JP4405656B2 - 指紋情報を用いた個人認証システム及び同システム用登録・認証方法 - Google Patents

指紋情報を用いた個人認証システム及び同システム用登録・認証方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4405656B2
JP4405656B2 JP2000321308A JP2000321308A JP4405656B2 JP 4405656 B2 JP4405656 B2 JP 4405656B2 JP 2000321308 A JP2000321308 A JP 2000321308A JP 2000321308 A JP2000321308 A JP 2000321308A JP 4405656 B2 JP4405656 B2 JP 4405656B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fingerprint
unit
authentication
collation
registrant
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000321308A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002133416A (ja
Inventor
潤 池上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2000321308A priority Critical patent/JP4405656B2/ja
Priority to US09/797,738 priority patent/US6954553B2/en
Publication of JP2002133416A publication Critical patent/JP2002133416A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4405656B2 publication Critical patent/JP4405656B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06VIMAGE OR VIDEO RECOGNITION OR UNDERSTANDING
    • G06V40/00Recognition of biometric, human-related or animal-related patterns in image or video data
    • G06V40/10Human or animal bodies, e.g. vehicle occupants or pedestrians; Body parts, e.g. hands
    • G06V40/12Fingerprints or palmprints
    • G06V40/1347Preprocessing; Feature extraction
    • G06V40/1359Extracting features related to ridge properties; Determining the fingerprint type, e.g. whorl or loop
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S707/00Data processing: database and file management or data structures
    • Y10S707/99931Database or file accessing
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S707/00Data processing: database and file management or data structures
    • Y10S707/99931Database or file accessing
    • Y10S707/99933Query processing, i.e. searching
    • Y10S707/99936Pattern matching access

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Vision & Pattern Recognition (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Collating Specific Patterns (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば指紋紋様を利用した本人認証に用いて好適な、指紋情報を用いた個人認証システム及び同システム用登録・認証方法並びに同システム用判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、指紋等の生体情報を用いた個人認証装置が販売されている。この生体情報(バイオメトリクス情報,バイオメトリクス)とは、例えば、指紋,掌紋,指形,掌形,音声,網膜,虹彩,顔画像,動的署名,血管パターン,キーストローク等を利用したものであって、パスワードよりも信頼性が高い。また、生体情報のうち、指紋が利用されることが多い。
