JP2775229B2 - フラットケーブル用コネクタ構造 - Google Patents

フラットケーブル用コネクタ構造

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JP2775229B2
JP2775229B2 JP6021857A JP2185794A JP2775229B2 JP 2775229 B2 JP2775229 B2 JP 2775229B2 JP 6021857 A JP6021857 A JP 6021857A JP 2185794 A JP2185794 A JP 2185794A JP 2775229 B2 JP2775229 B2 JP 2775229B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコネクタ構造及びその組
立方法に関し、更に詳述すれば、例えは互いに平行配置
された複数本の導体を絶縁被覆してなるフラットケーブ
ルを接続するためのコネクタ構造及びその組立方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上記構成のフレキシブルフラ
ットケーブル基板(FFC)や、絶縁性フィルム上に電
気導体を焼き付けて形成するフレキシブルプリント回路
基板(FPC)などのフラットケーブルは、その構造が
ら狭い空間での配索を可能とするとともに、可撓性を有
する特性から可動部位に使用できるものとして自動車の
電装部品を繋ぐワイヤーハーネスや、電算機など各種機
器類に多用されている。
【0003】ところで、これらフラットケーブルを接続
するためのコネクタ構造としては、例えば図16に示さ
れる構造が提案されている。それによると、コネクタ構
造は、複数個の弾性端子40(図では1個のみを示す)
を収納するハウジング部41と、フラットケーブル42
を保持するホルダ43と、このホルダ43をハウジング
部41内に案内するためのホルダガイド44との3部材
から構成されている。
【0004】また、前記ハウジング部41は、絶縁性樹
脂材からなる略矩形形状の部材であり、後端側より挿入
される複数個の弾性端子40を個別に収納する端子収納
室45を備えている。弾性端子40は、先端部分に弾性
接片46を有するとともに、後端部分に電線Wを圧着し
て保持する接続部47を備えており、前記ハウジング部
41の端子収納室45内に挿入されることにより、前記
弾性接片46が端子収納室45の上壁と当接し、ハウジ
ング部41の前面から挿入されるフラットケーブル42
を弾性接片46と上壁との間で弾性的に保持するように
構成されている。
【0005】フラットケーブル42は、その端部が露出
して端子部48を構成し、ホルダ43の櫛歯状に設けら
れた保持部49に装着される。このホルダ43は、保持
部49をホルダガイド44に挿入することにより、該ホ
ルダガイド44と一体化され、同時にフラットケーブル
42の端子部48が端子化される。その際、フラットケ
ーブル42の端子部48が、ホルダガイド44とホルダ
43の保持部49とにより上下方向から挟持されるた
め、フラットケーブル42はホルダ43により強固に保
持される。
【0006】また、フラットケーブル42の端子部48
の端子化構造として、図17に示される構造のものもあ
る。それによると、フラットケーブル42の端子部48
と略短冊状の端子部材50とを溶接や半田付け等により
接続し、該接続部分を上下一対の保持部材51a,51
bにより挟持して端子化されている。このように端子化
されたフラットケーブル42を、ハウジング部41の取
付孔41a内に挿入嵌合することにより、該フラットケ
ーブル42と電線Wとが接続される。
【0007】更に、フラットケーブル42を接続するた
めのコネクタ構造として、図18に示されるコネクタ構
造も知られている。このコネクタ構造は、フラットケー
ブル42同士を接続可能とするもので、図示されるよう
に、平行に整列された複数本の針金状導電体52を中間
固定基体53及び先端固定体54により固定してなる第
1のフラットケーブル42aと、端部が露出して端子部
