JP2763968B2 - ラップ処理機械におけるラップの接合方法及びラップ処理機械 - Google Patents

ラップ処理機械におけるラップの接合方法及びラップ処理機械

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JP2763968B2 JP3087950A JP8795091A JP2763968B2 JP 2763968 B2 JP2763968 B2 JP 2763968B2 JP 3087950 A JP3087950 A JP 3087950A JP 8795091 A JP8795091 A JP 8795091A JP 2763968 B2 JP2763968 B2 JP 2763968B2
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D01NATURAL OR MAN-MADE THREADS OR FIBRES; SPINNING
    • D01GPRELIMINARY TREATMENT OF FIBRES, e.g. FOR SPINNING
    • D01G19/00Combing machines
    • D01G19/06Details
    • D01G19/08Feeding apparatus

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Preliminary Treatment Of Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラップの形状をした繊
維材料を処理する繊維機械に関する。更に詳しくは、本
発明は、コーミングユニットとコーミングされるラップ
のロールを担持するキャリア手段とを具えた少なくとも
一つのコーミングヘッドを有するコーマに関する。更に
本発明は、ドラフト機構とドラフトされるラップのロー
ルを担持するキャリア手段とを具えたリボンラップマシ
ンにも関する。
【0002】
【従来の技術】本出願は、1989年11月3日出願の
米国出願第07/431,431号の部分継続出願である。よく知
られているように、キャリア手段上に載せられたロール
からラップの供給を受けるコーマは、光電セルや光電管
を含む検出手段を具えて、ラップがその端末まで消費さ
れると、機械を停止させるようになっている。次にこの
キャリア手段に新たなラップのロールが人手又は搬送手
段によって補充される。この新しいラップからのラップ
の先端は(必要に応じて所定の長さに千切られて)、人
手によって以前のロールのラップの後端に載せられ、押
しつけられてこれに接続された後、機械が再起動され
る。この操作によって形成される重ねの厚さは、(新た
なラップの先端が作業員によってうまく引き抜かれてい
るにもかかわらず)製品(コーミングスライバ)の品質
に悪影響を及ぼす。
【0003】米国特許明細書第2,559,074 号には、前述
の人手による作業を自動化する技術について述べられて
いる。上述のように、入って来るラップの端は、出て行
くラップの端に前方のラップ巻き戻しローラの上流側で
重ねられ、こうして形成された継目部(オーバラップ)
は通常のラップの移動経路に沿ってコーミングユニット
内を通過する。出て行くラップを分離するために“コー
ム歯”を使用することも述べられているが、これは単な
る切断作業であって、ラップの端部の準備には無関係で
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この米国特許明細書第
2,559,074 号にかかる装置は、ラップの端部の重なりに
起因して重大な品質の欠点を与えると共に、供給ラップ
の厚さが2倍になることによってコーミングユニットに
詰まりを生じさせ易く、作動不能に至らせる傾向を有す
る。
【0005】従って、本発明の目的は、新しいロールの
ラップの先端を以前のロールのラップの後端に、コーミ
ングユニット(又はその他のラップ処理ユニット)の作
用の停止や、製品の品質の受入れ難い劣化を生じさせる
ことなしに、自動的且つ確実に重ねることにある。本発
明の他の目的は、ラップ処理機械においてラップの端同
士を簡単なしかも確実なやり方で接合し、継目部分の品
質を低下させないようにすることにある。
【0006】端的に言えば、本発明は、ラップ処理機械
のラップ処理ヘッドに延在している出て行くラップに新
しく入って来るラップを接合するに際し、出て行くラッ
プの終端と入って来るラップの先端とを適宜に準備し、
互いに重ね合わせ、そして一緒に押圧してラップ処理ユ
ニットに供給する方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様によれ
ば、出て行くラップは供給ラップ用のキャリアの下流側
領域で入って来るラップに接合される。これを可能にす
るために、支持手段からラップ処理ユニットまで延在す
る出て行くラップの所定長さ部分を支持するための支持
手段が設けられている。
【0008】本発明の第2態様によれば、ラップ処理ユ
ニットまで延在しているラップの所定長さの部分に準備
された端部が形成され、別の準備された端部が入って来
るラップ上に形成され、これら両端部は前記キャリアの
下流側で引き揃えられる。本発明は、ラップ処理ユニッ
トと,出て行くラップに処理された端部を形成する手段
によってコーミング作用を受けるラップのロールを支持
するためのキャリア手段とを具えた少なくとも一つのラ
ップ処理ヘッド、前記ラップ処理ユニットの上流側で所
定の位置に処理された端部を有する出て行くラップの所
定長さ部分を支持する手段、入って来るラップ上に準備
された端部を形成する手段、及び前記両方の準備された
端部を引き揃えて前記ラップ処理ユニットに供給する手
段を有するラップ処理機械も提供する。
【0009】本発明の更に別の態様にかかるラップ処理
機械は、ラップ処理ユニットと,出て行くラップ上の準
備された端部と入って来るラップ上に準備された端部を
形成する手段によって処理されるべきラップのロールを
支持するためのキャリア手段とを具えた少なくとも一つ
のラップ処理ヘッド、前記準備された端部同士を互いに
重ねて引き揃える手段、及び重ねられた端部を有するラ
ップを前記ラップ処理ユニットに前進させる前進手段を
有する。
【0010】本発明の一実施例は(1989年11月3
日付けで出願された米国特許出願第07/431,431号(以下
先願と称する)によれば)、コーミングユニットと,コ
ーミングのためにラップロールを支持し,該ロールから
コーミングユニットまでのラップの経路に一対の搬送ロ
ーラを有するキャリア手段とを具えた少なくとも一つの
コーミングヘッド、第1ロールから第1ラップを切断し
てコーミングユニットに供給されるラップ上に第1末端
を形成すると共に,前記一対の搬送ローラの後で新たな
ロールからの第2ラップを切断して第2先端を形成する
手段、及び、前記第2ラップ端を前記第1ラップ端に接
合する手段を有するコーマを含んでいる。この例におい
ては、ラップ端を接合する前記手段は、らっふの経路に
設置された一対の押圧ローラと、二つのラップ端の少な
くとも一方を接合するために前記一対のローラに設けら
れた可動の偏向エレメントとを具えている。この例によ
れば、前記切断手段は、重ね合わせと接合に適して重大
な品質欠陥を生じない準備されたラップ端を形成するよ
うに構成されている。
【0011】前記先願に記載されているように、第1ロ
ールから第1ラップがほぼ完全に巻き戻される時刻を決
定するための検出手段を設けることが望ましい。この検
出手段は、その時点で制御手段をスタートさせ、これに
よって第1ラップを切断する手段が作動し、次いで新た
なロールをキャリア手段に供給するロール搬送手段が作
動し、更に第2ラップ切断手段が作動し、そして第2ラ
ップ端を第1ラップ端に接続する手段が作動する。
【0012】本発明は、特に一つ以上のコーミングヘッ
ド群例えば八つのコーミングヘッド或いはそれぞれ六つ
のコーミングヘッドを含む二つの組を具えたコーマに適
し、すべてのコーミングヘッドにおけるラップロールの
交換はいつでも同時に行われ、前述の制御手段は群内の
すべてのコーミンヘッドに対して一斉に作用を及ぼすよ
うに構成されている。この制御手段をスタートさせるた
めに、群内の各コーミングヘッドにそれぞれ検出手段を
設け、制御手段は群内の一つのコーミングヘッドにおい
て第1ロールからの第1ラップがほぼ完全に巻き戻され
るとすぐに作動を開始するようにすることが望ましい。
次に、この第1ラップ群は、すべてのコーミングヘッド
において同じ高さ位置で自動的に切断され新たなロール
が供給され、第2ラップがこの新たなロールから同じ高
さ位置で切断され、ラップ端同士が接合される。
【0013】本発明の他の目的と利点は、図面に示す好
適実施例に基づいて、更に詳細に説明される。
【0014】
【実施例】本明細書においては、図9と10に示す従来
型のコーミングヘッドについて先ず最初に言及し、引き
続く図面に示す本発明の種々の実施例のための基礎とな
る技術を提供する。このような実施例の一つは、前述の
先願に既に開示されており、その出願の構成はここに図
1〜8として含まれ、他の図面に示されている改良例の
基本となっている。
【0015】この出願に示されている種々の構成には、
本発明の作用にとって重要な関連を有するコーマのエレ
メントのみが図示されている。更に、本発明の作用に直
接関係を有する操作ステップのみが述べられている。コ
ーマに関しての更に完全な説明は、例えば、米国,バー
ジニア州シャルロッテビル(Charlotteville) の繊維技
術研究所(The Institute of Textile Technology) 発行
の“繊維処理における研究シリーズ”(The Institute S
eries on Textile Processing"の第3巻であるZoltan
S. Szaloki 著“連条,コーミング,ロービング”等に
記載されている。
【0016】この背景技術に対して、図9に概略的に示
されているコーミングヘッドは、回転するラップキャリ
アロール100,ニードルハーフラップ120を担持し
ているコーミングシリンダ111のための回転する駆動
シャフト102,逆転可能なニッパ駆動シャフト10
3,及び一対のデタッチングロール104を具えてい
る。前記ニッパ駆動シャフト103は、ニッパアセンブ
リ60の後端が符号62の箇所に軸支されているクラン
クアーム105を担持している。ニッパアセンブリ60
の前端はリンク67に軸支され、該リンクはコーミング
シリンダ111の駆動シャフト102の軸を中心に回動
可能となっている。
【0017】ニッパアセンブリ60は、更にクッション
プレート63を具え、該プレートの前端(特に符号は付
していない)は上部ニッパエレメント68と連携して把
持ニップKを形成するように構成されている。ニッパエ
レメント68は、符号69の箇所でニッパアセンブリ6
0の主たる構造材に軸支されているレバー65によって
担持されている。いわゆるフィードロール110が前記
ニッパの対63,68のすぐ後に設置されている。
【0018】図9に関して述べたこれらのエレメント
は、コーマの基本的な機能を行うコーミングユニットの
基本作用エレメントを構成している。コーミング作用そ
れ自体は本発明とは直接の関係はなく、しかも詳細は例
えば前記文献に記載されているので、その作用について
の説明はここでは省略する。ここでは、ラップ即ちコー
ミングされる繊維のシートはフィードロール110に向
かって(後述するシステムによって)前進させられ、次
いでガイドプレートの助けによってニッパ対63,68
によって形成されるニップKまで前進させられることを
述べるだけで充分である。前記ニップから突き出した繊
維はハーフラップ120のニードルによってコーミング
され、次にニッパによってデタッチングローラ104の
後部から突き出した繊維のひげに受け渡されて接続され
る。
【0019】ニッパが新しくコーミングされた繊維のひ
げをデタッチングローラから突き出した繊維のひげの上
に重ねた後、ニッパは開放され後退する。一方、新たに
コーミングされた繊維はデタッチングローラ104によ
ってコーミングユニットから引き抜かれる。この段階
で、デタッチングローラによって前方に牽引されている
繊維は、いわゆるトップコーム(図9には示されていな
い)によって更にコーミングされる。その間にニッパは
