JP2753917B2 - ポジ型フオトレジスト組成物 - Google Patents
ポジ型フオトレジスト組成物Info
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Description
フオトレジスト組成物に関するものであり、特に高い解
像力と感度、更に良好なパターンの断面形状を備えた微
細加工用フオトレジスト組成物に関するものである。本
発明に成るポジ型フオトレジストは、半導体ウエハー、
ガラス、セラミツクスもしくは金属等の基板上にスピン
塗布法もしくはローラー塗布法で0.5〜3μmの厚み
に塗布される。その後、加熱、乾燥し、露光マスクを介
して回路パターン等を紫外線照射等により焼き付け、現
像してポジ画像が形成される。更にこのポジ画像をマス
クとしてエツチングすることにより、基板上にパターン
の加工を施すことができる。代表的な応用分野にはIC
等の半導体製造工程、液晶、サーマルヘツド等の回路基
板の製造、その他のフオトフアブリケーシヨン工程等が
ある。
一般にアルカリ可溶性樹脂と感光物としてのナフトキノ
ンジアジド化合物とを含む組成物が用いられている。例
えば、「ノボラツク型フエノール樹脂/ナフトキノンジ
アジド置換化合物」としてUSP−3,666,473
号、USP−4,115,128号及びUSP−4,17
3,470号等に、また最も典型的な組成物として 「ク
レゾールーホルムアルデヒドより成るノボラツク樹脂/
トリヒドロキシベンゾフエノンー1,2ーナフトキノン
ジアジドスルホン酸エステル」の例がトンプソン 「イ
ントロダクシヨン・トウー・マイクロリソグラフイー」
(L.F.Thompson 「Introductio
n to Microlitho−graphy」)
(ACS出版、No.219号、P112〜121)に
記載されている。結合剤としてのノボラツク樹脂は、膨
潤することなくアルカリ水溶液に溶解可能であり、また
生成した画像をエツチングのマスクとして使用する際に
特にプラズマエツチングに対して高い耐性を与えるが故
に本用途に特に有用である。また、感光物に用いるナフ
トキノンジアジド化合物は、それ自身ノボラツク樹脂の
アルカリ溶解性を低下せしめる溶解阻止剤として作用す
るが、光照射を受けて分解するとアルカリ可溶性物質を
生じてむしろノボラツク樹脂のアルカリ溶解度を高める
働きをする点で特異であり、この光に対する大きな性質
変化の故にポジ型フオトレジストの感光物として特に有
用である。これまで、かかる観点からノボラツク樹脂と
ナフトキノンジアジド系感光物を含有する数多くのポジ
型フオトレジストが開発、実用化され、1.5μm〜2
μm程度までの線幅加工においては充分な成果をおさめ
てきた。
ており、超LSIなどの半導体基板の製造においては1
μm以下の線幅から成る超微細パターンの加工が必要と
される様になってきている。かかる用途においては、特
に高い解像力、露光マスクの形状を正確に写しとる高い
パターン形状再現精度及び高生産性の観点からの高感度
を有するフオトレジストが要求されている。また、集積
回路の集積度を高めるためにエツチング方式が、従来の
ウエツトエツチング方式からドライエツチング方式に移
行しているが、ドライエツチングの際にはレジストの温
度が上昇するため、熱変形等を起こさないよう、レジス
トには高い耐熱性が要求されている。
均分子量が2000以下の成分を含まない樹脂を用いる
(特開昭60−97347)こと、及びモノマーからト
リマーまでの含量合計が10重量%以下の樹脂を用いる
(特開昭60−189739)技術が公開されている。
しかし、上記の、低分子量成分を除去あるいは減少させ
た樹脂を用いた場合、通常感度が低下し、デバイス製造
におけるスループツトが低下するという問題があつた。
レジスト組成物に特定の化合物を配合することによりレ
ジストの感度や現像性を改善することも試みられてい
る。例えば、特開昭61−141441にはトリヒドロ
キシベンゾフエノンを含有するポジ型フオトレジスト組
