JP2774112B2 - インバータ装置 - Google Patents

インバータ装置

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JP2774112B2
JP2774112B2 JP63241884A JP24188488A JP2774112B2 JP 2774112 B2 JP2774112 B2 JP 2774112B2 JP 63241884 A JP63241884 A JP 63241884A JP 24188488 A JP24188488 A JP 24188488A JP 2774112 B2 JP2774112 B2 JP 2774112B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、一対のスイッチング素子を有し、一方のス
イッチング素子と同電位の発振回路から電位の異なる他
方のスイッチング素子へトランス等の絶縁素子を介さず
に信号伝達を行うようにしたインバータ装置に関するも
のである。
[従来の技術] 第7図は従来のインバータ装置の回路図であり、第8
図はその動作波形図である。以下、従来例の回路構成に
ついて説明する。直流電源Vの両端には、スイッチング
素子SW1,SW2の直列回路が接続されている。スイッチン
グ素子SW1,SW2は例えば電力用のMOSトランジスタやダイ
オードを逆並列接続された電力用のバイポーラトランジ
スタにて構成される。各スイッチング素子SW1,SW2は、
ドライブ回路1,2の出力信号V1,V2によりそれぞれオン・
オフ駆動される。一方のスイッチング素子SW2の両端に
は、インダクタL0を介して、負荷ZとコンデンサC0との
並列回路が接続されている。負荷Zとしては、例えば放
電灯が用いられる。負荷Zが放電灯であるときに、イン
ダクタL0、コンデンサC0の共振回路を用いるのは、放射
ノイズ等の関係から負荷電流の波形を正弦波状にするた
めである。各スイッチング素子SW1,SW2の電流I1,I2は、
第8図(m),(l)に示すように、負方向から始ま
り、正方向で遮断している。これは、インダクタL0、コ
ンデンサC0による共振回路の共振周波数よりも、スイッ
チング素子SW1,SW2のドライブ周波数を高く設定してい
るためである。このように設定すると、例えばスイッチ
ング素子SW1がオフしたときに、負荷回路による共振電
流は、スイッチング素子SW2をまず負方向に流れること
になり、続いてスイッチング素子SW2の正方向に流れ
る。スイッチング素子SW2がオフする時にも同様に、負
荷回路による共振電流はスイッチング素子SW1をまず負
方向に流れ、続いてスイッチング素子SW1の正方向に流
れる、このとき、各スイッチング素子SW1,SW2の素子電
圧V5,V3は、夫々がオフする時に高電圧へ移行する。
直流電源Vの両端に接続された抵抗R1,コンデンサC1
の直列回路は発振回路5及びドライブ回路2を含む下側
回路の電源回路であり、スイッチング素子SW1の両端に
接続された抵抗R2,コンデンサC2の直列回路はドライブ
回路1を含む上側回路の電源回路である。コンデンサ
C3,C4はスイッチング素子SW1,SW2の容量成分である。
コンデンサC1にて給電される発振回路5は、2つのド
ライブ信号VA,VBを出力している。ドライブ信号VAはド
ライブ回路2に入力され、ドライブ信号VBは信号伝達回
路を介して、ドライブ回路1に入力される。信号伝達回
路は、トランジスタTr1,Tr2,Tr3,Tr4、ダイオードD1
抗R3よりなり、トランス等の絶縁素子を用いないで信号
伝達を行っている。トランジスタTr1,Tr2はカレントミ
ラー回路3を構成し、トランジスタTr3,Tr4はカレント
ミラー回路4を構成している。発振回路5から出力され
るドライブ信号VBは、カレントミラー回路3の一方のト
