JP2770839B2 - 適応受信機 - Google Patents
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- Signal Processing (AREA)
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- Noise Elimination (AREA)
Description
特に、マルチパス回線において発生するフェージングに
よる波形歪を除去し、キャリア再生の為の位相同期回路
を不要とする適応受信機に関する。
除去する適応受信機の従来技術として、MMSE法を用
いたものと、相関法を用いたものとがあり、図4はMM
SE法を用いた適応受信機を示し、他方、図5は相関法
を用いた適応受信機を示している。
時間τを有する遅延素子、402は5個の複素乗算器、
403は1個の合成器、404は1個の判定帰還形等化
器(DFE)、405は4個の遅延時間τを有する遅延
素子、5個の406は複素LMS(Least Mea
n Square)演算器、407は5個の複素乗算
器、408は1個の合成器、409は1個の減算器、4
10は1個の遅延時間ηの遅延素子である。
401、402、403はトランスバーサルフィルタを
構成しており、整合フィルタとしての機能を有する。
よび408もトランスバーサルフィルタを構成してお
り、このトランスバーサルフィルタは判定帰還形等化器
404の判定出力を入力とし、減算器409に対してフ
ィルタ出力信号を送出する。減算器409には、遅延素
子410によりηだけ遅延された受信機入力信号が与え
られており、減算器409はこの遅延された受信機入力
信号とフィルタ出力信号との差をとり、誤差信号として
出力する。この誤差信号の自乗平均を最小化することに
より、合成器408出力を受信信号に近づけることが出
来る。このことは、構成要素405から408からなる
トランスバーサルフィルタによって、伝送路の応答を推
定していることになる(MMSE法)。
とも呼ばれる。このレプリカフィルタによって推定され
る伝送路応答は、5個の複素LMS演算素子406の出
力として得られ、この値が整合フィルタの5個の複素乗
算器402の複素タップ係数として供給される。
送路のインパルス応答の時間反転複素共役となってお
り、マルチパス回線で非対称となったインパルス応答を
対称化させ、結果として時間分散した信号電力をインパ
ルス応答の主応答に集束させてSN比を最大とする。
応答に対して追随するようにLMSアルゴリズムにより
行われる。
信機は4個の遅延時間τを有する遅延素子501、5個
の複素乗算器502、1個の合成器503、1個の判定
帰還形等化器(DFE)504、4個の遅延時間τを有
する遅延素子505、5個の相関器506、1個の分配
器507、1個の複素共役演算器508、及び1個の遅
延時間ηの遅延素子509によって構成されている。図
5の構成要素501、502、及び503は整合フィル
タを構成している。整合フィルタにおいては、判定帰還
形等化器504の出力する判定信号と受信信号と相関を
取ることにより適応動作が実施されている。図5におい
て、遅延素子505から構成されたタップに分布する受
信信号は、相関器506により判定信号と相関が取られ
る。
だけ遅延されているのは、判定信号が相関器506に帰
還されてくるのにηだけ時間が掛かる為である。この相
関処理により遅延素子505で構成された各タップに時
間分散した信号ベクトルが求められ、結果的にインパル
ス応答の時間反転複素共役を求めたことになる。
の複素乗算器502にタップ係数として供給され、適応
整合フィルタとして動作する(相関法)。
路構成は異なるが、原理的には互いに等価なものであ
り、それらの適応処理によるタップ係数収束特性などは
同じになることが、アイ・イー・イー・イー、トランズ
アクション・オン・コミュニケーションズ・ヴォル−3
8、ナンバー12、1990年12月において「パフォ
ーマンス オブ アダプティブ マッチト フィルタ
レシーバーズ オーバーフェージング マルチパス チ
ャネルズ」として論文発表されている。
ムによるタップ係数修正は、(1)式にしたがって受信
シンボル毎に行なわれる。
出力する整合フィルタi番目タップ係数の時刻nにおけ
る値、μは修正係数(ステップサイズパラメータ)、ε
n は時刻nにおけるレプリカ誤差信号、ai n はレプリ
カフィルタのi番目タップに分布する時刻nにおける判
