JP2749573B2 - 自動工具交換が可能な旋削機械 - Google Patents

自動工具交換が可能な旋削機械

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JP2749573B2
JP2749573B2 JP62158159A JP15815987A JP2749573B2 JP 2749573 B2 JP2749573 B2 JP 2749573B2 JP 62158159 A JP62158159 A JP 62158159A JP 15815987 A JP15815987 A JP 15815987A JP 2749573 B2 JP2749573 B2 JP 2749573B2
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浩也 石川
潔 大久保
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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は旋削機械に関するものであり、特に、工具の
自動交換に関するものである。 従来の技術 旋削機械において、ワークは一軸線まわりに回転させ
られて加工が施される。そのため、旋削機械は、フレー
ムと、そのフレームに支持され、ワークを保持して回転
する主軸と、刃物台を支持して主軸の軸線に平行な方向
とその主軸軸線と交差する方向とに移動するスライドと
を含むように構成され、刃物台に取り付けられた切削工
具(以下、単に工具と言う)によってワークが切削され
る。 このような旋削機械においては1種類のワークにつき
複数種類の切削が行われるのが普通であり、複数の工具
を保持するためにタレットあるいは櫛歯形刃物台が用い
られている。タレットは、スライドに一軸線まわりに回
転可能に取り付けられるとともに、複数の工具が一定角
度間隔で取り付けられ、一定角度ずつ回転させられるこ
とにより必要な工具が順次加工に供されるようになって
いる。また、櫛歯形刃物台は複数の刃物台が基台上に並
べられて成るものであり、スライドの移動によって基台
が直線状に移動させられることにより所定の工具が加工
に供されるようになっている。 しかしながら、これらタレット,櫛歯形刃物台にはそ
れぞれ長所および短所がある。タレットにおいては、工
具が摩耗した場合には自動的に工具を交換することが行
われており、迅速に工具を交換することができる。しか
し、加工に使用する工具をタレットに搭載された別の工
具に交替させる場合、タレットの回転による工具の割り
出しに時間を要するため時間を要し、加工能率の向上を
妨げる問題がある。 一方、櫛歯形刃物台は、工具の交替にはタレットほど
時間がかからず、加工能率の向上には適しているのであ
るが、工具の交換が作業者によって行われており、作業
能率が悪く、また、加工ラインの自動化を妨げる問題が
ある。 これに対して、タレットおよび櫛歯形刃物台のそれぞ
れの長所を備えた旋削機械が提案されている。スライド
上にタレットを設けるとともに、そのタレットに複数の
櫛歯形刃物台を取り付け、そのうちの一つを加工に供
し、工具が摩耗した場合にはタレットを回転させ、工具
を櫛歯形刃物台ごと交換するのである。 発明が解決しようとする問題点 このようにすれば、工具の交替に要する時間が少なく
て済むとともに工具の交換を迅速にかつ自動的に行うこ
とができるのであるが、櫛歯形刃物台が複数載せられる
ためスライドの重量が大きくなり、負荷が大きくなって
高速かつ正確な移動が妨げられ、加工精度が低下すると
ともにスライドの寿命が短くなる問題があった。 問題点を解決するための手段 この問題を解決するために、本発明に係る旋削機械
は、フレームと、そのフレームに支持され、ワーク
を保持して回転する主軸と、フレームに支持され、複
数の刃物台保持部を備え、各刃物台保持部の刃物台取付
面において、複数の刃物台が基台上に並べられて成る櫛
