JP2771407B2 - 撓み噛合い式歯車噛合構造 - Google Patents

撓み噛合い式歯車噛合構造

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JP2771407B2 JP32409392A JP32409392A JP2771407B2 JP 2771407 B2 JP2771407 B2 JP 2771407B2 JP 32409392 A JP32409392 A JP 32409392A JP 32409392 A JP32409392 A JP 32409392A JP 2771407 B2 JP2771407 B2 JP 2771407B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小型の減速機、あるい
は増速機に適用するのに好適な、撓み噛合い式の歯車噛
合構造、即ちいわゆる波動歯車構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、撓み噛合い式歯車噛合構造に関す
る技術として、例えば特開昭63−130949号公報
に記載のものが知られている。以下、これについて説明
する。
【0003】図3はこの従来技術の構造を示す断面図、
図4は図3のIV−IV線断面図である。この構造は一般に
波動歯車構造とも呼ばれている。
【0004】入力回転軸21には外スプライン22Aが
設けられており、該外スプライン22Aが、波動発生器
となる偏心体23に設けられた内スプライン22Bと結
合している。これらの偏心体23の外周には偏心体軸受
24が設けられている。偏心体軸受24の外周には外歯
歯車28が設けられており、該外歯歯車28はフランジ
部29、円環部30及び外歯部31とから構成されてい
る。外歯歯車28の外歯部31は偏心体軸受24の外輪
27の外周に位置している。
【0005】前記において、外輪27、円環部30及び
外歯部31は弾性変形可能となっている。外歯部31に
設けられた外歯31Aは、トロコイド歯形等からなって
おり、該外歯31Aは、内歯歯車32に回転可能に支持
されたピンにより構成された内歯33Aに噛合してい
る。
【0006】内歯歯車32の内歯(ピン)33Aの数に
対して、外歯31Aの数は2歯だけ少なくなっている。
そして、外歯31Aの形状は、転円と基円の半径比が整
数であるエピトロコイド平行曲線の2個を、位相をずら
せて重ね合わせ、重なり合った個々の曲線のうち最も内
側にある曲線部分を歯形曲線としたものであり、特公昭
58−42382号(特許第1208548号)として
公知のものである。
【0007】入力回転軸21の回転は波動発生器(偏心
体23)の回転となり、偏心体23は偏心体軸受24を
介して外歯歯車28の外歯部31を変形させる。偏心体
23の突部により変形させられた外歯部31は、その外
歯31Aが内歯(ピン)33Aと噛合し、偏心体23の
1回転の間に外歯31Aとピン33Aとの歯数差だけ位
相がずれ、そのずれが外歯歯車28の回転となって出力
軸34に伝達される。本例では具体的には外歯31Aが
100歯、内歯(ピン)33Aが102歯あり、その歯
数差は2であり減速比は(−2/100=−1/50)
となる。
【0008】内歯歯車32はこの実施例では固定されて
いる。しかしながら、外歯歯車28と内歯歯車32とは
一方を固定すると他方が出力側となる相対的なものであ
り、又、入力回転軸は出力軸を入力側とすれば増速して
取り出す出力軸ともなる。
【0009】この様な従来公知の歯車装置では、内歯歯
車32の円弧歯形部分である内歯(ピン)33Aとトロ
コイド歯形等からなる外歯歯車28の外歯31Aを噛み
合わせるようにしたものであるため、内歯歯車32と外
歯歯車28は一つの接触点をもって接触する。
【0010】したがって、同一半径の円弧歯形よりなる
内歯歯車32では、歯面の面圧の制限に応じて、概ねそ
の負荷荷重が決まってしまい、波動歯車装置の小型化、
高負荷容量化には限界があった。