48を構成する第2のフラットケーブル42bとを重ね
合わせ、上下一対で構成される基体55a,55bによ
り挟持して構成される。
【0008】その際、第1のフラットケーブル42aの
中間固定体53を基体55bに設けられた第1の溝部5
6に嵌入し、また先端固定体54を第2の溝部57に嵌
入することにより、該第1のフラットケーブル42a
は、針金状導電体52が同じく基体55bに設けられた
断面略八字状を呈する一対の弾性片58a,58bによ
り図中上方に湾曲された状態で保持される。一方、第2
のフラットケーブル42bは、その端子部48が第1の
フラットケーブル42aの針金状導電体52上に載置さ
れ、両フラットケーブル42a,42bとの導通が得ら
れる。
【0009】このような状態において、基体55a,5
5b同士を一体化することにより、両フラットケーブル
42a,42bの接続部が、図10(図9のAA矢視
図)に示されるように、弾性片58a,58b並びに基
体55aの内壁とにより挟持される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造のコネクタ構造には、以下の問題点があった。一
般に、フラットケーブル42の接続においては、その構
造上の問題から、図16に示されたように、ホルダ43
やホルダガイド44等を用いて端子化を行う必要があ
る。従って、フラットケーブル42同士を接続するに
は、各フラットケーブル42に接続されたホルダ43や
ホルダガイド44同士を連結するための新たな中継部材
が必要となる。しかし、部品点数の増加の問題に加え
て、ホルダ43やホルダガイド44に前記中継部材との
係止用に新たな加工を施さなければならず、部品形状が
複雑になり、それに伴う加工上の問題が生じる。
【0011】また、フラットケーブル42の端子化にお
いて、図17に示されるような端子構造では、フラット
ケーブル42の導体48と端子50との接続部分は、溶
接や半田付けにより処理されている。しかし、近年配線
の高密度化のために単一のフラットケーブルにより多数
本の導体が形成される傾向にあり、溶接や半田付け等で
はこれらの要求に充分対応できない。
【0012】一方、図18及び図19に示されるコネク
タ構造によると、フラットケーブル同士を接続すること
が可能であるものの、両フラットケーブル42a,42
bの接続部分は弾性片58a,58bの弾性力により保
持されているだけであるから、その保持力が充分とは言
えず、フラットケーブル42a,42bに強い引張り力
が加えられると、該フラットケーブル42a,42b、
特に第2のフラットケーブル42bが、基体55a,5
5bから抜け落ちるという問題がある。
【0013】また、前記弾性片58a,58bの成形品
における形状不良や経時変化により弾性力が劣化して、
保持力の低下や、それに伴う導通不良が発生するなど信
頼性の面でも問題がある。更に、両フラットケーブル4
2a,42bの接続は、それらの端子部分を重ね合わせ
て行われるため、フラットケーブルの端子厚が変化する
と、それに合わせて弾性片58a,58bの形状を変え
なければならず、フラットケーブルの種類に応じて多種
類の基体55a,55bを作成しなければならないとい
う製品管理上の問題もある。
【0014】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、フラットケーブル同士の接続が可能で、しかも
接続部分が強固に保持され、またフラットケーブルと他
の端子との接続も簡単で且つ確実に行うことができるフ
ラットケーブル用コネクタ構造を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明に係る上記目的
は、互いに所定間隔をおいて平行に配列された複数本の
導体を絶縁被覆してなるフラットケーブルを接続するた
めのコネクタ構造であって、複数の弾性端子を収納する
端子収納室と、前記弾性端子の端部を露出した状態で保
持する基台部と、レーザ光挿通孔を備え且つ前記基台部
と係合する挟持部材を備えるハウジング部に、フラット
