JP2737734B2 - 指紋分類装置 - Google Patents

指紋分類装置

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JP2737734B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指紋画像を分類す
る指紋分類装置に関する。
【0002】
【従来の技術】指紋照合装置は、個人同定を行う目的で
広く用いられている。特に警察などで用いられている非
常に大規模な指紋のデータベースを検索する指紋照合装
置では、検索を効率化するために指紋を分類して登録す
る場合が多い。しかし、指紋の分類を人手によって行う
と、その作業量が膨大となるため、指紋分類の自動化が
強く望まれている。
【0003】従来の指紋分類技術としては、例えば指紋
の芯線画像から指紋の特徴的な線を抽出・解析すること
によって分類する方法(これを記載した文献として、特
願平7−197711号「皮膚紋様並びに指紋紋様の分
類装置」(以下、文献1と称す)がある)、指紋の隆線
方向から得られる特徴を用いて指紋を分類する方法(こ
れを記載した文献としては、特開平4−52974号公
報(以下、文献2と称す),特開平4−52975号公
報(以下、文献3と称す)がある)、指紋の隆線方向か
ら得られる特徴ベクトルを用いてニューラルネットワー
クを用いて分類する方法(これを記載した文献として、
C.L.Wilson他、"Massively Parallel Neural Network F
ingerprint Classification System" 、National Insti
tute ofStandards and technology、NISTIR4880,1992)
(以下、文献4と称す)がある)などがある。これらの
方法では、指紋紋様を渦状紋,てい状紋,弓状紋などに
分類する。
【0004】これらの指紋紋様の分類方法には、それぞ
れ特性があり、例えば文献1の分類方法では、芯線画像
から得られる特異点に基づいて指紋画像を分類するため
に、にじみや潰れがある低品質な指紋画像を分類する場
合には、局所的なにじみや潰れの場合であっても分類誤
りが生じる傾向にあるが、平行移動や回転の変化に対し
て分類誤りが生じにくいアルゴリズムになっている。一
方、文献4のC.L.Wilsonらのニューラルネットワークを
用いた指紋分類方法では、平行移動や回転の変動に対し
て分類誤りが生じやすいものの、方向パターンの全体的
な特徴を利用して分類を行っているために局所的なにじ
みや潰れなどのノイズに対して頑強なアルゴリズムにな
っている。このように、分類方法が異なると一般にその
分類方法毎に分類特性の違いがあり、これら特性の異な
る指紋分類方法を統合することによって高い分類性能を
得ることが期待できる。
【0005】また、ニューラルネットワークによる分類
性能は、基本的には教師データセットが多ければ多いほ
ど分類性能が上がるが、コンピュータのメモリの制約や
学習アルゴリズムの制約などにより、大量のデータがあ
っても全てのデータを一回では学習できない場合があ
る。このような場合には、次のようにその大量データを
利用することにより指紋紋様の分類精度を上げることが
考えられる。まず、大量のデータを複数の教師データセ
ットに分け、それぞれの教師データセット毎に学習を行
う。次に各教師データセットの学習から得られたパラメ
ータ毎にニューラルネットワークにより指紋の分類を行
う。最後にパラメータ毎の分類結果を統合することで、
指紋の紋様を精度良く分類することを図る。
【0006】このような異種の分類機構、あるいはパラ
メータが異なる同一の分類機構から得られる分類結果を
組み合わせて高い分類性能を得ようとした場合、それら
の分類機構から得られる弓状紋やてい状紋などのラベル
としての分類結果を多数決をとることによって、最終的
な分類結果を決める方法が容易に考えられる。例えば、
3種類の分類機構あるいは3種類のパラメータを持つ同
一の分類機構の各々が、指紋を普通弓状紋A,突起弓状
紋T,右流てい状紋R,左流てい状紋L,渦状紋Wのい
ずれか1つに分類する場合、2つ以上の分類結果が同じ
結果を示した場合にそのカテゴリーを最終的なカテゴリ
ーとして決定する。3つの分類結果がそれぞれ矛盾する
場合には、単独での分類精度が最も良い分類機構の分類
結果を最終的な分類結果と決定する。このように、複数
の分類結果を組み合わせることによって、単独の分類機
構を用いる場合よりも分類精度の向上を図ることができ
る。また、棄却が許される場合には、矛盾した結果が得
られる場合には棄却するなどして、分類結果を統合する
ことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような単
純な組み合わせ方法では、分類機構の組み合わせによる
精度向上の効果には限界がある。また、組み合わせや多
数決の仕方にはバラエティーが少なく、棄却率などを容
易に設定することはできない。
【0008】本発明の目的は、指紋分類機構を効果的に
統合することによって高精度に指紋分類を行うことがで
きる指紋分類装置を提供することにある。また、同時に
棄却率などを容易に設定することが可能な技術を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の指紋分類装置
は、分類対象となる指紋画像を入力し、該指紋画像の各
指紋カテゴリーヘ分類される確率データを出力する複数
の紋様分類手段と、前記のそれぞれの紋様分類手段から
出力される確率データを入力し、前記指紋画像の各指紋
カテゴリーへ分類される確率を推定する確率推定手段
と、該確率推定手段の推定結果に基づいて前記入力の指
紋画像の分類結果を出力するカテゴリー決定手段とを備
えている。また、それぞれの紋様分類手段は、予め登録
されている確率テーブルを参照することによって前記確
率データを得る構成を有している。
【0010】さらに本発明の指紋分類装置は、分類対象
となる指紋画像を入力し、該指紋画像の各指紋カテゴリ
ーヘ分類される確率データを出力する紋様分類手段と、
該紋様分類手段の分類動作を決定付けるパラメータを変
更して同一の指紋画像について分類動作を複数回行わし
める制御手段と、同一の指紋画像について前記紋様分類
手段から出力された複数回分の確率データを入力し、前
記指紋画像の各指紋カテゴリーへ分類される確率を推定
