JP2774721B2 - Ｎキーロールオーバ回路 - Google Patents
Ｎキーロールオーバ回路Info
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- JP2774721B2 JP2774721B2 JP3343205A JP34320591A JP2774721B2 JP 2774721 B2 JP2774721 B2 JP 2774721B2 JP 3343205 A JP3343205 A JP 3343205A JP 34320591 A JP34320591 A JP 34320591A JP 2774721 B2 JP2774721 B2 JP 2774721B2
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- H—ELECTRICITY
- H03—ELECTRONIC CIRCUITRY
- H03M—CODING; DECODING; CODE CONVERSION IN GENERAL
- H03M11/00—Coding in connection with keyboards or like devices, i.e. coding of the position of operated keys
- H03M11/003—Phantom keys detection and prevention
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Theoretical Computer Science (AREA)
- Input From Keyboards Or The Like (AREA)
- Keying Circuit Devices (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、行方向に出力ラインを
列方向に駆動ラインを備え、上記出力ライン、駆動ライ
ンを介して多数のスイッチ素子を配列したマトリクスス
イッチ装置に係り、多重打鍵によるファントムキー入力
を防止したマトリクススイッチ等におけるＮキーロール
オーバ回路に関する。
列方向に駆動ラインを備え、上記出力ライン、駆動ライ
ンを介して多数のスイッチ素子を配列したマトリクスス
イッチ装置に係り、多重打鍵によるファントムキー入力
を防止したマトリクススイッチ等におけるＮキーロール
オーバ回路に関する。
【０００２】
【従来の技術】メンブレンスイッチなどのように多数の
スイッチ素子を行方向と列方向に配列し、上記スイッチ
素子の夫々に設けたキーを押下することで文字，数字，
その他の記号を入力するキーボードスイッチが知られて
いる。
スイッチ素子を行方向と列方向に配列し、上記スイッチ
素子の夫々に設けたキーを押下することで文字，数字，
その他の記号を入力するキーボードスイッチが知られて
いる。
【０００３】図３は従来のこの種のキーボードスイッチ
の回路を説明するマトリクススイッチの２行２列分のみ
を示す部分構成図であって、１，２は出力ライン、Ａ，
Ｂは駆動ライン、１Ａ，１Ｂ，２Ａ，２Ｂはスイッチ素
子、Ｏ1，Ｏ2は出力端子（出力１，出力２）である。
の回路を説明するマトリクススイッチの２行２列分のみ
を示す部分構成図であって、１，２は出力ライン、Ａ，
Ｂは駆動ライン、１Ａ，１Ｂ，２Ａ，２Ｂはスイッチ素
子、Ｏ1，Ｏ2は出力端子（出力１，出力２）である。
