JP2745204B2 - 輸送方法及び輸送設備 - Google Patents

輸送方法及び輸送設備

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JP2745204B2 JP6291666A JP29166694A JP2745204B2 JP 2745204 B2 JP2745204 B2 JP 2745204B2 JP 6291666 A JP6291666 A JP 6291666A JP 29166694 A JP29166694 A JP 29166694A JP 2745204 B2 JP2745204 B2 JP 2745204B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、旅客や貨物をJR等の
一般の鉄道を利用して目的地の近傍まで輸送し、次に一
般の鉄道とは異なった規格のレール、即ち線路を利用し
てキャンプ場や旅館等の最終目的地まで乗り換え無しに
効率的かつ安全に輸送する輸送方法及び輸送設備に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鉄道を利用して旅行する場合は、
最寄りの駅から目的地向けの鉄道に乗車し、目的地の駅
で下りてからバス、タクシーを利用するか或いは徒歩で
旅館等に向かっていた。旅行が短期滞在で荷物が少ない
場合は身軽に移動できるが、旅行目的がスキーであった
り、年配者や子供連れの観光旅行の場合は荷物が多く、
また旅行シーズンに集中する傾向があるので混雑がひど
く、帰宅時には疲れ果ててしまうのが実情である。ま
た、近年は自動車旅行が一般的になっているが、スキー
場や観光地での駐車場難、冬季においてはスリップ事故
の多発、チェーンの脱着など面倒なことが多く、また排
気ガスによる環境破壊も問題になっている。特にオート
キャンプ場のように自然環境の中に自動車を乗り入れる
ことが多いと、排気ガスによる自然への悪影響が大き
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、旅行客を受け入
れる側であるスキー場を例に述べると、鉄道利用者につ
いてはガイドや送迎バス等が必要であり、多数のマイカ
ー客については駐車場を設ける必要がある。しかし、ス
キー客は冬季間に集中する客であり、言わば一時的に集
中する客に対し広大な駐車場等の設備投資を行い、夏期
に遊休設備としておくことはできない。そこで観光地で
は、通年で観光客を誘致する対策を採るようになってい
る。
【0004】このような観光開発が行われたとしても、
従来の輸送体系を利用するのであれば、観光客及び観光
地のいずれについても従来同様の問題点が発生する。特
にマイカー客が増えた場合、地域の交通量が増大して交
通渋滞になり、地域住民の生活にも悪影響が生じるし、
環境破壊の問題が増大する。また、各旅館やゲレンデの
近くに駐車場を増設するのが困難であることから、これ
らから離れた場所に駐車場を設けることが考えられる
が、遠方の駐車場から旅館やゲレンデに徒歩で向かうよ
うな輸送体系では非常に不便であり、観光客の不評を買
ってしまう。しかし、前記問題を一挙に解消する輸送方
法は開発されておらず、新規な輸送方法及び輸送設備の
開発が望まれていた。本発明の目的は、旅客等を効率的
かつ安全に輸送できるうえに、観光地等の地域における
交通渋滞や環境汚染を未然に防止できる輸送方法及び輸
送設備を提供することにある。
【0005】本発明に関する前記目的は、下記(1)
(2)に記載する輸送方法及び該輸送方法を実施する輸
送設備により達成することができる。 (1)市街地と郊外とを結ぶ2条のレールからなる第1
の線路上を走行する台車上に、該台車上で台車の走行方
向と同一方向に走行可能であり前記第1の線路とは異な
った規格の磁石ベルト式輸送装置を構成する第2の線路
上を走行する客車を積載して、該客車を市街地から郊外
に輸送した後、郊外の所望駅において前記台車上の第2
の線路と郊外に設置された第2の線路とを直接接続した
上で前記台車上から第2の線路上に直接転車して郊外の
最終目的地まで輸送することを特徴とする輸送方法。 (2)市街地と郊外を結ぶ2条のレールからなる第1の
線路上で台車を走行させる第1の輸送体系と、前記台車
上に載せて輸送した客車を、前記第1の輸送系の第1の
線路とは異なった規格の磁石ベルト式輸送装置を構成す
第2の線路上で走行させて最終目的地まで輸送する第
2の輸送体系とを、所望駅にて前記第1の線路と前記第
2の線路のそれぞれの走行方向を同一に連接し、前記台