する確率推定手段と、該確率推定手段の推定結果に基づ
いて前記指紋画像の分類結果を出力するカテゴリー決定
手段とを備えている。また、この紋様分類手段は、予め
登録されている確率テーブルを参照することによって前
記確率データを得る構成を有している。
【0011】本発明では、複数の紋様分類手段から得ら
れる複数の分類結果、あるいはパラメータを変更するこ
とによって同一の紋様分類手段から得られる複数の分類
結果を確率データとして表現し、それぞれの確率データ
を用いてそれぞれのカテゴリーヘ分類される確率を確率
推定手段によって推定する。ここでは説明を簡略にする
ために、二つの紋様分類手段があり、指紋紋様を例え
ば、図2に示す普通弓状紋A,突起弓状紋T,右流てい
状紋R,左流てい状紋L,渦状紋Wの5つのカテゴリー
に分類する場合について説明する。また、紋様分類手段
i(i=1,2)が入力紋様をそれぞれのカテゴリーへ
分類する確率をP i(A),P i(T),P i(R),
i(L),P i(W)と表すことにする。
【0012】例えば、入力紋様が与えられたときに、そ
れぞれの紋様分類手段iがそれぞれ次の数1式及び数2
式に示す確率P i(A),P i(T),P i(R),P
i(L),P i(W)を出力する場合について考える。
【0013】
【数1】P 1(A)=0.01 P 1(T)=0.02 P 1(R)=0.03 P 1(L)=0.04 P 1(W)=0.90
【0014】
【数2】P 2(A)=0.01 P 2(T)=0.02 P 2(R)=0.03 P 2(L)=0.74 P 2(W)=0.20
【0015】この場合、第1の紋様分類手段から得られ
る第1候補は渦状紋Wであり、第2候補は左流てい状紋
L、第3候補は右流てい状紋R、第4候補は突起弓状紋
T、第5候補は普通弓状紋Aである。一方、第2の紋様
分類手段から得られる第1候補は左流てい状紋L、以降
の候補は、渦状紋W、右流てい状紋R、突起弓状紋T、
普通弓状紋Aとなる。
【0016】確率推定手段では、これらの確率を用い
て、入力紋様がそれぞれのカテゴリー毎へ分類される確
率P 0(A),P 0(T),P 0(R),P 0(L),
0(W)を例えば相加平均などを用いて推定すると、
次の値が得られる。
【0017】
【数3】 P 0(A)=(0.01+0.01)/2=0.01 P 0(T)=(0.02+0.02)/2=0.02 P 0(R)=(0.03+0.03)/2=0.03 P 0(L)=(0.04+0.74)/2=0.39 P 0(W)=(0.90+0.20)/2=0.55
【0018】このように推定された確率を用いると、第
1から第5までの候補として、それぞれ渦状紋W、左流
てい状紋L、右流てい状紋R、突起弓状紋T、普通弓状
紋Aのカテゴリーを選ぶことができる。
【0019】一方、これを単にそれぞれの紋様分類手段
から得られる紋様カテゴリーだけを用いて分類しようと
した場合を考える。第1の紋様分類手段から上位の候補
順に渦状紋W、左流てい状紋L、右流てい状紋R、突起
弓状紋T、普通弓状紋Aが、第2の紋様分類手段から順
に左流てい状紋L、渦状紋W、右流てい状紋R、突起弓
状紋T、普通弓状紋Aが得られているので、これらの分
類結果から第1候補を左流てい状紋Lと特定することは
難しく、紋様判定を確定的には行えない。
【0020】このように本発明による指紋分類装置は、
紋様分類手段のそれぞれの分類結果に対して確率という
尺度を与えることによって、統計的に意味のある情報量
が増えるため、精度良く分類することができる。
【0021】また、第1候補だけでは十分な確率が得ら
れない場合には第2候補の付与を行ったり、それでも十
分な分類精度が得られないときは棄却を行ったりするこ
とが確率を参照することによって容易に実現することが
できる。
【0022】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態の例につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0023】図1は本発明の指紋分類装置の一実施例を
示すブロック図である。
【0024】本実施例の指紋分類装置は、図1に示すよ
うに、指紋画像16を入力する画像入力手段11と、画
像入力手段11より入力された指紋画像16を用いて指
紋紋様分類を行い各カテゴリーへの分類確率を示す確率
データ17,18を出力する第1および第2の紋様分類
手段12,15と、第1および第2の紋様分類手段1
2,15から得られる確率データ17,18を用いて、
各カテゴリーへの分類確率を推定し確率データ19を出
力する確率推定手段13と、確率推定手段13から得ら
れる確率データ19から最終的なカテゴリーを決定する
カテゴリー決定手段14とを備えている。
【0025】ここでは、指紋紋様を例えば、図2に示す
普通弓状紋A,突起弓状紋T,右流てい状紋R,左流て
い状紋L,渦状紋Wの5つのカテゴリーに分類する場合
について説明する。
【0026】画像入力手段11では、スキャナや2次元
CCDカメラなどを用いてデジタルを二次元画像として
指紋紋様を入力する。この画像は、例えば、500DP
Iの解像度で撮像された512×512画素の大きさの
指紋画像である。画像入力手段11によって入力された
指紋画像16は、第1および第2の紋様分類手段12,
15に送られる。
【0027】第1の紋様分類手段12としては、例え
ば、前記文献1に記載された指紋分類装置、つまり指紋
紋様の尾根線と谷線およびそれらの線画像から得られる
特徴を用いて指紋紋様を分類する装置が用いられる。こ
の第1の紋様分類手段12の構成については後述すると
して、第1の紋様分類手段12は、指紋画像16の指紋
紋様に対して5つのカテゴリーのそれぞれへ分類される
確率P 1(C)(Cは5つのカテゴリーA,T,R,
L,W)を出力する。なお、第1の紋様分類手段12は
上記文献1記載の指紋分類装置に限られないことは言う
までもない。
【0028】第2の紋様分類手段15は、第1の紋様分
類手段12とは異なる分類方法により指紋画像16を分
類する。第2の紋様分類手段15としては、例えばニュ
ーラルネットワークを用いた紋様分類手段が用いられ
る。勿論、他の形式の紋様分類手段を用いることもでき
る。第2の紋様分類手段15の構成についても後述す
る。第2の紋様分類手段15は、第1の紋様分類手段1
2と同じく、指紋画像16の指紋紋様に対して5つのカ
テゴリーのそれぞれへ分類される確率P 2(C)を出力