ランジスタTr1に入力され、カレントミラー回路3の他
方のトランジスタTr2の出力は、カレントミラー回路4
の一方のトランジスタTr3に入力されている。カレント
ミラー回路4の他方のトランジスタTr4は抵抗R3を直列
に接続されて、コンデンサC2の両端に接続されている。
各トランジスタTr1〜Tr4の電流増幅率hfeが十分に大き
いものとすると、ドライブ信号VBによってトランジスタ
Tr1に流れる入力電流IB′とほぼ同じ電流が信号伝達電
流IBとしてトランジスタTr2,Tr3に流れ、また、トラン
ジスタTr3に流れる信号伝達電流IBとほぼ同じ電流がト
ランジスタTr4に出力電流I4となって流れる。ドライブ
信号VBが高レベルのときには、トランジスタTr1,Tr2
導通して、信号伝達電流IBが流れ、トランジスタTr3,Tr
4も導通する。トランジスタTr4が導通すると、抵抗R3
出力電流I4が流れ、抵抗R3の両端に電圧降下が生じて、
ドライブ回路1の入力信号V4が高レベルとなる。ドライ
ブ信号VBが低レベルのときには、ドライブ回路1の入力
信号V4は低レベルとなる。なお、各カレントミラー回路
3,4のトランジスタTr1〜Tr4は高速動作を行うために、
不飽和領域で動作している。
ダイオードD1はトランジスタTr2がオフしたときに、
トランジスタTr2のコレクタ・エミッタ間の浮遊容量成
分Csに充電された蓄積電荷を放出するバイパス経路を形
成して、トランジスタTr3のベース・エミッタ間逆電圧
を低減するために設けられている。
この従来例では、トランスや、フォトカプラ等の絶縁
素子を用いないで、発振回路5とは異電位側のドライブ
回路1に、ドライブ信号VBに同期した入力信号V4を伝達
することができ、制御回路のIC化に適した構成となって
いる。しかしながら、この従来例にあっては、ドライブ
信号VBが低レベルであるときに、素子電圧V3が上昇する
と、コンデンサC2及びカレントミラー回路4における一
方のトランジスタTr3を介して、トランジスタTr2の容量
成分Csへの充電電流が流れて、これが信号伝達電流IB
ような作用をなし、誤動作を生じることがあった。
以下、第8図を参照しながら、この動作について説明
する。まず、時刻t0でドライブ信号VB(第8図(b))
が低レベルになると、カレントミラー回路3,4の電流
IB′,IB,I4(同図(c),(d),(e))が流れなく
なり、ドライブ回路1の入力信号V4(同図(f))が低
レベル、ドライブ回路1の出力信号V1(同図(h))が
低レベルとなり、スイッチング素子SW1はオフする。こ
のとき、素子電圧V3,V5(同図(i),(j))はスイ
ッチング素子SW1,SW2の容量成分C3,C4によって傾斜的に
変化し、その電流は時刻t1以降は負荷回路の共振作用に
よって負方向の電流I2(同図(l))となって流れ、時
刻t2以降は、ドライブ信号VA(同図(a))が高レベル
となることによりスイッチング素子SW2がオンして、正
方向に流れる。素子電圧V3の低下に伴い、カレントミラ
ー回路3のトランジスタTr3の浮遊容量Csの充電電圧V6
(同図(k))も同期して低下し、この容量成分Csから
の電荷の放電は、ダイオードD1及びコンデンサC2を介し
て行われる。時刻t3において、ドライブ信号VAが低レベ
ルとなると、ドライブ回路2の出力信号V2(同図
(g))が低レベルとなり、スイッチング素子SW2がオ
フし、負荷回路の共振作用によって素子電圧V3は上昇し
て行く。このとき、容量成分Csがカレントミラー回路4
を通じて充電され、その充電電圧V6も上昇していく。こ
こで、カレントミラー回路4から容量成分Csへの充電電
流は、ドライブ信号VBによる信号伝達電流IBと同じ経路
に流れることになるので、出力電流I4が流れて、ドライ
ブ回路1への入力信号V4のレベルが上昇し、時刻t4でド