歯形刃物台を一つずつ保持するとともに、複数の刃物台
保持部の各々を、それら刃物台保持部の刃物台取付面が
主軸の軸線と平行となる刃物台供給位置に択一的に位置
決めする刃物台保持装置と、その刃物台保持装置の刃
物台供給位置に位置決めされている刃物台保持部の刃物
台取付面と同一平面上に位置する刃物台取付面において
櫛歯形刃物台を一つ保持する刃物台保持部を一つ備え、
主軸の軸線に平行な方向と直角な方向とに移動するスラ
イドと、そのスライドと刃物台保持装置との間で櫛歯
形刃物台を自動で移載する移載装置とを含むように構成
され、かつ、櫛歯形刃物台の基台が、複数の刃物台の並
び方向である横方向の寸法がそれら刃物台の各々から刃
物が延び出す方向である縦方向の寸法より大きい横長の
形状を有するものとされ、スライドの刃物台取付面およ
び刃物台保持装置の刃物台供給位置にある刃物台保持部
の刃物台取付面が、各櫛歯形刃物台をそれらの縦方向が
主軸の軸線に平行で横方向が主軸の軸線に直角となる姿
勢で保持するものとされ、移載装置が、櫛歯形刃物台を
その櫛歯形刃物台の縦方向に移動させて移載を行うもの
とされる。 刃物台保持装置としてはタレットを用いることが望ま
しいが、タレットに限らず、櫛歯形刃物台を複数保持し
得るものであればよい。 本発明の望ましい一態様においては、前記移載装置
が、前記櫛歯形刃物台を保持して前記主軸の軸線に平行
な方向に移動し、前記刃物台保持装置の前記刃物台供給
位置にある刃物台保持部に対応する刃物台保持装置側受
渡位置と、前記スライドの刃物台保持部に対応するスラ
イド側受渡位置との間で櫛歯形刃物台を搬送するキャリ
ッジであり、かつ、前記スライドの刃物台保持部と櫛歯
形刃物台とが、櫛歯形刃物台の横方向に平行に延び、互
いに嵌合することにより櫛歯形刃物台の刃物台保持部に
対する位置決めを行う係合突部と係合溝とのそれぞれ一
方を有し、キャリッジがスライド側受渡位置にある状態
でスライドが前記主軸の軸線と直交する方向に移動する
ことにより、櫛歯形刃物台のスライドの刃物台保持部に
対する着脱が行われるようにされる。 本発明の別の望ましい態様においては、前記刃物台保
持装置が外周に複数の刃物台保持部を有して前記主軸の
軸線に平行な水平軸線のまわりに回転するタレットを備
えたものとされ、前記スライドの刃物台保持部と前記刃
物台保持装置の刃物台供給位置にある刃物台保持部との
両方の刃物台取付面が位置する前記同一平面が垂直面と
され、前記移載装置が、それら両方の刃物台取付面の上
方空間に配置される。 作用 本発明に係る旋削機械においては、スライドは刃物台
保持部を一つ備え、その一つの刃物台保持部によって櫛
歯形刃物台を一つ保持し、その櫛歯形刃物台を主軸の軸
線に平行な方向と直角な方向とに移動させることによ
り、その櫛歯形刃物台上の刃物台に保持された工具に加
工に必要な運動を与える。また、櫛歯形刃物台が横方向
に移動させられることにより、加工に供される工具の交
替が行われる。そして、工具が摩耗した場合には、櫛歯
形刃物台が移載装置によって刃物台保持装置に戻される
とともに、刃物台保持装置に保持された新たな櫛歯形刃
物台がスライドに供給される。 また、スライドの刃物台取付面と、刃物台保持装置の
刃物台供給位置にある刃物台取付面とが、主軸の軸線に
平行な一平面上に位置するため、移載装置は櫛歯形刃物
台を一平面上で平行移動させて移載を行う。 また、櫛歯形刃物台の基台が横長の形状を有し、移載
装置が櫛歯形刃物台をそれの縦方向に移動させて移載を
行うものであるため、移載に必要な櫛歯形刃物台の移動
距離が短くて済む。 発明の効果 このように本発明に係る旋削機械においては、スライ
ドが保持する櫛歯形刃物台が一つであり、重量の増大が
回避され、高速かつ正確な移動が可能となり、加工精度
ならびにスライドの寿命の低下を招来することなく、迅
速な工具交替が行われる。そして、工具が摩耗した場合
には櫛歯形刃物台ごと自動で交換されるため、加工能率
の向上ならびに加工ラインの自動化の効果を享受するこ