ケーブルの導体を前記弾性端子の接続部と重ね合わせた
状態で前記基台部及び前記挟持部材とにより挟持し、更
に該挟持部分をレーザ溶着してなることを特徴とするフ
ラットケーブル用コネクタ構造により達成される。
【0016】前記の目的は、前記フラットケーブル用コ
ネクタ構造において、弾性端子の接続部をバネ状に加工
することによっても達成することができる。また、前記
の目的は、前記フラットケーブル用コネクタ構造におい
て、前記基台部の端子溝底部は、前記挟持部材側に***
する傾斜面を形成することによっても達成することがで
きる。
【0017】更に、前記の目的は、前記フラットケーブ
ル用コネクタ構造において、前記端子収納室に、他のフ
ラットケーブルが接続することによっても達成すること
ができる。
【0018】
【作 用】本発明に係る上記フラットケーブル用コネク
タ構造においては、第2のフラットケーブルの接続に際
して、ハウジング部の端子収納室に収納された弾性端子
と該第2のフラットケーブルとの接続部分が挟持部材に
より挟持され、更にレーザ溶着により強固に接続され
る。そのため、第2のフラットケーブルは、外部から強
い引張り力を受けた場合でもハウジング部から抜け落ち
ることがなく、信頼性を向上することができる。
【0019】また、第2のフラットケーブルは、第1の
フラットケーブルとは独立してハウジング部に接続され
るため、フラットケーブル同士をその端子形状に関係な
く接続可能であるため、設計の自由度が増大するととも
に、製品管理の面でも有利となる。更に、組立方法に関
しても、第2のフラットケーブルとハウジング部に装着
された弾性端子とを重ね合わせて接続し、該接続部分を
基台部と挟持部材とにより挟持して保持し、次いでレー
ザ光により前記接続部分を瞬時に溶着する構成としたこ
とにより、従来の方法に比べて短時間で処理することが
でき、生産性が向上する。
【0020】しかも、レーザ光は強度や照射面積(光束
径)の制御が容易であるため、フラットケーブルの導体
や端子の材質、あるいは端子厚さや端子幅等の形状変化
に容易に対応可能であり、設計の自由化や生産性に大き
く寄与する。また、溶着状態も端子毎のバラツキが無く
なるため、接続部分の信頼性を高め、歩留りを向上させ
ることができる。
【0021】
【実施例】以下、本発明に係るフラットケーブル用コネ
クタ構造を、添付の図面を参照して詳細に説明する。図
1は、本発明に係るフラットケーブル用コネクタ構造の
要部断面図である。図2は、本発明に係るフラットケー
ブル用コネクタ構造の構成斜視図である。図3乃至図7
は、本発明に係るフラットケーブル用コネクタ構造の組
立手順を示す斜視図並びに断面図である。
【0022】説明の都合上、最初に図2を参照してフラ
ットケーブル用コネクタ構造の全体の構成を説明する。
図2において、本実施例のフラットケーブル用コネクタ
構造1は、差込接続部2とハウジング部3とより構成さ
れている。差込接続部2は、第1のフラットケーブル4
をハウジング部3に接続するためのもので、例えば図1
6において示された従来構造のフラットケーブル用コネ
クタ構造のホルダ43並びにホルダガイド44と同様の
構造を有するホルダ5とホルダガイド6とから構成され
る。
【0023】即ち、前記ホルダ5は、フラットケーブル
4の導体4aの数並びに間隔に対応して設けられた略櫛
歯状を呈する複数本の取付片7を、断面コ字状をなす支
持部材8と一体に成形して構成される。また、支持部材
8の両端部には下方に垂設された脚部9が設けられてお
り、脚部9の側板は少しく前方に突出されていて後述す
るホルダガイド6に係止される係止部10が設けられて
いる。更に、支持部材8の上面中央部にはホルダガイド
6のフック部11に係止される切欠係止部12が設けら
れている。
【0024】また、ホルダガイド6は、上部に支持板1
3、下部に支持台14を有し、一端面が開口した断面略
コ字状の筐体であり、前記開口部の左右両端にはホルダ
5の係止部10と係合するロック部材15を備え、また
該ロック部材15とは反対側に突出するガイドバー16
を備えている。第1のフラットケーブル4は、平角状に
