JP2739849B2 - 半導体集積回路の製造方法 - Google Patents

半導体集積回路の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
製造方法に関し、特に直接コンタクトなどのように半導
体基板と部分的に接触する多結晶シリコン膜の形成方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路では高集積化の観点か
ら、多結晶シリコン膜からなる電極層もしくは配線層を
基板表面部の拡散層へ直接に接続する工程が多用されて
いる。例えば、高速バイポーラ・トランジスタの製造方
法では、寄生抵抗や寄生容量の低減のために、エミッタ
領域とベース領域を自己整合(Self−Align)
によって形成する技術がある。また、MOSトランジス
タを主体に構成された高集積のスタティックメモリー
(SRAM)では、メモリーセル内のフリップフロップ
を構成する一対のMOSトランジスタのゲート電極配線
が互いのドレイン領域へ接続される箇所があり、セル面
積を縮小するためにゲート電極となる多結晶シリコン膜
を用いて直接コンタクトを形成している。
【0003】前者の自己整合バイポーラ・トランジスタ
のベースコンタクトの構造および製造方法に関して最新
の例が、アイイーイーイー・インタナショナル・エレク
トロ・デバイシス・ミーティング・テクニカル・ダイジ
ェスト(IEEE International El
ectron Devices Meeting Te
chnical Digest,)誌、1994年、第
441頁−第444頁に記載されている。この技術で
は、BiCMOSデバイスにおけるMOSトランジスタ
とバイポーラ・トランジスタを各々形成するのに必要な
熱処理の違いを調整するために、外部ベースコンタクト
の形成方法を工夫している。この外部ベースコンタクト
の形成方法を図3を参照して説明する。
【0004】P型のシリコン基体の表面部に選択的にN
+ 型領域を設け、図3(a)に示すように、厚さ1.0
μmのN型エピタキシャル層101−1を成長させたシ
リコン基板101に素子分離用の図示しないP型領域を
形成し、図示しないPウェル及びNウェル10−2を形
成し、選択酸化法により素子分離酸化膜102を300
〜400nmの厚さに形成する。そして、CMOSトラ
ンジスタのゲート酸化膜103を成長後、CMOSのゲ
ート電極およびバイポーラのベース電極となる多結晶シ
リコン膜104を公知のCVD技術により、150〜3
00nmの厚さで成長する。この際、多結晶シリコン膜
104には不純物を添加しない。次に、エミッタ電極と
ベース電極を電気的に絶縁するために、例えば窒化シリ
コン膜などの絶縁膜105を多結晶シリコン膜104の
上に100〜200nmの厚さで成長する。その後、公
知の光露光技術を用いてバイポーラ・トランジスタのベ
ースとエミッタを形成する領域以外にマスクをかけて、
公知のドライエッチング技術により絶縁膜105と多結
晶シリコン膜104を除去する。これによって、エミッ
タ電極を接続させるための穴、すなわちエミッタコンタ
クト孔106が開口される。ただし、ゲート酸化膜10
3が多結晶シリコン膜104のエッチングのストッパー
となるので、バイポーラ・トランジスタのベースとエミ
ッタを形成する領域表面上部にはCMOSのゲート酸化
膜103が残存している。そのため、多結晶シリコン膜
104の下層にあるゲート酸化膜3を公知のウエットエ
ッチング技術により、水平方向に100から200nm
ほど除去する。これによって、多結晶シリコン膜104
の下部に水平方向にゲート酸化膜厚さの隙間107が形
成される。次に、図3(b)に示すように、公知のUH
V−CVD(超高真空CVD(Ultra High
Vacuum Vapor Deposition))
技術によりSi2 6 ガスとB2 6 ガスを用いて、1
×1020cm-3程度の高濃度にボロンを含み開口部と隙
間部で単結晶となるシリコン膜108を基板全面に成長
させる。次に、図3(c)に示すように、公知の等方性
エッチングにより、隙間107に埋めこまれた単結晶シ
リコン膜108a(リンクベースとなる)を残してシリ
コン膜108を除去する。
【0005】次に、図3(d)に示すように、真性ベー