図9に示されているスタート位置に戻され、フィードロ
ール110によって新たに供給された繊維の房を把持す
るように閉じる。フィードロール110は間歇的に作動
するので、明らかにこの作用は本質的に不連続的なもの
である。
【0020】コーミング作用を受けるラップは例えば3
0cmの幅を有し、図9に点線110で部分的に示されて
いるロール形状で機械に仕掛けられる。このラップのロ
ールは、図9に符号100でその一方のみが示されてい
る2本のキャリアローラ上に載せられる。第2キャリア
ローラは第1キャリアローラに平行に配列され、両ロー
ラ共、ロール101を巻き戻すように回転し、ラップを
前述のコーミングユニットの方に連続的に供給する。図
9に示された、本出願人の以前のヨーロッパ特許出願第
338 300 号に記載されている供給システムにおいては、
ロール101から巻き戻されたラップは先ずほぼ水平な
ガイドプレート113に受け渡され、次いでほぼ垂直な
ガイドプレート114に受け渡され、ラップはここから
フィードロール110と前述のガイドプレート66に受
け渡される。
【0021】ガイドプレート113,114は、符号1
90の箇所でクランプバー201,210とねじ22
0,230で各プレートに取付けられた可撓性材料の帯
によって回動可能に連結されている。これらのプレート
の他端は、符号115,117で示された適宜な連結手
段によって、機械のフレーム(図示しない)に取付けら
れている。これらの軸支点115,117,190によ
って、プレート113の相互位置と機械フレームに対す
る位置とを、前述のコーミング作用によって規定された
ニッパアセンブリ60の往復運動に従って調節すること
ができる。ラップロールキャリアアセンブリ100(一
部図示されている)とコーミングユニットとの間のラッ
プを適当にガイド/支持することによって、ラップがコ
ーミングユニットに間歇的に取り込まれて処理されるに
もかかわらず、ラップをロー101から低速で連続的に
供給することが可能となる。
【0022】図9から判るように、前部キャリアローラ
100(即ちコーミングユニットに近い方のローラ)は
コーミングユニットの後方にセットされ、ラップがロー
ル100を離れた後、ラップの或る程度の水平運動が必
要である。ラップのこの水平運動は、ラップがフィード
ロール110の真上の位置に到達するまでプレート11
3によってガイドされ、その後、ラップの経路はほぼ垂
直に下方に曲がり、プレート114によってガイドされ
る。この運動パターン(機械の軌跡)は必須のものでは
なく、図10には別の例が示されている。
【0023】米国特許第3,479,699 号で使用されている
用語を図10の例を説明するのにも使用する。スライバ
ラップ200は使用される際に一対のラップ支持シャフ
ト202,204によって担持され、巻き戻されて、ク
ッションプレート206,溝付きフィードロール20
8,及び前記クッションプレート206と連携してニッ
プを形成するニッパナイフ212を具えたニッパアセン
ブリに受け渡される。デタッチングロール214,21
6は、繊維がシャフト222上で駆動されるハーフラッ
プ218によってコーミングされた後、繊維を引き取
る。図10に示すように、ニッパアセンブリは、ラップ
がほぼ垂直に下方に移動するようにキャリアローラ20
2の殆ど真下に位置している。
【0024】このニッパアセンブリは、符号226で一
部が図示されているニッパ揺動シャフトを中心に振り子
のように回動する。アキュムレータバー224は、ニッ
パアセンブリの運動に同期して実線の位置と点線の位置
との間を前後に移動し、スライバラップ200からの連
続フィードとフィードロール208による間歇的な引取
りとによっし生じるラップの緩みを吸収する。
【0025】次の説明は、図9の機構を自動化するため
の提案について先ず述べる。その後で他のコーミングシ
ステムに適したそれの改良例について述べる。図1は、
コーミングヘッドの基本的なパーツの垂直方向断面を示
す。このコーミングヘッドのコーミングユニットの基本
的なコーミングエレメントは、前述のように、回転可能
なコーム1,トップコーム2,2本のデタッチングロー
ラ3,及び下部ニッパ4とこれに回動可能に軸支された
上部ニッパ5とを具えたニッパユニットである。駆動可
能なフィードローラ6が下部ニッパ4に取付けられ、ラ
ップ7がコーミングのためにそれに供給される。ラップ
7は図示の例では2本の平行なラップローラ9,10か
らなるキャリア手段に載せられたロール8から巻き戻さ
れて供給される。
【0026】ロール8からコーミングエレメント1〜5
に至るラップ7の経路には、一対の搬送ローラ,ラップ
切断手段,及び第1ラップ端を第2ラップ端に接続する
ための手段が設置されている。ここで、第1ラップ端と
はコーミングエレメントに入って行くラップの後端であ
り、第2ラップ端とは新しいラップロールから出て行く
ラップの先端であり、これについては後に詳述する。
【0027】図示の例においては、一対の前記搬送ロー
ラはフロントラップローラ9とこれに連携するプレッシ
ャローラ11とで構成されている。別の例では、前記フ
ロントラップローラ9とは別の搬送ローラの対が、ロー
ル8からのラップのために設けられている。搬送ローラ
の対9,11は制御された駆動手段12によって駆動さ
れる。
【0028】図示の例においては、ラップ切断手段は、
搬送ローラ対9,11の後でラップを切断するように構
成されている。この目的のために、第1搬送ローラ対
9,11の後に第2の搬送ローラ対13,14が設置さ
れ、第2の制御された駆動手段15によって駆動されて
いる。コーマの正常運転時には、両方の搬送ローラ対
9,11及び13,14は同一の周辺速度で駆動され
る。ラップを切断即ち引きちぎる際には、前記駆動手段
12と15は、後述するように両搬送ローラ対9,11
及び13,14を異なる周辺速度で及び/又は異なる方
向に回転させるので、ラップ7は両ローラ対の間で引き
ちぎられる。別の例では、第1搬送ローラ対9,11は
停止し、第2搬送ローラ対13,14は回転を続ける
か、さもなければ、第1搬送ローラ対9,11は反対方
向に駆動され、一方第2搬送ローラ対13,14の方は
停止してもよい。いずれの場合にもラップは切断され
る。
【0029】第1ラップ端を第2ラップ端に接続する手
段は、駆動手段18によって駆動される押圧ローラ対1
6,17と、相互に接合されるべき二つのラップ端の少
なくとも一方のための可動の偏向エレメントとを具えて
いる。図示の例においては、この偏向エレメントは、ラ
ップ7の運動方向に向かって押圧ローラ対16,17の
上流側に設置されたスライド19であり、該スライドは
例えばピストン/シリンダユニット20によって移動さ
せられる。 図1は正常作用を行っているコーミングヘ
ッドを示している。ラップ7はラップローラ9の回転に
よってロール8から巻き戻され、同一周辺速度で回転し
ている搬送ローラ対13,14及び16,17によって
コーミングエレメント1〜5に供給され、該コーミング
エレメントによってコーミング作用を受ける。しかし、
図1においては、ラップ7は既にロール8から実質的に
完全に巻き戻されている。この時点は光電セル21等の
検出手段によって検出される。該光電セルは、ロール8
の芯8a上をラップ7の端部7aが通過したことを、ラ
ップ7と芯8aの色や艶の差等によって検出する。勿
論、他の検出手段をこの目的のために利用することもで
きる。
【0030】検出手段21は制御手段22に信号を発
し、該制御手段は前記駆動手段12,15,18とコー
マの後述するその他の駆動手段を制御して、ラップの交
換を自動的に実施する。前記制御手段22は、最初にピ
ストン/シリンダユニット23を作動させ、後部ラップ
ローラ10を図2に示すように下方に回動させる。従っ
て、殆ど空になった芯8aは重力によって後方に転動し
てガイド24の上に載り、トラフ状プレート25の形を
したコレクタ手段に到達する。こうした状況の下で残り
のラップは芯8aから巻き戻される。
【0031】制御手段22は次に駆動手段12(図1)
を制御し、これによって搬送ローラ対9,11を停止さ
せたり、逆方向に回転させたりする。従って、ラップ7
は第2搬送ローラ対13,14が正常回転を継続する間
に引きちぎられる。この切断は両搬送ローラ対9,11
及び13,14の間で起こり、新たなラップ後端7b
が、図3に示すようにコーミングエレメント1〜5に供
給されるラップ7上の正確に規定された箇所に形成され
る。
【0032】第2搬送ローラ対13,14と押圧ローラ
対16,17は、新たに形成されたラップ後端7aが図
4のように押圧ローラ対16,17の直前で停止するま
で回転を継続する。押圧ローラ対16,17の駆動手段
18が次に停止し、同時にコーミングエレメント1〜5
(図1)も停止する。第1搬送ローラ対9,11が単に
停止してラップ7が引きちぎられても、ラップ7の切断
された後端部7cは、図4に示すように、前記搬送ロー
ラ対9,11に保持されたままである。従って、搬送ロ
ーラ対9,11は第2搬送ローラ対13,14と共に再
び前進方向に回転し、端部7cを吸引/引き出しダクト
26に供給し、該ダクトに吸い込ませる。別のやり方で
は、端部7cは更に後方に設けられている吸引/引き出
しダクト26に吸い込まれ、第1搬送ローラ対9,11
は端部7cがこの吸引/引き出しダクト27内に落ち込
むまで逆方向に回転する。しかし、第1搬送ローラ対
9,11が既に充分に逆転してラップ7が切断されてい
る場合には、端部7cの先端は難なく前記ダクト27内
に落ち込み、それ以上の回転は必要としない。
【0033】後部ラップローラ10は、ピストン/シリ
ンダユニット23の作動によって回動してそのトップ位
置即ち正常作動位置に戻る。次いで、制御手段22は、
図5に支持トラニオン29を有するアーム28のみが示
されているラップロール搬送装置を作動させる。このロ
ール搬送装置は、新たなラップロール8’を運び上げて
それをラップローラ9,10上に載せる。
【0034】次に、搬送ローラ対9,11及び13,1
4は前進方向に回転する。ラップローラ9はその上に乗
っているラップロール8’を回転させる。ラップローラ
9の表面は空気透過性即ち孔あき構造になっており、静
止しているチューブ9aがその内部に設置され、上部領
域にはスロット9bが設けられている。このチューブ9
a内には吸引力が発生し、空気がスロット9bとラップ
ローラ9の空気透過性表面を通じて吸い込まれる。新し
いロール8’から巻き戻されたラップ7’の先端7a’
は、ラップローラ9に到達するとすぐにラップローラ9
からの吸引力を受ける。この結果、図5に示すように、
先端7a’はラップローラ9の表面に引きつけられる。
ラップ7’は次に搬送ローラ対9,11及び13,14
によって下方に動かされる。
【0035】ラップ7’の先端7a’が第2搬送ローラ
対13,14を通過した後、所定の時間遅れの後、第1
搬送ローラ対9,11が停止するか、又は第2搬送しロ
ーラ対13,14が第1搬送ローラ対9,11に比して
加速される。その結果、ラップ7’は両反嘘ローラ対
9,11及び13,14の間で引きちぎられ、新しいラ
ップの前端7b’が、図6に示すようにロール8’から
巻き戻されたラップ7’上の正確に規定された箇所に形
成される。
【0036】ラップ7’の切断された先端部分7c’は
吸引/引き出しダクト26内に吸引され、第2搬送ロー
ラ対13,14を完全に通過した後に取り除かれる。両
搬送ローラ対9,11及び13,14は次に同一周辺速
度で走行を続け、ロール8’から出てくるラップ7’を
下方に移動させる。新たなラップ前端7b’が図7に示
す押圧ローラ対16,17の先方の位置又は該ローラと
スライド19の間の位置ににほぼ到達すると、制御手段
22はピストン/シリンダユニット20を作動させてス
ライド19を押圧ローラ対16,17に向かって左方に
移動させる。図8に示すように,こうした状況の下にス
ライド19はラップの先端7b’に接触し、これをラッ
プ7の後端7b上に載せる。このラップ後端7bは押圧
ローラ対16,17のニップに保持されてそこから突出
し、その一部は下部の押圧ローラ17の表面に載ってい
る。
【0037】そして、押圧ローラ対16,17の駆動手
段18及びコーミングエレメント1〜6の駆動手段は再
び運転される。ラップ7の後端7bはその上に載せられ
ているラップ7’の前端7b’と共に押圧ローラ対1
6,17内に牽引され、ここで両端7b,7b’は互い