【０００４】同図において、スイッチ素子１Ａ，１Ｂ，
２Ａ，２Ｂは、図示しないキーの押下により、ＯＮされ
る。いま、駆動ラインＡに走査パルスＳＰが与えられて
選択がなされているときにスイッチ素子１Ａがオンとさ
れると、駆動ラインＡ→スイッチ素子１Ａ→出力ライン
１→出力端子Ｏ1の閉回路が形成され、出力端子Ｏ1に電
流Ｉ1が流れ、出力１にスイッチ素子１Ａのオンを示す
信号（“１”出力）が得られる。このとき、出力端子Ｏ
1以外の出力端子には電流が流れず、オフ状態
（“０”）を示す。
２Ａ，２Ｂは、図示しないキーの押下により、ＯＮされ
る。いま、駆動ラインＡに走査パルスＳＰが与えられて
選択がなされているときにスイッチ素子１Ａがオンとさ
れると、駆動ラインＡ→スイッチ素子１Ａ→出力ライン
１→出力端子Ｏ1の閉回路が形成され、出力端子Ｏ1に電
流Ｉ1が流れ、出力１にスイッチ素子１Ａのオンを示す
信号（“１”出力）が得られる。このとき、出力端子Ｏ
1以外の出力端子には電流が流れず、オフ状態
（“０”）を示す。
【０００５】ところで、かかる構成によると、駆動ライ
ンＡが選択されているときに、多重打鍵によりスイッチ
素子１Ａの他にスイッチ素子１Ｂ，２Ｂが共にオンとさ
れると、上記の駆動ラインＡ→スイッチ素子１Ａ→出力
ライン１→出力端子Ｏ1の閉回路の他に、駆動ラインＡ
→スイッチ素子１Ａ→出力ライン１→スイッチ素子１Ｂ
→駆動ラインＢ→スイッチ素子２Ｂ→出力ライン２→出
力端子Ｏ2の閉回路が形成され、出力端子Ｏ2に電流Ｉ2
が流れ、出力２に見掛け上スイッチ素子２Ａがオンであ
ることを示す信号が出力される。
ンＡが選択されているときに、多重打鍵によりスイッチ
素子１Ａの他にスイッチ素子１Ｂ，２Ｂが共にオンとさ
れると、上記の駆動ラインＡ→スイッチ素子１Ａ→出力
ライン１→出力端子Ｏ1の閉回路の他に、駆動ラインＡ
→スイッチ素子１Ａ→出力ライン１→スイッチ素子１Ｂ
→駆動ラインＢ→スイッチ素子２Ｂ→出力ライン２→出
力端子Ｏ2の閉回路が形成され、出力端子Ｏ2に電流Ｉ2
が流れ、出力２に見掛け上スイッチ素子２Ａがオンであ
ることを示す信号が出力される。
【０００６】すなわち、この場合は出力１と出力２の２
つが“１”となって本来“０”であるべき出力２が
“１”となる所謂ファントムキーが生じ、誤動作すると
いう問題がある。
つが“１”となって本来“０”であるべき出力２が
“１”となる所謂ファントムキーが生じ、誤動作すると
いう問題がある。
【０００７】本出願人は、先に、かかる問題点を解消し
たＮキーロールオーバ回路を提案した（特願平１−２６
６２８９号公報）が、これを図４によって説明する。但
し、同図において、３，４はコンパレータ、５は接地手
段、６，７は切換スイッチ、Ｖrefはコンパレータ３、
４の閾値電圧源、ＧＮＤは接地電位であり、図３に対応
する部分には同一符号をつけている。
たＮキーロールオーバ回路を提案した（特願平１−２６
６２８９号公報）が、これを図４によって説明する。但
し、同図において、３，４はコンパレータ、５は接地手
段、６，７は切換スイッチ、Ｖrefはコンパレータ３、
４の閾値電圧源、ＧＮＤは接地電位であり、図３に対応
する部分には同一符号をつけている。
【０００８】同図において、マトリクスの行列を構成す
る出力ライン１，２と駆動ラインＡ，Ｂとの交差点に設
けるスイッチ素子１Ａ，１Ｂ，２Ａ，２Ｂ夫々に、直列
に抵抗Ｒ１Ａ，Ｒ１Ｂ，Ｒ２Ａ，Ｒ２Ｂが接続されてい
る。これらの直列抵抗は同一の抵抗値をもつ。