定信号である。
(2)式にしたがって行なわれる。
n*は遅延素子505で構成されたタップ付き遅延線のi
番目タップに分布する時刻nでの受信信号、Δは相関器
の帯域の3dB幅である。
おける相関器帯域幅Δとの間には(3)式の関係が成立
する。
修正係数を大にすることと等価であり適応収束は速くな
るが、シンボル毎のタップ係数修正量が大きくなり、タ
ップ係数が揺らぐ。逆に相関器帯域を小さくすること
は、修正係数を小さくすることと等価であり、適応収束
は遅くなるが、修正量が小さい為、タップ係数の揺らぎ
は小さくなる。
が、ナイキストの無歪条件は満足しない。
図4および図5に示す判定帰還形等化器により除去され
る。特に適応整合フィルタ(AMF)をダイバーシティ
合成に用い、判定帰還形等化器(DFE)により歪を除
去する方式は、AMF/DFE受信機として電子通信学
会、通信方式研究会1979年2月(CS78−20
3)に“マルチパス伝送路における適応受信方式”とし
て提案されており、厳しいマルチパスフェージング回線
となる見通し外通信にすでに実用化されている。
ート毎に周波数差が存在する為、周波数を周波数位相制
御回路などにより一致させてからダイバーシティ合成す
る必要がある。適応整合フィルタを用いれば、その相関
器帯域(修正係数)を周波数制御できる程度に大きくす
ることにより、整合フィルタリングを行うと共に周波数
位相制御を行ってくれ、従来のようなダイバーシティ合
成用位相制御回路が不要となる。そればかりか、同期検
波の為のキャリア再生用PLL回路すら不要となる。特
にSNが低く、厳しいマルチパスフェージングが発生す
る回線に対しては、通常の位相同期(PLL)回路によ
るキャリア再生は位相スリップを頻繁に発生させ、疑似
同期などの問題が多発させる問題がある。
発生しない限り、整合フィルタは従来より優れたキャリ
ア再生能力を発揮する。従って、見通し外通信などで用
いられているAMF/DFE受信機では、適応整合フィ
ルタの相関器帯域(あるいは修正係数)を送受ローカル
ビート周波数を追随できる程度に大きくし、整合フィル
タリングとキャリア再生とを同時に実現する適応受信を
行っている。
/DFE受信機においては、適応整合フィルタのタップ
修正係数μ(あるいは相関器帯域幅Δ)を送受ローカル
ビート周波数を追随できる程度に大きく設定されてい
る。
示すように、タップ係数の1シンボル毎の変化量は修正
係数に比例する。従って修正係数が大きいことは、この
タップ係数の変化量が大きくなり、伝送路インパルス応
答変化を大きなステップサイズで追随することになり、
追随誤差が大きくなる。
リズムの提唱者バーナード・ウィドロが「アダプティブ
・シグナル・プロセッシング」(プレンティス・ホール
社)にて詳細に記述している。
の正規方程式の解から求められる誤差信号の最小自乗平
均値まの理論値をξ0 、LMSアルゴリズムによりタッ
プ修正した後の誤差信号の最小自乗平均値をξmin とす
れば、ミスアジャストメント(misadjustme
nt)Mとして(4)式であらわされるパラメータが定
義されている。
している。
ップ数が0からLまでL+1タップあることを、μは修
正係数を、λn はn番目タップの相関行列Rの固有値を
示し、tr[R]は相関行列Rのトレース(自己相関係
数の和)を示している。すなわち、ミスアジャストメン
トMは修正係数μに比例し、修正係数μを大きくするこ
とは残留誤差電力が大となることを示している。
タは、本来伝送路インパルス応答変化の速さ(ドップラ
ー速度)にのみ追随できる程度に修正係数μを小さくす
る方が、上記ミスアジャストメントMを小さくするとい
う面では望ましい。その反面、修正係数μを小さくする
と、整合フィルタは送受ローカルビートに追随できなく
なり、整合フィルタのキャリア再生機能が生かされなく
なる。厳しい回線においてはPLLより優れた整合フィ
ルタによるキャリア再生が不可欠となるので、その修正
係数を大きくするのがやむを得なくなる。
ルタ学習時間を長くする必要から、整合フィルタの修正
係数をより大きくする必要がある。したがって、このよ
うな場合にはミスアジャストメントMによる影響が等価
的に大きくなるのを避けることができない。
係数できまるステップで揺らぐことであり、雑音として
振る舞う。これは受信機雑音とは独立にビット誤り率特
性に対して固定劣化をもたらす。このタップ係数追随誤
差雑音は背景雑音と呼ばれている。
FE受信機においては、伝送速度が低くなるに従い、適