ライブ回路1の出力信号V1が高レベルとなる。故にスイ
ッチング素子SW1はオンとなるが、この時点では素子電
圧V3,V5は変化している途中であるため、容量成分C3,C4
の急速な充放電が行われる。この電流は波高値の高いも
ので、スイッチング損失となり、時にはスイッチング素
子SW1,SW2の破壊や雑音の発生原因となったりする。時
刻t5以降はドライブ信号VBが高レベルとなるので、スイ
ッチング素子SW1はオンし続け、電流I1(第8図
(m))が正方向に流れる。時刻t6でドライブ信号VB
低レベルとなり、再びスイッチング素子SW1がオフし
て、以下、この繰り返しで負荷回路に高周波電力を供給
するものである。
[発明が解決しようとする課題] 以上の説明から分かるように、従来例であっては、ド
ライブ信号VBが低レベルであっても、素子電圧V3の上昇
によって容量成分Csへの充電電流が流れて、これが恰も
信号伝達電流IBのように作用するために、スイッチング
素子SW1がオンしてしまうという問題があった。
そこで、第9図に示すように、信号伝達回路の容量成
分Csへ充電電流が流れようとするときに、ダイオードD2
とコンデンサC5及び抵抗R7よりなる電圧低下回路によっ
てカレントミラー回路4のエミッタ電位を低下させ、ド
ライブ回路1の入力信号V4を高レベルとせず、ドライブ
回路1の出力信号V1が高レベルとならないようにするこ
とが考えられる。
以下、その動作について第10図を参照しながら説明す
る。時刻t0において、ドライブ信号VB(第10図(b))
が低レベルになると、電流IB′,IB,I4(同図(c),
(d),(e))が流れなくなり、ドライブ回路1への
入力信号V4(同図(l)が低レベルとなり、ドライブ回
路1の出力信号V1(同図(f))が低レベルとなって、
スイッチング素子SW1がオフする。スイッチング素子S
W1,SW2の容量成分C3,C4によって素子電圧V3(同図
(h))は傾斜的に減少する。また、容量成分Csの蓄積
電荷は、ダイオードD1,D2とコンデンサC2を通る経路で
放電する。これにより容量成分Csの充電電圧が低下して
いく。さらに、電位V8はダイオードD2の順方向電圧下降
分だけ電位V7よりも高くなる。負荷回路に流れていた電
流はLC成分の共振作用によって流れ続けようとし、スイ
ッチング素子SW2を負方向に流れる。時刻t1以降はドラ
イブ信号VA(同図(a))が高レベルとなり、ドライブ
回路2の出力信号V2(同図(g))が高レベルとなっ
て、スイッチング素子SW2がオンされて、電流が正方向
に流れる。このとき、コンデンサC5が充電されるため、
電位V10は少し正の値になっている。時刻t2でドライブ
信号VAが低レベルになると、素子電圧V3は傾斜的に増加
して行き、容量成分Csも同時に充電されて行く。負荷回
路に流れていた電流は共振作用により流れ続けようと
し、時刻t2以降はスイッチング素子SW1を負方向に流
れ、このとき、素子電圧V3は増加中である。この充電に
より、コンデンサC5の電圧V9はほぼ一定値で、電位V8
びV10が急激に低下する。このため、電流I4は流れなく
なり、ドライブ回路1の入力信号V4も低レベルとなり、
出力信号V1は低レベルとなる。素子電圧V3が上昇し、容
量成分Csが充電されながら、充電電流が減ってくると、
電位V8及びV10は上昇して行く。
このように、容量成分Csの充電電流が流れる間は、カ
レントミラー回路4が動作を停止して、ドライブ回路1
の入力信号V4が低レベルとなるため、出力信号V1が高レ
ベルとなるような誤動作はなくなるものである。
時刻t3以降はドライブ信号VBが高レベルとなり、電流
IB′,IB,I4が流れて、ドライブ回路1の入力信号V4が高
レベルとなり、その出力信号V1も高レベルとなって、ス
イッチング素子SW1がオンされて、電流が正方向に流れ
