JP2778276B2 - 逐次比較型a/d変換装置 - Google Patents

逐次比較型a/d変換装置

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JP2778276B2
JP2778276B2 JP3059500A JP5950091A JP2778276B2 JP 2778276 B2 JP2778276 B2 JP 2778276B2 JP 3059500 A JP3059500 A JP 3059500A JP 5950091 A JP5950091 A JP 5950091A JP 2778276 B2 JP2778276 B2 JP 2778276B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は逐次変換型A/D変換装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の逐次比較型A/D変換装置
の構成を示すブロック図である。図6においてA/D変
換装置601 は10ビットA/D変換装置であり、このA/
D変換装置601 はマルチプレクサ102 、サンプルホール
ド103 、10ビットD/A変換器104 、比較器105 、変換
結果格納レジスタ109 、制御部610 、アナログ入力端子
AIN0〜AIN7、変換基準電位入力端子VREF及
び変換終了信号出力端子EOCにより構成される。
【0003】制御部610 は比較器105 の出力信号664 を
入力とし、アナログ入力端子の選択信号667,668,669 、
サンプルホールド信号665 、タイミング信号666 及び変
換終了信号EOCを出力する逐次比較型A/D変換制御
部である。
【0004】マルチプレクサ102 は制御部610 から出力
されたアナログ入力端子選択信号667,668,669 により、
アナログ入力端子AIN0〜AIN7のうちの1つを選
択し、その端子電位を信号661 に出力する。アナログ入
力端子選択信号667,668,669と選択されるアナログ入力
端子との関係を下記表1に示す。
【0005】サンプルホールド103 は制御部610
から出力されるサンプルホールド信号665 が
“H”の期間中信号661 の電位をサンプル、“L”
の期間中は“H”の期間中にサンプルした電位をホール
ドする。サンプルホールド103はサンプルホールドの
結果を信号662 に出力する。D/A変換器104は
制御部610 から出力される10ビットデータ650
のディジタル値をD/A変換し、得られたアナログ値
を信号663 に出力する10ビット分解能をもつD/
A変換器である。D/A変換器104 は変換基準電位
VREFを基準にして変換を行い、10ビットデータ6
50 が3FFHのときにVREFと同電位を、また0
00Hのときに接地電位を出力する。比較器105 は
第1の入力信号662 と第2の入力信号663 とを
比較して、信号662 の電位が信号663 の電位よ
り大きい場合は、信号664 を“H”にし、それ以外
の場合は“L”とする。変換結果格納レジスタ109
は、タイミング信号666が“H”の期間中、10ビッ
トデータ650 を内部レジスタにとり込み、“L”の
期間中、とり込んだデータを保持する。変換結果格納レ
ジスタ109はその保持内容をA/D変換装置601
の外部に読み出すことが可能である。
【0006】
【表1】
【0007】次に、A/D変換装置601 の変換動作につ
いて、先ず図7を参照して説明する。図7はA/D変換
装置601 の逐次変換動作の一例を示すタイミングチャー
ト図である。図7においてCLKは制御部610 内部のク
ロック信号である。A/D変換装置601 は1回の変換を
期間〜期間(11)のCLK11周期の期間で行う。期間
はアナログ入力信号のサンプル期間である。期間にお
いてアナログ入力端子選択信号667,668,669 はいずれも
“L”、サンプルホールド信号665 は“H”のため、マ
ルチプレクサ102 は表1に従いアナログ入力端子AIN
0を選択し、それを受けてサンプルホールド103 はアナ
ログ入力端子AIN0の電位をサンプリングする。以
後、期間から(11)では、サンプルホールド信号665 は
“L”となるため、サンプルホールド103は期間でサ
ンプルした電位をホールドする。
【0008】期間から(11)は逐次変換動作を行う期間
で、帰還回路としてのD/A変換器104 の出力電位663
とサンプルホールド103 からの出力電位662 とが一致す
るようにD/A変換器104 の入力データ650 を最上位ビ
ットから順に1ビットずつ比較設定し、これを最下位ビ
ットまで繰り返している。
【0009】逐次比較動作について説明すると、期間
