JP2735076B2 - アナログ/ディジタル変換器の試験方法 - Google Patents

アナログ/ディジタル変換器の試験方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 A/Dコンバータの試験方法に関し、 比較的簡易な構成で、A/Dコンバータの異常の有無を
短時間のうちに検出し、ひいては試験の効率化を図るこ
とを目的とし、 A/Dコンバータの変換域の全域に対応するアナログ信
号を出力可能であって、且つ、該アナログ信号を制御信
号の論理レベルに応じて漸次増加または減少させて該A/
Dコンバータに供給する平滑回路と、該A/Dコンバータか
ら出力されたディジタル信号に応答し、該ディジタル信
号のコードが漸次1ずつ増加または減少しているか否か
を判定し、該判定結果に基づき前記制御信号を所定の論
理レベルに制御する制御回路とを設け、前記A/Dコンバ
ータから出力されたディジタル信号のコードが最終的に
該A/Dコンバータの変換域の最大値または最小値に達す
るか否かに基づいて該A/Dコンバータの異常の有無を判
定するように構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は、アナログ/ディジタル変換器(以下、A/D
コンバータと称する)の試験方法に関し、特に、A/Dコ
ンバータの異常の有無を検出し、該検出に基づき該コン
バータの精度の評価を行う技術に関する。
近年、ビデオ、オーディオ分野等を始めとして各分野
でディジタル化が進んでおり、それに伴い、アナログ信
号をディジタル信号に変換するA/Dコンバータの需要が
増大している。このようなA/Dコンバータは、技術の進
歩、市場の要求により高分解能化および高速化が進んで
おり、それに伴い、その試験および評価に要する時間
や、利得誤差、直線性誤差、コード欠け(いわゆるビッ
ト抜け)等の測定項目の量も増大し、複雑化してきてい
る。
このため、A/Dコンバータの試験および精度の評価を
効率的に行えるようにした各種の方法、試験装置等が要
望されている。
〔従来の技術、および発明が解決しようとする課題〕
従来のA/Dコンバータの試験および評価の方法として
は、例えば、ACサーボ法により非直線性誤差、微分非
直線性誤差(以下、それぞれLE、DLEと称する)を求め
る、基準ディジタル/アナログ(D/A)コンバータを
用いてDC直線性試験を行い、LEを求める、ヒストグラ
ム法によりコード欠け等を検出したり、あるいはLE、DL
Eを求める、高速フーリエ変換(FFT)試験を行い、全
体的な精度すなわち有効ビット数を求める、等の手法が
知られている。
例えばコード欠け、単調性異常(第5図(a)および
(b)参照;一点鎖線で示されるように、ディジタル出
力信号DOUTのコード13(10)が欠けた状態や、出力形態の
単調性に異常がある状態)等の局部的な異常を検出する
場合には、まずA/Dコンバータに1LSBの電圧幅より充分
に小さい幅で順次アナログ入力信号を該A/Dコンバータ
の変換域全域に亘って印加し、次いで各々のアナログ入
力信号に対応して該A/Dコンバータより出力されたディ
ジタル出力信号をデータ処理し、該データ処理の結果に
基づいて上記局部的な異常の有無を検出していた。
つまり、A/Dコンバータの異常は局部的であるにもか
かわらず、該コンバータの変換域全域に亘って全体的な
試験を行いその結果を解析した後でないと、該コンバー
タの異常または故障の有無を判定できないという不都合
があった。そのため、高分解能化および高速化に伴って
試験および評価に要する時間が長くなり、さらには、そ
のための装置の構成が複雑化し、コスト的にも高価なも
のになるという問題があった。
また、精度を上げるという観点からはアナログ入力信
号のステップ数を増大することが好ましいが、反面、そ
の分だけA/Dコンバータの試験に要する時間が長くなる
ので、試験の効率化という観点からは不利なものとな
る。
さらに、ビデオ帯域で用いられる高速A/Dコンバータ
の場合、方式として全並列型あるいは直並列型を採用す
る場合が多く、それらの方式では多数のコンパレータ
(例えばnビットの分解能では、2n−1個のコンパレー
タ)を並列に用いている。従って、コンパレータの異常
に起因するコード欠け等の局部的な異常を検出する場合
でも、全てのコンパレータについて動作を確認した後で
ないと異常の有無を判定できないため、時間的に不利と
なり、A/Dコンバータの試験を効率的に行うという観点
から好ましいとは言えない。
本発明の主な目的は、上述した従来技術における課題
に鑑み、比較的簡易な構成で、A/Dコンバータの異常の
有無を短時間のうちに検出し、ひいては試験の効率化を
