JP2768261B2 - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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JP2768261B2
JP2768261B2 JP6030831A JP3083194A JP2768261B2 JP 2768261 B2 JP2768261 B2 JP 2768261B2 JP 6030831 A JP6030831 A JP 6030831A JP 3083194 A JP3083194 A JP 3083194A JP 2768261 B2 JP2768261 B2 JP 2768261B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体撮像素子に関し、
特にオプティカルブラック領域に入る光を遮光する効果
を高める構造を具備した固体撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子には、映像信号の基準電位
を形成するためのオプティカルブラック領域(以下、適
宜OB領域と略記する)が設けられる。このOB領域に
おいては、その設置目的上、フォトダイオードが完全に
遮光されていることが求められる。図8は従来の2次元
固体撮像素子の概略の構成を示す平面図である。同図に
おいて、10は光電変換を行うフォトダイオード、20
は電荷を縦方向に転送する垂直CCDレジスタ、30は
電荷を横方向に転送する水平CCDレジスタ、40は電
荷を検知し増幅する出力部、50は画像パターンが投影
される受光領域、60はオプティカルブラック領域(O
B領域)、A、B、C、D、Eは電荷の転送方向をそれ
ぞれ示す。
【0003】この固体撮像素子の動作は概略次の通りで
ある。まず受光領域50の表面に投影された画像パター
ンの光強度に応じて、各フォトダイオード10に電荷が
蓄積される。所定時間経過した後に各フォトダイオード
10に蓄積された電荷は矢印Aに示すように隣接する垂
直CCDレジスタ20に一括して転送され、続いてこの
電荷は垂直CCDレジスタ20の内部を矢印Bに示され
るように下方に向けて転送される。次いでこの電荷は矢
印Cに示すように水平CCDレジスタ30に転送され、
このCCDレジスタ30の内部を矢印Dに示す方向に転
送される。最後にこの電荷は矢印Eに示されるように出
力部40へ転送されここで電圧信号に変換されて順次読
み出される。
【0004】図9は図8のX−X′線における概略の断
面構造を示すものであり、同図において、1はn型半導
体基板、2はp型の不純物層(p型ウェル)、3はフォ
トダイオードの一方の領域を構成する光電変換領域、4
は垂直CCDレジスタのCCDチャネル領域、5は垂直
CCDレジスタの電荷転送電極、6は絶縁膜、7はAl
等の金属膜で構成される遮光膜、8は平坦化膜、9は入
射光を光電変換領域3上に集光するマイクロレンズであ
り、Pは入射光の光路を示す。
【0005】光電変換領域3において光電変換により生
成されここに蓄積された信号電荷は電荷転送電極5に読
み出しパルス、転送パルスを印加することにより、CC
Dチャネル領域4に読み出され、この領域内を紙面に垂
直方向に転送される。電荷転送電極5の上部に設けられ
た遮光膜7は、光がCCDチャネル領域4に入り光電変
換されることによって生ずる偽信号を防ぐ機能を持つ。
マイクロレンズ9は入射する光を有効に利用すべく、光
電変換領域3上の遮光膜7の開口寸法よりも広い範囲の
光を光電変換領域3に集光させる機能を持つ。
【0006】固体撮像素子では、光入射を全く遮断した
としても常温において信号出力成分(暗電流)が検出さ
れ、この出力成分は温度が上昇すると増加する。この暗
電流を補正するために、光が入射した場合にフォトダイ
オード(光電変換領域)で検出される出力成分から、O
B領域で検出される出力成分(暗電流)を差し引くよう
に信号処理が行われる。これによって、温度変化により
暗電流が変動したとしても、この暗電流の変化量をOB
領域で検知し補正することによって光入力のみによる信
号出力を得ることができる。
【0007】この目的のために、OB領域60において
は、図8および図9に示すように、受光領域50と同様
の構成の光電変換領域3とCCDチャネル領域4とがも
うけられており、全体を被覆する遮光膜7によって入射
