JP2774529B2 - 液体噴射記録装置 - Google Patents

液体噴射記録装置

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JP2774529B2 JP25422588A JP25422588A JP2774529B2 JP 2774529 B2 JP2774529 B2 JP 2774529B2 JP 25422588 A JP25422588 A JP 25422588A JP 25422588 A JP25422588 A JP 25422588A JP 2774529 B2 JP2774529 B2 JP 2774529B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、液体噴射記録装置に関し、特に記録用液体
(以下インクという)の吐出口を有する記録ヘッドを記
録媒体に対し所定方向に走査しつつ記録を行う所謂シリ
アルタイプの液体噴射記録装置(以下インクジェット記
録装置という)に関するものである。
[従来の技術] 従来、この種のインクジェット記録装置においてキャ
リッジ等に搭載されている記録ヘッドに設けられた記録
素子は、吐出口からのインクの溶媒成分の蒸発によるイ
ンク粘度の増大などが原因となっと吐出口部分に目詰ま
りが生じ、記録不良や吐出不良が起こり得るので、記録
動作を行わないときは記録ヘッド吐出口形成面をキャッ
プで覆うようにされている。
このようなインクジェット記録装置として、記録ヘッ
ドを搭載したキャリッジの所定位置(例えばホームポジ
ション)への移動の動作に関連してキャッピングを施す
機構を設けたものがある。これによると、キャップ部材
の移動にモータ等特別の駆動源を必要としないので、装
置構成の簡略化および構成費用やランニングコストの低
減化等の面で利点がある。
[発明が解決しようとする課題] このような構成では、上記構成は例えばキャリッジの
一部とキャップ部材の一部との当接に伴って動作し、こ
の結果生じるキャッピング状態を保持すべきキャリッジ
がその位置から離脱しないように付勢を行っていう。し
かしながら、部品精度等に起因したガタなどのために、
キャッピング状態を確実に維持することが困難となり、
このためキャッピングの確実性が低下するおそれがあっ
た。
本発明の目的は、かかる問題点を解決し、ガタが存在
しても確実にキャッピング状態を維持できるようにした
インクジェット記録装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] そのために、本発明は、記録用液体を吐出する吐出口
を有する記録ヘッドを所定方向に走査しつつ吐出口から
記録用液体を記録媒体に対して吐出して記録を行う液体
噴射記録装置において、記録ヘッドを搭載して所定方向
に走査するためのキャリッジと、吐出口が設けられた記
録ヘッドの吐出口形成面を覆うためのキャップ部材と、
キャップ部材を保持し、キャリッジの走査に連動してキ
ャップ部材とともに所定方向に沿って移動することによ
り、キャップ部材に吐出口形成面を覆わしめるためのス
ライダと、を具え、記録ヘッドもしくはキャリッジとス
ライダとのいずれか一方に突起部が設けられ、他方に突
起部を受容するための受容部が設けられ、キャップ部材
が吐出口形成面を覆っているときに突出部と受容部とが
2点で当接することをことを特徴とする。
[作 用] 本発明によれば、キャッピング時において、突起部と
受容部とが2点で当接するので、部品精度により位置ず
れが存在しても、面同士で支持する場合等に比して当該
当接により記録ヘッドとキャップ部材とが確実に固定さ
れることになる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
第1図は、本発明の一実施例に係るインクジェット記
録装置の主要部を示す斜視図、第2図は回復手段に配設
されたキャップ部の構成例を示す分解斜視図、第3図は
その模式図、第4図は回復手段の外装を取外して示す斜
視図、第5図は回復手段に配設した擦り部の構成例を示
