JP2743277B2 - ファクシミリ装置の伝送制御方式 - Google Patents

ファクシミリ装置の伝送制御方式

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JP2743277B2
JP2743277B2 JP1007732A JP773289A JP2743277B2 JP 2743277 B2 JP2743277 B2 JP 2743277B2 JP 1007732 A JP1007732 A JP 1007732A JP 773289 A JP773289 A JP 773289A JP 2743277 B2 JP2743277 B2 JP 2743277B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、エラーコレクションモード機能を備えたフ
ァクシミリ装置の伝送制御方式に関する。
[従来の技術] ファクシミリ装置で画情報を伝送するとき、回線状態
が悪い場合など、受信装置で受信した画情報に伝送誤り
が生じていると、受信装置では正確な画情報を再現する
ことができない。
そこで、従来から、各メーカで独自の誤り訂正機能を
備えたファクシミリ装置が実現されており、かかるファ
クシミリ装置を利用すると、誤りのない画情報伝送を実
現することができる。
しかしながら、このようなメーカ独自の方式では、メ
ーカが相違する機種間での互換性がないため、誤り訂正
機能を適用することができない。
そのために、CCITT(国際電信電話諮問委員会)にお
いて、かかる事態を解消するためにエラーコレクション
モード(誤り訂正モード)の標準的な方式が、グループ
3ファクシミリ装置の機能を定めた勧告T.30の追補(An
nex A)という形式で提案されている。
この勧告では、符号化圧縮後の画情報をその先頭から
256バイト(オクテット;1バイト(1=オクテット)=
8ビット)あるいは64バイト毎のフレームサイズに分割
し、その1フレーム分の画情報を、第10図(a)に示す
ように、HDLC(ハイレベル・データ・リンク制御)手順
の形式のフレームFLMに整形した状態で伝送する。
ここで、このフレームFLMは、所定のビットパターン
からなる(先頭)フラグシーケンスF、所定のビットパ
ターン(グローバルアドレス)からなるアドレスフィー
ルドA、ファクシミリ装置に固有なビットパターンから
なる制御フィールドC、情報フィールドI、誤り検出の
ためのフレームチェックシーケンスFCS、および(後
尾)フラグFを順次並べて形成される。
また、情報フィールドIは、ファクシミリ伝送手順信
号が配置されるファクシミリ制御フィールドFCFと、そ
のファクシミリ伝送手順信号に付加される各種の情報が
配置されるファクシミリ情報フィールドFIFからなる。
この場合、ファクシミリ制御フィールドFCFには、フ
ァクシミリ伝送手順信号のファクシミリ符号化データFC
Dが配置され、ファクシミリ情報フィールドFIFには、フ
レームの順序をあらわすフレーム番号FNoと、1フレー
ムサイズFSZの符号化されたフレームデータFDcが配置さ
れる。
また、フレーム番号FNoが8ビットの2進数からなる
ため、連番として0〜255までしか取れないので、連続
する256個のフレームを1ブロックに設定し、そのブロ
ック受信側より再送要求するようにしている。また、1
ページ分の画情報を1つのブロックで伝送できなかった
場合には、その残りの部分を次のブロックに設定して伝
送する。
受信側は、再送要求時には、同図(b)に示すよう
な、ファクシミリ伝送手順信号PPR(部分ページ要求信
号)のフレームを送信側に応答する。なお、ファクシミ
リ伝送手順信号は、必要なパラメータを含めた状態で、
この部分ページ要求信号PPRと同様なフレーム形式でや
りとりされるが、以下の記述においては、単に信号PPR
と記載する。
この信号PPRは、そのファクシミリ制御フィールドFCF
に、信号PPRであることをあらわすビットパターン(PP
R)が配置され、ファクシミリ情報フィールドFIFに256
ビットのエラーマップデータEMPが配置されてなる。
このエラーマップデータEMpは、伝送された1ブロッ
ク分のフレームデータのうち、伝送誤りを生じていなか
ったフレームにはデータ「0」を、伝送誤りを生じてい
たフレームにはデータ「1」をそれぞれ、フレーム順に
配置してなる。
この信号PPRを受信すると、送信側は、エラーマップ
データEMpでデータ「1」がセットされているフレーム
のフレームデータのみを再度受信側に送信する。
この再送要求を、全てのフレームの伝送誤りが解消さ
れるまで繰り返し行うことで、受信側で誤りのない受信
画像を記録出力することができる。
ところで、同一ブロックに対する再送要求が多数繰り
返されると、伝送時間が非常に長くなるので、再送要求
が一定数繰り返された時点で、伝送速度を1段階低下さ
せるようにしており、勧告に示されている標準の方法を
第11図に示す。
すなわち、画情報伝送を行なうフェーズCを開始する
と、まず、1ブロック分の画情報を伝送し(処理10
1)、画情報伝送後の動作を指示するための信号PPS・Q
(QはMPS,EOM,EOP,PRI−Q)を送出した(処理102)の
ちに、受信側からのレスポンスを受信する(処理10
3)。
このレスポンス受信で受信した伝送手順信号が信号PP
Rであるかどうかを調べ(判断104)、判断104の結果がY
ESになるときには、それがm回目に受信した信号PPRで
あるかどうかを調べる(判断105)。
判断105の結果がNOになるときには、信号PPRで通知さ
れた伝送誤りフレームからなる再送画情報を形成し(処
理106)、処理101に戻って、その再送画情報を伝送す
