JP2755879B2 - ボイラ付きごみ焼却炉 - Google Patents

ボイラ付きごみ焼却炉

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JP2755879B2
JP2755879B2 JP23827092A JP23827092A JP2755879B2 JP 2755879 B2 JP2755879 B2 JP 2755879B2 JP 23827092 A JP23827092 A JP 23827092A JP 23827092 A JP23827092 A JP 23827092A JP 2755879 B2 JP2755879 B2 JP 2755879B2
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JP
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superheater
combustion chamber
main combustion
boiler
steam
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寛彦 折田
雅治 吉良
静生 保田
重治 松浦
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は過熱蒸気を発生するボイ
ラを備えた都市ごみ焼却炉の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の過熱蒸気を発生するボイラを備え
たごみ焼却炉においては、スーパヒータは、飽和蒸気を
発生するボイラ本体の内部に設置されており、スーパヒ
ータ管には表面保護を目的とした耐火材によるライニン
グはなされていない。そしてごみ焼却炉の主燃焼室は、
飽和蒸気を発生する水冷壁で構成され、火炎の当る部分
には耐火材によるライニングが施工されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ごみ焼却燃焼ガスによ
り500℃、100atg 程度の高温高圧蒸気を発生させ
ることにつき社会的ニーズがあるが、現状ではごみ焼却
腐食ガス雰囲気で500℃の高温に耐える材質が存在し
ないので、430℃程度が耐火ライニングをしない場合
の実績である。
【0004】また100atg の飽和蒸気の温度は約31
0℃であり、主燃焼室壁面を従来のように飽和蒸気を発
生する水冷壁管で構成する場合、高温腐食を防止する為
の耐火ライニング範囲を増大する必要がある。本発明
は、ごみ焼却炉に付設したボイラでは従来入手困難であ
った500℃、100atg 程度の高温高圧蒸気が得られ
るようにしたボイラ付きごみ焼却炉を提供することを課
題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、主燃焼室の壁面を1次スーパヒータを構成
する管群で形成すると共に、前記1次スーパヒータを出
た蒸気が導かれる2次スーパヒータ以降の管群を前記主
燃焼室内に配設した構成を採用する。
【0006】すなわち、本発明では、前記課題を解決す
るのに、金属素材面での改良によるスーパヒータ管の耐
腐食性向上には期待せず、現在入手可能な材料の耐火ラ
イニングによる高温腐食防止を行う。この場合、スーパ
ヒータ管への伝熱性能の低下を補う為に、スーパヒータ
管は、焼却炉で最も高温ガス条件である主燃焼室に設置
する。
【0007】主燃焼室を飽和蒸気発生の水冷壁管で構成
する場合、耐火ライニング範囲が増大するが、310℃
の飽和温度の耐圧部を耐火ライニングする事は、ボイラ
効率から考えて不経済である。従って、主燃焼室は、前
記したように耐火ライニングが不可欠なスーパヒータ管
で構成するのである。
【0008】このようにしてごみ焼却炉の主燃焼室は、
壁面及びその燃焼空間内部の熱交換部ともにスーパヒー
タ管で形成させる。また、本発明においては、前記スー
パヒータを構成する管群において前記主燃焼室の燃焼ガ
スに接触する全表面を耐火材にてライニングした構成も
採用する。
【0009】
【作用】本発明では、前記したように、高温ガス条件の
主燃焼室をスーパヒータ管で構成する事により、高温腐
食防止の為にスーパヒータを構成する管群に施工した耐
火ライニングによる伝熱性能の劣化を補う事が可能で、
高温蒸気発生が可能である。
【0010】また1次スーパヒータを炉壁管にとり、2
次以降のスーパヒータを主燃焼室空間内に設置したの
で、これらのスーパヒータの接続部で水噴射による蒸気
温度コントロールが可能となる。
【0011】また、本発明に従って、スーパヒータを構
成する管群において主燃焼室の燃焼ガスに接触する全表
面を耐火材にてライニングした構成を採用したもので
は、燃焼条件の変化に起因する火炉内輻射の変化による
腐食環境変化への対応が可能である。
【0012】
【実施例】以下、本発明によるボイラ付きごみ焼却炉を
図示した実施例に基づいて具体的に説明する。図1にお
いて、1は主燃焼室でその壁面は1次スーパヒータ2を
構成する管群で形成されている。
【0013】3は2次スーパヒータ、4は最終スーパヒ
ータである。5は1次スーパヒータの集合管寄せであ