に押しつけられて接合される。こうした状況の下で、ス
ライド19はピストン/シリンダユニットによって再び
右方に引っ張られる。次にコーミングヘッドは正常作用
に戻る。
【0038】図8は、空のロールの芯8aを載せた収集
手段25がピストン/シリンダユニット30の形状の駆
動手段によって上方位置に上昇させられた状態を示して
いる。この上方位置において、空のロール芯8aはロー
ル搬送手段28,29(図5)と係合して排出され、そ
の後、収集手段25は再び図1に示すスタート位置に下
降する。
【0039】前述のコーミングヘッドは、コーマにグル
ープとして設置され、グループ内のすべてのコーミング
ヘッドのコーミングエレメント1〜5のために組み合わ
せられた駆動手段が設けられている。制御手段22はグ
ループ内のすべてのコーミングヘッドと連携している。
この制御手段22によって制御される駆動手段12,1
5,18とピストン/シリンダユニット20,23,3
0は、フロントラップローラ9と吸引/引き出しダクト
26,27に吸引力を発生させる手段と共に、グループ
内のすべてのコーミングヘッドと連携している(原理的
には共通の制御手段が個々の駆動手段を制御することも
可能であるが)。
【0040】一方、グループ内の各コーミングヘッドは
それ自体に連携する検出手段21(図1)を具えてい
る。一つのコーミングヘッドにおいてラップ7が実質的
に完全に巻き戻されるとすぐに、これに連携する検出手
段21は共通の制御手段22に信号を発し、同時にグル
ープ内のすべてのコーミングヘッドにおいて前述のラッ
プ交換を実行する。ラップ交換操作のスタート時には、
グループ内の各コーミングヘッドにおける芯8a上には
異なる長さのラップ7が残っている。しかし、搬送ロー
ラ対9,11と13,14の間のラップ7の同時切断に
よって形成された新しいラップ後端7bは、グループ内
のすべてのコーミングヘッドで同じ高さにある。同様
に、新しいラップ7’を切断することによって形成され
た新しいラップ前端7b’は、ラップロール搬送手段2
8,29によって供給された新たなラップロール8’上
のラップの先端7a’が正確にロール表面の同一箇所に
存在していなくても、すべてのコーミングヘッドにおい
て同じ高さにある。従って、ラップ前端7b’を、スラ
イド19と押圧ローラ16,17によって、すべてのコ
ーミングヘッドにおいて同じやり方で何らの困難も無く
ラップ後端7bに接合することができる。
【0041】上に述べたコーミングヘッドにおいては、
ラップの交換の際に、二つの搬送ローラ対9,11と1
3,14との別個の駆動によって、両方のラップ7と
7’とはラップロール8と新たなラップロール8’とか
らそれぞれ切断される。しかし、改良された実施例にお
いては、ラップ7を切断するのとラップ7’を切断する
のに、それぞれ別個の手段を設けている。ラップの切断
の目的で第2搬送ローラ対を設ける絶対的な必要性も存
在しない。その代わりに、制御手段22によって作動さ
れるように構成された他の切断手段を設けてもよい。
【0042】前記先願はラップの切断について言及して
いる。しかし、次のいずれかの結果を生じるのは好まし
くない。即ち、─接合されるべきラップ端に深いぎざぎ
ざを有する貧弱な切断端、又は─切断面から突出してい
る繊維が実質的に存在していないような非常にはっきり
とした切断端(シートを鋏で切ったような)。
【0043】ラップ端の好ましい形状は、ラップの長さ
方向に直角をなす実質的に直線的な基礎線から繊維のひ
げ即ち房が突き出しているものである。このひげは、ラ
ップのシートの正常な厚さに比較して次第に薄くなって
いることが必要である。こうした場合、準備された両ラ
ップ端は、デタッチングローラでのピーシング操作によ
って、通常、コーマ上で接合されるコーミングされたラ
ップ端と近い形状となる。従って、ラップ接合操作は、
ロール104(図9)又は214,216(図10)で
行われる通常のコーミングウエブの接合と同様である。
【0044】準備されたラップ端のこの形状は、取り去
られる繊維を把持力によって直接的に保持したり、又は
繊維シートによって間接的に保持したりしないようにし
て、ラップに直線に沿って把持力(ニッピングエレメン
トによって加えられる把持力と同じような)を加えるこ
とによって最もよく形成することができる。この把持力
は把持線即ちラップの幅を横切る線に沿って均等に分布
されていることが望ましい。
【0045】一対のロールの間にラップを挟み、第2の
ローラの対によって把持ニップ(図1〜8に関して述べ
たように)の領域においてラップを引っ張ることによ
り、所望の結果が得られる。把持ニップの間の距離は、
コーミングアセンブリ内の最長の繊維よりも少なくとも
僅かに大きくなければならない。この距離は、ラップの
最長繊維よりも数cm長くてもよい。この操作によって
破断点の上流と下流に二つの“準備された”端部が形成
される。しかし、接合部を形成するために必要なのはそ
の中の一つだけである。
【0046】同じ結果は、ラップを第1の線(例えば一
対のニッパの間の)に沿って把持すると同時に第2の線
(例えば別の対のニッパの間の)に沿って把持し、次い
で両把持線を離れる方向に移動させることによっても得
ることができる。把持線間の距離は、牽伸ロール対のニ
ップラインに関して既に述べた要件を満たすものでなけ
ればならない。こ操作によっても二つの準備された端部
が形成される。
【0047】準備された端部の好ましい形状は図15
A,Bに示されている。図15Aは、準備されたラップ
の端の平面図を示し、図15Bは同じものを側面から見
た拡大図である。ラップロールから巻き戻された幅W,
厚さTを有するラップが図15A,Bに符号250で示
されている。図15Aの線Nは、図1のロール対9等に
よって作られるニップ即ち把持線を表す。図15Aは、
把持線がラップの長さ方向に対して直角をなして設置さ
れている好ましい配置を示す。把持線はラップの長さ方
向に対して他の角度をなしていてもよいが(例えば点線
で示すように)、直角から余り離れた角度では接合操作
が複雑になる。しかし、90°以外の角度の場合には、
接合部における品質劣化を更に減らすことができる。
【0048】把持線Nは図15Bにも一対の矢印Nで示
されている。図15Bに示すように、望ましいラップ端
は、ラップがロール内ある時と実質的に同じ厚さをして
いるニップ線から突き出した薄くなった繊維のひげの形
をしている。(把持エレメントによる圧縮は無視するも
のとする。ラップの厚さは単位長さのラップ当たりの繊
維重量に直接比例している。)両ラップ端(出て行く方
と入って来る方と)同士の間の理論的に完全な結合部に
おいては、薄く成っている部分が重ね合わされた時に互
いに補い合って、ニッパアセンブリに供給される実質的
に一定の厚さ(ラップの単位長さ当たりの重量)の新た
な供給ラップとなるはずである。これは、図15Bに示
すように、ニップ線から自由端に向かって次第に単位長
当たりの重量が減少していることから容易に理解される
であろう。
【0049】しかし、図15Aを参照すると、ラップの
全幅にわたって絶対的に完全な接合部を得ることは実際
上不可能である。従って、準備されたラップ端の変動
は、受入れ可能な接合部を得るための受入れ可能な限界
内に維持される必要がある。この絶対的な限界は、一方
ではコーミングアセンブリの閉鎖により、他方ではラッ
プが前記コーミングアセンブリに到達する以前または該
アセンブリ内で切断されるように薄くすることによって
得られる。
【0050】品質の高いラップの接合を可能にするため
に、“準備されたラップ端”の長さL(図15B)は予
め決められた通りでなければならない。図15Aに符号
254で示されてようなぎざぎざの端部は、接合作業の
際にこれに対応する他方のラップ端が同じようにぎざぎ
ざになることは期待できないので、好ましくない。ラッ
プの幅Wの全体にわたって一定長さLの準備されたラッ
プ端を得ることは不可能であろう。この効果は、図15
Aにおいてニップから突き出した線(繊維)によって概
略的に示されている。この効果は、ニップ線において把
持され、切断操作の際にしっかりと捕捉されている繊維
に長さの差があることに起因して生じる。
【0051】しかし、ラップの長さは、図16,17に
基づいて次に説明されるように、準備されたラップ端が
形成されるやり方によって影響を受ける。図16は、ラ
ップ250が切断される前にその間に連続して把持され
ている二対のニップローラ256と258の形の切断
(ラップ端準備)手段を示す。両ローラ対によって形成
されるニップ線の間の距離Dは、ニップローラ256を
静止させ、ローラ対258を矢印の方向に駆動すること
によって作られるラップ端に影響を与える。この距離D
は、切断されるべき範囲シート内の最長繊維の長さより
少なくとも僅かに長くなければならない。これによっ
て、繊維の破断や引き抜き欠陥をもたらす“押さえ込
み”を防ぐことができる。
【0052】しかし、この距離Dは最長繊維よもあまり
長くてはならず、さもなければ制御されない又は制御の
完全ではない繊維束が形成され、図15Aに示すぎざぎ
ざのラップ端となってしまう。ローラ対256が停止し
た時に、ローラ対256と258の間に延在しているシ
ートの実質的にすべての繊維が、ローラ対256から突
き出した繊維のひげによってしっかりと制御されている
か、又はローラ対258によって引き出された繊維のひ
げ内にきれいに受け渡されていることが必要である。ロ
ーラ対256と258のニップに把持されたこれらの繊
維は、両方のニップに把持されていない限りは何の問題
もなく、両ニップ間に残っている浮遊繊維(短い繊維)
は切断操作の際に(ニップによって繊維シート内に生じ
る“力の場”に起因して)ドラフト力を受けるが、ドラ
フトされる際に繊維シート内の隣接繊維との摩擦接触に
よって制御を受けなければならない。このタイプの操作
によっな二つのうまく準備されたラップ端が(上流側と
下流側に)形成される。
【0053】短繊維コーマにおいては、処理される繊維
シート内の最長繊維は、通常、約45mmより長くない全
長を有している。距離Dは、通常、60〜120mmの範
囲に選ばれ、好適距離は90mmである。これによって、
繊維ひげの長さは20〜60mmとなり、これの好適長さ
は約40mmである。図17は別の機構の例を示す。繊維
シート250はニッパエレメント260,262(コー
ミングユニットのニッパエレメントと同様な)の間に把
持される。シート250が、ニッパ260の下流側の一
対のニップロール(ローラ対258と同様な)まで延在
している場合には、ニップ線の間隔に関する考えは図1
6に関して説明したのと同様であり、前記下流側ロール
対がニッパ260,262と同様な一対の第2ニッパエ
レメントに置き換えられたのと同じである。
【0054】しかし、切断(準備)操作は、直線状コー
ム264をニップ線の右側のシート内に挿入し、ニップ
で把持された繊維ひげをコーミングすることにより、ニ
ッパエレメント260,262の右側のシート上で行う
こともできる。このような操作は、入って来るラップの
端の準備に使用される。ラップ端を確実に制御するため
に、コーム264は、ニップ線から所定の距離の箇所で
ラップ内に挿入される必要がある。この所定距離とは、
繊維ひげ内に残っている繊維がニップ内に把持されてい
るか、又は(ニップによって生じた力の場によって)シ
ート内の他の繊維と係合して制御されているかする距離
である。同じ効果は、ニッパ260,262から突出し
ているシート端に(符号266で示されたサクションノ
ズルによって)非常に強力な吸引力を作用させるか、符
号265で示される回転コームによってラップ端を処理
することによって得られる。図17の機構は、図10に
示された従来型の機構の改良である図11の例の基礎と
して使用されている。
【0055】図11に示す例では、アキュムレータバー
224が一対の搬送ロール228,230に置き換えら
れ、図1のプレッシャロール11と同様のプレッシャロ
ール232がラップキャリアローラ202に係合してい
る。サクションノズル234が可撓性導管236によっ
て負圧源238に連結されている。このサクションノズ
ル234は、図示しない待機位置と、ノズルの吸引効果
がローラ202とプレーシャロール232によって形成
されたニップの下流側のラップに作用する前進位置との
間を可動に構成されている。
【0056】この装置は次のように作動する。─先ず、
ロール228,230を駆動しながらローラ202を停
