JP2767041B2 - 耐衝撃性樹脂組成物 - Google Patents

耐衝撃性樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は耐候性が良好で、かつ耐衝撃性に優れた樹脂
組成物に関する。
〔従来の技術〕
従来、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重
合体(ABS樹脂)、高衝撃性ポリスチレン(HIPS)、耐
衝撃性メタクリル樹脂等は耐衝撃性熱可塑性樹脂として
広く用いられている。これらは、アクリロニトリル−ス
チレン共重合体(AS樹脂)、ポリスチレン、メタクリル
酸スチル−スチレン共重合体(MS樹脂)、メタクリル樹
脂等の熱可塑性樹脂にポリブタジエンあるいはブタジエ
ン−スチレン共重合体等のポリブタジエン系ゴムを配合
したものであり、優れた耐衝撃性を発現する。
近年は上記樹脂組成物が車輌分野を中心として広範に
使用されている。特に車輌用途の場合、耐候性、耐衝撃
性、耐熱変形性を備えた材料が要求される場合が多い。
ところで、ポリブタジエン系ゴムは分子内に有する不
飽和結合のため紫外線に対する安定性が悪く、外観を著
しく低下させる。そこで、耐候性を保持したまま耐衝撃
性を付与する方法として、ポリアクリル酸アルキルエス
テルあるいはアクリル酸アルキルエステル−スチレン共
重合体等のアクリル系ゴムを熱可塑性樹脂に配合する方
法が行なわれている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述のアクリル系ゴムを配合する方法
では、ブタジエン系ゴムを配合した場合に比べ耐衝撃性
改質効果が小さく、目的とする衝撃強度を得るために
は、多量のゴム成分を配合しなければならず、結果的に
樹脂が本来持つ耐熱変形性、耐擦傷性、剛性等の性質を
損うことになる。
〔課題を解決するための手段〕
そこで、本発明者らは従来の熱可塑性樹脂が持つ優れ
た耐候性、耐熱変形性、耐擦傷性を、特に透明樹脂につ
いては上記特性に加え、その優れた透明性を犠牲にする
ことなく耐衝撃性に優れた樹脂組成物を得るべく鋭意検
討した結果、本発明に到達したものである。
本発明の要旨とするところは、熱可塑性樹脂(I)97
〜50重量部とアクリル酸アルキルエステルを構成単位と
して含む平均粒子径が0.05〜1μmの架橋ゴム状重合体
に芳香族ビニル化合物及び(メタ)アクリル酸アルキル
エステルから選ばれた少なくとも1種を構成単位として
含む単量体混合物をグラフト重合せしめたグラフト共重
合体(II)3〜50重量部の合計量100重量部に対して、
下記の一般式 (式中、R1は水素又はメチル基、R2は脂肪族又は脂環式
炭化水素基又はアリールアルキル基を示す。)で示され
る(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a)10〜90重
量%と、下記の一般式 (式中、R3は水素又はメチル基、l,nはそれぞれ0〜2
の整数、mは0又は1、R4はアルキル基又はフェニル
基、xは1〜100の整数を示す。)で示されるラジカル
重合性シリコーンマクロマー(b)90〜10重量%との共
重合体(III)0.001〜5重量部を添加してなる耐衝撃性
樹脂組成物である。
以下、本発明の耐衝撃性樹脂組成物について詳細に説
明する。
本発明において用いられる熱可塑性樹脂(I)として
は、常温で硬質のものであればよいが、メタクリル酸メ
チル系重合体、メタクリル酸メチル−スチレン共重合
体、メタクリル酸メチル−アクリロニトリル−スチレン
共重合体、メタクリル酸メチル−N−置換マレイミド共
重合体、N−置換ジメチルグルタルイミド含有メタクリ
ル酸メチル系重合体、メタクリル酸メチル−α−メチル
スチレン−スチレン−無水マレイン酸共重合体、メタク
リル酸メチル−α−メチルスチレン−スチレン−N−置
換マレイン酸共重合体、スチレン系重合体、アクリロニ
トリル−スチレン共重合体、アクリロニトリル−スチレ
ン−N−置換マレイミド共重合体、ポリカーボネートが