とができる。 また、加工と並行して刃物台保持装置に残された櫛歯
形刃物台を別の種類の櫛歯形刃物台と交換することや、
摩耗した工具の交換を行うことができ、スライドに連続
して櫛歯形刃物台を供給し得るとともに、ワークの種類
の変化に伴う刃物台交換に要する時間が短くて済む。 その上、移載装置が櫛歯形刃物台を一平面上で平行移
動させて移載を行う単純な構造のもので済むため、旋削
機械を安価に製造することができ、かつ、移載装置が櫛
歯形刃物台をそれの寸法が小さい方である縦方向に移動
させて移載を行うものであるため、移載に必要な櫛歯形
刃物台の移動距離が短くて済み、その分移載装置を小形
化することができて、旋削機械を小形化することができ
る。この効果は、櫛歯形刃物台が多数の刃物台を備え、
横方向の寸法が大きいものである場合に、特に顕著とな
る。横方向の寸法が大きい櫛歯形刃物台を横方向に移動
させて移載を行う場合には、櫛歯形刃物台の移載に要す
る移動距離が特に大きくなり、移載装置が大形化するか
らである。 また、移載装置が、櫛歯形刃物台を保持して主軸の軸
線に平行な方向に刃物台保持装置側受渡位置とスライド
側受渡位置との間で搬送するキャリッジであり、スライ
ドの刃物台保持部と櫛歯形刃物台とが、櫛歯形刃物台の
横方向(長手方向である)に延びた係合突部と係合溝と
の嵌合により位置決めされる望ましい態様においては、
スライドの刃物台保持部と櫛歯形刃物台とが長い係合突
部と係合溝との嵌合により位置決めされるため、櫛歯形
刃物台の位置決め精度および取付剛性を十分に高くする
ことができる。しかも、それら係合突部と係合溝との嵌
合,離脱は、スライドの移動により達成されるため、装
置コストの上昇を回避することができる。すなわち、係
合突部と係合溝とを櫛歯形刃物台の縦方向に延びるもの
とすれば、移載装置による櫛歯形刃物台の移動により係
合突部と係合溝とを嵌合させることができて好都合なの
であるが、その場合には、係合突部と係合溝とが短くな
ってしまい、櫛歯形刃物台の位置決め精度および取付剛
性を十分に高くすることができない。また、係合突部と
係合溝とを櫛歯形刃物台の横方向に延びるものとすると
ともに、移載装置を櫛歯形刃物台を主軸軸線に平行な方
向のみならず直角な方向にも移動させるものとしてもよ
いのであるが、その場合には、移載装置の構造が複雑と
なる。本発明の望ましい態様においては、これらの不都
合を共に回避することができるのである。 さらに、刃物台保持装置がタレットを備えたものであ
り、スライドの刃物台取付面と刃物台保持装置の刃物台
供給位置にある刃物台取付面とが垂直で、移載装置がそ
れら両刃物台取付面の上方空間に配置される望ましい態
様においては、移載装置をスライドとタレットとの上方
空間を利用して設置することができ、本発明に係る旋削
機械の設置に要する床面積を小さくすることができる。
特に、移載装置が、基台が横長の形状である櫛歯形刃物
台を縦方向に移載するものである場合には、小形の移載
装置がスライドとタレットとの上方空間を利用して設置
されることとなり、旋削機械の所要床面積が一層小さく
て済む。 実施例 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。 第1図および第2図は本発明の一実施例である旋削機
械の外観を示す図であり、図において10はフレームであ
る。このフレーム10は主軸台12を含んでおり、主軸台12
には主軸(図示省略)が回転可能に支持されている。主
軸の一端にはワークを保持するチャック14が取り付けら
れる一方、他端にはプーリ16が固定されており、プーリ
16とフレーム10上に載置されたサーボモータ18の出力軸
に固定されたプーリ20とにベルト22が巻き掛けられるこ
とにより主軸が回転させられ、チャック14によって保持
されたワークが回転させられるようになっている。 また、フレーム10には、主軸の軸線に平行なZ軸方向
に移動するZ軸スライド26が取り付けられている。スラ
イド26はその内部に設けられたナットにおいてねじ軸28