において、制御部610 は入力データ650 の最上位ビット
をセットし、その他のビットをリセットする。入力デー
タ650 をうけてD/A変換器104 は変換基準電位VRE
Fの1/2のレベルを出力する。比較器105 は第1の入
力信号662の電位と、第2の入力信号663 の電位とを比
較し、比較結果を信号664 に出力する。信号664 は第1
の入力信号662 の電位が第2の入力信号663 の電位以上
の場合は“H”を出力し、それ以外の場合は“L”を出
力する。制御部610 は比較器105 の出力信号664 が
“H”のとき、入力データ650 の最上位ビットはセット
したままに、信号664 が“L”のとき、入力データ650
の最上位ビットをリセットする。図7においては、期間
での比較器105 の出力信号664 が“H”となるため、
入力データ650の最上位ビットはセットされたままとな
る。
【0010】次に、期間において、制御部610 は入力
データ650の最上位ビットを保持したまま、入力データ
のビット8をセットする。入力データ650 をうけて、D
/A変換器104 の出力電位663 は変化する。以後、期間
と同様に、サンプルホールド103 の出力電位662 とD
/A変換器104 の出力電位663 とを比較し、この比較結
果よりビット8のセット又はリセットを行う。図7に示
すように、比較器105の出力信号664 が“L”となるた
め、入力データ650 のビット8はリセットされる。以
後、期間〜(11)においても同様に逐次比較を繰り返
し、最終的に期間(11)でのサンプルホールド103 の出力
電位662 と、D/A変換器104 の出力電位663 との比較
結果より入力データ650 の最下位ビットが決定し、1回
のA/D変換が終了する。変換終了に伴い、制御部610
は変換終了信号EOC及び変換結果格納レジスタ109 の
書き込みタイミング信号を一定期間“H”とする。
【0011】以上がA/D変換装置601 の1変換の動作
である。制御部610 は、1変換ごとにアナログ入力端子
選択信号667,668,669 を図8に示すように制御するた
め、表1に従い、アナログ入力端子AIN0からAIN
7を順次変換する。
【0012】次に、上述したA/D変換装置をマイコン
制御システムに搭載した場合について説明する。
【0013】マイコン制御システムにおけるA/D変換
装置の主な役割は、制御対象の動作状態を示すアナログ
量をディジタル値に変換してマイコンに取り込むための
インターフェースとしての機能である。マイコン側では
取り込んだ動作状態を示すディジタル値から、制御対象
が制御通り動作しているかを判別し、制御通り動作して
いない場合は、制御対象への帰還制御を行う。
【0014】マイコン側では以上説明したような一連の
処理を行うために、A/D変換装置の変換終了信号EO
CによりA/D変換装置用の割り込み処理ルーチンを起
動し、図9のフローチャート図に示す処理をソフトウエ
アで行う。
【0015】即ち、A/D変換器をアクセスし(ステッ
プST1)、変換値を読み出し(ステップST2)、変
換値と予め設定してある許容値の上限及び下限と比較し
(ステップST3,4)、変換値が許容範囲内にあるか
否かを判別する。変換値が許容範囲内にある場合は、制
御が正常に行われているとみなし、制御対象に対する制
御をそのまま継続する(ステップST5)。変換値が許
容範囲外であった場合、制御を正常に戻すために、制御
対象に対して帰還制御を行う(ステップST6)。
【0016】なお、本処理ルーチンは割り込み処理で行
われるため、マイコンでは図9の処理以外に割り込み分
岐処理及び割り込みからの復帰処理が伴う。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常の
マイコン制御に用いられる制御系は比較的安定であるた
め、制御量が許容値の範囲外となることはまれである。
【0018】それにも拘らず、従来のA/D変換装置を
使用したマイコンシステムでは、上述のように、A/D
変換終了時毎にマイコン側で図9に示す許容範囲内か否
かの判別を行う必要があった(ステップST3,4)。
そして、許容範囲内か否かの判別には、前述の如く、マ
イコン側で割り込み分岐処理、A/D変換装置より変換
値の読み出し、変換値と許容値の比較及び割り込みから
の復帰処理が伴うため、これがマイコンでの他の処理を
妨げる要因となっていた。このためマイコンのみかけ上
の処理能力の低下をもたらしていた。
【0019】また、従来のA/D変換装置では、各アナ
ログ入力信号に対するA/D変換の時間的間隔が1回の
変換時間とアナログ入力端子数の積により決定される。
例えば、図6の従来のA/D変換装置において、1回の