する。
【0029】なお、本実施例では、2つの紋様分類手段
を使用しているが、3つ以上の紋様分類手段を統合する
ように構成してもよい。
【0030】確率推定手段13では、第1の紋様分類手
段12から得られる第1の確率データP 1(C)と、第
2の紋様分類手段15から得られる第2の確率データP
2(C)とを用いて、指紋画像16の指紋紋様がそれぞ
れのカテゴリーへ分類される確率P 0(C)を推定し、
カテゴリー決定手段14へ出力する。出力する確率デー
タP 0(C)の算出は、例えば、次の数4式によって確
率の相加平均を求めればよい。
【0031】
【数4】P 0(C)={P 1(C)+P 2(C)}/2
【0032】また、上式の代わりに次の数5式で表され
る相乗平均をした後、下記の数6式により正規化しても
構わない。
【0033】
【数5】 P ave(C)={P 1(C)+P 2(C)}1/2
【0034】
【数6】P 0(C)=P ave(C)/Σ c ave(C)
【0035】カテゴリー決定手段14では、得られた確
率データ19に基づき出力するカテゴリーC0 を決定し
出力する。例えば、棄却を行わないで第1候補のみを出
力する場合には、数7式によって与えられるカテゴリー
を出力する。
【0036】
【数7】C0 =argmaxc 0(C)
【0037】つまり、ここではカテゴリーCの中で最大
の確率P 0(C)を与えるものを出力カテゴリーとす
る。
【0038】また、第1候補のみ出力すると共に棄却を
設定する場合は、カテゴリーCの中で最大の確率P
0(C)が所定の閾値以上のときに限ってそのカテゴリ
ーを出力し、それ以外の場合は棄却を行う。例えば前述
した数3式の確率データの例において、閾値を0.5と
すれば、第1候補として渦状紋Wを出力する。紋様分類
の精度を一層確保したいために閾値を例えば0.9とす
れば、このデータは棄却される。
【0039】さらに、第1候補のみでは十分な分類精度
が得られそうもない紋様に関しては第2候補を与え、そ
れでも十分な分類精度が得られそうもない紋様は棄却す
る場合には次のように処理を行う。即ち、例えば各カテ
ゴリーCに対する確率P 0(C)を大きい順に並べ換
え、大きい順に第1候補,第2候補,第3候補,…とす
る。第1候補に対応する確率が第1候補のみの出力を判
定する閾値t1 以上ならば第1候補のカテゴリーのみを
出力するが、仮にそうでなければ第1候補に対する確率
と第2候補に対する確率とを加算し、その和が所定の閾
値t2 以上であるならば第1候補のカテゴリーと第2候
補のカテゴリーとをそれぞれ第1候補,第2候補として
出力する。さらに、仮にこの条件も満たさなければ、こ
の紋様を棄却する。例えば数3式の確率データの例にお
いて、t1 =0.5,t2 =0.5と設定した場合、第
1候補の渦状紋Wのみを出力する。一層誤りを少なくす
る場合には、例えばt1 =0.9,t2 =0.9と設定
すれば良く、この場合は第1候補として渦状紋Wを出力
し、第2候補として左流てい状紋Lを出力する。更に、
自動分類による誤りを少なくしたい場合には、例えばt
1 =0.95,t2 =0.95とすれば、このデータは
棄却される。
【0040】なお、カテゴリー決定手段14では、得ら
れた確率データ19そのものを分類結果として出力する
ように構成することもできる。
【0041】次に、第1の紋様分類手段12の構成例に
ついて説明する。ここでは、前記文献1に記載された指
紋分類装置を用いた紋様分類手段を取り上げる。まず、
第1の紋様分類手段12による紋様分類の基本的な考え
方について説明する。
【0042】一般に、指紋紋様は、表皮の***した隆線
である尾根部分と、隆線の間の谷の部分から成り立つ。
この尾根の部分と谷の部分から成る紋様はおおよそ平行
線による流れの紋様を成しているが、この流れは大別す
ると3つに分類することができる。例えば図3(a)の
指紋紋様の拡大図,同図(b)の谷分岐及び尾根端を含
む画像化処理図に示すようなおおよそ平行隆線からでき
ている流れと、図4(a)の谷端を含む画像化処理図,
同図(b)の尾根端を含む画像化処理図に示すような半
円状の流れと、図5(a)の谷分岐を含む画像化処理
図,同図(b)の尾根分岐を含む画像化処理図に示すよ
うな三角州状の流れとに分けられる。
【0043】このうち、半円状の流れを成す部分は鑑識
上「指紋中心」と呼ばれる部分にしばしば現れる特異な
紋様であり、また三角州状の紋様は鑑識上「三角州」と
呼ばれる部分に現れる特異な紋様であって、何れも指紋
分類上重要な特徴である。第1の紋様分類手段12で
は、このような特異な紋様部分に現れる特異点を抽出
し、その抽出した特異点に基づいて指紋分類を行う。
【0044】そこで、まず指紋画像における特徴の抽出
について説明する。例えば図3(a)に示すように隆線
紋様の流れが緩やかな部分に現れる隆線の流れの中に現
れる端点や分岐点等の特徴点であるマニューシャは、図
3(a)の線の接続関係が表された図3(b)に示され
るように、尾根の端点に対応して谷の分岐点が現れる。
逆に谷線で端点として現れるマニューシャは、対応する
尾根線上では分岐点として現れる。このように「尾根の
端点の近傍に谷の分岐点、谷の端点の近傍に尾根の分岐
点が現れる」というマニューシャの対応関係が成り立
つ。
【0045】ところが、隆線の流れが急激に変化する図
4(a),(b)に示されるような半円状の部分や図5
(a),(b)に示されるような三角州状の部分では、
マニューシャの対応関係は成立しない。そこで、以下で
はこのようなマニューシャの対応関係が成立しないマニ
ューシャを特異点と呼ぶことにし、特に半円状の部分に
現れる特異点をコア型特異点、三角州状の部分に現れる
特異点をデルタ型特異点と呼ぶことにする。
【0046】第1の紋様分類手段12では、このような
マニューシャの対応関係を利用して、対応関係が成り立
たないマニューシャである特異点を最初に検出する。こ
のような特異点は、前述したように指紋紋様の「中心
点」や「三角州」に現れることが多く、この特異点数を
数えるだけでも、弓状紋,てい状紋,渦状紋の3つのカ
テゴリーに分類する場合にはある程度の精度で指紋分類
を行うことが可能であるが、高い分類性能は得られな
い。
【0047】そこで第1の紋様分類手段12では、特異
点の周りに特徴的な線(特徴線)が存在すればそれを追
跡して指紋紋様の特徴を抽出し、指紋紋様の種別判別を
行う。例えば、指紋の種類が図2に示した普通弓状紋