【0003】
この指紋による個人認証システムにおいて、指紋は、総当たりによりサンプルと照合されるようになっており、例えば一指紋対多登録指紋形式(以下、一対多形式と称する)と呼ばれる照合形式(照合手法)が用いられている。この総当たり照合とは、登録されている照合用データに対して、先頭から順番に照合していく手法であり、本人のデータが偶然先頭の方にある場合は、あえて紋様を使用した照合をせずに早く処理が終了することが予想される。
【0004】
ところで、この総当たり照合手法は、ID(Identification)などを用いて個人を特定しないものなので、照合時において、本人と認証されるまでに大量の計算量が必要である。
従って、処理時間が膨大になることを回避するため、指紋が有する紋様種別を検出して、同一の紋様種別についてのみ照合することにより、一対多形式における照合時間を短縮する様々な手法が考えられている。
【0005】
例えば特開平7−29003号公報(以下、公知文献1と称する)には、照合処理時間を短縮できる指紋照合装置が開示されている。この公知文献1に開示された指紋照合装置は、指紋画像から照合用特徴データを抽出して、ファイル指紋データ記憶部に登録してある複数の指紋(以下ファイル指紋という)に対し、照合の対象とする指紋画像(以下サーチ指紋という)から前記照合用特徴データを抽出し、サーチ指紋から抽出した照合用特徴データが前記ファイル指紋データ記憶部に登録されているファイル指紋のうち、どのファイル指紋の照合用特徴データに対し最高の類似度を有するかを決定するものである。
【0006】
これにより、指紋照合に際しては、まず、認証用指紋データの付加情報と照合用登録指紋データの付加情報とが比較され、不一致が検出されるファイル指紋が照合の相手から除去され、総合的な照合時間が短縮されるようになっている。
この指紋紋様を利用した指紋認証手法によると、登録照合用指紋の紋様と、認証用指紋の紋様とが一致しなければ、本人ではないとされて処理が完了していた。さらに、この手法によると、指紋画像を採取するときに、指と指紋スキャナ(以下、スキャナと略称することがある。)との間の角度や、スキャナ上における指の位置等の指紋採取時の状況(以下、指紋採取状況と称する)により、実際の紋様とは異なる紋様に判定されることがある。この場合、正常な個人認証ができないのみならず、採取された紋様と一致しない紋様の登録指紋とだけ照合されることがある。また、認証用指紋と同一紋様の登録照合用指紋グループに一致するデータがない場合、認証用指紋の紋様とは異なる紋様の登録照合用指紋への総当たり照合による手法も用いられる。この手法によると、単なる総当たり照合と大きな差異はない。
【0007】
加えて、指紋紋様を判定する手法は、既に様々なものが提案されている。特開平9−44666号公報(以下、公知文献2と称する)には、掌紋や指紋等の皮膚紋様線の追跡分類を行なう皮膚紋様並びに指紋紋様の分類装置が開示されている。この公知文献2に開示された皮膚紋様線追跡装置は、特異な紋様部分に現れる特異点を抽出し、その特異点の周囲の特徴的な線(以下、特徴線と称する)がある場合には、特徴線を追跡し指紋紋様の特徴を抽出して指紋紋様の種別判定するようになっている。
【0008】
図33は指紋紋様の種類を説明するための図であり、普通弓状紋α、突起弓状紋β、右流てい状紋γ、左流てい状紋δ、渦状紋εの5種類が示されている。この図33に示す分類において、半円状の部分に現れる特異点(以下、コア型特異点と称する)の数については、通常、普通弓状紋αは0個であり、突起弓状紋β,右流てい状紋γ及び左流てい状紋δはいずれも1個であり、また、渦状紋εは2個である。
【0009】
そして、三角洲の部分に現れる特異点(以下、デルタ型特異点と称する)の数についてもまた、コア型特異点と同等な数が現れる。指をスキャナ等に押し当てて得られる指紋は、実用上、十分広範囲にわたって指紋画像が得られないこと等の理由により、自動検出が困難であることがある。このため、公知文献2には、コア型特異点を用いた指紋分類の場合について記載されている。
【0010】
右流てい状紋γ,左流てい状紋δ及び突起弓状紋βの種別には、これら2種類(てい状紋γ,δ及び突起弓状紋β)の種別分類が困難な、類似紋様が多数存在する。そのため、これら2種類の紋様を区別する際、てい状線が含まれるか否かという点に注意される。すなわち、てい状紋γ,δは、いずれも、てい状線を含むのに対して、突起弓状紋βは、弓状線から成立しており、てい状線を含まない。
【0011】
図34(a)はてい状線を説明するための図である。この図34(a)に示す隆線(紋様を形成する曲線)al−ar,bl−drは、それぞれ、馬てい形をなしている。そして、これらの隆線は、馬てい形の先端部分から追跡した二本の線を追跡しその終端が一方に流れるようになっており、左流れのてい状線については、おおよそ左側にあり、また、右流れのてい状線(図示省略)は、二本の線ともおおよそ右側にある。
【0012】
図34(b)は突起弓状線を説明するための図である。この図34(b)に示す隆線cl−cr,dl−drは、それぞれ、弓状の突起を起点として追跡した線が、右側と左側とに分かれるようになっている。