変換時間が20μsであった場合、8本のアナログ入力端
子を有するため、各アナログ入力信号に対する変換の間
隔は 160μsとなる。よって、このA/D変換装置を用
いたマイコン制御システムではアナログ入力信号の変化
に対する帰還処理の時間差が最悪で 160μsとなってし
まう。このため、これ以上の高速応答を要求する分野の
制御対象に対しては、より高速のA/D変換装置を用意
しなければならなかった。しかし、高速のA/D変換装
置は高価であるため、マイコン制御システムのコスト上
昇をもたらすことになる。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明に係る逐次比較型
A/D変換装置は、外部から入力されるアナログ値を一
時蓄えるサンプルホールド回路と、D/A変換器と、前
記サンプルホールド回路から出力するアナログ値とD/
A変換器のアナログ出力値とを比較する比較器と、この
比較器が出力する比較結果から逐次比較値を生成する逐
次比較制御回路と、第1の比較値を生成する第1の比較
値生成手段と、第2の比較値を生成する第2の比較値生
成手段と、前記D/A変換器の入力値として前記逐次比
較値、前記第1の比較値、及び前記第2の比較値のいず
れかを選択する選択手段とを有し、前記選択手段が前記
第1の比較値を前記D/A変換器の入力に選択したとき
に前記サンプルホールド回路の出力及び前記D/A変換
器の出力の比較結果より前記サンプルホールド回路の出
力が前記D/A変換器の出力より大きいときには前記逐
次比較制御回路の逐次比較制御を続行し、小さいときに
前記逐次比較制御回路の逐次比較制御を停止する手段
と、前記選択手段が前記第2の比較値を前記D/A変換
器の入力に選択したときに前記サンプルホールド回路の
出力及び前記D/A変換器の出力の比較結果よりサンプ
ルホールド回路の出力が前記D/A変換器の出力より小
さいときには前記逐次比較制御回路の逐次比較制御を続
行し、大きいときには前記逐次比較制御回路の逐次比較
制御を停止する手段と、前記選択手段が前記逐次比較値
を前記D/A変換器の入力に選択したときに前記逐次比
較制御回路の逐次比較制御を継続する手段とを有するこ
とを特徴とする。
【0021】
【作用】本発明においては、第1及び第2の比較値とし
て、夫々上限値及び下限値を設定した場合に、選択手段
が、前記第1の比較値を前記D/A変換器の入力に選択
したときに前記サンプルホールド回路の出力と前記D/
A変換器の出力との比較結果から前記逐次比較制御回路
の逐次比較制御が停止され、前記第2の比較値を前記D
/A変換器の入力に選択したときに前記サンプルホール
ド回路の出力と前記D/A変換器の出力との比較結果か
ら前記逐次比較制御回路の逐次比較制御が停止され、前
記逐次比較値を前記D/A変換器の入力に選択したとき
に前記逐次比較制御回路の逐次比較制御を継続する。
【0022】このため、アナログ入力が許容範囲内か否
かをA/D変換装置の内部で判別することができる。こ
れにより、このA/D変換装置をマイコン制御システム
に使用した場合には、マイコン側で変換値の読み出し及
び許容値との比較を行う必要がない。従って、マイコン
処理の負荷低減及び処理能力の向上を図ることができ
る。また、許容範囲内であればA/D変換を省略するこ
とができ、処理を高速化することができる。
【0023】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
参照して説明する。
【0024】図1は本発明の第1の実施例の構成を示す
ブロック図である。図1においてA/D変換装置101 は
10ビットA/D変換装置で、サンプルホールド103 、10
ビットA/D変換器104 、比較器105 、マルチプレクサ
106 、上限値設定レジスタ107 、下限値設定レジスタ10
8 、変換結果格納レジスタ109 、制御部110 、アナログ
入力端子AIN、変換基準電位入力端子VREF、変換
終了信号出力端子EOCより構成される。
【0025】制御部110 は比較器105 の出力信号164 を
入力し、サンプルホールド信号165、タイミング信号166
、変換終了信号170 、データ選択信号171,172,173 、1
0ビットデータ150 を出力する逐次比較型A/D変換制
御部である。サンプルホールド103 は制御部110 から出
力するサンプルホールド信号165 が“H”の期間中、信
号161 の電位をサンプルし、“L”の期間中にその電位
をホールドする。
【0026】D/A変換器104 は10ビット分解能のD/
A変換器で、マルチプレクサ106 で出力される10ビット
データ153 のディジタル値をD/A変換し、信号163 に
出力する。D/A変換器104 は変換基準電位VREFを