成物が開示されている。このトリヒドロキシベンゾフエ
ノンを含有するポジ型フオトレジストでは感度及び現像
性が改善されるが、トリヒドロキシベンゾフエノンの添
加により耐熱性が悪化するという問題があつた。
−177032、同1−280748、同2−1035
0には、トリヒドロキシベンゾフエノン以外の芳香族ポ
リヒドロキシ化合物を添加することにより、耐熱性を悪
化させないで高感度化する工夫が示されているが、現像
性の改良については必ずしも十分とは言えない。
する所は、特に半導体デバイス等の製造において、高感
度で解像力、現像性、耐熱性に優れたレジストパターン
が得られるポジ型フオトレジスト組成物を提供すること
にある。
性に留意し鋭意検討した結果、アルカリ可溶性樹脂とキ
ノンジアジド化合物及び特定の構造式を有する化合物を
用いることにより、上記目的を達成し得ることを見いだ
し、この知見に基づき本発明を完成させるに至った。即
ち、本発明の目的は、アルカリ可溶性樹脂、キノンジア
ジド化合物及び下記一般式(I)で表される化合物を含
有することを特徴とするポジ型フオトレジスト組成物に
より達成された。
子、水酸基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基
もしくはアルケニル基、R5、R6:水素原子、アルキ
ル基もしくは a)c:0もしくは1、 b:0もしくは1〜4の整数、を表す。但し、b=0、
a=1のとき、R 5 とR 6 の両方が水素原子である場合
及びR 5 とR 6 のいずれか一方が水素原子で、もう一方
が炭素数1〜4のアルキル基を表す場合を除く。また、
b=1、a=1のときR 5 とR 6 の両方が水素原子を表
す場合を除く。また、b=2、a=1、c=0のときR
5 とR 6 の両方が水素原子を表す場合を除く。
ロゲン原子としては、塩素原子、臭素原子もしくはヨウ
素原子が、アルキル基としてはメチル基、エチル基、プ
ロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチ
ル基もしくはt−ブチル基の様な炭素数1〜4のアルキ
ル基が、アルコキシ基としてはメトキシ基、エトキシ
基、ヒドロキシエトキシ基、プロポキシ基、ヒドロキシ
プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イ
ソブトキシ基、sec−ブトキシ基もしくはt−ブトキ
シ基の様な炭素数1〜4のアルコキシ基が好ましい。
アルケニル基としては、ビニル基、プロペニル基、アリ
ル基もしくはブテニル基の様な炭素数2〜4のアルケニ
ル基が好ましい。
Chemishe Berichte 74巻,177
2頁(1941年)記載の方法により得られるp−ヒド
ロキシフエニルケトン化合物を用い、特開昭55−16
2728に記載された方法、即ち、酸性条件もしくはア
ルカリ性条件下で、カルボニルプリカーサーとフエノー
ル誘導体を反応させることにより得られる。また、例え
ば米国特許2965611記載の方法により、ハロケト
ン化合物とフエノール誘導体を酸性条件下、反応させる
ことで得られる。反応を酸性条件下で行う場合、メルカ
プト基を含有する触媒を使用するのが好ましい。メルカ
プト基を含有する触媒の具体例としては、エタンチオー
ル、1−ブタンチオール、チオフエノール、メルカプト
酢酸等を挙げることができるが、これらに限定されるも
のではない。縮合反応は理論量以上のフエノール反応成
分を用いて行うのが好ましい。反応温度は室温から10
0℃、もしくはそれ以上の温度が好ましい。縮合反応の
進行は、クロマトグラフ法または分光分析法で容易に監
視できる。例えば、赤外分光分析を用いて、カルボニル
吸収帯の減少によつて容易に追跡できる。
ロマトグラフイー等で行うことができる。再結晶に好適
な溶剤は、塩化メチレン、ベンゼン、シクロヘキサン、
メタノール、エタノール、及びアルコール−水混合物等
である。溶離クロマトグラフイーは、アルミナもしくは
シリカで種々の溶剤を溶離剤として行うのが最適であ