一般に、隆線は必ずしも連続でなく断絶箇所を有する。その場合における紋様の種別判定は、適宜、その不連続性が補完され、また、その隆線が追跡され、その追跡した終端が上述した条件に合致するか否かが判別されるようになっており、これにより、弓状線やてい状線が種別判定されるのである。
【0013】
また、図34(a)に示すてい状紋においては、コア型特異点が、馬てい形に囲まれる部分に位置する。換言すれば、コア型特異点の周辺に、てい状紋が位置する。一方、図34(b)に示す突起弓状紋においては、コア型特異点が、弓状線に囲まれている。
従って、てい状紋及び突起弓状紋の種別は、それぞれ、コア型特異点の周囲を囲む線を抽出しその線が弓状線をなしているか、又は、てい状線をなしているかにより判定される。
【0014】
次に、ほとんどの渦状紋は、コア型特異点とその周囲における隆線の流れとは二類型に大別できる。図35(a),(b)はそれぞれ渦状紋を説明するための図である。この図35(a)に示す紋様は、二個のコア型特異点が尾根線や谷線を介して接続し、その周囲における隆線がおおよそ環を形成している。また、図35(b)に示す紋様は、コア型特異点に接続する線がおおよそ渦を形成している。
【0015】
従って、コア型特異点に接続する特徴的な線(特徴線)の形状が二種類の形状に分類し得ないような場合は、検出された特異点が渦状紋による特異点ではないと判定できるので、渦状紋について検証できる。
図36はてい状紋の一例を示す図であり、てい状線と特異点とがそれぞれ、二個現れている。この図36に示すてい状紋は、二本のてい状線を有し、ごく一部の人が有する。この場合の種別は、特異点に接続する特徴線等をチェックすることにより判定され、渦状紋への誤分類を防止できる。
【0016】
なお、上記の公知文献1,2のほか、入力された指紋画像から可能な限り、正確な紋様を判定するための技術は数多く提案されている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術によると、種別判定に失敗した場合は、本人と認証されず、厳密な種別判定が、再度、必要となって計算量が多くなるという課題がある。
加えて、図36に示すてい状紋について、上記判定手法を用いて照合すると、厳密に判定して指紋照合されるので、種別判定の失敗は許容されていない。また、入力された指紋情報の面積が狭いと、正確に紋様判定ができず、厳密に種別判定するためには、面積の広い指紋画像が必要となる。従って、従来技術の紋様を利用した個人認証によると、種別判定に失敗した場合に、正確な個人認証ができなくなるという課題がある。
【0018】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、個人認証システムにおいて、登録時に、指紋画像の下の部分を用いて紋様を判別しその紋様種別ごとにグループ化して照合優先順位を付与し、照合時に、その照合優先順位を用いて照合することにより、紋様が完全一致していなくても、確実に本人認証でき、かつ、計算量を大幅に省略できる、指紋情報を用いた個人認証システム及び同システム用登録・認証方法並びに同システム用判定方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明の指紋情報を用いた個人認証システムは、指紋情報を用いて個人の認証を行なうシステムにおいて、データを保持しうる格納部と、登録者指紋情報を採取するための登録用指紋情報入力部を用いて入力された情報から照合用データを得て格納部に書き込む登録装置と、認証対象者が本人であるか否かを格納部に書き込まれた照合用データを用いて照合・判定する認証装置とをそなえ、登録装置が、登録用指紋情報入力部により採取された登録者指紋画像から登録者指紋特徴データを抽出する登録者指紋特徴データ抽出部と、登録用指紋情報入力部により採取された登録者指紋画像から登録者指紋分類情報を抽出する登録者指紋分類情報抽出部と、照合用データを、登録者指紋特徴データと登録者指紋分類情報とを関連づけて格納部に書き込む照合用データ生成部とをそなえ、さらに、前記認証装置が、認証対象者指紋情報を採取するための認証用指紋情報入力部により採取された認証対象者指紋画像から認証対象者指紋特徴データを抽出する認証対象者指紋特徴データ抽出部と、認証用指紋情報入力部により採取された認証対象者指紋画像から認証対象者指紋分類情報を抽出する認証対象者指紋分類情報抽出部と、登録者指紋分類情報に基づいて分類された照合用データグループごとに照合優先順位を出力しうる照合優先順位定義部と、認証対象者指紋特徴データ,認証対象者指紋分類情報及び照合優先順位に基づき認証対象者指紋特徴データと登録者指紋特徴データとを照合し、照合結果を出力する照合部とをそなえて構成され、登録者指紋分類情報抽出部が、登録者指紋画像から指紋中心座標を検出し、登録者指紋画像を複数の単位ブロックに分割し、分割された複数の単位ブロックのうち指紋中心座標を有する中心単位ブロックを認識し、中心単位ブロックについて、指紋先端側と反対側の部分から、複数の単位ブロックを有するブロックグループを生成し、ブロックグループを構成する複数の単位ブロックのそれぞれについて、局所的な指紋波の流れ方向を判別し、判別された指紋波の流れ方向のブロックグループにおける比率に基づいて登録者指紋分類情報を判定するとともに、認証対象者指紋分類情報抽出部が、認証対象者指紋画像から指紋中心座標を検出し、認証対象者指紋画像を複数の単位ブロックに分割し、分割された複数の単位ブロックのうち指紋中心座標を有する中心単位ブロックを認識し、中心単位ブロックについて、指紋先端側と反対側の部分から、複数の単位ブロックを有するブロックグループを生成し、ブロックグループを構成する複数の単位ブロックのそれぞれについて、局所的な指紋波の流れ方向を判別し、判別された指紋波の流れ方向のブロックグループにおける比率に基づいて認証対象者指紋分類情報を判定することを特徴としている。