光の侵入を阻止している。なお、暗電流を正確に補正す
るために、OB領域の光電変換領域とCCDチャネル領
域の寸法や構造は、受光領域におけるものと同一に形成
されるのが一般的である。
【0008】マイクロレンズ9は、光電変換領域3に光
を集光するべく設けられたものであり、遮光膜が全面に
設けられたOB領域60にはこれを設ける必要がない。
しかし、受光領域50にのみマイクロレンズを設けた場
合には、OB領域60に隣接する端部のマイクロレンズ
は、マイクロレンズが連続的に形成された受光領域内部
に比べて形成される寸法がわずかに異なってしまう。こ
れによりマイクロレンズの曲率が変化し焦点距離が異な
ってくるため、受光領域端部のフォトダイオードの感度
が低下するという問題が起こる。これを避けるために、
従来はOB領域にも受光領域と同様のマイクロレンズを
設けていた。
【0009】このマイクロレンズの寸法が変化する理由
は次の通りである。図10はマイクロレンズの形成工程
を説明するための、図9と同一断面における工程断面図
である。同図において、図示は省略するが平坦化膜8下
には既に常法により固体撮像素子に必要な各エレメント
が形成されているものとする。まず、光電変換領域、C
CDチャネル領域、遮光膜などが形成された基板1上に
有機樹脂膜を塗布法により形成し、続いて150〜20
0℃の温度で熱処理を行い、流動化と固化を行い平坦化
膜8を形成する。次に、マイクロレンズとなる感光性の
有機樹脂膜90を塗布法で形成する[図10(a)]。
続いて、この有機樹脂膜90を周知の露光技術を用いて
所定の寸法にパターニングして樹脂膜パターン90′を
形成する[図10(b)]。次に、150〜200℃の
温度で熱処理することにより樹脂膜パターン90′を流
動化させ、表面張力の作用により表面エネルギーが最小
となる形状、即ち球面形状に変形せしめて固化し、マイ
クロレンズ9を形成する[図10(c)]。
【0010】マイクロレンズの形状は径aとレンズ高さ
hで規定されるが、これらの値は有機樹脂膜パターン9
0のパターン寸法a′と膜厚h′に依存する。したがっ
て、a′とh′とを選択することで所望の曲率のマイク
ロレンズが形成でき、さらに平坦化膜の厚さdを選択す
ることと併せて、マイクロレンズに入射する光を最適に
フォトダイオードに集光することができる。
【0011】しかし、一定の繰り返しピッチで設けられ
た樹脂膜パターン90′の最外部ではパターンが途切れ
るため、露光時の光の回折効果により最外部の露光強度
が変化し、パターンの寸法が変化する。このためマイク
ロレンズは最適なレンズ曲率からずれて形成されること
になる。実験によれば、最外部のマイクロレンズの寸法
誤差は少なくとも0.4μmはあり、レンズの設計値が
4μmであった場合には10%の誤差となる。これは今
後の画素の微細化を進める上でも、また感度などのバラ
ツキを抑えて高品質化を進める上でも見過ごせない数値
であり、OB領域上にマイクロレンズを設けることは必
須のことである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した固体撮像素子
において上記遮光膜7は、例えばAlやWなどの金属、
あるいはAlSiなどの合金から形成されるが、ピンホ
ールの発生を防ぐために膜厚は1μm程度に形成され
る。しかし、光電変換領域3と電荷転送電極5との境界
部分では絶縁膜表面に1μm程度の大きな段差が生ず
る。このため図11に示す断面構造のように、遮光膜7
のカバレッジが悪くなり、特に領域Xの部分で遮光膜が
薄くなり、光洩れを起こすという問題が起こる。光洩れ
が起こると暗時出力成分が大きくなり、前記した信号処
理による光信号電荷を正確に検出することができなくな
り、固体撮像素子の動作に重大な支障が生じる。
【0013】これを改善する方法として、特開平4−1
16976号公報には、OB領域に形成されるマイクロ
レンズの形成位置を、図12に示すように遮光膜を十分
に厚く形成することのできる電荷転送電極5の上部、す
なわち、領域Yに設けることが提案されている。この方
法により、OB領域での遮光に関する問題は解決できる
が、受光領域とOB領域の双方にマイクロレンズを配列
する場合には以下の支障が生じる。
【0014】図13は、これを説明する図であり、受光
領域50とOB領域60との境界部分の断面構造を示
す。同図に示されるように、光電変換領域3とCCDチ
ャネル領域4は受光領域からOB領域に渡って連続的に