る。
される化合物の具体例としては、下記[I−a]、[I
−c]、[I−e]〜[I−p]で示される化合物等を
挙げることができるが、これらに限定されるものではな
い。尚、下記[I−b]、[I−d]で示される化合物
は参考具体例である。これらのポリヒドロキシ化合物は
単独で、もしくは2種以上の組合せで用いられる。
は、キノンジアジド化合物100重量部に対し、通常1
50重量部以下、好ましくは5〜100重量部である。
この使用比率が5重量部未満では感度上昇効果が実質的
に得られず、また150重量部を越えると残膜率が著し
く低下する。
は、ノボラツク樹脂、アセトン−ピロガロール樹脂やポ
リヒドロキシスチレン及びその誘導体を挙げることがで
きる。これらの中で、特にノボラツク樹脂が好ましく、
所定のモノマーを主成分として、酸性触媒の存在下、ア
ルデヒド類と付加縮合させることにより得られる。所定
のモノマーとしては、フエノール、m−クレゾール、p
−クレゾール、o−クレゾール等のクレゾール類、2,
5−キシレノール、3,5−キシレノール、3,4−キシ
レノール、2,3−キシレノール等のキシレノール類、
m−エチルフエノール、p−エチルフエノール、o−エ
チルフエノール、p−t−ブチルフエノール等のアルキ
ルフエノール類、p−メトキシフエノール、m−メトキ
シフエノール、3,5−ジメトキシフエノール、2−メ
トキシ−4−メチルフエノール、m−エトキシフエノー
ル、p−エトキシフエノール、m−プロポキシフエノー
ル、p−プロポキシフエノール、m−ブトキシフエノー
ル、p−ブトキシフエノール等のアルコキシフエノール
類、2−メチル−4−イソプロピルフエノール等のビス
アルキルフエノール類、m−クロロフエノール、p−ク
ロロフエノール、o−クロロフエノール、ジヒドロキシ
ビフエニル、ビスフエノールA、フエニルフエノール、
レゾルシノール、ナフトール等のヒドロキシ芳香族化合
物を単独もしくは2種以上混合して使用することができ
るが、これらに限定されるものではない。
デヒド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プ
ロピルアルデヒド、ベンズアルデヒド、フエニルアセト
アルデヒド、α−フエニルプロピルアルデヒド、β−フ
エニルプロピルアルデヒド、o−ヒドロキシベンズアル
デヒド、m−ヒドロキシベンズアルデヒド、p−ヒドロ
キシベンズアルデヒド、o−クロロベンズアルデヒド、
m−クロロベンズアルデヒド、p−クロロベンズアルデ
ヒド、o−ニトロベンズアルデヒド、m−ニトロベンズ
アルデヒド、p−ニトロベンズアルデヒド、o−メチル
ベンズアルデヒド、m−メチルベンズアルデヒド、p−
メチルベンズアルデヒド、p−エチルベンズアルデヒ
ド、p−n−ブチルベンズアルデヒド、フルフラール、
クロロアセトアルデヒド及びこれらのアセタール体、例
えばクロロアセトアルデヒドジエチルアセタール等を使
用することができるが、これらの中で、ホルムアルデヒ
ドを使用するのが好ましい。これらのアルデヒド類は、
単独でもしくは2種以上組み合わせて用いられる。酸性
触媒としては塩酸、硫酸、ギ酸、酢酸及びシユウ酸等を
使用することができる。こうして得られたノボラツク樹
脂の重量平均分子量は、2000〜30000の範囲で
あることが好ましい。2000未満では未露光部の現像
後の膜減りが大きく、30000を越えると現像速度が
小さくなつてしまう。特に好適なのは6000〜200
00の範囲である。ここで、重量平均分子量はゲルパー
ミエーシヨンクロマトグラフイーのポリスチレン換算値
をもつて定義される。
ポリヒドロキシ化合物の1,2−ナフトキノンジアジド
−5−(及び/又は−4−)スルホニルクロリドとのエ
ステル化物を用いることができる。ポリヒドロキシ化合
物の例としては、例えば、2,3,4−トリヒドロキシベ
ンゾフエノン、2,4,4'−トリヒドロキシベンゾフエ
ノン、2,4,6−トリヒドロキシベンゾフエノン、2,
3,4−トリヒドロキシ−2'−メチルベンゾフエノン、