止することによって、ローラ202とプレッシャロール
232によって形成されたニップ線の下流側に、図16
について説明したように、ラップが引き離されて準備さ
れたラップ端が形成される。─既に述べたように、この
操作によって、ロール202の方に延在するラップ上に
上流側の準備されたラップ端と、ニップエレメントの方
に延在するラップ上には下流側の準備されたラップ端が
形成される。後者のラップ端は、図1のロール16,1
7について述べたように、ロール対228,230のニ
ップ線のすぐ上流側に保持される。準備された端部を有
する切断されたラップ部分は、ロール対228,230
とコーミングユニット(フィードロール208とクッシ
ョンプレート206)の間に確実に保持される。─次
に、古いロール上に残っているラップは適宜な手段によ
って(例えば、図11に示す作動位置に移動したサクシ
ョンノズル234内にそのラップを供給することによっ
て)取り除かれる。使い切ったロールは、図5について
述べたように、新ロールに取り替えられる。─新しいラ
ップをローラ202とプレッシャロール232との間に
形成されたニップの間に供給し、ニップから露出したラ
ップ端にノズル234から吸引力を作用させ、ニップに
把持されていない繊維又はニップによって生じた力の場
によって保持されない繊維を除去することにより、(図
17について述べたように)準備されたラップ端が形成
される。─新たなラップ上の準備された先端は、ロール
対228,230とニッパアセンブリとによってまだ把
持されている古いラップ上に前以て形成されている端部
に重ねられるまで、下方に移動させられる。これを行う
ため、ロール228は図11の点線の位置に設置される
ことが望ましく、そうすれば、準備されたラップ端を真
っ直ぐに下に向かう運動から横にそらす必要が無くな
る。ロール対228,230が実線で示す位置にあるな
らば、新しいラップの端を古いラップの準備された端に
重ねるために、その真っ直ぐ下に向かう経路から横にそ
らさなければならない。─キャリアローラ202からフ
ィードロール208まで、経路に沿ってすべての点で供
給を再開することによって、図1について述べたように
接合部が形成される。この場合、重ねられたラップ端は
ロール228,230によって互いに押圧される。
【0057】図11のプレッシャロール232は、静止
しているキャリアローラ202に押しつけられてニップ
を形成する把持バーと置き換えられてもよい。図11の
機構を図1の機構と比較すると、次の点に留意すべきで
ある。─図11の機構は、図1のエレメント19,20
のような偏向手段を必要としない。なぜならば、入って
来るラップの下方への運動が、該ラップの準備された端
部を出て行くラップの予め準備されている端部へ運ぶか
らである。─図11に示す機構は、図1のロール13,
14のような補助のロール対をも必要としない。なぜな
らば、キャリアローラ202上に形成されたニップと連
携して吸引装置234によって、第2ラップ端準備工程
(入って来るラップ上の)が行われるからである。
【0058】図1の機構は二つの利点を有する。1.第
1に、図9に示された機械の基本機構はそのまま残って
いる。ロール対16,17はラップを水平方向にプレー
ト113(図9)上に供給し、接合作用を行うのに必要
なエレメントが超構造の形の現実の機械に付加されてい
る。勿論、新しい機械設計が考慮されれば、これはもは
や本質的なものではない。2.第2に、ラップをロール
対16,17;13,14;11,9によって引き離す
ことによって行われるラップ端の準備は、ノズル234
(図1)等の吸引装置によって得られるラップ端の準備
よりも良い結果を与える。
【0059】図11は、第1ラップ端準備ステップ(出
て行くラップ上の)が、ラップ端同士を押圧するのに使
用されるロール対(図1の押圧ロール16,17)によ
って行われることを示している。このように、図1の機
構においては、出て行くラップ端はラップをロール対1
3,14でニップし、ロール対16,17を作動してこ
れらのロール対の間でラップを引き離すことによって準
備される。これによって、ロール対16,17のニップ
の上流側に準備されたラップ端を設けて、入って来るラ
ップの準備された端部を受け入れることが容易に行え
る。しかし、これは、図18について説明するように、
全体の駆動システムを複雑化させる欠点がある。
【0060】この第1ラップ端準備ステップを行った
後、ロール対16,17は静止状態に保たれて、このロ
ール対からニッパアセンブリまでラップを延在させる必
要がある。このロール対(押圧ロール又は接合ロール)
は第2のラップ端準備ステップに参加することはできな
い。従って、第2ラップ端準備ステップにおいてラップ
を引き離すのにロール対を使用したいと望むならば、別
のロール対13,14を設けなければならない。更に、
機械の幅を増加することが許されない場合には、この補
助的なロール対は、(図1に示すように)ロール対1
6,17の上方に設置される必要があり、このために、
下方に移動した入って来るラップをラップを水平に供給
するロール対16,17によって保持された出て行くラ
ップの準備された端部の上に重ねるために、偏向手段1
9,20を必要とする。
【0061】これらの説明によって、図示の機構の複数
の改良が可能なことが理解されるであろう。即ち、機械
を拡げることが可能な場合には、入って来るラップはロ
ーラ9からロール対16,17まで水平に供給されるこ
とができる。しかし、この目的のために特別に設けられ
た移動手段が無ければ、ラップ端を水平方向に確実に移
動させることは不可能である。例えば、図17に示すタ
イプの把持ニップを、(コーミングユニットのニッパと
同じような)揺動ニップとして形成することができる。
この揺動ニップはほぼ水平に移動して、準備されたラッ
プ端同士を一緒にすることができる。これはあまり好ま
しいやり方ではないが、可能ではある。
【0062】インフィードプレート113の代わりに、
プレート113,114(図9)の接続領域に(図1に
概略的に示されているように)ロール対16,17を設
けてもよい。プレート113への供給域にその他の把持
ニップを設けてもよい。この場合にも、入って来るラッ
プの準備された端部を水平方向の経路を通って上流から
ロール対16,17まで搬送するのに必要な手段が必要
であろう。
【0063】第3に、ロール対13,14を省略するこ
とができ、吸引ノズル(図11のノズル234と同様
な)又はコームを使用して、キャリアローラ9とプレッ
シャロール11(図1)によって形成されたニップに保
持された入って来るラップの端部を準備することができ
る。正常操作の際に機械フレームに対して固定されてい
ないエレメント(例えば図11のロール228等)に駆
動力を伝達する必要がある場合には、実用上の困難が生
じる。しかし、ラップの接合を必要とすると言う信号に
応じて、ガイドロール228と係合する待機位置から、
対になっている第2ロール230を動かすことによっ
て、ラップ接合操作を行う時にのみ、把持ニップを形成
するようにすることも可能である。この第2ロールに駆
動力が加えられ、それ自身の軸を中心に自由回転可能に
支持されているのみのガイドロール228に、摩擦によ
って伝達される。
【0064】正常操作の際に、駆動ロール230がその
待機位置に復帰すると、ガイドロール228は、正常な
機械の操作によって要求されるように、自由に揺動す
る。駆動ロールとガイドロールとの駆動接触は、接合さ
れたラップ端が接合ロール又は押圧ロールの間に形成さ
れたニップを通過するとすぐに破られる。すべての実施
例において、接合されたラップ端が接合ロール対を離れ
た後にフィードロール110(図1);208(図1
0)へ受け渡される際に通過する必要のある“チャンネ
ル”を設けることが望ましい。このチャンネルは、ラッ
プの両面に向かうガイド面を提供する。好適なチャンネ
ルは、図9のプレート113,114を図12のプレー
ト313,314に示すように修正することによって形
成される。接合されたラップ端がフィードロールの方へ
移動するにつれて、この接合端の(部分的な)“被覆”
は、繊維シートの(比較的)弱い接合領域が引き離され
るリスクを減少させる。
【0065】図13はラップロールの担持体の一変形を
図示している。この場合、ローラ10(図1)の軸は、
機械フレームに対して固定され、このキャリアユニット
から消費されたロール芯を押し出すためにプッシャ30
0が設けられている。この場合、キャリアローラ10の
支持体の代わりに、このプッシャ300に対してピスト
ン/シリンダユニット23が作用する。
【0066】図14A,14B,14Cはラップ端検出
機構の種々の例を示す。それぞれの場合に、ロール上の
ラップの外側のコイルが概略的に示されている。これら
の機構は、キャリアローラ9(図1)として孔空きロー
ラを設けることが望ましい場合に使用することができ
る。図14Aにおいては、ロールがキャリアローラによ
って回転させられるにつれて、ロールからラップ端を剥
がすのに機械的スクレーパ302が使用されている。ス
クレーパ302は、ラップロールの全幅にわたって延在
し、新ラップロールがキャリアユニット上に乗せられる
時に、(図5に示すように)制御ユニットからの信号に
応じて(例えばピストン/シリンダユニット304によ
って)ロール表面に向かって移動する。スクレーパの自
由端はくぼみを持っている。
【0067】図14Bは、ラップ端を剥がすためにロー
ル表面に空気流を発生させるのに使用される孔空きチュ
ーブ又はノズル304を示す。この空気流は、圧縮空気
又はサクションによって起こる。このチューブ304
は、ラップ端検出操作のために、(図示しない待機位置
から)所定位置に移動することができる。このチューブ
又はノズルはラップロールの全幅にわたって延在してい
る。
【0068】図14Cは、ラップ端を剥がすためにロー
ルの表面に向かって動くことのできる半径方向に延在す
るアーム308を具えたローラ306を示す。このロー
ラ306は、図示しない待機位置と図示の作動位置の間
を移動可能のスイングアーム(図示しない)に担持され
てもよい。作動位置において、このローラはその軸を中
心に回転可能である。ローラ306もラップロールの全
幅にわたって延在している。
【0069】図18は、図1に示すような機構に適した
駆動システムの模式図を示す。この機構においては、下
部接合ロール17は、コーマ駆動システムと一体化され
ているラップキャリアロール(図9)の代わりに、コー
マ駆動システムによって駆動される。従って、ロール1
7の作用は、通常のコーマ制御システムによるコーミン
グユニットの作用と直接にリンクされている。
【0070】ラップ接合操作に関与する補助エレメン
ト、即ち、キャリアローラ9,10(及びプレッシャロ
ール11)を具えたキャリアユニット及び搬送又はラッ
プ端準備ロール13,14、のための補助的な駆動シス
テムが設けられている。第1補助モータ340が(例え
ば端部ヘッドに)設けられ、適宜な伝達機構(例えば歯
付きベルト342)によって、ローラ9,10に連携す
る歯車344に連結されている。ベルトの張力を維持す
るためにテンションロール346が設けられている第2
補助モータ348が同じく端部ヘッドに設けられ、歯付
きベルトを介してロール対13,14の下部ロール14
に連携する歯車352に連結されている。ロール14,
17は、機械の全長に沿って延在する(即ち機械の一方
の側のすべてのコーミングヘッドと連携する)シリンダ
として形成されている。
【0071】図18の駆動機構は、(ローラ対9,11
及び13,14を作動させる)補助駆動手段によってラ
ップ端の準備を行い、通常の機械駆動システムに組み入
れてラップ接合操作を行う、即ちコーミングユニットの
駆動手段によって接合操作を行うようにした好適例であ
る。ロール11,13,16は、プレッシャロールとし
て適するように形成され、これらは直接には駆動され
ず、自らの軸を中心に回転可能に担持されている。この
ような一組のプレッシャロールが各コーミングヘッドに
設けられている。即ち、これらのロールは機械の全長に
わたっては延在せず、それぞれが各コーミングヘッドに
関連している。三つのプレッシャロール11,13,1
6は、機械のフレームに支点356に軸支された共通の
支持フレーム54に搭載されている。この支持フレーム
354は、支点356を中心に上方に回動し、プレッシ
