JP2769441B2 - 研削機械及び研削機械の研削部制御方法 - Google Patents

研削機械及び研削機械の研削部制御方法

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JP2769441B2
JP2769441B2 JP23434194A JP23434194A JP2769441B2 JP 2769441 B2 JP2769441 B2 JP 2769441B2 JP 23434194 A JP23434194 A JP 23434194A JP 23434194 A JP23434194 A JP 23434194A JP 2769441 B2 JP2769441 B2 JP 2769441B2
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敬一 近藤
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アミテック株式会社
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワーク両側に設けたサ
ンディングベルト等の2つの研削部を、その研削駆動方
向と交差する方向に往復移動させる研削機械及びその研
削機械の研削部の移動を制御する方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】例えば木工用のベルトサンダーとして
は、ワークを送材機構によって送りながら、そのワーク
の両側に設けた2つのサンディングベルトを走行駆動さ
せ、この2つのサンディングベルトをワークの相反する
両面に押し当てて同面を研削する構成である。このよう
な構成で、角柱材のような細長いワークを研削する場合
には、サンディングベルトはワークの幅寸法に比べて相
対的に広くなるため、ベルト面の一部がワークの研削に
寄与しなくなる。すると、サンディングベルトのサンデ
ィング面全域を有効利用できないばかりか、サンディン
グベルトのサンディング面のうちワークに接した部分の
みの摩耗状態が進むため、厚みがより大きなワークを研
削するときには、研削むらが発生することになる。これ
を防ぐには新たなサンディングベルトに交換する必要が
あり、面倒かつ不経済であるという問題があった。
【0003】そこで、例えば実願昭62−151029
号に開示された構成のように、サンディングベルトをそ
の研削駆動方向とは交差する方向に連続的に往復駆動さ
せる技術が提供されている。その具体的な構成は、従
来、次の通りであった。
【0004】メインフレームに可動フレームを例えば上
下に移動可能に支持し、この可動フレームにサンディン
グベルト駆動機構を設けるのである。サンディングベル
ト駆動機構は複数のロールを回転可能に設けてこれらの
ロールにサンディングベルトを掛け渡して駆動可能にす
る構成で、サンディングベルトを走行駆動しながら可動
フレームを上下に往復移動させるようになっている。可
動フレームの往復移動制御には、その可動フレームが往
復移動領域の両端の限界位置に至ったことを検出するリ
ミットスイッチを設け、各リミットスイッチが動作する
度に駆動モータを逆転させて可動フレーム及びサンディ
ングベルトを反転動作させるようになっていた。
【0005】かかる研削機構をワークの両側にそれぞれ
設け、ワークの寸法の変化に対応してリミットスイッチ
の位置を移動させることにより、各サンディングベルト
の往復移動領域を変化させると、サンディングベルトが
その幅全体に亘ってワークに接触することとなり、これ
によってサンディングベルトの摩耗の進行を幅全体に亘
って均一にすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の手段では、2つ
のサンディングベルトの往復移動が駆動モータによって
行われると共に、往復移動領域の限界位置においては個
別に設けたリミットスイッチからの検出信号に基づいて
各サンディングベルトの反転動作が個別に行われる。と
ころが、駆動モータの駆動速度が一定であっても、サン
ディングベルトとワークとの間の摩擦抵抗等のために、
実際のサンディングベルトの移動速度は一定にならずに
ムラが生じることは避けられない。このため、従来で
は、双方のリミットスイッチの位置が同じであって、両
サンディングベルトをワークに対して同じ位置から同時
に移動開始させても、往復移動が続けられる間には両サ
ンディングベルト間でワークに対する相互の位置にズレ
が生じることになる。このように両サンディングベルト
の間で位置のズレが生じてそのズレの程度が大きくなる
と、ワークに対する両側からのサンディングベルトの押
し付け方向が互い違いになり、その結果、ワークに傾き
力が作用して均一な研削が行われなくなってしまう。
【0007】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、ワークの両側に設けた2つの研削部を相互
の同期をとりながら往復移動させることができるように
することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ワー
クの両側に2つの研削部をその研削駆動方向に対して交
差する方向に移動可能に配し、その両研削部を所定の往
復移動領域内で往復移動させつつワークを研削するよう
にした研削機械の研削部制御方法であって、往復移動領
域の少なくとも一方の限界位置における各研削部の反転
動作を、双方の研削部が共にその限界位置に達したこと
を条件に制御する構成としたところに特徴を有する。