に螺合されており、このねじ軸28がモータ30によって回
転させられることにより、フレーム10に設けられた一対
のガイドレール34に沿って移動させられる。このZ軸ス
ライド26上には、Z軸方向と直交する上下方向に移動す
るX軸スライド36が取り付けられている。X軸スライド
36は、その内部に固定のナットに螺合されたねじ軸38
(第5図参照)がモータ40によって回転させられること
により、Z軸スライド26に設けられた一対のガイドレー
ル42に案内されて移動させられる。 フレーム10には、刃物台保持装置たる刃物台保持タレ
ット46がスライド26,36を挟んで主軸台12とは反対側に
おいて取り付けられている。タレット46には第2図に示
されるように複数の櫛歯形刃物台48が取り付けられてお
り、そのうちの一つが移載装置50によって、タレット46
とX軸スライド36との間で移載される。これらタレット
46,X軸スライド36にはそれぞれ第3図および第5図に示
されるように刃物台保持部52,54が設けられており、そ
れら保持部52,54によって櫛歯形刃物台48が保持され
る。以下、刃物台保持タレット46,櫛歯形刃物台48,移載
装置50,刃物台保持部52,54について説明する。 櫛歯形刃物台48は、第3図および第5図に示されるよ
うに基台56に複数(本実施例においては2個)の刃物台
58が並べられて成る。基台56は長手形状を成し、2個の
刃物台58は、基台56の一方の面の長手方向に間隔を隔て
た位置においてそれぞれキー60(第5図参照)により位
置決めされ、ボルト62により固定されている。これら刃
物台58には工具59が取り付けられる。また、この櫛歯形
刃物台48は、その長手方向が上下となる姿勢で加工に用
いられるのであり、基台56の加工時に上側となる端部に
はT字形の係合突部64が設けられる一方、下端部にはあ
り溝と係合する係合突部66が設けられている。係合突部
64には更に、上面に開口するV溝67が設けられている。 また、基台56の刃物台58が取り付けられる側とは反対
側の裏面の上部には、長手方向に直角な方向に延びる係
合溝68が設けられている。この係合溝68は、その上側の
側面が上記裏面から遠ざかるに従って上方に傾斜させら
れたあり溝を成すものである。基台56の裏面にはまた、
第5図に示されるように、長手方向に延び、基台56の裏
面および下面に開口するT溝70およびV溝72が形成され
ている。 刃物台保持タレット46は第3図に示されるように断面
形状が正六角形である短い角柱状を成し、前記フレーム
10に主軸軸線に平行な中心線まわりに回転可能に取り付
けられ、ゼネバ機構73により60度ずつ間欠回転させられ
るようにされている。タレット46は内部が空洞の容器状
を成し、その周壁74の6つに区切られた各外面はタレッ
ト46の回転により6つの異なる位置に移動させられるの
であるが、そのうち、外面が上下方向に延び、後述する
X軸スライド36の刃物台取付面と同一平面上に位置する
位置が刃物台供給位置である。 上記周壁74の各外面にはそれぞれ、前記基台56に設け
られた係合溝68に対応する形状を有し、係合溝68に嵌合
される係合突起76がプレート77を介して取り付けられる
とともに、保持部材78が周壁74を貫通し、タレット回転
中心線に直角な方向に摺動可能かつ回転不能に嵌合され
ている。保持部材78は段付状を成し、周壁74に固定の段
付状のガイド部材80に嵌合され、キー81によってガイド
部材80に対する回転が阻止されている。 また、保持部材78の周壁74から外側に突出した端部は
大径部82とされており、その大径部82には、係合突起76
側に開口し、前記基台56に設けられた係合突部66に対応
する形状を有するとともに、係合突部66に僅かな隙間を
残して嵌合される係合溝84が設けられている。この保持
部材78は、その大径部82が設けられた側とは反対側の端
部に設けられたフランジ部86とガイド部材80との間に配
設された圧縮コイルスプリング88によってタレット内側