ス領域112を形成するためのBF2 + の注入及びコレ
クタ引出領域(図示しない)を形成するためのリンイオ
ンの注入を行なう。次に酸化シリコン膜でなるスペーサ
109を形成し、N+ 型多結晶シリコン膜110、酸化
シリコン膜111を順次に堆積し、パターニングするこ
とによってエミッタ電極を形成する。次に、図3(e)
に示すように、多結晶シリコン膜108をパターニング
することによってpMOSトランジスタのゲート電極1
14、ベース電極113を形成し、酸化シリコン膜でな
るスペーサ115を形成し、BF2 + の注入を行なう。
次に900℃で熱処理を行なうことにより、エミッタ領
域117,グラフト・ベース領域118,ソース・ドレ
イン領域116が形成される。
【0006】一方、MOSトランジスタを主体に構成さ
れた高集積のスタティックメモリー(SRAM)の直接
コンタクトの従来例について説明する。これの典型的な
例は、(社)電気通信協会発行「LSI技術の基礎」
(加藤浩太郎編著)の第190頁から第192頁にかけ
て記載されている。
【0007】図4(a)は高抵抗負荷型のSRAMセル
の典型例を示す平面図、図4(b)は回路図である。M
OSトランジスタT1 〜T4 はP型シリコン基板201
の表面部に形成されたN型拡散層209と多結晶シリコ
ン膜206−1,206−2,206でなるゲート電極
とを有している。第1層アルミニウム配線211で構成
されるビット線B1 ,B2 はコンタクトホールC1 を介
してそれぞれT3 ,T4 のソース・ドレイン領域の一方
に接続される。T3 〜T4 のゲート電極は連結されてワ
ード線Wの一部を兼ねる。すなわち、ワード線Wは多結
晶シリコン膜206とこれに接続される第2層アルミニ
ウム配線212とで構成される。T1 ,T2 のゲート電
極(206−1,206−2)はそれぞれN型拡散層と
直接コンタクトDCで接触している。高抵抗負荷素子R
1 ,R2 は高抵抗多結晶シリコン膜210(スルーホー
ルC2 でゲート電極(206−1,206−2)にそれ
ぞれ接続される)でなり、高濃度にドーピングされた多
結晶シリコン膜210aでなる電源線VCCに連結してい
る。
【0008】次にこのSRAMセルの形成方法について
説明する。
【0009】図5(a)に示すように、P型のシリコン
基板201の表面に公知の技術である選択酸化(LOC
OS)法で素子分離酸化膜202を300〜400nm
の厚さに形成する。そして、CMOSトランジスタのゲ
ート酸化膜203を成長後、直接コンタクトとなる部分
のゲート酸化膜203を除去するため、公知の光露光技
術を用いてレジストマスク204をかけ、ウエットエッ
チングにより除去してシリコン面205を露出させ、図
5(b)に示すようにレジストマスク204を除去す
る。次に、図5(c)に示すように、CMOSのゲート
電極となる多結晶シリコン膜206を公知のCVD技術
により、150〜300nmの厚さに成長する。この
際、多結晶シリコン膜206にはリンを熱拡散してn導
電型とする。次に、公知の光露光技術を用いて、図5
(c)に示すように、ゲート電極となる部分の多結晶シ
リコン膜206を残すためレジストマスク207をかけ
て、公知のドライエッチング技術により、多結晶シリコ
ン膜206をパターニングすることによって、図5
(d)に示すように、ゲート電極206−1,206−
2を形成する。次に、ヒ素イオンなどを注入し、熱処理
を行なうことにより、N型拡散層209及び直接コンタ
クトDCを形成する。次に、図示しない第1の層間絶縁
膜を堆積し、スルーホールC2 を形成し、高抵抗多結晶
シリコン膜210を堆積し、電源線VCCを形成するため
ヒ素イオンを選択的に注入してN+ 型多結晶シリコン膜
210aを形成し、パターニングすることによって高抵
抗負荷素子R1 ,R2 を形成する。次に図示しない第2
の層間絶縁膜(図示しない)を堆積し、コンタクトホー
ルC1 を形成し、第1層アルミニウム配線211
(B1 )を形成し、図示しない第3の層間絶縁膜を堆積
し、ワード線の一部を兼ねるゲート電極(206)に達
する図示しないスルーホールを所定箇所に設け、第2層
アルミニウム配線212(W)を形成する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例では、基
