JP2750421B2 - 断熱構造体 - Google Patents
断熱構造体Info
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- JP2750421B2 JP2750421B2 JP63205048A JP20504888A JP2750421B2 JP 2750421 B2 JP2750421 B2 JP 2750421B2 JP 63205048 A JP63205048 A JP 63205048A JP 20504888 A JP20504888 A JP 20504888A JP 2750421 B2 JP2750421 B2 JP 2750421B2
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- foam
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は断熱構造体に関する。
従来より家屋等の建造物の断熱施工を行う場合、例え
ば壁における柱、間柱等や床における根太、或いは天井
における梁等の柱状構造部材の間に断熱材としてグラス
ウールを充填して断熱構造体を構成する方法や柱状構造
部材の室外側面にポリスチレン発泡板等の断熱材を張付
けて断熱構造体を構成する所謂外張断熱工法が行われて
いる。
ば壁における柱、間柱等や床における根太、或いは天井
における梁等の柱状構造部材の間に断熱材としてグラス
ウールを充填して断熱構造体を構成する方法や柱状構造
部材の室外側面にポリスチレン発泡板等の断熱材を張付
けて断熱構造体を構成する所謂外張断熱工法が行われて
いる。
しかしながら構造部材間にグラスウールを充填する工
法は施工が容易ではあるが、時間の経過とともにグラス
ウールが吸湿して所謂ダレを生じ、断熱性が低下する欠
点がある。またポリスチレン発泡板等を外面側に張付け
る外張断熱工法も施工は容易である反面、断熱構造体内
部に湿気がこもり易く、構造部材が木質形のものの場
合、吸湿により構造部材が腐朽し易く、またカビや害虫
の発生をうながして建物全体の強度を弱めるという欠点
があった。
法は施工が容易ではあるが、時間の経過とともにグラス
ウールが吸湿して所謂ダレを生じ、断熱性が低下する欠
点がある。またポリスチレン発泡板等を外面側に張付け
る外張断熱工法も施工は容易である反面、断熱構造体内
部に湿気がこもり易く、構造部材が木質形のものの場
合、吸湿により構造部材が腐朽し易く、またカビや害虫
の発生をうながして建物全体の強度を弱めるという欠点
があった。
本発明は上記従来の断熱構造体の欠点を解決した断熱
構造体を提供することを目的とする。
構造体を提供することを目的とする。
即ち本発明は建造物における柱状構造部材間に合成樹
脂発泡体よりなる断熱材を装着してなり、上記構造部材
の室内側面には表面にフィルム状物を積層した硬質発泡
板よりなる非通気性の室内側部材を、構造部材の室内側
表面を覆うように取付け、更に構造部材の室外側面には
フィルム状物を積層した硬質発泡板に多数の貫通孔を穿
設してなる通気性の室外側部材を、構造部材の室外側表
面を覆うように取付けてなることを特徴とする断熱構造
体を要旨とするものである。
脂発泡体よりなる断熱材を装着してなり、上記構造部材
の室内側面には表面にフィルム状物を積層した硬質発泡
板よりなる非通気性の室内側部材を、構造部材の室内側
表面を覆うように取付け、更に構造部材の室外側面には
フィルム状物を積層した硬質発泡板に多数の貫通孔を穿
設してなる通気性の室外側部材を、構造部材の室外側表
面を覆うように取付けてなることを特徴とする断熱構造
体を要旨とするものである。
以下、本発明の一実施例を図面に基き説明する。
第1図は本発明の断熱構造体の一例としての断熱壁の
平断面を示し、図中1は柱、2は間柱で、これら柱1や
間柱2等の建造物の骨組となる構造部材の間には合成樹
脂発泡体よりなる断熱材3が装着されている。上記断熱
材3を構成する合成樹脂発泡体としてはポリスチレン、
スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタ
ジエン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アクリ
ル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体等のス
チレン系樹脂発泡体;ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、
ポリエチレン等からなる発泡体が用いられるが、スチレ
ン系樹脂発泡体が好ましい。断熱材3の長さは構造部材
間の間隔と等しく形成することもできるが、断熱材3の
長さを構造部材間の間隔より若干短くしておき、軟質発
泡体4を介して構造部材間に装着することが好ましい。
このような軟質発泡体4を介して断熱材3を装着する方
法を採用すると、断熱材3の長さを構造部材間の間隔と
略等しくした場合に比べて断熱材3の装着が容易とな
り、また構造部材と該構造部材間に装着された断熱材3
との間の隙間発生を防止できるため断熱効果が低下する
虞れがない。このような軟質発泡体4としては例えば軟
質のポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、軟質
ポリウレタン発泡体、軟質ポリ塩化ビニル発泡体等が挙
げられる。
平断面を示し、図中1は柱、2は間柱で、これら柱1や
間柱2等の建造物の骨組となる構造部材の間には合成樹
脂発泡体よりなる断熱材3が装着されている。上記断熱
材3を構成する合成樹脂発泡体としてはポリスチレン、