【0011】一方、内歯歯車の歯形に円弧歯形(外ピ
ン)を用い、更に剛性を有する外歯歯車の歯形にトロコ
イド系歯形を用いた「歯数差1」の遊星歯車減速機(出
願人所有に係る登録商標<サイクロ減速機>として周
知)において、例えば特公昭63−4056号(特許第
1467598号)に示されるように、歯形の改良によ
り前述の問題(歯面の負荷荷重の制限)の解決を図った
技術が提案されている。
【0012】この技術内容を、図5〜図9を用いて簡単
に説明する。
【0013】図5は、この遊星歯車減速機の一部を破断
して示した全体概略図である。図6は、図5のVI−VI線
に沿った断面図に相当し、図7、図8、図9は、図6の
荷重伝達に有効なa 、b 、c 部分を拡大して示したもの
である。
【0014】これらの図面から明らかなように、内歯歯
車1′は、相隣接する円弧歯形部分P、Pと、外歯歯車
2の歯形がエピトロコイド平行曲線であるときの相手歯
形として求めた内歯歯車1′の歯形部分Qとから合成し
た、両端に円弧歯形を含むトロコイド内包絡線を歯形と
したものである。
【0015】このような内歯歯車1′とエピトロコイド
平行曲線を歯形とする外歯歯車2とを噛合させると、内
歯歯車1′と外歯歯車2とは、両者の接触点(噛合点)
が荷重伝達に有効な位置において内歯歯車1′の歯形を
構成する包絡線の円弧歯形部分Pの接触点の他に、歯形
部分Qにおいても接触点を持つ2点接触で噛合する。
【0016】そして、この2つの接触部分は共に歯車の
機構学的な歯形の条件を満足しているため、各々の2つ
の接触点は動力伝達に有効に作用する。この結果、歯面
の負荷荷重の向上を達成しているものである。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】今、前述した波動歯車
装置に、上記特公昭63−4056の歯形(歯数差1の
場合の2点接触歯形)を適用する場合を考える。
【0018】この場合、上記遊星歯車減速機では外歯歯
車と内歯歯車の歯数差が1であるのに対し、波動歯車装
置では歯数差を2以上の整数にする必要がある。これは
波動歯車装置においては、動力学的なバランスから歯数
差は、波動発生器となる偏心体23の突部の整数倍であ
ることが望ましいためである。即ち、偏心体23の突部
が荷重をバランスさせる為に一般に2以上であるので、
歯数差も2以上の整数が望ましいということになるため
である。
【0019】従って、このままでは上記2点接触歯形を
波動歯車装置に直接適用することはできない。
【0020】本発明者らは、このような点に鑑み、従来
の遊星歯車減速機において用いられている歯数差1の2
点接触歯形を基本にして内歯と外歯の歯形を構成するこ
とにより、歯数差が2以上となる撓み噛合式歯車噛合構
造への適用を可能とし、軽量、コンパクトで高性能な減
速機あるいは増速機を実現できるようにした撓み噛合い
式歯車噛合構造を先に提案した(特願平4−14251
5:平成4年6月3日)。
【0021】この構造は、剛性を有した内歯歯車と、該
内歯歯車に内接噛合する可撓性を有した外歯歯車と、該
外歯歯車を撓ませて変形させる波動発生器と、を備えた
撓み噛合い式歯車噛合構造において、前記外歯歯車と内
歯歯車の歯数差をi (i :2以上の整数)とし、前記外
歯歯車の歯形は、i 個のエピトロコイド平行曲線を互い
に位相をずらせて重ね合わせた時にできる最も内側の曲
線を基準にして構成し、又、前記内歯歯車の歯形は、前
記エピトロコイド平行曲線と噛合うi 個のトロコイド内
包絡線を互いに前記外歯歯車と同量だけ位相をずらせて
重ね合わせた時にできる最も内側の曲線を基準にして構
成したものである。
【0022】この結果、前記特公昭63−4056号公
報に記載の歯数差1の2点接触歯形を歯数差が2以上の
波動歯車装置にも良好に適用することができ、外歯歯車
の外歯と内歯歯車の内歯とを、荷重伝達に有効な位置に
おいて多点接触(噛合)させることができるようになっ
た。
【0023】ところで、図10は歯数差i =2の場合を
