JP2772587B2 - 電動射出成形機の金型保護制御方法及び装置 - Google Patents

電動射出成形機の金型保護制御方法及び装置

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JP2772587B2
JP2772587B2 JP3040448A JP4044891A JP2772587B2 JP 2772587 B2 JP2772587 B2 JP 2772587B2 JP 3040448 A JP3040448 A JP 3040448A JP 4044891 A JP4044891 A JP 4044891A JP 2772587 B2 JP2772587 B2 JP 2772587B2
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/84Safety devices
    • B29C45/844Preventing damage caused by obstructions or foreign matter caught between mould halves during mould closing, e.g. moulded parts or runners

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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電動式射出成形機にお
ける金型保護制御方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】射出成形機においては、型閉じ工程中金
型間に成形された成形品等の異物がある場合、そのまま
型閉じを行なうと金型自体を破損させる恐れがあるの
で、通常金型保護区間を設け、その間は、低速低圧力で
可動側金型を駆動し金型保護制御を行なっている。
【0003】この金型保護制御として一般的に採用され
ている方法は、金型保護開始時点になると金型保護タイ
マをスタートさせ、該タイマがタイムアップする前に、
金型タッチ位置等に設けられた近接スイッチ等のセンサ
がオンになれば、異物が介在しないとして、そのまま型
締めを行ない、上記センサがオンになることなく上記タ
イマがタイムアップすると、金型保護異常検出回路を作
動させてアラーム等を発生させ、また、可動金型の移動
を停止させる方法が採用されている。
【0004】さらに、電動式射出成形機においては、金
型保護開始位置に可動金型が達すると可動金型を駆動す
るサーボモータの出力トルクを制限し低トルクで駆動
し、所定時間内に金型タッチ位置に達しなければ、アラ
ーム等を出力するような金型保護制御方法も採用されて
いる(特開昭61−1148354号公報,特開昭63
−286315号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の金型保
護制御方法においては、低圧力であるとしても、タイマ
で計時する所定時間、型締力が異物を介して両金型にか
かることになるので、金型保護異常検出回路が作動した
ときには、金型のキャビティ内に不必要な圧力がかかっ
ており、金型のキャビティ構造によっては金型を破損さ
せる場合がある。
【0006】そこで本発明の目的は、金型にできるだけ
余分な圧力をかけることなく金型保護機能を達成できる
金型保護制御方法及び装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】可動側金型位置を検出す
る位置検出手段、可動金型に加わる負荷を検出する負荷
検出手段(可動金型を駆動するサーボモータのサーボ回
路で検出される位置偏差を検出する手段、若しくは該サ
ーボモータの駆動電流を検出する手段、またはタイバー
若しくは型締機構の一部に取り付けられた型締力検出セ
ンサ)を設け、金型間に異物がない状態で型閉じを行な
い少なくとも金型保護区間において複数設定された可
動金型位置に対して、可動金型に加わる負荷を検出し記
憶手段に記憶しておき、型閉じが開始される毎、上記
置検出手段及び負荷検出手段で可動金型の位置及び上記
負荷を検出し、上記設定された位置に対応する検出負荷
と記憶された負荷とを比較手段で比較し、検出負荷が記
憶された負荷より所定値以上のときに金型保護異常検出
手段を作動させるようにすることによって上記課題を解
決した。
【0008】
【作用】金型間に異物がない状態であれば、型閉じ工程