す分解斜視図である。
1は、本例では熱エネルギを利用して記録用のインク
滴を形成するものとしたインクジェット記録ヘッド(以
下記録ヘッドまたは単にヘッドという)、2はヘッドが
固定されているキャリッジであり、キャリッジ2は図示
されていないキャリッジモータの駆動に応じ、キャリッ
ジ2と一体化されたタイミングベルトによりキャリッジ
軸3上を左右に移動させられ、その過程で記録媒体4に
記録が行なわれる。
5は記録媒体4の厚さに応じて図示しない軸を中心に
回動するピンチローラステーであり、キャリッジ2の一
部がこのピンチローラステー5をキャリッジ2の自重圧
で摺動することにより、記録媒体4の被記録面とヘッド
1とのギャップを記録媒体4の厚さに関わりなく常に一
定に保持し、記録品位を維持している。
このヘッド1の吐出口からのインク液滴の吐出を安定
させるために回復系が設けられる。
ヘッド1は記録が所定時間行なわれないときに、吐出
口のインクの固着によるインクの不吐出を防止するため
のヘッド1の吐出口形成面がキャップ6で密閉される。
第2図はこのキャップ6の密閉機構を示す。キャップ
6はキャップホルダ7に保持され、キャップホルダ7は
ホルダ8に保持されている。ここでヘッド1は密着時に
適度な力で圧接するようにキャップばね51がキャップホ
ルダ7とホルダ8との間に介在し、キャップホルダ7の
爪部7aがホルダ8の穴部8aに挿入されて掛止されてい
る。キャップホルダ7の両側のダボ7bは、ホルダ8のU
溝8bに位置づけられ、これを支点としてヘッド1の面に
応じてキャップ6と一体化されたキャップホルダ7が揺
動する。ホルダ8の上下には2本のダボ8cが設けられ、
このダボ8cはスライダ9のU溝部9aに位置づけられてキ
ャップユニットが構成される。そして、キャップホルダ
7とホルダ8とは矢印A方向に移動可能であり、またホ
ルダ8とスライダ9とは矢印B方向に移動可能である。
スライダ9にキャップ6,キャップホルダ7およびホル
ダ8が保持されており、キャッリッジ2がキャリッジ軸
3に沿って記録領域から回復系方向に移動することによ
り、スライダ9の腕部の穴9bにキャリッジ2のダボ部2a
が進入し、スライダ9がスライド軸10に沿ってキャリッ
ジ2とともに第1図において左方向へ移動する。このと
き、ホルダ8のダボ部8cに挿入されたところ11がフラッ
トカム12の溝穴部12aに沿って摺動するので、ホルダ8
はヘッド1側へ突出し、同時にスライダ9が左方向へ移
動する。結果的にキャップ6がヘッド1の吐出口形成面
(フェイス面)に圧接される。なお、このときの圧接は
300〜500g程度である。
この時、第3図に示すように、キャップ6のダボ部で
あるエアバルブ6aがストッパ13に当接され、このストッ
プ13は後述する機構により100g程度の力で圧接される。
このとき、大気連通孔6bが閉じ、大回復キャップチュー
ブ14は後述する手段で閉じられており、大回復孔6cも閉
じられている。
第1図における廃インクキャップチューブ15は、第4
図におけるポンプ16に接続され、ピストン17がC方向の
背面方向に移動したときにポンプ16内に負圧が生じて、
ヘッド11に圧接されたキャップ6内も負圧となり、これ
に応じてヘッド1のノズルからインクが強制吸引される
ため、吐出口内方の塵埃やインクの固着層等がキャップ
6内に吸引され、ヘッド1の不吐出の現象が解消され
る。而して、下死点に達したピストン17が後述するカム
運動によりD方向に移動したとき、ポンプ16内が加圧状
態となり、キャップ6から吸引されたインクが廃インク
として廃インクチューブ18を介して廃インク取入口19a
からインクカートリッジ19の廃インク溜めに排出され
る。廃インクが排出されるときは、ポンプの構造上キャ
ップ6への圧力変化はない。
このような状態ではヘッド1のノズルより吸引された
インクはまだキャップ6及び廃インクキャップチューブ
15内に残留し、従ってヘッド1のフェイス面にインクが
付着しており、この付着インクの表面張力がインク吐出
口により大きいとインク不吐出が発生したり、また後述