図ることができる試験方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、上記異常の有無の検出に
基づいてA/Dコンバータの精度の評価を効率良く行うこ
とを可能にすることにある。
〔課題を解決するための手段〕
上述た従来技術における課題を解決くるため、本発明
によれば、A/Dコンバータの変換域の全域に対応するア
ナログ信号を出力可能であって、且つ、該アナログ信号
を制御信号の論理レベルに応じて漸次増加または減少さ
せて該A/Dコンバータに供給する平滑回路と、該A/Dコン
バータから出力されたディジタル信号に応答し、該ディ
ジタル信号のコードが漸次1ずつ増加または減少してい
るか否かを判定し、該判定結果に基づき前記制御信号を
所定の論理レベルに制御する制御回路とを設け、前記A/
Dコンバータから出力されたディジタル信号のコードが
最終的に該A/Dコンバータの変換域の最大値または最小
値に達するか否かに基づいて該A/Dコンバータの異常の
有無を判定するようにしたことを特徴とするA/Dコンバ
ータの試験方法が提供される。
〔作 用〕
A/Dコンバータが正常であれば、該A/Dコンバータから
はディジタル信号のコードが漸次1ずつ増加(または減
少)して出力される。従って、制御回路からは一定の論
理レベル(“H"レベルまたは“L"レベルのいずれか一
方)の制御信号が出力される。それによって、平滑回路
は、“H"レベル(または“L"レベル)の制御信号に応答
してアナログ信号を漸次増加(または減少)させ、A/D
コンバータに供給する。従って、A/Dコンバータからは
最終的に、該A/Dコンバータの変換域の最大値(または
最小値)に相当する出力コードが出力される。
一方、A/Dコンバータが異常であれば、該A/Dコンバー
タから出力されるディジタル信号のコードは、単調的な
変化をせずに、増加あるいは減少したりしながら出力さ
れる。つまり、1毎に変化せずに、コード飛びを発生さ
せたりしながら出力される。従って、制御回路から出力
される制御信号の論理レベルは、一定とはならない。そ
のため、平滑回路は、アナログ信号を漸次増加あるいは
減少させたりしながらA/Dコンバータに供給する。つま
り、A/Dコンバータの出力コードは、漸次増加(または
減少)する方向に一方向に変化することはなく、増加し
たりあるいは減少したりしながら変化していく。従っ
て、A/Dコンバータの出力コードは、相当の時間が経過
した後でもその最大値に到達することはできない。
このように、A/Dコンバータの出力コードが最終的に
その最大値(または最小値)に達するか否かを検出する
ことで、A/Dコンバータの異常の有無を容易に判定する
ことができる。これは、特別なデータ処理等を用いずに
行うことができるので、時間の短縮化および効率化な試
験という観点から極めて好適である。
なお、本発明の他の構成上の特徴および作用の詳細に
ついては、添付図面を参照しつつ以下に記述される実施
例を用いて説明する。
〔実施例〕
第1図には本発明のA/Dコンバータの試験方法が適用
される装置の構成が示される。本実施例の装置は、A/D
コンバータのコード欠け、単調性異常等の局部的な異常
の有無を検出する場合に適用される。
同図において、1は被試験用のA/Dコンバータであっ
て、制御回路3(後述)から供給されるクロックφに応
答して平滑回路2(後述)の出力信号(アナログ入力信
号)DINをディジタル出力信号DOUTに変換する機能を有
している。例として、今、8ビットのA/Dコンバータに
ついて考えると、出力信号DOITとしては、256(=28
通りのコードが出力される。従って、A/Dコンバータ1
は、機能的に正常であれば、所定数のクロックφが入力
される毎にその立ち下がりエッジでディジタル出力信号
DOUTのコードを漸次+1ずつ増加していく。アナログ入
力DINの変換域をVRL〜VRH(VRL<VRH)に設定すると、
入出力の対応関係は、DIN=VRLの時はDOUT=0(10)、DIN
=VRHの時はDOUT=255(10)となる。なお、添字の(10)
10進法表示を表す。
平滑回路2は、A/Dコンバータ1の変換域の全域VRL
VRHに対応するアナログ信号DINを出力することができ、
制御回路3から供給される制御信号(判別結果指示信
号)COの論理レベルに応じて該アナログ信号を平滑化
し、該平滑化された信号をA/Dコンバータ1に供給する
機能を有している。具体的には、平滑回路2は、制御信
号COが“H"レベルの時にアナログ信号DINを漸次増加
し、制御信号COが“L"レベルの時にアナログ信号DIN
漸次減少する。
平滑回路2は、一例として例えば第2図(a)に示さ
れるように、入出力端の間に接続された抵抗器21と、出
力端とグランドの間に接続されたキャパシタ22とから構
成されている。また、平滑回路の電圧変化の速度dV/dt