【0021】
また、本発明の指紋情報を用いた個人認証システム用登録・認証方法は、採取された登録者指紋画像から登録者指紋特徴データを抽出する第1抽出ステップと、第1抽出ステップにて抽出された登録者指紋特徴データを、データを保持しうる格納部に書き込む登録者指紋特徴データ登録ステップと、登録者指紋画像から登録者指紋分類情報を抽出する第2抽出ステップと、第2抽出ステップにて抽出された登録者指紋分類情報を格納部に書き込む登録者指紋分類情報登録ステップと、照合用データを、登録者指紋特徴データと登録者指紋分類情報とを関連づけて格納部に書き込む照合用データ登録ステップと、照合用データを格納部から抽出する照合用データ抽出ステップと、採取された認証対象者指紋画像から認証対象者指紋特徴データを抽出する第3抽出ステップと、認証対象者指紋画像から認証対象者指紋分類情報を抽出する第4抽出ステップと、登録者指紋分類情報に基づいて分類された照合用データグループごとに照合優先順位を出力する照合優先順位定義ステップと、認証対象者指紋特徴データ,認証対象者指紋分類情報及び照合優先順位に基づいて、認証対象者が本人であるか否かを照合・判定する照合・判定ステップとをそなえて構成され、第2抽出ステップが、登録者指紋画像から指紋中心座標を検出する中心検出ステップと、登録者指紋画像を複数の単位ブロックに分割する分割ステップと、分割ステップにて分割された複数の単位ブロックのうち中心検出ステップにて検出された指紋中心座標を有する中心単位ブロックを認識する認識ステップと、認識ステップにて認識された中心単位ブロックについて、指紋先端側と反対側の部分から、複数の単位ブロックを有するブロックグループを生成するブロックグループ生成ステップと、ブロックグループ生成ステップにて生成されたブロックグループを構成する複数の単位ブロックのそれぞれについて、局所的な指紋波の流れ方向を判別する単位ブロック流れ方向判別ステップと、単位ブロック流れ方向判別ステップにて判別された指紋波の流れ方向の該ブロックグループにおける比率に基づいて登録者指紋分類情報を判定する指紋分類情報判定ステップとをそなえるとともに、第4抽出ステップが、認証対象者指紋画像から指紋中心座標を検出する中心検出ステップと、認証対象者指紋画像を複数の単位ブロックに分割する分割ステップと、分割ステップにて分割された複数の単位ブロックのうち中心検出ステップにて検出された指紋中心座標を有する中心単位ブロックを認識する認識ステップと、認識ステップにて認識された中心単位ブロックについて、指紋先端側と反対側の部分から、複数の単位ブロックを有するブロックグループを生成するブロックグループ生成ステップと、ブロックグループ生成ステップにて生成されたブロックグループを構成する複数の単位ブロックのそれぞれについて、局所的な指紋波の流れ方向を判別する単位ブロック流れ方向判別ステップと、単位ブロック流れ方向判別ステップにて判別された指紋波の流れ方向のブロックグループにおける比率に基づいて認証対象者指紋分類情報を判定する指紋分類情報判定ステップとをそなえることを特徴としている。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(A)本発明の第1実施形態の説明
図1は本発明の第1実施形態に係る指紋情報を用いた個人認証システムの構成図である。この図1に示す個人認証システム(以下、システムと略称することがある)49は、指紋情報を用いて個人の認証を行なうものであって、格納部52,登録装置50,認証装置51をそなえて構成されている。
【0024】
ここで、格納部52は、照合用データ(照合用指紋要素又は照合情報)を、指紋分類情報(指紋紋様情報)の分類種別ごとに保持するものであり、登録者指紋特徴データを保持しうる指紋特徴データ格納部(登録者指紋特徴データ格納部)111と、登録者指紋紋様情報を保持しうる指紋紋様情報格納部(登録者指紋分類情報格納部)112とを有する。照合用データとは、本人認証時に参照されるためのデータであって、指紋特徴データと紋様種別とを結びつけたものであり、分類種別とは、分類カテゴリを表す。また、この格納部52は、例えばハードディスクによりその機能が実現される。加えて、特徴データとして保持される情報は、指紋の特徴点の位置,数又は特徴点同士の相対関係などであって、これらの情報が等しいか否かが比較されて、登録されているデータと、認証用に入力されたデータとが等しいか否かが判定されるのである。
【0025】
なお、後述するように、指紋特徴データ格納部111及び指紋紋様情報格納部112は、いずれも、認証装置51と共用されている。以下の説明において、格納部52は、データベース52と称することがある。