車上に前記第2の線路と同じ規格の線路を前記第2の線
路と同一直線上に直接接続可能に設けたことを特徴とす
る輸送設備。
【0006】
【作用】本発明に係る輸送方法及び輸送設備によれば、
例えばJR等の一般鉄道により第1の輸送体系を構成
し、この第1の輸送体系を走行する台車上にモノレール
式等の第2の輸送体系を走行する客車を積載して所望
駅、例えば観光地の駅まで輸送する。前記台車上に前記
第1の輸送体系を構成する第1の線路とは異なった規格
第2の線路、例えば第2の輸送体系を構成するモノレ
ール等の第2の線路が設けられ、この線路上を走行する
ようにして客車が積載されている。そして、所望駅であ
る観光地の駅等まで客車を輸送した後、台車上の線路と
第2の輸送体系を構成する第2の線路とを連接し、前記
台車上に積載した客車を前記台車上から前記第2の輸送
体系にそのまま転車し、キャンプ場、旅館、スキー場等
の最終目的地まで輸送するものである。従って、客車
に乗っている旅客は、所望駅において第2の輸送体系
走行する車両に乗り換える必要はなく、そのまま最終目
的地であるキャンプ場、旅館、スキー場まで輸送される
ので、安全かつ効率的に旅客輸送が行われる。また、マ
イカーによる観光地への乗り入れを削減することがで
き、交通渋滞や環境破壊を防止することができる。
【0007】以下、図1〜図14を参照して本発明を適
用した輸送方法及び輸送設備の一実施例を説明する。な
お、図1は輸送方法及び輸送設備の一輸送体系1を示す
図、図2は他の輸送体系21を示す図であり、図3以下
の各図は輸送設備の構成例を示すものである。実施例の
説明にあたっては、先ず輸送体系と輸送方法について説
明し、次に輸送設備について説明する。輸送体系1は
街地内に設けられたJR等の鉄道駅3や市街地と郊外と
を結ぶ2条のレールからなる一般の規格で作られた第1
の線路5、更に郊外の或る観光圏に作られたターミナル
ステーション7や前記第1の線路5とは異なった規格、
例えばモノレールで作られた第2の線路9等により構成
されている。鉄道駅3としては東京駅や上野駅、或いは
新宿駅等のいずれであってもよく、関西の例えば大阪駅
であってもよい。また、ターミナルステーション7は、
前記第1の線路5と第2の線路9との接続地のある観光
地の近傍や温泉郷の近傍等に設けられる。なお、市街地
にある鉄道駅3から郊外にあるターミナルステーション
7に至る前記第1の線路5を使用する輸送体系が本発明
でいう第1の輸送体系に相当し、ターミナルステーショ
ン7から目的地までの経路に設けられた前記第2の線路
9を使用する輸送体系が第2の輸送体系に相当する。
【0008】図1に示す輸送体系1にあっては、ターミ
ナルステーション7から例えばスキーロッジ11、温泉
宿13、登山用の山小屋15、主として夏期に使用され
るテニスコート場17、湖畔に設けたリゾート村19等
に向けて第2の線路9が敷設されている。なお、テニス
コート場17の近傍において第2の線路9が多数に分岐
された状態で図示されているが、分岐線路9aは後述す
る客車Aを宿泊設備として利用するための駐車場となる
ものであり、必要に応じてスキーロッジ11や山小屋1
5等の近傍に敷設することができる。なお、客車Aや後
述する駆動客車A1が、本発明でいう客車に相当する。
【0009】図1に示す輸送体系1は、第2の線路9
オープンループに構成されているが、図2に示す輸送体
系21のようにクローズドループに構成してもよい。即
ち、第2の線路9はスキー場を接続するように敷設さ
れ、各リフト23a,23b,23cの乗り場でスキー
客が昇降し得るように駅25a,25b,25cが設け
られる。更に、第2の線路9は例えば登山用ゴンドラの
昇降客を運ぶための駅27、例えば温泉プールの昇降客
を運ぶための駅29、例えば役場や公会堂等に用のある
客を昇降させるための駅31、観光バス等で来た客を昇
降させるためバスターミナル33に隣接して設けられた
駅35、マイカー用の駐車場37a,37bに隣接して
設けられた駅39a,39bを接続するように敷設され
ている。なお、第1の線路5は客車Aの操車場41に接
続されるようになっている。
【0010】前記輸送体系1,21においては、鉄道駅
3からの旅客を乗り換え無しでスキーロッジ11等に輸
送することができる。また、第1の輸送体系1にあって
は、ターミナルステーシヨン7に隣接して駐車場を設け
ることにより、観光地内へのマイカー乗り入れを規制す
ることができ、第2の輸送体系21にあってはバスター
ミナル33や駐車場37a,37bが設けられているの
で、環状に敷設された線路9内へのマイカー乗り入れを