る。時刻t4で再びドライブ信号VBが低レベルとなり、以
下、この繰り返しで負荷Zに電力を供給するものであ
る。
しかしながら、容量成分Csの値が比較的大きく、容量
成分Csの充電に伴って電位V8が大きくマイナス側へ引き
下げられるような場合には、第10図のXに示すような動
作波形となる。これは、容量成分Csの充電電流が、抵抗
R7、コンデンサC5、トランジスタTr3と流れるため、こ
の電流値が大きいと、コンデンサC5の電荷が多量に放出
され、時刻t2以降のコンデンサC5の電圧V9が低下するこ
とになるものである。このとき、電位V10も同時に低下
し、ドライブ回路1の入力信号V4も低下するから、出力
信号V1が高レベルとなってしまうような誤動作は生じな
いが、コンデンサC5の電圧V9の低下によりカレントミラ
ー回路4が完全に動作せず、規定の量の電流I4が流れる
ことがきず、時刻t3においても入力信号V4が低下して、
スイッチング素子SW1がオンすべきときに、オンしにく
くなるという問題がある。このため、コンデンサC5の充
電量を増加させるべく抵抗R2の値を低下させる等の対策
が必要となり、これによって消費電流が増大したり、容
量成分Csの大きさによっては動作が不安定になるという
問題があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、信号伝達回路の容量成分への
充電電流が恰も信号伝達電流のように作用することを防
止して、信頼性を向上せしめたインバータ装置を提供す
ることにある。
[課題を解決するための手段] 本発明にあっては、上記の課題を解決するために、第
1図に示すように、直流電源Vに第1及び第2のスイッ
チング素子SW1,SW2の直列回路を接続し、第1及び第2
のスイッチング素子SW1,SW2にてスイッチングされた出
力により交流駆動される負荷回路を備え、第1のスイッ
チング素子SW1をオン・オフさせる第1のドライブ信号V
Bと、第2のスイッチング素子SW2を第1のスイッチング
素子SW1と同時にはオンしないようにオン・オフさせる
第2のドライブ信号VAとを発生する発振回路5を、第2
のスイッチング素子SW2と同電位側に備え、発振回路5
から第1のスイッチング素子SW1に第1のドライブ信号V
Bを絶縁素子を介さずに電流信号IBとして伝達する信号
伝達回路を備え、前記信号伝達回路は、発振回路5から
出力される前記第1のドライブ信号VBにより導通制御さ
れる第3のスイッチング素子(トランジスタTr2)を含
む低電位側回路(カレントミラー回路3)と、第1のス
イッチング素子SW1の両端に少なくとも第1の抵抗R2
介して接続された第1のコンデンサC5を電源とし、第3
のスイッチング素子(トランジスタTr3)に流れる電流
を受けて導通制御される第4のスイッチング素子(トラ
ンジスタTr4)を含む高電位側回路(カレントミラー回
路4)とから構成され、前記信号伝達回路における高電
位側回路(カレントミラー回路4)の出力と第1のスイ
ッチング素子SW1の制御電極との間にドライブ回路1を
備え、第1及び第2のスイッチング素子SW1,SW2の接続
点に負極側を接続されて前記ドライブ回路1の電源とな
る第2のコンデンサC2を第1のスイッチング素子SW1
両端に少なくともダイオードD2と限流要素(抵抗R2)を
介して接続し、信号伝達回路における低電位側回路(カ
レントミラー回路3)の容量成分Csへの充電電流が流れ
ている間は信号伝達回路における高電位側回路(カレン
トミラー回路4)の電位を低下させて、信号伝達動作を
停止させるように第1及び第2のスイッチング素子SW1,
SW2の接続点と前記高電位側回路(カレントミラー回路
4)の電位V10の基準となる第1のコンデンサC5の負極
との間に第2の抵抗R7を挿入して成るインバータ装置に