中可動金型位置に対する該可動金型にかかる負荷のパタ
ーンはほぼ同一パターンとなる。すなわち、金型がタッ
チするまでは可動金型にかかる負荷は可動金型を取り付
けた可動プラテンが移動する時のタイバーとの摩擦抵抗
程度であり、型閉じ速度及び速度切換え等で多少変動が
あるとしても、ほぼ一定である。そして、可動金型にか
かる負荷は、型締力検出センサをタイバー若しくは型締
機構の一部に取り付けて検出することもできる。また、
上記負荷に打ち勝つように可動金型を駆動するサーボモ
ータが出力トルクを出力するものであるので、該サーボ
モータの駆動電流を検出することによっても検出でき
る。さらに、負荷の変動は可動金型を駆動するサーボモ
ータへの移動指令に対してサーボモータの追従おくれの
変動を伴うので、位置偏差を検出することでも検出でき
る。そのため、可動金型の位置に応じて上記位置偏差、
サーボモータの駆動電流、及び型締力センサから検出さ
れる値を記憶しておけば、金型間に異物がない状態での
型締工程の上記位置偏差、サーボモータの駆動電流値若
しくは型締力センサから検出される値は記憶されている
可動金型の位置に対するパターンとほぼ同一パターンと
なる。しかし、異物が存在すると負荷が増大し、上記各
値は記憶されたものよりも大きくなるので、検出したこ
れらの値が記憶されているものより所定値以上になれ
ば、異物が存在するとして金型異常検出手段を作動させ
る。これにより、通常(金型間に異物がない状態)の時
よりも負荷が大きくなれば、その時点で、金型異常検出
手段が作動し、アラームをだすと共に運転を停止させ、
金型を保護し、金型に不必要な圧力をかける時間をわず
かにする。
【0009】
【実施例】図3は、本発明の一実施例を実施する電動射
出成形機の要部概要図で、固定プラテン1と可動プラテ
ン2間には、夫々金型4が固定され、可動プラテン2と
リアプラテン3間にはトグル機構5が配設され、可動プ
ラテン2を図示しないタイバーに沿って図3中左右に移
動できるようになっている。トグル機構5のクロスヘッ
ド7にはボールナットが固着され、該ボールナットはボ
ールネジ6に螺合し、ボールネジ6はプーリ8,タイミ
ングベルト10,プーリ9を介して型締用のサーボモー
タ11で駆動されるようになっている。また、サーボモ
ータ11の回転位置はパルスエンコーダ12によって検
出されるようになっている。以上のようなサーボモータ
で駆動されるトグル式型締機構は、従来のものと変りは
ないので、概略のみを示している。
【0010】図中、20は射出成形機を制御する制御装
置としての数値制御装置(以下、NC装置という)で、
該NC装置20はNC用のマイクロプロセッサ(以下、
CPUという)21とプログラマブルマシンコントロー
ラ(以下、PMCという)用のCPU22を有してお
り、PMC用CPU22には射出成形機のシーケンス動
作を制御するシーケンスプログラム等を記憶したROM
26がバス接続され、また、データの一時記憶等に利用
されるRAM27がバス接続されている。NC用CPU
21には、射出成形機を全体的に制御する管理プログラ
ムを記憶したROM24、データの一時記憶等に利用さ
れるRAM25、及び、射出用,クランプ用,スクリュ
ー回転用,エジェクタ用等の各軸のサーボモータを駆動
制御するサーボ回路がサーボインターフェイス28を介
して接続されている。なお、図3では型締用のサーボモ
ータ11,サーボ回路29のみ図示している。NC用C
PU21とPMC用CPU22はバスアービタコントロ
ーラ(以下、BACという)23でバス結合され、ま
た、該BAC23にはバブルメモリやCMOSメモリで
構成される不揮発性の共有RAM30,入力回路31,
出力回路32がバス接続され、該BAC23によって使
用するバスを制御するようになっている。
【0011】共有RAM30には、射出成形機の各動作
を制御するNCプログラム等を記憶するメモリ部と各種
設定値,パラメータ,マクロ変数を記憶するメモリ部を
有する。入力回路31には射出成形機に設けた各センサ
からの信号が入力されるようになっており、出力回路3
2は射出成形機に設けた各種アクチュエータに接続さ
れ、特に、該出力回路32からトルクリミット値をサー
ボ回路29に出力し、サーボ回路29から出力されるト
ルク指令値にリミットをかけてサーボモータ11の出力
トルクを制限する回路のみを図示している。なお、該サ
ーボ回路29には、サーボモータ11に取付けられたサ
ーボモータ11の回転位置を検出する位置検出器として
のパルスエンコーダ12の出力信号を入力し、サーボモ