するブレード24の当接時にインクの飛散により記録媒体
4を汚染し、著しい記録品位低下を招くことがある。
このような問題を解決するために、キャップ6内のイ
ンクヘッド1のフェイス面に付着したインクを除去する
べく、キャップ6とヘッド1とが圧接した状態でキャッ
プ6のエアバルブ6aのストッパ13との当接を解除するよ
うにキャリッジ2を右方向へ若干(本実施例では2mm)
移動させ、この状態でポンプユニットを動作させる。大
気連通孔6bは第3図に示すようにL型に設けられてお
り、しかもキャップ6の上側に設置されているため、大
気連通孔6bを介してエアがキャップ6内に吸引され、キ
ャップ6の上側から廃インクキャップチューブ15が取り
付けられている下側へとエアが流動するため、キャップ
6内のインク及びヘッド1のフェイス面に付着したイン
クが除去される。この後、ヘッド1のフェイス面を、後
述する手段により擦り部材20を突出させて、キャリッジ
2が左から右へ移動する再に擦り、フェイス面のインク
及びシミを除去し、ヘッド1の吐出安定性を確保する。
この擦り機構は、第5図に示すように、長円形状の擦
りインサータ21にリング状の擦り部材20を挿入し、擦り
インサータ21のダボ21aを擦りホルダ22のU溝部22aによ
り掛止めし、更に擦りばね23を介して擦りスライダ24の
穴部24aに擦りホルダのダボの爪部22bを挿入することに
より構成され、擦り部材20はD方向に可動となる。擦り
スライダ24の突出は後述するカムにより行なわれ、元の
位置に戻るのは擦りスライダ24の一部24bの弾性変形に
よる復元力を利用している。ここでカムが擦りスライダ
のダボ部24cに当接することにより擦り部材20が突出す
る。この擦り部材20としては例えばエーテル系のポリウ
レタン連続気孔体から成る。
更に擦り部材20とキャップ6との間にはブレード25を
設け、ヘッド1の吐出安定性を確保するため記録中に紙
粉やその他の粉塵がノズルに付着した場合、ブレード25
で拭き払ってこれらを除去する。このブレード25には、
本例では肉厚が0.3〜0.5mm程度の可撓性を有するシリコ
ンゴムを利用している。このブレード25はブレード押え
26により回復系ベース27の一部に取り付けられ、常時突
出しでいるため、この前をヘッドが移動するときは必ず
ブレード25によるワイピングが行われる。
記録動作中は、スライダ9が第4図に示すようにスラ
イダばね28により右方向に戻され、ブレード25をブレー
ド押え26で押えて保持している回復系ベース27の一部に
スライダ9の一部が当接された位置で定められる位置に
キャップ6が設定される。また、記録動作中は、ヘッド
1の使用されていない吐出口の固着防止のため、ヘッド
1をキャップ6が大気している位置まで戻し、全ノズル
の駆動(空吐出)を所定時間ごとに行なうので、このと
きもヘッド1の往復に伴ってブレード25によるワイピン
グが行なわれる。また、当然、上記吸引による回復動作
および大回復に関連してもブレードによるワイピングが
行なわれる。空吐出が行なわれるときは、ホルダ8のダ
ボ8cはフラットカム12のカム面12aの一段低い面に接し
ているので、キャップ6とヘッド1とは離れており、空
吐出されたインクはキャップ6内にある高分子吸収体29
に吸収保持されて、ポンプ16の作動時にポンプ16の方へ
吸収される。また、キャリッジ2のダボ部2aがスライダ
9の腕部の穴9bへ進入したとき、キャリッジ2の左方向
への移動と共にホルダ8のダボ8cはフラットカム12のカ
ム面12aの斜面を登ってキャップ6とヘッド1とが圧接
できる場合に行なわれるが、ヘッド1の吐出口へのイン
ク固着等により不吐出が容易に解消できない場合には大
回復動作を行う。大回復時のヘッド1の位置は小回復時
よりも左へキャップ6のエアバルブ6aがストッパ13に当
接し、大気連通孔が閉じた状態を維持しながら、小回復
時よりも第1図中2mm移動した所である。
第6図は大回復動作のための機構の構成例を示す。フ
ラットカム12の一部12bでストッパ13がスムーズにキャ
リッジ2の移動方向に摺動可になっており、このストッ
