回転軸34aの軸端に固
着されると共に、分離ドラム30の原点位置に対応するよ
うに切り欠き40aをその周縁に形成することによって、
フォトセンサ41により分離ドラム30の原点位置を検出す
る。また、エンコーダ42は分離ドラム30の回転量を検出
するためのものであって、所定数のスリット43aを形成
してなる回転円板43と、該回転円板43上のスリット43a
を検出するように配設されたフォトセンサ44とから形成
されると共に、該回転円板43の回転軸34cと分離ドラム
30の回転軸34a間には、ベルト45が巻回されていて同期
回転するように構成され、これらフォトセンサ41及びエ
ンコーダ42からの出力信号に基づいて、分離ドラム30の
回転角度位置の検出が行われる。なお、図面において
は、ベルト45を介して回転円板43と分離ドラム34aとを
同期回転させるものを示したが、これを回転軸32に対し
同軸配置としても良い。
【0019】この場合、分離ドラム30における摩擦面30
aとフォト円板40における切り欠き40aとの配置関係
は、図示のように、例えば、分離ドラム30の摩擦面30a
を所定位置に合わせたとき、この位置を分離ドラム30の
停止時の定位置、即ち原点位置に設定し、またこのとき
の原点位置に対応してフォト円板40の切り欠き40aの位
置を、該摩擦面30aの定位置(原点位置)を検出するた
めの基準位置に設定している。そして、このフォト円板
40の切り欠き40aの基準位置に対向して、フォトセンサ
41が配設されている。このようにして、分離ドラム30と
共に同期回転するフォト円板40における切り欠き40aの
位置を、フォトセンサ41によって検出し、また分離ドラ
ム30の回転量をエンコーダ42によって検出することによ
り、該分離ドラムの回転に伴う摩擦面30aの原点位置を
常時監視している。
【0020】そこで、以下にこの分離ドラム30の回転角
度位置の検出機構を用いて、紙葉分離搬出手段3におけ
る分離ドラム30の停止制御を行う方式について、図4に
基づいて説明する。まず、図4において、50は系全体を
制御するための停止制御部、51は停止禁止位置設定部を
それぞれ示し、これら停止制御部50及び停止禁止位置設
定部51により停止制御手段が構成される。停止制御部50
にはフォトセンサ41及びエンコーダ42からの出力信号が
刻々入力されるようになっており、フォトセンサ41から
フォト円板40の切り欠き40aを検出した信号が出力され
たときには、分離ドラム30が所定の原点位置にあること
が検出され、エンコーダ42から出力される通過スリット
に対応するパルス信号に基づいて、前述した原点位置か
ら分離ドラム30がどれだけの角度回転したかの検出が行
われる。一方、停止禁止位置設定部51には予め分離ドラ
ム30が停止してはならない位置、即ち摩擦面30aがホッ
パ1内に臨む角度位置が設定されている。なお、この場
合、説明に直接関係のない検出センサ及び操作キー等に
ついては、図示省略する。
【0021】今、電源をONにすると、回転駆動手段が
作動し、また各回転部材の初期設定が行われて、分離ド
ラム30の摩擦面30aとフォト円板40の切り欠き40aと
は、それぞれの所定位置(原点位置)で待機状態とな
る。而して、紙葉分離搬出手段3を作動させると、分離
ドラム30が回転して、該分離ドラム30の摩擦面30aがホ
ッパ1内に臨むと、該ホッパ1内の最下層の紙幣Bに送
り力が作用して、紙葉搬出口1aから分離ドラム30と分離
ローラ31間に送り込まれ、また滑り面30bがホッパ1内
に臨むと、該ホッパ1内の紙幣Bは静止状態に保持され
る。従って、この分離ドラム30によりホッパ1内の紙幣
Bには間欠的に送り力が作用して、順次1枚ずつ分離さ
れて、紙葉搬送路2に送り出されると共に、紙葉通過セ
ンサ4によってその通過が検出されて、その計数が行わ
れる。
【0022】そして、紙葉通過センサ4によって所定枚
数(百枚)の紙幣Bの通過が検出されると、停止制御部
50は紙葉分離搬出手段3の停止命令を出力する。そこ
で、該停止制御部50においては、このときにおけるエン
コーダ42からの出力、即ちフォトセンサ44によって検出
されたスリット43aに対応するパルス信号に基づいて、
分離ドラム30における摩擦面30aの原点位置からの回転
角度位置を演算すると共に、この回転角度位置に関する
演算出力を、停止禁止位置設定部51における角度位置に
関するデータと参照して、当該角度位置が停止禁止位置
以内か或は停止禁止位置以外かの判定を行う。