スチレン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−ブタ
ジエン−アクリロニトリル共重合体、スチレン−アクリ
ル酸共重合体、スチレン−メタクリル酸共重合体等のス
チレン系樹脂発泡体;ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、
ポリエチレン等からなる発泡体が用いられるが、スチレ
ン系樹脂発泡体が好ましい。断熱材3の長さは構造部材
間の間隔と等しく形成することもできるが、断熱材3の
長さを構造部材間の間隔より若干短くしておき、軟質発
泡体4を介して構造部材間に装着することが好ましい。
このような軟質発泡体4を介して断熱材3を装着する方
法を採用すると、断熱材3の長さを構造部材間の間隔と
略等しくした場合に比べて断熱材3の装着が容易とな
り、また構造部材と該構造部材間に装着された断熱材3
との間の隙間発生を防止できるため断熱効果が低下する
虞れがない。このような軟質発泡体4としては例えば軟
質のポリエチレン発泡体、ポリプロピレン発泡体、軟質
ポリウレタン発泡体、軟質ポリ塩化ビニル発泡体等が挙
げられる。
柱1、間柱2等の構造部材の室内側面Aには第2図に
示すように表面にフィルム状物5を積層した硬質発泡体
6よりなる非通気性の室内側部材7が、構造部材の室内
側面Aを覆うように取付けられ、また室外側面Bには表
面にフィルム状物8を積層した硬質発泡板9に多数の貫
通孔10を穿設した通気性の室外側部材11が、構造部材の
室外側面Bを覆うように取付けられている。上記フィル
ム状物5、8としては、ポリスチレン、ハイインパクト
ポリスチレン、各種ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル或いはエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体等からなるフィルムが挙
げられる。また硬質発泡板6、9としては上記断熱材3
を構成する合成樹脂発泡体と同様の発泡体よりなるもの
が用いられる。
示すように表面にフィルム状物5を積層した硬質発泡体
6よりなる非通気性の室内側部材7が、構造部材の室内
側面Aを覆うように取付けられ、また室外側面Bには表
面にフィルム状物8を積層した硬質発泡板9に多数の貫
通孔10を穿設した通気性の室外側部材11が、構造部材の
室外側面Bを覆うように取付けられている。上記フィル
ム状物5、8としては、ポリスチレン、ハイインパクト
ポリスチレン、各種ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リエステル、ポリアミド、ポリ塩化ビニル或いはエチレ
ン−ビニルアルコール共重合体等からなるフィルムが挙
げられる。また硬質発泡板6、9としては上記断熱材3
を構成する合成樹脂発泡体と同様の発泡体よりなるもの
が用いられる。
また上記フィルム状物が積層された合成樹脂発泡体と
しては、その両面に交互の折り畳みを可能とするヒンジ
が複数設けられたものを使用することが望ましい。この
ようなものを使用した場合、施工性に優れるので工期の
短縮化が図れる。
しては、その両面に交互の折り畳みを可能とするヒンジ
が複数設けられたものを使用することが望ましい。この
ようなものを使用した場合、施工性に優れるので工期の
短縮化が図れる。
室外側部材11に穿設された多数の貫通孔10は開口部の
形状が円形状、楕円形状、三角形状、四角形状、多角形
状、無定形状等いかなる形状でもよく、また規則的に配
置されたものでも、不規則的に配置されたものでもよ
い。一般的には上記形状として円形状の貫通孔が規則的
に設けられる。特に、上記の如く折り畳みを可能とする
ヒンジが形成されている場合には、ヒンジ部の割れ防止
のためヒンジと直交する方向に長い径をもつ楕円形状の
貫通孔を設けることが望ましい。
形状が円形状、楕円形状、三角形状、四角形状、多角形
状、無定形状等いかなる形状でもよく、また規則的に配
置されたものでも、不規則的に配置されたものでもよ
い。一般的には上記形状として円形状の貫通孔が規則的
に設けられる。特に、上記の如く折り畳みを可能とする
ヒンジが形成されている場合には、ヒンジ部の割れ防止
のためヒンジと直交する方向に長い径をもつ楕円形状の
貫通孔を設けることが望ましい。
本発明の断熱構造体は、例えばまず柱1、間柱2等の
構造部材の室内側面に室内側部材7を取付け、次いで構
造部材間に断熱材3を装着し、しかる後に室外側面に室
外側部材11を取付ける等の方法によって施工することが
できる。
構造部材の室内側面に室内側部材7を取付け、次いで構
造部材間に断熱材3を装着し、しかる後に室外側面に室
外側部材11を取付ける等の方法によって施工することが
できる。
上記実施例では断熱壁の例について示したが、壁に限
らず床、天井、屋根等として施工することもできる。ま
た本発明の断熱構造体は木質系建造物に採用する場合に
限らず、コンクリート系構造物等に採用することもでき
る。
らず床、天井、屋根等として施工することもできる。ま
た本発明の断熱構造体は木質系建造物に採用する場合に
限らず、コンクリート系構造物等に採用することもでき
る。
以上説明したように本発明の断熱構造体は柱、間柱、
根太、梁等の構造部材間に合成樹脂発泡体よりなる断熱
材を装着し、且つ構造部材の室内側には室内側部材を構
造部材の室内側表面を覆うように取付け、室外側には室
外側部材を構造部材の室外側表面を覆うように取付けた
構造としたから、従来の構造部材間にグラスウールを装
着した断熱構造体のように断熱材が吸湿してダレ現象を
生じて断熱効果の低下をきたす等の虞れがない。また室
内側部材は非通気性であるから、建築物のもつ水分を内
部空間に放湿することがなく、また室内から発生する水