ャロールをその駆動シリンダから離し、コーミングヘッ
ドのサービスを行うためにラップの運動経路にアクセス
可能とする。
【0072】図19,20では同じ部品には前述のもの
と同じ符号が使用されているが、このコーマは一対の押
圧ローラ16,17、一対の搬送/ラップ端準備ローラ
13,14、並びに別の一対の搬送ローラ11,9を具
え、後者の一方のローラはラップロールキャリアローラ
を兼用している。第2ラップロールキャリアローラは符
号10で示されている。これの駆動機構は図18に概略
的に示されており、前記キャリアローラ9,10を駆動
するモータ340と、前記搬送ローラ14を駆動するモ
ータ348を具えている。これらのモータは符号360
で示された主たるコーマ駆動ユニットに付加されてい
る。駆動ユニット360は、コーミングアセンブリ(図
19には示されていない)と押圧ローラ16,17を作
動させる。パルス信号発生器362が、ローラ対16,
17に対する駆動力伝達機構に含まれている。この発生
器362は中央制御装置364に信号を発し、これによ
って必要な時に(例えばコーマの正常作用の際に)主た
るコーマ駆動ユニット360と補助駆動ユニット34
0,348との同期が確保される。
【0073】図19は、専ら駆動機構とそれの全体の制
御システムへの組み込みを示している。図18に基づい
て既に述べたように、ローラ17,14,9,10はコ
ーミングヘッドの完全列に沿って延在している(片側機
台の場合)。又は両側機台の場合には二列のコーミング
ヘッドの少なくとも一方の列に沿って延在している。一
方、図20は、各コーミングヘッドと連携しているセン
サについて示している。各コーミングヘッドには二つの
センサ、即ち、キャリアローラ9に支持されているボビ
ン8a上のラップの有無を検出する第1センサ366
と、前記ローラ対13,14及び16,17の間に延在
している経路上のラップの有無を検出する第2センサ3
68とが設けられている。
【0074】このシステムの作用は、図21に示された
タイミングダイヤグラムから明らかであろう。図21の
区分Aは、ラップ接合操作が行われる時間帯の搬送ロー
ラ13,14に対する駆動ユニット340の状態の変化
を示している。区分Bは同じ時間帯におけるキャリアロ
ール9,10に対する駆動ユニット348の状態を表し
ている。区分Cは、同じ時間帯におけるコーマ(特に接
合ローラ対16,17)に対する駆動ユニット360の
状態を表している。最後に、区分D,E,F,Gは、そ
れぞれ、偏向エレメント19,20(図1)の動作状
態,ボビン放出手段23(図1)の動作状態,吸引除去
システム26のための真空源370の作動状態,及び孔
あきキャリアロール9による図1及び19に示されたラ
ップ端探索装置のための真空源(図示しない)の動作状
態を表している。
【0075】時刻T0 においてコーマは正常作動状態に
あり、すべての駆動ユニット340,348,360は
駆動されており、コーミングのためにラップを主駆動ユ
ニット360によって決められた速度で供給する。この
速度は、制御システム364を介して(例えば手動で)
コーマに入力された設定に応じたものである。駆動ユニ
ット340と348は、発生器362からの出力信号と
制御ユニット364から駆動ユニット340,348に
供給された制御信号によって、駆動ユニット360に同
期して運転される。図21のダイヤグラムにその作動状
態が示されているその他のエレメントは、この時刻T0
には作動しない。
【0076】時刻T1 において、センサ366の一方が
そのコーミングヘッドのラップの端を検出し、これに対
応する信号を中央制御ユニット364に送る。制御ユニ
ット364は直ちに駆動ユニット360に対する駆動ユ
ニット340と348の同期をキャンセルし、すべての
モータの作動速度を直接に制御する。僅かの遅れの後、
制御ユニット364は駆動ユニット340を停止させ、
キャリアローラ9,10をストップさせる。駆動ユニッ
ト348,360は作動状態にあるので、今や停止状態
にあるローラ対9,11と回転している搬送ローラ対1
3,14との間で、ラップは切断される。
【0077】所定の時間遅れtの後、制御ユニット36
4は主駆動ユニット360を停止させ、これによってコ
ーミングヘッド全体,特に接合ローラ16,17がスト
ップさせられる。この時間遅れtは調節可能に設定で
き、これによって切断操作によって作られる準備ラップ
端は、引き続く接合操作のために前記接合ローラ16,
17に対して正しく位置決めされる。
【0078】時刻T3 において、制御ユニット364
は、図21の区分A,Bに示すように、キャリアローラ
9,10のための駆動ユニット340を再起動する。キ
ャリアローラ9,10と搬送ローラ13,14とは比較
的高速に達するまで(これらのローラの正常作動速度よ
り高い速度まで)加速され、ラップの残りの部分が吸引
システム26を通じてできるだけ迅速に除去されるよう
にする。この吸引システム自体は、前以て、好ましくは
キャリアローラ9,10が最初に停止した時点で駆動さ
れている。
【0079】ラップの残りを吸引除去システム26内に
供給する駆動ユニット340,348の動作は、すべて
のセンサ368(図20)が制御システム364に対し
て検出域内にはラップが見出せないことを通報するまで
継続される。従って、制御ユニット364は各センサ3
68の状態を記憶しておき、コーミングヘッド内にラッ
プが引き続いて存在していることを検出している最後の
センサから適正な信号を受け取った時だけ、ラップ接合
操作の次の段階に進むことができるようにする必要があ
る。この最後ラップ端が時刻T4 に検出されると、制御
ユニット364はキャリアローラ9,10のための駆動
ユニット340のスイッチを切り、搬送ローラ13,1
4を正常作業速度まで減速する。
【0080】これに続く短い時間内に、装置23(図
1)が作動して空のラップボビン8aを弾き出し、新た
なラップロールがキャリアローラ9,10上に載せられ
る。この作用は図21には示されていない。なぜならば
これはコーマの制御ユニット364によって始められる
が、入って来るラップロールの動きは搬送システムの制
御ユニットによって別個に決められるからである。新た
なラップロールが搬送システムによって所定の位置に載
せられる間は、コーマ自体は作動しない。しかし、この
時間は非常に短いので、搬送ローラ13,14に対する
動力の伝達は継続される。
【0081】時刻T5 において、搬送システムは、制御
ユニット364に対してユニット364の制御の下に各
コーミングヘッドにおいてキャリアロール9,10上に
載せられたことを通報する。するとこのユニットはキャ
リアロール9,10を再始動させ、前述の図面について
述べたように、ラップ端探索操作の実行が可能なように
する。この目的のために、孔あきローラ9に吸引力が作
用される(図21の区分G)。ローラ9,10のための
駆動ユニット340は、時刻T6 に制御ユニット364
に連携する最後のセンサが新ラップをその検出域内に発
見したことを通報するまで運転される。これによって、
コーマは第2のラップ端準備工程の用意が整う。
【0082】即ち、時刻T6 において制御ユニット36
4は再び駆動ユニット360のスイッチを切り、搬送ロ
ーラ13,14のみを運転する。これによって、新たな
ラップはローラ対13,14と9,11との間で切断さ
れ、分離された部分はまだ作動している吸引システム2
6によって直ちに除去される。第2ラップ端準備工程は
こうして終了し、今や新ラップの準備された端部を前進
させて、前以て接合ローラ16,17に置かれている古
いラップの準備された端部に重ねることが必要となる。
【0083】ラップ端準備工程(屑材料の除去を含む)
を行うのに充分な(図には示されていない)所定の時間
遅れの後、駆動ユニット340は時刻T7 に再始動さ
れ、準備されたラップ端を接合ローラ16,17まで進
行させる。これとほぼ同時に、図21の区分Dに示すよ
うに偏向手段(図1)が作動する。選択的に調節可能な
時間遅れの後に、時刻T8 において、駆動ユニット34
0と348は制御ユニット364によって通電を停止さ
れ、新ラップ端が古いラップ端との接合のために正確に
位置決めされると、新ラップ端の前進は停止される。こ
の段階での時間遅れの調節により、両ラップ端の正確な
積層が可能となる。
【0084】駆動ユニットが完全に停止するまでの非常
に短い時間遅れの後に、コーマの駆動ユニット360は
時刻T9 に再起動される。これと同時に、信号発生器3
62から制御ユニット364を経て補助駆動ユニット3
40,348に達する同期制御リンクが再び形成され、
補助駆動ユニットは再び主駆動ユニット360に同期し
て作動し始める。これらの駆動ユニットのすべては、正
常運転速度に達するまで同期して加速され、その後はセ
ンサ366(図20)の一つによって次の接合操作が開
始されるまで、この状態が継続される。
【0085】偏向手段23(図1)は、正常作業状態が
再形成された後しばらくして、その待機位置に戻り、機
械を次の接合操作のための所定の待機状態に維持する。
しかし、このステップのタイミングはそれほど厳密なも
のでなくてもよく、なぜならば、偏向プレート19は正
常作業と干渉しないからである。この偏向プレート19
を作動位置に移動させる時点で、制御ユニット364は
吸引システム26を不作動状態にする。
【0086】上述の説明は、各操作ステップを始動して
準備されたラップ端の運動を制御するのにタイミング手
段を使用するやり方に対応して、時間ダイヤグラムに関
して図21を解説したものである。しかし、ラップ端の
運動の制御に関する機能の制御パラメータとして時間を
用いずに、ラップ端の移動距離を示すパルス信号を用い
ることも可能である。例えば、第1準備ラップ端(古い
ラップの)に関して述べれば、信号発生器362から発
せられるパルスを利用して、準備されたラップ端の接合
ローラ16,17への位置決めを制御することも可能で
ある。そして、主駆動ユニット360は、切断操作が始
まってから制御ユニット364が所定数のパルスを計数
するまで作動を継続する。このやり方によって、コーマ
の作動速度によって準備ラップ端の位置決めが左右され
る問題を解決することができる。こうした問題は、最適
設定が時間遅れtによって行われる場合に起こる。
【0087】ラップ端を位置決めするための第2タイミ
ング操作(T7 〜T8 の時間)は、例えば補助駆動ユニ
ット340,348としてステップモータを使用し、ユ
ニット364の制御の下に作動パルスを供給することに
よって省略することができる。図22〜27は、図1に
示したのと同じタイプのコーマのためのラップ接合装置
の別の実施例の基本構造とその作動ステップとを示す。
特に、図22〜27に示す機構は、一対のガイドプレー
ト113,114(図9)によって形成された“湾曲
部”380を具えたラップ運動経路を使用することを意
図したものである。図22Aの装置は、一対のラップロ
ールキャリア382,384と一対の接合ローラ38
6,388を具えている。この接合ローラは、前記湾曲
部380まで延在する水平経路部分の供給端に設けられ
ている。
【0088】この装置は接合ローラ386,388から
コーミングアセンブリ(図22〜27には示されていな
い)のフィードローラ(図示しない)までのラップの経
路の少なくとも一部をカバーする補助ガイドプレート3
81を具えている。この装置は、更に、適宜なチューブ
(図示しない)によって真空源(図示しない)に接続さ
れた吸引ヘッド390を具えている。このヘッド390
は、前方のキャリアローラ382から接合ローラ38
6,388までの間を移動するラップの下方の位置に設
けられている。しかし、(図22に示す)正常作動状態
においては、キャリアローラ382とローラ対386,
388との間に延在するラップ部分385は、図22B
に拡大して詳細に示されているガイドプレート392に
よって、吸引ヘッド390から隔離されている。
【0089】図22Bに示すように、プレート392
は、ローラ382の軸に平行な回動軸394上に、キャ
リアローラ382に最も近い側の縁で回動可能に取付け
られている。ピストン/シリンダユニット396がプレ
ート392と機台フレーム398との間に設けられ、ガ
イドプレート392を図22Aに示す作動位置(図22
Bには実線で示されている)か、図22Bに点線で示さ
れている待機位置のいずれかに保持している。後者の位
置において、キャリアローラ382とローラ対386,