応整合フィルタによる整合フィルタリング機能とキャリ
ア再生機能とは両立しなくなるという問題点がある。
み、低速伝送においても、従来方式より背景雑音を抑圧
し、整合フィルタリングとキャリア再生を両立させたA
MF/DFE方式による適応受信機を提供することにあ
る。
号をトランスバーサルフィルタで構成されたフィルタ出
力信号を送出する整合フィルタ手段と、該フィルタ出力
を信号を受け、判定結果をあらわす判定信号を出力する
判定帰還形等化器と、複数のタップを備え前記判定信号
をタップ出力として各タップを通して内部的に発生する
と共に、前記受信信号のレプリカを表すレプリカ出力を
送出するレプリカフィルタと、前記受信信号を遅延させ
る遅延手段と、該遅延手段の出力と前記レプリカ出力と
の差を取り、誤差信号として出力する誤差信号出力手段
と、前記誤差信号と前記レプリカフィルタの各タップ出
力とを極座標変換する極座標変換手段と、該極座標変換
手段によって変換された誤差信号と前記レプリカフィル
タの各タップ出力とから複素LMSアルゴリズム演算を
極座標上にて行う演算手段と、該演算手段による出力を
直交座標変換する直交座標変換手段と、該直交座標変換
手段により得られる複素変数を前記レプリカフィルタお
よび前記整合フィルタのタップ係数とする手段とを備え
たことを特徴とする適応受信機が得られる。
スバーサルフィルタで構成され、フィルタ出力信号を送
出する整合フィルタ手段と、該フィルタ出力信号を受
け、判定結果をあらわす判定信号を出力する判定帰還形
等化器と、前記受信信号の複素共役を取る複素共役手段
と、該複素共約手段の出力を遅延させる遅延手段と、該
遅延手段の出力を前記整合フィルタと同じタップ数のタ
ップを備え、各タップからタップ出力を送出するタップ
付き遅延手段と、該タップ付き遅延手段の各タップ出力
と前記判定信号とをそれぞれ極座標変換する極座標変換
手段と、該極座標変換手段により極座標化されたタップ
出力と判定信号から複素相関演算を極座標上にて行い、
相関値を算出する演算手段と、該演算手段による相関値
を直交座標変換とする直交座標変換手段と、該直交座標
変換手段による得られた複素変数を前記整合フィルタの
タップ係数とする手段とを備えたことを特徴とする適応
受信機が得られる。
F)と判定帰還形等化器(DFE)を用いるAMF/D
FE受信機において、従来の複素LMSアルゴリズムあ
るいは複素相関処理による適応整合フィルタのタップ修
正を極座標変換処理で行い、さらに振幅変数に対する修
正係数をフェージング変化に追随できる程度に小さく
し、位相変数に対する修正係数は準同期検波後のローカ
ルビート周波数を追随できる程度に大きくすることによ
り、低速伝送で問題となるタップ係数追随誤差雑音(背
景雑音)を従来方式より軽減でき、キャリア再生位相同
期回路を用いないで、同期検波とマルチパス歪の除去を
行う適応受信機を提供するものである。
て説明する。
信機のブロック図である。
同様に、MMSE法を用いたものであり、101は4個
の遅延時間τを有する遅延素子、102は5個の複素乗
算器、103は1個の合成器、104は1個の判定帰還
形等化器、105は4個の遅延時間τを有する遅延素
子、106は5個の極座標変換器、107は5個の極座
標LMS演算器、108は5個の直交座標変換器、10
9は5個の複素乗算器、110は1個の合成器、111
は1個の減算器、112は1個の遅延時間ηを有する遅
延素子、113は1個の極座標変換器である。図1及び
図4とを比較しても明らかな通り、図1の実施例では、
極座標変換器106、極座標LMS演算器107、直交
座標変換器108、及び極座標変換器113が備えられ
ている点で、図4に示された適応受信機と異なってい
る。
数がそれぞれ4個、構成要素102、106、107、
108、及び109の数がそれぞれ5個となっている
が、これは整合フィルタとして5タップに設定している
為である。一般に、Nタップの整合フィルタの場合に
は、構成要素101、及び105の数をそれぞれN−1
個、構成要素102、106、107、108、及び1
09の数をそれぞれN個にすればよい。
信機を示すブロック図であり、ここでは、図5の場合と
同様に、相関法を用いている。図2に示された適応受信
機は遅延時間τを有する4個の遅延素子201と、5個
の複素乗算器202、及び単一の合成器203とにより
構成された整合フィルタを備えている。
化器(DFE)204を介して、判定出力aj として出