板表面全体に多結晶シリコン膜を堆積させた後、隙間に
単結晶シリコン膜108aを残すため等方性エッチング
を行なう必要があるので工程の増加を招くばかりか、真
性ベース領域112が形成される基板表面を必ずエッチ
ングしてしまうが、その寸法の制御が困難であるので、
バイポーラ・トランジスタの歩留まりを低下させやすい
という問題点がある。一方、第2の従来例の直接コンタ
クトの形成では、ゲート電極をパターニングする際に、
直接コンタクトの周囲で必ずシリコン基板をエッチング
して不必要な溝が形成されてしまうので、直接コンタク
トとソース・ドレイン間の寄生抵抗を増加させ易いとい
う問題点がある。
【0011】従って、本発明の目的は、半導体基板表面
を被覆する絶縁膜に設けられた開口部で部分的に前記半
導体基板表面と接触する多結晶シリコン電極もしくは配
線を前記半導体基板表面を殆んどエッチングすることな
く形成できる半導体集積回路の製造方法を提供すること
にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体集積回路
の製造方法は、半導体基板の表面に所定厚さの絶縁膜を
形成し多結晶シリコン膜を堆積する工程と、前記多結晶
シリコン膜をパターニングし露出した前記絶縁膜をウエ
ットエッチングして前記多結晶シリコン膜と半導体基板
との間に所定寸法の隙間を形成する工程と、1×10-7
Pa未満の超高真空下700℃以上の温度で加熱する
ことにより前記多結晶シリコン膜を半導体基板に接触さ
せて前記隙間をなくす工程とを有するというものであ
る。この場合、不純物を意図的にドーピングせずに多結
晶シリコン膜を堆積することができる。
【0013】又、B2 6 ガスを供給しつつ加熱して多
結晶シリコン膜を半導体基板に接触させ、前記多結晶シ
リコン膜にP型不純物をドーピングした後再び加熱して
前記半導体基板の表面部に選択的にP型拡散層をバイポ
ーラ・トランジスタのグラフトベース領域として形成す
ることができる。
【0014】更に、多結晶シリコン膜を半導体基板と接
触させた後に前記多結晶シリコン膜にN型不純物を導入
し、再び加熱して前記半導体基板の表面部に選択的にN
型拡散層をMOSトランジスタのソース・ドレイン領域
と連結する直接コンタクトとして形成することができ
る。
【0015】隙間を形成するのに絶縁膜をウエットエッ
チングし、超高真空下での熱処理により多結晶シリコン
膜を半導体基板表面と接触させるので半導体基板表面は
殆んどエッチングされない。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態につい
て説明する。
【0017】(100)表面を有するP型のシリコン基
体の表面部に選択的にN+ 型領域を設け、図1(a)に
示すように、厚さ1.0μmのN型エピタキシャル層1
01−1を成長させたシリコン基板101に素子分離用
の図示しないP型領域を形成し、図示しないPウェル及
びNウェル10−2を形成し、選択酸化法により素子分
離酸化膜102を300〜400nmの厚さに形成す
る。そして、CMOSトランジスタのゲート酸化膜10
3を7nm〜15nm、例えば7nm成長後、CMOS
のゲート電極およびバイポーラのベース電極となる多結
晶シリコン膜104Aを公知のCVD技術により、15
0〜300nmの厚さで成長する。この際、多結晶シリ
コン膜104Aには不純物を添加しない。次に、エミッ
タ電極とベース電極を電気的に絶縁するために、例えば
窒化シリコン膜などの絶縁膜105を多結晶シリコン膜
104Aの上に100〜200nmの厚さで成長する。
その後、公知の光露光技術を用いてバイポーラ・トラン
ジスタのベースとエミッタを形成する領域以外にマスク
をかけて、公知のドライエッチング技術により絶縁膜1
05と多結晶シリコン膜104Aを除去する。これによ
って、エミッタ電極を接続させるための穴、すなわちエ
ミッタコンタクト106が開口される。ただし、ゲート
酸化膜103が多結晶シリコン膜104Aのエッチング
のストッパーとなるので、バイポーラ・トランジスタの
ベースとエミッタを形成する領域表面上部にはCMOS
のゲート酸化膜103が残存している。そのため、多結
