JP2754847B2 - ビデオカセットハーフ - Google Patents

ビデオカセットハーフ

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JP2754847B2
JP2754847B2 JP7296290A JP7296290A JP2754847B2 JP 2754847 B2 JP2754847 B2 JP 2754847B2 JP 7296290 A JP7296290 A JP 7296290A JP 7296290 A JP7296290 A JP 7296290A JP 2754847 B2 JP2754847 B2 JP 2754847B2
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video cassette
rib
cassette half
joint
face plate
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与志信 武田
慎治 長嶋
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、VTR用のビデオカセットテープの部品とし
て供される、ビデオカセットハーフに関するものであ
る。
[従来の技術] VTR用のビデオカセットテープは、第1図に示すよう
な上ビデオカセットハーフ1、および第2図に示すよう
な下ビデオカセットハーフ2の、二つのビデオカセット
ハーフから構成される箱状のビデオカセットケース内
に、リールに巻かれたビデオテープを収納する構造とな
っている。
これら上ビデオカセットハーフ1、および下ビデオカ
セットハーフ2は、それぞれ、長方形状の面板3と、こ
の面板の一方の面の外縁部に設けられた側板4から構成
されており、一般に射出成形によって成形されるため、
これらのケースの外面、すなわち前記面板3の他方の面
の中央部には、射出成形時に溶融樹脂が射出されるゲー
ト部5が設定されている。
また、これらのビデオカセットハーフ1,2の内面、つ
まり前記面板3の一方の面には、両ビデオカセットハー
フを結合させるネジ部が設けられたタッピングボス6
…、テープリールを案内するガイド壁7…、ピンチロー
ラやその他の付属部品等を固定する突起8…等が設けら
れている。さらに、上ビデオカセットハーフ1の面板に
はテープ残量を確認するための確認窓9が、下ビデオカ
セットハーフ2の面板にはテープリールを嵌め込むリー
ル穴10がそれぞれ設けられている。
そして、これらのビデオカセットハーフ1,2の内面に
は、前記のゲート部5の裏面付近から、リブ11が形成さ
れていて、側板4に接合部12で接合している。なお、こ
のリブ11は一般に、接合部12から、もう一方の端部ま
で、同じリブ厚となっている。
[発明が解決しようとする課題] このような構成のビデオカセットハーフを、射出成形
によって成形する時、しばしば前記側板の、リブとの接
合部の反対側に、他の部分とは明らかに状態の異なる模
様の付いた部分、いわゆるフローマークやウェルドマー
クが発生する。
これらのフローマークやウェルドマークの発生につい
ては、以下のような原因が考えられる。つまり、前記の
ビデオカセットハーフのような比較的幅広の被成形物を
射出成形する場合、成形金型より射出される溶融樹脂
は、金型が形成するキャビティのすみずみまで充填され
なければならないから、比較的高圧力で射出される。こ
のため、被成形物のゲート部に近い部分、例えば前記の
ビデオカセットハーフのリブ部のような部分では、他の
部分に比べて溶融樹脂は圧力過多になりがちである。
一方、溶融樹脂がゲート部から前記の接合部に到達す
るには、二つの道筋が考えられる。一つは、ゲート部か
らリブ部に流れこんで、リブ側から接合部に到達する道
筋であり、もう一つは、ゲート部から面板部を通って、
側板側から接合部に到達する道筋である。
そして、ゲート板から高圧で射出された溶融樹脂は、
これらの二つの道筋をそれぞれ通って接合部に到達し、
ここでぶつかり合って融合する。この際、接合部の樹脂
はさらに高い圧力状態となって他の部分とは異なった融
合状態となったり、あるいは二つの道筋を通ってきたそ
れぞれの溶融樹脂が完全に融合しない場合がある。この
ような部分が、フローマークもしくはウェルドマークと
して被成形物の表面に現れるものである。
これらのフローマークやウェルドマークが発生する