る。
判断105の結果がYESになるときには、同一ブロックの
再送回数が規定回数に達したので、伝送速度を1段階低
下することを通知する信号CTCを送出し(処理107)、受
信側が準備が完了して信号CTRを応答することを待つ
(処理108)。
信号CTRを受信すると、画情報伝送速度を1段階低下
させ、処理106に進んで再送画情報を形成し、その画情
報を伝送する。
また、判断104の結果がNOの場合には、そのときに受
信した伝送手順信号の内容に対応した処理に移行し(処
理109)、フェーズCを終了する。
このようにして、同一ブロックの再送回数が(m−
1)回になると、次の再送時に画情報伝送速度を1段階
低下するようにしている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、このような標準方法では、伝送誤りの
発生情況にかかわらずに、常に、同一ブロックの再送回
数を監視して伝送速度の低下を制御しているため、伝送
路の状況が劣悪で伝送誤りが頻発しており、規定回数だ
け再送を行なっても伝送誤りを解消できないような場
合、伝送時間がかかるという不都合を生じていた。
本発明は、かかる従来技術の課題を解決するためにな
されたものであり、エラーコレクションモード使用時の
伝送時間を短縮できるファクシミリ装置の伝送方式を提
供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 本発明は、この目的を達成するために、受信側より通
知された伝送誤りフレーム数と送信フレーム数に基づい
て再送時の伝送誤り発生の期待値、あるいは、シフトダ
ウンしないで画情報を再送したときに要するシフトダウ
ン前伝送時間とシフトダウンしたときに要するシフトダ
ウン後伝送時間を算出し、その期待値、あるいは、シフ
トダウン前伝送時間とシフトダウン後伝送時間の大小関
係に基づいて伝送速度の低下を制御するようにしたもの
である。
[作用] したがって、伝送路の状況に応じたシフトダウン制御
が行われるので、エラーコレクションモード時の伝送時
間を短縮することができる。
[実施例] 以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施例を詳
細に説明する。
第1図は、本発明の一実施例にかかるファクシミリ装
置を示している。
同図において、CPU(中央制御装置)1は、このファ
クシミリ装置全体の制御処理、および、ファクシミリ伝
送制御手順処理を行なうためのものであり、その制御プ
ログラムはROM(リード・オンリ・メモリ)2に記憶さ
れ、ワークエリアおよび伝送バッファはRAM(ランダム
・アクセス・メモリ)3に形成される。なお、伝送バッ
ファの容量は、最大256バイトのフレームを1ブロック
分記憶できるように、少なくとも64Kバイト(K=102
4)の記憶容量が確保される。
スキャナ4は送信原稿を所定の解像度で読み取るため
のものであり、プロッタ5は受信画像を所定の解像度で
記録出力するためのものである。
操作表示部6はこのファクシミリ装置を操作するため
のものであり、パラメータメモリ7はこのファクシミリ
装置に固有に設定されている短縮ダイアル情報等の種々
のパラメータを記憶するためのものであり、不揮発性記
憶装置からなる。
符号化復号化部8は送信画信号を符号化圧縮するとと
もに、受信画情報を元の画信号に復号化するものであ
り、モデム9はアナログ回線網である公衆電話回線網等
を伝送回線として用いることができるようにデジタルデ
ータを変復調するものであり、網制御装置10はファクシ
ミリ装置を公衆電話回線網に接続するためのものであ
る。なお、この網制御装置10は自動発着信機能を備えて
いる。
また、CPU1、ROM2、RAM3、スキャナ4、プロッタ5、
操作表示部6、パラメータメモリ7、符号化復号化部
8、モデム9、および、網制御装置10は、システムバス
11を介して相互にデータをやりとりしている。
以上の構成で、このファクシミリ装置は、エラーコレ
クションモードで画情報伝送を行なうことができ、この
エラーコレクションモードを用いて画情報を送信すると
き、CPU1は、画情報伝送のフェーズCで、第2図に示す
処理を実行する。
画情報伝送を行なうフェーズCを開始すると、まず、
1ブロック分の画情報を伝送し(処理201)、画情報伝
送後の動作を指示するための信号PPS・Q(QはMPS,EO
M,EOP,PRI−Q)を送出した(処理202)のちに、受信側
からのレスポンスを受信する(処理203)。
このレスポンス受信で受信した伝送手順信号が信号PP
Rであるかどうかを調べ(判断204)、判断204の結果がY
ESになるときには、次の再送時における伝送誤りの期待
値(n2/N)が、1以上になるかどうかを判定する(判断
205)。
ここで、nは信号PPRで通知された伝送誤りフレーム
の数であり、Nはそのときの送信フレームの総数であ
る。したがって、確率(n/N)は、そのときの画情報伝
送における、フレーム単位の伝送誤りの確率を示し、こ
れに、伝送誤りフレーム数を乗じることで、再送時に1
つ以上のフレームに伝送誤りが発生することをあらわす
期待値を得る。
判断205の結果がNOになるときには、再送時に伝送誤
りを発生しない場合があるので、それがm回目に受信し
た信号PPRであるかどうかを調べる(判断206)。
判断206の結果がNOになるときには、信号PPRで通知さ
れた伝送誤りフレームからなる再送画情報を形成し(処
理207)、処理201に戻って、その再送画情報を伝送す
る。
判断205の結果がYESになるときには、再送時に1つ以
上のフレームに伝送誤りを生じる可能性が非常に大きい
場合であり、再送時の伝送速度を1段階低下するため