基準にして変換を行う。比較器105 は第1の入力信号16
2と、第2の入力信号163との電位を比較し、その比較結
果を信号164 に出力する。第1の入力信号162 の電位が
第2の入力信号163 の電位以上の場合、信号164 は
“H”になり、第1の入力信号の電位162 が第2の入力
信号163 の電位より小さい場合、信号164 は“L”にな
る。変換結果格納レジスタ109 はタイミング信号166 が
“H”の期間中、10ビットデータ150 を内部のレジスタ
に書き込み、“L”の期間中その値を保持する。変換結
果格納レジスタ109 の値はA/D変換装置101 の外部へ
読み出すことが可能である。
【0027】上限値設定レジスタ107 はA/D変換装置
101 の外部から書き込み可能な10ビット幅のレジスタ
で、レジスタの値を常に10ビットデータ151 に出力して
いる。下限値設定レジスタ108はA/D変換装置101 の
外部から書き込み可能な10ビット幅のレジスタで、レジ
スタの値を常に10ビットデータ152 に出力している。マ
ルチプレクサ106 はデータ選択信号171,172,173によ
り、10ビットデータ150,151,152 の中から1つを選択
し、10ビットデータ153 として出力する。なお、データ
選択信号171,172,173 とこのマルチプレクサ106におい
て選択されるデータとの関係を下記表2に示す。
【0028】
【表2】
【0029】次に、本実施例のA/D変換装置の動作に
ついて説明する。本実施例のA/D変換装置は上限値設
定レジスタ107 にアナログ入力AINに対する許容値の
上限値を、下限値設定レジスタ108 にアナログ入力AI
Nに対する許容値の下限値を設定することで、A/D変
換装置自身が変換時にアナログ入力と許容値とを比較
し、許容値範囲外のときにのみ実際にA/D変換を行っ
ている。
【0030】アナログ入力値が許容値内か、又は許容値
外かの判断はアナログ入力値と上限値設定レジスタ107
との比較、及びアナログ入力値と下限値設定レジスタ10
8との比較の2つの処理で行われる。以下に上述の2つ
の処理の動作について説明する。(a)アナログ入力値と上限値設定レジスタとの比較 アナログ入力値と上限値設定レジスタ107の比較時、制
御部110 はデータ選択信号171,173 を“L”に、データ
選択信号172 を“H”にする。データ選択信号171,172,
173 の状態をうけてマルチプレクサ106 は前記表2に示
すようにデータ151 を出力する。 従って、D/A変換器
104 には上限値設定レジスタ107 の値が伝送され、比較
器105 はアナログ入力値と上限値設定レジスタ107 のD
/A変換値との比較を開始する。比較の結果は信号164
に出力される。制御部110 は信号164 が“H”のとき、
アナログ入力値が許容上限値を超えているとみなし、信
号165 が“L”のときはアナログ入力値が許容上限値以
下であるとみなす。(b)アナログ入力値と下限値設定レジスタとの比較 アナログ入力値と下限値設定レジスタ108の比較時、制
御部110 はデータ選択信号171,172 を“L”に、データ
選択信号173 を“H”にする。データ選択信号171,172,
173 の状態を受けてマルチプレクサ106 は前記表2に示
すようにデータ152 を出力する。従って、D/A変換器
104 には下限値設定レジスタ108 の値が伝送され、比較
器105 はアナログ入力値と下限値設定レジスタ108 のD
/A変換値との比較を開始する。比較の結果は信号164
に出力される。制御部110 は信号164 が“H”のとき、
アナログ入力値が許容下限値を超えているとみなし、信
号165 が“L”のとき、アナログ入力値が許容下限値以
下であるとみなす。
【0031】以上がアナログ入力値と上限値設定レジス
タ107との比較及びアナログ入力値と下限値設定レジス
タ108との比較であり、前記2つの比較結果より本発明
のA/D変換装置は図2、図3及び図4に示す3種類の
動作状態をもつ。ここで、予め上限値設定レジスタ107
に300Hが、下限値設定レジスタ108 に180Hが設定されて
いるとする。
【0032】図2は本実施例のA/D変換装置101 の第
1の動作状態である。図2においては、期間でサンプ
ルホールド信号165 を“H”としてアナログ入力端子A
INの電位をサンプルする。期間ではデータ選択信号
171,173 が“L”、信号172が“H”となるため、前述
(a)の如く、データ153 には上限値設定レジスタ107の値
300Hが設定される。期間でサンプルしたアナログ入力
端子AINの電位とD/A変換器104の出力電位との比
較の結果、信号164 は“L”となったため、制御部110
はアナログ入力値が許容上限値以下であるとみなす。期