好適なものとして挙げられる。特にメタクリル酸メチル
を主要構成成分とする共重合体についてはその効果が大
きい。
次にグラフト共重合体(II)は、アクリル酸アルキル
エステルを構成単位として含む平均粒子径が0.05〜1μ
mの架橋ゴム状重合体に芳香族ビニル化合物及(メタ)
アクリル酸アルキルエステルから選ばれた少なくとも1
種を構成単位として含む単量体混合物をグラフト重合せ
しめたものである。
架橋ゴム状重合体を構成するアクリル酸アルキルエス
テルとしてはアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、ア
クリル酸n−ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、
アクリル酸シクロヘキシル等が挙げられる。他の共重合
可能な単量体としてはスチレン、α−メチルスチレン等
の芳香族ビニル単量体、エチレン、プロピレン、ブチレ
ン等の脂肪族単量体、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸フエニル、メタクリル酸ベンジル等のメタクリル酸エ
ステル、アクリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙
げられる。
架橋ゴム状重合体は衝撃強度の発現性、成形後の外観
を考慮した場合0.05〜1μmの範囲が好ましく、0.05μ
m未満では衝撃強度の改質効果が発現されず、一方1μ
mを超える場合は成形板の外観、特に光沢を損うため好
ましくない。
また、架橋ゴム状重合体のガラス転移温度は25℃以
下、特に0℃以下のものが好ましく、ガラス転移温度が
25℃を超えるものはエラストマーの物性を示さなくなり
好ましくない。
次に、グラフト成分である芳香族ビニル化合物として
はスチレン、α−メチルスチレン等が、(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステルとしてはメタクリル酸メチル、ア
クリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブ
チル、アクリル酸フエニル、アクリル酸シクロヘキシル
等が挙げられる。また他の共重合可能な単量体としては
アクリロニトリル、メタクリロニトリル、N−置換マレ
イミド、N−置換グルタルイミド等が挙げられる。
グラフト共重合体(II)は公知の重合方法により製造
されたものを使用することができる。
熱可塑性樹脂(I)とグラフト共重合体(II)の使用
割合は、熱可塑性樹脂(I)97〜50重量部に対し、グラ
フト共重合体(II)3〜50重量部の範囲である。グラフ
ト共重合体(II)の使用量が3重量部未満では耐衝撃性
の発現効果が劣り、一方50重量部を超えると耐熱性や剛
性に劣る傾向となる。
さらに、本発明の重要な構成要素である共重合体(II
I)は下記の一般式 (式中、R1は水素又はメチル基、R2は脂肪族又は脂環式
炭化水素基又はアリールアルキル基を示す。)で示され
る(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a)10〜90重
量%と、下記の一般式 (式中、R3は水素又はメチル基、l,nはそれぞれ0〜2
の整数、mは0又は1、R4はアルキル基又はフエニル
基、xは1〜100の整数を示す。)で示されるラジカル
重合性シリコーンマクロマー(b)90〜10重量%から成
る共重合体である。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルとしては、式中
のR2がメチル、エチル、プロピル、ブチル、アミル、ヘ
キシル、ステアリル等の脂肪族炭化水素基やシクロペン
チル、シクロヘキシル等の脂環式炭化水素基あるいはベ
ンジル、シンナミル等のアリールアルキル基を挙げるこ
とができる。
また、ラジカル重合性シリコーンマクロマー(b)と
しては、共重合体(III)としてのシリコーンの効果、
