JP2754303B2 - 毛髪手入れ剤 - Google Patents

毛髪手入れ剤

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JP2754303B2
JP2754303B2 JP4148767A JP14876792A JP2754303B2 JP 2754303 B2 JP2754303 B2 JP 2754303B2 JP 4148767 A JP4148767 A JP 4148767A JP 14876792 A JP14876792 A JP 14876792A JP 2754303 B2 JP2754303 B2 JP 2754303B2
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諭 田野
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TANO JUGEN
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、毛髪用のパーマネント
剤、カラーリング剤等に添加して使用し又は毛髪用のパ
ーマネントプレ処理剤、リンス剤、トリートメント剤、
カラーリング剤、栄養剤等としてそのまま使用する毛髪
手入れ剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】毛髪用のパーマネント剤、カラーリング
剤、トリートメント剤、リンス剤、栄養剤等の毛髪手入
れ剤は従来より種々のものが使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の毛髪手入れ
剤は化学的に合成されたものであって、活性剤を含むた
め、これを美容師ないしその補助者(以下単に「美容師
等」という。)が業務上使用した場合には、美容師等の
手が荒れるという問題が生じている。このような「手荒
れ」は、人手不足の状態にある美容業界にとって極めて
深刻な問題となっている。本発明はこのうような「手荒
れ」の問題を解決すると共に毛髪に対する優れた効果を
有する毛髪手入れ剤を提供しようとしてなされたもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、下記の毛髪手入れ剤を提供するものであ
る。
【0005】(1)柏の枯葉を水洗すると共に紫外線を
照射して消毒した後、水に長時間浸して柏の枯葉のエキ
スを浸出させ、これをろ過してなる毛髪手入れ剤。(請
求項1)
【0006】(2)柏の枯葉を水洗すると共に紫外線を
照射して消毒した後、温水に長時間浸して柏の枯葉のエ
キスを浸出させ、これをろ過してなる毛髪手入れ剤。
(請求項2)
【0007】
【作用】柏の枯葉を水洗することにより柏の枯葉に付着
している土、ゴミ、害虫その他の汚れが除去される。水
洗した柏の枯葉に紫外線を照射することにより柏の枯葉
が消毒される。柏の枯葉を長時間水ないし温水に浸すと
柏の枯葉のエキスが水中ないし温水中に浸出する。更に
これをろ過することにより柏の枯葉とその粉末等が除去
され柏の枯葉のエキスの浸出液たる毛髪手入れ剤が得ら
れる。このようにして得られた毛髪手入れ剤は例えば粉
末状にして使用する。
【0008】本発明による毛髪手入れ剤は、蛋白又はペ
プチドを構成するアミノ酸を含むと共に保湿成分を有す
る。
【0009】本発明による毛髪手入れ剤は天然の柏の
葉を原料とするものであってアミノ酸を含むと共に保湿
成分を有するため、美容師等がこれを業務上使用しても
手荒れが生ずることはない。
【0010】
【実施例】 次に、本発明の実施例を説明する。 本発明に
よる毛髪手入れ剤は、例えば下記の如く製造される。
【0011】(1)水洗 柏の枯葉を水洗する。
【0012】(2)消毒 柏の枯葉に紫外線を照射することにより消毒する。即
ち、柏の枯葉を日光消毒してもよいが、好ましくは紫外
線消毒器により例えば2537オングストローム程度の
紫外線を20分以上照射する。
【0013】(3)浸出 柏の枯葉のエキスを浸出させるために、例えば下記のい
ずれかの方法をとる。 (a)常温の水1000cc中に柏の枯葉5〜10gを
入れ、12〜168時間放置する。 (b)40〜50℃の温水1000cc中に柏の枯葉5
〜10gを入れ、12〜72時間放置する。 上記(a)については72時間以上、上記(b)につい
ては48時間以上浸した場合には、濃度が高くなり、毛
髪手入れ剤は着色作用を持つようになる。
【0014】(4)ろ過 柏の枯葉のエキスを水又は温水中に浸出させた後、これ
を2回以上フィルターに通してろ過去する。
【0015】(5)添加 必要に応じ、柏の枯葉のエキスに例えば下記の如き他の
成分を添加する。 (a)くちなしの花 着色効果が促進される。 (b)びわの葉 アトピー等肌のトラブルに効果的である。
【0016】(6)粉末化 上記の如くして得られた柏の枯葉のエキスを乾燥させ、
ミキサーにより粉末化する。
【0017】(7)防腐剤の添加 上記粉末に塩化ベンザルコニューム、パラベン等の防腐
剤を0.001〜0.03重量%添加する。
【0018】本発明による毛髪手入れ剤は下記の如く使
用され、それぞれ上記の如き作用効果を有する。
【0019】[パーマの場合] (1)本発明による毛髪手入れ剤をプレ処理剤として毛
髪に塗布する。 毛髪にハリを与え、弾力のあるウエーブが得られる。軟
毛やカラーリング毛、ダメージ毛等の場合でもチリつか
せず、ロッドに忠実なパーマが可能となる。特に、カラ
ーリング毛の場合、パーマ液による色落ちがほとんど見
られない。
【0020】(2)本発明による毛髪手入れ剤をチオ
系、シス系、サルファイト等のウエーブ1剤に混合す
る。 柏の枯葉のエキスの保湿成分が毛髪に潤いを与える。毛