【0009】請求項2の発明は、ワークの両側に2つの
研削部をその研削駆動方向に対して交差する方向に移動
可能に配し、両研削部を所定の往復移動領域内で往復移
動させつつワークを研削するようにした研削機械であっ
て、各研削部が往復移動領域の一方の限界位置に達した
ことを個別に検出する第1の限界位置検出手段と、両研
削部のうちの少なくとも一方が往復移動領域の他方の限
界位置に達したことを検出する第2の限界位置検出手段
と、第1の限界位置検出手段にて研削部が往復移動領域
の一方の限界位置に達したときにその移動をそれぞれ停
止させるとともに、両研削部の双方が一方の限界位置に
共に達したことを条件に両研削部の反転動作を開始さ
せ、かつ、第2の限界位置検出手段にて研削部が往復移
動領域の他方の限界位置に達したことを条件に各研削部
の反転動作を制御する反転動作制御手段とを備えた構成
としたところに特徴を有する。
【0010】請求項3の発明は、請求項2の発明におい
て、研削部の往復移動方向に沿って移動してワークに押
し当てられるワーク押さえと、このワーク押さえと一体
的に移動するワーク基準部と、研削部の往復移動と一体
的に移動する往復移動部とを供え、第1又は第2の限界
位置検出手段がワーク基準部及び往復移動部にそれぞれ
設けたマーク部及びマーク検出部により構成したところ
に特徴を有する。
【0011】請求項4の発明は、請求項2又は請求項3
の発明において、第2の限界位置検出手段が一方の研削
部の検出のみを行い、反転動作手段は、往復移動領域の
一方の限界位置において一方の研削部が反転動作を開始
した時点から所定時間だけ遅らせて他方の研削部の反転
動作を開始させる遅延手段を含むと共に、他方の限界位
置においては一方の研削部が反転動作を行ったことを条
件に他方の研削部の反転動作を行わせる構成としたとこ
ろに特徴を有する。
【0012】
【作用】請求項1の発明においては、往復移動領域の少
なくとも一方の限界位置においては、双方の研削部が共
にその限界位置に達した時点で、双方の研削部の同期が
とれる。したがって、一往復毎又は片道移動毎に両研削
部のワークに対する位置が揃う。
【0013】請求項2の発明においては、往復移動領域
の一方の限界位置においては、各研削部が第1の限界位
置検出手段による検出に基づいて個別に停止する。そし
て、両研削部が共に停止した時点で両研削部の同期がと
れる。この後、両研削部の反転動作が開始する。他方の
限界位置では、少なくとも一方の研削部がその限界位置
に達したことを条件に各研削部が反転動作を行う。請求
項3の発明においては、第1又は第2の限界位置検出手
段を構成するマーク部とマーク検出部はワーク基準部及
び往復移動部のいずれに設けられてもよいが、説明の都
合上、マーク部が往復移動部にあり、マーク検出部がワ
ーク基準部にあるとする。まず、ワーク押さえがワーク
に押し当てられるまで研削部の移動方向に沿って移動す
ると、ワーク押さえと一体的に移動するワーク基準部に
設けたマーク検出部がワーク寸法に応じた箇所に位置す
ることになる。そして、研削部が往復移動すると、往復
移動部に設けられたマーク部が研削部と一体的に移動す
る。マーク検出部とマーク部とが互いに近接し、両者が
検出可能状態になると、第1又は第2の限界位置検出手
段は研削部が限界位置に達したことを検出する。
【0014】ここで、ワークの寸法が例えば厚い場合に
は、ワーク押さえがワークに押し付けられるまでの移動
量が少なくなってワーク基準部の位置がワークの寸法が
薄い場合とは相違し、結局、ワーク寸法が厚い場合に比
べてマーク部とマーク検出部との間の距離が相違するこ
とになる。この結果、ワークの厚さ寸法に応じて研削部
の往復移動領域が変化し、ワークが厚い場合にはそれが
狭く、逆にワークが薄い場合には広くなる。
【0015】請求項4の発明においては、双方の研削部
が共に停止して同期する一方の限界位置においては、一
方の研削部が先行して反転動作を開始すると共にこれに
所定時間だけ遅れて他方の研削部が反転動作を開始す
る。したがって、他方の限界位置においては、一方の研
削部が第2の限界位置検出手段に基づいて反転動作を行
った時点では、他方の研削部は未だ他方の限界位置には
達していない。そして、この他方の研削部の反転動作
は、一方の研削部が反転動作したことを条件に反転動作
を行う。このときの他方の研削部の反転動作のタイミン
グは、一方の研削部と同時又は上記所定の遅延時間より
も短い時間だけ遅らせるようにすれば、他方の研削部
は、他方の限界位置を越える手前の位置で反転すること
になる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、往復移動領域の少なく
とも一方の限界位置において2つの研削部の同期をとる
ことができるようにしたから、両研削部をワークに対し
て相互の位置を一定に揃えた状態で往復移動させること
ができ、もって、両研削部の位置のズレに起因して研削
不良を招くことを防止できる。
【0017】特に、請求項4の発明によれば、第2の限
界位置検出手段が1つで済むから、同手段を2つ設けた
場合に比べてコスト及びスペースの点で優れる。また、
第2の限界位置検出手段が一方の研削部の検出のみを行
うようになっていても、他方の研削部が他方の限界位置
を越えて行き過ぎてしまうことを防止できるから、行き
過ぎに起因してワークに研削不足や未研削の部分を生じ
させる虞がない。
【0018】
【実施例】以下、本発明を三面ベルトサンダーに適用し
た一実施例について図1ないし図11を参照して説明す
る。
【0019】図1は全体の平面図、図2は正面図、図3
は側面図を示している。図1に示されるように、ワーク