に移動する向きに付勢されている。この付勢は、大径部
82がガイド部材80に設けられた肩面90に当接することに
より規制され、保持部材78は大径部82の係合溝84が設け
られた部分がガイド部材80から突出した状態に保たれ
る。 また、タレット46の内部には、シリンダ92によって軸
方向に移動させられる押出ロッド94が配設されている。
押出ロッド94はシリンダ92のピストンロッド96に連結さ
れており、周壁74の刃物台供給位置に位置決めされた部
分に取り付けられた保持部材78と同心となる位置に設け
られている。そして、ピストンロッド96が伸長させら
れ、押出ロッド94が保持部材78を押すことにより、保持
部材78はスプリング88の付勢力に抗してタレット46から
突出する向きに移動させられる。保持部材78は、前記基
台56の係合突部66が係合溝84にちょうど係合し得る位置
まで移動させられるのであり、この位置を突出位置とす
る。また、押出ロッド94が保持部材78から離間する向き
に移動させられれば、保持部材78はスプリング88によっ
てタレット46内に引き込まれる。 櫛歯形刃物台48は、保持部材78が突出位置にあると
き、係合突部66,係合溝68がそれぞれ保持部材78の係合
溝84,係合突起76と嵌合され、その状態において保持部
材78がタレット46内に引き込まれることにより、上記突
部66,溝68と溝84,突起76が係合し、精度良く位置決めさ
れた状態でタレット46に固定される。係合突起76,保持
部材78,圧縮コイルスプリング88等が刃物台保持部52を
構成しているのであり、図示は省略するが周壁74の6つ
に区切られた部分の各々に同様の刃物台保持部52が設け
られ、櫛歯形刃物台48が固定されている。 第1図に示されるように、移載装置50は、シリンダ10
0によって主軸軸線に平行な方向に移動させられるキャ
リッジ102を備えている。前記フレーム10には、主軸軸
線に平行な方向に延びる梁材104が設けられるととも
に、その梁材104には、第4図に示されるように、上記
方向に延びるリニアガイド106およびガイド溝108がタレ
ット46とX軸スライド36とにわたって設けられている。
また、キャリッジ102は、シリンダ100に連結される被駆
動部110と、その被駆動部110の下側に設けられた刃物台
保持部112とを備えており、被駆動部110に設けられた係
合溝114,ガイドローラ116において上記リニアガイド10
6,ガイド溝108にそれぞれ係合させられている。それに
よりキャリッジ102はシリンダ100によって駆動されると
き、X軸スライド36との間で櫛歯形刃物台48の受渡しを
行うスライド側受渡位置と、タレット46との間で櫛歯形
刃物台48の受渡しを行うタレット側受渡位置との間で移
動させられる。なお、これら二つの受渡位置は、それぞ
れ図示しないストッパによって規定されるようになって
いる。 また、刃物台保持部112には、第4図に示されるよう
に、その下端部に前記X軸方向に平行な方向に延びるT
溝120が設けられるとともに、その内部にはピストン122
が液密かつ上下方向に摺動可能に嵌合されている。ピス
トン122の上下両端面からはそれぞれピストンロッド12
4,126が延び出させられており、下側のピストンロッド1
26の下端部は前記V溝67に係合する傾斜面を有する係合
部128とされている。 櫛歯形刃物台48は、ピストンロッド126が保持部112内
に引き込まれた状態で係合突部64がT溝120に嵌合させ
られる。キャリッジ102によるX軸スライド36との間に
おける刃物台48の受渡しは、X軸スライド36が最も上昇
した上昇端位置において行われるのであり、キャリッジ
102は、T溝120が上昇端位置にあるX軸スライド36に保
持された刃物台48の係合突部64と嵌合し得る高さに設け
られている。そして、これらが嵌合した状態からピスト
ンロッド126が下降させられ、係合部128がV溝67に係合
させられるとともに、突部64の大径部がT溝120の肩面
に押し付けられることにより、櫛歯形刃物台48はその厚