ータ11の位置,速度等を制御するようになっている。
【0012】なお、各サーボモータを駆動制御する上記
サーボ回路は従来のサーボ回路と同一であり、特に、型
締用サーボモータ11のサーボ回路29の位置偏差を記
憶するエラーレジスタ(図示せず)の値はサーボインタ
フェイス28を介してNC用CPU21から読み取れる
ようになっている。すなわち、上記エラーレジスタはN
C用CPU21がサーボインタフェイス28を介して型
締用サーボモータ11のサーボ回路29に出力された移
動指令(分配パルス)を加算し、パルスエンコーダ12
から発生したフィードバックパルスを減じて位置偏差量
を常時記憶するものであるので、このエラーレジスタの
値を読み取ることによって位置偏差を読み取ることがで
きる。
【0013】また、BAC23には、オペレータパネル
コントローラ33を介してCRT表示装置付手動データ
入力装置(以下、CRT/MDIという)34が接続さ
れている。
【0014】射出成形機を稼動するにあたり、CRT/
MDI34により各種成形条件を設定し、共有RAM3
0に格納する。そして、本発明の金型保護制御を実施す
るために、本実施例においては、可動金型の位置(サー
ボモータ11の回転位置)に応じて位置偏差を記憶する
登録処理を開始させる。
【0015】まず、オペレータはCRT/MDI34か
ら金型保護登録指令を入力し、位置偏差を記憶させる可
動金型の位置Pi(i=1〜n)を入力する。なお、こ
の可動金型位置と可動金型を駆動する型締用サーボモー
タの回転移動位置とは一定の関係があるので、この型締
用サーボモータの回転移動位置を設定することによって
可動金型位置を設定するようにしている。また、通常可
動金型の位置の座標系は、設定型締力が得られる位置、
すなわち、トグル機構5のリンクが伸び切った状態のロ
ックアップ位置を原点とし、型開き方向をプラスの方向
としている。
【0016】金型保護登録指令が入力されると、NC用
CPU21は、図5に示すようなテーブルTBをRAM
25内に作成し、次に入力される可動金型の位置Piを
順次該テーブルTBに記憶する。なお、この可動金型の
位置Piを記憶する処理のフローチャートは省略してい
る。次に、オペレータが金型保護登録開始指令を入力す
るとNC用CPU21は初期設定でポインタiを「0」
にセットし、図1にフローチャートで示す登録処理を所
定周期毎開始する。
【0017】NC用CPU21は設定されている成形条
件の型閉じ速度、金型保護開始位置、金型保護速度、金
型保護のトルクリミット値、金型タッチ位置等の型締工
程の条件に基づいて従来の型締工程と同一の処理を行な
う(ステップS1)。この当該周期の型締工程の処理が
終了すると、本実施例においては、さらに、可動金型位
置P、すなわち、型締用サーボモータの回転位置を読み
出す(ステップS2)。NC用CPU21が型締用サー
ホモータ11のサーボ回路29にパルス分配した移動量
を積算する現在値レジスタが共有RAM25内に従来と
同様に設けられており、この現在値レジスタの値を読む
ことによって可動金型位置Pを読み出すことができる。
また、さらにこの現在値レジスタの値からサーボ回路中
のエラーレジスタに記憶されている位置偏差量を減じて
より正確な可動金型位置Pを求めるようにしてもよい。
【0018】次に、ポインタiに対応する設定位置Pi
を上記テーブルTBより読み出し検出した現在位置Pと
比較し(ステップS3)、検出現在位置Pが設定位置P
iより大きいならば、すなわち、設定位置Piに達して
いなければ当該周期の処理を終える。また、検出現在位
置Pが設定位置Pi以下であり、設定位置Piに達して
いれば、サーボ回路29中のエラーレジスタよりそのと
きの位置偏差Eを読み、該読み取った位置偏差Eをテー
ブルTBの設定位置Piに対応するアドレスに位置偏差
Eiとして書き込み、かつ、ポインタiを「1」インク
リメントする(ステップS4,S5)。次に、設定型締
力の位置まで可動金型が達しトグル機構5がロックアッ
プ状態に達した位置になっているか否か判断し(ステッ
プS6)、ロックアップが完了してなければ、当該周期
の処理は終了する。以下、各周期ごと上述した処理を行
なうことによって、設定された位置Pi毎にその位置に
達した時の位置偏差Eiが図5に示すようにテーブルT
Bに記憶されることになる。
【0019】かくして、型締工程が終了し、ロックアッ
プ完了したことをステップS6で検出すると、NC用C
PU21はCRT/MDI34のCRT画面に登録する
か否かのメッセージを表示し(ステップS7)、オペレ