髪手入れ剤中のアミノ酸が毛髪の蛋白質を補い、ダメー
ジ毛の損傷部に対してトリートメント効果を発揮する。
また、ウエーブ1液の臭いや刺激を抑える。
【0021】(3)本発明による毛髪手入れ剤を酸リン
ス剤に混合する。 毛髪手入れ剤の保湿成分とアミノ酸により、毛髪に水分
と蛋白質が補われる。
【0022】(4)本発明による毛髪手入れ剤を臭素酸
ナトリウム、渦酸化水素水のウエーブ2剤に混合する。 毛髪手入れ剤の俣湿成分とアミノ酸により、毛髪に水分
と蛋白質が補われる。プ レーンリンス後は、リンス、ト
リートメント等を使用しなくても毛髪のツヤ、さらさら
感が維持される。
【0023】[カラーリングの場合] (1)本発明による毛髪手入れ剤をカラーリング剤に少
量混合する。 薬液の臭いや刺激が抑えられる。また、毛髪手入れ剤の
保湿成分とアミノ酸の働きにより、毛髪に潤いとハリが
与えられ、毛髪のまとまりが良くなる。染毛剤の褪色が
最大限に防止され、色のもちが良くなる。
【0024】[トリートメントの場合] (1)本発明による毛髪手入れ剤を毛髪に塗布し、暫く
の間放置した後洗い流す。 毛髪手入れ剤の保湿成分とアミノ酸が毛髪に浸透し、毛
髪にハリと潤いを与える。この効果は、軟毛、カラーリ
ング毛、乾燥毛の場合に著しい。くせ毛の場合、特有の
パサつきや広がりが抑えられ、まとまりやすくなる。健
康毛に使用すれば、枝毛や切れ毛の予防になる。
【0025】(2)本発明による毛髪手入れ剤を循環器
により塗布する。 毛髪に対するトリートメント効果があることはもとよ
り、頭皮の汚れを除去し、地肌を活性化させるというス
キャルプトリートメント効果が発揮される。
【0026】[その他の使用] (1)本発明による毛髪手入れ剤をリンス剤として使用
することもできる。 (2)本発明による毛髪手入れ剤を使用すれば、活性剤
を用いることなく、トリートメント剤、リンス剤、栄養
剤等の様々な製品を開発することができる。 (3)本発明による毛髪手入れ剤は、その濃度を濃くす
れば着色料として使用できる。例えば、これをシャンプ
ーに混合して毛髪を洗い続ければ、白髪等に徐々に色が
付き、白髪が目立たなくなる。
【0027】本発明者は、柏の枯葉10gを水洗し、こ
れに紫外線消毒器により2537オングストロームの紫
外線を25分間照射した後、常温の水1000ccに1
00時間浸してなる毛髪手入れ剤を8gに濃縮させた試
料について、株式会社東レリサーチセンターに依頼し
て、塩酸加水分解後、アミノ酸分析を行なった。
【0028】実験は下記の如く行なわれた。 (1)試料調製 6NHCl、減圧シール下、110℃、22時間加水分
解処理。N=2。 500μlを処理し、最終液量200μlに調製、50
μlを注入・分析した。 (2)アミノ酸分析計 日立L−8500(ニンヒドリン発色、特殊アミノ酸分
析法)
【0029】上記実験の結果は下記の通りである。アミ
ノ酸成分が検出されたが、これは蛋白又はペプチドを構
成していたと考えられる。測定した2点のアミノ酸組成
及び蛋白換算結果を表1、表2に示し、その平均値を表
3に示す。蛋白量はアミノ酸残基重量の合計として算出
した。表中の「Res.」はアミノ酸残基を表わす。蛋
白・ペプチド成分の濃度は33μg/ml原液となっ
た。但し、本加水分解条件ではトリプトファンは回収で
きない。また、蛋白以外の成分が共存する場合、一部の
成分は蛋白のみの場合とは異なる回収率となっている可
能性がある。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による毛髪
手入れ剤は、天然の柏の枯葉を原料とするものであって
アミノ酸を含むと共に保湿成分を有するため、これを日
常使用する美容師等の場合でも、手荒れが生ずることが
ないだけでなく、毛髪用のパーマネント剤、カラーリン
グ剤等に添加して使用し又は毛髪用のパーマネントプレ
処理剤、リンス剤、トリートメント剤、カラーリング
剤、栄養剤等としてそのまま使用した場合にも毛髪手入
れ剤として上述の如き優れた効果を発揮する。
【0034】なお、本発明による毛髪手入れ剤は、化粧
品の製造に利用することも可能である。また、入浴剤と
して使用したときには、温泉と同様に体を芯まで暖め、
湯冷めさせないという効果が発揮される。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柏の枯葉を水洗すると共に紫外線を照射
    して消毒した後、水に長時間浸して柏の枯葉のエキスを
    浸出させ、これをろ過してなる毛髪手入れ剤。
  2. 【請求項2】 柏の枯葉を水洗すると共に紫外線を照射
    して消毒した後、温水に長時間浸して柏の枯葉のエキス
    を浸出させ、これをろ過してなる毛髪手入れ剤。
JP4148767A 1992-05-14 1992-05-14 毛髪手入れ剤 Expired - Lifetime JP2754303B2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6236311A (ja) * 1985-08-08 1987-02-17 Yukinobu Toe 毛髪化粧料
JPH01117816A (ja) * 1987-10-29 1989-05-10 Pola Chem Ind Inc 育毛・養毛料

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6236311A (ja) * 1985-08-08 1987-02-17 Yukinobu Toe 毛髪化粧料
JPH01117816A (ja) * 1987-10-29 1989-05-10 Pola Chem Ind Inc 育毛・養毛料

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