2,3,4,4'−テトラヒドロキシベンゾフエノン、2,
2',4,4'−テトラヒドロキシベンゾフエノン、2,4,
6,3',4'−ペンタヒドロキシベンゾフエノン、2,3,
4,2',4'−ペンタヒドロキシベンゾフエノン、2,3,
4,2',5'−ペンタヒドロキシベンゾフエノン、2,4,
6,3',4',5'−ヘキサヒドロキシベンゾフエノン、
2,3,4,3',4',5'−ヘキサヒドロキシベンゾフエノ
ン等のポリヒドロキシベンゾフエノン類、2,3,4−ト
リヒドロキシアセトフエノン、2,3,4−トリヒドロキ
シフエニルペンチルケトン、2,3,4−トリヒドロキシ
フエニルヘキシルケトン等のポリヒドロキシフエニルア
ルキルケトン類、ビス(2,4−ジヒドロキシフエニ
ル)メタン、ビス(2,3,4−トリヒドロキシフエニル
)メタン、ビス(2,4−ジヒドロキシフエニル)プロ
パン−1、ビス(2,3,4−トリヒドロキシフエニル)
プロパン−1、ノルジヒドログアイアレチン酸等のビス
((ポリ)ヒドロキシフエニル)アルカン類、3,4,5
−トリヒドロキシ安息香酸プロピル、2,3,4−トリヒ
ドロキシ安息香酸フエニル、3,4,5−トリヒドロキシ
安息香酸フエニル等のポリヒドロキシ安息香酸エステル
類、ビス(2,3,4−トリヒドロキシベンゾイル)メタ
ン、ビス(3−アセチル−4,5,6−トリヒドロキシフ
エニル)ーメタン、ビス(2,3,4−トリヒドロキシベ
ンゾイル)ベンゼン、ビス(2,4,6−トリヒドロキシ
ベンゾイル)ベンゼン等のビス(ポリヒドロキシベンゾ
イル)アルカン又はビス(ポリヒドロキシベンゾイル)
アリール類、エチレングリコール−ジ(3,5−ジヒド
ロキシベンゾエート)、エチレングリコール−ジ(3,
4,5−トリヒドロキシベンゾエート)等のアルキレン
−ジ(ポリヒドロキシベンゾエート)類、2,3,4−ビ
フエニルトリオール、3,4,5−ビフエニルトリオー
ル、3,5,3',5'−ビフエニルテトロール、2,4,
2',4'−ビフエニルテトロール、2,4,6,3',5'−
ビフエニルペントール、2,4,6,2',4',6'−ビフエ
ニルヘキソール、2,3,4,2',3',4'−ビフエニルヘ
キソール等のポリヒドロキシビフエニル類、4,4'−チ
オビス(1,3−ジヒドロキシ)ベンゼン等のビス(ポ
リヒドロキシ)スルフイド類、2,2',4,4'−テトラ
ヒドロキシジフエニルエーテル等のビス(ポリヒドロキ
シフエニル)エーテル類、2,2',4,4'−テトラヒド
ロキシジフエニルスルフオキシド等のビス(ポリヒドロ
キシフエニル)スルフオキシド類、2,2',4,4'−ジ
フエニルスルフオン等のビス(ポリヒドロキシフエニ
ル)スルフオン類、4,4',3'',4''−テトラヒドロキ
シ−3,5,3',5'−テトラメチルトリフエニルメタ
ン、4,4',2'',3'',4''−ペンタヒドロキシ−3,
5,3',5'−テトラメチルトリフエニルメタン、2,3,
4,2',3',4'−ヘキサヒドロキシ−5,5'−ジアセチ
ルトリフエニルメタン、2,3,4,2',3',4',3'',
4''−オクタヒドロキシ−5,5'−ジアセチルトリフエ
ニルメタン、2,4,6,2',4',6'−ヘキサヒドロキシ
−5,5'−ジプロピオニルトリフエニルメタン等のポリ
ヒドロキシトリフエニルメタン類、3,3,3',3'−テ
トラメチル−1,1'−スピロビ−インダン−5,6,5',
6'−テトロール、3,3,3',3'−テトラメチル−1,
1'−スピロビ−インダン−5,6,7,5',6',7'−ヘ
キソオール、3,3,3',3'−テトラメチル−1,1'−
スピロビ−インダン−4,5,6,4',5',6'−ヘキソオ
ール、3,3,3',3'−テトラメチル−1,1'−スピロ
ビ−インダン−4,5,6,5',6',7'−ヘキソオール等
のポリヒドロキシスピロビ−インダン類、3,3−ビス
(3,4−ジヒドロキシフエニル)フタリド、3,3−ビ
ス(2,3,4−トリヒドロキシフエニル)フタリド、