ータが上述した型締工程中に金型間に異物が介在するこ
となく正常に型締工程が行なわれ、この時のデータ(位
置偏差)を登録するものとするものとして、登録指令を
入力すると(ステップS9)、NC用CPU21はRA
M25に記憶されているテーブルTBのデータを共有R
AM30に格納し(ステップS10)、登録処理を終了
する。
【0020】図4は型締速度,位置偏差,可動金型位置
(サーボモータの回転位置)の関係の一例を示したもの
で、設定された型締速度に応じて、またその速度変動に
応じて位置偏差が変動する。そこで、上述した処理によ
って任意に決めた設定可動金型位置Piに応じて位置偏
差Eiを記憶させ、可動金型位置に対する位置偏差のパ
ターンを記憶させることになる。
【0021】図4では設定可動金型位置Piを型締開始
時点からロックアップまでの間の位置を設定する例を記
載したが、最初に設定する可動金型位置P0を金型保護
開始位置以降にし、金型保護開始からロックアップまで
の位置を設定するようにすることで十分である。特に、
図4に示すように金型がタッチしてから型締力を発生す
る区間においては位置偏差が大きく変動するので、この
位置偏差が大きく変動する点を考慮して設定位置Piを
設定するようにしなければならない。
【0022】また、金型保護区間のみに位置Piを設定
しこの金型保護区間の位置偏差パターンを記憶させるよ
うにしてもよい。この場合の実施例は後述する。
【0023】こうして位置偏差パターンが登録され、そ
の後連続成形運転が開始され、型締工程になるとNC用
CPU21は図2に示す処理を所定周期毎実施する。
【0024】まず、従来と同様に設定型締条件に基づい
て型締処理を行ない(ステップS20)、次に可動金型
の現在位置Pを読み取り、該位置Pとポインタi(この
ポインタiは連続成形運転開始時の初期設定で「0」に
設定されている)に対応する設定位置Piを共有RAM
30に記憶するテーブルTBより読み出して比較し(ス
テップS22)、現在位置Pが設定位置Piより大きけ
れば当該周期の処理を終了し、現在位置Pが設定位置P
i以下ならば、そのときの位置偏差Eをサーボ回路29
のエラーレジスタより読み取り(ステップS23)、こ
の位置偏差Eとポインタiに対応する記憶位置偏差Eに
設定所定量αを加算した値と比較し(ステップS2
4)、検出位置偏差Eが大きければ、金型保護異常検出
装置を作動させてアラーム等を出力し、射出成形機の運
転を停止させる(ステップS28,S29)。また、検
出位置偏差Eの方が大きくなければ、ポインタiを
「1」インクリメントし(ステップS25)、ロックア
ップが完了してなければ(ステップS26)、当該周期
の処理を終了する。こうして所定周期毎上述した処理を
行ない、各設定位置Piにおける検出位置偏差Eが記憶
位置偏差Eiに所定量α加算した値を越えず、ロックア
ップ完了になると、ポインタiを「0」にセットし型締
処理を終了し次の工程の処理に移行する。
【0025】図6及び図7は本発明の他の実施例の登録
処理及び金型保護制御処理のフローチャートであり、該
実施例では、金型保護区間(若しくは型閉じ開始から金
型タッチまでの区間)のみ位置偏差パターンを記憶さ
せ、金型保護区間(若しくは型閉じ開始から金型タッチ
までの区間)のみ金型保護制御を行なうものである。
【0026】登録処理においては、図6に示すように、
各処理周期毎型締処理を行ない(ステップS30)、可
動金型位置Pを読み取り(ステップS31)、該読み取
った現在可動金型位置Pが設定金型タッチ位置PT以下
か否か判断し(ステップS32)、現在可動金型位置P
が金型タッチ位置PTより大きいときには現在可動金型
位置Pがポインタiに対応する設定位置Pi以下か否か
判断し(ステップS33)、以下でなければ当該周期の
処理を終了する。また、現在可動金型位置Pが設定位置
Pi以下であれば、そのときの位置偏差Eを読み(ステ
ップS34)、この位置偏差Eを設定位置Piに対応し
てテーブルTBに記憶させ、ポインタiを「1」インク
リメントし(ステップS35)、当該周期の処理を終了
する。
【0027】以下、金型タッチまで、設定された位置P
iに対してそのときの位置偏差EiをテーブルTBに格
納し、金型タッチ以後は、ステップS32からステップ
S36に移行し、ロックアップ完了までそのまま各周期
の処理を終了する。そして、ロックアップが完了する
と、登録するか否か表示し(ステップS37)、登録指
令を入力すると(ステップS38)、RAM25に記憶
する上記テーブルTBのデータを共有RAM30に格納