形成された金属導体4aを所定間隔をもって配列し、そ
の上下面に絶縁性フィルム部材を被覆したものである。
また、一端が所定長さにわたって剥離されて導体4aの
一部が露出しているとともに、ホルダ5の取付片7の突
出長に合わせて折り返されており、該折り返し部をホル
ダ5の取付片7に被着される。
【0025】この状態で、ホルダ5の取付片7をホルダ
ガイド6の支持板13と支持台14との間に挿入し、ホ
ルダガイド6のフック部11とホルダ5の切欠係止部1
2とを係合してホルダ5とホルダガイド6とを一体化す
ることにより、第1のフラットケーブル4の端子化がな
されるとともに、差込接続部2が形成される。一方、前
記ハウジング部3は前記差込接続部2と同質系の絶縁性
部材で成型された矩形状の筐体で、前面部は開口部17
となって差込接続部2のホルダガイド6を係止するよう
になっている。また、開口部17は障壁18により区画
され、複数個の弾性端子19を収納する端子収納室20
が並設されている。また、開口部17の両端部分には前
記ホルダガイド6のガイドバー16を案内するガイド孔
21が設けてあり、ホルダガイド6を挿入係止するよう
に構成されている。
【0026】また、ハウジング部3の開口部17の反対
側の面には該ハウジング部3と一体的に突設された基台
部21が突設されている。この基台部21は、図3に示
すように、端子収納室20に連通する端子溝22が形成
されており、該端子溝22は同じくハウジング部3に開
閉自在に設けられた挟持部材23により閉塞される。前
記挟持部材23は、前記端子溝22と対向する面に該端
子溝22に1対1で対応する弾性部材24が設けられて
いる。この弾性部材24は、挟持部材23の両端側より
中央方向に向って円弧状に突出し、かつ中央部が欠落し
て形成された絶縁性の部材であり、該挟持部材31と一
体的に成型されたものである。更に、挟持部材23は、
弾性部材24の前記欠落部に対向する位置に挿通孔25
が穿設されている。
【0027】この挿通孔25は、挟持部材24を閉じた
時に該挟持部材24と基台部21とを貫通する貫通孔を
形成するように、基台部21の端子溝22底部にも穿設
されている(図1参照)。弾性端子19は、端子収納室
20並びに端子溝22に嵌合する幅を持った弾性金属部
材であり、その先端部は上方に彎曲されて折り返されて
弾性接片19aを構成し、後端はフラットな面からなる
接続部19bを構成する。この弾性端子19は、弾性接
片19a側からハウジング部3の基台部21の端子溝2
2に挿入され、端子収納室20に収納される。
【0028】その際、図1に示すように、弾性端子19
に穿設された係止孔19cと端子収納室20に突設され
た係止片26とを係合させることにより、弾性端子19
の位置決め並びに係止が行われる。これにより、弾性端
子19の弾性接片19aが端子収納室20に収納、保持
され、また接続部19bが基台部21の端子溝22に収
納される。
【0029】第2のフラットケーブル26は、第1のフ
ラットケーブル4と同様に平角状に形成された金属導体
26aを所定間隔をもって配列し、その上下面に絶縁性
フィルム部材を被覆したものである。そして、その一端
は基台部21の端子溝22の全長程度にわたって剥離さ
れて導体26aの一部が露出している。前記第2のフラ
ットケーブル26のハウジング部3への接続方法を、図
3〜図6を参照して説明する。
【0030】先ず、図3に示されるように、ハウジング
部3に開閉自在に設けられた挟持部材23を開放状態、
即ち基台部21の垂直方向に直立して端子溝22を露出
した状態とし、第2のフラットケーブル26の導体26
a露出部を図中上方から基台部21に導入し、端子溝2
2に装着された弾性端子19の接続部19b上に載置す
る。第2のフラットケーブル26と弾性端子19との接
続状態を、図4(斜視図)並びに図5(断面図)に示
す。図示されるように、第2のフラットケーブル26の
導体26aと、弾性端子19の接続部19bとが端子溝
22内において密着し、両者の導通が得られる。
【0031】次に、図6に示すように、開放状態にあっ