パ13はストッパレバ41のU溝41aにストッパ13の突部13a
が嵌合する。また、ストッパレバ41の支点部41bはフラ
ットカム12のダボ部12cに嵌合している。更にフラット
カム12の一部12dに大回復弁42が設置され、大回復弁42
には穴42aが設けられるとともに、42b,42cで示す細い穴
が設けられて、内部で穴42aと細い穴42b,42cとが連通し
ている。この連通している42b,42cを開,閉するのは、
弁ピストン43であり、弁ピストン43とストッパレバ41の
穴41cとの間に大回復ばね44が介在し、弁ピストン43は
ストッパレバ41のU溝部41dに保持されている。ストッ
パレバ41の支点部にはストッパばね45が設けられ、その
ストッパばね45の一端45aはフラットカム12の図示され
ていない引掛部に当接し、他端45bはストッパレバ41の
一部41eに当接している。このため、ストッパ13を左方
向に移動した時の復元力が得られる。
第7図は回復系の模式図であり、本図を用いて以上の
機構の動作を説明する。小回復のポンプ作動時は、弁ピ
ストン43とストッパレバ41の穴部41cの内壁とは非接触
となっており、弁ピストン43は大回復ばね44により大回
復弁42へ圧接しており、大回復弁42の細い穴42b,42cは
連通していない。但し、エアバルブ6aはストッパ13と当
接し、大気連通孔6bは閉塞されている。この状態から大
回復動作のため左方向へ2mm移動すると、ストッパレバ4
1の穴部41cの内壁と弁ピストン43とが接触して弁ピスト
ン43が大回復弁42から抜ける方向に移動するため、細い
穴42b,42cが連通する。また、大気連通孔6bとストッパ1
3とは当接状態を保持したままである。従って後述する
チューブによって、インクカートリッジからインクがキ
ャップ6上方へ供給可となる。なお、空吐出時には穴42
bと42cとは連通しておらず、エアバルブ6aとストッパ13
とは当接状態にはない。
ここで、第1図をもとにチューブの配置について説明
する。
インクカートリッジ19の上部にはインク取出口19bが
あり、これに三方ジョイント46が設けられ、その内の1
つの口からキャリッジ2上の図示されないサブタンクに
インク供給チューブ47が接続され、このサブタンクから
図示しないチューブを介してヘッド1とインク供給がな
される。また、サブタンクの一部からサブタンクチュー
ブ48がポンプ16のインク吸引口16bへと接続されて、内
部の液面保持や、気泡除去等の処理に供される。また前
述のように大回復弁42の細い穴42cとキャップ6とは大
回復キャップチャーブ14で接続され、大回復弁42の細い
穴42bとは三方ジョイント46を介してインクカートリッ
ジ19のインク取出口19bへと大回復チューブ49により接
続されている。ポンプ16の廃インクは、回復系ベース27
の一部の27aとインクカートリッジ19の配インク取入口1
9aとを接続している廃インクチューブ18を介してインク
カートリッジ19に回収される。ポンプ16でキャップ6の
下側から吸引された廃インクは廃インクキャップチュー
ブ15によりポンプ16のインク吸引口16aへと吸引され
る。
従って大回復時は小回復時と同様にキャップ6とヘッ
ド1のフェイス面とは圧接されるため、ポンプ16のピス
トン17がC方向に動くことによりキャップ6への大回復
孔6cからインクが流入すると同時にヘッド1のノズルか
らもインクがキャップ6内へ流入し、その後ポンプ16に
より廃インク溜めの方へ排出される。このようなポンプ
動作を例えば4回行った後、キャップ6とヘッド1のフ
ェイス面とからなる空間にインクを溜め、ヘッド1を右
方向へ2mm移動させ、ストッパレバ41のストッパばね45
により元の位置に弁ピストン43を戻すことにより大回復
弁42の細い穴42b,42cを閉じ、この状態で例えば約1分
間保持して、固着したインクにインクを含ませて軟化さ
せた後、ポンプを動作させてキャップ6とヘッド1のフ
ェイス面とからなる空間のインクを排出すると同時に、
ヘッド1のノズルからインクを吸引,排出させる。次