る出力ライン１，２と駆動ラインＡ，Ｂとの交差点に設
けるスイッチ素子１Ａ，１Ｂ，２Ａ，２Ｂ夫々に、直列
に抵抗Ｒ１Ａ，Ｒ１Ｂ，Ｒ２Ａ，Ｒ２Ｂが接続されてい
る。これらの直列抵抗は同一の抵抗値をもつ。
【０００９】接地手段５は走査パルスＳＰが印加される
駆動ライン（同図では駆動ラインＡ）以外の駆動ライン
（同図では駆動ラインＢ）を接地電位ＧＮＤにおとす切
換スイッチ６，７から構成される。
駆動ライン（同図では駆動ラインＡ）以外の駆動ライン
（同図では駆動ラインＢ）を接地電位ＧＮＤにおとす切
換スイッチ６，７から構成される。
【００１０】いま、駆動ラインＡが走査パルスＳＰによ
り選択されて、スイッチ素子１Ａのみがオンされたとす
ると、駆動ラインＡ→スイッチ素子１Ａ→直列抵抗Ｒ１
Ａ→出力ライン１の経路で電流Ｉ1が流れ、この電圧レ
ベルがコンパレータ３で閾値Ｖrefと比較されることに
より、出力１がオン（“１”）と認識される。
り選択されて、スイッチ素子１Ａのみがオンされたとす
ると、駆動ラインＡ→スイッチ素子１Ａ→直列抵抗Ｒ１
Ａ→出力ライン１の経路で電流Ｉ1が流れ、この電圧レ
ベルがコンパレータ３で閾値Ｖrefと比較されることに
より、出力１がオン（“１”）と認識される。
【００１１】ところで、スイッチ素子１Ａがオンされる
と同時に、同一行（出力ライン１）上のスイッチ素子１
Ｂもオンされたとすると、上記電流Ｉ1以外に、接地手
段５の切換スイッチ７によって駆動ラインＢが接地され
ているので、駆動ラインＡ→スイッチ素子１Ａ→直列抵
抗Ｒ１Ａ→出力ライン１→直列抵抗Ｒ１Ｂ→スイッチ素
子１Ｂ→駆動ラインＢ→接地に電流Ｉ2が流れる。従っ
て、出力１の信号レベルは走査パルスＳＰの波高値Ｖin
を直列抵抗Ｒ１Ａと直列抵抗Ｒ１Ｂの分圧により小さく
なる。
と同時に、同一行（出力ライン１）上のスイッチ素子１
Ｂもオンされたとすると、上記電流Ｉ1以外に、接地手
段５の切換スイッチ７によって駆動ラインＢが接地され
ているので、駆動ラインＡ→スイッチ素子１Ａ→直列抵
抗Ｒ１Ａ→出力ライン１→直列抵抗Ｒ１Ｂ→スイッチ素
子１Ｂ→駆動ラインＢ→接地に電流Ｉ2が流れる。従っ
て、出力１の信号レベルは走査パルスＳＰの波高値Ｖin
を直列抵抗Ｒ１Ａと直列抵抗Ｒ１Ｂの分圧により小さく
なる。
【００１２】このように、駆動ラインＡが走査パルスＳ
Ｐによって選択され、出力ライン１に接続されたスイッ
チ素子１Ａのみをオンしたとき、誤って出力ライン１に
接続された他のスイッチ素子も同じにオンしても、コン
パレータ３が出力ライン１での電圧を検出できる。
Ｐによって選択され、出力ライン１に接続されたスイッ
チ素子１Ａのみをオンしたとき、誤って出力ライン１に
接続された他のスイッチ素子も同じにオンしても、コン
パレータ３が出力ライン１での電圧を検出できる。
【００１３】また、図４に示すように、スイッチ素子２
Ｂも同じにオンとなっても、駆動ラインＢが接地されて
いるから、出力ライン２に電圧が発生せず、出力端子Ｏ
2の出力２は“１”とはならない。従って、多重打鍵に
よる御認識を防止することができる。
Ｂも同じにオンとなっても、駆動ラインＢが接地されて
いるから、出力ライン２に電圧が発生せず、出力端子Ｏ
2の出力２は“１”とはならない。従って、多重打鍵に
よる御認識を防止することができる。
【００１４】なお、コンパレータ３、４に設定する閾値
Ｖrefを同じ出力ラインの最大列数多重打鍵時の最小レ
ベルに設定する。