に、その旨を通知する信号CTCを送出し(処理208)、受
信側が準備が完了して信号CTRを応答することを待つ
(処理209)。
信号CTRを受信すると、モデム9の高速モデム機能の
伝送速度を1段階低下させ、処理207に進んで再送画情
報を形成し、処理201に戻ってその画情報を伝送する。
また、判断206の結果がYESになるときには、同一ブロ
ックの再送回数が規定回数に達したので、処理208,209,
207を順次行ない、処理201に戻り、再送画情報を伝送す
る。
また、判断204の結果がNOの場合には、そのときに受
信した伝送手順信号の内容に対応した処理に移行し(処
理210)、フェーズCを終了する。
このようにして、本実施例では、信号PPRが応答され
たとき、再送時の伝送誤りの期待値を算出し、その期待
値に基づいて伝送速度の制御を行なっている。
このファクシミリ装置(以下、送信装置という)のオ
ペレータがスキャナ4に送信原稿をセットし、エラーコ
レクションモードを設定した状態で、同一機能を備えた
別のファクシミリ装置(以下、受信装置という)の宛先
を入力しスタートキーを操作入力すると、例えば、第3
図(a)に示すように、画情報伝送手順が行なわれる。
ただし、この場合、スキャナ4にセットされた送信原
稿が1枚であり、それに記録されている画像を符号化圧
縮して得られた画情報の大きさは64Kバイト以下で、1
ブロックに収まるものとする。なお、送信装置および受
信装置とも、CPU1によって動作が制御されるが、以下の
説明では、送信装置と受信装置の全体的な動作として記
述する。
まず、送信装置が受信装置を発呼し、着呼検出した受
信装置は、自端末が非音声端末であることをあらわす信
号CEDを応答したのちに、自端末が備えている標準的な
機能とオプション機能を、それぞれ信号DISおよび信号N
SFにより送信装置に通知する。
送信装置は、そのときに使用する機能を信号NSFによ
り受信装置に通知するとともに、トレーニングチェック
TCFを行なう。
受信装置では、トレーニング結果が良好な場合には、
信号CFRを送信装置に応答し、それによって、送信装置
は画情報PIXの送信を開始する。
このとき、送信装置は、スキャナ4より送信原稿の画
像を読み取らせ、それによって得た画信号を符号化復号
化部8で符号化圧縮し、それによって得た画情報を上述
した形式のフレームデータに整形した状態でRAM3に形成
した伝送バッファに蓄積し、この伝送バッファに蓄積さ
れたフレームデータをモデム9に転送して変調させたの
ち、網制御装置10より受信装置に伝送する。
そして、1ページ分の画情報PIXの送信を終了する
と、信号PPSおよび送信終了をあらわす信号EOPを送信す
る。
一方、受信装置は、受信した画情報をRAM3に蓄積する
とともに、誤り検出符号FCSを参照しておのおののデー
タフレームにデータ誤りが生じているかどうかを判定す
る。
そして、受信装置は、各フレームのフレームチェック
シーケンスFCSのチェック結果により、1つ以上のフレ
ームにデータ誤りを生じていることを検出すると、上述
したような信号PPRを応答して、送信装置に受信データ
エラーを検出したデータフレームを通知する。
信号PPRが応答されると、送信装置は、上述した処理
を実行し、再送時に伝送誤りを生じるフレーム数の期待
値(n2/N)を算出する。このとき、伝送路の状態が悪く
て、再送要求されたフレーム数が多く、期待値が1以上
である場合、信号CTCを送出する。
信号CTCを受信した受信装置は、モデム9の伝送速度
を1段階低下し、信号CTCRを応答する。
これにより、送信装置は、モデム9の伝送速度を1段
階低下した状態で、指定された1つ以上のフレーム番号
のデータフレームのみからなる画情報PIXr1を送信し
(再送)、その送信終了後に信号PPS,EOPを送信する。
受信装置は、画情報PIXr1を受信したときに伝送誤り
を検出すると、上述と同様にして信号PPRを応答し、送
信装置に受信データエラーを検出したデータフレームを
通知する。
信号PPRが応答されると、送信装置は、上述と同様に
して、再送時に伝送誤りを生じるフレーム数の期待値
(n2/N)を算出する。このとき、期待値が1より小さく
なっている場合、指定された1つ以上のフレーム番号の
データフレームのみからなる画情報PIXr2を送信し、そ
の送信終了後に信号PPS,EOPを送信する。
受信装置は、画情報データPIXr2を誤りなく受信でき
たときには、信号MCFを応答する。
これによって、送信装置は画情報伝送が正常に終了し
たことを確認し、信号DCNを受信装置に送出して回線を
切断し、画情報伝送を終了する。
一方、伝送路の状態が比較的良好で、最初に画情報PI
Xを送信したときの伝送誤りフレーム数があまり多くな
い場合、受信装置から応答された信号PPRが応答される
と、信号CTCを送出せずに、信号PPRで再送指定された1
つ以上のフレーム番号のデータフレームのみからなる画
情報PIXrを送信する(第3図(b)参照)。
このようにして、本実施例によれば、伝送誤りが頻発
している場合には、最初の再送時に伝送速度が1段階低
下され、より伝送誤りの少ない状態で画情報の再送が行
なわれるので、再送回数が1回で済み、それによって、
総合的な伝送時間を短縮することができる。
ところで、上述した期待値(n2/N)は、伝送フレーム
の総数Nが小さい場合には、大きい値を取る。したがっ
て、伝送フレームの総数Nが少なくなる画情報の再送時
には、その再送画情報を受信した受信装置から再送要求
されたフレーム数nあ小さい場合でも、期待値(n2/N)
が「1」以上になることがある。
このような場合、再送時の画情報伝送速度が順次小さ
くなり、結果的に伝送時間が長くなるという不都合を生