力される一方、相関部に送出される。図示された相関部
は単一の複素共役演算器205、遅延時ηの単一の遅延
素子206、遅延時間τの4個の遅延素子207、5個
の極座標変換器208、5個の相関器209、5個の直
交座標変換器210、1個の分配器211、及び1個の
極座標変換器212斗を備えている。
及び直交座標変換器210が図5に付加された形を取っ
ている。尚、図1に関連して説明下用に、Nタイプの整
合フィルタの場合、構成要素201、207の数はそれ
ぞれN−1個、他方、構成要素202、208、20
9、及び210の数はそれぞれN個とすればよい。
は共通な部分を含んでいるが、以下ではまず、図1に示
された適応受信機を対象にして説明する。
路モデルを示し、301は変調器、302は周波数変換
器、303は送信ローカル発振器、304は伝送路、3
05は周波数変換器、306は受信ローカル発振器、3
07は適応整合フィルタ(AMF)、308は判定帰還
形等化器(DFE)である。ここで、本発明の各実施例
に係る適応受信機は適応整合フィルタ(AMF)307
と判定帰還形等器(DFE)308の組合せと認識され
てよい。図3(B)は伝送路304におけるインパルス
応答309を示しており、図3(C)は複素平面上にお
けるインパルス応答309のベクトル軌跡である。図3
(C)において、310は伝送路インパルス応答309
のt=−T/2でのサンプル値を複素平面で示したベク
トル軌跡、311は伝送路インパルス応答309のt=
0でのサンプル値を複素平面で示したベクトル軌跡、3
12は伝送路インパルス応答309のt=+T/2での
サンプル値を複素平面で示したベクトル軌跡、313は
ベクトル軌跡310がある時間経過後の軌跡、314は
ベクトル軌跡311がある時間経過後の軌跡、315は
ベクトル軌跡312がある時間経過後の軌跡である。
通常PSKあるいはQAM変調を行い、中間周波数(I
F)の変調波を出力する。周波数変換器302は送信ロ
ーカル発振器303からの搬送波(キャリア)により変
調器301からの変調波を周波数変換する。周波数変換
器305は受信ローカル発振器306からのローカル周
波数により伝送路304からの変調波を中間周波の変調
波に変換する。周波数変換器305の出力は適応整合フ
ィルタ(AMF)307に入力され、インパルス応答の
推定が行われ、その時間反転複素共役とAMF307入
力と畳み込まれる。
図3(B)の309のようになる。ここで実線部はイン
パルス応答の実数成分hR (t) 、破線部は虚数成分h1
(t)である。インパルス応答309の時刻t=−T/2
におけるサンプル値は310のように複素平面上にてベ
クトル表示できる。同様にt=0、t=+T/2におけ
るインパルス応答サンプル値も311および312のよ
うに示される。インパルス応答309は伝送路304固
有のものである為、310におけるベクトルh-1、31
1におけるベクトルh0 および312におけるベクトル
h+1の振幅と位相の相対関係は伝送路304により決ま
る。
ーカル発振器306との周波数差(ローカルビート)が
存在する為、伝送路インパルス応答を周波数変換器30
5出力において定義した場合、それは伝送路304のイ
ンパルス応答自身にローカルビートを乗じたものとな
る。すなわち310、311および312に示すように
ベクトルh-1、h0 およびh+1は同じ方向に同じ速さで
位相回転を行う。
カル発振器306が通常の周波数安定度を有していると
すると、ローカル周波数が約2GHz の場合、ローカルビ
ートが数100Hz位になる。
(ドップラー速度)は数Hz程度になる。従ってローカル
ビートの方がドップラー速度より速い為、ある一定の時
間が経過した時、310のh-1は313に示すように、
311のh0 は314に示すように、312のh+1は3
15に示すように、310、311および312におけ
るインパルス応答の相対関係を保ちながら位相回転す
る。
よび相関法によるインパルス応答推定では、修正係数μ
あるいは相関帯域幅Δをローカルビートに追随できる程
度に大きく設定している。
び(2)式の相関演算は共に直交座標系での複素演算と
なっており、(1)式のLMSアルゴリズムを例に取れ
ば次式に示すように実数部および虚数部ごとに(6)及
び(7)式にしたがって、タップ修正が行われる。
数部で時刻n+1における値、WIi n+1 はi番目タップ
係数の虚数部で時刻n+1における値、μi はi番目タ
ップ係数に対する修正係数、同様にεR 、εI は誤差信