示したものであるが、各々のエピトロコイド平行曲線に
ついて見ると、曲線の谷にあたる部分のみが外歯131
Aを形成していることが分かる。
【0024】図11は、エピトロコイド平行曲線のう
ち、実際に外歯を形成する部分が曲線の重ね合せの数i
によってどう変化するを示したものである。図11中の
点Aが谷の最凹部、点Fが山の最凸部を示し、曲線A
F、AE、AD、AC、ABが、各々i =1、2、4、
6、8の場合に外歯を形成する部分となる。
【0025】このように、撓み噛合い式歯車噛合構造で
は動力学的なバランスをとるため、あるいは噛合部1歯
当りの負担を低減するため、i 箇所で内歯歯車と外歯歯
車とを噛合させることが多く、従って内歯歯車と外歯歯
車の歯数差i も2以上となり、該歯数差i はどうしても
大きくなり易い。
【0026】しかるに、このように歯数差i が大きくな
る程、谷付近の限られた部分のみが現実に歯形を形成し
て前述の噛合に利用されるようになるという問題が発生
する。しかも、2点接触噛合の場合、図7、図8、図9
で示されるように、噛合の浅い状態では1つであった接
触点が、噛合が深くなっていく過程のある時点から2つ
に分かれ、各々山側と谷側に移動していくものである。
このため、歯数差i が2より大きく、噛合が更に深くな
ると、山側の接触点は、エピトロコイド平行曲線のうち
実際に歯形としては利用されない仮想部分に入ってしま
うため、接触点は谷側のみの1つに戻ることになり、結
局2点接触噛合という特徴を十分に活かすことが現実と
してできなくなる。
【0027】本発明は、このような問題に鑑みて成され
たものであって、歯数差i が大きく、従って2点接触噛
合の歯形構造を有効利用できないような状況にあって
も、これをより有効に利用することができ、1歯1歯が
より大きな負荷荷重に耐え得るような撓み噛合い式歯車
噛合構造を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明は、剛性を有した
内歯歯車と、該内歯歯車に内接噛合可能な可撓性を有し
た外歯歯車と、該外歯歯車と撓み変形させることによっ
て前記内歯歯車と外歯歯車との内接噛合を実現させる波
動発生器と、を備えた撓み噛合い式歯車噛合構造におい
て、前記内歯歯車と外歯歯車との歯数差をi としたとき
に、前記内歯歯車との歯数差がi 未満のj で(i >j
)、且つ該内歯歯車と内接噛合する剛性を有した仮想
外歯歯車を想定し、前記内歯歯車の歯形を、該想定した
仮想外歯歯車と2点接触噛合する形状に形成すると共
に、前記外歯歯車の歯形を、該外歯歯車が撓んだ結果、
内歯歯車と噛合する部分において前記仮想外歯歯車の歯
形と等しくなる形状に形成したことにより、上記課題を
解決したものである。
【0029】
【作用】本発明では、外歯歯車と内歯歯車との歯数差が
i であったときに、当該歯数差i に着目して内歯歯車及
び外歯歯車の歯形を決定するという従来の設計思想を改
め、この歯数差i よりも小さな歯数差j となるような外
歯歯車を仮想的に想定するようにした。
【0030】この仮想外歯歯車は、剛性を有するもの
で、従って、タイプとしては、例えば前述の特公昭60
−4056に示されるような遊星歯車減速機(サイクロ
減速機:登録商標)の外歯歯車に相当するものと考えて
よい。
【0031】内歯歯車の歯形は、この想定した仮想外歯
歯車と2点接触噛合する形状に形成される。この仮想外
歯歯車と内歯歯車との歯数差j は、前述の外歯歯車と内
歯歯車との歯数差i よりも小さいため、この2点接触噛
合する形状は歯数差i を基準としたものよりも有効範囲
が非常に拡大されたものとなる。
【0032】なお、例えばj として「1」を選択した場
合、内歯歯車の歯形として前記歯数差1の特公昭63−
4056の2点接触歯形がそのまま適用できる。j とし
て「2」を選択したようなときは2点接触歯形として前
述の特願平4−142515で提案されたような2点接
触歯形を採用すればよい。
【0033】一方、前述の外歯歯車の歯形は、該外歯歯