Wの搬送路は装置を左右に貫通するようにして形成さ
れ、例えば四角柱状のワークWが供給された場合、装置
の右半分の第1ステージにおいてワークWの垂直や両側
面(図1において上側と下側の面)が研削・研磨され、
装置の左半分の第2ステージにおいてワークWの底面
(図2において下側の面)が研削・研磨されるようにな
っている。
【0020】[第1ステージの構成] メインフレーム11の右半分には複数の送材ロール12
が横並びに支持され、これらの送材ロール12群のほぼ
中間位置にはワークWの送材方向を挟んで対峙する左右
2つの側面用サンディング機構13L,13Rが設けら
れると共に、その下流側に送材経路を挟んで2つの側面
用ブラシ機構14L,14Rが設けられている。両側面
用サンディング機構13L,13Rは、夫々、図示しな
いフレームに共に縦軸型に支持した2本のガイドロール
15及び駆動ロール16を備え、これらの間に研削部に
相当するサンディングベルト17L,17Rが掛け渡さ
れ、駆動ロール16を図示しないモータにより回転駆動
することによってサンディングベルト17L,17Rを
ワークWの側面において横方向に走行させる構成として
いる。そして、右側のサンディングベルト17Rはワー
クWの右側(図1中上側)の垂直側面を研磨すると共
に、左側のサンディングベルト17Lは、ワークWの左
側の垂直側面を研磨するようになっている。
【0021】また、前記側面用ブラシ機構14L,14
Rは、夫々、縦軸型に設けた図示しない回転軸に除塵ブ
ラシ18を取り付けて構成され、図示しないモータによ
り除塵ブラシ18を回転させてサンディングベルト17
L,17Rによって研削されたワークWの垂直側面を擦
り払ってここに付着した切粉を除去する。
【0022】右側面用サンディング機構13Rと右側面
用ブラシ機構14Rは、左右方向(図1中上下方向)に
おいて移動しないように固定して設けられている。そし
て、右側面用サンディング機構13Rの右側領域及び右
側面用ブラシ機構14Rとの間の領域には支えプレート
19が設けられ、ここにワークWがその右側面を接触さ
せることによりガイドされつつ図1中右から左へ送られ
て、この右側面がサンディングベルト17R及び除塵ブ
ラシ18に所定圧力で接触するようになっている。
【0023】一方、左側面用サンディング機構13Lと
左側面用ブラシ機構14Lは、左右方向への移動可能な
可動フレーム22上において後述する昇降フレーム70
を介して取り付けられている。可動フレーム23の位置
をワークWの寸法に合わせて調節することによって左側
面用サンディング機構13Lと左側面用ブラシ機構14
LがワークWの左側面を押圧し、これにより、ワークW
が両側面用サンディング機構13L,13Rの間及び両
側面用ブラシ機構14L,14Rの間で挟まれてこれら
と所定の圧力で接触するようになっている。
【0024】さて、前記右側面用サンディング機構13
Rは、そのフレームがその下方に設けられている昇降フ
レーム23(図3参照)に支持されており、その昇降フ
レーム23がこれに固定したガイドポスト24とメイン
フレーム11に固定した軸受24aとの嵌合に従って移
動可能で、その移動方向はワークWの研削面に沿い且つ
サンディングベルト17Rの研削駆動方向と直角に交差
する方向である垂直方向となっている。そして、昇降フ
レーム23には、左右両端側にネジ軸25が立設され、
これがメインフレーム11に設けたナット部26と螺合
している。更に、ネジ軸25には昇降モータ40R(図
8にのみ示す)によってチェーンを介して駆動されるス
プロケット27が固着され、そのネジ軸25を正転或い
は逆転させることによって昇降フレーム23が上昇或い
は下降することになる。この昇降フレーム23には前述
の通り側右面用サンディング機構13Rが支持されてい
るから、その上下動に伴いサンディングベルト17Rを
上下に移動させることができ、これらの構成が右研削部
往復駆動機構を構成する。
【0025】また、右側面用サンディング機構13Rの
図1中右側及び側面用ブラシ機構14との間にはガイド
ポスト28が立設され、図3及び図4に示すように、こ
こに縦スライダ29がスライド可能に嵌合されスクリュ
ーシャフト30を回転させて上下させ得るようになって
いる。そして、縦スライダ29からはワークWの上方に
位置するようにアーム31が水平方向に延長され、ここ
に横スライダ32がスライド可能に嵌合されている。更
に、この横スライダ32からは下向きに押さえアーム3
3が延長され、その下端部にワーク押さえに相当する横
軸型の押さえロール34が回転可能に設けられ、スクリ
ューシャフト30を回転させて縦スライダ29を上下動
させれば、押さえロール34が前記右研削部往復駆動機
構の移動方向、すなわち上下方向に移動し、下降時に押
さえロール34がワークWに押し当てられるようにな
る。
【0026】更に、図4に示すように前記縦スライダ2
9には取付基部35を介してワーク基準部に相当する支
持ブラケット36が固定され、ここにマーク検出部たる
右研削部用下限近接スイッチ37Rが取り付けられてい
る。上記支持ブラケット36は縦スライダ29ひいては
押さえロール34と共に上下に移動し、結局、右研削部
用下限近接スイッチ37RをワークWの厚さ(上下方向
寸法)に応じた高さ位置にセットする機能を有する。
【0027】一方、図3にも示されるように、昇降フレ
ーム23には支柱38を介して金属製の検知板39Rが
位置調節可能に取り付けられている。支柱38は昇降フ
レーム23ひいては右側面用サンディング機構13Rと
一体的に上下動する往復移動部に相当するものであり、
ここに設けた検知板39Rの下縁部39aがマーク部と