じることがある。
かかる不都合を解消するためには、上述した期待値
(n2/N)を参照した画情報伝送速度の制御を、伝送フレ
ーム数がより多くなる第1回目の画情報再送時のみ有効
とすればよく、その場合の処理例を第4図に示す。
すなわち、画情報伝送を行なうフェーズCを開始する
と、まず、1ブロック分の画情報を伝送し(処理30
1)、画情報伝送後の動作を指示するための信号PPS・Q
を送出した(処理303)のちに、受信側からのレスポン
スを受信する(処理302)。
このレスポンス受信で受信した伝送手順信号が信号PP
Rであるかどうかを調べ(判断304)、判断304の結果がY
ESになるときには、その受信した信号PPRが1回目のも
のであるかどうかを判定する(判断305)。
判断305の結果がYESになるときには、1回目の再送要
求時であり、伝送フレームの総数Nが比較的多い場合で
あるので、次の再送時における伝送誤りの期待値(n2/
N)が、1以上になるかどうかを判定する(判断306)。
判断306の結果がNOになるときには、それがm回目に
受信した信号PPRであるかどうかを調べる(判断307)。
判断307の結果がNOになるときには、信号PPRで通知さ
れた伝送誤りフレームからなる再送画情報を形成し(処
理308)、処理301に戻って、その再送画情報を伝送す
る。
判断306の結果がYESになるときには、信号CTCを送出
し(処理308)、受信側が準備が完了して信号CTRを応答
することを待つ(処理309)。
信号CTRを受信すると、モデム9の高速モデム機能の
伝送速度を1段階低下させ、処理308に進んで再送画情
報を形成し、処理301に戻ってその画情報を伝送する。
判断307の結果がYESになるときには、同一ブロックの
再送回数が規定回数に達したので、処理309,310,308を
順次行ない、処理301に戻り、再送画情報を伝送する。
また、判断305の結果がNOになるときには、2回目以
降の再送要求時であり、伝送フレームの総数Nが少ない
場合であるので、判断306をスキップして判断307に進
み、期待値(n2/N)の判定を行なわない。
また、判断304の結果がNOの場合には、そのときに受
信した伝送手順信号の内容に対応した処理に移行し(処
理310)、フェーズCを終了する。
このようにして、伝送フレームの総数Nが大きい1回
目の再送要求時のみに期待値(n2/N)の判定処理を有効
にしているので、不要な伝送速度の低下処理が排除さ
れ、画情報伝送に要する時間を短縮できる。
また、この実施例では、再送要求回数に応じて、期待
値(n2/N)の判定処理を有効/無効にする判定を行なっ
ているが、伝送フレームの総数Nに基づいて、期待値
(n2/N)の判定処理を有効/無効にする判定を行なうよ
うにすることもできる。その場合、総数Nが一定値以上
のときに期待値(n2/N)の判定処理を有効とし、総数N
が一定値より小さいときに期待値(n2/N)の判定処理を
無効とすればよい。
第5図は、本発明の別な実施例にかかるファクシミリ
装置を示している。
同図において、CPU(中央処理装置)21は、このファ
クシミリ装置全体の制御処理、および、ファクシミリ伝
送制御手順処理を行なうためのものであり、その制御プ
ログラムはROM(リード・オンリ・メモリ)22に記憶さ
れ、ワークエリアはRAM(ランダム・アクセス・メモ
リ)23に形成される。
スキャナ24は送信原稿を所定の解像度で読み取るため
のものであり、プロッタ25は受信画像を所定の解像度で
記録出力するためのものである。
操作表示部26はこのファクシミリ装置を操作するため
のものであり、符号化復号化部27は送信画信号を符号化
圧縮するとともに、受信画情報を元の画信号に復号化す
るものである。
ECM(エラーコレクションモード)バッファ28は、エ
ラーコレクションモード時の画情報を蓄積するためのも
のであり、最大256バイトのフレームを少なくとも1ブ
ロック分記憶できるように、少なくとも64Kバイト(K
=1024)の記憶容量を備えている。
モデム29はアナログ回線網である公衆電話回線網等を
伝送回線として用いることができるようにデジタルデー
タを変復調するものであり、網制御装置30はファクシミ
リ装置を公衆電話回線網に接続するためのものである。
なお、この網制御装置30は自動発着信機能を備えてい
る。
また、CPU21、ROM22、RAM23、スキャナ24、プロッタ2
5、操作表示部26、符号化復号化部27、ECMバッファ28、
モデム29、および、網制御装置30は、システムバス31を
介して相互にデータをやりとりしている。
以上の構成で、このファクシミリ装置がエラーコレク
ションモード時に行う送信処理の一例を第6図(a)〜
(c)に示す。この場合、1ブロックに収まる大きさの
画情報を1ページ分送信する場合を示している。
まず、宛先を発呼すると(処理401)、受信装置から
端末機能を通知する手順信号DISが送出されてくるのを
待つ(判断402のNOループ)。
判断402の結果がYESになると、エラーコレクションモ
ードの使用を含み、そのときに使用する伝送機能を通知
するための手順信号DCSを送出し(処理403)、そのとき
に設定したモデム速度でのモデムトレーニングを行うた
めに、トレーニングチェック信号TCFを送出する(処理4
04)。
そして、受信装置より、このトレーニングチェック信
号TCFの受信結果を通知するための手順信号FTTあるいは
手順信号CFRが応答されてくるのを待ち(判断405,406の
NOループ)、手順信号FTTが応答されてきた場合(判断4
05の結果がYES)には、モデム速度を1段階低下し(シ
フトダウン;処理407)、処理403に戻って、そのシフト