晶シリコン膜104Aの下層にあるゲート酸化膜103
を公知のウエットエッチング技術により、水平方向に1
00から200nmほど除去する。これによって、多結
晶シリコン膜104Aの下部に水平方向にゲート酸化膜
厚さの隙間107が形成される。
【0018】次に、UHV−CVD装置中にて、1×1
-8Pa以下の圧力の超高真空にしたのち、微量のB2
6 ガスのみを供給しながら、1×10-7Pa以下の超
高真空中で基板に700℃以上例えば、750℃の温度
で、約5分の熱処理を加える。多結晶シリコン中の粒界
を通してのシリコン原子の自己拡散が起こり、多結晶シ
リコンを開口した側壁部分が湾曲して、基板と物理的に
接触し、図1(b)に示すように、直接コンタクトが形
成されるN型エピタキシャル層101−1の界面近傍1
19では単結晶になる。又、界面近傍ではボロンがドー
ピングされてP型になる。この反応過程では真空度と温
度が重要である。1×10-7Pa以上の圧力であった
り、基板温度が700℃以下では上述の反応は起こりに
くくなる。この理由は明確ではないが、高温減圧状態に
よりB2 6 ガスの基板表面への供給を高めたことによ
り、多結晶シリコン膜の粒界を通してのシリコン原子の
自己拡散が律速されやすくなることや、多結晶シリコン
の結晶粒は温度が大きいほど小さくなり、シリコンの
(100)面を主とするものになりやすいことも影響し
ている。尚、上述の反応過程において、B2 6 ガスを
供給しているが、これは、不純物添加はともかくとして
表面の清浄化を促進する役目がある。この反応過程では
真空度と温度の他に多結晶シリコン膜104A中の不純
物濃度が重要なパラメータである。特に、多結晶シリコ
ン中に含まれるボロンの濃度は少ないことが望ましい
が、半導体分野で通常行なわれるCVD法により、不純
物を意図的にドーピングしないで形成するアンドープ多
結晶シリコン膜を使用すれば良い。
【0019】なお、隙間107の厚さ及び水平方向距離
はコンタクト抵抗に影響するので重要であるが、ゲート
絶縁膜103の厚さ15nm、水平距離500nm迄な
らば、前述した超高真空中での加熱処理によりシリコン
で埋めることができた。従ってBiCMOSにおけるバ
イポーラ・トランジスタのリンクベースの形成に利用で
きる。
【0020】なお、図1(b)では、多結晶シリコン膜
104Aの開口部における湾曲は、判り易くするため誇
張して図示してある。
【0021】次に、従来例と同様にして、図1(c)に
示すように、真性ベース領域112及び図示しないコレ
クタ引出領域を形成し、スペーサ109Aを形成し、N
+ 型多結晶シリコン膜110,酸化シリコン膜111を
形成しパターニングにしてエミッタ電極を形成する。次
に、多結晶シリコン膜104Aをパターニングして図1
(d)に示すようにベース電極113及びゲート電極1
14を形成し、スペーサ115を形成し、BF2 + を注
入する。ゲート電極114、ベース電極113にドーピ
ングするとともに一対のソース・ドレイン領域116を
形成するためである。次に900℃で熱処理を行ない、
エミッタ領域117,グラフト・ベース領域118,ソ
ース・ドレイン領域116を形成する。
【0022】第1の従来例で説明したシリコン膜108
のエッチングを行なうときにエミッタコンタクト孔10
6a部で半導体基板のN型エピタキシャル層101−1
の表面がエッチングされてしまうという問題点は回避で
きる。ゲート酸化膜103をウエットエッチングで除去
するとき選択比を十分とれるのでN型エピタキシャル層
101−1の露出面は殆んどエッチングされない。又、
シリコン膜108の形成とエッチングの代りに超高真空
下での熱処理を行なえはよいので工程数が削減される。
【0023】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
【0024】図2(a)に示すように、P型のシリコン
基板201の表面((100)面)に公知の技術である
選択酸化(LOCOS)法で素子分離酸化膜202を3
00〜400nmの厚さに形成する。そして、CMOS
トランジスタのゲート酸化膜203を7nm〜15n
m、例えば7nm成長後,CMOSのゲート電極となる
多結晶シリコン膜206を公知のCVD技術により、1
50〜300nmの厚さで成長する。この際、多結晶シ
