JP2767295B2 - インドール―3―カルボニトリル化合物の製造方法 - Google Patents

インドール―3―カルボニトリル化合物の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本発明は、インドール−3−カルボアルデヒド化合物
を原料とするインドール−3−カルボニトリル化合物の
製造方法に関するものである。インドール−3−カルボ
ニトリル化合物は医薬、農薬等の合成中間体として有用
な化合物である。
【従来の技術】
従来、インドール−3−カルボアルデヒド化合物を原
料としてインドール−3−カルボニトリル化合物を製造
する方法としては、以下の方法が公知である。 インドール−3−カルボアルデヒドを塩酸ヒドロキシ
ルアミンと反応させてインドール−3−アルドオキシム
とし、次いでこれを塩化チオニルによりインドール−3
−カルボニトリルとする方法(J.Chem.Soc.,1956,285
3);アルドオキシムにDMF中二酸化セレンを反応させる
方法(Synthesis,1979,722);アルドオキシムにジシク
ロカルボジイミドを反応させる方法(Chem.Ber.,107,12
13(1974)) インドール−3−カルボアルデヒドを1−ニトロプロ
パン・酢酸溶液中で燐酸水素二アンモニウムと反応させ
てインドール−3−カルボニトリルとする方法(Org.Sy
nth.,col.vol.V.656) 酢酸または無水酢酸溶媒中、酢酸ソーダなどの有機酸
金属塩と塩酸ヒドロキシルアミンを反応させてインドー
ル−3−カルボニトリルを得る方法(特開平1−100157
号) しかしながら、の方法は、中間体としてインドール
−3−アルドオキシムを製造して単離した後にインドー
ル−3−カルボニトリルとするために、反応工程が2段
階となり、またの方法では高価な1−ニトロプロパン
を溶媒とするため、これらいずれの方法もインドール−
3−カルボニトリル化合物の工業的製造方法としては適
当ではない。の方法は、簡便な方法であるが、原料の
インドール−3−アルデヒドに対して1〜5倍モル当量
の有機酸金属塩を必要とし、かつ反応時間も2〜24時
間、通常10時間も要し、かならずしも工業的に満足でき
る方法ではない。
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、インドール−3−カルボアルデヒド
化合物から収率よくかつ経済的にインドール−3−カル
ボニトリル化合物を製造することができる新規なインド
ール−3−カルボアルデヒド化合物の製造方法を提供す
ることにある。
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、一般式(I) 〔ただし、式中Rは水素原子または低級アルキル基を表
し、Xは水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、低級アル
コキシ基、低級アルキル基およびアルコキシカルボニル
基から選ばれる1種を表す〕で示されるインドール−3
−カルボアルデヒド化合物をギ酸溶媒中でヒドロキシル
アミンの酸塩と反応させることを特徴とする一般式(I
I) 〔ただし、式中RおよびXは前記定義に同じ〕で示され
るインドール−3−カルボニトリル化合物の製造方法に
関するものである。 本発明方法の原料となるインドール−3−カルボアル
デヒドは、公知の方法により容易に製造するとが可能で
ある。例えば、インドールとジメチルギ酸アミドを反応
させて、高収率で得ることができる(Org.Synth.,39,3
0)。 本発明方法で使用するヒドロキシルアミンの酸塩は特
に限定されないが、好ましくは塩塩酸、硫酸塩などの鉱
酸塩である。ヒドロキシルアミンの酸塩の使用量につい
ては、上記インドール−3−カルボアルデヒド化合物に
対して等モル以上であればよいが、好ましくは1〜2倍
モル当量の範囲で使用される。 本発明方法において使用されるギ酸溶媒は、そのギ酸
の濃度が75%以上であればよいが、好ましくは85〜95%
の範囲の濃度のギ酸である。95%以上の濃度のギ酸を使
用する場合は、反応は10〜20分で完結する。このギ酸溶