ダウンしたモデム速度を再設定した手順信号DCSを送出
する。
手順信号CFRが応答されてきた場合(判断406の結果が
YES)には、前述のように、画情報を所定のフレームデ
ータに整形した状態で送信するエラーコレクションモー
ド画情報送信を行う(処理408)。このときの伝送フレ
ーム数をMとする。
処理408を終了すると、全てのメッセージの送信を終
了したことをあらわす手順信号PPS・EOPを送出する(処
理409)。
次に、制御変数iを1に初期設定し、再送フレーム数
を記憶するためのカウンタCNを0に初期設定した状態で
(処理410)、受信装置から手順信号PPRあるいは手順信
号MCFが応答されてくるのを待つ(判断411,412のNOルー
プ)。
手順信号MCFが応答されたとき(判断412の結果がYE
S)、全てのフレームデータを受信装置が正常受信した
ので、回線切断をあらわす手順信号DCNを送出して、回
線を復旧し(処理413)、この送信処理を終了する。
手順信号RRPが応答されたとき(判断411の結果がYE
S)、そのときにエラーフレームとして応答されたデー
タフレームの総数NiをカウンタCNに加算してカウンタCN
の値を変更し(処理414)、そのときの伝送速度SPで要
求されたデータフレームを再送したときに要する時間T
A、および、最初に送信したフレーム数Mのデータフレ
ームをシフトダウン後の伝送速度SP'で伝送したときに
要する時間TBをそれぞれ算出し(処理415,416)、時間T
Aが時間TB以上になっているかどうかを調べる(判断41
7)。
判断417の結果がNOになるときには、その時に要求さ
れた再送フレームからなる再送画情報(フレーム数Ni)
を形成して受信装置に送信し(処理419)、手順信号PPS
・EOPを送出する(処理420)。そして、制御変数iをイ
ンクリメントし(処理421)、受信装置からの伝送状態
の応答を受信待機するために判断411に戻る。
判断417の結果がYESになるときには、画情報伝送速度
を1段階シフトダウンすることをあらわす手順信号CTC
を送出し(処理422)、受信装置より手順信号CTRが応答
されるのを待つ(判断423のNOループ)。
手順信号CTRを受信し、判断423の結果がYESになる
と、シフトダウンした伝送速度で、その時に要求された
再送フレームからなる再送画情報(フレーム数Ni)を形
成して受信装置に送信し(処理424)、手順信号PPS・EO
Pを送出する(処理425)。
次に、シフトダウンした伝送速度で、上述と同機の処
理を行うため、制御変数jを0に初期設定し(処理42
6)、受信装置から手順信号PPRあるいは手順信号MCFが
応答されるのを待つ(判断427,428のNOループ)。
手順信号MCFが応答されて判断428の結果がYESになる
ときには、受信装置で全てのデータフレームが正常受信
できたので、処理413に移行する。
手順信号PPRが応答されて判断427の結果がYESになる
ときには、そのときにエラーフレームとして応答された
データフレームの総数NjをカウンタCNに加算してカウン
タCNの値を更新し(処理429)、そのときの伝送速度SP
(この場合は、最初の伝送速度から1段階シフトダウン
されている)で要求されたデータフレームを再送したと
きに要する時間TA、および、最初に送信したフレーム数
Mのデータフレームをシフトダウン後の伝送速度SP'
(この場合は、最初の伝送速度から2段階シフトダウン
した伝送速度)で伝送したときに要する時間TBをそれぞ
れ算出し(炉委430,431)、時間TAが時間TB以上になっ
ているかどうかを調べる(判断432)。
判断432の結果がNOになるときには、その時に要求さ
れた再送フレームからなる再送画情報(フレーム数Nj)
を形成して受信装置に送信し(処理434)、手順信号PPS
・EOPを送出する(処理435)。そして、制御変数jをイ
ンクリメントし、受信装置からの伝送状態の応答を待機
するために判断427に戻る。
判断432の結果がYESになるときには、画情報伝送速度
を1段階シフトダウンすることをあらわす手順信号CTC
を送出し(処理437)、受信装置より手順信号CTRが応答
されるのを待つ(判断438のNOループ)。
手順信号CTRを受信し、判断438の結果がYESになる
と、シフトダウンした伝送速度で、その時に要求された
再送フレームからなる再送画情報(フレーム数Nj)を形
成して受信装置に送信し(処理439)、手順信号PPS・EO
Pを送出する(処理440)。
そして、これ以降は、そのときにシフトダウンした伝
送速度に関して、上述と同様な処理を実行する(図示
略)。
このようにして、本実施例では、伝送フレーム総数を
そのときの伝送速度で伝送したときに要する時間TA、お
よび、最初に伝送した伝送フレーム数をシフトダウンし
た伝送速度で伝送したときに要する時間TBの大小関係に
よってシフトダウンの実行を制御しているので、そのと
きの伝送路の状況に最適なシフトダウン制御を行うこと
ができ、その結果、伝送時間を短縮することができる。
本実施例による伝送手順の一例を第7図(a)に示
す。
まず、送信装置TXが発呼すると、受信装置RXは、被呼
局識別信号CEDおよび手順信号DISを送出する。
送信装置TXは、手順信号DISに基づいて伝送機能を設
定し、その設定結果を手順信号DCSにより受信装置RXに
通知する。そして、このときに設定したモデム速度でト
レーニングチェック信号TCFを送出し、受信装置RXから
トレーニング結果が通知されてくるのを待つ。
受信装置RXは、トレーニング結果が良好なので、手順
信号CFRを応答し、これにより、送信装置TXは、フレー
ム数Mのエラーコレクションモードの画情報PIXを送信
し、手順信号PPS・EOPを送出する。