同一構造でかつ同一ピッチで形成されるが、マイクロレ
ンズは受光領域では9a1〜9a3と光電変換領域3上
に形成され、これに対しOB領域では特開平4−116
976号公報に従って9b1、9b2とCCDチャネル
領域4上に設けられる。そのため、図に示されるよう
に、境界部分では受光領域のマイクロレンズ9a1と0
B領域のマイクロレンズ9b1とが重なることになりマ
イクロレンズを配列することができない。これを防ぐた
めには、9bのマイクロレンズを形成しないことで対
処できるが、マイクロレンズ間距離が当該部分のみ広く
なるため、9aのマイクロレンズ形状が変わってしま
うという問題が起こる。
【0015】また、特開平3−169078号公報に
は、図14に示すように、OB領域の遮光性を確保する
ために、Wの遮光膜7aとAlの遮光膜7とを重ねる構
造とすることが提案されているが、この構造ではフォト
ダイオード上部における絶縁膜表面の段差が増大するた
め、領域Xにおける光洩れは却って増加することとな
り、前記した問題点は解決されない。
【0016】固体撮像素子では小型化と多画素化が進行
しており、単位画素の寸法は例えば1インチ200万画
素では7.3×7.6μm、2/3インチでは5.0×
5.2μm、また1/2インチでは3μm平方程度にな
る見通しである。このような画素寸法の縮小は膜厚の縮
小をも必要としOB領域においては上記した光洩れが一
層顕著となる。一方では、マイクロレンズで集光すると
焦点部分での単位面積当たりの光強度は2〜3倍に増加
し、これは遮光膜の膜厚が1/2〜1/3に減少したこ
とと等価であり、遮光膜の膜厚の制約にもなっていた。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明によれば、複数列に配列されたフォトダイオ
ードと、各フォトダイオード列毎に設けられた、フォト
ダイオードにおいて生成され蓄積された信号電荷を読み
出しこれを転送する複数のCCDレジスタと、少なくと
も各CCDレジスタ上を覆う遮光膜と、各フォトダイオ
ード毎に設けられた当該フォトダイオードへの入射光を
集光するマイクロレンズと、を備える受光領域と、複数
列に配列されたフォトダイオードと、各フォトダイオー
ド列毎に設けられた、フォトダイオードにおいて生成さ
れ蓄積された信号電荷を読み出しこれを転送する複数の
CCDレジスタと、全体を覆う遮光膜と、を備えるオプ
ティカルブラック領域と、を有し、前記オプティカルブ
ラック領域における前記受光領域寄りの一部のフォトダ
イオード列のフォトダイオード上にはその中心位置がフ
ォトダイオード上に存在するマイクロレンズが設けら
れ、かつ、オプティカルブラック領域における他のフォ
トダイオード列のフォトダイオード上には当該フォトダ
イオードに焦点を結ぶマイクロレンズは形成されていな
いことを特徴とする固体撮像素子が提供される。また、
本発明によれば、複数列に配列されたフォトダイオード
と、各フォトダイオード列毎に設けられた、フォトダイ
オードにおいて生成され蓄積された信号電荷を読み出し
これを転送する複数のCCDレジスタと、少なくとも各
CCDレジスタ上を覆う遮光膜と、各フォトダイオード
毎に設けられた当該フォトダイオードへの入射光を集光
するマイクロレンズと、を備える受光領域と、複数列に
配列されたフォトダイオードと、各フォトダイオード列
毎に設けられた、フォトダイオードにおいて生成され蓄
積された信号電荷を読み出しこれを転送する複数のCC
Dレジスタと、全体を覆う遮光膜と、を備えるオプティ
カルブラック領域と、を有し、前記オプティカルブラッ
ク領域におけるフォトダイオード上にはマイクロレンズ
が設けられ、かつ、前記オプティカルブラック領域に設
けられたマイクロレンズは、複数画素毎に1個形成され
その中心がフォトダイオードの中心からずれていること
を特徴とする固体撮像素子が提供される。
【0018】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。 [第1の実施例]図1は、本発明の第1の実施例の受光
領域50とOB領域60の境界付近における構造を示す
断面図である。同図において、1はn型半導体基板、2
はウェルを構成するp型の不純物層、3は光電変換領
域、5は電荷転送電極、6は絶縁膜、7はAl等の金属
膜で構成される遮光膜、8は平坦化膜、9a、9bはマ
イクロレンズであり、Pは入射光の光路を示す。