た挟持部材23を基台部21上に被着して端子溝22を
閉鎖する。この被着により、挟持部材23に設けた弾性
部材24(図3参照)が、第2のフラットケーブル26
の導体26aを弾性端子29の接続部19bに圧接して
該接続部分をより密着させるとともに、第2のフラット
ケーブル26とハウジング部3とを仮保持する。
【0032】そして、この仮保持状態で挟持部材23並
びに基台部23に設けられた挿通孔25を介してレーザ
光(L)を導入して、第2のフラットケーブル26の導
体26aと弾性端子19の接続部19bとの接続部分を
溶着する。溶着により、第2のフラットケーブル26は
ハウジング部3から抜け出ることなく、強固に接続され
る。
【0033】このように第2のフラットケーブル26が
接続されたハウジング部3の開口部17に、前記差込接
続部2を挿入係止することにより、該第2のフラットケ
ーブル26と第1のフラットケーブル4との接続がなさ
れ、本実施例のフラットケーブル用コネクタ構造1が完
成される。尚、両フラットケーブル4.26の接続状態
を図7に示す。
【0034】このように、本発明に係るフラットケーブ
ル用コネクタ構造1によれば、第2のフラットケーブル
26と弾性端子19との接続部分がレーザ溶着されてい
るため、該第2のフラットケーブル26は、強固に接続
並びに保持される。本発明に係るフラットケーブル用コ
ネクタ構造1は、上記実施例に限るものではなく、特に
第2のフラットケーブル26と弾性端子19との接続部
分に関しては、種々の変更が可能であり、以下のその変
形例を示す。
【0035】図8〜図12は、基台部21並びに挟持部
材23の構造に関する変形例を示すものである。ハウジ
ング部3は、基台部21と同一上面となるように形成さ
れるとともに、挟持部材23が開閉自在に付設されてい
る。尚、上記実施例とは基台部21と挟持部材23とが
上下逆の位置関係にあり、更に、挟持部材23は挿通孔
25が穿設されておらず、その代わりに挿通孔25が形
成されるべき位置に挿通孔25と同径で、しかも基台部
21とは反対側に突出する凸部27が突設されている。
【0036】第2のフラットケーブル26の導体26a
は、基台部21の端子溝22に挿通され、挟持部材23
を閉じることにより、弾性端子19の接続部19bと密
着される。そして、第2のフラットケーブル26の導体
26aと弾性端子19との接続部分は、図9に示される
ように、基台部21に設けられた弾性部材24aにより
密着して保持される。
【0037】この弾性部材24aは、挿通孔25の周端
に沿って挟持部材23側に突出する環状の壁体であり、
図10(図9の上面図)に示されるように、挿通孔25
の周端に複数本の切込24bを放射状に形成し、切込2
4b部分を挟持部材23側に屈曲して形成することによ
り、弾性保持力を高めることができる。第2のフラット
ケーブル26の導体26aと弾性端子19との接続部分
は、次いで挿通孔25からレーザ光Lが導入され、溶着
される。
【0038】上記フラットケーブル用コネクタ構造1
は、コネクタ同士を積層して多段コネクタを構成するこ
とが可能であり、その際挟持材23の凸部27を基台部
21の挿通孔25に嵌入することにより積層時の位置決
めや、挿通孔25からの異物の侵入を防止して前記接続
部分を保護することができる。更に、前記基台部21及
び挟持部材23の構造を、以下の如く変更することがで
きる。
【0039】図11並びに図12に示されるように、ハ
ウジング部3と一体に設けられた基台部21の端子溝2
2は、その底部に挿通孔25を頂部として両側に向かう
傾斜面22aが形成されている。そして、弾性端子19
も、その接続部19bが前記端子溝22の底部の形状に
合わせて加工されて、ハウジング部3の端子収納室17
に装着されている(図12参照)。
【0040】一方、挟持部材23は、図12に示される
ように、基台部21と対向する内壁面が端子溝22の底
部の形状に対応して、挿通孔25を底部とする傾斜面2
3aが形成されている。また、挟持部材23は、ハウジ
ング部3とは別体に設けられており、その側壁に適宜設
けられた係止孔28を基台部21の係止片28に係止し