Ｖrefを同じ出力ラインの最大列数多重打鍵時の最小レ
ベルに設定する。
【００１５】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図４に示し
たＮキーロールオーバ回路においては、出力ラインの電
圧レベルが閾値Ｖrefよりも高いときのみ、コンパレー
タの出力が“１”となり、所望キーの打鍵が認識でき
る。この閾値Ｖrefは、上記のように、同じ出力ライン
最大列数多重打鍵時の電圧レベルよりも低くすればよい
が、あまり低くもできず、これによって同じ出力ライン
でのスイッチ素子の個数（キースイッチ数）が制限され
てしまう。
たＮキーロールオーバ回路においては、出力ラインの電
圧レベルが閾値Ｖrefよりも高いときのみ、コンパレー
タの出力が“１”となり、所望キーの打鍵が認識でき
る。この閾値Ｖrefは、上記のように、同じ出力ライン
最大列数多重打鍵時の電圧レベルよりも低くすればよい
が、あまり低くもできず、これによって同じ出力ライン
でのスイッチ素子の個数（キースイッチ数）が制限され
てしまう。
【００１６】いま、図４の出力ライン１についてみる
と、その回路構成は図５（ａ）に示すようになり、その
等価回路は図５（ｂ）に示すようになる。ここで、出力
ライン１には、スイッチ素子１Ａのほかに、Ｎ個のスイ
ッチ素子１Ｂ，１Ｃ，……，１Ｎが接続されており、従
って、これらスイッチ素子１Ａ〜１Ｎ夫々に直列に直列
直列抵抗Ｒ１Ａ，Ｒ１Ｂ，Ｒ１Ｃ，……，Ｒ１Ｎが接続
されているものとする。
と、その回路構成は図５（ａ）に示すようになり、その
等価回路は図５（ｂ）に示すようになる。ここで、出力
ライン１には、スイッチ素子１Ａのほかに、Ｎ個のスイ
ッチ素子１Ｂ，１Ｃ，……，１Ｎが接続されており、従
って、これらスイッチ素子１Ａ〜１Ｎ夫々に直列に直列
直列抵抗Ｒ１Ａ，Ｒ１Ｂ，Ｒ１Ｃ，……，Ｒ１Ｎが接続
されているものとする。
【００１７】いま、スイッチ素子１Ｂ〜１Ｎが全てオン
しているものとすると、これらに直列接続された直列抵
抗Ｒ１Ｂ〜Ｒ１Ｎは並列接続の関係となり、これらの合
成抵抗値をＲＮとすると、図５（ａ）の等価回路は図５
（ｂ）に示すようになり、合成抵抗ＲＮに生ずる電圧Ｖ
1がコンパレータ３で閾値Ｖrefと比較されることにな
る。
しているものとすると、これらに直列接続された直列抵
抗Ｒ１Ｂ〜Ｒ１Ｎは並列接続の関係となり、これらの合
成抵抗値をＲＮとすると、図５（ａ）の等価回路は図５
（ｂ）に示すようになり、合成抵抗ＲＮに生ずる電圧Ｖ
1がコンパレータ３で閾値Ｖrefと比較されることにな
る。
【００１８】ここで、１つの出力ラインに接続されるス
イッチ素子の個数をＮとし、 Ｒ１Ａ＝Ｒ１Ｂ＝……＝Ｒ１Ｎ＝１０ｋΩ，Ｖref＝０．５ｖ として、スイッチ素子１Ｂ，１Ｃ，……，１Ｎが全てオ
ンであって、スイッチ素子１Ａがオンされて＋５ｖの走
査パルスＳＰが駆動ラインに供給されたとすると、この
ときの直列抵抗Ｒ１Ａ，Ｒ１Ｂ，……，Ｒ１Ｎの合成抵
抗ＲＮは１０／ＮｋΩであるから、コンパレータ３に供
給される電圧Ｖ1は、 Ｖ1＝５×ＲＮ／（ＲＮ＋Ｒ１Ａ）＝５／（１＋Ｎ） である。ここで、例えば閾値Ｖrefを０．５ｖに設定し
た場合、電圧Ｖ1を０．５ｖ以上にするためには、 ０．５＜５／（１＋Ｎ） 従って、Ｎ＜９ つまり、１つの出力ラインに接続されるスイッチ素子が
９個を越えると、１０個以上のスイッチ素子が同時にオ
ンしたとき、コンパレータ３が誤判定する事態が生ず
る。