号の実数部、虚数部、aRi およびaIi はレプリカフィル
タのi番目タップに分布する判定信号の実数部および虚
数部である。上記(6)および(7)式に対して極座標
変換を行う。すなわち変数変換を行なうために、
(8)、(9)、及び(10)式を(6)及び(7)式
に代入する。
2)及び(13)式の結果が得られる。
を取ると、(14)式が得られる。
設定される為(15)式の不等号が成立し、(14)式
は(16a)式のように、近似できる。
a)式の左辺をri n によって偏微分すると、(17)
式が得られる。
偏微分すると、(18)式が得られる。
プ係数の振幅値の修正式となっている。
と、(19)式が得られる。
べ十分小さいので、(19)式はさらに、(20)式の
ように近似できる。
の位相項の修正式となっている。すなわち直交座標での
複素LMSアルゴリズムは極座標における複素LMSア
ルゴリズムとして(21)及び(22)式のように示さ
れることになる。
するタップ修正係数であり、(18)式における位相項
に関する修正係数μi とそのステップサイズを区別す
る。
プ修正を行った場合、ミスアジャストメントMpは、
(5)式と同様に(23)式のように示される。
ており、λa i はi番目タップの振幅変数に対する相関
行列の固有値、同様にλp i はi番目タップの位相変数
に対する相関行列の固有値である。
ントMを直交座標系による実数部および虚数部に分けて
表現すると、(24)式が得られる。
実数変数に対する相関行列の固有値、同様にλI i はi
番目タップの虚数変数に対する相関行列の固有値であ
る。
ストメントMpを示す(23)式において、(25)式
が成立するように設定すると、(23)及び(25)式
から、(26)式が成り立つ。
ルゴリズムでは実数軸と虚数軸において修正係数にステ
ップサイズの差を持たせることは不可能であるが、極座
標系によるLMSアルゴリズムにおいて振幅軸と位相軸
との間に修正係数の差を持たせることは可能である。こ
の場合、位相軸に関しては直交座標系における修正係数
μとおなじサイズに設定し、ローカルビートの周波数制
御を可能とさせる。一方、振幅軸に関してはフェージン
グのドップラー速度を追随できる程度に修正係数νを小
さく設定できるので、振幅軸によるミスアジャストメン
トを軽減できることになる。
103、104、105、109、110、111およ
び112から構成される部分は、図4に示すMMSE法
による適合整合フィルタを用いた従来技術と同じ動作を
行うことは前述した通りである。
リズムを実施する為に、極座標変換器106、極座標L
MS演算器107、直交座標変換器108および極座標
変換器113を導入している。
プリカフィルタの各タップに分布する判定信号と減算器
111の出力であるレプリカ誤差信号とは、それぞれ極
座標変換器106と113により、(10)式及び
(9)式にしたがって極座標変換される。極座標変換器
106と113は、ROMテーブル法などにより容易に
実現する事が出来るからここでは詳述しない。一方、極
座標LMS演算器107は極座標変換された判定信号と
レプリカ誤差信号とから(21)式及び(22)式に示
す極座標LMSアルゴリズムに従いタップ係数修正を行
う。
は、直交座標変換器108により再び直交座標系に戻さ
れ、直交座標系の複素乗算器109にタップ係数として
供給される。従って、図1に示すMMSE法による整合
フィルタを用いた適応受信機においては整合フィルタの
タップ係数追随誤差雑音(背景雑音)を、図4に示す従
来方式より軽減できることになる。
して、極座標LMSアルゴリズムを実施する場合につい
て述べたが、次に、図2に示された相関法による整合フ
ィルタに適用する場合について述べる。
(2)式に示すように相関演算は積分演算すなわちアナ
ログ相関演算の場合を示している。ここでは極座標演算
を容易にする為にデジタル相関演算に適用する。(2)
式の相関演算を離散値処理に置換すると、(27)式の
複素タップ係数修正式が得られる。
07により構成されるタップ付き遅延線のi番目タップ
に分布する時刻nの受信信号の複素共約値である。前記
で述べたのと同様に、(28)式を用いて、変数変換す
ると、(27)式は、(29)及び(30)式のように
変換される。
i )が乗ぜられているが、これは相関器の時間平均の為
の低域フィルタによるリーク効果に対応している。
法における極座標LMSアルゴリズムによるタップ修正