A,突起弓状紋T,右流てい状紋R,左流てい状紋L,
渦状紋Wの5つに分類される場合であれば、前述したよ
うにコア型特異点は通常普通弓状紋Aでは0個、突起弓
状紋T,右流てい状紋R及び左流てい状紋Lでは1個、
渦状紋Wでは2個現れる。なお、デルタ型特異点もコア
型特異点と同様な数だけ現れるが、実際に押捺される指
紋では十分広範囲に印象が押捺されないこと等により、
自動検出が難しい場合があるので、ここではコア型特異
点を用いた指紋分類の場合について説明する。
【0048】てい状紋L,Rおよび突起弓状紋Tでは、
これらの2つのカテゴリーへの分類が困難な類似してい
る紋様が多く存在する。この2つの紋様を区別する際に
注意する点は、てい状線を含むか否かという点である。
即ち、てい状紋R,Lはてい状線を含むのに対して、突
起弓状紋Tでは弓状線から成り立っており、てい状線を
含まないという点を特色としている。
【0049】ここで、てい状線とは図6のa1 −ar
1 −br の線で示されるような馬てい形をなす隆線の
うち、馬てい形の先端部分から追跡した2つの線の終端
が一方の方向に流れるものであり、右流てい状線なら2
つともおおよそ右側にあり、左流てい状線からおおよそ
左側にある。これに対して弓状線は、図6のc1 −cr
やd1 −dr の線で示されるような弓状の突起を起点と
して追跡した線が右側と左側に分かれるものを言う。一
般に隆線は必ずしも連続につながっておらずに断絶があ
る。そのような場合、適宜その不連続性を補完して隆線
を追跡し、その隆線を追跡した終端が上述した条件に当
てはまれば弓状線やてい状線を種別判定することができ
る。
【0050】てい状紋の場合、コア型特異点は図6に示
すようにてい状紋の馬てい形の位置に取り囲まれるよう
な部分に存在する。逆に言えば、コア型特異点の周辺に
てい状紋が存在する。突起弓状紋の場合、コア型特異点
は図7に示すように弓状線に取り囲まれる。従って、コ
ア型特異点の周囲を取り囲む線を抽出し、その線が弓状
線を成しているか、てい状線を成しているかを判定する
ことによって、てい状紋および突起弓状紋の種別判定を
行うことができる。
【0051】また、殆どの渦状紋ではコア型特異点およ
びその周囲の隆線の流れは図8(a),(b)に示すよ
うな2つの類型に大別できる。即ち、図8(a)に示す
ようにコア型特異点が尾根線や谷線を介して接続し、そ
の周りの隆線がおおよそ環状を形成する紋様と、図8
(b)に示すようなコア型特異点に接続する線がおおよ
そ渦状を形成する紋様とがある。従って、コア型特定点
に接続する特徴的な線(特徴線)の形態が2つの形態に
分類し得ないような場合、検出された特異点が渦状紋に
よる特異点ではないと判定できるので、渦状紋に対する
検証処理を行うことができる。例えば、図9に示すよう
なてい状線が2つ現れているてい状紋は、ごく一部存在
する。このような場合には特異点に接続する特徴線等を
チェックすることにより渦状紋への誤分類を防ぐことが
できる。
【0052】図10は以上のような基本的な考え方のも
とに構築された第1の紋様分類手段12の構成例を示す
ブロック図である。この例の第1の紋様分類手段12
は、入力された指紋画像91から指紋紋様の隆線に対応
する尾根線を抽出する尾根線抽出手段92と、指紋画像
91から指紋紋様の隆線の間の谷部分である谷線を抽出
する谷線抽出手段93と、前記抽出された尾根線から尾
根マニューシャを抽出する尾根マニューシャ抽出手段9
4と、前記抽出された谷線から谷マニューシャを抽出す
る谷マニューシャ抽出手段95と、前記抽出された尾根
線,谷線,尾根マニューシャおよび谷マニューシャを用
いて、当該尾根マニューシャ及び当該谷マニューシャに
おける対応関係を求めるマニューシャ対応抽出手段96
と、このマニューシャ対応抽出手段96からのマニュー
シャ対応関係に関する記述情報と前記抽出された尾根線
および谷線とに基づいて指紋画像91の指紋紋様の特徴
線を追跡する特徴線追跡手段97と、追跡された特徴線
の特徴およびマニューシャ対応抽出手段96からのマニ
ューシャ対応関係に関する記述情報を用いて、指紋画像
91の指紋紋様の種別判定を行い、各カテゴリーへ分類
される確率を示す確率データ99を出力する紋様判定手
段98とから構成されている。
【0053】図11は図10の構成をより具体化したブ
ロック図である。同図に示すように、各手段は以下のよ
うに構成されている。
【0054】尾根線抽出手段92は、指紋画像91の二
値画像を作成する画像処理手段921と、作成された二
値画像から二値化された尾根線を抽出する細線化手段9
22とを備えている。
【0055】谷線抽出手段93は、尾根線抽出手段92
で抽出された、二値化された尾根線を反転させた画像を
得る画像反転手段931と、その反転画像を細線化して
谷線を抽出する細線化手段932とを備えている。
【0056】尾根マニューシャ抽出手段94は、尾根の
端点抽出及びリスト作成手段941と、尾根の分岐点抽
出及びリスト作成手段942とを備えている。また、谷
マニューシャ抽出手段95は、谷の端点抽出及びリスト
作成手段951と、谷の分岐点抽出及びリスト作成手段
952とを備えている。上述したように細線化手段92
2,932を用いて尾根線や谷線を抽出する場合、それ
らにより得られる尾根線や谷線は細線画像である。この
ような細線画像からマニューシャを抽出する場合、図1
2(a),(b)に示されるような3×3画素の大きさ
のマニューシャ抽出のための二値検出マスクを細線画像
に走査し、その3×3のパターンの比較を行う。一致出
力が得られる場合、そのマスクの中点の点をマニューシ
ャとして抽出する。このとき、図12(a)のような検
出マスクで抽出されるマニューシャは端点であり、図1
2(b)のような検出マスクで抽出されるマニューシャ
は分岐点である。尾根マニューシャ抽出手段94や谷マ
ニューシャ抽出手段95では、このマニューシャ抽出を
尾根の細線画像と谷線の細線画像に対してそれぞれ適用
し、尾根と谷の端点および分岐点を求める。尾根画像か
ら得られた端点,分岐点をそれぞれ尾根端点,尾根分岐
点とし、谷画像から得られた端点,分岐点をそれぞれ谷
端点,谷分岐点として、抽出されたマニューシャのリス
トを作成して出力する。この時点でマニューシャのリス
トに登録する情報は、マニューシャの座標,マニューシ
ャの種類等の各種情報である。
【0057】マニューシャ対応抽出手段96は、尾根線
及び谷線を参照して尾根端点と谷分岐点の対応関係を抽