イッチ素子の個数をＮとし、 Ｒ１Ａ＝Ｒ１Ｂ＝……＝Ｒ１Ｎ＝１０ｋΩ，Ｖref＝０．５ｖ として、スイッチ素子１Ｂ，１Ｃ，……，１Ｎが全てオ
ンであって、スイッチ素子１Ａがオンされて＋５ｖの走
査パルスＳＰが駆動ラインに供給されたとすると、この
ときの直列抵抗Ｒ１Ａ，Ｒ１Ｂ，……，Ｒ１Ｎの合成抵
抗ＲＮは１０／ＮｋΩであるから、コンパレータ３に供
給される電圧Ｖ1は、 Ｖ1＝５×ＲＮ／（ＲＮ＋Ｒ１Ａ）＝５／（１＋Ｎ） である。ここで、例えば閾値Ｖrefを０．５ｖに設定し
た場合、電圧Ｖ1を０．５ｖ以上にするためには、 ０．５＜５／（１＋Ｎ） 従って、Ｎ＜９ つまり、１つの出力ラインに接続されるスイッチ素子が
９個を越えると、１０個以上のスイッチ素子が同時にオ
ンしたとき、コンパレータ３が誤判定する事態が生ず
る。
【００１９】このように、使用するキースイッチ数が制
限されてしまう。これを防止するためには閾値Ｖrefを
さらに低くすればよいが、０．５ｖよりも低くすると、
ノイズ等との識別ができなくなる。
限されてしまう。これを防止するためには閾値Ｖrefを
さらに低くすればよいが、０．５ｖよりも低くすると、
ノイズ等との識別ができなくなる。
【００２０】また、走査パルスＳＰの電圧（動作電圧）
は、消費電力を低減化する等の点から、３ｖ程度にまで
低くしようとする傾向にあり、このことから、さらにキ
ースイッチの個数に制限が加わることになる。
は、消費電力を低減化する等の点から、３ｖ程度にまで
低くしようとする傾向にあり、このことから、さらにキ
ースイッチの個数に制限が加わることになる。
【００２１】さらに、直列抵抗Ｒ１Ａ，……やスイッチ
素子１Ａ，……の抵抗値にバラツキがあり、このため、
キースイッチの個数を増すためには、精度の高い抵抗印
刷が要求されてキースイッチが高価になってしまう。
素子１Ａ，……の抵抗値にバラツキがあり、このため、
キースイッチの個数を増すためには、精度の高い抵抗印
刷が要求されてキースイッチが高価になってしまう。
【００２２】本発明の目的は、かかる問題を解消し、精
度の高い抵抗印刷によるキースイッチを必要とせず、使
用するキースイッチ数に対する制限を緩和することがで
きるようにしたＮキーロールオーバ回路を提供すること
にある。
度の高い抵抗印刷によるキースイッチを必要とせず、使
用するキースイッチ数に対する制限を緩和することがで
きるようにしたＮキーロールオーバ回路を提供すること
にある。
【００２３】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、出力ラインに接続されたスイッチ素子に
直列抵抗を設けるとともに、出力ラインと接地端子との
間に電流検出抵抗を設け、さらに、該電流検出抵抗に生
ずる微小電圧を検出し、出力ラインでの電流の有無を検
出する電流検出器を設け、該電流検出抵抗の抵抗値を該
直列抵抗の抵抗値よりも充分小さくする。
に、本発明は、出力ラインに接続されたスイッチ素子に
直列抵抗を設けるとともに、出力ラインと接地端子との
間に電流検出抵抗を設け、さらに、該電流検出抵抗に生
ずる微小電圧を検出し、出力ラインでの電流の有無を検
出する電流検出器を設け、該電流検出抵抗の抵抗値を該
直列抵抗の抵抗値よりも充分小さくする。
【００２４】
【作用】電流検出抵抗の抵抗値がスイッチ素子の直列抵
抗の抵抗値よりも充分小さいから、出力ラインに接続さ
れたスイッチ素子が全てオンしても、出力ラインに流れ
る電流はほぼ電流検出抵抗の抵抗値と、走査パルスが印