【0023】このときの角度位置が停止禁止位置以外で
あれば、その状態で直ちにクラッチ37をOFFにして遮
断状態に切り換えると共に、ブレーキ38を作動して当該
分離ドラム30の回転を停止させる。これによって、分離
ドラム30は摩擦面30aが任意位置に臨む一方、その滑り
面30bはホッパ1内に臨んだ状態で停止する。従って、
この停止位置は計数開始まで保持されていることによ
り、次の計数が再開されたときには、その停止位置から
分離ドラム30(摩擦面30a)が回転を始めることになる
ので、この分離ドラム30の停止時にみだりに紙幣Bが位
置ずれするようなおそれは全くない。然るに、前記所定
枚数(百枚) の通過が検出されたときに、分離ドラム30
が図5に示したように、その摩擦面30aがホッパ1内の
紙幣B′と当接した状態になっていると、停止禁止位置
設定部51による停止禁止位置に相当することになるか
ら、停止制御部50は分離ドラム30を直ちに停止させず、
この紙幣B′を紙葉搬送路2に送り出すまで分離ドラム
30の回転を継続する。そして、分離ドラム30の摩擦面30
aが同図に仮想線で示したように、紙幣Bと接触しない
状態となったときに、なるべく早い時機にクラッチ37を
OFFにすると共に、ブレーキ38を作動させて、分離ド
ラム30を停止させる。なお、この最後に紙葉搬送路2に
送り込まれた紙幣B′は、その金種等とは無関係に、
向切換手段6bが切り換わって、排除スタッカ7に送り込
むようにす。この結果、分離ドラム30の摩擦面30a
は、前述の場合と同様に任意の位置で停止することにな
り、次の計数動作はこの停止位置から再開されることに
なる。
【0024】ところで、分離ドラム30が停止した後の再
起動を考えると、この再起動を行う際において、直ちに
この分離ドラム30の摩擦面30aがホッパ1内に臨む状
態、即ち摩擦面30aがホッパ1内に堆積された紙幣に当
接する位置の直前にあると、この堆積紙幣のうち、最下
層の紙幣の姿勢が乱れている可能性があるために、その
姿勢を矯正するため、ある程度滑り面30bを摺接させる
のが好ましい。従って、分離ドラム30が停止する原点位
置を予め設定しておき、分離ドラム30を常にこの原点位
置で停止させるようにするのが好ましい場合がある。こ
の場合には、フォトセンサ41による分離ドラム30の位置
検出を優先するようになし、このフォトセンサ41とフォ
ト円板40との位置関係を調整しておけば、特にエンコー
ダ42からの出力を要することなく、分離ドラム30は、そ
の摩擦面30aが常に一定の原点位置において停止するこ
とになる。即ち、この場合、分離ドラム30の摩擦面30a
の停止位置は、エンコーダ42においても監視されてお
り、分離ドラム30の摩擦面30aを相対的に検知すると共
に、停止時には分離ドラム30が慣性等によってオーバー
ランしないように制御する。
【0025】さらに、この原点位置を検出するための回
転検出手段に関しては、図6に示したように、フォト円
板40と該フォト円板40に配設された基準位置設定用の切
り欠き40aを検出するためのフォトセンサ41との配置の
みにて別個の独立したものとして構成することもでき
る。この場合、前述の図3に示した構成において、フォ
トセンサ41による分離ドラム30の位置検出を優先し、分
離ドラム30をその摩擦面30aが常に一定の原点位置にお
いて停止するようにした場合と実質的に同一の動作が行
われる。従って、分離ドラム30は回転動作の停止に際し
ては、常にその摩擦面30aが前記ホッパ1内の紙幣と当
接しない位置で停止するように制御されることになる。
また、この場合における分離ドラム30の作動制御系につ
いても、図4に示したブロック図において、エンコーダ
42及び停止禁止位置設定部51を省略することができ、回
路系も合せて簡略化することができ、従ってこの場合に
は、フォト円板40の原点位置を検出するフォトセンサ41
が回転検出手段を構成し、また停止制御部50のみで停止
制御手段が構成される。
【0026】ここで、原点位置としては、前述した再起
動時の紙幣の姿勢調整という観点からは、摩擦面30aが
ピンチローラ32と離れた直後の位置であることが好まし
い。ただし、この位置を原点位置として設定した場合に
は、分離ドラム30がこの原点位置を通過した後に停止命
令が出される可能性が高くなる。従って、停止命令が出
力された後に次の原点位置に達するには1枚の紙幣が送
り出されることになり、排除スタッカ7に送り出される