は、以下の条件、 dV/dt<(VRH−VRL)/(2n・φ) …[1] および dV/dt>(VRL−VRH)/(2n・φ) …[2] を満たすように選定される。ここで、 nはA/Dコンバータの分解能(bit)、 φはA/Dコンバータの変換時間(s/cycle)、 VRHはA/Dコンバータの変換域の上限値(V)、 VRLはA/Dコンバータの変換域の下限値(V)、 を表す。
上記の[1]式は、A/Dコンバータにおいてコード欠
け、単調性異常等の局部的な異常の有無を検出するため
の条件であり、[2]式は、後述するようにA/Dコンバ
ータに異常箇所前後のコードを出力させるための条件で
ある。なお、[2]式の条件が満たされない場合には、
A/Dコンバータは、異常箇所のコードDXとコードDYの間
の出力コードを出力し続けることになる。ただし、コー
ドDYは、DX−(dV/dt)・2n・φT/(VRH−VRL)で規定
される。
制御回路3は、A/Dコンバータ1から出力されたディ
ジタル出力信号DOUTのコードを一時的に記憶しておくた
めのディジタル(D)出力コードメモリ31と、比較回路
32と、メモリ制御回路33と、A/Dコンバータ動作用クロ
ックφを生成するためのタイミング調整回路34とから構
成されている。比較回路32は、メモリ31から読み出され
たコードA/Dコンバータ1から出力されたコードとの比
較(減算)を行い、該比較結果に基づいて制御信号CO
“H"レベルまたは“L"レベルに制御する機能を有してい
る。
メモリ制御回路33は、比較回路の出力COの論理レベル
に応じて、D出力コードメモリ31に対しデータ保持およ
びデータ読み出しの制御を行うと共に、比較回路32に対
して演算の制御を行う機能を有している。具体的には、
比較回路の出力COが“H"レベルの時は、A/Dコンバータ
1から出力されたコードはメモリ31において一時ラッチ
された後、順次比較回路32に取り込まれる。一方、比較
回路の出力COが“L"レベルの時は、該出力COが“H"レベ
ルに変化するまでの間、A/Dコンバータ1からの出力カ
ードはメモリ31において保持され、その保持されたコー
ドが比較回路32に取り込まれる。
今仮に、A/Dコンバータ1の現在の出力コードをDn
前出力コードをDn-1とすると、制御回路3は、その入力
信号DOUTおよび平滑回路2への制御信号COに関して、以
下の表1に示されるような動作を行う。ここで、現在の
出力コードDnはA/Dコンバータ1から出力されたコード
に対応し、前出力コードDn-1はメモリ31から読み出され
たコードに対応する。
次に、第1図装置の作用について第3図の信号波形図
および表1を参照しながら説明する。なお、A/Dコンバ
ータのディジタル出力DOUTのコードDnは、初期状態すな
わち試験開始時において0(10)となるようにセットされ
る。
(1)A/Dコンバータ1が正常な場合(第3図(a)参
照) まず、コードDnは0(10)であるので、制御回路3は
“H"レベルの制御信号COを出力し、それを平滑回路2に
供給する。これによって、該平滑回路の出力、すなわち
A/Dコンバータ1のアナログ信号DINは漸次増加してい
く。そして、A/Dコンバータ1が1(10)のコードを出力し
得る程度までアナログ信号DINの電圧が上昇すると、A/D
コンバータ1からは新たな出力コードDnとして1(10)
出力される。
この時、D出力コードメモリ31には前出力コードDn-1
として0(10)が保持されており、結局、比較回路32はこ
の前出力コードDn-1(0(10))と今出力された新たな出
力コードDn-1(1(10))との減算処理を行う。つまり、D
n-1−Dn=−1となるので、制御回路3は“H"レベルの
制御信号Coを出力する。従って、平滑回路の出力、すな
わちA/Dコンバータ1のアナログ信号DINは漸次増加し、
A/Dコンバータ1が2(10)のコードを出力し得る程度まで
該アナログ信号DINの電圧が上昇すると、A/Dコンバータ
1から新たな出力コードDnとして2(10)が出力される。
この時、D出力コードメモリ31には前出力コードDn-1
として1(10)が保持されており、結局、比較回路32にお
いて、前出力コードDn-1(1(10))と今出力された新た
な出力コードDn(2(10))との減算処理が行われる。以
降同様のステップが繰り返される。
この場合、A/Dコンバータ1は正常であるので、A/Dコ
ンバータ1の出力コードは漸次1ずつ増加する。それに
よって、制御回路3も“H"レベルの制御信号Coを出力し
続けるので、A/Dコンバータ1のアナログ信号DINは漸次
増加していく。従って、第3図(a)に示されるよう
に、最終的にはtoの時点において、A/Dコンバータ1は
出力コード最大値255(10)を出力する。