加される駆動ラインとの間のスイッチ素子の直列抵抗の
抵抗値とで決まる。従って、電流検出器は、出力ライン
に電流が流れれば、これを必ず検出することができ、判
定エラーを防ぐことができる。
抗の抵抗値よりも充分小さいから、出力ラインに接続さ
れたスイッチ素子が全てオンしても、出力ラインに流れ
る電流はほぼ電流検出抵抗の抵抗値と、走査パルスが印
加される駆動ラインとの間のスイッチ素子の直列抵抗の
抵抗値とで決まる。従って、電流検出器は、出力ライン
に電流が流れれば、これを必ず検出することができ、判
定エラーを防ぐことができる。
【００２５】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面によって説明す
る。図１は本発明によるＮキーロールオーバ回路の一実
施例の一部を示す構成図であって、８，９は電流検出
器、ｒ1，ｒ2は電流検出抵抗であり、図４に対応する部
分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
る。図１は本発明によるＮキーロールオーバ回路の一実
施例の一部を示す構成図であって、８，９は電流検出
器、ｒ1，ｒ2は電流検出抵抗であり、図４に対応する部
分には同一符号をつけて重複する説明を省略する。
【００２６】同図において、出力ライン１，２は夫々電
流検出器８，９の一方の入力端子に接続され、電流検出
器８，９の他方の入力端子は接地されている。また、夫
々の電流検出器８，９の２つの入力端子間に、電流検出
抵抗ｒ1，ｒ2が接続されている。これら電流検出抵抗ｒ
1，ｒ2の抵抗値は、各スイッチ素子１Ａ，１Ｂ，２Ａ，
２Ｂに直列接続されている直列抵抗Ｒ１Ａ，Ｒ１Ｂ，Ｒ
２Ａ，Ｒ２Ｂの抵抗値よりも充分小さい。これ以外の構
成は図４に示したＮキーロールオーバ回路と同様であ
る。
流検出器８，９の一方の入力端子に接続され、電流検出
器８，９の他方の入力端子は接地されている。また、夫
々の電流検出器８，９の２つの入力端子間に、電流検出
抵抗ｒ1，ｒ2が接続されている。これら電流検出抵抗ｒ
1，ｒ2の抵抗値は、各スイッチ素子１Ａ，１Ｂ，２Ａ，
２Ｂに直列接続されている直列抵抗Ｒ１Ａ，Ｒ１Ｂ，Ｒ
２Ａ，Ｒ２Ｂの抵抗値よりも充分小さい。これ以外の構
成は図４に示したＮキーロールオーバ回路と同様であ
る。
【００２７】次に、この実施例の動作を説明する。い
ま、スイッチ素子１Ａがオンし、かつ駆動ラインＡに走
査パルスＳＰが供給されるとすると、切換スイッチ６が
オンし、切換スイッチ７は接地側に閉じるから、駆動ラ
インＡ→スイッチ素子１Ａ→直列抵抗Ｒ１Ａ→出力ライ
ン１→電流検出抵抗ｒ1に電流Ｉ1が流れ、電流検出抵抗
ｒ1に正電圧が生ずる。電流検出器８はこの正電圧と接
地電位とを比較し、出力ライン１に電流Ｉ1が流れたこ
とを検出して出力１の信号レベルを“１”とする。この
とき、スイッチ素子１Ｂ，２Ｂが閉じていても、駆動ラ
インＢは接地されているので、図４に示したＮキーロー
ルオーバ回路と同様，出力ライン２の電圧は変化せず、
電流検出抵抗ｒ1に電流が流れず、電流検出器９からの
出力２の信号レベルは“０”である。
ま、スイッチ素子１Ａがオンし、かつ駆動ラインＡに走
査パルスＳＰが供給されるとすると、切換スイッチ６が
オンし、切換スイッチ７は接地側に閉じるから、駆動ラ
インＡ→スイッチ素子１Ａ→直列抵抗Ｒ１Ａ→出力ライ
ン１→電流検出抵抗ｒ1に電流Ｉ1が流れ、電流検出抵抗