おいて、信号伝達回路における高電位側回路(カレント
ミラー回路4)の電位低下時に導通して、第1及び第2
のスイッチング素子SW1,SW2の接続点から前記容量成分C
sの方向に前記充電電流が第2の抵抗R7と第1のコンデ
ンサC5を迂回して流れるように単一方向性素子(ダイオ
ードD3)を接続したものである。
[作 用] 本発明にあっては、このように、信号伝達回路におけ
る高電位側回路(カレントミラー回路4)の電位低下時
に、容量成分Csへの充電電流をバイパスする、つまり、
迂回させるための単一方向性素子(ダイオードD3)を設
けたので、容量成分Csの充電電流がカレントミラー回路
4の電源用コンデンサC5を通らない。したがって、コン
デンサC5の電荷は大きく減少せず、その電圧V9が低下し
にくくなり、消費電流が増大することはなくなるもので
ある。
[実施例] 以下、本発明の実施例について説明する。なお、実施
例回路において、従来回路と同一の機能を有する部分に
は同一の符号を付して重複する説明は省略する。
実施例1 第1図は本発明の第1実施例の回路図であり、第2図
はその動作波形図である。本実施例にあっては、第9図
の従来例においてダイオードD3を図示のように追加した
ものであり、電位V8がマイナス電圧になるときには、ダ
イオードD3が導通して、抵抗R7、コンデンサC5の経路を
通さずに、ダイオードD3を通して容量成分Csに充電電流
を流すことにより、コンデンサC5の電荷放出を防止する
ものである。
以下、本実施例の動作について詳述する。時刻t0にお
いて、ドライブ信号VBが低レベルになると、電流IB′,I
B,I4が流れなくなり、ドライブ回路1への入力信号V4
低レベルとなり、ドライブ回路1の出力信号V1が低レベ
ルとなってスイッチング素子SW1がオフする。スイッチ
ング素子SW1,SW2の容量成分C3,C4によって素子電圧V3
傾斜的に減少する。容量成分Csの電荷は、ダイオード
D1,D2、コンデンサC2を通り放電する。これにより、電
位V8は電位V7よりもダイオードD2の順方向電圧降下分だ
け高くなる。負荷回路に流れていた電流は流れ続けよう
とし、スイッチング素子SW2を負方向に流れる。スイッ
チング素子SW1がオフの間は、コンデンサC2に充電が行
われるため、電位V8は電位V7よりも高くなる。時刻t1
ドライブ信号VAが高レベルとなり、スイッチング素子SW
2が正方向にオンする。電位V10もコンデンサC5の充電の
ため、正の値となり、ドライブ回路1の入力信号V4は同
様に少し正の値となっている。また、コンデンサC5の電
圧V9も上昇して行く。
時刻t2でドライブ信号VAが低レベルとなり、スイッチ
ング素子SW2がオフする。スイッチング素子SW2に流れて
いた電流は流れ続けようとし、素子電圧V3が傾斜的に上
昇して行く。同時に、容量成分Csへの充電が始まり、こ
のため、電位V8,V10は急激に低下していく。ドライブ回
路1の入力信号V4もこれにより引き下げられ、出力信号
V1がこのとき高レベルになることはない。電圧V8が負電
圧になろうとするときに、ダイオードD3がオンする。こ
れにより、容量成分Csの充電電流は、ほとんどダイオー
ドD3を介して流れる。故に、コンデンサC5の放電は減少
し、コンデンサC5の電圧V9が大きく低下することはな
い。軸国t23以降において、容量成分Csの充電電流は減
少し、電位V8は上昇し始め、コンデンサC5の放電は更に
減少し、時刻t3に達する。ここで、コンデンサC5の抵抗
R2からの充電は、時刻t0から時刻t3の間に行われるた
め、この間では、コンデンサC5は放電しにくい傾向には
ある。時刻t3で再びドライブ信号VBが高レベルとなり、
以下、この繰り返しによって動作する。
このように、本実施例では、ダイオードD3を付加する
ことによって、コンデンサC5の電荷が放電しにくくな