(2)A/Dコンバータ1が異常な場合(第3図(b)参
照) 例えば、第5図(a)に示されるように出力コード13
(10)が出力されず、出力コードが……11(10)→12(10)
14(10)……と変化する場合(コード欠けの場合)につい
て説明する。
最初はコードDnが0(10)であるので、制御回路3は
“H"レベルの制御信号Coを出力し、それによって、A/D
コンバータのアナログ信号DINは漸次増加し、その出力
コードは漸次1ずつ増加していく。
D出力コードメモリ31に前出力コードDn-1として12
(10)が保持され、且つ、A/Dコンバータ1から出力コー
ドDnとして14(10)が出力された時点で、比較回路32はD
n-1−Dn=−2の減算を行う。これによって制御回路3
は、“L"レベルの制御信号Coを出力すると共に、メモリ
31内のコードDn-1(12(10))を保持する。制御信号Co
“L"レベルになると、平滑回路の出力、すなわちA/Dコ
ンバータ1のアナログ信号DINは漸次減少し、A/Dコンバ
ータ1が12(10)のコードを出力する程度まで該アナログ
信号DINの電圧が低下すると、A/Dコンバータ1から新た
な出力コードDnとして12(10)が出力される。
この時、D出力コードメモリ31には前出力コードDn-1
として12(10)が保持されているので、結局、比較回路32
は前出力コードDn-1(12(10))と今出力された新たな出
力コードDn(12(10))との減算処理を行う。この結果は
0であるので、制御回路3は“H"レベルの制御信号Co
出力する。それによって、A/Dコンバータのアナログ信
号DINは漸次増加し、やがて、A/Dコンバータは出力コー
ドDnとして再び14(10)を出力する。以降同様にして、上
述した動作が繰り返される。
従って、コード欠けの異常がある場合には第3図
(b)に示されるように、A/Dコンバータ1はコード欠
けのある部分と前後のコード(12(10)または14(10))を
繰り返し出力する。つまり、正常であればその出力コー
ドの最大値255(10)に到達するであろうところの時間to
が経過した後でも、この場合には、出力コードは依然と
して12(10)または14(10)を呈する。
次に、別の異常の形態として、第5図(b)に示され
るように出力コードが……11(10)→12(10)→11(10)→12
(10)→13(10)……と変化する場合(単調性異常の場合)
について説明する。
コード欠けの場合と同様に、出力コードDnは12(10)
では正常に漸次1ずつ増加していく。
D出力コードメモリ31に前出力コードDn-1として12
(10)が保持され、且つ、A/Dコンバータ1から出力コー
ドDnとして11(10)が出力された時点で、比較回路32はD
n-1−Dn=−1の減算を行う。これによって制御回路3
は、“L"レベルの制御信号C0を出力すると共に、メモリ
31内のコードDn-1(12(10))を保持する。制御信号Co
“L"レベルになると、平滑回路の出力、すなわちA/Dコ
ンバータ1のアナログ信号DINは漸次減少する。やがて
出力コードDnとして12(10)が出力される。
この時、D出力コードメモリ31には前出力コードDn-1
として12(10)が保持されているので、結局、比較回路32
は前出力コードDn-1(12(10))と今出力された新たな出
力コードDn(12(10))との減算処理を行う。この結果は
0であるので、制御回路3は“H"レベルの制御信号Co
出力する。以降同様にして、上述した動作が繰り返され
る。
従って、コード欠けの場合と同様に単調性異常の場合
にも、A/Dコンバータ1は単調性に異常のあるコード間
のコードを繰り返し出力する。そのため、A/Dコンバー
タ1の出力コードの最大値255(10)は出力され得ない。
以上説明したように、A/Dコンバータ1のコード欠け
あるいは単調性異常等の局部的な異常は、A/Dコンバー
タから出力されたディジタル出力信号DOUTが最終的にそ
の出力コードの最大値に到達するかを検出することで、
容易に判定することができる。これは、特別なデータ処
理等を用いずに行うことができるので、時間の短縮化に
寄与し、効率化な試験という観点から極めて好適であ
る。
上述した実施例ではA/Dコンバータのコード欠けおよ
び単調性異常の有無を検出する場合について説明した
が、第1図の構成を少し変形することで、A/Dコンバー
タの試験および評価を行う場合に有用な微分非直線性誤
差(DLE)を求めることができる。
この変形例の特徴は、第1図の構成に対し、平滑回
路2として第2図(b)または(c)に示される回路構
成を用い、それによってA/Dコンバータ1の変換域の全
域に亘って直線性の良好な三角波信号を発生させるよう
にしたこと、および制御回路3が該A/Dコンバータの