車が撓んだ結果内歯歯車と噛合する部分において、想定
された仮想外歯歯車の歯形と等しくなる形状に形成す
る。この結果、現実の噛合は、あたかも小さな値の歯数
差j のセットである内歯歯車と外歯歯車が噛合するよう
な態様を取ることになり、2点接触噛合の歯形を非常に
有効に利用することができるようになる。
【0034】即ち、本発明は、外歯歯車が撓むというこ
とを逆に利用し、本来ならば歯数差j に相当する剛性の
ある内歯歯車と剛性のある外歯歯車のセットにおいて、
両者が2点接触噛合するような歯形を形成し、その上で
外歯歯車を一度切断し、(i−j )に相当する数だけの
歯を切除した後、再び繋ぎ合わせることによって歯数差
i の内歯歯車と外歯歯車とのセットを実現したとも換言
できるものである。
【0035】これにより、噛合する部分ではあくまで小
さな歯数差j の状態で、即ち、2点接触の歯形が有効に
機能するような状態で両者が噛合すると共に、全体とし
てはより大きな歯数差i を有する撓み噛合い式歯車噛合
構造ができるものである。
【0036】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1、図2を参照
しながら説明する。
【0037】本実施例の歯車噛合構造では、外歯歯車の
歯形及び内歯歯車の歯形及び両歯車の歯数の関係、及び
これに対応して偏心体の形状が図3、図4に示した従来
技術(特開昭63−130949)と異なるだけで、基
本的な構造は該従来技術と同一である。よって重複説明
は省略し、当該異なる部分のみ符号を置き換えて説明す
る。
【0038】図1は、本実施例の構造の主要部断面図で
あり、図3のIV−IV線断面に相当するのである。又、図
2は、内歯歯車132及び仮想外歯歯車134との噛合
関係を示したものである。
【0039】外歯歯車128、内歯歯車132、及び仮
想外歯歯車134の関係は、以下のようになっている。
【0040】まず、外歯歯車128の外歯131Aの歯
数(60)に対して、内歯歯車132の内歯133Aの
歯数(62)は2歯多い。即ち、歯数差i =62−60
=2である。
【0041】一方、仮想外歯歯車134の歯数(61)
は、内歯歯車132の歯数(62)よりも1歯だけ少な
い。即ち、j =62−61=1である。
【0042】内歯歯車132の内歯133Aの形状は、
エピトロコイド平行曲線の歯形140Aをもつ仮想外歯
歯車134と歯数差1をもって2点接触噛合するもので
あり、前述した特公昭63−4056号(特許第146
7598号)において開示された歯形と全く同一のもの
である。
【0043】即ち、図5〜図9を用いて既に説明したよ
うに、内歯歯車132(図5〜9の内歯歯車1′)の内
歯133Aは、相隣接する円弧歯形部分P、Pと、仮想
外歯歯車134(図5〜図9の外歯歯車2)の歯形14
0Aがエピトロコイド平行曲線であるときの相手歯形と
して求めた内歯歯車の歯形部分Qとから合成した、両端
に円弧歯形を含むトロコイド内包絡線を歯形としたもの
である。
【0044】このような内歯歯車132(1′)とエピ
トロコイド平行曲線を歯形とする仮想外歯歯車134
(2)とを噛合させると、内歯歯車132(1′)と仮
想外歯歯車134(2)とは、両者の接触点(噛合点)
が荷重伝達に有効な位置において内歯歯車132
(1′)の歯形を構成する包絡線の円弧歯形部分Pの接
触点の他に、歯形部分Qにおいても接触点を持つ2点接
触で噛合する。
【0045】そして、この2つの接触部分は共に歯車の
機構学的な歯形の条件を満足しているため、各々の2つ
の接触点は動力伝達に有効に作用する。しかも図11に
示されるように、歯数差i の小さな噛合(曲線AFが利
用される噛合)となるため歯面の負荷荷重のより一層の
向上が達成される。
【0046】一方、外歯歯車128の外歯131Aは、
該外歯歯車128の一部が撓み変形によって仮想外歯歯
車134と同じピッチ径をもつようになったときに、そ
の部分で仮想外歯歯車134の外歯140Aを形成する