即ち耐衝撃改質性、撥水性、撥油性等を考慮した場合、
シリコーン部の重合度xが1〜100が有効であり、特に1
0〜50の範囲が好ましい。また、式中R4がメチル、エチ
ル、プロピル等のアルキル基又はフエニル基を示すもの
としては下式のようなものが挙げられる。
本発明の共重合体(III)は、前記の(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル(a)及びラジカル重合性シリコ
ーンマクロマー(b)の1種または2種以上との付加共
重合体を有効成分として含むものである。かかる共重合
体(III)を得るためには原料の単量体を適当な有機溶
剤に溶解し、重合開始剤により溶液重合させる方法が通
常採用される。溶液重合に好適な溶剤は酢酸エチル、酢
酸ブチル、メチルエチルケトン、トルエン、エチルベン
ゼン等である。その他種々の非水系重合反応の方式や条
件および水系乳化重合の方法は任意に選択でき、塊状重
合、放射線重合等が例示可能である。かくして得られる
共重合オリゴマーの平均分子量は通常10,000〜100,000
のものが採用され得る。
本発明の共重合体(III)は、水に分散させたもの、
あるいは有機溶媒に溶解させたものを用い得る。
また、本発明の共重合体(III)としては「LSI−60」
(綜研化学(株)製品)、「アロンGS−30」(東亜合成
化学(株)製品)等の市販品を使用することができる。
共重合体(III)の配合量は熱可塑性樹脂(I)とグ
ラフト共重合体(II)の合計量100重量部に対し0.001〜
5重量部である。0.001重量部未満では耐衝撃性向上の
効果が見られず、一方5重量部を超えると効果が飽和し
増加せず、耐熱性が低下する傾向となる。
本発明の耐衝撃性樹脂組成物において、熱可塑性樹脂
(I)とグラフト共重合体(II)及び共重合体(III)
をブレンド混合する方法としては熱可塑性樹脂(I)、
グラフト共重合体(II)及び共重合体(III)の3者、
もしくは熱可塑性硬質樹脂(I)とグラフト共重合体
(II)の混合物と共重合体(III)の2者をヘンシエル
ミキサーやV型タンブラー等により混合した後、スクリ
ユー式押出機やミキシングロールを用いて150〜300℃で
溶融混合する方法が挙げられる。なお溶融混合に際し上
記の各樹脂組成物成分の他に、必要により安定剤、滑
剤、可塑剤、染顔料、充填剤等を適宜加えることができ
る。
上述の如くして得られた熱可塑性樹脂組成物を押出成
形機、射出成形機等により形成することにより、耐候性
が良好で、且つ耐衝撃性に優れ、特に透明樹脂において
はその透明性が阻害されない成形品を得ることができ
る。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明する。
なお、実施例中「部」とあるのは「重量部」を、
「%」とあるのは「重量%」をそれぞれ表わす。
なお、実施例中の物性評価は以下の方法によった。
(1) 熱変形温度(℃)はASTM−D−6481に準拠して
測定した。
(2) アイゾット衝撃強度(kg−cm/cm2)はASTM−D
−256に準拠して測定した。
(3) 全光線透過率(%)及びヘイズ(%)はASTM−
D−1003−52に準拠して測定した。
また、実施例中の熱可塑性樹脂(I)として下記のも
のを使用した。
MMA樹脂:メタクリル酸メチルとアクリル酸メチルの比
(部)が97:3で25℃のクロロホルム中で測定した粘度
〔η〕が0.056(/g) グラフト共重合体(II)として下記の方法により製造
されたものを用いた。
(1)グラフト共重合体(II−1)の製造 (1−1)第一段階(a)の製造 内容積50のステンレス製の反応容器に、先ず下記の
(イ)および(ロ)の原料を仕込み、撹拌下に窒素を吹
き込み実質的に酸素の影響のない状態とした後、65℃に
昇温して下記(ハ)の原料を添加し、さらに80℃に昇温
して90分間重合を継続した。その後、再度(ロ)の原料
5kgを90分間にわたって連続的に添加し、さらに120分間
重合を行いアクリル系のラテックスを得た。