また、図1に示す登録装置50a,認証装置51a,51b及びシステム49a,49bは、それぞれ、登録装置50,認証装置51及びシステム49の変形装置及びシステムであり、後述する第1実施形態の第1変形例,第1実施形態の第2変形例にて詳述する。
【0026】
さらに、登録装置50は、登録者指紋情報を採取するための指紋情報入力部(登録用指紋情報入力部)100(図2参照)を用いて入力された情報から照合用データを得て格納部52に書き込むものである。そして、認証装置51は認証対象者が本人であるか否かを格納部52に書き込まれた照合用データを用いて照合・判定するものである。
【0027】
図2は本発明の第1実施形態に係る登録装置50のブロック図である。この図2に示す登録装置50は、指紋情報入力部100のほかに、指紋特徴データ抽出部(登録者指紋特徴データ抽出部)101と、指紋紋様情報抽出部(登録者指紋分類情報抽出部)102と、照合用データ生成部121とをそなえて構成されている。
【0028】
指紋情報入力部100は、例えば指紋スキャナ(図示省略)によりその機能が実現される。また、この指紋情報入力部100は、登録者の生体情報を登録用の指紋として採取するのみならず、後述するように、登録用のデータとは異なる認証用の指紋を入力するためにも用いられる。
指紋特徴データ抽出部101は、指紋情報入力部100により採取された登録者指紋画像から登録者指紋特徴データを抽出するものであり、指紋紋様情報抽出部102は指紋情報入力部100により採取された登録者指紋画像から登録者指紋紋様情報(登録者指紋分類情報)を抽出するものであり、また、照合用データ生成部121は照合用データを、登録者指紋特徴データと登録者指紋紋様情報とを関連づけて格納部52に書き込むものである。
【0029】
また、この図2に示すもので、上述したものと同一の符号を有するものは、上述したものと同一のもの又は同様の機能を有するものであり、その重複した説明を省略する。
これにより、図示されていない制御部の指示により、指紋情報入力部100にて、登録者指紋画像が採取され、指紋特徴データ抽出部101にて、採取された登録者指紋画像から登録者指紋特徴データが抽出される。また、指紋紋様情報抽出部102にて、採取された登録者指紋画像から登録者指紋紋様情報が抽出され、紋様種別が分類される。
【0030】
そして、照合用データ生成部121にて、抽出された照合用特徴データと指紋紋様とに基づき、登録者指紋特徴データと登録者指紋紋様情報とが関連づけられて(組み合わせられて)、個人認証時に用いる照合用データが生成され、この照合用データが、指紋特徴データ格納部111と指紋紋様情報格納部112とにそれぞれ書き込まれる。
【0031】
なお、図2に示す2種類の照合用の指紋特徴データ格納部111と指紋紋様情報格納部112とは、それぞれ、個別に情報が保持されるようになっているが、これら2種類の情報は一対一で相互に結びつく情報なので、一個の記憶装置を用いてこの機能を実現させることもできる。また、一個の記憶装置を用いることは、後述する第1実施形態の各変形例及び第2実施形態におけるシステムにも適用できる。
【0032】
図3は本発明の第1実施形態に係る認証装置51のブロック図である。この図3に示す認証装置51は、指紋情報入力部100のほかに、指紋特徴データ抽出部(認証対象者指紋特徴データ抽出部)101と、指紋紋様情報抽出部(認証対象者指紋分類情報抽出部)102と、照合優先順位定義部113と、指紋情報照合部(照合部)114と、判定部115とをそなえて構成されている。
【0033】
この指紋特徴データ抽出部101は、証対象者指紋情報を採取するための認証用指紋情報入力部100により採取された認証対象者指紋画像から認証対象者指紋特徴データを抽出するものであり、指紋紋様情報抽出部102は、認証用指紋情報入力部100により採取された認証対象者指紋画像から認証対象者指紋紋様情報(認証対象者指紋分類情報)を抽出するものである。
【0034】
また、これらの指紋特徴データ抽出部101,指紋紋様情報抽出部102は、それぞれ、登録者指紋画像の指紋中心について指紋先端側と反対側の部分を用いて、登録者指紋紋様情報を抽出するようになっている。
図4(a)は本発明の第1実施形態に係る指紋特徴データの抽出を説明するための図である。この図4(a)に示す指紋画像(以下、画像と称することがある)は、縦横にそれぞれ、40分割されて、1600個の単位ブロック(小さなブロック)にされている。ここで、1個の単位ブロックの画素数は、8画素×8画素である。この画素数にする理由は、各単位ブロックが単独で、局所的な指紋波の流れ方向を判別できるようにするためである。
【0035】
図4(b)は単位ブロックにおける指紋波を示す図である。この図4(b)に示す単位ブロックは8画素×8画素であって、指紋波が画像レベルで表示されている。また、この指紋波の流れ方向は、ディレクションとも称され、上記の局所的な指紋波の流れ方向とは、この単位ブロックにおけるディレクションを意味する。ディレクションの一例は、図6(a)〜(d)に示すようになる。なお、以下の説明において、右流れ,左流れ,波,渦,水平,垂直の各ディレクションを、それぞれ、右流れ系,左流れ系,波系,渦系,水平系,垂直系と称することがある。
【0036】
そして、入力された画像の画素数が、例えば320画素×320画素であって、その画像内に明確に指紋紋様が表されている場合は、その入力画像は画素数が8画素×8画素の単位ブロックに分割される。また、1個の単位ブロックが、単独でも、局所的なディレクションが判別されるようになっている。