し(ステップS39)、登録処理を終了する。
【0028】かくして、金型タッチまでの可動金型位置
に対する位置偏差のパターンが登録記憶されることにな
る。
【0029】一方、連続成形運転を開始させると、型締
工程に入ると図7に示す処理を所定周期毎実施する。従
来と同様に型締処理を行ない、その後可動金型位置Pを
読み(ステップS40,S4)、この位置Pが金型タ
ッチ位置PT及び設定位置Pi(iは始めは「0」)よ
り大きければ(ステップS42,S43)そのまま当該
処理を終了する。また、金型タツチ位置PTまで達せず
設定されているポインタiに対応する位置Pi以下にな
ると、位置偏差Eを読み込みこの位置偏差Eがポインタ
iに対応する記憶位置偏差Eiに所定量αを加算した値
以上か否か判断し(ステップS44,S45)、以上で
なければポインタiを「1」インクリメントする(ステ
ップS46)。また、検出位置偏差EがEi+αょり大
きければ金型保護異常検出装置を作動させて射出成形機
の運転を停止させる(ステップS49,S50)。各設
定位置Piに対して検出される位置偏差EがEi+αよ
り小さく可動金型位置Pが金型タッチ位置PTに達する
と、以後の処理周期からは、位置偏差の比較を行なわ
ず、ロックアップまでステップS40,S41,S4
2,S47の処理を行なう。そして、ロックアップが完
了すると、ポインタiを「0」にセットして(ステップ
S48)、型締工程の処理を終了し次の工程に移行す
る。
【0030】上述した各実施例で、設定した位置Piに
対して位置偏差Eiを一回の型締工程の動作で登録する
ようにしたが、金型保護登録開始指令により複数回の型
締動作を行なわせ、各型締動作で各位置の位置偏差Ei
を記憶し、平均した位置偏差Eiを求めてこの平均位置
偏差Eiをそれぞれ記憶するようにしてもよい。
【0031】この場合は、金型保護登録開始指令でま
ず、指標nを「0」にセットし図1,図6の処理を各処
理周期毎開始するが図1のステップS6、図6のステッ
プS36でロックアップが完了すると次に型開き処理を
行なわせ、型開き処理が終了すると、上記指標nを
「1」インクリメントし、この指標が設定数に達してな
ければ、再び図1,図6の処理を行なわせ、上記指標n
が設定数に達すると、ステップS7,S9若しくはステ
ップS37,S38の処理を行ない、登録指令が入力さ
れると、記憶している各位置Piの位置偏差の平均を取
ってこの平均値を各位置に対する位置偏差Eiとしてか
ら、共有RAM30に記憶させるようにすればよい。
【0032】さらに、上記各実施例では、位置偏差によ
って可動金型にかかる負荷を検出し、金型間に異物があ
り、正常な状態の型締工程の負荷パターンとは異なると
き金型保護異常として検出するようにしたが、位置偏差
の代わりに型締用サーボモータ11の駆動電流を用いて
もよい。すなわち、可動金型にかかる負荷が変動すれ
ば、サーボモータの駆動電流も変動することになるの
で、正常型締工程時この駆動電流の可動金型位置に対す
るパターンを記憶させておき、連続成形時に検出される
各設定可動金型位置における検出駆動電流と記憶値とを
比較するようにしてもよい。この場合には、サーボ回路
29からサーボモータに対して出力されるトルク指令値
(駆動電流に比例する)を検出してもよく、また、実際
に駆動電流を検出器で検出しA/D変換して入力回路3
1に入力するようにしてもよい。
【0033】さらに、可動金型にかかる負荷を、タイバ
ー若しくはトグル機構の例えばクロスヘッドに歪みセン
サ等の圧力センサを取りつけ検出し、これをA/D変換
して入力回路に入力し検出するようにしてもよい。
【0034】また、上記実施例ではトグル式型締機構に
ついて説明したが、クランク式型締機構、または直動式
型締機構(モータの回転運動を直線運動に変換して型締
を行なう型締機構)を用いた射出成形機に対しても本発
明を適用することができることはもちろんである。
【0035】
【発明の効果】本発明においては、金型間に成形品等の
異物が介在せず正常な型締が行われた時の、少なくとも
金型保護区間におれる設定可動金型位置における負荷
(位置偏差,型締用サーボモータの駆動電流,タイバー
またはトグル機構に取り付けられた圧力センサで検出さ
れる値)を記憶して、連続成形時には可動金型位置が設
定位置に達する毎上記負荷を検出し、この負荷と記憶し
ている負荷を比較して、検出負荷が記憶負荷より所定値
以上のとき金型保護異常検出手段を作動させ、アラーム
等を発生させて、射出成形機の運転を停止するようにし