3',4',5',6'−テトラヒドロキシスピロ [フタリド
−3,9'−キサンテン]等のポリヒドロキシフタリド
類、2−(3,4−ジヒドロキシフエニル)−3,5,
7−トリヒドロキシベンゾピラン、2−(3,4,5−
トリヒドロキシフエニル)−3,5,7−トリヒドロキ
シベンゾピラン、2−(3,4−ジヒドロキシフエニ
ル)−3−(3,4,5−トリヒドロキシベンゾイルオ
キシ)−5,7−ジヒドロキシベンゾピラン、2−
(3,4,5−トリヒドロキシフエニル)−3−(3,
4,5−トリヒドロキシベンゾイルオキシ)−5,7−
ジヒドロキシベンゾピラン等のポリヒドロキシベンゾピ
ラン類、あるいはモリン、ケルセチン、ルチン等のフラ
ボノ色素類等を用いる事ができる。また、ノボラツク樹
脂等フエノール樹脂の低核体を用いる事もできる。これ
らのポリヒドロキシ化合物のナフトキノンジアジドエス
テル感光物は単独で、もしくは2種以上の組み合わせで
用いられる。感光物とアルカリ可溶性樹脂の使用比率
は、樹脂100重量部に対し、感光物5〜100重量
部、好ましくは10〜50重量部である。この使用比率
が5重量部未満では残膜率が著しく低下し、他方100
重量部を超えると感度及び溶剤への溶解性が低下する。
促進のために、他のポリヒドロキシ化合物を併用するこ
とができる。好ましいポリヒドロキシ化合物としては、
フエノール類、レゾルシン、フロログルシン、2,3,4
−トリヒドロキシベンゾフエノン、2,3,4,4’−テ
トラヒドロキシベンゾフエノン、2,3,4,3’,4’,
5’−ヘキサヒドロキシベンゾフエノン、アセトン−ピ
ロガロール縮合樹脂、フロログルシド、2,4,2’,
4’−ビフエニルテトロール、4,4’−チオビス(1,
3−ジヒドロキシ)ベンゼン、2,2’,4,4’−テト
ラヒドロキシジフエニルエーテル、2,2’,4,4’−
テトラヒドロキシジフエニルスルフオキシド、2,2’,
4,4’−テトラヒドロキシジフエニルスルフオン、ビ
ス(2,4−ジヒドロキシフエニル)メタン、ビス
(2,3,4−トリヒドロキシフエニル)メタン、ビス
フエノールA、ビスフエノールAF、ビスフエノール
S、ビスフエノールF、等を挙げることがで きる。こ
れらのポリヒドロキシ化合物は、本発明のポリヒドロキ
シ化合物100重量部に対して、通常50重量部以下、
好ましくは30重量部以下の割合で配合することができ
る。
ツク樹脂を溶解させる溶剤としては、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン類、4−エトキシ−2
−ブタノン、4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノ
ン等のケトエーテル類、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等の
アルコールエーテル類、ジオキサン、エチレングリコー
ルジメチルエーテル等のエーテル類、メチルセロソルブ
アセテート、エチルセロソルブアセテート等のセロソル
ブエステル類、酢酸ブチル、乳酸メチル、乳酸エチル等
の脂肪酸エステル類、1,1,2−トリクロロエチレン等
のハロゲン化炭化水素類、ジメチルアセトアミド、N−
メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド等の高極性溶剤を例示することができる。こ
れら溶剤は単独で、もしくは複数の溶剤を混合して使用
することもできる。
は、ストリエーシヨン等の塗布性を更に向上させるため
に、界面活性剤を配合する事ができる。界面活性剤とし
ては、例えばポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポ
リオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチ
レンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエー
テル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリ
オキシエチレンオクチルフエノールエーテル、ポリオキ
シエチレンノニルフエノールエーテル等のポリオキシエ
チレンアルキルアリルエーテル類、ポリオキシエチレン
・ポリオキシプロピレンブロツクコポリマー類、ソルビ
タンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、ソ
ルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエー
ト、ソルビタントリオレエート、ソルビタントリステア
レート等のソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタ
ントリオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリ
ステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル類等のノニオン系界面活性剤、エフトツプEF
301,EF303,EF352(新秋田化成(株)製)、
メガフアツクF171,F173(大日本インキ(株)
製)、フロラードFC430,FC431(住友スリー
エム(株)製)、アサヒガードAG710,サーフロンS
−382,SC101,SC102,SC103,SC10
4,SC105,SC106(旭硝子(株)製)等のフツ素
系界面活性剤、オルガノシロキサンポリマーKP341
(信越化学工業(株)製)やアクリル酸系もしくはメタク
リル酸系(共)重合ポリフローNo.75,No.95
(共栄社油脂化学工業(株)製)等を挙げることができ
る。これらの界面活性剤の配合量は、本発明の組成物中
のアルカリ可溶性樹脂及びキノンジアジド化合物100
重量部当たり、通常、2重量部以下、好ましくは1重量
部以下である。これらの界面活性剤は単独で添加しても
よいし、また、いくつかの組み合わせで添加することも
できる。
現像液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリ
ウム、アンモニア水等の無機アルカリ類、エチルアミ
ン、n−プロピルアミン等の第一アミン類、ジエチルア
ミン、ジ−n−ブチルアミン等の第二アミン類、トリエ
チルアミン、メチルジエチルアミン等の第三アミン類、
ジメチルエタノールアミン、トリエタノールアミン等の
アルコールアミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロ
キシド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド等の第
四級アンモニウム塩、ピロール、ピペリジン等の環状ア
ミン類、等のアルカリ類の水溶液を使用することができ
る。更に、上記アルカリ類の水溶液にアルコール類、界
面活性剤を適当量添加して使用することもできる。
は、必要に応じ、染料、可塑剤、接着助剤を配合するこ
とができる。その具体例としては、メチルバイオレツ
ト、クリスタルバイオレツト、マラカイトグリーン等の
染料、ステアリン酸、アセタール樹脂、フエノキシ樹
脂、アルキツド樹脂等の可塑剤、ヘキサメチルジシラザ
ン、クロロメチルシラン等の接着助剤がある。
集積回路素子の製造に使用されるような基板(例:シリ
コン/二酸化シリコン被覆)上にスピナー、コーター等
の適当な塗布方法により塗布後、所定のマスクを通して
露光し、現像することにより良好なレジストを得ること
ができる。以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。なお、%は、他に指定
のない限り、重量%を示す。
ホルマリン水溶液54.0g及びシユウ酸0.05gを
3つ口フラスコに仕込み、撹拌しながら100℃まで昇
温し、7時間反応させた。反応後室温まで冷却し30m
mHgまで減圧した。 次いで除々に150℃まで昇温
し、水及び未反応モノマーを除去した。得られたノボラ