さらに、図4(a)に示す1600個の単位ブロックの中から、指紋中心(指紋中心座標)よりも下の部分にある単位ブロックについて、2個のコアブロックが特定される。
【0037】
このコアブロックとは、単位ブロックの集まりであって、ブロック群(ブロックグループ)とも呼ばれる。図4(a)には、2個のコアブロックが示され、あたかも2個の窓が設けられているようになっている。そして、紋様判定が、コアブロックを構成する単位ブロックのそれぞれが有するディレクションの存在比率で判定されるようになっている。
【0038】
これにより、指紋紋様が、コアブロックに基づいて判定されるのである。
なお、以下の説明においては、これらのコアブロックを、それぞれ、ブロック群A,ブロック群Bと称する。また、指紋中心座標を有する単位ブロック(以下の説明では、中心単位ブロック又は中心ブロックと称する)について、指紋先端側と反対側の部分から、複数の単位ブロックが特定され、コアブロックが生成される。
【0039】
さらに、以下の説明では、320画素×320画素の入力画像が、8画素×8画素の単位ブロックに分割されて紋様判定されるものとして説明する。なお、画像内に明確に指紋紋様が表されていない場合や、画像の大きさ又は画像内の指紋形状に基づいて、1個の単位ブロックのサイズは、ディレクションが判別できる程度の画素数で変更できる。従って、320画素×320画素の画像は、320の約数(2,4,5,10など)の画素数を有する単位ブロックに指紋採取状況により、分割することができる。
【0040】
すなわち、指紋情報入力部100からの入力画像の画素数に応じて、分割数を変更するのである。例えば、入力画像が300画素×300画素である場合は、8画素×8画素で割り切れない。従って、この場合は、画像は、10画素×10画素を有する900個の単位ブロックに分割され紋様判定される。
そして、指紋紋様情報抽出部102(図2参照)は、紋様種別に応じて、ブロック群を選択している。指紋紋様情報抽出部102は、例えば波型紋様について判定するときと渦型紋様について判定するときとにおいて、異なるブロック群を用いるようになっている。これらについては、図19及び図21を用いて後述する。
【0041】
次に、図5は本発明の第1実施形態に係る他の指紋特徴データの抽出を説明するための図である。この図5に示す画像には、紋様種別が渦型と判別するときに用いられるブロック群A及びブロック群Bが示されており、この場合にも、指紋中心より下の部分が利用されている。
ここで、下の部分が利用される理由は、指紋中心から上の部分は、どの紋様種別でも似通っており、紋様の判別に適さないからである。従って、紋様分類に必要不可欠な広い面積の指紋画像が採取できなくても、指紋中心から下の部分だけを用いれば、紋様判別が可能となる。
【0042】
従って、システム49において、紋様判別するに当たり、まず、指紋紋様情報抽出部102が、画像から指紋中心座標を検出し(中心検出ステップ)、その画像を例えば1600個の単位ブロックに分割し(分割ステップ)、分割された1600個の単位ブロックのうち、検出された指紋中心座標を有する中心単位ブロックを認識する(認識ステップ)。さらに、指紋紋様情報抽出部102は、認識された中心単位ブロックについて、指紋先端側と反対側の部分から、複数の単位ブロックを有するブロックグループを生成し(ブロックグループ生成ステップ)、生成されたブロックグループを構成する複数の単位ブロックのそれぞれについて、局所的な指紋波の流れ方向(局所的なディレクション)を判別し(単位ブロック流れ方向判別ステップ)、判別された指紋波の流れ方向に基づいて指紋紋様情報を判定するのである(指紋分類情報判定ステップ)。
【0043】
なお、図4(a)及び図5にそれぞれ示す指紋特徴データの抽出方法は、後述する第1実施形態の各変形例及び第2実施形態においても用いられる。
このように、指紋中心から下の部分の特定領域(コアブロック)におけるディレクションに着目することにより、紋様種別が判別されるので、入力された画像が完全に再現されておらず、正確に紋様が判別できなくても、優先順位の高い紋様と照合できる利点がある。
【0044】
また、この指紋紋様情報の判定に当たり、図4(a)に示すブロック群Aとブロック群Bとの位置関係により、判定のために使用するブロック群が選択され、そのブロック群に含まれる各単位ブロックの指紋波の流れ方向が、右流れ系,左流れ系,垂直系及び水平系の4種類に分類される。また、指紋画像が存在しない単位ブロックは、除外されるようになっている。
【0045】
さらに、単位ブロック(8画素×8画素)が有する指紋波の状態から検出されたディレクションの種別について、図6(a)〜(d)を用いて説明する。
図6(a)〜(d)はそれぞれ本発明の第1実施形態に係るディレクションを説明するための図であり、各々、垂直系,水平系,右流れ系及び左流れ系のディレクションが示されている。これらの図6(a)〜(d)にそれぞれ示されるディレクションパターン(20個)は、指紋波の流れ方向を分類するために用いられる。
【0046】
そして、入力された画像の指紋紋様と、これらのディレクションパターンとが比較され、指紋中心から下の部分の特定領域における指紋波に着目することにより、概略的な紋様種別が判別される。