と、外観上の美しさを損なうことを始め、フローマーク
もしくはウェルドマークの部分では樹脂が偏析してお
り、強度的に不安定となるおそれがある。このため、こ
れらフローマークやウェルドマークの発生を防止するこ
とが重要な課題とされていた。
[課題を解決するための手段] 本発明は、前記の課題を解決するためになされたもの
で、 長方形状の面板と、この面板の一方の面の外縁部に立
設する側板からなり、前記面板の中央部に設定したゲー
ト部から溶融樹脂を射出して成形するビデオカセットハ
ーフであって、 前記面板と側板の交叉部にリブを形成し、このリブと
前記側板との接合部でのリブ厚を、これ以外の部分のリ
ブ厚の1/3〜1/2としたことを特徴とする。
[作用] 本発明によれば、射出成形時に成形金型から射出され
た溶融樹脂は、ゲート部からリブ部に流れこんでリブ側
から接合部に達する道筋と、ゲート部から面板部を通っ
て側板側から接合部に達する道筋の二つの道筋を通っ
て、それぞれ接合部に到達する。
この時、ゲート部から面板部を通って側板に流れこん
だ溶融樹脂は、前記従来例と同様に接合部に充填される
が、リブ部から流れこんだ溶融樹脂は、接合部のリブ端
部の厚さが、この他の部分のリブ厚の1/3〜1/2に狭めら
れているため、接合部に流入する溶融樹脂量が抑制され
ることになる。
このため、従来のように接合部で溶融樹脂が高圧力状
態になることが避けられ、二つの道筋を通ってきたそれ
ぞれの溶融樹脂が互いに、完全に融合するので、フロー
マークやウェルドマークの発生を防止することができ
る。
なお、接合部のリブ端部の厚さが、この他の部分のリ
ブ厚の1/2より大きいと、接合部に流入する溶融樹脂量
が十分に抑制されないため、前記作用が発生するに至ら
ず、フローマークやウェルドマークが生じるおそれがあ
る。また、これとは逆に、接合部のリブ端部の厚さが、
この他の部分のリブ厚の1/3未満であると、接合部の強
度が不十分となり、ハーフの破損が起きる可能性があ
る。
[実施例] 本発明によるビデオカセットハーフは、前記従来例と
同様、上下二つのビデオカセットハーフによりビデオカ
セットケースを構成するものであり、これら上ビデオカ
セットハーフ1、および下ビデオカセットハーフ2の基
本構成は、第1図、および第2図に示した従来例と略同
等である。
すなわち、これらのビデオカセットハーフ1,2はそれ
ぞれ、長方形状の面板3と、この面板3の一方の面の外
縁部に設けられた側板4から構成されており、これらの
ビデオカセットハーフの内面、つまり前記面板3の一方
の面には、上下のビデオカセットハーフを結合するネジ
部が設けられたタッピングボス6…、テープリールを案
内するガイド壁7…、ピンチローラやその他の付属部品
等を固定する突起8…等が設けられている。さらに、上
ビデオカセットハーフ1の面板3にはテープ残量を確認
するための確認窓9が、下ビデオカセットハーフ2の面
板3にはテープリールを嵌め込むリール穴10がそれぞれ
設けられている。
また、これらのビデオカセットハーフ1,2は射出成形
によって成形されるため、これらの外面、すなわち前記
面板3の他方の面の中央部には、射出成形時のゲート部
5が設定されている。
さらに、これらのビデオカセットハーフ1,2の内面に
は、前記ゲート部5の裏側付近からリブ11が設けられて
いて、接合部12で側板4に接合されている。
第3図は、このリブの部分を表したもので、第1図に
示したAA断面を矢線の方向視に見た斜視図であり、この
図に示すように、リブ11は接合部12でのリブ端部の厚さ
lが、これ以外の部分のリブ厚Lの1/3〜1/2に設定され
ている。
例えば、VHS用のビデオカセットハーフでは、このリ
ブの厚さLは、一般に0.8〜1.2mmに設定されている。従
来のビデオカセットハーフのリブは、この厚さのまま側
板に接続されている。
そこで、本発明の一実施例として、接合部12以外のリ
ブの厚さLを1.2mmとし、接合部12でのリブ11端部のリ
ブの厚さlを0.5mmとして、VHS用ビデオカセットハーフ
を射出成形し、この時のフローマークおよびウェルドマ
ークの発生率を計測し、従来例の発生率との比較を行っ
た。
なお、本実施例のビデオカセットハーフを成形する射
出成形金型については、従来の金型の、前記接合部に接
続するリブ端部を成形する溝部の幅を、0.5mmに狭めた
金型を使用した。
このような金型によって、本発明のビデオカセットハ