前記エピトロコイド平行曲線と一致するような形状とさ
れる。即ち、外歯歯車128が撓んだ結果、内歯歯車1
32と噛合する部分において仮想外歯歯車134の外歯
140Aと等しくなるような形状とされている。
【0047】このことは、換言すると、外歯歯車128
は、仮想外歯歯車134の1歯を取り去り、切り口を引
き寄せて接合したかの如きものであると言える。
【0048】なお、偏心体123の形状は、歯車に噛合
を生じさせる長軸の近傍において、外歯歯車128に仮
想外歯歯車134と同じピッチ径をもつような曲率を与
えるような形状とされている。
【0049】この実施例では、以上のような構成とした
ため、内歯歯車及び外歯歯車は、その歯数差i が実際は
2でありながら、あたかも歯数差が1のときのように、
エピトロコイド平行曲線のうち、実際に歯形を形成する
部分の割合の大きな2点接触噛合を行うことができ、そ
れだけ1歯あたりの荷重伝達能力の向上を図ることがで
きるようになる。
【0050】なお、この実施例では、内歯歯車132の
内歯133Aの数(62)と、外歯歯車128の外歯1
31Aの数(60)との差i を2としていたが、本発明
では必ずしもこれに限定されず、作用の項で述べたよう
に、2以上の適宜の数でよい。又、仮想外歯歯車134
の歯数は、外歯歯車128の外歯131Aの数よりも多
ければ、即ちi >j の関係を満たすならば適宜の数でよ
い。
【0051】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、撓
み噛合い式歯車噛合構造において、その歯数差を多く設
定した場合であっても、2点接触噛合構造の歯形構造を
より有効利用することができるようになり、1歯当りの
負荷荷重をそれだけ増大させることができるようになる
という優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された撓み噛合い式歯車噛合構造
の主要部を示す図4相当の断面図
【図2】上記実施例における内歯歯車と仮想外歯歯車と
の噛合図
【図3】従来の撓み噛合い式歯車噛合構造の一例の全体
構造を示す断面図(本実施例も歯数、歯形等を除けば基
本構造は同じ)
【図4】図3の矢示IV−IV線に沿う断面図
【図5】従来公知のトロコイド系遊星歯車減速機の部分
的断面図(本実施例でも歯形の技術のみ流用)
【図6】図5の矢示VI−VI線に沿う断面図
【図7】図6の矢示a 部分の拡大図
【図8】図6の矢示b 部分の拡大図
【図9】図6の矢示c 部分の拡大図
【図10】エピトロコイド平行曲線の重ね合せによる外
歯形成に関する技術を示す線図
【図11】エピトロコイド平行曲線の重ね合せ数と曲線
の内外歯を形成する部分の関係を示す線図
【符号の説明】
123…偏心体(波動発生器) 128…外歯歯車 131A…外歯 132…内歯歯車 133A…内歯 134…仮想外歯歯車 140A…仮想外歯歯車の外歯

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】剛性を有した内歯歯車と、該内歯歯車に内
    接噛合可能な可撓性を有した外歯歯車と、該外歯歯車を
    撓み変形させることによって前記内歯歯車と外歯歯車と
    の内接噛合を実現させる波動発生器と、を備えた撓み噛
    合い式歯車噛合構造において、 前記内歯歯車と外歯歯車との歯数差をi としたときに、
    前記内歯歯車との歯数差がi 未満のj で(i >j )、且
    つ該内歯歯車と内接噛合する剛性を有した仮想外歯歯車
    を想定し、 前記内歯歯車の歯形を、該想定した仮想外歯歯車と2点
    接触噛合する形状に形成すると共に、 前記外歯歯車の歯形を、該外歯歯車が撓んだ結果、内歯
    歯車と噛合する部分において前記仮想外歯歯車の歯形と
    等しくなる形状に形成したことを特徴とする撓み噛合い
    式歯車噛合構造。
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