出する手段961と、尾根線及び谷線を参照して谷端点
と尾根分岐点の対応関係を抽出する手段962とを備え
ている。即ち、マニューシャ対応抽出手段96は、尾根
マニューシャ及び谷マニューシャの間で、尾根の端点な
ら谷の分岐点,尾根の分岐点なら谷の端点というよう
に、対応する関係にあるマニューシャやそのようなマニ
ューシャが無いというようなマニューシャの対応関係を
抽出し、マニューシャ対応記述情報を出力する。ここ
で、マニューシャ対応記述情報としては、例えばマニュ
ーシャの座標値,マニューシャの種類(端点,分岐点,
尾根点,谷点の区別等),マニューシャに接続する線,
マニューシャに接続する線とそのマニューシャと対応す
るマニューシャの位置関係等が挙げられる。
【0058】特徴線追跡手段97は、マニューシャ対応
記述情報に基づいてコア型特異点を計数する手段971
と、尾根線及び谷線を参照して特異点数に応じて特異点
周辺の特徴線を追跡する手段972と、抽出された特徴
線が予想される紋様に適合しているか否か検証する手段
973とを備えている。ここで、手段972は、コア型
特異点が2個の場合は紋様が渦状紋であることを仮定し
て特徴線を追跡し、1個の場合は紋様が突起弓状紋やて
い状紋であることを仮定して特徴線を追跡する。また、
特徴線の追跡は指紋画像91に重畳したノイズ等の影響
により、必ずしも全て正しく追跡できるわけではないの
で、手段973で特徴線の追跡結果に対して検証を行
う。なお、仮定した特徴線が追跡できなかったとき等の
場合、検証手段973は棄却判定を行う。
【0059】紋様判定手段98は、マニューシャ対応記
述情報,コア型特異点計数結果および抽出された特徴線
の検証結果に応じて、様々な特徴量を用いて詳細カテゴ
リーに分類する手段981と、詳細カテゴリーへの分類
を行った分類結果に従って確率テーブル983を参照す
ることによって各カテゴリーに分類される確率を示す確
率データ99を求める手段982とを備えている。以
下、紋様判定手段98について詳述する。
【0060】手段981は、特異点数,特徴線の検出の
有無,検出された特徴線の種類により以下のように6つ
のカテゴリーa,t,l,r,w,xに仮判定する。こ
こで、カテゴリーaは特異点が0個の場合、カテゴリー
tは特異点が1個で最も内側のコア包囲線が突起弓状線
と判定される場合、カテゴリーlは特異点が1個で最も
内側のコア包囲線が左流てい状紋と判定される場合、カ
テゴリーrは特異点が1個で最も内側のコア包囲線が右
流てい状紋と判定される場合、カテゴリーwは特異点が
2個で特徴線が検出された場合、カテゴリーxは特徴線
の検証処理によって棄却判定された場合に相当する。ま
た、コア型特異点の数を特異点数が0個の場合、1個の
場合、2個の場合、及び3個以上の場合に分類する。従
って、仮判定したカテゴリーa,t,l,r,w,x
(6カテゴリー)とコア型特異点の数によるカテゴリー
(4カテゴリー)によって、6×4=24のカテゴリー
に分類する。なお、デルタ型特異点の数によるカテゴリ
ー(4カテゴリー)も加えて、6×4×4=96のカテ
ゴリーに分類するようにしても良い。以下では、この詳
細カテゴリーをci (i=1,2,…,)と表記する。
【0061】このようにカテゴリー分けをした各詳細カ
テゴリーci が、最終的に渦状紋Wや左流てい状紋L等
のどのカテゴリーCj (j=A,T,L,R,W)(C
A,T,L,R,W はそれぞれ普通弓状紋,突起弓状
紋,左流てい状紋,右流てい状紋,渦状紋を意味する)
に属するかという事後確率Px を与える確率テーブル9
83を用意する。この確率テーブル983は、予め用意
した或る程度大量の学習用の指紋画像と、その指紋画像
の各々が属するカテゴリーとが与えられれば容易に計算
できる。即ち、確率テーブル参照までの処理を学習用の
指紋画像に対して施し、詳細カテゴリーci を学習用の
指紋画像について求める。この際、各詳細カテゴリーc
i 毎に学習用の指紋画像が元来属するカテゴリーCj
何れであったかを計数する。これにより、学習用の指紋
画像から以下の数8式の関係で事後確率Px を計算する
ことができる。
【0062】
【数8】Px =P(Cj |ci )={N(Cj
i )}/N(ci
【0063】但し、ここでN(ci )は学習用の指紋画
像のうちで詳細カテゴリーci に分類されたデータの
数、N(Cj )は詳細カテゴリーci に分類された学習
用指紋画像のうちで元来の紋様がカテゴリーCj である
学習用指紋画像数である。例えば、詳細カテゴリーci
に分類された紋様の数が100個であり、その中で人手
で分類した正解とする紋様の数が、普通弓状紋CA
3,突起弓状紋CT =5,左流てい状紋CL =89,右
流てい状紋CR =1,渦状紋CW =2であったとする。
このとき、事後確率Px はそれぞれ以下の数9式〜数1
3式で表される。
【0064】
【数9】Px =P(Cj |ci )=P(CA |ci )=
3/100=0.03
【0065】
【数10】Px =P(Cj |ci )=P(CT |ci
=5/100=0.05
【0066】
【数11】Px =P(Cj |ci )=P(CL |ci
=89/100=0.89
【0067】
【数12】Px =P(Cj |ci )=P(CR |ci
=1/100=0.01
【0068】
【数13】Px =P(Cj |ci )=P(CW |ci
=2/100=0.02
【0069】この事後確率Px は詳細カテゴリーci
分類されたとき、普通弓状紋CA ,突起弓状紋CT ,左
流てい状紋CL ,右流てい状紋CR ,渦状紋CW のそれ
ぞれの紋様に関し、それぞれ3%,5%,89%,1
%,2%の確率で分類されると推定し得ることを意味す
る。他の詳細カテゴリーci についても同様に事後確率
を計算し、計算された事後確率Px を確率テーブルとし
て記憶しておく。学習データの数を大きくするほど、事
後確率Px の推定精度が良くなることは言うまでもな
い。
【0070】次に、図1の実施例における第2の紋様分
類手段15について説明する。
【0071】図13は、第2の紋様分類手段15の構成
例を示すブロック図である。この例の第2の紋様分類手
段15は、入力された指紋画像401から指紋の隆線方
向およびその隆線方向の信頼度を抽出して隆線方向デー
タ402及び信頼度データ403を出力する隆線方向抽
出手段41と、隆線方向抽出手段41から得られた隆線
方向データ402及び信頼度データ403を特徴ベクト