このとき、受信装置RXでは、エラーフレームを検出し
たので、エラー検出したフレームを手順信号PPR(N1
により通知する。
送信装置TXは、手順信号PPR(N1)を受信すると、上
述した処理により時間TAおよび時間TBを算出し、その大
小関係を調べる。この場合、時間TAが時間TBよりも小さ
かったので、手順信号PPR(N1)で通知されたN1個のエ
ラーフレームからなる画情報PIXr1を同一伝送速度で送
信、手順信号PPR・EOPを送出する。
このとき、受信装置RXでは、再度エラーフレームを検
出し、エラー検出したフレームを手順信号PPR(N2)に
より通知する。
送信装置TXは、手順信号PPR(N2)を受信すると、上
述した処理により時間TAおよび時間TBを算出し、その大
小関係を調べる。この場合、時間TAが時間TB以上になっ
たので、手順信号CTCを送出して伝送速度を1段階シフ
トダウンするように受信装置RXに通知する。
受信装置RXは、モデムの設定が完了すると、手順信号
CTRを送信装置TXに送出する。これにより、送信装置TX
は、手順信号PPR(N2)で通知されたN2個のエラーフレ
ームからなる画情報PIXr2をシフトダウン後の伝送速度
で送信し、手順信号PPS・EOPを送出する。
このとき、受信装置RXでは、エラーフレームを検出し
なかったので、手順信号MCFを応答し、これにより、送
信装置TXは、手順信号DCNを送出して回線を復旧し、画
情報送信処理を終了する。また、受信装置RXは、手順信
号DCNを受信すると回線を復旧する。
ところで、上述した実施例では、最初に伝送した画情
報のフレーム数に再送画情報のフレーム数を加算した値
に基づいて算出したシフトダウン前の伝送時間と、最初
に伝送した画情報のフレーム数に基づいて算出したシフ
トダウン後の伝送時間の大小関係に基づいて、シフトダ
ウンの実行を制御しているが、このシフトダウンの実行
の制御は、再送フレーム数にのみ基づいて行うことがで
きる。
第8図(a),(b)は、このようなシフトダウン実
行制御を行う、本発明のさらに別な実施例にかかる送信
処理を示している。
まず、第6図(a)の処理401〜判断406と同様の伝送
前手順である処理501〜判断506を実行したのちに、エラ
ーコレクションモードの画情報送信を行い(処理50
8)、全てのメッセージの送信を終了したことをあらわ
す手順信号PPS・EOPを送出する(処理509)。
次に、制御変数kを1に初期設定し、再送フレーム数
を記憶するためのカウンタCMを0に初期設定した状態で
(処理510)、受信装置から手順信号PPRあるいは手順信
号MCFが応答されてくるのを待つ(判断511,512のNOルー
プ)。
手順信号MCFが応答されたとき(判断512の結果がYE
S)、回線切断をあらわす手順信号DCNを送出して、回線
を復旧し(処理513)、この送信処理を終了する。
手順信号RRPが応答されたとき(判断511の結果がYE
S)、そのときにエラーフレームとして応答されたデー
タフレームの総数NkをカウンタCMに加算してカウンタCN
の値を更新し(処理514)、制御変数kの値が1に等し
いかどうかを調べる(判断515)。
判断515の結果がYESになるときには、その時に要求さ
れた再送フレームからなる再送画情報(フレーム数Nk)
を形成して受信装置に送信し(処理516)、手順信号PPS
・EOPを送出する(処理517)。そして、制御変数kをイ
ンクリメントし(処理518)、受信装置からの伝送状態
の応答を待機するために判断511に戻る。
判断515の結果がNOになるときには、そのときの伝送
速度SPで、カウンタCMであらわされる再送要求されたデ
ータフレームの延べ数を再送したときに要する時間TC、
および、1つ前に再送要求されたフレーム数Nk-1のデー
タフレームをシフトダウン後の伝送速度SP'で伝送した
ときに要する時間TDをそれぞれ算出し(処理519,52
0)、時間TCが時間TD以上になっているかどうかを調べ
る(判断521)。
判断521の結果がNOになるときには、処理516に戻り、
そのときに再送要求されたエラーフレームからなる画情
報を再送する。
判断521の結果がYESになるときには、画情報伝送速度
を1段階シフトダウンすることをあらわす手順信号CTC
を送出し(処理522)、受信装置より手順信号CTRが応答
されるのを待つ(判断523のNOループ)。
手順信号CTRを受信し、判断523の結果がYESになる
と、シフトダウンした伝送速度で、その時に要求された
再送フレームからなる再送画情報(フレーム数Nk)を受
信装置に送信し(処理524)、手順信号PPS・EOPを送出
する(処理525)。
次に、シフトダウンした伝送速度で、上述と同様の処
理を行うため、制御変数lを0に初期設定し(処理52
6)、受信装置から手順信号PPRあるいは手順信号MCFが
応答されるのを待つ(判断527,528のNOループ)。
手順信号MCFが応答されて判断528の結果がYESになる
ときには、受信装置で全てのデータフレームが正常受信
できたので、処理513に移行する。
手順信号PPRが応答されて判断527の結果がYESになる
ときには、そのときにエラーフレームとして応答された
データフレームの総数NlをカウンタCMに加算してカウン
タCMを更新し(処理529)、それ以降は、シフトダウン
された伝送速度について、上述と同様の処理を行う。
この場合の伝送手順例を第7図(b)に示す。
まず、第7図(a)と同様にして、伝送前手順および
最初の画情報伝送が行われる。このとき、受信装置RXで
は、エラーフレームを検出したので、エラー検出したフ
レームを手順信号PPR(N1)により通知する。
送信装置TXは、手順信号PPR(N1)を受信すると、手