規制することができる。従って、交通渋滞や環境破壊を
低減することができるのであるが、このような輸送を実
施する輸送設備を以下に説明する。
【0011】次に、図3以下の各図を参照して輸送設備
の構成について説明する。前記輸送体系1,21にあっ
ては、旅客が乗車した客車Aを一般鉄道の第1の線路5
を利用してターミナルステーション7や操車場41に輸
送した後、モノレールである第2の線路9を利用して客
車A単位で目的地に輸送するものである。このため、一
般鉄道の第1の線路5を利用する第1の輸送体系の区間
にあっては客車Aをそのまま走行させることはできず、
図3に示すような台車43を利用してターミナルステー
ション7や操車場41まで輸送し、次に現地の第2の輸
送体系の第2の線路9上に転車するようになっている。
即ち、客車Aは一般鉄道の客車等に比較して小型に構成
され、一般鉄道の第1の線路5上を走行可能な台車43
上に固定される。台車43としては、例えばコンテナ用
台車を改造して利用することができる。台車43は所望
台数が連結された状態で駆動車両により駆動され、ター
ミナルステーション7や操車場41まで運ばれる。台車
43上には第2の線路9と同一規格の線路9bが固定さ
れ、この線路9bを跨がるようにして例えば2台の客車
Aが固定される。なお、図3は台車43の基本的構成を
図示したものであり、実際には固定具や客車Aへの昇降
客の安全を図るためのガイド手段等が設けられている。
【0012】ターミナルステーション7や操車場41に
は、第1の線路5の終端に台車43とほぼ同一高さのプ
ラットフォーム45が構築され、その上部に図3の左方
に示すように台車41上に設けた線路9bに連接するよ
うに第2の線路9が敷設されている。従って、図3に示
す状態から台車43が更に左方に駆動され、プラットフ
ォーム45に接触するようになった段階では、第2の線
路9,9bが実質的に連接状態になり、一本のレールと
見なし得るようになる。この段階で客車Aを駆動する
と、線路9b上から、言い換えれば台車43上からプラ
ットフォーム45上の第2の線路9に転車する。第2の
線路9は輸送体系1,21で説明したように目的地別、
或いは環状に敷設されているのであるから、一般鉄道の
駅3からの旅客を乗せたまま、目的地まで輸送すること
ができる。この際、客車Aは図4に示すように多数が連
結されることもあれば、目的地に向かう旅客の数によっ
て1台の客車Aが目的地まで輸送されることもある。
【0013】次に、図5〜図9を参照して第2の線路9
の構成について説明する。本実施例における第2の線路
は、各図に示すように高架式に構成されているので、
一般道路に交通渋滞の一因となる踏切を設ける必要がな
い。即ち、地形等を勘案して所望間隔で柱47が建てら
れ、各柱47に懸けるようにして台部49が設けられ、
その上部に第2の線路9が敷設される。そして、第2の
線路9に跨がるようにして客車Aが走行するのである
が、第2の線路9が平坦である場合や或る目的地に複数
の客車Aを同時に輸送する場合は、図4に示すように1
台の駆動客車A1で複数の客車Aを牽引する。また、勾
配のある場合や途中で目的地別に分離する場合は、図5
に示すように駆動客車A1と客車Aとを交互に連結す
る。図5の連結状態と輸送体系1とを関連させて説明す
れば、最初の駆動客車A1と次の客車Aとが第2の線路
の途中でスキーロッジ11に分離され、次の駆動客車
A1と客車Aとが温泉宿13に分離される。このよう
に、駆動客車A1と客車Aとの連結は、目的地に向かう
旅客数等により適宜に決定されるものである。
【0014】なお、前記輸送体系1,21は平坦地だけ
でなく山間部にも設けられる。図5及び図6に示すよう
な平坦地においても、図7に示すように傾斜地において
も、地中にパイル50等を打ち込み、その上部に設けた
基台51に前記柱47を固定する等、倒壊を防止し得る
頑丈な構造になっている。第2の線路9の敷設は単線に
限定されず、図8及び図9に示すように複線に構成して
もよい。例えば図1に示した輸送体系にあっては、ター
ミナルステーション7に2本の第2の線路9が接続され
ているが、このような位置は1の高架の上に複数の第2
の線路9が敷設される。また、往路用と復路用に第2の
線路9を複線で設けてもよい。第2の線路9を単線にす
るか複線にするかは、客車Aの輸送量や地形を勘案して
適宜決定されるものである。
【0015】次に、図4及び図10〜図13を参照して
客車Aの構造及び駆動原理を説明する。客車Aは符号A
1を付した駆動客車と駆動機構を設けていないものとが
ある。駆動客車A1は、磁石ベルト駆動方式と呼ばれる