紙幣の数が多くなるという問題点がある。このような原
点位置での停止並びに1枚送り出し後の停止に関する2
つの要請を満足させるには、分離ドラム30の摩擦面30a
が分離ローラ31との対峙位置からほぼ180°変位した
位置乃至それよりピンチローラ32に近い位置を原点位置
として設定するのが最良である。
【0027】ところで、紙幣詰まりが発生したとき、即
ち、紙葉分離搬出手段3において、分離ドラム30と分離
ローラ31及びピンチローラ32の三者間で紙幣の喰み込み
現象が発生し、且つその障害を起こした紙幣が紙葉通過
センサ4上に滞留している場合には、該紙葉通過センサ
4からの出力によってその状態が検出されたとき、停止
制御部50は緊急性を要するエラーであるから、その検出
信号に基づき直ちにクラッチ37及びブレーキ38を駆動
し、分離ドラム30の位置の如何に拘らず任意の位置で強
制的に一旦停止させる。従って、この場合には、分離ド
ラム30の摩擦面30aがホッパ1内に臨んだ状態となって
いることがある。そこで、この紙幣詰まりを起こした紙
幣を取り除いた後、リセットキーを操作したときに、ク
ラッチ37及びブレーキ38を駆動させて、分離ドラム30
を、その摩擦面30aが定位置に到達するまで回転を継続
させて、フォト円板40の切り欠き40aがフォトセンサ41
によって検出されたとき、その検出信号に基づき、再び
クラッチ37及びブレーキ38を駆動し、分離ドラム30の摩
擦面30aを原点位置に臨ませて停止する。これによっ
て、再起動時には分離ドラム30が最適な位置から回転を
開始することになる。即ち、操作が終了して、装置が停
止するときには、分離ドラム30の摩擦面30aを常にホッ
パ1内における紙幣と当接しない位置(原点位置)で停
止させることができる。
【0028】これによって、分離ドラム30が中途半端な
位置で停止することに起因するホッパ1内紙幣Bの位置
ずれや姿勢の乱れ、及び再起動時における紙幣Bの搬送
の不安定さ、即ち斜行,連鎖等の発生及びそれに基づく
ジャミング等の発生を確実に防止することができる。
【0029】なお、前述した実施例においては、紙幣の
帯封を行う装置において、その紙幣の分離供給制御を行
う方式について説明したが、分離ドラムを用いて紙葉等
の紙葉をホッパから1枚ずつ分離して取り出す装置一般
に応用することができることはいうまでもない。また、
分離ドラムの回転角度検出機構として、図3において
は、フォト円板40,フォトセンサ41及びエンコーダ42を
用いるように構成したものを示したが、エンコーダが分
離ドラムと常に同期回転するようになっておれば、例え
ばエンコーダをアブソリュートエンコーダを用いたり、
インクリメントエンコーダであっても原点位置を検出す
ることができるように構成されているものを用いれば、
分離ドラムの回転角度位置の検出を行うことができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、紙葉類
を摩擦面を有する分離ドラムによって間欠的に1枚ずつ
分離搬送する紙葉処理を行うに当って、分離ドラムの回
転位置を検出する回転検出手段によって当該分離ドラム
の回転状態を検出するようになし、かつこの回転検出手
段からの信号に基づいて分離ドラムの回転を停止させる
停止制御手段を設けて、分離ドラムが様々な態様により
停止する際において、摩擦面がホッパ内紙葉と当接しな
い位置で停止させるようになし、分離ドラムの回転角度
に基づき、摩擦面がホッパ内の紙葉と当接する状態にあ
るときには、分離ドラムが停止するのを禁止して紙葉繰
り出しをそのまま行うと共に、摩擦面が当該紙葉と当接
しない状態となったときに停止状態とし、また、摩擦面
がホッパ内の紙葉と当接しない状態にあるときには、そ
の位置で分離ドラムを停止させるように制御する構成と
したので、分離ドラムの摩擦面を常にホッパ内の紙葉と
当接しない位置で停止させることができる。これによ
り、次の計数を開始するときには、常に分離ドラムの摩
擦面はホッパ外に位置する状態から回転動作が開始され
ることになるので、従来型機器のように、分離ドラムを
停止させたときにホッパ内の紙葉に分離ドラムの摩擦面
が当接して、分離ドラムが再び回転する際に、みだりに
位置ずれや姿勢の乱れ等を起こすことがなくなり、ホッ
パ内の紙葉を安定した状態に保持することができ、さら
には、再起動時における紙葉の搬送の乱れ、即ち斜行,
連鎖等の発生及びそれに基づくジャミング等の発生を確