リコン膜206には不純物を添加しない。公知の光露光
技術を用いて、ゲート電極となる部分の多結晶シリコン
膜206を残すようにレジストマスク213をかけて、
公知のドライエッチング技術により、多結晶シリコン膜
206を除去する。こうして、図2(b)に示すよう
に、ゲート電極206−1,206−2が形成される。
ただし、ゲート酸化膜203が多結晶シリコン膜206
のエッチングのストッパーとなるようCl2 又はHBr
などのガスを使用することによって、直接コンタクトを
形成する領域上部にはCMOSのゲート酸化膜203が
残存させるようにする。次に、図2(c)に示すよう
に、公知の光露光技術を用いて、MOSトランジスタの
ゲート酸化膜がウエットエッチングによって除去される
のを防ぐためにレジストマスク214をかける。その
後、直接コンタクト形成領域にあるゲート酸化膜203
を公知のウエットエッチング技術により、水平方向に1
00から200nmほど除去する。これによって、多結
晶シリコン膜206−1の下部に水平方向にゲート酸化
膜厚さの隙間215が形成される。
【0025】次に、レジストマスク214を除去し、U
HV−CVD装置中などにて、1×10-7Pa以下の圧
力の高真空中で基板に700℃以上例えば800℃の温
度で、数分の熱処理を加える。多結晶シリコン中の粒界
を通してのシリコン原子の自己拡散が起こり、多結晶シ
リコンを開口した側壁部分が湾曲して、図2(d)に示
すように、基板と物理的に接触し、直接コンタクト部2
16が形成される。シリコン基板201との界面近傍で
は単結晶になっている。この反応過程では真空度と温度
が重要である。1×10-7Pa以上の圧力の真空度であ
ったり、基板温度が700℃以下では上述の反応は起こ
りにくくなる。この理由は明確ではないが、高温低圧の
ために多結晶シリコン膜の粒界を通してのシリコン原子
の自己拡散が律速されやすくなることや、多結晶シリコ
ンの結晶粒は温度が大きいほど小さくなり、シリコンの
(100)面を主とするものになりやすいことも影響し
ている。又、この反応過程では真空度と温度の他に多結
晶シリコン膜206中の不純物濃度が重要なパラメータ
である。特に、多結晶シリコン中に含まれるボロンの濃
度は少ないことが望ましいが、半導体分野で通常行なわ
れるCVD法により、不純物を意図的にドーピングしな
いで形成するアンドープ多結晶シリコン膜を使用すれば
良い。
【0026】なお、隙間215の厚さ及び水平方向距離
はコンタクト抵抗に影響するので重要であるが、ゲート
絶縁膜103の厚さ15nm、水平距離500nm迄な
らば、前述した超高真空中での加熱処理によりシリコン
で埋めることができた。従って4Mビット以上のSRA
Mに使用できる。
【0027】次に、図2(e)に示すように、ゲート電
極206−1,206−2にドーピングするためレジス
トマスク217を設け、リンのイオン注入を行なう。次
に、レジストマスク217を除去し、ヒ素のイオン注入
を行ない、熱処理を行なうことによってN型拡散層20
9及び直接コンタクトDCを形成する。以下の工程は第
2の従来例と全く同様である。
【0028】第2の従来例ではゲート電極を形成するた
めの多結晶シリコン膜206のパターニング時にシリコ
ン基板もエッチングしてしまうことによって溝208が
形成されてしまったが、本実施の形態ではその恐れはな
い。すなわち、ゲート電極206−1,206−2を形
成するためのパターニング時にゲート酸化膜をエッチン
グストッパーとして使用し、選択比のよいウエットエッ
チングで隙間215を形成するからである。従って、直
接コンタクトとソース・ドレイン間の寄生抵抗の増加を
招かないのでSRAMの動作速度を損なうことがない。
【0029】以上、リンクベースやSRAMの直接コン
タクトを例にあげて説明したが、半導体基板の露出面の
一部と直接接触する多結晶シリコン膜でなる電極や配線
なら何にでも本発明を適用しうる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、半導体基板の表面
をゲート酸化膜などの薄い絶縁膜で被覆し多結晶シリコ
ン膜を堆積しパターニングして前記絶縁膜の表面を露出
させたのち、パターニングされた多結晶シリコン膜端部