る。6は飽和蒸気供給管、7は蒸気ドラム、8は減温水
の供給を示している。10は蒸発管、11はエコノマイ
ザ、12は飽和蒸気発生部を示している。
【0014】この図1のごみ焼却炉において、ボイラ給
水13は、エコノマイザ11で予熱された後、蒸気ドラ
ム7を経由して飽和蒸気発生部12に導かれ、ここで飽
和蒸気となり再び蒸気ドラム7に集合される。飽和蒸気
はさらに飽和蒸気供給管6から主燃焼室の壁面を構成す
る1次スーパヒータ2の入口に供給される。
【0015】1次スーパヒータ2の各部で過熱された蒸
気は、1次スーパヒータ集合管寄せ5に集められた後、
燃焼室空間内に設置された2次以降のスーパヒータ3に
供給され、最終スーパヒータ4から主蒸気ライン9に導
かれる。主蒸気ライン9の温度コントロールは、各スー
パヒータ2,3,4の接続部に減温水8を噴射する事で
行われ、主蒸気は常に一定の温度に保たれる。
【0016】主燃焼室1を構成する1次スーパヒータ
2、2次スーパヒータ3、最終スーパヒータ4はいずれ
も耐高温腐食性があり、また熱伝導率の高い耐火材料で
ライニングされており、過熱蒸気温度500℃程度の蒸
気を発生しつゝ、雰囲気ガス温度1,200℃程度まで
の連続使用に耐える。
【0017】主燃焼室1出口ガスは、主燃焼室1の壁面
温度が従来の飽和蒸気を用いた水冷管より高温である
為、従来よりも高温となるが、後流の蒸発管10、エコ
ノマイザ11の伝熱面積を大きくする事で、熱回収が可
能であり、排ガス処理装置側からの要求温度である20
0℃までの低減が行われる。
【0018】以上、本発明を1実施例に基づいて具体的
に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく
本発明の範囲内で種々変更を加えてよいことはいうまで
もない。例えば、図示のものではスーパヒータは1次,
2次,最終の3段を採用しているがこれは適宜増減して
よい。
【0019】
【発明の効果】以上具体的に説明したように、本発明に
よるボイラ付きごみ焼却炉では、主燃焼室の壁面を1次
スーパヒータを構成する管群で形成すると共に、1次ス
ーパヒータを出た蒸気が導かれる2次スーパヒータ以降
の管群を主燃焼室内に配設した構成を採用しているの
で、高温ガス領域へのスーパヒータ管設置により、スー
パヒータの伝熱面積の低減ができる。
【0020】また、スーパヒータ管の耐火・耐腐食ライ
ニングにより、500℃の過熱蒸気発生が可能である。
更にまた、主燃焼室を飽和蒸気水冷壁ライニング構成か
ら、スーパヒータ管ライニング構成とした為、飽和蒸気
発生部は全てライニング無しとなり、伝熱性能向上がで
き、ボイラ全体の小型化が可能である。
【0021】また、本発明に従って、スーパヒータを構
成する管群において主燃焼室の燃焼ガスに接触する全表
面を耐火材にてライニングした構成を採用したもので
は、燃焼条件の変化に起因する火炉内輻射の変化による
腐食環境変化への対応が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例によるボイラ付きごみ焼却炉
の構成図である。
【符号の説明】
1 主燃焼室 2 1次スーパヒータ 3 2次スーパヒータ 4 最終スーパヒータ 7 蒸気ドラム 8 減温水 10 蒸発管 11 エコノマイザ 12 飽和蒸気発生部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松浦 重治 横浜市中区錦町12番地 三菱重工業株式 会社横浜製作所内 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F22G 1/02 F22G 7/00 - 7/12

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 過熱蒸気を発生するボイラを設置したご
    み焼却炉において、主燃焼室の壁面を1次スーパヒータ
    を構成する管群で形成すると共に、前記1次スーパヒー
    タを出た蒸気が導かれる2次スーパヒータ以降の管群を
    前記主燃焼室内に配設したことを特徴とするボイラ付き
    ごみ焼却炉。
  2. 【請求項2】 前記スーパヒータを構成する管群におい
    て前記主燃焼室の燃焼ガスに接触する全表面を耐火材に
    てライニングしたことを特徴とする請求項1記載のボイ
    ラ付きごみ焼却炉。
JP23827092A 1992-09-07 1992-09-07 ボイラ付きごみ焼却炉 Expired - Lifetime JP2755879B2 (ja)

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JPH0682005A JPH0682005A (ja) 1994-03-22
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CN108779913B (zh) * 2016-03-31 2020-09-22 日立造船株式会社 设置有余热回收锅炉的机械炉排式垃圾焚烧炉

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