して機能する。この検知板39Rの下縁部39aと右研
削部用近接スイッチ37Rとによって第2の限界位置検
出手段69が構成されている。そして、右研削部用下限
近接スイッチ37Rに検知板39Rの下縁部39aが最
も接近した位置でこの右研削部用下限近接スイッチ37
RがON作動し、サンディングベルト17Rがその往復
移動領域の下限位置に達してサンディングベルト17R
の上縁部がワークWの上面に極接近した状態になったこ
とが検出され、その検出信号が制御ボックス80へ出力
されるようになっている。
【0028】また、メインフレーム11側の静止部位に
は、図4及び図5に示すように支柱41を介してマーク
検出部に相当する右研削部用上限近接スイッチ42Rが
設けられている。この右研削部用上限近接スイッチ42
Rと前記検知板39Rの下縁部39aによって右研削部
用の第1の限界位置検出手段68Rが構成されている。
そして、昇降フレーム23が上昇してサンディングベル
ト17Rの下縁部がワークWの下面(送材面)にほぼ対
応する状態に至ると、右研削部用上限近接スイッチ42
Rに下縁部39aが最も接近した位置でこの右研削部用
上限近接スイッチ42RがON作動し、サンディングベ
ルト17Rがその往復移動領域の上限位置に達したこと
が検出され、その検出信号が制御ボックス80へ出力さ
れるようになっている。
【0029】一方、前記左側面用サンディング機構13
Lは、そのフレームがその下方に設けられている昇降フ
レーム70(図3参照)に支持されており、その昇降フ
レーム70がこれに固定したガイドポスト71に従って
可動フレーム22に対して相対的に移動可能で、その移
動方向はワークWの研削面に沿い且つサンディングベル
ト17Lの研削駆動方向と直角に交差する方向である垂
直方向となっている。そして、昇降フレーム70に立設
したネジ軸72が昇降モータ40L(図8にのみ示す)
によって正転或いは逆転駆動され、これによって昇降フ
レーム70が可動フレーム22に対して上昇或いは下降
することになる。この昇降フレーム70には前述の通り
左側面用サンディング機構13Lが支持されているか
ら、その上下動に伴いサンディングベルト17を上下に
移動させることができ、これらの構成が左研削部往復駆
動機構を構成する。
【0030】また、前記した可動フレーム22には、図
6に示すように支柱73を介してマーク検出部に相当す
る左研削部用上限近接スイッチ42Lが設けられてい
る。さらに、サンディングベルト17Lと一体昇降する
昇降フレーム70には、金属製のマーク部に相当する検
知板39Lが固定して取り付けられている。そして、こ
の左研削部用上限近接スイッチ42Lと検知板39Lと
によって左研削部用の第1の限界位置検出手段68Lが
構成されている。そして、昇降フレーム70が上昇して
サンディングベルト17Lの下縁部がワークWの下面
(送材面)にほぼ対応する状態に至ると、左研削部用上
限近接スイッチ42Lに検知板39Lのほぼ中央部が最
も接近した位置でこの左研削部用上限近接スイッチ42
LがON作動し、サンディングベルト17Lがその往復
移動領域の上限位置に達したことが検出され、その検出
信号が制御ボックス80へ出力されるようになってい
る。
【0031】制御ボックス80には、図8に示すように
各近接スイッチ37R,42R,42Lから伝送されて
来る検出信号をパラレルデータに変換するための入力部
81及び、入力部81で変換されたデータを読み取って
所定の演算処理等を行うための中央演算処理装置82
(以下、CPU)が設けられている。さらに、制御ボッ
クス80には、CPU82を動作させるためのプログラ
ムが書き込まれているリード・オンリ・メモリ83(以
下、ROM)や、CPU82によって処理されたデータ
等を記憶しておくためのメモリ84(RAM)及び、昇
降モータ40R,40Lを正逆回転させるための反転回
路85が設けられている。なお、上記プログラムは図9
及び図10のフローチャートに示す処理を実行するよう
になっており、これについては作用説明で詳述する。な
お、図9及び図10に示した各ルーチンは、図示しない
サンディングスイッチがオン操作されることにより実行
され、同時的に進行する。
【0032】CPU82を中心とした上述の構成によっ
て反転動作制御手段86が実現される。この反転動作制
御手段86は、各サンディングベルト17R,17Lが
往復移動領域の上限位置に達したときに左右の両上限近
接スイッチ42R,42Rから伝送される検出信号に基
づいて各昇降モータ40R,40Lを個別に停止させ、
両モータ40R,40Lの停止タイミングが異なる場合
には先に停止した昇降モータ40をもう一方の昇降モー
タ40Tが停止するまで駆動停止状態に保つ。また、両
昇降モータ40R,40Lが共に停止した後は、右研削
部用の昇降モータ40Rを先に反転駆動させると共に、
ソフトウエア的に構成された遅延手段により左研削部用
の昇降モータ40Lを右側の昇降モータ40Rよりも所
定の遅延時間だけ遅らせて反転駆動を行わせる。さら
に、右側のサンディングベルト17Rが下限位置に達し
て右研削部用下限近接スイッチ37Rからの検出信号に
基づいて右研削部用の昇降モータ40Rを反転駆動させ
ると共に、やはりソフトウエア的に構成した遅延手段
(図10のST27,ST30参照)によって左研削部
用の昇降モータ40Lを所定の遅延時間だけ遅らせて反
転駆動を行わせる。これが繰り返されることにより、各
サンディングベルト17R,17Lが往復移動領域内を
その上限位置と下限位置とで反転動作しながら往復移動
するように制御されることになる。