さ方向において位置決めされた状態でキャリッジ102に
保持されることとなる。 X軸スライド36に設けられた刃物台保持部54を第5図
に示す。刃物台保持部54は、X軸スライド36に固定のブ
ロック状の本体134を備えており、この本体134のX軸ス
ライド36に固定される側とは反対側の面は、X軸および
Z軸を含む平面に平行、かつ、前記タレット46の刃物台
供給位置にある外周面(正確にはプレート77およびガイ
ド部材80の表面を含む面であり、この面がタレット46の
刃物台取付面である)と同一平面内に位置する刃物台取
付面136とされている。刃物台取付面136には、上下方向
に延び、前記基台56に設けられたV溝72が嵌合される三
角形状の係合突部138が設けられており、本体134内には
ピストン140が液密かつ取付面136に直角な方向に摺動可
能に嵌合されている。このピストン140には、大径の係
合部142を有し、基台56のT溝70と嵌合するT字形のロ
ッド144が固定されている。係合部142は取付面136が突
出させられており、ピストン140の移動に伴って取付面1
36に対して接近・離間させられる。 櫛歯形刃物台48は、係合部142が取付面136から離間し
た位置にある状態で基台56の溝70,72が突部138,ロッド1
44と嵌合され、その状態からロッド144が本体134内に引
き込まれることにより係合部142がT溝70の肩面に係合
してX軸スライド36に固定されることとなる。 以上のように構成された旋削機械において加工は、X
軸スライド36に刃物台保持部54によって固定された櫛歯
形刃物台48により行われる。このとき、キャリッジ102
はX軸スライド36とタレット46との中間の退避位置に移
動させられており、また、タレット46は、6つに区切ら
れた外面のうち、加工に使用されている櫛歯形刃物台48
が取り付けられる面が刃物台供給位置に位置させられて
いる。刃物台48が取り付けられていない空の面が刃物台
供給位置にあって、その面に設けられた保持部材78は突
出位置にあるのである。以下、工具が摩耗した場合の工
具交換について説明する。 工具交換時には、まずX軸スライド36が上昇端位置に
移動させられる。次いで、キャリッジ102がスライド側
受渡位置に移動させられることにより、係合突部64がT
溝120に嵌合される。その状態においてピストン140が移
動させられ、刃物台保持部54による櫛歯形刃物台48の保
持が解かれた後、キャリッジ102のピストンロッド126が
下降させられて係合部128がV溝67に係合させられ、櫛
歯形刃物台48はキャリッジ102に保持される。そして、
X軸スライド36が下降させられることにより、係合突部
138,ロッド144がV溝72,T溝70から離脱させられ、刃物
台48が移動し得る状態となる。 続いてキャリッジ102はタレット側受渡位置に向かっ
て移動させられる。この際、刃物台取付面136とタレッ
ト46の外周の刃物台取付面とは同一平面上にあるため、
櫛歯形刃物台48がタレット46と干渉することはなく、係
合突部66,係合溝68が係合溝84,係合突起76に嵌合され
る。この状態においてキャリッジ102のピストンロッド1
26が保持部112内に引き込まれることにより、キャリッ
ジ102による刃物台48の保持が解かれ、次いで押出ロッ
ド94が保持部材78から離間する向きに移動させられるこ
とにより、保持部材78がスプリング88の付勢力を受けて
タレット46内に引き込まれ、櫛歯形刃物台48はタレット
46に保持される。 続いて、キャリッジ102が退避位置に移動させられた
後、タレット46が60度回転させられ、次に使用される櫛
歯形刃物台48が刃物台供給位置に移動させられる。そし
て、キャリッジ102がタレット側受渡位置に移動させら
れ、T溝120が新たな櫛歯形刃物台48の係合突部64に嵌
合された後、押出ロッド94が保持部材78に向かって移動
させられ、保持部材78による刃物台48の保持が解除され
るのであり、次いでキャリッジ102のピストンロッド126