たので、金型間に異物が存在する場合でも、直ちにこれ
を発見し型締動作が停止するので金型のキャビティを破
損させるようなことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の位置偏差登録処理のフロー
チャートである。
【図2】同実施例における金型保護制御処理のフローチ
ャートである。
【図3】同実施例を実施する電動式射出成形機の要部ブ
ロック図である。
【図4】型締速度,位置偏差,可動金型位置(サーボモ
ータの回転位置)の関係の一例を示す図である。
【図5】同実施例における設定可動金型位置に対する位
置偏差を記憶するテーブルの説明図である。
【図6】本発明の他の実施例の位置偏差登録処理のフロ
ーチャートである。
【図7】同他の実施例における金型保護制御処理のフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1 固定プラテン 2 可動プラテン 4 金型 5 トグル機構 11 サーボモータ 12 パルスコーダ 20 数値制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−19425(JP,A) 特開 平2−147222(JP,A) 特開 平2−54943(JP,A) 特開 昭62−130819(JP,A) 特開 平4−54120(JP,A) 実開 昭63−136918(JP,U) 実開 平1−139520(JP,U) 特公 平1−52165(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29C 45/04,45/26 - 45/38 B29C 45/64 - 45/70,45/76 B22D 17/26 B29C 33/22,33/24

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金型間に異物がない状態で型閉じを行な
    い少なくとも金型保護区間において複数設定された可動
    金型位置に対して、可動金型に加わる負荷を記憶してお
    き、型閉じが開始される毎、上記可動金型の位置及び上
    記負荷を検出し、上記設定された位置に対応する検出負
    荷と記憶された負荷と比較し、検出負荷が記憶された負
    荷より所定値以上のときに金型保護異常検出手段を作動
    させ、運転を停止させる電動射出成形機の金型保護制御
    方法。
  2. 【請求項2】 上記負荷は可動金型を駆動するサーボモ
    ータのサーボ回路で検出される位置偏差の値とする請求
    項1記載の電動射出成形機の金型保護制御方法。
  3. 【請求項3】 上記負荷は可動金型を駆動するサーボモ
    ータの駆動電流の値とする請求項1記載の電動射出成形
    機の金型保護制御方法。
  4. 【請求項4】 上記負荷はタイバー若しくは型締機構の
    一部に取り付けられた型締力検出センサからの検出値と
    する請求項1記載の電動射出成形機の金型保護制御方
    法。
  5. 【請求項5】 可動金型に加わる負荷を検出する負荷検
    出手段と、可動金型位置を検出する位置検出手段と、金
    型間に異物がない状態で型閉じを行ない上記位置検出手
    段で検出された設定可動側金型位置に対して上記負荷検
    出手段で検出された負荷を記憶する記憶手段と、型閉じ
    が開始される毎、上記位置検出手段と負荷検出手段で可
    動金型の位置及び上記負荷を検出し、上記設定された位
    置に対応する検出負荷と記憶された負荷とを比較する比
    較手段と、検出負荷が記憶された負荷より所定値以上の
    ときに作動する金型保護異常検出手段とを備える電動射
    出成形機の金型保護制御装置。
  6. 【請求項6】 上記負荷検出手段は可動金型を駆動する
    サーボモータのサーボ回路で検出される位置偏差の値を
    検出する手段である請求項5記載の電動射出成形機の金
    型保護制御装置。
  7. 【請求項7】 上記負荷検出手段は可動金型を駆動する
    サーボモータの駆動電流の値を検出する手段である請求
    項5記載の電動射出成形機の金型保護制御装置。
  8. 【請求項8】 上記負荷検出手段はタイバー若しくは型
    締機構の一部に取り付けられた型締力検出センサである
    請求項5記載の電動射出成形機の金型保護制御装置。
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