【0033】[第2ステージの構成]次に、装置の図1
中左半分に位置する第2ステージの構造について説明す
る。
【0034】メインフレーム11の左半分には、底面用
サンディング機構50及び底面用ブラシ機構51が横に
並んで設けられ、両者間及び両者の前後には複数本の支
えロール52が横軸型に設けられている。また、これら
の上方には図示しない昇降フレームにやはり横軸型に支
持した複数本の送材ロール53間に送材ベルト54が掛
け渡され、昇降フレームを下降させて送材ベルト54と
前記支えロール52との間にワークWを挟み付けた状態
とし、その状態で図示しない送材モータによって送材ベ
ルト54を走行させることによってワークWを図2中右
から左に向けて搬送できる。
【0035】上記底面用サンディング機構50はワーク
Wの底面に対してサンディングベルト58を押し当てる
ようになっている点を除き、前記側面用サンディング機
構13L,13Rと同様に構成されている。すなわち、
スライドフレーム55に共に横軸型に支持した2本のガ
イドロール56及び駆動ロール57を備え、これらの間
に研削部に相当するサンディングベルト58が掛け渡さ
れ、駆動ロール57を図示しないモータにより回転駆動
することによってサンディングベルト58をワークWの
底面において水平方向に走行させる構成としている。
【0036】また、底面用ブラシ機構51も、除塵ブラ
シ59の回転軸が横軸型となっている点以外は側面用ブ
ラシ機構14L,14Rと同様であり、サンディングベ
ルト58によって研削されたワークWの底面を擦り払っ
てここに付着した切粉を除去する機能を有する。
【0037】さて、前記底面用サンディング機構50の
スライドフレーム55はリニアガイドレール60に沿っ
て移動可能となっており、その移動方向はワークWの研
削面に沿い且つサンディングベルト58の駆動方向と直
角に交差する前後方向(図1の上下方向)に設定されて
いる。なお、図示はしないがスライドフレーム55は研
削部往復駆動機構に相当する駆動モータによって前後に
駆動されるようになっており、その駆動モータは逆転可
能で底面用サンディング機構50のサンディングベルト
58を所定の往復移動領域内で往復駆動できるようにし
ている。
【0038】そして、図7に示すようにスライドフレー
ム55の右端部に位置しては取付アーム61を介して検
知板62が固定されている。この取付アーム61は底面
用サンディング機構50のサンディングベルト58と一
体的に移動し、ここに取り付けた検知板62の手前側縁
部62aはマーク部として機能する。
【0039】また、前記右側面用サンディング機構13
Rは、この第2ステージにおけるサンディングベルト5
8の往復移動方向に沿って移動してワークWに押し当て
られるワーク押さえとして機能するようになっており、
その右側面用サンディング機構13Rを搭載した可動フ
レーム22はワークWの幅寸法(図1における上下方向
寸法)に応じてその位置が決められる。この可動フレー
ム22には取付ブラケット63を介して後限界近接スイ
ッチ64が取り付けられている。
【0040】また、メインフレーム11側の静止部位に
は、図7に示すように取付板65を介して前限界近接ス
イッチ66が設けられ、スライドフレーム55が後退し
てサンディングベルト58がワークWの手前側側面にほ
ぼ対応する位置(以下これを「前限界位置」という)に
至ったときに、その前限界近接スイッチ66が作動する
ようになっている。上述した後限界近接スイッチ64及
び前限界近接スイッチ66は、前記第1ステージと同様
にして、第2ステージにおける反転動作制御手段の一部
を構成しており、検知板62の手前側縁部62aが後限
界近接スイッチ64及び前限界近接スイッチ66に接近
してこれらの近接スイッチ64,66が作動したときに
駆動モータを逆転させてスライドフレーム55をその度
に反転動作させ、もって底面用サンディング機構50を
所定の往復移動領域内で前後に往復駆動させ得るように
なっている。
【0041】[実施例の作用]ワークWを装置の右側か
ら供給すると、ワークWが支えプレート19に接触して
送材ロール12によって図1中左方向に送られながら、
両側面用サンディング機構13R,13Lの間で挟み付
けられ、また、これと共に上方から押さえロール34が
下降してワークWを送材ロール12上に押さえ付ける。
図4に示されるように、押さえロール34はワークWの
厚さ寸法に応じた位置に停止するから、これと一体的に
移動する右研削部用下限近接スイッチ37RもワークW
の厚さ寸法に応じた位置にセットされることになる。な
お、両側面用上限近接スイッチ42R,42Lはワーク
Wの厚さに関係なく静止した状態で設けられていて常に
一定の位置にある。
【0042】ワークWが保持されると、両側面用サンデ
ィング機構13R,13Lのモータが駆動されてサンデ
ィングベルト17R,17Lが高速で走行駆動されてワ
ークWの垂直側面の研削・研磨が行われる。また、これ
に伴って昇降モータ40R,40Lが回転されるから、
後述する所定のタイミングで両サンディングベルト17
R,17Lが上下方向に往復駆動される。
【0043】その往復動作について図9及び図10のフ
ローチャートに基づいて詳述する。まず、ワークWを所
定位置にセットし、操作スイッチのオン操作により両昇
降モータ40R,40Lが駆動を開始して右側のサンデ
ィングベルト(フローチャート中では研削部と記載す
る)17Rが上昇する(ST1)と共に左側のサンディ
ングベルト17Rが上昇する(ST21)。そして、研
削部用上限近接スイッチ42R,42Lからの検出信号
によって各サンディングベルト17R,17Lが上限位