ーフを射出成形した結果、従来は80〜90%であったフロ
ーマークおよびウェルドマークの発生率が、本実施例で
は10〜20%にまで低減した。また、この際接合部に、強
度的に欠陥等が発生するようなことはなかった。
このように、側板に接合するリブの端部のリブ厚を、
これ以外の部分のリブ厚の1/3〜1/2とすることによっ
て、ゲートから高圧で射出される溶融樹脂のうち、リブ
部を通って接合部へ流れ込む溶融樹脂の流入量を抑制す
ることができる。一方、面板部から側板を通って接合部
へ流入する溶融樹脂は、従来と同様に充填されるから、
二つの道筋から流れた溶融樹脂は、リブと側板の接合部
で完全に融合して一体となる。
このため、本発明のビデオカセットハーフでは、側板
に現れるフローマークおよびウェルドマークの発生を低
減することが可能であり、これらによって引き起こされ
る、外観上の美観の損失や結合部分の強度の不足を防ぐ
ことができる。
また、本発明は、このビデオカセットハーフを成形す
る射出成形金型の、前記接合部のリブ端部を成形する部
分を狭めるだけで、金型の他の部分や、その他の装置に
手を加える必要がないため、容易に実施できるという利
点を有する。
さらに、本発明では、ゲート部に近いため高圧の溶融
樹脂が流れこむリブと側板との接合部に発生するフロー
マークもしくはウェルドマークを防ぐことを目的とした
が、この他の接合部、例えばガイド壁と側板との接合部
等に、フローマークやウェルドマークが発生する場合で
も、本発明を応用することによって、これらの発生を防
止することが可能である。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、リブ部を通る
溶融樹脂と、面板部から側板を通る溶融樹脂が、接合部
で完全に融合して一体となるため、この部分の側板に発
生するフローマークやウェルドマークを防止することが
でき、側板面の外観上の美しさが損なわれることや、接
合部の強度が不安定になることを防ぐことができる。
また、本発明は、射出成形金型の、前記のリブ端部を
成形する部分を狭めることにより、他の部分に手を加え
ることなく、容易に実施することが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図、および第2図は、本発明のビデオカセットハー
フを示す平面図であり、第1図は上ビデオカセットハー
フ、第2図は下ビデオカセットハーフを表す。また、第
3図は、このビデオカセットハーフを、第1図のAA断面
で切断し、矢線の方向視に見た斜視図である。 なお、従来のビデオカセットハーフについても、その基
本構成は、第1図、および第2図と略同等である。 1……上ビデオカセットハーフ、 2……下ビデオカセットハーフ、 3……面板、4……側板、5……ゲート部、 11……リブ、12……接合部、 l……接合部のリブ端部でのリブ厚、 L……接合部以外でのリブ厚。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】長方形状の面板と、この面板の一方の面の
    外縁部に立設された側板からなり、前記面板の中央部に
    設定されたゲート部から溶融樹脂を射出することによっ
    て成形されるビデオカセットハーフであって、 前記面板と側板の交叉部にリブが形成されており、この
    リブと前記側板との接合部でのリブ厚が、これ以外の部
    分のリブ厚の1/3〜1/2であることを特徴とするビデオカ
    セットハーフ。
JP7296290A 1990-03-22 1990-03-22 ビデオカセットハーフ Expired - Lifetime JP2754847B2 (ja)

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JPH03272070A JPH03272070A (ja) 1991-12-03
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CN103286917A (zh) * 2012-02-22 2013-09-11 铃木株式会社 形成树脂成型制品的方法
CN103302799A (zh) * 2012-03-14 2013-09-18 曼盛包装(上海)有限公司 一种可改善色母流痕的注塑品

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