ディジタル出力信号DOUTの変化点を検出して制御信号CL
(第1図に破線で表示)を出力すること、である。
第2図(b)の形態において平滑回路2は、(a)の
構成に加え、インバータ23と、CMOS構成のトランジスタ
24および25と、バッファ26とから構成されている。ま
た、(c)の形態において、平滑回路2は、インバータ
41と、積分回路を構成する抵抗器42,44およびインバー
タ43と、バッファ45とから構成されている。
この場合も前述した実施例と同様、制御回路3は、以
下の表2に示されるような動作を行う。
この変形例の各部の信号波形は第4図に示されるが、
同図に示されるように、A/Dコンバータの動作制御用ク
ロックφと制御信号CLの発生するタイミングの関係を求
めることにより、上述したDLEを測定することができ
る。これによって、A/Dコンバータの精度の評価を行う
ことが可能となる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明によれば、比較的簡易な構
成で、A/Dコンバータの異常の有無を短時間のうちに検
出することができ、しかも、特別なデータ処理等を用い
ずに異常の判別を行えるため、試験および検査の効率化
を寄与することが大きい。また、簡単な変形でDLEを求
めることができるので、A/Dコンバータの精度の評価を
効率良く行うことも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のA/Dコンバータの試験方法が適用され
る装置の構成例を示すブロック図、 第2図(a)〜(c)は第1図における平滑回路の構成
例を示す回路図、 第3図(a)および(b)は第1図装置の作用を説明す
るための信号波形図、 第4図は第1図装置の変形例の作用を説明するための信
号波形図、 第5図(a)および(b)はA/Dコンバータの異常動作
を説明するための図、 である。 (符号の説明) 1……A/Dコンバータ、2……平滑回路、 3……制御回路、 21〜26,41〜45……三角波発生回路、 31……D出力コードメモリ、32……比較回路、 33……メモリ制御回路、 34……タイミング調整回路、 DIN……アナログ入力信号、 DOUT……ディジタル出力信号、 Co、CL……制御信号、φ……クロック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 塚本 三六 愛知県春日井市高蔵寺町2丁目1844番2 富士通ヴィエルエスアイ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−219820(JP,A) 特開 平1−120125(JP,A) 特開 昭56−79965(JP,A) 特開 昭62−253226(JP,A)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナログ/ディジタル変換器(1)の変換
    域の全域に対応するアナログ信号(DIN)を出力可能で
    あって、且つ、該アナログ信号を制御信号(CO)の論理
    レベルに応じて漸次増加または減少させて該アナログ/
    ディジタル変換器に供給する平滑回路(2)と、該アナ
    ログ/ディジタル変換器から出力されたディジタル信号
    (DOUT)に応答し、該ディジタル信号のコードが漸次1
    ずつ増加または減少しているか否かを判定し、該判定結
    果に基づき前記制御信号を所定の論理レベルに制御する
    制御回路(3)とを設け、 前記アナログ/ディジタル変換器から出力されたディジ
    タル信号のコードが最終的に該アナログ/ディジタル変
    換器の変換域の最大値または最小値に達するか否かに基
    づいて該アナログ/ディジタル変換器の異常の有無を判
    定するようにしたことを特徴とするアナログ/ディジタ
    ル変換器の試験方法。
  2. 【請求項2】前記平滑回路(2)は前記アナログ/ディ
    ジタル変換器の変換域の全域に亘って直線性の良好な三
    角波信号を発生する回路(21〜26,41〜45)を有し、且
    つ、前記制御回路(3)は該アナログ/ディジタル変換
    器の動作用クロック(φ)を発生すると共に該アナログ
    /ディジタル変換器のディジタル出力信号の変化点を検
    出して該検出を指示する第2の制御信号(CL)を出力
    し、該クロックおよび第2の制御信号の発生するタイミ
    ングの関係を求めることで該アナログ/ディジタル変換
    器の精度の評価を行うようにしたことを特徴とする請求
    項1に記載の試験方法。
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