置に達したことが検出される(ST2,ST22)と、
各サンディングベルト17R,17Lがそれぞれ個別に
移動を停止し(ST3,ST23)、そのままの状態で
待機する。
【0044】この後、フートスイッチをオン操作する
(ST4,ST24)と、ワーク押さえ34が下降し
(ST5,ST25)、これによって右側のサンディン
グベルト17Rの往復移動領域の下限位置が設定され
る。
【0045】そして、図示しない送材スイッチをオン操
作すると、ワークWの送りが開始されると共に、右研削
部用の昇降モータ40Rが反転駆動を開始して、まず右
側のサンディングベルト17が下降を開始する(ST
7)。この後、所定の遅延時間(t)が経過すると(S
T27)、左研削部用の昇降モータ40Lの反転駆動が
開始する(ST28)。このようにして両サンディング
ベルト17R,17Lが共に下降しながら研削を行う状
態となる。
【0046】そして、先行する右側のサンディングベル
ト17Rが下限位置に達すると、右研削部用下限近接ス
イッチ37Rからの検出信号が出力され(ST8,ST
29)、右側のサンディングベルト17Rが下降を停止
し(ST9)、引き続いてこのサンディングベルト17
Rは反転動作を行って上昇を開始する(ST10)。
【0047】この右側のサンディングベルト17Rが反
転した時点では、左側のサンディングベルト17Lは両
サンディングベルト17R,17Lの移動速度が等しけ
れば、未だ下限位置には達していない。そして、右側の
サンディングベルト17Rの反転動作が開始してから所
定の遅延時間(t)が経過すると(ST30)、左側の
サンディングベルト17Lが下限位置又はその近傍位置
に達したところで下降を停止し(ST31)、引き続い
てこのサンディングベルト17Lが反転動作を行って上
昇を開始する(ST32)。このようにして両サンディ
ングベルト17R,17Lが共に上昇しながら研削を行
う。
【0048】そして、先行する右側のサンディングベル
ト17Rが上限位置に達すると、右研削部用上限近接ス
イッチ42Rからの検出信号が出力され(ST11)、
このサンディングベルト17Rは上昇を停止し(ST1
2)、そのままの状態で待機する。
【0049】この後、上記した遅延時間又はこれに近い
時間が経過したところで、後続の左側のサンディングベ
ルト17Lが上限位置に達してこれを検出した左研削部
用上限近接スイッチ42Lから検出信号が出力され(S
T33)、この左側のサンディングベルト17Lは上昇
を停止し(ST34)、そのまま待機する。これによ
り、両方の上限近接スイッチ42R,42Lが共に検出
動作をした状態、即ち、両方のサンディングベルト17
R,17Lが共に上限位置で停止した状態になる。
【0050】この状態でサンディングスイッチがONに
なっていてサンディングベルト17R,17Lの往復移
動を継続すべき状況になってれば、まず右側のサンディ
ングベルト17Rが反転動作して下降を開始する(ST
7に戻る)と共に、これから所定の遅延時間(t)だけ
経過した(ST27に戻る)後に左側のサンディングベ
ルト17Lが反転動作して下降を開始する(ST2
8)。このあとは上述した作動と同じ動作が行われ、両
サンディングベルト17R,17Lが上限位置に達する
状態で繰り返される。
【0051】そして、両サンディングベルト17R,1
7Lが共に上限位置で停止した時点(ST12,ST3
4)で、サンディングスイッチがON状態になっていな
ければ、サンディングベルト17R,17Lの往復移動
が停止し(ST15,ST37)、ワークWへの研削が
終了する。
【0052】上記のように、サンディングベルト17
R,17LはワークWの厚さに対応した所定の往復移動
領域内で往復移動をおこなうため、サンディングベルト
17R,17Lはその研磨面を全域に亘ってワークWに
接触させることができる。これにより、サンディングベ
ルトの17R,17Lの研磨面の摩耗が全体に亘って均
一になり、研削ムラを防止することができる。
【0053】また、2つの昇降モータ40R,40Lは
共に同じ回転速度で駆動するのであるが、その駆動力伝
達系統やサンディングベルト17R,17LとワークW
との間における摩擦抵抗等によって、両サンディングベ
ルト17R,17Lの実際の昇降速度には僅かながらバ
ラツキが生じることは避けられない。しかし、本実施例
では、往復移動領域の上限位置で両サンディングベルト
17R,17Lが共に一旦停止した状態で待機するよう
になっているから、両サンディングベルト17R,17
Lの間で往復移動方向における相対位置に狂いが生じて
も、一往復する毎に、上限位置において両サンディング
ベルト17R,17Lの同期をとって両者の位置を矯正
することができる。したがって、両サンディングベルト
17R,17Lは常にほぼ同じ高さの位置関係を保って
昇降することとなる。これにより、両サンディングベル
ト17R,17Lの位置が狂って例えば上下互い違いに
なった場合のようにワークWへの挟み付け力がずれてワ
ークWを傾かせるような力が作用する結果研削不良を招
く、という事態が回避される。
【0054】また、サンディングベルトが下限位置に達
したことを検出する近接スイッチは右側にしか設けられ
ておらず、左側のサンディングベルト17Lの反転動作
は右研削部用下限近接スイッチ37Rに基づいて行うよ
うになっているが、これに伴って、左側のサンディング
ベルト17Lが右側のサンディングベルト17Rに遅れ
て移動するようになっている。このようにしたことによ
り、下限位置において右側のサンディングベルト17R
が右研削部用下限近接スイッチ37Rで検出された時点
で、左側のサンディングベルト17Lが下限位置を通り