【0019】本実施例においては、OB領域60に設け
られるマイクロレンズ9bの径は、受光領域50のマイ
クロレンズ9aに比べて小さく設定されている。受光領
域に設けられるマイクロレンズ9aは、高い集光効率を
得るべく光電変換領域3の表面に焦点が結ばれるように
設計される。これに対して、OB領域に設けられるマイ
クロレンズ9bは曲率が大きくなるため焦点距離は短く
なる。このため、マイクロレンズに入射した光は遮光膜
位置での単位面積当たりの光強度が低減することになり
遮光膜7を透過する光量が低減する。
【0020】図2は図1に示されたマイクロレンズを形
成する工程を説明するための工程断面図である。同図に
おいては、簡単のために、半導体基板、p型ウェル、光
電変換領域、平坦化膜以外の部分の図示は省略されてい
る。図10で説明した手順と同様の手順により、図2
(a)に示すように、平坦化膜8上に有機樹脂膜90を
形成した後、これをパターニングするが、本実施例では
マイクロレンズとなる樹脂膜パターンを形成する際に受
光領域50とOB領域60とでパターン寸法を変える。
すなわち、受光領域50では集光効率を高めるべく大き
な径の樹脂膜パターン90aが形成され、OB領域60
では小さな径の樹脂膜パターン90bが形成される[図
2(b)]。
【0021】次に、150〜200℃の温度で熱処理を
行うことにより、樹脂を軟化させレンズ形状に変形せし
め、続いて固化させると受光領域50にはフォトダイオ
ードに最適に集光できるマイクロレンズ9aが形成さ
れ、OB領域60にはレンズ径が小さく焦点距離が短い
マイクロレンズ9bが形成される[図2(c)]。
【0022】[第2の実施例]図3は、本発明の第2の
実施例を説明するための受光領域とOB領域の境界付近
における構造を示す断面図および平面図である。本実施
例では、OB領域60に形成されるマイクロレンズの径
は、受光領域50に形成されるレンズに比べて大きく設
定される。すなわち、この実施例では4画素分のスペー
ス毎に1個のマイクロレンズ9bを形成することでレン
ズ径が大きくなされる[図3(b)において斜線を施し
た領域100は単位画素を示す]。同図に示すように構
成することにより、マイクロレンズ9bの曲率は小さく
なって焦点距離が長くなり、遮光膜部分における単位面
積当たりの光強度は弱くなる。さらに本実施例ではマイ
クロレンズの中心が電荷転送電極(図示せず)の上部に
位置するため遮光膜の厚い部分に光が集光することにな
り遮光効果がより一層向上し有利である。
【0023】図4は、第2の実施例の変更例を示す平面
図である。この例ではOB領域においては2画素領域毎
に1個のマイクロレンズ9bが形成される。この変更例
でも焦点距離が長くなったことにより遮光膜部分におけ
る単位面積当たりの光強度は弱くなり、さらにマイクロ
レンズの中心が電荷転送電極の上部に位置するようにな
るため、図3に示した実施例の場合と同様の効果を享受
することができる。
【0024】[第3の実施例]図5は、本発明の第3の
実施例を示す断面図である。先の他の実施例では、OB
領域には受光領域とは異なる形状のマイクロレンズが形
成形成されていたが、本実施例では、OB領域には受光
領域50に隣接した1列の画素部分を除いてマイクロレ
ンズは形成されない。OB領域の画素上にマイクロレン
ズを設けないことにより、光電変換領域3上の遮光膜の
薄くなった部分への入射光の集中を回避することができ
る。しかし、OB領域全体のマイクロレンズを除去した
場合には受光領域に形成されるマイクロレンズのうち、
OB領域に隣接する部位のマイクロレンズ9aの形状が
他の部分のマイクロレンズと異なって形成されてしま
う。これを回避するために、本実施例では受光領域に近
接するOB領域の1画素部分にダミーのマイクロレンズ
9bを設けている。
【0025】このダミーレンズを設けたことにより受光
領域に設けられるマイクロレンズの形状はすべて同一寸
法に形成される。本発明者の実験によれば、このダミー
レンズは1乃至2列の画素部分に設ければ十分である。
OB領域には通常30〜70列の画素が設けられるた
め、数画素分の信号が欠けたとしても何等の不都合も生
じない。
【0026】[第4の実施例] 図6は、本発明の第4の実施例を示す断面図である。本
実施例では、OB領域60において、受光領域50に隣
接する1画素分のみのマイクロレンズがダミーマイクロ
レンズとして受光領域のマイクロレンズと同様の形状に