ｒ1に正電圧が生ずる。電流検出器８はこの正電圧と接
地電位とを比較し、出力ライン１に電流Ｉ1が流れたこ
とを検出して出力１の信号レベルを“１”とする。この
とき、スイッチ素子１Ｂ，２Ｂが閉じていても、駆動ラ
インＢは接地されているので、図４に示したＮキーロー
ルオーバ回路と同様，出力ライン２の電圧は変化せず、
電流検出抵抗ｒ1に電流が流れず、電流検出器９からの
出力２の信号レベルは“０”である。
【００２８】このようにして、走査パルスＳＰが供給さ
れる駆動ラインにオンしたスイッチ素子を介して接続さ
れる出力ライン以外の出力ラインでは、“１”の出力が
得られない。
れる駆動ラインにオンしたスイッチ素子を介して接続さ
れる出力ライン以外の出力ラインでは、“１”の出力が
得られない。
【００２９】また、出力ライン１に接続されるスイッチ
素子１Ａ以外のスイッチ素子１Ｂ，……が閉じていて
も、スイッチ素子１Ａが閉じて駆動ラインＡに走査パル
スＳＰが供給されると、電流検出器８は確実に出力
“１”にする。以下、この点について、図２を用いて説
明する。
素子１Ａ以外のスイッチ素子１Ｂ，……が閉じていて
も、スイッチ素子１Ａが閉じて駆動ラインＡに走査パル
スＳＰが供給されると、電流検出器８は確実に出力
“１”にする。以下、この点について、図２を用いて説
明する。
【００３０】いま、Ｎ個のスイッチ素子１Ｂ，１Ｃ，…
…，１Ｎがオンしている状態でスイッチ素子１Ａがオン
し、駆動ラインＡに走査パルスＳＰが供給されたとす
る。このときには、電流検出抵抗ｒ1，直列抵抗Ｒ１
Ｂ，Ｒ１Ｃ，……，Ｒ１Ｎは全て並列接続関係となる
が、電流検出抵抗ｒ1の抵抗値は直列抵抗Ｒ１Ｂ，Ｒ１
Ｃ，……，Ｒ１Ｎの抵抗値よりも充分小さいから（例え
ば、直列抵抗Ｒ１Ａ，Ｒ１Ｂ，Ｒ１Ｃ，……，Ｒ１Ｎの
抵抗値が１０ｋΩであるのに対し、電流検出抵抗ｒ1の
抵抗値を１００Ωとする）、スイッチ素子１Ｂ，１Ｃ，
……，１Ｎがオフしている状態とほとんど変わらず、こ
れにより直列抵抗Ｒ１Ｂ，Ｒ１Ｃ，……，Ｒ１Ｎを無視
することができる。
…，１Ｎがオンしている状態でスイッチ素子１Ａがオン
し、駆動ラインＡに走査パルスＳＰが供給されたとす
る。このときには、電流検出抵抗ｒ1，直列抵抗Ｒ１
Ｂ，Ｒ１Ｃ，……，Ｒ１Ｎは全て並列接続関係となる
が、電流検出抵抗ｒ1の抵抗値は直列抵抗Ｒ１Ｂ，Ｒ１
Ｃ，……，Ｒ１Ｎの抵抗値よりも充分小さいから（例え
ば、直列抵抗Ｒ１Ａ，Ｒ１Ｂ，Ｒ１Ｃ，……，Ｒ１Ｎの
抵抗値が１０ｋΩであるのに対し、電流検出抵抗ｒ1の
抵抗値を１００Ωとする）、スイッチ素子１Ｂ，１Ｃ，
……，１Ｎがオフしている状態とほとんど変わらず、こ
れにより直列抵抗Ｒ１Ｂ，Ｒ１Ｃ，……，Ｒ１Ｎを無視
することができる。
【００３１】従って、出力ライン１に流れ電流Ｉ1は直
列抵抗Ｒ１Ａを電流検出抵抗ｒ1の抵抗値によって決ま
り、直列抵抗Ｒ１Ｂ，Ｒ１Ｃ，……，Ｒ１Ｎにはほとん
ど関係なくなる。このため、スイッチ素子１Ｂ，１Ｃ，
……，１Ｎのオン，オフに関係なく、電流検出抵抗ｒ1
には一定の電圧降下が生じ、これによって電流検出器８
は出力ライン１に電流Ｉ1が流れていることを検出する
ことができる。
列抵抗Ｒ１Ａを電流検出抵抗ｒ1の抵抗値によって決ま
り、直列抵抗Ｒ１Ｂ，Ｒ１Ｃ，……，Ｒ１Ｎにはほとん
ど関係なくなる。このため、スイッチ素子１Ｂ，１Ｃ，
……，１Ｎのオン，オフに関係なく、電流検出抵抗ｒ1
には一定の電圧降下が生じ、これによって電流検出器８
は出力ライン１に電流Ｉ1が流れていることを検出する