ルデータ404に変換する特徴ベクトル変換手段42
と、特徴ベクトル変換手段42から得られる特徴ベクト
ルデータ404を用いて指紋の紋様を判別するニューラ
ルネットワーク判別手段43と、ニューラルネットワー
ク判別手段43によって参照されるパラメータを記憶す
るパラメータ記憶手段44と、確率テーブルを記憶する
確率テーブル記憶手段46と、ニューラルネットワーク
判別手段43からの出力と確率テーブル記憶手段46に
記憶された確率テーブルとから、指紋画像401の指紋
紋様の各々のカテゴリーへ分類される確率を求め、確率
データ405を出力する確率テーブル参照手段45とを
有する。
【0072】隆線方向抽出手段41では、指紋画像40
1の各局所領域毎の隆線方向およびその隆線方向の信頼
度を抽出する。この隆線方向抽出手段41には、例えば
特願平6−138833号(以下、文献5と称す)に記
述された隆線方向抽出装置を用いることができる。以
下、隆線方向抽出手段41の構成例について説明する。
【0073】図14は隆線方向抽出手段41の構成例を
示すブロック図であり、勾配ベクトル算出手段101と
分布解析手段102とを有している。なお、103は指
紋画像であり、例えば前述したように512×512画
素のサイズを持つ。また、104は隆線方向を示す方向
データ、105はその隆線方向の信頼度である。
【0074】指紋画像103を画像f(x,y)(x=
1,…,512,y=1,…,512)と表記すると、
勾配ベクトル算出手段101は、画像f(x,y)の各
点における勾配ベクトルgradf(x,y)=(f x
(x,y),f y(x,y))を算出する。ここで、f
x(x,y),f y(x,y)は、それぞれf(x,
y)のx方向の微分とy方向の微分を表す。この微分演
算は実際にはx方向の画素値の差分,y方向の画素値の
差分の演算によって実施される。この勾配ベクトル算出
手段101によって得られた勾配ベクトルのx成分f x
(x,y)とy成分f y(x,y)は分布解析手段10
2に与えられる。
【0075】分布解析手段102は、512×512画
素の指紋画像103に対して、図15に示すように水平
方向および垂直方向に各16画素おきに中心を持つ32
×32の各局所領域毎に、以下のようにして隆線方向お
よびその信頼度を計算する。
【0076】図16(a)は指紋画像103のある局所
領域の一例を表しているが、このような画像の各点にお
ける勾配ベクトルの向きは、図16(b)のように隆線
方向とおおよそ直交するようになる。また、図16
(b)に対応する勾配ベクトルの分布は、図16(c)
のように各勾配ベクトルの水平成分の大きさをX軸に対
応させ、垂直成分をy軸に対応させてプロットすると隆
線方向と直交する方向にその主軸を持つことがわかる。
従って、局所領域毎に勾配ベクトルの分布を解析し、主
軸方向と直交する方向を隆線方向とすれば隆線方向を決
定することができる。
【0077】分布解析手段102は、このような勾配ベ
クトルの分布の主軸を求める方法として主成分分析を利
用する。つまり、ある局所領域をCとしたときに、数1
4式に示される行列Vがその局所領域Cに対する勾配ベ
クトルの分布の分散共分散行列となる。
【0078】
【数14】
【0079】そして、この行列Vの小さい方の固有値に
対応する固有ベクトルの軸(第2主軸)は分布の主軸
(第1主軸)と直交する方向となるので、この第2主軸
方向を隆線方向として出力する。
【0080】また、行列Vの固有値をλ1,λ2 (λ1
λ2 )とし、固有値λ1 に対応する固有ベクトルをe1,
固有値λ2 に対応する固有ベクトルをe2 とすると、大
きい方の固有値λ1 が大きければ大きいほど、それに対
応する固有ベクトルe1 の方向への画像の勾配ベクトル
が大きいことがわかる。これは隆線の像がつぶれていた
り、かすれておらず、隆線像がはっきりしていることを
示している。また、ノイズが多い画像では勾配ベクトル
の向きがばらつくため勾配ベクトルの向きがばらつき、
その固有値λ1,λ2 の大きさの差は小さくなる。このよ
うなことから、隆線方向の信頼度rは例えば下記の数1
5式で求めることができる。
【0081】
【数15】
【0082】この信頼度rは、隆線像がはっきりしてお
り、ノイズが少ない場合には大きな値を示し、出力され
る隆線方向の信頼度が高いことを示す。逆に隆線像がは
っきりせず、ノイズが多い場合には、信頼度rは小さい
値となり、出力される隆線方向の信頼度が低いことを示
す。
【0083】隆線方向抽出手段51は以上のようにして
指紋画像の各局所領域毎の隆線方向およびその隆線方向
の信頼度を抽出する。以下では、各局所領域毎における
座標を(m,n)(m=0,1,…,31,n=0,
1,…,31)と表し、各局所領域毎に抽出された隆線
方向をθ(m,n)と表すことにする。また、それぞれ
の隆線方向θ(m,n)(但し、θ(m,n)の値は、
0≦θ(m,n)≦πの範囲をとるものとする)に対応
する方向抽出の信頼度をr(m,n)と表すことにす
る。
【0084】さて、図13の特徴ベクトル変換手段42
では、上述のようにして得られた隆線方向θ(m,n)
およびその信頼度r(m,n)を用いて、ニューラルネ
ットワーク判別手段43のための特徴ベクトルを生成す
る。例えば、次の数16式〜数式18に示すように隆線
方向および信頼度を特徴ベクトルxに変換する。ここで
は、隆線方向および信頼度を用いて水平,垂直平均のベ
クトル成分に変換し、隣接した4つの領域におけるベク
トルの平均をとることによって特徴ベクトルへと変換し
ている。
【0085】
【数16】
【0086】
【数17】
【0087】
【数18】
【0088】但し、m=0,2,…,30,n=0,
2,…,30とする。
【0089】また、特徴ベクトル変換手段42では、前
述のC.L.Wilsonらの文献4に示されるようにK−L展開
を用いることによって、ニューラルネットワークのため
の特徴ベクトルへと変換しても構わない。
【0090】ニューラルネットワーク判別手段43で
は、特徴ベクトルデータ404を入力として紋様の判別
を行う。ニューラルネットワークは、既に多くの文献
(例えば、麻生英樹著,『ニューラルネットワーク情報
処理』,産業図書,1988年発行。以下文献6と称
す)で紹介されているが、ここでは3層のパーセプトロ
ン型ニューラルネットワークを用いた場合の動作につい
て説明する。3層のパーセプトロン型ニューラルネット