388との間のラップ経路は吸引ヘッド390に対して
露出されている。
【0090】吸引ヘッド390は図22Bに示すような
特別の構造をしている。吸引ヘッドのマウス部は、リッ
プ402の付いた固定壁400と、ヘッド構造本体に軸
406で軸支された可動壁404とを具え、後者はその
外側端にリップ408を有している。適宜な作動手段4
10によって、可動壁404は軸406を中心に回動
し、リップ408をリップ402に対して遠近方向に移
動させ、吸引ヘッドのマウス部に開閉自在な把持ニップ
を形成する。後続する図面の説明から判るように、他の
エレメントに対して吸引ヘッド390全体を移動させる
ために、制御可能に調節できる別の手段(図示しない)
も設けられている。
【0091】コーミングヘッドの一つから(例えば図2
0,21に基づいて説明されたセンサ366から)ラッ
プが消費されたことを示す信号が発せられると、ローラ
対386,388のための駆動ユニットは停止され、一
方、キャリアローラ382,384のための駆動ユニッ
トは作動を継続する。プレート392はその正常作動位
置(図22)から回動して待機位置(図23)を占め、
ローラ382とローラ対386,388との間に形成さ
れたラップのループ412は吸引ヘッド390に取り込
まれて、それに吸引力が作用する。この時点でヘッド3
90の壁404が回動して、吸引ヘッドのマウス部が2
倍の厚さになったラップを吸い込めるように開かれる。
【0092】吸引ヘッド390によってラップのループ
状部分の適宜な長さが取り込まれた後、キャリアローラ
382,384のための駆動ユニットは停止し、壁40
4は回動してリップ408をリップ402に対して把持
位置に移動させる。そして吸引ヘッド390は図24に
矢印Dで示すようにローラ388,382から遠くに移
動する。吸引ヘッド内の把持ニップ402と408に保
持されたラップのループ状部分は、ローラ対386,3
88を経てコーミングヘッド(図示しない)まで延在し
ているラップ並びにローラ382を越えて上流側の延在
している残りのラップから分離される。前述の図面に関
して述べた状態を観察すると、このようにして、コーミ
ングヘッドまで延在しているラップ上に適正に準備され
たラップ端を形成することが可能である。吸引ヘッド3
90は、吸引ヘッド内のラップ部分をローラ386,3
88に挟まれているラップ部分から分離すると共に、ロ
ーラ386,388に保持されているラップ端から浮遊
繊維を引き抜いて接合操作に適した準備されたラップ端
を形成する機能をも有する。前記部品の相互寸法を適宜
に選択すれば、接合ローラ386,388に対して準備
されたラップ端を再位置決めする必要性が無くなる。
【0093】次に吸引ヘッド390のマウス部は開放さ
れ、把持ニップ402,408からの屑材料の除去を可
能にする。キャリアローラ382を越えて上流側に延在
している残存ラップ415も、キャリアローラ382,
384を再起動すれば、吸引を継続しているヘッド39
0によって除去される。別の好適実施例においては、吸
引ヘッド390に対するループ状ラップ部分の供給は、
すべてのラップが空ボビン414から取り除かれるまで
継続される。従って、ニップ402,408が閉じられ
た時には、吸引ヘッド390からローラ対386,38
8まで延在している1枚の厚さの残存ラップのみが把持
される。次に、この部分のラップの切断とこれに伴う準
備されたラップ端の形成が、前述のように行われる。こ
の装置によれば、ラップ端準備ステップ自体の実行に先
立って残存ラップを取り除いているので、単に残存ラッ
プを除去するために、ラップ端準備ステップの後でキャ
リアローラ382,384を再起動する必要はないこと
は明らかである。残存ラップの完全除去はキャリアロー
ラ382を含む検出域を有するセンサ381によって通
報される。
【0094】次に、空になったラップボビン414(図
22〜24)は弾き出されて、前述のように新ラップロ
ール417と置き換えられる。そして、吸引ヘッド39
0はキャリアロール382と接合ローラ対386,38
8との間の間隙を通って取り上げ位置まで移動し、新ラ
ップの端419を受け入れる。この位置において、吸引
ヘッド390は、他の図面を参照して既に説明したよう
に、他のラップ端探索エレメントと連携することができ
る。吸引ヘッド390の前方にはボビンに沿ってそのボ
ビン上のラップの有無を検出する適宜なセンサ(図示し
ない)が設けられ、ラップ端探索操作が成功したか否か
を調べる。そして、キャリアローラ382,384のた
めの駆動ユニットは再び停止され、これによって吸引ヘ
ッド390のマウス部の把持機構が作動して見出された
ラップ端を把持する。ヘッド自体はキャリアローラ38
2とローラ対386,388との間の間隙を通って撤退
する(図26)。この運動の途中で、新ラップは把持ニ
ップ402,408のすぐ上流側で切断され、新ラップ
の新たな先端416は既に準備されている古いラップの
端部413との接合のために適正に準備される。
【0095】装置396(図22B)は再起動され、ガ
イドプレート392をその正常作動位置に戻す(図2
7)。新ラップの準備された先端416は、古いラップ
の準備された端部との接合のために所定の位置に待機さ
せられる。そして、把持ニップ402,408は開放さ
れ、屑材料は吸引除去され、次いで吸引が停止される。
これによって、キャリアローラ382,384は再起動
されて、新ラップの先端416をローラ対386,38
8のニップ内に移動させる。これと同時に、前記ローラ
対は再起動され、準備された両ラップ端は接合ローラの
ニップ内で積層され、しっかりと押圧される。次いで、
接合部は湾曲部380を経て通常の経路をたどって、既
に説明した通りにコーミングアセンブリに到達する。
【0096】図28は図22〜27の機構の変形例であ
る。この機構においては、接合ローラの対386,38
8が湾曲部380に設けられ、これらのローラを離れた
ラップは直ちに下方に向かってコーミングアセンブリ
(図示しない)に入っている。その他の点では、この機
構は図22〜27のものと同じである。しかし、この場
合には、下部接合ローラ388はコーミングアセンブリ
の動作と同期して揺動することが必要であり、従って、
この下部ローラは上部ローラ386と接触した場合にの
み駆動される被駆動ローラとして設けられることが望ま
しい。前記上部ローラは、接合操作が終了すると下部ロ
ーラ388から離れる。
【0097】図29はガイドプレート329(図22
B)を移動させるための機構の一実施例を示す。この機
構においては、プレート392が、接合ローラ386,
388の前方の共通軸395を中心に回動可能な一対の
レバー391,393に担持されている。このガイドプ
レート329はこの軸を中心に回動して、ガイドプレー
ト392が材料を接合ローラまで案内する第1位置(実
線)と第2位置(点線)との間を移動する。後者の位置
において、吸引ヘッド390はキャリアロール382,
384から供給された材料を取り上げ、図25の示すよ
うにラップ端探索位置まで移動することができる。ガイ
ドプレート392が第1位置に戻ると、その先端縁は接
合ローラ388に非常に接近した位置に達し、新ラップ
端を既に準備されている古いラップ端上に安全に載せ
る。
【0098】図30〜32は、ラップを分離して準備さ
れたラップ端を形成するための別の機構を示す。この場
合には、接合ローラ440,442はラップを把持する
ための静止している把持ニップを形成し、このラップは
キャリアローラ444,446の逆転によって分離され
る。ローラ440,442は、ラップ端準備ステップの
直前に閉じる一対のニッパエレメントの形の把持ニップ
に置き換えられてもよい。この場合には、準備されたラ
ップ端447は、前方のキャリアローラ444と一対の
接合ローラ440,442との間に固定されたガイドプ
レート443上に載せられる。
【0099】キャリアローラ444,446上に載って
いる空ボビン448の重量が不充分なために、ローラ4
44,446が逆転してもこれがラップに効果的に伝達
されず、ラップを縮ませたりローラ対440,442の
上流側で分離したりすることがある。このために、押圧
手段を設けて、ボビン自体をその軸を中心に自転可能に
維持しながら、空ボビン448をローラ444,446
に対して下方に押し付けることが望ましい。これによっ
て、ボビン448は前方のキャリアローラ444と共に
ニップを形成し、ローラ444の逆転によってラップが
引き戻されて、所望の切断操作を行わせることができ
る。
【0100】図31は一対のキャリアロッド452,4
54の形の押圧手段を示し、該ロッドはそれぞれその一
端において双方向ピストン/シリンダユニット458の
連結ロッド456に回動可能に連結されている。各キャ
リアロッド452,454はその両端の間で支持体46
0に回動自在に取付けられ、該支持体は、ラップキャリ
アローラ444,446と隣接するコーミングヘッドに
材料を供給するための(図31に一方のローラ464だ
けが見えている)一対のラップキャリアローラとの間の
機台フレーム462に固定されている。各ロッド45
2,454はその自由端に回転可能に取付けられたロー
ラ466を有する。
【0101】ピストン/シリンダユニット458が一方
向に作動すると、ロッド452,454は関連するコー
ミングステーションの空ボビン448(残存ラップ付き
の場合もある)とは干渉しない不作動位置(点線)に移
動する。しかし、コーマを接合操作状態にするための一
ステップとして、ユニット458が作動してロッド45
2,454を作動位置(実線)に移動させ、その位置で
各ローラ466は関連する空ボビン448の内面に係合
し、これを押し下げて各キャリアローラ444,446
又は464上に押し付け、これによって、ボビンとキャ
リアロールとの間に強い駆動接触を生じさせ、以て残存
ラップ(図示しない)を引き戻して接合ローラ440,
442の上流側で切断を生じさせる把持ニップを形成す
る。各ボビン448は、その両端にそれぞれ一つずつの
押圧ローラ466を具えている。
【0102】勿論、この押圧手段はボビン448の外側
に力を作用させてもよく、古いボビン上の載っている新
たなラップによって押圧力を加えてもよい。しかし、コ
ーマの動作制御によって直接に制御され、入って来るラ
ップと干渉しない位置に設けられた装置を設けることが
好ましい。接合ローラ440,442を経てコーミング
アセンブリまで延在している古いラップから切断された
残存ラップ部分は、後方のキャリアローラ446に隣接
して設けられた吸引ヘッド470(図30)を有する吸
引装置によって運び去られる。この目的のために、キャ
リアローラ444,446は、ラップ残存部分の切断端
が吸引ヘッド470のマウス部を越えて移動するまで逆
転を継続し、その後、再び逆転されて正常の供給方向に
回転する。ラップ残存部分の切断端が吸引ヘッドのマウ
ス部を越えて引き戻されると、そのラップ端はボビン4
48から分離されて吸引力によって発生した気流によっ
て吸引ヘッド内に入り込む。ボビンの回転は、適宜なセ
ンサによってすべての残存部分が吸引ヘッド内に取り去
られたことが確認されるまで、正常供給モードで継続さ
れる。
【0103】空になったボビン448は先ずユニット4
58(図31)の作用によって解放されて押圧ローラ4
66が引っ込み、次に適宜な機構(前述のような)によ
って弾き出される。新ラップ480(図32)が前述の
搬送システムによってキャリアローラ444,446上
に載せられる。新ラップ480は、その自由端482
が、コーミングヘッド内に材料を供給するためのラップ
の正常回転方向(即ち、図32で時計方向)から見て、
後部キャリアローラ446の上流側でしかもそれに接近
した位置に来るように位置決めされる。
【0104】キャリアローラ444,446は正常供給
方向に回転され、自由端482は、まだマニホールド4
84からの負圧を受けている吸引ヘッド470と一致す
るように搬送される。ラップの自由端は吸引気流によっ
てラップから剥がされ、吸引ヘッド470内に引き込ま
れる。吸引ヘッド470は図22Bを参照して説明した
吸引ヘッド390と同じに、可撓性片490によってヘ
ッド本体に接続された部分488上のリップ486を具
えた開閉自在なマウス部を有する。マウス部を開閉させ
るためにピストン/シリンダユニット492が設けら
れ、これによってリップ486と該リップに対面するヘ