り、消費電流の少ない安定した回路となるものである。
実施例2 第3図は本発明の第2実施例の要部回路図である。本
実施例にあっては、ドライブ回路1について、スイッチ
ング素子SW1へ駆動電流を直接供給するトランジスタT
r7,Tr8よりなる駆動部と、トランジスタTr5,Tr6と抵抗R
5,R6よりなる前段部に分けて、前段部と駆動部の間に、
ダイオードD2を挿入したものである。この場合にも、容
量成分Csの充電電流が流れている間は、ドライブ回路1
の入力信号V4が低レベルとなり、さらに前段部のトラン
ジスタTr5,Tr6も不動作となるために、実施例1と同様
の効果が得られるものである。そして、その上に、ダイ
オードD3が付加されたことにより、実施例1と同様に、
コンデンサC5の放電が少なくなるという効果が得られる
ものである。
なお、抵抗R7はダイオードD2と共にコンデンサC5の電
圧をほぼそのままにして、容量成分Csの充電電流が流れ
ている間、カレントミラー回路4とコンデンサC5の全体
の電位を低下させ得る箇所に挿入すれば、何処に挿入し
ても良い。
実施例3 第4図は本発明の第3実施例の回路図である。本実施
例では、実施例2におけるダイオードD3の代わりに、ツ
ェナダイオードZD1を設けたものである。ツェナダイオ
ードZD1は逆方向電圧の安定化効果があるので、スイッ
チング素子SW1がオンした時に電圧V7,V8が上昇し過ぎる
ことを防止でき、ドライブ回路1の破壊を防止できる。
また、ツェナダイオードZD1が順方向にオンすることを
利用して、実施例1,2におけるダイオードD3と同様に、
容量成分Csの充電電流をバイパスし、コンデンサC5の放
電を抑制しているものである。
実施例4 第5図は本発明の第4実施例の要部回路図である。本
実施例では、実施例1におけるダイオードD3のカソード
を、トランジスタTr3,Tr4のエミッタに代えて、トラン
ジスタTr2のコレクタに直接接続したものであり、この
場合にも実施例1と同様の効果が得られるものである。
上記各実施例においては、信号伝達回路として不飽和
領域で動作するカレントミラー回路3,4を用いた構成と
なっているが、第6図に示すようなトランジスタTr2,Tr
4による飽和型のスイッチング回路を用いる場合にも、
本発明を適用することができる。第6図に示す信号伝達
回路にあっては、トランジスタTr4は抵抗R8,R3に直列に
接続されて、コンデンサC2(図示せず)の両端に接続さ
れている。トランジスタTr4のベース・エミッタ間に
は、抵抗R9が接続されている。トランジスタTr4のベー
スは抵抗R10を介して、トランジスタTr2のコレクタに接
続されている。ドライブ信号VBが高レベルのときには、
抵抗R11を介してトランジスタTr2にベース電流が流れ
て、トランジスタTr2がオンする。このとき、抵抗R9,R
10を介して電流が流れ、抵抗R9に生じる電圧により、ト
ランジスタTr4がオンし、抵抗R8,R3に電流が流れ、抵抗
R8,R3の接続点に信号V4が生じて、ドライブ回路1(図
示せず)に高レベルの信号が入力される。ドライブ信号
VBが低レベルのときには、ドライブ回路1に低レベルの
信号が入力される。このような信号伝達回路において
も、トランジスタTr2がオフしたときに、そのコレクタ
・エミッタ間の容量成分Csへの充電電流による誤動作が
生じるので、本発明を適用する意義がある。
なお、フルブリッジ構成のインバータ装置、つまり、
第3及び第4のスイッチング素子の直列回路を直流電源
Vと並列に接続し、負荷回路を第1及び第2のスイッチ
ング素子の接続点と第3及び第4のスイッチング素子の
接続点との間に接続し、互いに対角方向のスイッチング
素子を同時にオン・オフし、負荷回路に交番する電流を
供給するようにしたインバータ装置においても、本発明
を適用することができる。