(イ) 原料 脱イオン水 30kg ザルコシネートLN(S−LN)*1) 100 g 硼酸 100 g 炭酸ソーダ 10 g *1)N−アシルザルコシシン酸塩(日光ケミカルズ
(株)製) (ロ) 原料 アクリル酸ブチル(BA)(80%) 4kg スチレン(ST)(19%) 950 g アクリルメタクリレート(AMA)(1%) 50 g クメンハイドロパーオキサイド(CHP) 15 g (ハ) 原料 脱イオン水 500g ソジウムホルムアルデヒドスルホキシレート(以下、
ロンガリットと略) 50g なお、この重合におけるBAの重合率は98%、STの重合
率は99%で、吸光度法により測定した結果、得られたラ
テックスの粒子径は0.08μmであった。
(1−2)第二段階(b)の製造 前記第一段階(a)の固型分10kg(100部)を含むラ
テックスの存在する同じ反応容器に、 (ニ) 原料 脱イオン水 500g S−LN 25g を添加して撹拌した後、80℃にしたまま、下記の原料
(ホ)80部を、40部/時間の速度で連続的に添加した。
その後更に1時間重合継続した。そして、グラフト共重
合体(II−1)をラテックス状で得た。原料(ホ)の単
量体の重合率は99.5%以上であった。
(ホ) 原料 メタクリル酸メチル(MMA)(96.0%) 7680g アクリル酸エチル(EA)(4%) 320g ノルマルオクチルメルカプタン 28g CHP 24g このラテックスを以下に述べる方法により凝固、洗
浄、乾燥して多重構造のゴム成分の粉体を得た。
ステンレス製容器に1.0%硫酸水50kgを仕込み、撹拌
下で85℃に昇温し、先に製造したラテックス25kgを15分
間にわたって連続的に添加し、その後内温を90℃まで昇
温し5分間保持した。室温まで冷却した後ポリマーを
別し脱イオン水で洗浄し、白色のクリーム状ポリマーを
得、これを70℃×36時間の条件下で乾燥し白色粉体状の
ポリマーを得た。
(2)グラフト共重合体(II−2)の製造 (2−1)第一段階(c)の製造 内容積50のステンレス製の反応容器内に、先ず下記
(ヘ)の原料を添加し、撹拌下に窒素を吹き込み実質的
に酸素の影響のない状態とした後、70℃に昇温して下記
(ト)の原料を添加して、2時間重合行ない硬質架橋樹
脂体のラテックスを得た。
(ヘ) 原料 脱イオン水 20kg S−LN 16 g 硼酸 80 g 炭酸ソーダ 8 g MMA(97%) 1940 g EA(1%) 20 g 1,3−ブチレンジメタクリレート(BDMA)(2%)40
g (ト) 原料 脱イオン水 500g 過硫酸カリウム(KPS) 24g (2−2)第二段階(d)の製造 上記(2−1)の重合が実質的に終了した固型分で20
部に相当する量の硬質架橋樹脂ラテックスの入った上記
容器内に、下記(チ)の水溶液を加え、80℃に昇温した
後、これに下記(リ)の原料を150分にわたって連続的
に添加した。添加終了後、更に3時間重合継続して、硬
質架橋樹脂を粒子内部に含有した多重構造のアクリル系
弾性体のラテックスを得た。
(チ) 原料 ザルコシネートLN 30g ロンガリット 32g 脱イオン水 500g (リ) 原料 BA(80%) 6400g ST(18%) 1440g ケイヒ酸アリル(ACM)(1.5%) 96g 1,4−ブタンジオールジアクリレート(C4−DA)(0.5
%) 32g t−ブチルハイドロパーオキサイド(TBH) 23g 上記の場合、BAおよびSTの重合収率はそれぞれ97%お
よび99.5%以上であり、吸光度法により測定した結果、
得られたラテックスの粒子径は0.26〜0.28μmであっ
た。
(2−3)第三段階(e)の製造 上記の重合(2−2)で得られた固型分100部に相当
するラテックスを入れた上記容器内に、下記(ヌ)の水
溶液を添加して撹拌した後、下記(ル)の単量体混合物
を2.5時間にわたって連続的に添加した。その後更に1
時間重合を継続し、グラフト共重合体(II−2)をラテ
ックス状で得た。単量体混合物のMMAの重合収率は99.5
%以上であった。