間でアナログ入力値が許容上限値以下であったため、
制御部110 は期間でデータ選択信号171,172 を“L”
に、データ選択信号173 を“H”に設定する。従って、
前述(b)の如くデータ153 には下限値設定レジスタ108
の値180Hが設定される。期間でサンプリングしたアナ
ログ入力端子AINの電位とD/A変換器の出力電位と
の比較の結果は“H”となったため、制御部110 はアナ
ログ入力値が許容下限値より大きいとみなす。期間及
び期間での比較の結果から、アナログ入力値は許容範
囲内にあるため、逐次変換動作を行わないで1回の処理
を終了する。
【0033】図3は本実施例のA/D変換装置101 の第
2の動作状態を示す。図3の期間は、図2と同様で、
アナログ入力端子AINの電位をサンプルし、期間で
上限値設定レジスタ107 の値300Hと比較を行う。比較の
結果、信号164 は“H”となったため、制御部110 はア
ナログ入力値が許容上限値を超えているとみなし、制御
部110 はここで比較動作を終了し、期間から期間(12)
においてアナログ入力値のA/D変換を行う。
【0034】図4は本実施例のA/D変換装置101 の第
3の動作状態である。図4において、期間におけるア
ナログ入力値のサンプル動作及び期間における比較動
作は図2の場合と同様であり、期間でも同様に下限値
設定レジスタ108 の値180Hとの比較を行う。比較の結
果、信号164は“L”となったため、制御部110 はアナ
ログ入力値が許容下限値以下であるとみなす。期間で
アナログ入力値が許容範囲外であったため、期間から
期間(13)でアナログ入力値のA/D変換を行う。以上説
明したように、本実施例のA/D変換装置はA/D変換
装置内部でアナログ入力値が許容範囲内であるか否かを
判断することが可能であり、許容範囲の上限値及び下限
値が任意に設定可能である。このためA/D変換装置を
マイコン制御システムで用いる場合、従来マイコン側で
行っていた許容範囲の判別を省略できる。
【0035】次に、図5を参照して、本発明の第2の実
施例について説明する。図5において、A/D変換装置
501 は10ビットA/D変換装置であり、マルチプレクサ
502、サンプルホールド103 、10ビットD/A変換器104
、比較器105 、マルチプレクサ106 、上限値設定レジ
スタ群507 、下限値設定レジスタ群508 、変換結果格納
レジスタ109 、制御部510 、アナログ入力端子AIN0
〜AIN7、変換基準電位入力端子VREF、変換終了
信号出力端子EOCから構成される。ここで、サンプル
ホールド103 、10ビットD/A変換器104 、比較器105
、マルチプレクサ106 、変換結果格納レジスタ109 は
第1の実施例と同様である。マルチプレクサ502 は制御
部510 が出力するアナログ入力端子選択信号567,568,56
9 によりアナログ入力端子AIN0〜AIN7のいずれ
か1つの端子を選択し、その端子電位を信号561 に伝送
する。
【0036】上限値設定レジスタ群507 は内部に8つの
10ビットレジスタをもち、アナログ入力端子選択信号56
7,568,569 により1つのレジスタを選択し、そのレジス
タ値をデータ551 に出力する。下限値設定レジスタ群50
8 も内部に8つの10ビットレジスタをもち、アナログ入
力端子選択信号567,568,569 により1つのレジスタを選
択し、そのレジスタの値をデータ552 に出力する。上限
値設定レジスタ群507の内部の8つのレジスタをREG1
0〜REG17とし、下限値設定レジスタ群508の内部の8
つのレジスタをREG20〜REG27とした場合のアナロ
グ入力端子選択信号567,568,569 と、上限値設定レジス
タ群507から選択されるレジスタと、下限値設定レジス
タ群508から選択されるレジスタと、選択されるアナロ
グ入力端子との関係を下記表3に示す。
【0037】
【表3】
【0038】本実施例が第1の実施例と相違する点は、
第1の実施例のA/D変換装置が1入力チャネル型だっ
たのに対し、本実施例はこれを多入力チャネル型A/D
変換装置に適用した点である。本実施例ではアナログ入
力端子AIN0〜AIN7の夫々に上限値設定レジスタ
及び下限値設定レジスタを用意しているため、各アナロ
グ入力端子に対して別々の許容範囲を設定できる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るA/D
変換装置は、A/D変換装置内部でアナログ入力が許容
範囲内か又は許容範囲外かを判別し、許容範囲内であれ
ばそのアナログ入力に対するA/D変換を行わないとい
う機能をもっている。従って、従来のA/D変換装置の
ようにマイコン制御システムで使用した場合、毎回マイ