ことができる。
【００３２】このように、この実施例では、電流検出器
による出力ラインでの電流の有無の検出が不所望なスイ
ッチ素子のオン，オフ状態にほとんど影響されないか
ら、１出力ライン当りのキースイッチの個数に対する制
限が緩和されるし、また、スイッチ素子の直列抵抗の抵
抗値にバラツキがあっても、これによって誤動作するこ
とがないから、高精度の抵抗印刷を必要とせず、キース
イッチの高価格化を回避できる。さらに、動作電圧も低
くしても誤動作することがない。
による出力ラインでの電流の有無の検出が不所望なスイ
ッチ素子のオン，オフ状態にほとんど影響されないか
ら、１出力ライン当りのキースイッチの個数に対する制
限が緩和されるし、また、スイッチ素子の直列抵抗の抵
抗値にバラツキがあっても、これによって誤動作するこ
とがないから、高精度の抵抗印刷を必要とせず、キース
イッチの高価格化を回避できる。さらに、動作電圧も低
くしても誤動作することがない。
【００３３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キースイッチの使用個数が制約されないし、抵抗のバラ
ツキによって動作が影響されず、安価なキースイッチを
用いることができ、また、動作電圧も低くすることがで
きて、消電力化も実現できる。
キースイッチの使用個数が制約されないし、抵抗のバラ
ツキによって動作が影響されず、安価なキースイッチを
用いることができ、また、動作電圧も低くすることがで
きて、消電力化も実現できる。
【図１】本発明によるＮキーロールオーバ回路の一実施
例を示す構成図である。
例を示す構成図である。
【図２】図１に示した実施例の動作を示す図である。
【図３】従来のＮキーロールオーバ回路の一例を示す構
成図である。
成図である。
【図４】従来のＮキーロールオーバ回路の他の例を示す
構成図である。
構成図である。
【図５】図４に示した従来例の動作を示す図である。
１，２ 出力ライン ５ 接地手段 ６，７ 切換スイッチ ８，９ 電流検出器 １Ａ，１Ｂ，２Ａ，２Ｂ スイッチ素子 Ｒ１Ａ，Ｒ１Ｂ，Ｒ１Ｃ，Ｒ１Ｎ，Ｒ２Ａ，Ｒ２Ｂ 直
列抵抗 ｒ1，ｒ2 電流検出抵抗
列抵抗 ｒ1，ｒ2 電流検出抵抗
Claims (1)
- 【請求項１】 行方向に設けた出力ラインと、列方向に
設けた駆動ラインと、上記出力ラインと駆動ラインとの
交差点にこれら両ラインを橋絡する如く設けた複数のス
イッチ素子と、スイッチ素子をオン作動させるキーとか
ら成るキーボードスイッチ装置のＮキーロールオーバ回
路において、 上記スイッチ素子毎に設けられ、上記スイッチ素子に直
列接続された直列抵抗と、 上記出力ライン毎に設けられ、一端が上記出力ラインに
接続されて他端が所定の一定電位に設定された電流検出
抵抗と、 上記出力ライン毎に設けられ、上記電流検出抵抗に生ず
る電圧を検出し、上記出力ラインでの電流の有無を検出
する電流検出器とを備え、 上記電流検出抵抗の抵抗値を上記直列抵抗の抵抗値より
も充分小さくし、多重打鍵によるファントムキー入力を
防止することができるように構成したことを特徴とする
Ｎキーロールオーバ回路。
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ID=18359731
Family Applications (1)
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