て、該基台部と一体化される。
【0041】第2のフラットケーブル26は、その導体
26aを端子溝22に挿入し、弾性端子19の接続部1
9b上に載置し、次いで挟持部材23を被嵌することに
よりハウジング部3に仮保持される。その際、第2のフ
ラットケーブル26の導体26aと弾性端子19の接続
部19bとの接続部分は、図12に示されるように、基
台部21の端子溝22の傾斜面22aと挟持部材23の
傾斜面23aとにより挟持されて、該接続部分は密着し
た状態で保持される。その際、第2のフラットケーブル
26の導体26aは、端子溝22底部の傾斜面22aに
より彎曲して挟持されるため、弾性端子19の接続部1
9bとの密着性がより向上する。
【0042】そして、基台部21並びに挟持部材23の
挿通孔25からレーザ光(L)を導入して、前記接続部
分を溶着して、コネクタ構造1が完成される。図13乃
至図15は、弾性端子19の構造並びに該弾性端子19
のハウジング部3への装着構造に関する変更例を示すも
のである。弾性端子19は、図13及び図14に示され
るように、ハウジング部3の端子収納室20に挿入係止
される基部19dと、断面略T字状(図13)または断
面略L字状(図14)を呈し、更にその先端が基部19
d側に若干屈曲したバネ部19eとから構成される。こ
の弾性端子19は、基部19d側からハウジング部3の
端子収納室20に挿入され、そしてバネ部19eが端子
収納室20の開口部20aから若干突出するようにハウ
ジング部3に装着される。
【0043】ハウジング部3は、内部に端子収納室20
が形成された略矩形の筺体であり(図15参照)、また
その一面には端子収納室20に連通し、しかも前記弾性
端子19のバネ部19eを収納する開口部20aが形成
されている。この開口部20aは、既述されたフラット
ケーブル用コネクタ構造の端子溝22(例えば、図3参
照)に相当する。
【0044】また、開口部20aが形成された同一面の
一側端には、開口部20aに対応する位置に挿通孔25
が穿設された蓋部材28が開閉自在に設けられている。
この蓋部材28は、既述されたフラットケーブル用コネ
クタ構造の挟持部材23(例えば、図3参照)に相当す
る。更に、ハウジング部3の蓋部材28とは反対側の側
面には、蓋部材28を閉じた際に該蓋部材に設けられた
係止片29と係合する係止部材30が形成される。
【0045】第2のフラットケーブル26の接続手順
は、先ずその導体26aを端子収納室20に装着された
弾性端子19のバネ部19e上に載置し、次いで蓋部材
28を閉じ、更に蓋部材28の係止片29とハウジング
部3の係止部材30とを係合する。これにより、第2の
フラットケーブル26の導体26aと弾性端子19のバ
ネ部19eとの接続部分は、図15に示されるように、
バネ部材19eと蓋部材28の下面とにより挟持され、
該第2のフラットケーブル26がハウジング部3に仮保
持される。
【0046】この状態で、蓋部材28の挿通孔25から
レーザ光(L)を導入して、前記接続部分を溶着して、
フラットケーブル用コネクタ構造1が完成される。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るフラットケーブル用コネクタ構造によれば、第2のフ
ラットケーブルの接続に際して、ハウジング部の端子収
納室に収納された弾性端子と該第2のフラットケーブル
との接続部分が挟持部材により挟持され、更に溶着によ
り強固に接続される。そのため、第2のフラットケーブ
ルは、外部から強い引張り力を受けた場合でもハウジン
グ部から抜け落ちることがなく、信頼性を向上すること
ができる。
【0048】また、第2のフラットケーブルは、第1の
フラットケーブルとは独立してハウジング部に接続され
るため、フラットケーブル同士をその端子形状に関係な
く接続可能であるため、設計の自由度が増大するととも
に、製品管理の面でも有利となる。更に、組立方法に関
しても、第2のフラットケーブルとハウジング部に装着
された弾性端子とを重ね合わせて接続し、該接続部分を
基台部と挟持部材とにより挟持して保持し、次いでレー