越してしまうことが防止されるようにしてある。これに
より、1つの下限近接スイッチ37Rによって2つのサ
ンディングベルト17R,17Lを共に下限位置を越え
ずに反転動作させることが可能となるのであって、下限
近接スイッチを1つとしたことによってコスト及びスペ
ースの点で優れたものとなっている。
【0055】ここで、ワークWの厚さ寸法の変化に対応
した往復移動領域の変動の仕方を図11を参照して説明
する。右研削部用上限近接スイッチ42Rの位置は、ワ
ークWの下面に対応して固定して設けられているため一
定である。そして、図11(A)に示すように、厚さの
薄いワークW1を研削する場合には、ワークW1のワー
ク押さえ34が押し当てられる上面の高さが低いため、
このワーク押さえ34と一体に昇降する右研削部用下限
近接スイッチ37Rの位置(X1)も低くなる。したが
って、サンディングベルト17Rの下降範囲が大きくな
る。これに対し、同図(B)に示すように、厚さの薄い
ワークW2を研削する場合には、ワークW2の上面の位
置が高くなるため、右研削部用下限近接スイッチ37R
の位置(X2)も高くなり、サンディングベルト17R
の下降範囲が小さくなる。このように、ワークWの厚さ
に応じて往復移動領域の下限位置はワークWの厚さに応
じて自動的に設定されるため、ワークWの厚さ寸法に応
じた調整作業を行う必要がない。
【0056】一方、第2ステージでは、第1ステージに
おいて左側のサンディング機構13LがワークWの横幅
寸法に応じて移動するから、これと一体的に移動する後
限界近接スイッチ64がワークWの幅寸法に応じた位置
にセットされる。また、前限界近接スイッチ66はメイ
ンフレーム11の静止部位に固定されているから、ワー
クWの寸法に関係なく、常に一定の位置にある。
【0057】従って、底面用サンディング機構50のサ
ンディングベルト58が走行駆動されてワークWの底面
を研磨・研削しながら、スライドフレーム55が前後に
往復移動される様子は次のようになる。
【0058】サンディングベルト58が手前側に移動さ
れると検知板62も手前側に移動する。そして、サンデ
ィングベルト58の後端縁部がワークWの右側の垂直側
面にほぼ対応する位置に至ると、検知板62の手前側端
縁部62aが前限界近接スイッチ66に対応するように
なり、そのスイッチ66のスイッチングに基づいて駆動
モータが逆転され、スライドフレーム55が後方へ反転
移動するようになる。この結果、サンディングベルト5
8は後方に移動しつつワークWの研磨を続け、今度はサ
ンディングベルト58の前端縁部がワークWの左側の垂
直側面にほぼ対応する位置に至ると、検知板62の手前
側端縁部62aが今度は後限界近接スイッチ64に対応
するようになるから、そのスイッチ66のスイッチング
に基づいて駆動モータが逆転され、スライドフレーム5
5が前方へ反転移動するようになり、以下これを繰り返
してサンディングベルト58の研磨面の全域が利用され
る。
【0059】ここでも、ワークWの幅寸法が変化すれ
ば、その分だけ後限界近接スイッチ64の位置が移動す
ることになり、従って、ワークWの幅寸法に応じたサン
ディングベルト58の往復移動領域が自動的に設定され
ることになり、調整作業を要さずしてサンディングベル
ト58の研磨面の全域を常に有効利用することができ
る。
【0060】<他の実施例>なお、本発明は上記各実施
例に限定されるものではなく、例えば次のような変形も
可能であり、これらも本発明の技術的範囲に属する。
【0061】(1)上記各実施例では、マーク検出部と
して金属物体の接近を検出してスイッチング動作する近
接スイッチを利用し、マーク部として金属製検知板を利
用したが、これに限らず、機械的に作動するマイクロス
イッチとこれを押圧作動する突部との組合わせでも良
く、これらも本発明にいう「マーク検出部」と「マーク
部」の概念に含まれることは勿論である。また、「マー
ク検出部」及び「マーク部」としては、その他、電気、
磁気、光等の物理量の変化に基づいて作動する各種のセ
ンサ型のスイッチング素子(光電スイッチ、静電容量ス
イッチ等)が広く利用できる。
【0062】(2)また、本発明の制御方法を実現する
ためにワーク押さえの位置を検出するには、例えばロー
タリエンコーダ等の位置検出手段を利用することもでき
る。すなわち、例えば2台のロータリエンコーダ等にて
ワーク押さえ及び研削部の位置をそれぞれ連続的に測定
できるようにしておき、ワーク押さえが研削部の往復移
動方向に沿って移動してワークに押し当てられたときの
位置を記憶装置に記憶しておく。そして、ロータリエン
コーダ等の位置検出手段からの信号によって研削部がそ
の記憶された位置まで移動されたことを検出したとき
に、研削部を反転動作させればよいのである。
【0063】(3)前記第1実施例では、往復移動部に
相当する支柱38に検知板39Rを設けると共にワーク
基準部に相当する支持ブラケット36に右研削部用下限
近接スイッチ37Rを設けたが、この関係は逆にしても
よいことは勿論である。
【0064】(4)上記各実施例ではベルトサンダーに
適用した例を示したが、研削部によってワークを研削し
ながら往復移動させる研削機械に広く適用することがで
き、例えばナイフストックを往復移動させるかんな盤や
回転かんなを備えたモルダにも適用することができる。
【0065】(5)ブラシ機構14,51の除塵ブラシ
18,59で切り粉を除去しているが、不織布ブラシ、
不織布ロールに変更して若干の仕上げ研削・研磨を行う
場合もある。
【0066】(6)前記実施例では右側の検知板39R
の下端縁部39aをマーク部として機能させるようにし