順信号PPR(N1)で通知されたN1個のエラーフレームか
らなる画情報PIXr1を同一伝送速度で送信し、手順信号P
PR・EOPを送出する。
このとき、受信装置RXでは、再度エラーフレームを検
出し、エラー検出したフレームを手順信号PPR(N2)に
より通知する。
送信装置TXは、手順信号PPR(N2)を受信すると、上
述した処理により時間TAおよび時間TBを算出し、その大
小関係を調べる。この場合、時間TAが時間TBよりも小さ
いので、手順信号PPR(N2)で通知されたN2個のエラー
フレームからなる画情報PIXr2を同一伝送速度で送信
し、手順信号PPR・EOPを送出する。
このとき、受信装置RXでは、再度エラーフレームを検
出し、エラー検出したフレームを手順信号PPR(N3)に
より通知する。
送信装置TXは、手順信号PPR(N3)を受信すると、上
述した処理により時間TAおよび時間TBを算出し、その大
小関係を調べる。このとき、時間TAが時間TB以上になっ
たので、送信装置TXは、手順信号CTCを送出して伝送速
度を1段階シフトダウンするように受信装置RXに通知す
る。
受信装置RXは、モデムの設定が完了すると、手順信号
CTRを送信装置TXに送出する。これにより、送信装置TX
は、手順信号PPR(N3)で通知されたN3個のエラーフレ
ームからなる画情報PIXr3をシフトダウン後の伝送速度
で送信し、手順信号PPS・EOPを送出する。
このとき、受信装置RXでは、エラーフレームを検出し
なかったので、手順信号MCFを応答し、これにより、送
信装置TXは、手順信号DCNを送出して回線を復旧し、画
情報送信処理を終了する。また、受信装置RXは、手順信
号DCNを受信すると回線を復旧する。
なお、上述した実施例では、時間TAと時間TBの比較結
果、あるいは、時間TCと時間TDの比較結果にのみ基づい
て、シフトダウンの発生を制御しているが、さらに、CC
ITTの勧告と同様に、手順信号PPRの応答回数でシフトダ
ウンの発生を制御するようにすることもできる。
ところで、エラーコレクションモードで画情報伝送を
行うとき、伝送エラーが発生すると画情報再送が頻発
し、それにより、伝送時間が長くなる。
そこで、エラーコレクションモードで画情報伝送を行
うときに、伝送エラーの発生率が小さい伝送速度を設定
できれば、画情報の再送を抑制することができ、結果的
に伝送時間を短縮できる。
このように、伝送エラーの発生率が小さい伝送速度を
設定するには、伝送前手順で行うモデムトレーニングの
条件をより厳しい値に設定すればよい。
第9図は、このような本発明のさらに別な実施例にか
かる受信処理の一例を示している。
この受信処理では、着呼検出すると(判断601の結果
がYES)、被呼局識別信号CED、および、手順信号DISを
順次送出し(処理602,603)、送信装置から手順信号DCS
が応答されてくるのを待つ(判断604のNOループ)。
手順信号DCSが応答されて判断404の結果がYESになる
と、そのときにエラーコレクションモードの使用が設定
されているかどうかを調べる(判断605)。
判断605の結果がNOになるときには、手順信号DCSに続
いて伝送されてくるトレーニングチェック信号TCFを受
信し、その受信時のデータエラーのビット数が、標準の
判定値、例えば、15よりも大きかったかどうかを調べる
(処理606)。
この判定処理の結果、受信結果が良好と判定された場
合には(判断607の結果がYES)、手順信号CFRを応答し
て(処理608)、それ以降の手順(通常手順)を行う。
また、判定処理の結果、受信結果が不良と判定された
場合には(判断607の結果がNO)、手順信号FTTを応答し
て(処理609)、判断604に戻る。
判断605の結果がYESになるときには、手順信号DCSに
続いて伝送されてくるトレーニングチェック信号TCFを
受信し、その受信時のデータエラーのビット数が、エラ
ーコレクションモード時の判定値、例えば、0よりも大
きかったかどうかを調べる(処理610)。
この判定処理の結果、受信結果が良好と判定された場
合には(判断611の結果がYES)、手順信号CFRを応答し
て(処理612)、それ以降の手順(エラーコレクション
モード手順)を行う。
また、判定処理の結果、受信結果が不良と判定された
場合には(判断611の結果がNO)、手順信号FTTを応答し
て(処理613)、判断604に戻る。
このようにして、本実施例では、エラーコレクション
モード時のトレーニングチェック結果を、より厳しい条
件で判定しているので、伝送路の状態が比較的悪いとき
には、伝送速度より小さい値、すなわち、伝送誤りの発
生確率がより小さい値に設定されるので、画情報再送の
発生を抑制でき、それによって、伝送時間を短縮するこ
とができる。
なお、上述した実施例では、エラーコレクションモー
ド時の判定条件を、ビットエラー個数が0に設定してい
るが、この設定値は適宜に定めることができる。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明によれば、受信側より通
知された伝送誤りフレーム数と送信フレーム数に基づい
て再送時の伝送誤り発生の期待値、あるいは、シフトダ
ウンしないで画情報を再送したときに要するシフトダウ
ン前伝送時間とシフトダウンしたときに要するシフトダ
ウン後伝送時間を算出し、その期待値、あるいは、シフ
トダウン前伝送時間とシフトダウン後伝送時間の大小関
係に基づいて、伝送速度の低下を制御するようにしたの
で、伝送路の状況がシフトダウン制御に反映され、それ
により、エラーコレクションモード時の伝送時間を短縮
することができるという効果を得る。また、エラーコレ