ワークでは、図17に模式的に示すように入力層33,
中間層32,出力層31のネットワークから成り立つ。
ここでは、入力層33のユニット数は512次元(Nx
=512)、中間層32のユニット数は20次元(Ny
=20)、出力層31は指紋紋様の各カテゴリーA,
T,R,L,Wに対応する5次元(Nz =5)のユニッ
トとする。
【0091】ニューラルネットワーク判別手段43で
は、特徴ベクトルxと予め学習によって定めたパラメー
タw x(i,j),t x(j)とを用いて、次の数19
式を中間層32の各ユニット毎に計算する。
【0092】
【数19】
【0093】
【数20】 ここで、f(ξ)=1/{1+exp(−ξ)}
【0094】得られた中間層32の各ユニットからの出
力y(j)とパラメータ記憶手段44に記憶されたパラ
メータw x(i,k),t x(k)を用いて、数21式
の出力層31の各ユニットの出力値を計算する。
【0095】
【数21】
【0096】
【数22】 ここで、f(ξ)=1/{1+exp(−ξ)}
【0097】ここで、出力値z(k)は、0から1の範
囲の値を有する。出力層31の各ユニットから得られた
各紋様毎の出力値z(k)を確率テーブル参照手段45
へ出力する。以下では、カテゴリー毎の出力値z(k)
をまとめて次の数23式のように出力ベクトルzとして
表記する。
【0098】
【数23】
【0099】パラメータ記憶手段44に記憶されるパラ
メータw x(i,j),t x(j),w y(i,k),
y(k)は、学習によって予め求めておく。パラメー
タの学習では、まず学習用の指紋画像から抽出したN
train 指分の特徴ベクトルx m(m=0,1,…,N
train )とその指紋紋様の属するカテゴリーに応じた教
師ベクトルz m(m=0,1,…,Ntrain )との組み
合わせ教師データセット{xm ;zm }を用意する。こ
こで、教師ベクトルはデータが属するカテゴリーの要素
が1、それ以外は0となるようなベクトルとし、例えば
m番目データが属するカテゴリーが右流てい状紋Rであ
る場合には、次の数24式のように設定する。
【0100】
【数24】
【0101】次に前述の麻生の文献6の50頁から54
頁にも示されている誤差逆伝搬法などの手法を用いて上
述したパラメータを予め求めておく。教師データセット
は、多ければ多いほどよいが、少なくとも2000指分
程度のデータを用意しておけば、比較的良好な結果が得
られる。
【0102】確率テーブル参照手段45では、ニューラ
ルネットワーク判別手段43から得られた各紋様毎の出
力値z(k)を用いて、確率テーブル記憶手段46に記
憶されている予め用意してある各紋様への分類される確
率データを参照し、出力する。
【0103】確率テーブル参照手段45では、まず出力
層31の各ユニットの値z(k)に応じて例えば次の数
25式に示すように3段階に離散化する。
【0104】
【数25】
【0105】各値を離散化するためのe1,2 の値とし
ては、例えば0.1, 0.9の値を用いる。確率テーブル参
照手段45では、各ユニットの離散化したs(k)の値
の組み合わせ{s(k)}に応じて、予め確率テーブル
記憶手段46に登録してある各カテゴリーへ分類される
確率を参照する。テーブルのエントリー番号は、例え
ば、次の数26式によって計算する。
【0106】
【数26】
【0107】従って、この場合テーブルのエントリー数
は、Nentry =35 =243個となる。
【0108】また、確率テーブル記憶手段45では、予
め計算しておいた各ユニットの離散化した値の組み合わ
せ{s(k)}の各場合毎に算出した各カテゴリーへ分
類される確率を確率テーブルとして記憶しておく。この
確率テーブルの作成は、次のように行えばよい。
【0109】1)ニューラルネットワークのパラメータ
の学習の際に用いた教師データセットとは別の教師デー
タセットを用意する。 2)教師データセット中のそれぞれのデータに対して隆
線方向,信頼度抽出,特徴ベクトルへの変換,ニューラ
ルネットワークによる判別を行い、式18のテーブルエ
ントリー番号を計算する。 3)教師データセットの中で、それぞれのエントリ番号
に属するデータ数とそれらのデータがもともと属するカ
テゴリーの数とから、そのテーブルエントリーを持つデ
ータが各カテゴリーヘ分類される事後確率P(C|L)
(C=A,T,R,L,W)を算出する。例えば、エン
トリ番号が100番となるデータが教師データ中に10
0個あったとき、もともともカテゴリーがA,T,R,
L,Wであるデータの数が、それぞれ1,2,4,3,
90個であれば、事後確率P(C|L)はそれぞれ次の
値となる。
【0110】
【数27】P(A|L)=1/100=0.01 P(T|L)=2/100=0.02 P(R|L)=4/100=0.04 P(L|L)=3/100=0.03 P(W|L)=90/100=0.90
【0111】このように計算された事後確率を確率テー
ブル記憶手段46に記憶する。
【0112】次に本発明の指紋分類装置の別の実施例に
ついて、図18を参照しながら説明する。本実施例の指
紋分類装置は、図18に示すように、指紋画像26を入
力する画像入力手段21と、画像入力手段21より入力
された指紋画像26を用いて、指紋分類を行い指紋紋様
の各カテゴリーへの分類確率を示す確率データ27を出
力する紋様分類手段22と、紋様分類手段22の分類動
作を決定付けるパラメータを変更して同一の指紋画像2
6について分類動作を複数回(Np 回)行わしめる制御
手段25と、パラメータを変更して複数回動作させた紋
様分類手段22から得られるNp 個の確率データ28を
用いて、各カテゴリーへの分類確率を推定し確率データ
28を出力する確率推定手段23と、確率推定手段23
から得られる確率データ28から最終的なカテゴリーを
決定するカテゴリー決定手段24とを備えている。
【0113】画像入力手段21からは、第1の実施例と
同様にして指紋画像26を入力する。入力された指紋画
像26は、紋様分類手段22に出力される。
【0114】紋様分類手段22としては、例えば図19
に示したブロック図で示されるニューラルネットワーク
を用いた紋様分類手段を用いる。この紋様分類手段は、
前述の第1の実施例におけるニューラルネットワークを
用いた図13の第2の紋様判別手段15の構成に、複数
のパラメータ記憶手段55〜57と複数の確率テーブル
記憶手段58〜60とを加えた構成に相当する。図19
において、入力された指紋画像501は、隆線方向抽出