蒸気(煮炊きや浴室からの)の壁体内部への侵入を防ぐ
等の効果を有する。更に室外側部材は通気性を有するか
ら、構造部材が木質系であっても従来の外張断熱工法の
ように断熱構造体内に湿気がこもって木質系構造部材が
腐朽する等の問題発生も防止でき、しかも本発明の断熱
構造体は従来のグラスウールを構造部材間に装着する方
法や外張断熱工法と同様に容易に施工することができる
等の効果を有する。
根太、梁等の構造部材間に合成樹脂発泡体よりなる断熱
材を装着し、且つ構造部材の室内側には室内側部材を構
造部材の室内側表面を覆うように取付け、室外側には室
外側部材を構造部材の室外側表面を覆うように取付けた
構造としたから、従来の構造部材間にグラスウールを装
着した断熱構造体のように断熱材が吸湿してダレ現象を
生じて断熱効果の低下をきたす等の虞れがない。また室
内側部材は非通気性であるから、建築物のもつ水分を内
部空間に放湿することがなく、また室内から発生する水
蒸気(煮炊きや浴室からの)の壁体内部への侵入を防ぐ
等の効果を有する。更に室外側部材は通気性を有するか
ら、構造部材が木質系であっても従来の外張断熱工法の
ように断熱構造体内に湿気がこもって木質系構造部材が
腐朽する等の問題発生も防止でき、しかも本発明の断熱
構造体は従来のグラスウールを構造部材間に装着する方
法や外張断熱工法と同様に容易に施工することができる
等の効果を有する。
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は本発明断熱構
造体の一実施態様としての断熱壁の平断面図、第2図は
第1図の拡大図である。 1……柱、2……間柱、3……断熱材、5、8……フィ
ルム状物、6、9……硬質発泡板、7……室内側部材、
10……貫通孔、11……室外側部材
造体の一実施態様としての断熱壁の平断面図、第2図は
第1図の拡大図である。 1……柱、2……間柱、3……断熱材、5、8……フィ
ルム状物、6、9……硬質発泡板、7……室内側部材、
10……貫通孔、11……室外側部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−148743(JP,A) 実開 昭56−3911(JP,U) 実開 昭60−68211(JP,U) 実開 昭58−66941(JP,U) 実公 昭61−18088(JP,Y2)
Claims (1)
- 【請求項1】建造物における柱状構造部材間に合成樹脂
発泡体よりなる断熱板を装着してなり、上記構造部材の
室内側面には表面にフィルム状物を積層した硬質発泡体
よりなる非通気性の室内側部材を、構造部材の室内側表
面を覆うように取付け、更に構造部材の室外側面にはフ
ィルム状物を積層した硬質発泡板に多数の貫通孔を穿設
してなる通気性の室外側部材を、構造部材の室外側表面
を覆うように取付けてなることを特徴とする断熱構造
体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63205048A JP2750421B2 (ja) | 1988-08-18 | 1988-08-18 | 断熱構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63205048A JP2750421B2 (ja) | 1988-08-18 | 1988-08-18 | 断熱構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0254043A JPH0254043A (ja) | 1990-02-23 |
JP2750421B2 true JP2750421B2 (ja) | 1998-05-13 |
Family
ID=16500586
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63205048A Expired - Fee Related JP2750421B2 (ja) | 1988-08-18 | 1988-08-18 | 断熱構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2750421B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS563911U (ja) * | 1979-06-25 | 1981-01-14 | ||
JPS5866941U (ja) * | 1981-10-29 | 1983-05-07 | 日本ゼオン株式会社 | 複合断熱材 |
JPS6068211U (ja) * | 1983-10-18 | 1985-05-15 | 株式会社ノダ | 住宅における壁構造 |
JPS6118088U (ja) * | 1984-07-09 | 1986-02-01 | 積水化学工業株式会社 | 風呂ユニツト |
JPH0248696B2 (ja) * | 1985-12-23 | 1990-10-25 | Kanegafuchi Chemical Ind | Jutakunosotobaridannetsukoho |
-
1988
- 1988-08-18 JP JP63205048A patent/JP2750421B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0254043A (ja) | 1990-02-23 |
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Legal Events
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