に、更にヘッド1を右へ2mm移動させることにより、キ
ャップ6のエアバルブ6aの大気連通孔6bを開とし、ポン
プを動作させることにより、エアを大気連通孔6bから吸
引し、キャップ6の廃インク排出口6dへと流す。これに
よりヘッド1のフェイス面及びキャップ6内のインクが
除去される。以上が大回復動作である。
なお、本例に係る回復系ユニットは、回復系ベース27
のダボ27a,27bにより本体へ容易に固着できる。また、
フラットカム12と回復系ベース27との相互の爪により掛
止されている。
第8図は電源ON時及び小回復時のカム線図である。第
9図は電源ON時及び小回復時のヘッド1の動作を示す線
図であり、横軸がヘッド1を搭載しているキャリッジ2
を駆動するモータとしてのパルスモータのステップ数、
縦軸がヘッド1の移動方向及び距離を示している。同様
に、第10図は大回復時のカム線図、第11図は大回復時の
ヘッド1の動作を示す線図である。以下これらの線図を
参照して上記構成の動作および第1図、第4図の説明を
行う。
先ず、第8図および第9図に示すように、電源ON時は
回復系の初期化を行う。このときにはホームポジション
カム39によりホームポジションスイッチがONになるまで
回転し、ホームポジションスイッチがONとなった後更に
10゜回転して状態になる。このとき、ポンプ16のピス
トン17は上死点に達し、擦り部材20は待機状態でヘッド
1は可動範囲の任意の位置にあって、キャップ6とヘッ
ド1のフェイス面とは圧接されず、当然エアバルブ6aも
開放されている。その後、カムが絶対角度83゜まで回転
した後、ヘッド1がエアバルブ6aが閉じられる位置ま
で移動する。以下、カム群の回転角度は絶対角度で述
べ、ヘッド1の位置はここを原点とする。
このの状態てカム群が回転して150゜からポンプ16
の吸引が開始され、230゜で下死点に達し、245゜でカム
群の回転を例えば0.8秒休止させて十分にインクを吸引
するようにし、その後ヘッド1を2mm右へ移動させてエ
アバルブ6aを開とする(状態)。その後カム群が回転
して260゜に達した後、ピストン17が上昇し、340゜で上
死点に達すると、ヘッド1をこの状態に維持したまま一
定速度でカム群を(2×360゜+83゜)回転させた後、
ヘッド1を左へ2mm移動させると状態となる。なお、
キャップ線図(第8図)における(2×360゜+10゜)
から(2×360゜+83゜)の間は、電源ON時は2点鎖線
で示すものとなる。状態からデータ転送に応じてヘッ
ド1は記録動作を行い、その終了後はまた状態にな
る。
次に、小回復の起動時の状態は状態と同じ状態で
あるので、説明は状態から始める。状態からの線図
は(2×360゜+10゜)までは電源ON時の線図と全く同
じであり、(2×360゜+10゜)に達した状態のとき
にヘッド1は右へ5mm移動し、カム群が回転し、(2×3
60゜+32゜)からは擦り部材が突出し始め、(2×360
゜+48゜)からは突出した状態が続き、(2×360゜+5
7゜)に達したときにカム群の回転は休止してヘッド1
は更に9.5mm右へ移動する。
このときヘット1のウェイス面は擦り部材20により擦
られ、クリーニングされる。その後カム群が回転して
(2×360゜+66゜)に達した後擦り部材20は待機状態
に戻り始め、(2×360゜+78゜)で擦り部材20は待機
状態に戻る。そして、(2×360゜+83゜)に達したと
きにカム群は停止し、ヘッド1は左へ16.5mm移動してキ
ャップ6とヘッド1のフェイス面とが圧接され、エアバ
ルブ6aと閉となり、キャップ6は完全密閉状態となって
状態に達し、データ転送待ちとなる。
次に、第10図および第11図を用いて大回復について述
べる。
データ転送待ちの状態は前述の状態であるが、大回
復動作はこの状態からヘッド1は左へ2mm移動し、キャ
リッジ2の動作によりストッパ13を当接して大回復弁42
の流路を開とする。その後カム群が回転し、150゜から
ポンプ16のピストン17が下がり始め、230゜に下死点に
達し、245゜に達した状態のときに例えば0.8秒間カム