たが、検知板39Rの上端縁部をマーク部として機能さ
せる構成で、上端縁部が右研削部用下限近接スイッチ3
7Rに対応したときにスイッチングが行われてサンディ
ングベルト17が反転動作するようにしてもよい。この
構成とすれば、下側が長い検知板39Rを利用する場合
に都合がよい。
【0067】(7)検知板39Rを上限位置検出用及び
下限位置検出用の2種類に分けてもよい。このようにし
ても、サンディングベルト17を走行駆動しながら、各
検知板が各近接スイッチをスイッチング動作させたとき
にサンディングベルトを上下方向に反転移動させること
により、サンディングベルトがワークWの厚さ寸法に応
じた往復移動領域内で往復駆動されるようになる。
【0068】(8)上記実施例では、サンディングベル
トが下限位置に達したことを検出するための第2の限界
位置検出手段を右側のサンディングベルトのみに設けた
が、この第2の限界位置検出手段は左右両方のサンディ
ングベルトについて個別に設けるようにしてもよい。
【0069】(9)上記実施例では、遅延手段をCPU
82を制御するプログラムにていわゆるソフトウエア的
に構成したが、これに限らず、タイマモータ等を利用し
てハードウエア的に構成してもよいことは勿論である。
【0070】その他、本発明は上記し且つ図面に示す実
施例に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲
内で種々変更して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るベルトサンダを一部破
断して示す平面図
【図2】同正面図
【図3】同一部破断して示す側面図
【図4】要部を拡大して示す側面図
【図5】同拡大横断面図
【図6】要部を拡大して示す一部切欠側面図
【図7】部分拡大平面図
【図8】制御ボックスのハードウェア構成を示すブロッ
ク図
【図9】右側のサンディングベルトの制御手段をあらわ
すフローチャート
【図10】左側のサンディングベルトの制御手段をあら
わすフローチャート
【図11】サンディングベルトの往復移動領域の変化を
示す概略的側面図
【符号の説明】
17R,17L…サンディングベルト(研削部) 68R,68L…第1の限界位置検出手段 69…第2の限界位置検出手段 34…押さえロール(ワーク押さえ) 36…支持ブラケット(ワーク基準部) 37R…右研削部用下限近接スイッチ(マーク検出部) 38…支柱(往復可動部) 39L…検知板(マーク部) 39a…検知板39Rの下縁部(マーク部) 42R…右研削部用上限近接スイッチ(マーク検出部) 42L…左研削部用上限近接スイッチ(マーク検出部)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの両側に2つの研削部をその研削
    駆動方向に対して交差する方向に移動可能に配し、その
    両研削部を所定の往復移動領域内で往復移動させつつ前
    記ワークを研削するようにした研削機械の研削部制御方
    法であって、 前記往復移動領域の少なくとも一方の限界位置における
    前記各研削部の反転動作を、双方の研削部が共にその限
    界位置に達したことを条件に制御することを特徴とする
    研削機械の研削部制御方法。
  2. 【請求項2】 ワークの両側に2つの研削部をその研削
    駆動方向に対して交差する方向に移動可能に配し、前記
    両研削部を所定の往復移動領域内で往復移動させつつ前
    記ワークを研削するようにした研削機械であって、 前記各研削部が前記往復移動領域の一方の限界位置に達
    したことを個別に検出する第1の限界位置検出手段と、 前記両研削部のうちの少なくとも一方が前記往復移動領
    域の他方の限界位置に達したことを検出する第2の限界
    位置検出手段と、 前記第1の限界位置検出手段にて前記研削部が前記往復
    移動領域の一方の限界位置に達したときにその移動をそ
    れぞれ停止させるとともに、両研削部の双方が前記一方
    の限界位置に共に達したことを条件に前記両研削部の反
    転動作を開始させ、かつ、前記第2の限界位置検出手段
    にて前記研削部が前記往復移動領域の他方の限界位置に
    達したことを条件に前記各研削部の反転動作を制御する
    反転動作制御手段とを備えてなる研削機械。
  3. 【請求項3】 請求項2の研削部機械において、 前記研削部の往復移動方向に沿って移動して前記ワーク
    に押し当てられるワーク押さえと、 このワーク押さえと一体的に移動するワーク基準部と、 前記研削部の往復移動と一体的に移動する往復移動部と
    を供え、 前記第1又は第2の限界位置検出手段が前記ワーク基準
    部及び前記往復移動部にそれぞれ設けたマーク部及びマ
    ーク検出部により構成されていることを特徴とする研削
    機械。
  4. 【請求項4】 請求項2又は請求項3記載の研削機械に
    おいて、 前記第2の限界位置検出手段が前記一方の研削部の検出
    のみを行い、 前記反転動作手段は、前記往復移動領域の前記一方の限
    界位置において前記一方の研削部が反転動作を開始した
    時点から所定時間だけ遅らせて前記他方の研削部の反転
    動作を開始させる遅延手段を含むと共に、前記他方の限
    界位置においては前記一方の研削部が反転動作を行った
    ことを条件に前記他方の研削部の反転動作を行わせるこ
    とを特徴とする研削機械。
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