[発明の効果] 本発明は上述のように、直列接続された第1及び第2
のスイッチング素子を有し、第2のスイッチング素子と
同電位の発振回路から電位の異なる第1のスイッチング
素子へ絶縁素子を介さずに信号伝達を行うようにしたイ
ンバータ装置において、信号伝達回路の容量成分への充
電電流が流れている間は信号伝達回路の動作を停止させ
るべく、信号伝達回路における高電位側回路の電位を低
下させ、このときに容量成分への充電電流をバイパスす
る単一方向性素子を設けたので、信号伝達回路における
高電位側回路の電源電圧が前記容量成分への充電電流に
より変動することがなく、消費電力の低減と信頼性の向
上を図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の回路図、第2図は同上の
動作波形図、第3図は本発明の第2実施例の要部回路
図、第4図は本発明の第3実施例の要部回路図、第5図
は本発明の第4実施例の要部回路図、第6図は本発明に
用いる他の信号伝達回路の回路図、第7図は従来例の回
路図、第8図は同上の動作波形図、第9図は他の従来例
の回路図、第10図は同上の動作波形図である。 Vは直流電源、SW1,SW2はスイッチング素子、3,4はカレ
ントミラー回路、5は発振回路、VA,VBはドライブ信
号、Csは容量成分、D2,D3はダイオード、R4,R7は抵抗、
C5はコンデンサである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直流電源に第1及び第2のスイッチング素
    子の直列回路を接続し、第1及び第2のスイッチング素
    子にてスイッチングされた出力により交流駆動される負
    荷回路を備え、第1のスイッチング素子をオン・オフさ
    せる第1の信号と、第2のスイッチング素子を第1のス
    イッチング素子と同時にはオンしないようにオン・オフ
    させる第2の信号とを発生する発振回路を、第2のスイ
    ッチング素子と同電位側に備え、発振回路から第1のス
    イッチング素子第1の信号を絶縁素子を介さずに電流信
    号として伝達する信号伝達回路を備え、前記信号伝達回
    路は、発振回路から出力される前記第1の信号により導
    通制御される第3のスイッチング素子を含む低電位側回
    路と、第1のスイッチング素子の両端に少なくとも第1
    の抵抗を介して接続された第1のコンデンサを電源と
    し、第3のスイッチング素子に流れる電流を受けて導通
    制御される第4のスイッチング素子を含む高電位側回路
    とから構成され、前記信号伝達回路における高電位側回
    路の出力と第1のスイッチング素子の制御電極との間に
    ドライブ回路を備え、第1及び第2のスイッチング素子
    の接続点に負極側を接続されて前記ドライブ回路の電源
    となる第2のコンデンサを第1のスイッチング素子の両
    端に少なくともダイオードと限流要素を介して接続し、
    信号伝達回路における低電位側回路の容量成分への充電
    電流が流れている間は信号伝達回路における高電位側回
    路の電位を低下させて、信号伝達動作を停止させるよう
    に第1及び第2のスイッチング素子の接続点と前記高電
    位側回路の電位の基準となる第1のコンデンサの負極と
    の間に第2の抵抗を挿入して成るインバータ装置におい
    て、信号伝達回路における高電位側回路の電位低下時に
    導通して、第1及び第2のスイッチング素子の接続点か
    ら前記容量成分の方向に前記充電電流が第2の抵抗と第
    1のコンデンサを迂回して流れるように単一方向性素子
    を接続したことを特徴とするインバータ装置。
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