群の回転を休止する。ポンプ16内に発生した負圧によ
り、ヘッド1の吐出口及びキャップ6の上側に設けられ
た大回復孔6cよりインクが吸引され、その後カム群の回
転が再開して、260゜からはピストン17が上昇し、340゜
で上死点に達してから(360゜+83゜)まで回転し、状
態に達する。これらのステージIを3回繰り返し、そ
の後(3×360゜+245゜)の状態ででカム群は0.8秒
間休止し、その後(4×360゜+10゜)まで一定速度で
回転し、状態でヘッド1は右へ2mm移動して弁ピスト
ン43が元の位置に戻り、大回復弁48は閉となる。この状
態を約1分間保持してヘッド1のノズルのインクの固着
層を軟化させる。その後カム群は(4×360゜+83゜)
まで回転し、状態に達する。この状態から状態ま
でをステージIIと呼ぶ。
これ以降の動作は小回復動作と全く同じである。すな
わち、本例では、大回復動作はステージIを3回、ステ
ージIIを1回行った後に小回復動作を行う動作である。
以上の小回復動作および大回復動作等におけるキャッ
ピングは、キャリッジ2の所定位置への移動に伴うスラ
イダ9との当接によって行われるが、当該当接状態を確
保すべく、本例では以下のような構成を採る。
第12図〜第14図はスライド9の穴部9bとキャリッジ2
のダボ部2aの拡大図であり、これらのうち第12図および
第13図は、それぞれ未キャッピング状態の側面図および
そのZ−Z線断面図、第14図はキャッピング状態の側面
図である。これら図において、y軸はヘッド面に対して
平行な方向であり、キャップ面もこれと平行に設けられ
ている。
未キャッピング状態では、第12図および第13図に示す
ように、キャリッジ2のダボ部2aとスライダ9の穴部9b
とは十分に間隙をもって位置している。この状態からキ
ャリッジ2の動作でキャッピングを行う際、キャップ6
とヘッド1とが接合すると、ヘッド1が押当てられて逃
げようとするが、第14図に示すように、このときダボ部
2aと穴部9bとに当接が生じてヘッド1およびキャップ6
は相対的に固定されてキャッピング状態が保持される。
このとき、ダボ部2aと穴部9bとは2点P1,P2で当接して
いるために、ガタがなく確実なキャッピング状態が維持
される。
たとえば、第12図におけるy軸の方向に装置のガタ
などによりダボ部2aが穴部9bの位置に対して相対的にず
れていても、点P1側のスライダ穴部9bの面に当接し、キ
ャッピング動作に伴ってキャリッジ2がx軸の方向に
押されて行き、第14図示のキャッピング状態となる。す
なわち、ダボ部2aがy軸方向,x軸方向に穴部9bの位置に
対して相対的に位置がずれていても、結局常に第14図に
示すような位置でキャッピングがなされることになる。
そして、2点の当接であるため、面と面との当接、ある
いは穴と軸との嵌合による場合と異なりガタがあっても
確実な位置決めが可能となる。
なお、以上では凸部であるダボ部2aとキャリッジ2
に、凹部である穴部をスライダ9に設けたが、2点の当
接が得られるものであれば、その形状は任意所望であ
り、またさらにそれらを逆に設けてもよい。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、部品精度等の
問題で、ガタが存在しても確実にキャッピング状態が保
持されることはもとより、さらに当接部2点で形成され
ているので面と面との当接などに比べて摺動抵抗が小さ
くなる。そのため、キャリッジモータの負荷を減らすこ
とも可能となり、装置の小型化やコストダウンにも資す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の一実施例に係るインクジェット記録
装置の主要部を示す斜視図、 第2図および第3図は、それぞれ、その回復ユニットに
配設したキャップ部の構成例を示す分解斜視図および模
式図、 第4図は第1図の回復ユニットをその外装を取外して示
す斜視図、 第5図は回復ユニットに配設した擦り部の構成例を示す
分解斜視図、 第6図は大回復動作を行うための機構の構成例を示す分