ッド表面との間に形成される把持ニップを開閉する。
【0105】マニホールド484は、後部キャリアロー
ラ446の軸を中心に回動可能なリンク494に担持さ
れている。ラップの自由端が吸引ヘッド470に取り込
まれた時(この時点は吸引ヘッド内の図示しない適宜な
センサによって検出可能である)、キャリアローラ44
4,446は停止し、吸引ヘッド470のマウス部の把
持ニップはユニット492の作用によって閉鎖され、マ
ニホールド484は(図32において)反時計方向にロ
ーラ446の軸まわりに回動する。ヘッド470の把持
ニップに保持されたラップ部分は、ラップロール自体の
本体と後部キャリアローラ446との間に形成されたニ
ップから突出した繊維のひげから分離される。図15A
と15Bに基づいて既に説明したラップ端準備に必要な
注意事項によって、新ラップ上に適宜に準備されたラッ
プ端が形成される。
【0106】ラップ480は(キャリアローラ444,
446を回転することによって)再び正常供給方向に回
転させられ、準備されたラップ端を前部キャリアローラ
444のすぐ下流側(正常供給方向から見て)の位置ま
で移動させる。符号495で示されたラップ端探索装置
が設けられ、ラップ本体から新た準備されたラップ端を
引き剥がす。
【0107】次に、見出されたラップ端はガイドプレー
ト443上に落とされ、そこには図30に基づいて既に
述べられたように、前以て準備された古いラップ端が載
っている。新たなラップ端をラップ本体から引き剥が
し、それをプレート443上に古いラップ端と共に下に
向けてプレート443上に載せ、システムが再起動され
た時に積層されたラップ端を接合ローラ440,442
内に移動させるのを補助するために、機械的装置(図示
しない)が設けられている。続いて正常なコーミング操
作が行われる。
【0108】図33によれば、ラップボビン448をラ
ップキャリアロール464(図33には一方のロールし
か見えていない)に対して押し付けるための押圧手段
は、一対のローラ475を具えている。図示のように、
ローラ475は、ボビンがキャリアロール464上の正
常位置を占めている場合に、ボビン448の各端に一つ
ずつ独立して取付けられている。各ローラ475はそれ
ぞれのピストン/シリンダユニット472のピストン
(図33には示されていない)に担持され、前記ユニッ
ト472は各ローラ475を引っ込み位置(図33の実
線位置)と伸長位置(点線で示す)の間で往復させる。
各ローラ475は、これを関連するピストンに連結する
ロッド(図33には図示しない)上に回転自在に取付け
られ、他のローラと共に共通回転軸を中心に回転可能で
ある。各ローラ475は、ボビン448の端部の傾斜面
487に係合する円錐台状端部474を有する。
【0109】図33に示すように、キャリアロール46
4は溝付きであってもよい。押圧ローラ475がその伸
長位置に入り込んだ場合、傾斜面487との接触によっ
てボビン448は押し下げられて溝付きロール464に
押し付けられ、適当な摩擦接触を生じてローラ475を
ボビン448と共に回転させる。図34は、両ラップ端
同士を押圧する作動位置と不作動位置との間で上部ロー
ル440を動かすための手段を具えた一対の接合ロール
440,442の変形例を示す。図示の機構において
は、この移動手段は、上部ロール440を引っ込み位置
(実線で示す)と伸長位置(不作動位置、点線で示す)
の間で動かすために該ロール440に連結されたピスト
ン/シリンダユニット489のピストン(図示しない)
を有する。作動位置を占めている時、上部ロール440
は、ラップ端準備のためとラップ端接合のために必要な
ニップを形成する。この上部ロール440は、これらの
操作が終了すると引っ込み位置に戻る。
【0110】下部ロール442は適宜な手段(図示しな
い)によって駆動され、その支持体上で自由回転可能で
ある。下部ロール442のための駆動ユニットは上部ロ
ール440が引っ込んだ時にスイッチを切られてもよ
い。これによって、下部ロール442は単なるガイドと
して機能する。図32に示す実施例においては、ロール
444,446が再び逆方向に回転させられて、新ラッ
プの端部が吸引装置470に供給されてこれに把持され
た後に新ラップを回転させる場合には、マニホールド4
84の回動は不要である。勿論、マニホールド484を
回動させ、同時にロール444,446を逆転させるこ
とによって、新ラップ上にラップ端準備ステップを行う
ことも可能である。
【0111】図35は、リボンラップマシンとして公知
の別のタイプのラップ処理機械に対して本発明を適用し
たものを模式的に示したものである。この機械は、コー
マに供給されるラップを製造するのに使用される。この
リボンラップマシンは一対のコーミング準備機械の第2
機械であり、第1の機械(スライバラップマシン)は供
給スライバをラップに変換するものであり、第2の機械
(リボンラップマシン)は得られたこのラップをドラフ
トとダブリングによってコーマに適したラップに仕上げ
るものである。従って、リボンラップマシンの操作を自
動化することが可能な好適な接合システムに対する要望
がある。このリボンラップマシンの詳細は、前述のZolt
an S. Szaloki の本に述べられている。
【0112】図35に示すように、通常のリボンラップ
マシンは、図30に符号444,446で示されたもの
と実質的に同じ一対のキャリアロール500,502を
具えている。処理されるためにリボンラップマシンに仕
掛けられた点線で示されている満管ラップ504はボビ
ン506上に形成されており、このボビンは供給ラップ
が消費された時点でロール500,502上に残ってい
る。
【0113】通常、ガイドプレート508は、ラップキ
ャリアユニット510とこの機械の場合にはドラフトユ
ニット512であるラップ処理ユニットとの間に設置さ
れている。このドラフトユニットは、バックローラ対5
14,デリベリローラ対516及びミドルローラ対51
8,520の間に形成された三つのドラフト域を具えて
いる。上下ドラフトローラの組はそれぞれ清掃ベルト5
22,524を有し、該ベルトはガイドローラ526に
捲き掛けられている。この移動式清掃ベルトは、各ロー
ラ対の把持域から遠い方のローラ面においてリントを収
拾する。
【0114】ドラフトユニット512を離れた後、ドラ
フトされたラップは隣接するドラフトヘッドで同じよう
にドラフトされたラップとダブリングされ、このダブリ
ングラップはラップロール形成ユニット(図示しない)
に供給される。こうした機械の作用は本発明に無関係で
あるので、詳述は省略する。図35に示す通常の機構
は、本発明による操作が可能なように、次のように改変
される。
【0115】1.ラップボビン弾き出し機構534(図
6)が、例えば図1や13に符号23で示されたよう
に、ラップロールキャリア500,502と連携してい
る。 2.図22のローラ386,388又は図30のローラ
440,442と同様の一対の接合ローラ530(図
6)が設けられている。 3.出て行くラップの端部を準備して接合ローラのすぐ
上流側に位置決めするために、ラップ端準備装置が設け
られている。(この装置は図22のユニット390のよ
うな、図6の吸引ユニット532の形をしていてもよい
し、図31と図33に関して説明したように、空のラッ
プボビンを使用してニップを形成する手段を具えてもよ
い。) 4.入って来るラップの端部を準備するために、ラップ
端準備装置が設けられている。(この装置は、上の要点
3で述べた装置532であってもよいし、図30のユニ
ット470のような別のラップ端準備装置であってもよ
い。)このように改変されたリボンラップマシンきため
のラップ接合操作は、コーマについて既に述べたものと
同じであり、その手順又は駆動/制御シーケンスを繰り
返すことは必要ないと信じる。
【0116】図36に例示として補助エレメント53
0,532,534を具えた機構を示すが、前述のよう
に広い範囲の改変も可能なことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】先頭にかかるコーマのコーミングヘッドの概略
図である。
【図2】図1のコーマの種々の位置と作動状態における
各部の詳細図である。
【図3】図1のコーマの種々の位置と作動状態における
各部の詳細図である。
【図4】図1のコーマの種々の位置と作動状態における
各部の詳細図である。
【図5】図1のコーマの種々の位置と作動状態における
各部の詳細図である。
【図6】図1のコーマの種々の位置と作動状態における
各部の詳細図である。
【図7】図1のコーマの種々の位置と作動状態における
各部の詳細図である。
【図8】図1のコーマの種々の位置と作動状態における
各部の詳細図である。
【図9】本発明との比較のための、ヨーロッパ特許出願
第89105756号のコーミングヘッドの概略図である。
【図10】米国特許第3,479,699 号のコーミングヘッド
の概略図である。
【図11】図10のコーミングヘッドを本発明に基づい
て改変した例の概略図である。
【図12】図1〜8に示す装置の第1改変例である。
【図13】図1〜8に示す例の別の改変例である。
【図14】A,B,Cは図1に示すラップ端検出機構の
三つの具体例を示す。
【図15】A,Bは、本発明によるラップ接合を行うの
に必要な(又は少なくとも望ましい)ラップ端の準備を
説明するためのダイアグラムである。
【図16】図15に示すラップ端を準備するための機構
の第1例を示す。
【図17】図15に示すラップ端を準備するための機構
の別の例を示す。
【図18】図1の装置の駆動システムの模式図を示す。
【図19】図18の駆動機構の制御システムのエレメン
トを概略的に示す。
【図20】制御手段の別のエレメントを具えた同じシス
テムを示す。
【図21】図10,20に示す制御システムを説明する
のに使用されるタイムシーケンスを示す。
【図22】Aは正常動作状態における図1の機構と同じ
タイプのコーマに適用される図1と同様な簡単化された
実施例、Bはその詳細図である。
【図23】次のラップ接合作業のためのラップ端準備の
第1段階にあるシステムを示す図22と同じ図である。
【図24】前記第1ラップ端の準備段階の終了時の状態
を示す図である。
【図25】新たなラップロールが所定位置に載せられた
後のラップ端準備工程を示す。
【図26】新たなラップ端の検出に続く第2のラップ端
準備段階を示す。
【図27】両方の準備されたラップ端同士が引き揃えら
れる接合段階を示す。
【図28】図22の機構の別の変形例を示す。
【図29】図22Bに示す装置の変形を示す。
【図30】別の実施例の側面図である。
【図31】別の実施例の側面図である。
【図32】正面の詳細図である。
【図33】本発明のキャリアのための押圧機構を示す。
【図34】キャリアのための押圧機構の別の例を示す。
【図35】リボンラップマシンとして公知の本発明のラ
ップ処理装置の別のタイプを示す。
【図36】図35の装置の一変形を示す。
【符号の説明】
1〜5…コーミングエレメント 7…ラップ 8…ラップロール 8a…ボビン 9,11…第1搬送ローラ対 12,15,18…駆動手段 13,14…第2搬送ローラ対 16,17…押圧ローラ対 19…スライド 20…ピストン/シリンダユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 フレディ ビヒテルマン スイス国,ツェーハー−8307 エフレテ ィコン,バトシュトラーセ 17 (72)発明者 オリバー ビュシュト スイス国,ツェーハー−8472 ゾイザッ ハ,グラディオレンシュトラーセ 29 (72)発明者 ヘルムート ランゲル スイス国,ツェーハー−8600 デュベン ドルフ,グロサッカートシュトラーセ 7 (72)発明者 ハインツ クレメント スイス国,ツェーハー−8406 ビンテル ツール,イン バンネン 12 (56)参考文献 特公 昭58−10496(JP,B2) 実公 昭43−9470(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D01G 23/00 D01G 19/08

Claims (25)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラップ処理機械において、ラップ処理ユ
    ニットに向かって延在している出て行くラップに、入っ