なお、このパターンを用いた照合は、後述する第1実施形態の各変形例及び第2実施形態においても、用いられる。
【0047】
また、図2及び図3において、登録装置50の登録者指紋特徴データ抽出部と認証装置51の認証対象者指紋特徴データ抽出部とが共用されるとともに、登録装置50の登録者指紋紋様情報抽出部と認証装置51の認証対象者指紋紋様情報抽出部とが共用されるようになっている。この共用により、システム49の装置の低コスト化を実現することができる。
【0048】
さらに、照合優先順位定義部113(図3参照)は、登録者指紋紋様情報に基づいて分類された照合用データグループごとに照合優先順位を出力しうるものであり、この機能は例えばメモリ(図示省略)により実現される。また、この照合優先順位定義部113は、登録者指紋紋様情報と照合優先順位とを関連づけたデータを、照合用データとして保持するようになっている。
【0049】
従って、入力された画像が完全に再現されておらず、正確に紋様が判別できなくても、照合優先順位の高い照合用データと照合できる。
そして、分類された紋様に照合優先順位が付与されて、一致する照合用データが見つかるまで、順次照合される。従って、必ずしも紋様が一致しない場合においても、本人認証を確実に行え、かつ、無駄な照合を最小限度に抑制できるので、計算の手間が大幅に省略できて効率のよい照合が可能となる。
【0050】
そして、以下に説明する指紋情報照合部114等に設けられたプログラムにより、照合判定時に、右流れ型が1番目、渦型が2番目等、紋様種別ごとに照合優先順位が付与され、その付与により定義された照合優先順位が照合優先順位定義部113に保持されるのである。この照合優先順位の付与方法の詳細については、図22〜図25を用いて後述する。
【0051】
これにより、照合時に、総当たりをせずに、照合優先順位を用いて照合できるので、計算量の大幅な削減が可能となる。
そして、指紋情報照合部114は、認証対象者指紋特徴データ,認証対象者指紋紋様情報及び照合優先順位に基づき認証対象者指紋特徴データと登録者指紋特徴データとを照合し、照合結果を出力するものである。この指紋情報照合部114は、認証対象者指紋特徴データと、照合用データとして保持している指紋特徴データとの一致率が、予め定義した所定の一致率を超えた場合に、本人と認証する。
【0052】
また、指紋情報照合部114は、照合優先順位定義を用いて指紋特徴データを照合する際、照合優先順位の高い紋様順に、順次、照合用データを切り替えて照合するようになっている。さらに、この指紋情報照合部114は、照合優先順位が低く、かつ、一致率が低い紋様についての照合になったときには、本人認証を中断することもできる。
【0053】
また、予め定義する所定の一致率を変更することにより、所望の厳密度又は精度を設定できるようになり、精密な照合と速度を優先した照合とを、必要に応じて使い分けることもできる。
判定部115(図3参照)は、照合結果に基づき本人/非本人を判定するものである。この判定部115は、指紋紋様情報抽出部102にて抽出された認証対象者指紋紋様情報を加味して、本人/非本人を判定するようになっている。さらに、判定部115は、指紋情報照合部114から出力される一致率を、照合結果として本人/非本人を判定するようになっている。すなわち、この判定部115は、指紋特徴データ照合部114にて算出された一致率に基づき本人であるか否かを判定する本人判定部として機能している。
【0054】
また、判定部115が、所定の照合優先順位における照合作業が終了するまで本人/非本人を判定できない場合は、指紋情報照合部114が、所定の照合優先順位よりも低い照合優先順位における本人認証を制限するようになっている。
これにより、照合優先順位が低く、かつ、ヒットする率が低い紋様における照合優先順位になったときに、本人認証が中断され、効率よい運用ができる。
【0055】
これらの照合優先順位定義部113は、メモリやハードディスク等により実現され、また、指紋情報照合部114及び判定部115の機能は、それぞれ、ハードディスクに記憶されたプログラムをCPU(Central Processing Unit)が実行することにより実現される。
また、図3において、これらのほか、上述したものと同一の符号を有するものは同一のもの又は同一の機能を有するものであるので、更なる説明を省略する。
【0056】
そして、システム49を構築するに当たり、システム運用者は、所望のハードウェア装置を用意するほか、パソコン又はワークステーションを用いて、ソフトウェアプログラム(プログラム)を用意する。また、システム運用者は、そのプログラムがインストールされたパソコン又はワークステーションのハードディスク(記録媒体)を用いて、他の場所にシステムを構築することもある。加えて、システム運用者は、そのプログラムが記録されたハードディスク(図示省略),CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)等の記録媒体を頒布することもある。すなわち、システム運用者は、パソコン又はワークステーションを、登録装置50又は認証装置51として機能させるように扱うことがある。
【0057】