(ヌ) 原料 ザルコシネートLN 20g 脱イオン水 500g (ル) 原料 MMA(96%) 4800 g EA(4%) 200 g ノルマルオクチルメルカプタン(n−C8SH) 12.5g TBH 5 g このラテックスを以下に述べる方法により凝固、洗
浄、乾燥してグラフト共重合体(II−2)の粉体を得
た。すなわち、ステンレス製容器に1.0%硫酸水60kgを
仕込み、撹拌下80℃に昇温しラテックス35kgを20分間に
わたって連続的に添加し、その後内温を95℃まで昇温し
5分間保持した。室温まで冷却した後ポリマーを別
し、脱イオン水で洗浄し白色のクリーム状ポリマーを
得、これを70℃で24時間乾燥して白色粉体状のポリマー
を得た。
実施例1〜5、比較例1〜4 熱可塑性樹脂(I)、グラフト共重合体(II)、共重
合体(III)として「アロンGS−30」(東亜合成化学
(株)製品)、及び安定剤を第1表に示した割合で内容
積20のスーパーミキサー((株)川田製作所製 SMV
−20タイプ)に入れ攪拌回転数1800rpmの条件下で3分
間ブレンドした。
得られた樹脂組成物のブレンド物を、外径40mmφのス
クリユー型押出機((株)日本製鋼所製P−40−26AB−
V型、L/D=26)を使用し、シリンダー温度150〜240
℃、ダイ温度200〜240℃で溶融混練してペレットとした
後、下記の条件で射出成形して得られた試験片を評価
し、第2表に示した結果を得た。
射出成形機:(株)日本製鋼所製V−17−65型スクリユ
ー式自動射出成形機 射出成形条件:シリンダー温度200〜240℃ 金型温度55℃ 試験片サイズ:110mm×110mm×2mm(厚さ) (光沢度、全光線透過率、ヘイズ測定及び成形品の外観
観察用) 70mm×12.5mm×6.2mm(厚さ) (アイゾット衝撃強度測定用) 実施例6、比較例5 熱可塑性樹脂(I)としてMMA樹脂、グラフト共重合
体(II)としてグラフト共重合体(II−2)、さらに共
重合体(III)として「LSI−60」(綜研化学(株)製
品)を使用した場合(実施例6)と使用しなかった場合
(比較例5)で実施例1と同様に実験を行なった。使用
割合を第3表に、評価結果を第4表に示す。
比較例6 共重合体(III)のかわりに数平均分子量が6290であ
るジメチルポリシロキサン「L−49−100センチストー
クス」(日本ユニカー(株)製品)を用いた以外は実施
例5と同様に実験を行なった。使用割合を第3表に、評
価結果を第4表に示す。
〔発明の効果〕 本発明の耐衝撃性樹脂組成物は、熱可塑性硬質樹脂本
来の特徴を犠牲にすることなく、これに良好な耐衝撃性
が付与され、特に透明樹脂においてはその透明性が阻害
されず、工業上優れた効果を奏する。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂(I)97〜50重量部とアクリ
    ル酸アルキルエステルを構成単位として含む平均粒子径
    が0.05〜1μmの架橋ゴム状重合体に芳香族ビニル化合
    物及び(メタ)アクリル酸アルキルエステルから選ばれ
    た少なくとも1種を構成単位として含む単量体混合物を
    グラフト重合せしめたグラフト共重合体(II)3〜50重
    量部の合計量100重量部に対して、下記の一般式 (式中、R1は水素又はメチル基、R2は脂肪族もしくは脂
    環式炭化水素基又はアリールアルキル基を示す。)で示
    される(メタ)アクリル酸アルキルエステル(a)10〜
    90重量%と、下記の一般式 (式中、R3は水素又はメチル基、l、nはそれぞれ0〜
    2の整数、mは0又は1、R4はアルキル基又はフェニル
    基、xは1〜100の整数を示す。)で示されるラジカル
    重合性シリコーンマクロマー(b)90〜10重量%との共
    重合体(III)0.001〜5重量部を添加してなる耐衝撃性
    樹脂組成物。
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