ツク樹脂は平均分子量7900(ポリスチレン換算)で
あつた。
及びホルマリン水溶液を用い上記(1)と同様にして合
成したクレゾールノボラツク樹脂(ポリスチレン換算の
分子量9400)を 「高分子合成の実験法」32頁
(木下雅悦、大津隆行共著:化学同人(1973))を
参考にして低分子量成分を分別し、ポリスチレン換算の
分子量10060のクレゾールノボラツク樹脂を得た。
1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホニルクロリ
ド30.2g及びアセトン300mlを3つ口フラスコ
に仕込み、均一に溶解した。次いでトリエチルアミン/
アセトン=11.4g/50mlの混合液を徐々に滴下
し、25℃で3時間反応させた。反応混合液を1%塩酸
水溶液1500ml中に注ぎ、生じた沈澱物を濾別し、
水洗・乾燥(40℃)を行い、2,3,4−トリヒドロキ
シベンゾフエノンの1,2−ナフトキノンジアジド−5
−スルホン酸エステル29.8gを得た。
2.3g、1,2−ナフトキノンジアジド−5−スルホ
ニルクロリド40.3g及びアセトン300mlを3つ
口フラスコに仕込み、均一に溶解した。次いでトリエチ
ルアミン/アセトン=15.2g/50mlの混合液を
徐々に滴下し、25℃で3時間反応させた。反応混合液
を1%塩酸水溶液1500ml中に注ぎ、生じた沈澱物
を濾別し、水洗・乾燥(40℃)を行い、2,3,4,
4’−テトラヒドロキシベンゾフエノンの1,2−ナフ
トキノンジアジド−5−スルホン酸エステル39.7g
を得た。
ール188g(2.0モル)を加え、45℃に加熱し
た。この反応液に塩化水素ガスを導入した。反応液が黄
色に呈色したところで加熱を止め、更に2時間塩化水素
ガスの導入を続けた。その後、赤褐色の反応混合物を減
圧下蒸留し、過剰のフエノールを留去させた。得られた
赤褐色固体残渣をn−ヘキサンにて洗浄し、更にカラム
クロマトグラフイー(充填剤:シリカゲル、溶離液:n
−ヘキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製した。その
結果、白色粉末72gを得た。NMR(核磁気共鳴スペ
クトル)にて、この粉末が1,2,2,3−テトラキス
(4’−ヒドロキシフエニル)プロパン[I−b]であ
ることを確認した。
40モル)と、塩化亜鉛16.4g(0.12モル)の
混合物を140℃に加熱し、溶融させた。これにフエノ
ール75.3g(0.80モル)を加え、140℃にて
6時間攪拌を続けた。その後、赤褐色反応混合物を氷水
1.5lに投入し、酢酸エチルにて抽出した。酢酸エチ
ル抽出液を乾燥後、濃縮し、得られた黒褐色粘稠オイル
をカラムクロマトグラフイー(充填剤:シリカゲル、溶
離液:n−ヘキサン/酢酸エチル=4/1)にて精製し
た。白色粉末(1,3−ビス(4’−ヒドロキシフエニ
ル)−1−プロパノン)
ニル)−1−プロパノン48.5g(0.20モル)に
フエノール188g(2.0モル)及びチオグリコール
酸1mlを加え、50℃に加熱した。これに塩化水素ガ
スを7時間導入させた後、更に50℃にて10時間攪拌
を続けた。黒褐色反応混合物を減圧下蒸留し、過剰のフ
エノールを留去させた。得られた黒褐色固体をカラムク
ロマトグラフイー(充填剤:シリカゲル、溶離液:n−
ヘキサン/酢酸エチル=3/1)にて精製した。この結
果、白色粉末43gを得た。NMRにてこの白色粉末が
1,1,1,3−テトラキス(4’−ヒドロキシフエニ
ル)プロパン[I−c]であることを確認した。
2.7g(0.24モル)の混合物を140℃に加熱
し、溶融させた。これにフエノール151g(1.6モ
ル)を加え、140℃にて6時間攪拌を続けた。その
後、赤褐色反応混合物を氷水1.5lに投入し、酢酸エ
チルにて抽出した。酢酸エチル抽出液を乾燥後、濃縮
し、得られた黒褐色粘稠オイルをカラムクロマトグラフ
イー(充填剤:シリカゲル、溶離液:n−ヘキサン/酢
酸エチル=3/1)にて精製した。白色粉末(1,5−