ザ光により前記接続部分を瞬時に溶着する構成としたこ
とにより、従来の方法に比べて短時間で処理することが
でき、生産性が向上する。
【0049】しかも、レーザ光は強度や照射面積(光束
径)の制御が容易であるため、フラットケーブルの導体
や端子の材質、あるいは厚さや端子幅等の形状変化に容
易に対応可能であり、設計の自由化や生産性に大きく寄
与する。また、溶着状態も端子毎のバラツキが無くなる
ため、接続部分の信頼性を高め、歩留りを向上させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るフラットケーブル用コネクタ構造
の要部断面図である。
【図2】図1のフラットケーブル用コネクタ構造を示す
分解斜視図である。
【図3】図1のフラットケーブル用コネクタ構造のハウ
ジング部の斜視図である。
【図4】ハウジング部にフラットケーブルを装着した状
態を示す斜視図である。
【図5】図4の要部断面図である。
【図6】ハウジング部にフラットケーブルを装着し、挟
持部材を閉じた状態を示す斜視図である。
【図7】フラットケーブルの組付けを完了した状態を示
す斜視図である。
【図8】本発明に係るフラットケーブル用コネクタ構造
の変形例を示す要部斜視図である。
【図9】図8の要部断面図である。
【図10】図8の上面図である。
【図11】本発明に係るフラットケーブル用コネクタ構
造の他の変形例を示す要部斜視図である。
【図12】図11の要部断面図である。
【図13】本発明に係るフラットケーブル用コネクタ構
造の他の変形例を示す要部斜視図である。
【図14】図13に示される弾性端子の変形例を示す斜
視図である。
【図15】図13の要部断面図である。
【図16】従来のフラットケーブル用コネクタ構造を示
す分解斜視図である。
【図17】従来のフラットケーブルの端子化構造を示す
分解斜視図である。
【図18】従来の他のフラットケーブル用コネクタ構造
を示す分解斜視図である。
【図19】図18の要部断面図である。
【符号の説明】
1 フラットケーブル用コネクタ構造 2 差込接続部 3 ハウジング部 4 第1のフラットケーブル 5 ホルダ 6 ホルダガイド 7 取付片 19 弾性端子 19b 接続部 20 端子収納室 21 基台部 22 端子溝 23 挟持部材 24 弾性部材 25 挿通孔 26 第2のフラットケーブル 26a 導体 L レーザ光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01R 23/66 - 23/68

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに所定間隔をおいて平行に配列され
    た複数本の導体を絶縁被覆してなるフラットケーブルを
    接続するためのコネクタ構造であって、 前記コネクタ構造は、複数の弾性端子を収納する端子収
    納室と、前記弾性端子の端部を露出した状態で保持する
    基台部と、レーザ光挿通孔を備え且つ前記基台部と係合
    する挟持部材を備えるハウジング部に、 フラットケーブルの導体を前記弾性端子の接続部と重ね
    合わせた状態で前記基台部及び前記挟持部材とにより挟
    持し、更に該挟持部分をレーザ溶着してなることを特徴
    とするフラットケーブル用コネクタ構造。
  2. 【請求項2】 前記弾性端子の接続部が、バネ状に加工
    されていることを特徴とする請求項1記載のフラットケ
    ーブル用コネクタ構造。
  3. 【請求項3】 前記基台部の端子溝底部は、前記挟持部
    材側に***する傾斜面が形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載のフラットケーブル用コネクタ構造。
  4. 【請求項4】 前記端子収納室には、他のフラットケー
    ブルが接続されることを特徴とする請求項1乃至3記載
    のフラットケーブル用コネクタ構造。
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