クションモード時のモデムトレーニングチェック条件を
より厳しい値とし、より伝送誤りの発生率が小さい伝送
速度に設定できるようにしたので、画情報再送の発生を
抑制でき、それによって、エラーコレクションモード時
の伝送時間を短縮できるという効果を得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例にかかるファクシミリ装置を
示すブロック図、第2図は第1図の装置の処理例を示す
フローチャート、第3図(a)は伝送手順の一例を示す
タイムチャート、同図(b)は伝送手順の他の例を示す
タイムチャート、第4図は第1図の装置の他の処理例を
示すフローチャート、第5図は本発明の別な実施例にか
かるファクシミリ装置を示すブロック図、第6図(a)
〜(c)は第5図の装置の送信処理の一例を示すフロー
チャート、第7図(a)は伝送手順の別な例を示すタイ
ムチャート、同図(b)は伝送手順のさらに別な例を示
すタイムチャート、第8図(a),(b)は送信処理の
他の例を示すフローチャート、第9図は受信処理の別な
例を示すフローチャート、第10図(a)は画情報フレー
ムの一例を示す概略図、同図(b)は信号PPRの一例を
示す概略図、第11図はエラーコレクションモードの送信
処理の従来例を示す概略図である。 1,21…CPU(中央処理装置)、2,22…ROM(リード・オン
リ・メモリ)、3,23…RAM(ランダム・アクセス・メモ
リ)、8…ECM(エラーコレクションモード)バッフ
ァ。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1ページ分の画情報を複数のフレームに分
    割し、そのフレームを複数まとめたブロック単位に受信
    側に伝送するとともに、受信側より通知された伝送誤り
    フレームのフレームデータを受信側に再送する誤り再送
    機能を備えたファクシミリ装置の伝送制御方式におい
    て、 受信側より通知された伝送誤りフレーム数と送信フレー
    ム数に基づいて再送時の伝送誤り発生の期待値を算出す
    る演算手段を備え、 この演算手段が算出した期待値に基づいて伝送速度を制
    御することを特徴とするファクシミリ装置の伝送制御方
    式。
  2. 【請求項2】前記送信フレーム数が一定値より小さい場
    合には、前記期待値に基づく伝送速度制御を行なわない
    ことを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置の伝
    送制御方式。
  3. 【請求項3】エラーコレクションモード機能を備えたフ
    ァクシミリ装置の伝送制御方式において、 送信開始してからの伝送フレーム総数とその時の画情識
    伝送速度に基づいたシフトダウン前伝送時間、および、
    最初の伝送フレーム数とシフトダウン後の画情報伝送速
    度に基づいたシフトダウン後伝送時間を算出する伝送時
    間算出手段を備え、 シフトダウン前伝送時間と、シフトダウン後伝送時間と
    の比較結果に基づき伝送速度を制御することを特徴とす
    るファクシミリ装置の伝送制御方式。
  4. 【請求項4】エラーコレクションモード機能を備えたフ
    ァクシミリ装置の伝送制御方式において、 再送フレーム総数とその時の画情報伝送速度に基づいた
    シフトダウン前伝送時間および最初の再送フレーム数と
    シフトダウン後の画情報伝送速度に基づいたシフトダウ
    ン後伝送時間を算出する伝送時間算出手段を備え、 シフトダウン前伝送時間がシフトダウン後伝送時間以上
    になると画情報伝送速度が1段階低下することを特徴と
    するファクシミリ装置の伝送制御方式。
  5. 【請求項5】エラーコレクションモード設定時には、モ
    デムトレーニング結果の判定基準のエラー発生率をより
    小さい値に変更することを特徴とする請求項3または請
    求項4記載のファクシミリ装置の伝送制御方式。
JP1007732A 1988-05-17 1989-01-18 ファクシミリ装置の伝送制御方式 Expired - Lifetime JP2743277B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US07/352,460 US5105423A (en) 1988-05-17 1989-05-16 Digital transmission device having an error correction mode and method for shifting down a data transmission rate
DE3916085A DE3916085C2 (de) 1988-05-17 1989-05-17 Verfahren zum Herunterschalten einer Datenübertragungsrate bei einem Sender

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63-118242 1988-05-17
JP11824288 1988-05-17
JP63-205707 1988-08-20
JP20570788 1988-08-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02140056A JPH02140056A (ja) 1990-05-29
JP2743277B2 true JP2743277B2 (ja) 1998-04-22

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