実に防止することができる。しかも、分離ドラムをその
摩擦面がホッパ内の紙葉と当接しない位置まで回転を継
続させた上で停止させるために、分離ドラムが余分に回
転する結果、余分な紙葉が紙葉搬送経路に送り出される
が、この余分の紙葉は方向切換手段により排除スタッカ
に送り込まれることになるので、所要枚数以上の紙葉が
適正なスタッカに送り込まれることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す紙葉類の分離供給制御
装置を紙幣帯封装置に組み込んだ状態を示す全体構成図
である。
【図2】紙葉繰り出し機構部の要部構成を示す説明図で
ある。
【図3】分離ドラムの作動制御機構の構成説明図であ
る。
【図4】分離ドラムの作動制御系に関する要部構成を示
すブロック図である。
【図5】分離ドラムの作用説明図である。
【図6】分離ドラムの作動制御機構の他の構成を示す説
明図である。
【図7】従来型機器における紙葉繰り出し機構部の構成
を示す説明図である。
【図8】従来型機器の分離ドラムの作動説明図である。
【図9】図8とは異なる状態を示す分離ドラムの作動説
明図である。
【符号の説明】
1 ホッパ 1a 紙葉搬出口 2 紙葉搬送路 3 紙葉分離搬出手段 4 紙葉通過センサ 30 分離ドラム 30a 摩擦面 30b 滑り面 31 分離ローラ 32 ピンチローラ 33 補助ローラ 37 クラッチ 38 ブレーキ 40 フォト円板 40a 切り欠き 41 フォトセンサ 42 エンコーダ 50 停止制御部 51 停止禁止位置設定部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 啓 東京都千代田区大手町二丁目6番2号 日立電子エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−76883(JP,A) 特開 平4−205213(JP,A) 特開 平3−284285(JP,A) 特開 平2−188366(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06M 7/00 G06M 9/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周部の所定の角度分だけが摩擦面とな
    り、他の部分は滑り面となり、紙葉の送り方向に回転す
    る分離ドラムと、該分離ドラムに対峙する分離ローラ及
    びその前方位置に配設したピンチローラとを備えた紙葉
    分離搬出手段を、紙葉を堆積状態で投入させるホッパの
    紙葉出口部に配設し、前記分離ドラムを回転させること
    によって、前記ホッパ内の紙葉を1枚ずつ分離して紙葉
    搬送路に供給するようになし、該紙葉搬送路には少なく
    とも所定枚数の紙葉がスタックされるスタッカと、排除
    スタッカとを設け、該紙葉搬送路に沿って搬送される紙
    葉をいずれのスタッカに収容させるかを決定する行先決
    定機構と、該行先決定機構により制御され、紙葉の行先
    方向を制御する方向切換手段とを備えたものにおいて、
    前記分離ドラムの回転位置を検出する回転検出手段と、
    該分離ドラムの停止制御手段とを備え、該停止制御手段
    は、前記分離ドラムの回転を停止するとき、該回転検出
    手段の信号に基づいて前記分離ドラムをその摩擦面が前
    記ホッパ内の紙葉と当接しない位置まで回転を継続させ
    た上で停止させるように制御するものであり、該分離ド
    ラムの回転により余分の紙葉が前記紙葉搬送経路に送り
    出されたときには、前記方向切換手段により前記排除ス
    タッカに送り込むように制御されることを特徴とする紙
    葉類の分離供給制御装置。
  2. 【請求項2】 前記分離ドラムの停止位置は、その摩擦
    面が前記積層紙葉と当接しない所定の原点位置となるよ
    うに設定したことを特徴とする請求項1記載の紙葉類の
    分離供給制御装置。
  3. 【請求項3】 前記原点位置は、前記分離ドラムの摩擦
    面が前記ピンチローラとの当接状態が解除された後、前
    記分離ローラとの対峙位置からほぼ180°変位した位
    置までの位置であることを特徴とする請求項2記載の紙
    葉類の分離供給制御装置。
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