形成され、それ以外のマイクロレンズ9bの曲率は受光
領域のマイクロレンズ9aのそれより大きく形成され
る。このように構成されことにより、本実施例は、第
1の実施例と同様の効果を有するほかダミーのマイクロ
レンズを設けたことにより、受光領域のOB領域寄りの
マイクロレンズの形状の誤差を第1の実施例の場合より
少なく抑えることができる。本実施例においても、ダミ
ーマイクロレンズを2画素分乃至3画素分に形成しても
よい。また、本実施例の変更例として、OB領域におい
てはダミー以外のマイクロレンズを3、4に示し
た、受光領域のマイクロレンズより曲率の小さいマイク
ロレンズとすることができる。
【0027】[第5の実施例]図7は、本発明の第5の
実施例を示す断面図である。本実施例では、OB領域6
0において、受光領域50に隣接する1列の画素部分の
みのマイクロレンズがダミーマイクロレンズとして光電
変換領域3上に形成され、それ以外の画素上では電荷転
送電極5上に中心が位置するようにマイクロレンズが形
成されている。本実施例においても先の実施例と同様の
効果を享受することができる。本実施例の変更例とし
て、ダミーマイクロレンズ以外のOB領域のマイクロレ
ンズを紙面に垂直なシリンドリカル形状のものとするこ
とができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の固体撮像
素子は、OB領域において受光領域に隣接する画素上に
マイクロレンズを配置するとともにそれ以外の画素上に
はフォトダイオードの表面に焦点を結ぶマイクロレンズ
を形成しないようにしたものであるので、本発明によれ
ば、受光領域の最端部の画素のマイクロレンズの形状が
他のものと異なって形成されるのを防止しつつ、OB領
域本体に入射する光に対する遮光効果を従来の2倍〜5
倍に高めることができるようになり、これにより暗電流
の補正をより正確に行うことができるようになる。ある
いは、従来と同様の遮光効果で足りる場合には、遮光膜
の膜厚を1/2〜1/5に薄くすることが可能となり、
したがって、画素寸法をより微細にすることが可能とな
る。よって、本発明によれば、1/2インチ200万画
素の固体撮像素子に相当する3μm×3μmの寸法の画
素を形成することも可能となる。さらに、受光領域にお
けるフォトダイオード部の遮光膜開口パターンの寸法精
度を高めることもできるため、感度バラツキも低減で
き、素子の高品質化にも資することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例を示す断面図。
【図2】 本発明の第1の実施例の製造方法を説明する
ための工程断面図。
【図3】 本発明の第2の実施例を示す断面図と平面
図。
【図4】 本発明の第2の実施例の変更例を説明するた
めの平面図。
【図5】 本発明の第3の実施例を示す断面図。
【図6】 本発明の第4の実施例を示す断面図。
【図7】 本発明の第5の実施例を示す断面図。
【図8】 従来例を説明するための固体撮像素子の概略
平面図。
【図9】 従来例の断面図。
【図10】 従来例の製造方法を説明するための工程断
面図。
【図11】 従来例の問題点を説明するための断面図。
【図12】 他の従来例の断面図。
【図13】 他の従来例の問題点を説明するための断面
図。
【図14】 別の他の従来例の断面図。
【符号の説明】
1 n型半導体基板 2 p型不純物層(p型ウェル) 3 光電変換領域 4 CCDチャネル領域 5 電荷転送電極 6 絶縁膜 7、7a 遮光膜 8 平坦化膜 9、9a、9b マイクロレンズ 10 フォトダイオード 20 垂直CCDレジスタ 30 水平CCDレジスタ 40 出力部 50 受光領域 60 オプティカルブラック領域(OB領域) 90 有機樹脂膜 90a、90b、90′ 樹脂膜パターン

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数列に配列されたフォトダイオード
    と、各フォトダイオード列毎に設けられた、フォトダイ
    オードにおいて生成され蓄積された信号電荷を読み出し
    これを転送する複数のCCDレジスタと、少なくとも各
    CCDレジスタ上を覆う遮光膜と、各フォトダイオード
    毎に設けられた当該フォトダイオードへの入射光を集光
    するマイクロレンズと、を備える受光領域と、 複数列に配列されたフォトダイオードと、各フォトダイ