ビス(4’−ヒドロキシフエニル)−1,5−ペンタン
ジオン)
ニル)−1,5−ペンタンジオン56.9g(0.20
モル)にフエノール376g(4.0モル)及びチオグ
リコール酸2mlを加え、50℃に加熱した。これに塩
化水素ガスを8時間導入させた後、更に50℃にて12
時間攪拌を続けた。黒褐色反応混合物を減圧下蒸留し、
過剰のフエノールを留去させた。得られた黒褐色固体を
カラムクロマトグラフイー(充填剤:シリカゲル、溶離
液:n−ヘキサン/酢酸エチル=2/1)にて精製し
た。この結果、白色粉末56gを得た。NMRにてこの
白色粉末が1,1,1,5,5,5−ヘキサキス(4’
−ヒドロキシフエニル)ペンタン[I−m]であること
を確認した。
と評価 上記(1)、(2)で得られたクレゾールノボラツク樹
脂(A)もしくは(B)、上記(3)、(4)で得られ
た感光物aもしくはb及び表1に示す添加剤(1)〜
(6)を表2に示す割合でエチルセロソルブアセテート
15gに溶解し、0.2μmのミクロフイルターを用い
て濾過し、フオトレジスト組成物を調製した。このフオ
トレジスト組成物をスピナーを用いてシリコンウエハー
に塗布し、真空ホツトプレートで100℃、90秒間乾
燥して膜厚1.2μmのレジスト膜を得た。次にキヤノ
ン社製縮小投影露光装置FPA−1550を用いてテス
トチヤートマスクを介して露光し、2.38%のテトラ
メチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で1分間現像
し、30秒間水洗して乾燥した。
のレジストパターンを走査型電子顕微鏡で観察し、レジ
ストを評価した。その結果を表3に示す。
を再現する露光量の逆数をもつて定義し、比較例1の感
度に対する相対値で示した。残膜率は、未露光部の現像
前後の比の百分率で表した。解像力は、0.70μmの
マスクパターンを再現する露光量における限界解像力を
表す。耐熱性は、レジストがパターン形成されたシリコ
ンウエハーを対流オーブンで30分間ベークし、そのパ
ターンの変形が起こらない温度を示した。レジストの形
状は、0.70μmのレジストパターン断面におけるレ
ジスト壁面とシリコンウエハーの平面のなす角(Θ)で
表した。現像性については、表層剥離及び膜残渣が、観
察されず良好な場合を○、多く観察された場合を×、少
し観察された場合を△、で表した。これから判る様に、
本発明の添加剤(2)〜(3)を用いたレジストは、感
度、残膜率、解像力、耐熱性、レジスト形状及び現像性
が優れていた。
レジストは解像力、感度、現像性、耐熱性に優れ、微細
加工用フオトレジストとして好適に用いられる。
Claims (1)
- 【請求項1】 アルカリ可溶性樹脂、キノンジアジド化
合物及び下記一般式(I)で表される化合物を含有する
ことを特徴とするポジ型フオトレジスト組成物。 【化1】 ここで、 R1〜R4:同一でも異なっても良く水素原子、水酸
基、ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基もしくは
アルケニル基、 R5、R6:水素原子、アルキル基もしくは a)c:0もしくは1、 b:0もしくは1〜4の整数、 を表す。但し、b=0、a=1のとき、R 5 とR 6 の両
方が水素原子である場合及びR 5 とR 6 のいずれか一方
が水素原子で、もう一方が炭素数1〜4のアルキル基を
表す場合を除く。また、b=1、a=1のときR 5 とR
6 の両方が水素原子を表す場合を除く。また、b=2、
a=1、c=0のときR 5 とR 6 の両方が水素原 子を表
す場合を除く。
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-
1992
- 1992-04-27 JP JP4107888A patent/JP2753917B2/ja not_active Expired - Fee Related
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