が下降させられて係合部128がV溝67に係合させられ、
刃物台48はキャリッジ102に保持される。 刃物台48を保持したキャリッジ102はスライド側受渡
位置に移動させられるのであるが、このときX軸スライ
ド36は下降位置にあり、キャリッジ102が受渡位置に到
達し、キャリッジ102による刃物台48の保持が解かれた
後、上昇させられることにより突部138,ロッド144がV
溝72,T溝70にそれぞれ嵌合され、刃物台48はZ軸方向に
おいて位置決めされる。この状態においてロッド144が
本体134内に引き込まれることにより櫛歯形刃物台48は
X軸スライド36に固定されるのであり、その後、キャリ
ッジ102は退避位置に移動させられ、加工が開始され
る。 このように本実施例の旋削機械において、加工は櫛歯
形刃物台48に保持された工具59により行われるのである
が、X軸スライド36には刃物台48は一つ載せられるのみ
であるため、スライド36に掛かる負荷が小さくて済み、
スライド26,36を高速かつ正確に移動させることがで
き、加工精度ならびにスライド26,36の寿命が向上する
効果が得られる。 また、本実施例の旋削機械においては、タレット46の
刃物台48が取り付けられる面と、X軸スライド36に設け
られた刃物台保持部54の刃物台取付面136とが同一平面
内に位置するようにされており、キャリッジ102をタレ
ット46とX軸スライド38との間で主軸軸線に平行な一直
線状に往復移動させることにより刃物台48を移載するこ
とができるため、交換に要する時間が短くて済む。 さらに、タレット46は主軸軸線に平行な軸線まわりに
回転可能とされているため、水平方向の配設スペースが
小さくて済み、旋削機械をコンパクトに構成することが
できる。 しかし、タレット46は、垂直軸線まわりに回転させる
ようにすることもできる。この場合、刃物台48は基台56
の側面においてタレットの複数に区切られた外面にそれ
ぞれ取り付け、外面の各々が位置させられる複数の位置
のうち、外面が主軸軸線に直角となり、かつ、X軸スラ
イド36に近い状態となる位置を刃物台供給位置とするこ
ととなる。 また、タレットは主軸軸線に平行な軸線あるいは垂直
軸線に限らず、旋削機械の設計の都合等により他の軸線
まわりに回転するように設けるようにしてもよい。 さらに、上記実施例においてはタレット46の断面形状
が正六角形とされていたが、その他の正多角形あるいは
多角形としてもよい。 また、刃物台保持装置は、タレットに限らず、複数の
刃物台保持部を備えて櫛歯形刃物台を複数保持し得るも
のであれば採用が可能である。 さらにまた、刃物台保持部は、花弁形の係合部材を有
するものとしてもよい。櫛歯形刃物台の基台に花弁形部
材に対応する形状の係合凹部を設け、両者をその位相が
一致する状態で嵌合させた後、花弁形部材を一定角度回
転させるとともに移動させて基台に係合させるのであ
る。 その他、いちいち例示することはしないが、当業者の
知識に基づいて種々の変形,改良を施した態様で本発明
を実施することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例である旋削機械の外観を示す
正面図であり、第2図は側面図である。第3図は上記旋
削機械の刃物台保持タレットを示す正面図(一部断面)
である。第4図は上記旋削機械の移載装置を示す正面図
(一部断面)であり、第5図はX軸スライドに設けられ
た刃物台保持部を示す平面図(一部断面)である。 10:フレーム、12:主軸台 26:Z軸スライド、36:X軸スライド 46:刃物台保持タレット、48:櫛歯形刃物台 50:移載装置 52,54:刃物台保持部 56:基台、58:刃物台 59:工具、78:保持部材 88:圧縮コイルスプリング、92:シリンダ 94:押出ロッド、100:シリンダ 102:キャリッジ、122:ピストン 136:刃物台取付面、140:ピストン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 潔 前橋市表町1−9−2 カーサブライト N401 (72)発明者 小林 英樹 埼玉県羽生市南5丁目8―8 (56)参考文献 特開 昭60−108242(JP,A) 特開 昭51−56077(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23B 3/00 B23Q 3/155 B23B 25/00