式として(31)及び(32)式が得られる。
後の各タップに分布する受信信号は極座標変換器208
により座標変換され、判定帰還形等化器(DFE)20
4出力の判定信号は極座標変換器212により座標変換
され、相関器209により上記(31)および(32)
式のアルゴリズムに従いタップ修正が行われる。
変換器210により変換され、整合フィルタタップ係数
として複素乗算器202に供給される。上記MMSE法
の場合と同様に、位相軸の修正係数を大きく、振幅軸に
関しては小さく設定することにより整合フィルタの背景
雑音を抑圧できる。
フィルタ(AMF)と判定帰還形等化器(DFE)を用
いるAMF/DFE受信機において、従来の直交座標系
による複素LMSアルゴリズムあるいは複素相関処理に
よるタップ修正を極座標系に変換し、さらに振幅変数に
対する修正係数をフェージング変化に追随できる程度に
小さくし、位相変数に対する修正係数は受信周波数変換
後のローカルビートを追随できる程度に大きくすること
により、低速伝送で問題となるタップ係数追随誤差雑音
(背景雑音)を抑圧でき、キャリア再生位相同期回路を
用いないで、同期検波とマルチパス歪の除去を両立させ
る効果が得られる。
を含む伝送路モデルを示すブロック図である。(B)は
Aに示された伝送路モデルの周波数応答を示す図であ
る。(C)は各部の動作を説明するための図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 受信信号をトランスバーサルフィルタで
構成されたフィルタ出力信号を送出する整合フィルタ手
段と、 該フィルタ出力信号を受け、判定結果をあらわす判定信
号を出力する判定帰還形等化器と、 複数のタップを備え前記判定信号をタップ出力として各
タップを通して内部的に発生すると共に、前記受信信号
のレプリカを表すレプリカ出力を送出するレプリカフィ
ルタと、 前記受信信号を遅延させる遅延手段と、 該遅延手段の出力と前記レプリカ出力との差を取り、誤
差信号として出力する誤差信号出力手段と、 前記誤差信号と前記レプリカフィルタの各タップ出力と
を極座標変換する極座標変換手段と、 該極座標変換手段によって変換された誤差信号と前記レ
プリカフィルタの各タップ出力とから複素LMSアルゴ
リズム演算を極座標上にて行う演算手段と、 該演算手段による出力を直交座標変換する直交座標変換
手段と、 該直交座標変換手段により得られる複素変数を前記レプ
リカフィルタおよび前記整合フィルタのタップ係数とす
る手段とを備えたことを特徴とする適応受信機。 - 【請求項2】 受信信号をトランスバーサルフィルタで
構成され、フィルタ出力信号を送出する整合フィルタ手
段と、 該フィルタ出力信号を受け、判定結果をあらわす判定信
号を出力する判定帰還形等化器と、 前記受信信号の複素共役を取る複素共役手段と、 該複素共約手段の出力を遅延させる遅延手段と、 該遅延手段の出力を前記整合フィルタと同じタップ数の
タップを備え、各タップからタップ出力を送出するタッ
プ付き遅延手段と、 該タップ付き遅延手段の各タップ出力と前記判定信号と
をそれぞれ極座標変換する極座標変換手段と、 該極座標変換手段により極座標化されたタップ出力と判
定信号から複素相関演算を極座標上にて行い、相関値を
算出する演算手段と、 該演算手段による相関値を直交座標変換とする直交座標
変換手段と、 該直交座標変換手段により得られた複素変数を前記整合
フィルタのタップ係数とする手段とを備えたことを特徴
とする適応受信機。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4039767A JP2770839B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 適応受信機 |
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP4039767A JP2770839B2 (ja) | 1992-02-26 | 1992-02-26 | 適応受信機 |
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- 1993-02-26 EP EP93301458A patent/EP0567211B1/en not_active Expired - Lifetime
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