下の絶縁膜をウエットエッチングにより除去したのち、
超高真空下の熱処理によって多結晶シリコン膜と半導体
基板を接触させることができるので、前記パターニング
時に半導体基板の表面部をエッチングしてしまうという
問題点を回避できる。従って、半導体基板と多結晶シリ
コン膜でなる電極や配線とのコンタクト部とその近傍の
形状のばらつきを防止でき、歩留りよく半導体集積回路
を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態について説明するた
めの(a)〜(d)に分図して示す工程順断面図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施の形態について説明するた
めの(a)〜(f)に分図して示す工程順断面図であ
る。
【図3】第1の従来例について説明するための(a)〜
(e)に分図して示す工程順断面図である。
【図4】SRAMセルの一例を示す平面図(図4
(a))及び回路図(図4(b))である。
【図5】第2の従来例について説明するための(a)〜
(e)に分図して示す工程順断面図である。
【符号の説明】
101 シリコン基板 101−1 N型エピタキシャル層 101−2 Nウェル 102 フィールド酸化膜 103 ゲート酸化膜 104,104A 多結晶シリコン膜 105 酸化シリコン膜 106 エミッタコンタクト孔 107 隙間 108 シリコン膜 108a 単結晶シリコン膜(リンクベース) 109,109A スペーサ 110 N+ 型多結晶シリコン膜 111 酸化シリコン膜 112 真性ベース領域 113 ベース電極 114 ゲート電極 115 スペーサ 116 ソース・ドレイン領域 117 エミッタ領域 118 グラフト・ベース領域 119 界面近傍 201 シリコン基板 202 フィールド酸化膜 203 ゲート酸化膜 204 レジストマスク 205 シリコン面 206 多結晶シリコン膜 206−1,206−2 ゲート電極(多結晶シリコ
ン膜) 207 レジストマスク 208 溝 209 ソース・ドレイン領域 210 高抵抗多結晶シリコン膜 210a N+ 型多結晶シリコン膜 211 第1層アルミニウム配線(ビット線) 212 第2層アルミニウム配線(ワード線) 213 レジストマスク 214 レジストマスク 215 隙間 216 直接コンタクト部 217 レジストマスク B1 ,B2 ビット線 R1 ,R2 高抵抗負荷素子 T1 〜T4 MOSトランジスタ VCC 電源線 W ワード線

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の表面に所定厚さの絶縁膜を
    形成し多結晶シリコン膜を堆積する工程と、前記多結晶
    シリコン膜をパターニングし露出した前記絶縁膜をウエ
    ットエッチングして前記多結晶シリコン膜と半導体基板
    との間に所定寸法の隙間を形成する工程と、1×10-7
    Pa未満の超高真空下700℃以上の温度で加熱する
    ことにより前記多結晶シリコン膜を半導体基板に接触さ
    せて前記隙間をなくす工程とを有することを特徴とする
    半導体集積回路の製造方法。
  2. 【請求項2】 不純物を意図的にドーピングせずに多結
    晶シリコン膜を堆積する請求項1記載の半導体集積回路
    の製造方法。
  3. 【請求項3】 B2 6 ガスを供給しつつ加熱して多結
    晶シリコン膜を半導体基板に接触させ、前記多結晶シリ
    コン膜にP型不純物をドーピングした後再び加熱して前
    記半導体基板の表面部に選択的にP型拡散層をバイポー
    ラ・トランジスタのグラフトベース領域として形成する
    請求項1又は2記載の半導体集積回路の製造方法。
  4. 【請求項4】 多結晶シリコン膜を半導体基板と接触さ
    せた後に前記多結晶シリコン膜にN型不純物を導入し、
    再び加熱して前記半導体基板の表面部に選択的にN型拡
    散層をMOSトランジスタのソース・ドレイン領域と連
    結する直接コンタクトとして形成する請求項1又は2記
    載の半導体集積回路の製造方法。
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