手段51で隆線方向およびその信頼度が抽出され、特徴
ベクトル変換手段52で方向データ502,信頼度デー
タ503が特徴ベクトルデータ504に変換される。そ
の後、ニューラルネットワーク判別手段53において
は、制御手段25から送られる制御信号に従って、パラ
メータ記憶手段55〜57に記憶されるニューラルネッ
トワークのそれぞれのパラメータ毎に判別を行い、確率
テーブル参照手段54においては、制御手段25から送
られる制御信号に応じてそれぞれのパラメータに対応し
た確率テーブル記憶手段58〜60に格納された確率テ
ーブルから、事後確率データを参照し、確率データ50
5を出力する。確率テーブル記憶手段58〜60には、
それぞれのパラメータ毎に確率テーブルを生成するため
の教師データセットを変更して作成された確率テーブル
が予め記憶されている。この際の手順は、第1の実施例
と同様である。
【0115】このように制御手段25によりパラメータ
を変更することによって、紋様分類手段22は、パラメ
ータ毎のNp 個(図の例では3個)の確率データ{P i
(C)}(i=1,2,…,Np )を確率推定手段23
へ出力する。
【0116】確率推定手段23では、確率データ{P i
(C)}(i=1,2,…,Np )を用いて各カテゴリ
ー毎への分類確率P 0(C)を推定する。この分類確率
の推定では、それぞれの分類確率を、例えば数28式に
より相加平均する。
【0117】
【数28】
【0118】カテゴリー決定手段24では、確率推定手
段23から得られた確率データ28を用いて第1の実施
例と同様にカテゴリーを決定し、分類結果を出力する。
【0119】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は以上の実施例にのみ限定されずその他各種の付
加変更が可能である。例えば、図1,図13,図18,
図19の指紋分類装置における、紋様分類手段,確率推
定手段,カテゴリー決定手段,隆線方向抽出手段,特徴
ベクトル変換手段,ニューラルネットワーク判別手段,
パラメータ記憶手段,確率テーブル参照手段,確率テー
ブル記憶手段は、汎用コンピュータを用いて上記のよう
に動作するようにプログラムすることによっても実現で
きる。
【0120】
【発明の効果】以上説明したように本発明の指紋分類装
置によれば、複数の紋様分類手段、あるいは複数のパラ
メータを用いた紋様分類手段に対して確率情報を介在さ
せることで、分類手法の統合を行うことができ、精度良
く分類することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の指紋分類装置の一実施例のブロック図
である。
【図2】本発明で対象とする指紋紋様の種類の例(普通
弓状紋A,突起弓状紋T,右流てい状紋R,左流てい状
紋L,渦状紋W)を示す図である。
【図3】分類対象とする指紋紋様系(指紋紋様における
尾根線及び谷線の関係)の一例として平行隆線からでき
ている流れを説明するための図である。
【図4】分類対象とする指紋紋様系の他の例として半円
状の流れを説明するための図である。
【図5】分類対象とする指紋紋様系の別の例として三角
州状の流れを説明するための図である。
【図6】てい状紋のてい状線の説明図である。
【図7】突起弓状紋におけるコア型特異点の説明図であ
る。
【図8】渦状紋におけるコア型特異点及びその周りの隆
線の流れの説明図である。
【図9】てい状紋のてい状線が2つ現れる指紋紋様の例
を示す図である。
【図10】第1の紋様分類手段の構成例を示すブロック
図である。
【図11】図10に示した第1の紋様分類手段のより詳
細なブロック図である。
【図12】マニューシャ抽出のために用いる二値検出マ
スクの例を示す図である。
【図13】第2の紋様分類手段の構成例を示すブロック
図である。
【図14】隆線方向抽出手段の構成例を示すブロック図
である。
【図15】隆線方向抽出手段の動作説明図である。
【図16】隆線方向抽出手段の隆線方向抽出の原理説明
図である。
【図17】第2の紋様分類手段におけるニューラルネッ
トワーク判別手段の動作機構の模式図である。
【図18】本発明の指紋分類装置の別の実施例のブロッ
ク図である。
【図19】図18の実施例における紋様分類手段の構成
例を示すブロック図である。
【符号の説明】
11,21…画像入力手段 12…第1の紋様分類手段 13,23…確率推定手段 14,24…カテゴリー決定手段 15…第2の紋様分類手段 22…紋様分類手段 25…制御手段

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分類対象となる指紋画像を入力し、該指
    紋画像の各指紋カテゴリーヘ分類される確率データを出
    力する複数の紋様分類手段と、 前記のそれぞれの紋様分類手段から出力される確率デー
    タを入力し、前記指紋画像の各指紋カテゴリーへ分類さ
    れる確率を推定する確率推定手段と、 該確率推定手段の推定結果に基づいて前記指紋画像の分
    類結果を出力するカテゴリー決定手段とを備えることを
    特徴とする指紋分類装置。
  2. 【請求項2】 前記のそれぞれの紋様分類手段は、予め
    登録されている確率テーブルを参照することによって前
    記確率データを得る構成を有することを特徴とする請求
    項1記載の指紋分類装置。
  3. 【請求項3】 分類対象となる指紋画像を入力し、該指
    紋画像の各指紋カテゴリーヘ分類される確率データを出
    力する紋様分類手段と、 該紋様分類手段の分類動作を決定付けるパラメータを変
    更して同一の指紋画像について分類動作を複数回行わし
    める制御手段と、 同一の指紋画像について前記紋様分類手段から出力され
    た複数回分の確率データを入力し、前記指紋画像の各指
    紋カテゴリーへ分類される確率を推定する確率推定手段
    と、 該確率推定手段の推定結果に基づいて前記指紋画像の分
    類結果を出力するカテゴリー決定手段とを備えることを
    特徴とする指紋分類装置。
  4. 【請求項4】 前記紋様分類手段は、予め登録されてい
    る確率テーブルを参照することによって前記確率データ
    を得る構成を有することを特徴とする請求項3記載の指
    紋分類装置。
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