駆動方式を採用している。第2の線路9は磁性体である
鉄箱桁(角形鋼管)により構成され、その下部の両側に
剛体トロリー61が設けられている。駆動客車A1の下
部には、第2の線路9の両側面に接触するように磁石ベ
ルト63が設けられ、その下部に案内ローラ65が設け
られている。また、駆動客車A1の下部には、第2の線
路9の上部に形成された平坦面上を回転する支持タイヤ
67が設けられ、駆動客車A1を支えながら第2の線路
上を走行できるようになっている。
【0016】駆動客車A1の駆動について説明すると、
図12に模式的に図示したように磁石ベルト63はエン
ドレスに構成され、撓み変形可能なベルト材に板状の永
久磁石63aを連続的に固定した構造である。磁石ベル
ト63は、駆動輪69と支持輪71とに掛けまわされ、
駆動輪69を回転駆動することにより、例えば矢印X方
向に回転するようになっている。磁石ベルト63を矢印
X方向に回転させると、磁石63aが第2の線路9に磁
気的に吸着し次いで離間するので、駆動輪69の回転駆
動に伴って駆動客車A1全体を矢印Y方向に走行させる
力が発生する。駆動客車A1は回転自在な支持タイヤ6
7により支持されているので、駆動輪69の回転駆動に
より矢印Y方向に走行する。なお、駆動輪69は、駆動
客車A1の下部に設けた支持枠73に固定した一対のモ
ータ75により回転駆動される。
【0017】以上の駆動客車A1の駆動原理について説
明したが、この種の輸送システムは当業者間に磁石ベル
ト輸送システム(BTM)として知られているものであ
り、次のような特徴を有している。車両の駆動は磁石6
3aの磁気摩擦力により行われるので、磁気が強ければ
大きな牽引力、即ち駆動力が得られ、急勾配でも容易に
上ることができ、本実施例のような山間地の多い観光地
の交通手段として好適である。例えば、鉄車輪方式の鉄
道における最大勾配は、信越本線の碓氷峠の67/10
00であるが、本実施例のようにBTMを利用した場合
は、200/1000でも300/1000でも上るこ
とができ、一般に山間地に多い温泉地等の旅客輸送に好
適である。
【0018】また、駆動輪69と支持輪71との間隔は
例えば1m程度でよいので、実用最小曲線半径を10m
程度にすることができ、例えば谷間や山裾を縫うように
第2の線路9を敷設することができる。従って、第2の
線路9を敷設する際の設計自由度が向上し、車窓の風景
を楽しむような路線を設定することができる。更に、
2の線路9の表面に水や油が付着しても磁気摩擦力が大
幅に減衰することはなく、山間部などの気候変化の激し
い地域においても安全な輸送体系を構築することができ
る。
【0019】なお、駆動客車A1及び付随車とも言える
客車Aの内部構造は、図13に示すように椅子席でもよ
いが、駐車して宿泊設備として利用することもあるの
で、ベッドや炊事設備を設けてもよい。要は、快適な旅
行ができるように、旅行目的に合わせた設備が設けられ
る。
【0020】ところで、輸送体系1において分岐線路9
aが宿泊設備として利用されることを説明したが、以下
に図14を参照して宿泊設備の一例を説明する。分岐線
路9aの先端に対応する位置に、木製等のプラットフォ
ーム101が設けられ、駆動客車A1は旅客がプラット
フォーム101に昇降し得る位置に停車する。この後、
危険防止のため第2の線路9と分岐線路9aとの分岐位
置において、剛体トロリー61への通電を遮断する。
【0021】駆動客車A1は宿泊設備として利用される
のであるから、快適な生活を行うために電源や上下水が
必要になる。そこで、駆動客車A1の側面に電線接続端
子103や上水道を供給するための給水口105、更に
下水用の排水口107等を設けておき、駆動客車A1が
停止した後に電線接続端子103に給電線109を接続
し、給水口105には給水パイプ111を、排水口10
7には排水パイプ113を接続する。この結果、駆動客
車A1は日常生活可能な宿泊設備になり、旅客は環境を
破壊することなくプライベートを守りながらリゾート生
活を楽しむことができる。
【0022】滞在が終わりリゾート地を離れる場合は、
給電線109や給水パイプ111、更に排水パイプ11
3は取り外され、剛性トロリー61に通電して、図14
の場合は右方の分岐点に向けて駆動され、往路とは逆の
コースを辿って帰路につく。従って、リゾート地での生
活は、一般の旅館のように宴会の騒音に悩まされる等の
ことがまったく無く、個性に徹した快適なものになる。
なお、給水に関しては、別の車両を水タンク車として定