媒の使用量は、原料インドール−3−カルボアルデヒド
化合物に対して5〜50重量倍、好ましくは8〜20重量倍
である。 本発明方法によって得られるインドール−3−カルボ
ニトリル化合物としては、例えばインドール−3−カル
ボアルデヒド、1−N−メチルインドール−3−カルボ
ニトリル、1−N−エチルインドール−3−カルボニト
リル、5−または6−ブロムインドール−3−カルボニ
トリル、5−または6−クロルインドール−3−カルボ
ニトリル、5−または6−ニトロインドール−3−カル
ボニトリル、5−または6−メトキシインドール−3−
カルボニトリル、3−シアノインドール−5−カルボン
酸エステル等が挙げられる。 本発明方法の一実施態様を例示すると、所定量のイン
ドール−3−カルボアルデヒド化合物、ヒドロキシルア
ミンの酸塩を所定量のギ酸に溶解または懸濁させ、これ
をギ酸の還流温度で加熱し、通常30分〜2時間程度反応
させればよい。この際、特開平1−100157号公報にある
ような有機酸の金属塩を添加する必要はない。反応終了
後、好ましくは溶媒のギ酸を留去し、水を添加して反応
混合物中の無機塩を溶解し、濾過などの手段で結晶を分
離するか溶媒抽出など公知手段で分離し、必要により再
結晶や吸着処理などの適当な方法で精製すればよい。
【作用】
本発明方法において、インドール−3−カルボアルデ
ヒド化合物とヒドロキシルアミンの塩類とにより、まず
インドールのアルドオキシムを生じ、これに溶媒として
用いたギ酸が反応し、アルドオキシムのギ酸エステルを
生ずる。さらにこのアルドオキシムのギ酸エステルの熱
分解によりギ酸が脱離し、アルデヒドよりニトリルまで
連続して反応が進むものと考えられる。 以下実施例により、本発明をより詳細に説明する。
【実施例1】 インドール−3−カルボアルデヒド1.45g(0.01モ
ル)、塩酸ヒドロキシルアミン0.83g(0.012モル)を還
流冷却器を反応容器に入れ、ギ酸(90%)40ml中で1時
間加熱還流した。 反応終了後、ギ酸溶媒を留去した後、水150mlを加え
生じた結晶を濾過し、乾燥してほぼ定量的に粗結晶1.41
gを得た。得られた粗結晶を酢酸エチルにより再結晶し
て、融点178〜179℃(文献値:178〜182.5℃)の橙色の
目的物であるインドール−3−カルボニトリルを1.34g
(収率95%)得た。 実施例2 N−メチルインドール−3−カルボアルデヒド1.59g
(0.01モル)、塩酸ヒドロキシルアミン0.83g(0.012モ
ル)をギ酸(90%)40ml中で1時間加熱還流した。反応
終了後、ギ酸溶媒を留去した後、水150mlを加え生じた
油状物を酢酸エチルで抽出し、有機層を食塩水で洗い中
性とした後、乾燥し、さらに溶媒を留去し減圧蒸留し
て、沸点150〜151℃/3mmHg、融点65℃(ベンゼン−ヘキ
サン)の1−N−メチルインドール−3−カルボニトリ
ル1.45g(収率94%)を得た。
【発明の効果】
本発明方法により、インドール−3−カルボアルデヒ
ド化合物を原料に1段階反応で、しかも短時間かつ高収
率でインドール−3−カルボニトリル化合物を製造する
ことができ、インドール−3−カルボニトリル化合物の
工業的製造が可能となった。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 〔ただし、式中Rは水素原子または低級アルキル基を表
    し、Xは水素原子、ハロゲン原子、ニトロ基、低級アル
    コキシ基、低級アルキル基およびアルコキシカルボニル
    基から選ばれる1種を表す〕で示されるインドール−3
    −カルボアルデヒド化合物をギ酸溶媒中でヒドロキシル
    アミンの酸塩と反応させることを特徴とする一般式(I
    I) 〔ただし、式中RおよびXは前記定義に同じ〕で示され
    るインドール−3−カルボニトリル化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】ヒドロキシルアミンの酸塩がヒドロキシル
    アミンの塩酸塩である特許請求の範囲第1項記載の製造
    方法。
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