コン側で変換値の読み出し及び許容値との比較を行う必
要がない。このため、マイコンの処理に対する負荷を低
減することができ、マイコンの処理能力の向上を図るこ
とができる。また、許容範囲内であればA/D変換を省
き、別のアナログ入力信号に対する処理に移行できるた
め、従来のように、毎回A/D変換を行っていた場合よ
りも高速に許容範囲外のアナログ入力信号の発見とそれ
に対する帰還制御を行うことが可能である。
【0040】従って、本発明に係るA/D変換装置を使
用することによって、マイコン制御システムは従来のも
のより大幅に制御能力の向上を図ることができるという
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るA/D変換装置を
示すブロック図である。
【図2】同じくそのA/D変換装置の動作を示すタイミ
ングチャート図である。
【図3】同じくそのA/D変換装置の動作を示すタイミ
ングチャート図である。
【図4】同じくそのA/D変換装置の動作を示すタイミ
ングチャート図である。
【図5】本発明の第2の実施例に係るA/D変換装置を
示すブロック図である。
【図6】従来のA/D変換装置を示すブロック図であ
る。
【図7】同じくこの従来のA/D変換装置の動作を示す
タイミングチャート図である。
【図8】同じくこの従来のA/D変換装置の動作を示す
タイミングチャート図である。
【図9】従来のマイコンにおける処理プログラムを示す
フローチャート図である。
【符号の説明】
101,501,601 ;A/D変換装置 103 ;サンプルホールド 104 ;D/A変換器 105 ;比較器 106 ;マルチプレクサ 107 ;上限値設定レジスタ 108 ;下限値設定レジスタ 109 ;変換結果格納レジスタ 110,510,610;制御部 150,151,152,153,550,551,552,553,650;10ビットデー
タ 502,602 ;マルチプレクサ 507 ;上限値設定レジスタ群 508 ;下限値設定レジスタ群 561,661 ;マルチプレクサの選択出力 162,562,662 ;サンプルホールド103 の出力 163,563,663 ;D/A変換器104 の出力 164,564,664 ;比較器105 の出力 165,565,665 ;サンプルホールド信号 166,566,666 ;タイミング信号 171,172,173,571,572,573 ;データ選択信号 567,568,569,667,668,669 ;アナログ入力端子選択信号 AIN,AIN0,AIN1,AIN2,AIN3,A
IN4,AIN5,AIN6,AIN7;アナログ入力
端子 VREF;変換基準電位入力端子 EOC;変換終了信号出力端子 CLK;内部クロック信号

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部から入力されるアナログ値を一時蓄
    えるサンプルホールド回路と、D/A変換器と、前記サ
    ンプルホールド回路から出力するアナログ値とD/A変
    換器のアナログ出力値とを比較する比較器と、この比較
    器が出力する比較結果から逐次比較値を生成する逐次比
    較制御回路と、第1の比較値を生成する第1の比較値生
    成手段と、第2の比較値を生成する第2の比較値生成手
    段と、前記D/A変換器の入力値として前記逐次比較
    値、前記第1の比較値、及び前記第2の比較値のいずれ
    かを選択する選択手段とを有し、前記選択手段が前記第
    1の比較値を前記D/A変換器の入力に選択したときに
    前記サンプルホールド回路の出力及び前記D/A変換器
    の出力の比較結果より前記サンプルホールド回路の出力
    が前記D/A変換器の出力より大きいときには前記逐次
    比較制御回路の逐次比較制御を続行し、小さいときには
    前記逐次比較制御回路の逐次比較制御を停止する手段
    と、前記選択手段が前記第2の比較値を前記D/A変換
    器の入力に選択したときに前記サンプルホールド回路の
    出力及び前記D/A変換器の出力の比較結果よりサンプ
    ルホールド回路の出力が前記D/A変換器の出力より小
    さいときには前記逐次比較制御回路の逐次比較制御を続
    行し、大きいときには前記逐次比較制御回路の逐次比較
    制御を停止する手段と、前記選択手段が前記逐次比較値
    を前記D/A変換器の入力に選択したときに前記逐次比
    較制御回路の逐次比較制御を継続する手段とを有するこ
    とを特徴とする逐次比較型A/D変換装置。
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