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.フレームと、 そのフレームに支持され、ワークを保持して回転する主
    軸と、 前記フレームに支持され、複数の刃物台保持部を備え、
    各刃物台保持部の刃物台取付面において、複数の刃物台
    が基台上に並べられて成る櫛歯形刃物台を一つずつ保持
    するとともに、複数の刃物台保持部の各々を、それら刃
    物台保持部の前記刃物台取付面が前記主軸の軸線と平行
    となる刃物台供給位置に択一的に位置決めする刃物台保
    持装置と、 その刃物台保持装置の前記刃物台供給位置に位置決めさ
    れている刃物台保持部の刃物台取付面と同一平面上に位
    置する刃物台取付面において前記櫛歯形刃物台を一つ保
    持する刃物台保持部を一つ備え、前記主軸の軸線に平行
    な方向と直角な方向とに移動するスライドと、 そのスライドと前記刃物台保持装置との間で前記櫛歯形
    刃物台を自動で移載する移載装置と を含み、かつ、 前記櫛歯形刃物台の基台が、前記複数の刃物台の並び方
    向である横方向の寸法がそれら刃物台の各々から刃物が
    延び出す方向である縦方向の寸法より大きい横長の形状
    を有し、前記スライドの刃物台取付面および前記刃物台
    保持装置の刃物台供給位置にある刃物台保持部の刃物台
    取付面が、各櫛歯形刃物台をそれらの縦方向が前記主軸
    の軸線に平行で横方向が主軸の軸線に直角となる姿勢で
    保持するものであり、かつ、前記移載装置が、櫛歯形刃
    物台をその櫛歯形刃物台の縦方向に移動させて移載を行
    うものであることを特徴とする自動工具交換が可能な旋
    削機械。 2.前記移載装置が、前記櫛歯形刃物台を保持して前記
    主軸の軸線に平行な方向に移動し、前記刃物台保持装置
    の前記刃物台供給位置にある刃物台保持部に対応する刃
    物台保持装置側受渡位置と、前記スライドの刃物台保持
    部に対応するスライド側受渡位置との間で櫛歯形刃物台
    を搬送するキャリッジであり、かつ、前記スライドの刃
    物台保持部と櫛歯形刃物台とが、櫛歯形刃物台の横方向
    に平行に延び、互いに嵌合することにより櫛歯形刃物台
    の刃物台保持部に対する位置決めを行う係合突部と係合
    溝とのそれぞれ一方を有し、前記キャリッジが前記スラ
    イド側受渡位置にある状態で前記スライドが前記主軸の
    軸線と直交する方向に移動することにより、櫛歯形刃物
    台のスライドが刃物台保持部に対する着脱が行われるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第1項に記載の旋削機
    械。 3.前記刃物台保持装置が外周に複数の刃物台保持部を
    有して前記主軸の軸線に平行な水平軸線のまわりに回転
    するタレットを備えたものであり、前記スライドの刃物
    台保持部と前記刃物台保持装置の刃物台供給位置にある
    刃物台保持部との両方の刃物台取付面が位置する前記同
    一平面が垂直面であり、前記移載装置が、それら両方の
    刃物台取付面の上方空間に配置されていることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項または第2項に記載の旋削機
    械。
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