    オード列毎に設けられた、フォトダイオードにおいて生
    成され蓄積された信号電荷を読み出しこれを転送する複
    数のCCDレジスタと、全体を覆う遮光膜と、を備える
    オプティカルブラック領域と、 を有する固体撮像素子において、 前記オプティカルブラック領域における前記受光領域寄
    りの一部のフォトダイオード列のフォトダイオード上に
    その中心位置がフォトダイオード上に存在するマイク
    ロレンズが設けられ、かつ、オプティカルブラック領域
    における他のフォトダイオード列のフォトダイオード上
    には当該フォトダイオードに焦点を結ぶマイクロレンズ
    は形成されていないことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 【請求項2】 前記オプティカルブラック領域における
    各フォトダイオード上には受光領域におけるマイクロレ
    ンズとは異なる焦点距離のマイクロレンズが設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 前記オプティカルブラック領域に設けら
    れたマイクロレンズは、その径が受光領域に形成された
    マイクロレンズのそれよりも小さく、その焦点距離が受
    光領域に設けられたマイクロレンズのそれより短いこと
    を特徴とする請求項2記載の固体撮像素子。
  4. 【請求項4】 前記オプティカルブラック領域に設けら
    れたマイクロレンズは、その径が受光領域に形成された
    マイクロレンズのそれよりも大きく、その焦点距離が受
    光領域に設けられたマイクロレンズのそれより長いこと
    を特徴とする請求項2記載の固体撮像素子。
  5. 【請求項5】 前記オプティカルブラック領域における
    前記一部のフォトダイオード列のフォトダイオード上に
    は前記受光領域におけるマイクロレンズと同一構造のマ
    イクロレンズが設けられていることを特徴とする請求項
    1記載の固体撮像素子。
  6. 【請求項6】 前記オプティカルブラック領域おける
    他のフォトダイオード列のフォトダイオード上にはマイ
    クロレンズが設けられていないことを特徴とする請求項
    記載の固体撮像素子。
  7. 【請求項7】 前記オプティカルブラック領域おける
    他のフォトダイオード列のフォトダイオード上には前記
    受光領域におけるマイクロレンズとは焦点距離の異なる
    マイクロレンズが設けられていることを特徴とする請求
    記載の固体撮像素子。
  8. 【請求項8】 前記オプティカルブラック領域おける
    他のフォトダイオード列のフォトダイオード上に形成さ
    れたマイクロレンズは、その中心部が当該フォトダイオ
    ードに隣接したCCDレジスタ上に位置していることを
    特徴とする請求項記載の固体撮像素子。
  9. 【請求項9】 前記CCDレジスタ上に中心部を有する
    マイクロレンズはシリンドリカル状に形成されているこ
    とを特徴とする請求項記載の固体撮像素子。
  10. 【請求項10】 複数列に配列されたフォトダイオード
    と、各フォトダイオード列毎に設けられた、フォトダイ
    オードにおいて生成され蓄積された信号電荷を読み出し
    これを転送する複数のCCDレジスタと、少なくとも各
    CCDレジスタ上を覆う遮光膜と、各フォトダイオード
    毎に設けられた当該フォトダイオードへの入射光を集光
    するマイクロレンズと、を備える受光領域と、 複数列に配列されたフォトダイオードと、各フォトダイ
    オード列毎に設けられた、フォトダイオードにおいて生
    成され蓄積された信号電荷を読み出しこれを転送する複
    数のCCDレジスタと、全体を覆う遮光膜と、を備える
    オプティカルブラック領域と、 を有する固体撮像素子において、 前記オプティカルブラック領域におけるフォトダイオー
    ド上にはマイクロレンズが設けられ、かつ、前記オプテ
    ィカルブラック領域に設けられたマイクロレンズは、複
    数画素毎に1個形成されその中心がフォトダイオードの
    中心からずれて いることを特徴とする固体撮像素子。
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