期的に巡回させ、給水するように構成してもよい。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る輸
送方法及び輸送設備は、一般鉄道により第1の輸送体系
を構成し、この第1の輸送体系を走行する台車上にモノ
レール等の第2の輸送体系を走行する客車を積載して所
望駅、例えば観光地の駅まで輸送した後、前記台車上に
設けた線路と第2の輸送体系を構成するモノレール等の
第2の線路とを連接し、前記台車上に積載した客車を前
記台車上から前記第2の輸送体系にそのまま転車し、キ
ャンプ場、旅館、スキー場等の最終目的地まで輸送する
ものである。従って、台車に積載された客車に乗ってい
る旅客は、客車に乗ったまま乗り換え無しに目的地であ
るキャンプ場、旅館、スキー場等、直接に、かつ安全に
到着する。また、第2の輸送体系に連絡するように駐車
場やバスターミナルを設けることにより、第2の輸送体
内に自動車を乗り入れる必要がなく、交通渋滞や自然
破壊を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である輸送体系の一例を示す体
系図である。
【図2】輸送体系の他の例を示す体系図である。
【図3】第1の輸送体系と第2の輸送体系の接続を示す
斜視図である。
【図4】車両の連結と内部構造の一部を示す斜視図であ
る。
【図5】第2の輸送体系の一例を示す側面図である。
【図6】平坦地における第2の輸送体系の構成を示す説
明図である。
【図7】山間地における第2の輸送体系の構成を示す説
明図である。
【図8】平坦地における他の構成例を示す説明図であ
る。
【図9】山間地における他の構成例を示す説明図であ
る。
【図10】車両の構成を示す正面図である。
【図11】車両の駆動原理を示す模式的構成図である。
【図12】車両の構成を示す要部の平面図である。
【図13】車両の構成を示す要部の側面図である。
【図14】宿泊設備の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1、21 輸送体系 3 駅5 第1の線路 9 第2の線路 7 ターミナルステーション 11 スキーロッジ 33 バスターミナル 37a、37b 駐車場 41 操車場 45 プラットフォーム 63 磁気ベルト 63a 永久磁石 65 案内ローラ 67 支持タイヤ 69 駆動輪 71 支持輪 73 支持枠 75 モータ A1、A 車両 X 磁気ベルトの走行方向 Y 車両の走行方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B61J 1/10 B61J 1/10 Z (72)発明者 石合 嘉紀 東京都中央区日本橋3−12−2 神鋼電 機株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−137670(JP,U) 特公 昭63−24855(JP,B2) 実公 昭56−42284(JP,Y2)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 市街地と郊外とを結ぶ2条のレールから
    なる第1の線路(5)上を走行する台車(43)上に、
    該台車上で台車の走行方向と同一方向に走行可能であり
    前記第1の線路(5)とは異なった規格の磁石ベルト式
    輸送装置を構成する第2の線路(9)上を走行する客車
    (A)を積載して、該客車(A)を市街地から郊外に輸
    送した後、郊外の所望駅(7)において前記台車上の第
    2の線路(9)と郊外に設置された第2の線路(9)と
    を直接接続した上で前記台車上から第2の線路(9)上
    に直接転車して郊外の最終目的地まで輸送することを特
    徴とする輸送方法。
  2. 【請求項2】 市街地と郊外を結ぶ2条のレールからな
    第1の線路(5)上で台車(43)を走行させる第1
    の輸送体系と、 前記台車(43)上に載せて輸送した客車(A)を、前
    記第1の輸送系の第1の線路(5)とは異なった規格の
    磁石ベルト式輸送装置を構成する第2の線路(9)上で
    走行させて最終目的地まで輸送する第2の輸送体系と
    を、 所望駅(7)にて前記第1の線路(5)と前記第2の線
    路(9)のそれぞれの走行方向を同一に連接し、 前記台車(43)上に前記第2の線路(9)と同じ規格
    の線路(9b)を前記第2の線路(9)と同一直線上に
    直接接続可能に設けたことを特徴とする輸送設備。
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