解斜視図、 第7図は種々の回復動作を説明するための説明図、 第8図は本例における電源投入時および小回復時のカム
線図、 第9図は同じく記録ヘッドの動作を示す線図、 第10図は本例における回復時のカム線図、 第11図は同じく大回復時の記録ヘッドの動作を示す線
図、 第12図および13図は、それぞれ、未キャップ状態におけ
るダボ部と穴部との位置関係を示す側面図およびそのZ
−Z線断面図、 第14図はキャップ状態におけるダボ部と穴部との位置関
係を示す側面図である。 1……インクジェットヘッド(ヘッド)、 2……キャリッジ、 3……キャリッジ軸、 4……印字用紙、 5……ピンチローラステー、 6……キャップ、 7……ギャップホルダ、 8……ホルダ、 9……スライダ、 10……スライド軸、 11……コロ、 12……フラットカム、 13……ストッパ、 14……大回復キャップチューブ、 15……廃インクキャップチューブ、 16……ポンプ、 17……ピストン、 18……廃インクチューブ、 19……インクカートリッジ、 20……擦り部材、 21……擦りインサータ、 22……擦りホルダ、 23……擦りばね、 34……擦りスライダ、 25……ブレード、 26……ブレード押え、 27……回復系ベース、 28……スライドばね、 29……高分子吸収体、 30……紙送りローラ軸、 31……回復系駆動ギヤ、 32……クラッチバネ、 33……アイドルギヤ、 34……カムギヤ、 35……カム軸、 36……擦りカム、 37,38……ポンプカム、 39……ホームポジションカム、 40……平行ピン、 41……大回復弁、 43……ストッパレバ、 42……弁ピストン、 44……大回復バネ、 45……ストッパバネ、 46……三方ジョイント、 47……インク供給チューブ、 48……サブタンクチューブ、 49……大回復チューブ、 50……ホームポジションスイッチ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 博行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 野島 隆司 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 浅野 潤一 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 実開 昭61−98041(JP,U) 実開 昭62−162028(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 2/165

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録用液体を吐出する吐出口を有する記録
    ヘッドを所定方向に走査しつつ該吐出口から記録用液体
    を記録媒体に対して吐出して記録を行う液体噴射記録装
    置において、 前記記録ヘッドを搭載して前記所定方向に走査するため
    のキャリッジと、 前記吐出口が設けられた前記記録ヘッドの吐出口形成面
    を覆うためのキャップ部材と、 該キャップ部材を保持し、前記キャリッジの走査に連動
    して前記キャップ部材とともに前記所定方向に沿って移
    動することにより、前記キャップ部材に前記吐出口形成
    面を覆わしめるためのスライダと、を具え、 前記記録ヘッドもしくは前記キャリッジと前記スライダ
    とのいずれか一方に突起部が設けられ、他方に該突出部
    を受容するための受容部が設けられ、前記キャップ部材
    が前記吐出口形成面を覆っているときに該突起部と該受
    容部とが2点で当接することを特徴とする液体噴射記録
    装置。
  2. 【請求項2】前記記録ヘッドは、熱エネルギを利用して
    前記記録用液体の液滴を形成し像を形成する形態を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の液体噴射記録装置。
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