    て来るラップを接合する方法であって、 出て行くラップの後端を引き出し、 入って来るラップの先端を引き出し、 両方のラップ端を重ねて接合し、 接合されたラップを前記ラップ処理ユニットに供給す
    る、各ステップからなり、 ラップ後端の引き出しステップ及びラップ先端の引き出
    しステップの少なくとも一つのステップが、前記引き出
    されたラップ端におけるラップの単位長さ当たりの繊維
    重量を少なくするステップを含むことを特徴とする
    法。
  2. 【請求項2】 ラップ後端の引き出しステップ及びラッ
    プ先端の引き出しステップの各々のステップが、ラップ
    の自由端に向かって単位長さ当たりの繊維重量徐々に
    少なくする工程を含む請求項に記載の方法。
  3. 【請求項3】 ラップ処理機械においてラップを接合す
    る方法であって、 ラップ処理ヘッドの方に延在している出て行くラップ
    を、ラップの最長繊維長より長い距離だけ離れた一対の
    ニップ線に沿って把持し、 該ラップを前記ニップ線の間で引き裂いて、ラップ処理
    ヘッドの方に延在しているラップ上に自由端に向かって
    単位長さ当たりの繊維重量が次第に少なくなる少なくと
    も一つの引き出されたラップの後端を形成し、 その後、ラップの最長繊維長よりも長い距離だけ離れた
    一対のニップ線に沿って、ローラから延在している入っ
    て来る新たなラップを把持し、 該新ラップを前記ニップ線の間で引き裂いて、該新ラッ
    プ上に自由端に向かって単位長さ当たりの繊維重量が次
    第に少なくなる少なくとも一つの引き出されたラップの
    先端を形成し、 その後、前記両ラップ端同士を重ね、 重ねられたラップ端を押圧して、各ラップの単位長さ当
    たりの繊維重量に等しい単位長さ当たりの繊維重量を有
    する接合部を形成する、各ステップを含む方法。
  4. 【請求項4】 前記ニップ線の一方が、他方のニップ線
    から離れる方向に移動して、その間で各ラップを引き裂
    くように構成された請求項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記ニップ線間の距離が60〜120mm
    である請求項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 ラップ処理機械においてラップを接合す
    る方法であって、 ラップ処理ヘッドの方に延在している出て行くラップ
    を、1本のニップ線に沿って把持し、 該ニップ線から延在している前記ラップをコーミングし
    ながら該ニップ線の上流側で切断して、後端に向かって
    単位長さ当たりの繊維重量が次第に少なくなるラップの
    後端を形成し、 ローラから延在している新しいラップを第2のニップ線
    に沿って把持し、 該ニップ線から延在している前記新ラップをコーミング
    しながら該ニップ線の下流側で切断して、先端に向かっ
    て単位長さ当たりの繊維重量が次第に少なくなるラップ
    の先端を形成し、 その後、ラップの最長繊維長よりも長い距離だけ離れた
    一対のニップ線に沿って、ローラから延在している入っ
    て来た新たなラップを把持する各ステップを含む方法。
  7. 【請求項7】 各ラップ端のコーミングが吸引力の作用
    の下で行われる請求項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 ラップ処理ユニットを有する少なくとも
    一つのラップ処理ヘッドと、処理されるべきラップのロ
    ールを支持るためのキャリア手段と、前記ラップ処理ユ
    ニットの方に延在している出て行くラップの一部分
    ップ端を形成する手段と、出て行くラップの前記部分を
    前記ラップ処理ユニットの上流側で支持して前記引き出
    されたラップ端を所定の位置に位置決めする手段と、入
    って来るラップ上に引き出されたラップ端を形成する手
    段と、前記引き出されたラップ端同士を引き揃えて、こ
    れを前記ラップ処理ユニットに供給して接合する手段と
    を具えたラップ処理機械。
  9. 【請求項9】 ラップ処理ユニットを有する少なくとも
    一つのラップ処理ヘッドと、処理されるべきラップのロ
    ールを支持るためのキャリア手段と、出て行くラップの
    後端と入って来るラップの先端を引き出す手段と、引き
    出されたラップ端の単位長当たりの繊維重量を減少する
    手段と、前記引き出されたラップ端同士を重ねて接合す
    る手段と、重ねられたラップ端を有する前記両ラップを
    前記ラップ処理ユニットの方に前進される手段とを具え
    たラップ処理機械。
  10. 【請求項10】 出て行くラップの後端と入って来るラ
    ップの先端の単位重量当たりの繊維重量を減少する前記
    手段が、前記各ラップ上にテーパー状のラップ端を形成
    する手段を含む請求項に記載のラップ処理機械。
  11. 【請求項11】 ラップロールを支持するための少なく
    とも一つのローラを有するキャリア手段と、該キャリア
    手段からのラップを受け入れるラップ処理エレメントを
    有するラップ処理ヘッドと、前記キャリア手段と前記ラ
    ップ処理ヘッドとの間にラップを保持するための把持ニ
    ップを形成する手段と、前記キャリアローラと前記ニッ
    プとの間に設置されて前記キャリアローラからのラップ
    を前記ニップまでガイドするガイドプレートと、前記キ
    ャリア手段上の新ラップの先端を受け入れてコーミング
    する吸引ヘッドと、前記キャリアローラを逆転させて前
    記ニップと前記ローラとの間でラップを引きちぎってラ
    ップの後端を形成し、前記ガイドプレート上に載せるよ
    うに、次いでキャリアローラを回転させて新ラップの先
    端を前記ガイドプレート上に供給するように、該キャリ
    アローラに接続された制御手段とを具えたラップ処理機
    械。
  12. 【請求項12】 前記把持ニップ形成手段がロール対で
    ある請求項11に記載のラップ処理機械。
  13. 【請求項13】 前記キャリア手段が、ラップロールを
    支持する一対の前記ローラで構成され、前記吸引ヘッド
    が該キャリアローラ対の間に設けられている請求項11
    に記載のラップ処理機械。
  14. 【請求項14】 ラップロールを前記キャリアローラに
    対して押圧する押圧手段を具えた請求項11に記載のラ
    ップ処理機械。
  15. 【請求項15】 前記押圧手段が一対の押圧ローラを具
    え、各押圧ローラは前記キャリアローラの両端に設けら
    れ、前記キャリアローラ上のラップローラの内側の位置
    に移動可能であり、これによってラップローラを前記キ
    ャリアーラに対して押圧する請求項14に記載のラッ
    プ処理機械。
  16. 【請求項16】 前記各押圧ローラが、ラップローラに
    対して出入り可能に回動するように軸支されている請求
    15に記載のラップ処理機械。
  17. 【請求項17】 前記押圧ローラが共通軸上に往復動可
    能に取付けられ、各ローラはキャリアローラ内部の傾斜
    面に係合する円錐台部分を具えている請求項15に記載
    のラップ処理機械。
  18. 【請求項18】 前記ニップ形成手段が一対のロール
    と、該ロールの一方を他方に対して移動させて、前記一
    方のロールの作動位置において前記ニップを形成させる
    手段とを具えている請求項11に記載のラップ処理機
    械。
  19. 【請求項19】 少なくとも一つのラップロールを支持
    するためのキャリア手段と、該キャリア手段からラップ
    を受け取るラップ処理エレメントを有するラップ処理ヘ
    ッドと、前記キャリア手段と前記ラップ処理ヘッドとの
    間に設置された、ラップを前記コーミングヘッドに供給
    するためのロール対と、前記キャリア手段との間に選択
    的にラップを保持するニップを形成して、該ニップと前
    記ロール対との間でラップを引きちぎり、前記ロール対
    まで延在しているラップ上に後端を形成するように、前
    記キャリア手段に隣接して設置された押圧ロールと、新
    ラップの先端から延在している浮遊繊維を引き抜くため
    に前記ニップに隣接して設けられた吸引手段と、前記キ
    ャリア手段と前記ロール対を作動させて、新ラップの先
    端を前記ロール対から延在しているラップの後端に重ね
    て接合する制御手段とを具えたラップ処理機械。
  20. 【請求項20】 ラップロールをその上に載せて支持す
    る少なくとも一つのローラを有するキャリア手段と、該
    キャリア手段からのラップを受け入れるためのラップ処
    理エレメントを有するラップ処理ヘッドと、ラップを前
    記ラップ処理ヘッドに供給するために前記キャリア手段
    と前記ラップ処理ヘッドとの間に設けられたロール対
    と、休止位置と引っ込み位置との間を移動してラップを
    前記キャリア手段から前記ロール対までガイドする、前
    記キャリア手段と前記ロール対との間に設置されたガイ
    ドプレートと、開閉自在な把持ニップを形成する可動壁
    を一端に有する吸引ヘッドとを具え、該吸引ヘッドは第
    1位置と第2位置との間を移動可能であり、該第1位置
    は前記ガイドプレートの下方にあって、前記引っ込み位
    置にある該プレートによってラップを受け入れて保持
    し、前記ラップを引きちぎって前記ロール対から延在し
    ているラップ上に後端を形成し、前記第2位置は前記ガ
    イドプレートの上方にあって、前記引っ込み位置にある
    ガイドプレートによって前記キャリア手段上の新ラップ
    の先端を受け入れてコーミングし、更に、前記ガイドプ
    レートを前記休止位置に移動させてラップの先端を前記
    ロール対までガイドしてそこにあるラップの後端に接合
    する制御手段を具えているラップ処理機械。
  21. 【請求項21】 前記吸引ヘッドが前記端部に第1リッ
    プを有する固定壁を有し、前記可動壁が該第1リップと
    対面して前記ニップを形成する第2リップを具えている
    請求項2に記載のラップ処理機械。
  22. 【請求項22】 前記制御手段が前記キャリアロールに
    接続され、前記ガイドプレートが前記休止位置に移動し
    た後で前記キャリアロールを停止させ、前記吸引ヘッド
    においてラップの引きちぎりを行わせ、次いで該吸引ヘ
    ッドにおいて新ラップの先端のコーミングを行わせるよ
    うに構成されている請求項2に記載のラップ処理機
    械。
  23. 【請求項23】 ラップ処理ユニットと、処理されるラ
    ップのロールを支持するためのキャリア手段と、前記ラ
    ップ処理ユニットと前記キャリア手段との間に設置され
    た一対の接合ローラと、前記キャリア手段と前記接合ロ
    ーラとの間の経路から繊維材料を取り上げる吸引取上げ
    装置と、前記吸引取上げ装置から前記経路上に繊維材料
    を孤立させる第1位置と前記経路上の繊維材料を前記吸
    引取上げ装置に露出する第2位置との間を可動のガイド
    とを具えたラップ処理機械。
  24. 【請求項24】 ラップ処理ユニットと、一対の接合ロ
    ーラと、処理されるべきラップのロールを支持するキャ
    リア手段と、ラップのボビンの端部の傾斜面に対して可
    動な円錐部を備え、ラップのボビンを前記キャリア手段
    に押し付けてその間に摩擦力による駆動関係を形成する
    選択的に作動する装置とを具えたラップ処理機械。
  25. 【請求項25】 ラップ処理ユニットを有する少なくと
    も一つのラップ処理ヘッドと、ラップのロールを支持す
    るためのキャリア手段と、重ねられたラップ端同士を押
    圧して接合する一対の接合ローラと、前記接合ローラの
    少なくとも一方を両ラップ端同士を押圧する作動位置と
    引っ込み位置との間を移動させる手段とを具えたラップ
    処理機械。
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