例えばハードディスク,CD−ROMなどを用いた本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、このシステム49bにおいて使用されるコンピュータを、認証対象者から採取された認証対象者指紋画像から認証対象者指紋特徴データを抽出する認証対象者指紋特徴データ抽出部101と、認証対象者指紋画像から認証対象者指紋紋様情報を抽出する認証対象者指紋紋様情報抽出部102と、登録者指紋紋様情報に基づいて分類された照合用データグループごとに照合優先順位を出力しうる照合優先順位定義部113と、認証対象者指紋特徴データ,認証対象者指紋紋様情報及び照合優先順位に基づき認証対象者指紋特徴データと登録者指紋特徴データとを照合し、照合結果を出力する照合部114として機能させるためのものである。
【0058】
また、これらの認証対象者指紋特徴データ抽出部101と、認証対象者指紋紋様情報抽出部102と、照合優先順位定義部113と、照合部114との機能は、それぞれ、コンピュータのハードディスク(図示省略)に記憶されたプログラムを、そのコンピュータのCPUが実行することにより実現される。
そして、上記プログラムを、パソコン又はワークステーション等のそれぞれにインストールする方法は、それらのコンピュータが有するCD−ROM、CD−R(CD-Recordable)、CD−RW(CD-Rewritable)及びフロッピーディスク等の読み取り装置を用いて、ハードディスクにインストールしたり、又は、他のネットワークからダウンロードしてインストールする。
【0059】
なお、このプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体と、インストール方法とは、いずれも、後述する第1実施形態の各変形例及び第2実施形態において、同様に用いられる。
従って、このプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いることにより、コンピュータに簡単にインストールでき、指紋情報を用いて個人の認証を行なうシステムを効率よく構築できる。
【0060】
これにより、指紋特徴データ抽出部101にて、指紋情報入力部100により採取された指紋から認証対象者指紋特徴データが抽出され、指紋紋様情報抽出部102にて、採取された指紋から認証対象者指紋紋様情報が抽出され、これらのデータ,情報は、いずれも、指紋情報照合部114に入力される。さらに、照合優先順位定義部113にて、登録者指紋紋様情報に基づいて分類された照合用データグループごとに照合優先順位が出力される。
【0061】
そして、指紋情報照合部114にて、指紋特徴データ格納部111及び指紋紋様情報格納部112のそれぞれからデータ,情報が読み出され、これらのデータ,情報と、認証対象者指紋特徴データ,認証対象者指紋紋様情報及び照合優先順位とに基づき認証対象者について照合され、照合結果(一致率)が出力され、判定部115にて、照合結果に基づき本人/非本人が判定されるのである。
【0062】
このように、指紋特徴データの登録に当たり、照合する照合優先順位が定義され、指紋特徴データと指紋紋様情報とがそれぞれ別個の記憶装置に保持され、照合優先順位定義が参照されながら照合される。
また、システム49の利用者は、登録・認証を次のように行なう。すなわち、本発明の指紋情報を用いた個人認証システム用登録・認証方法は、指紋情報を用いて個人の認証を行なうシステム49におけるものである。
【0063】
まず、採取された登録者指紋画像から登録者指紋特徴データが抽出され(第1抽出ステップ)、この第1抽出ステップにて抽出された登録者指紋特徴データが、データを保持しうる格納部52に書き込まれる(登録者指紋特徴データ登録ステップ)。
そして、登録者指紋画像から登録者指紋紋様情報が抽出され(第2抽出ステップ)、この第2抽出ステップにて抽出された登録者指紋紋様情報が格納部52に書き込まれる(登録者指紋分類情報登録ステップ)。
【0064】
一方、照合用データが、登録者指紋特徴データと登録者指紋紋様情報とが関連づけられて格納部52に書き込まれ(照合用データ登録ステップ)、その照合用データが格納部52から抽出され(照合用データ抽出ステップ)、採取された認証対象者指紋画像から認証対象者指紋特徴データが抽出される(第3抽出ステップ)。
【0065】
続いて、認証対象者指紋画像から認証対象者指紋紋様情報が抽出され(第4抽出ステップ)、登録者指紋紋様情報に基づいて分類された照合用データグループごとに照合優先順位が出力され(照合優先順位定義ステップ)、これらの認証対象者指紋特徴データ,認証対象者指紋紋様情報及び照合優先順位に基づいて、認証対象者が本人であるか否かが照合・判定されるのである(照合・判定ステップ)。
【0066】
なお、この個人認証システム用登録・認証方法は、後述する第1実施形態の各変形例及び第2実施形態において、同様に用いられる。
このように、認証装置51が、指紋紋様を用いた個人認証において、紋様ごとに照合優先順位を意識して照合するので、認証用指紋として入力された指紋情報の紋様と、照合用登録データの紋様とが完全に一致していなくても、確実に照合できる。また、このように、照合優先順位が意識されるので、厳密な紋様判定処理が不要となる。
【0067】
上述の構成により、本発明の指紋情報を用いた個人認証システム用登録・認証方法について、図3〜図25を参照して詳述する。
本発明の登録・認証方法は、指紋による個人認証において、指紋紋様を厳密に判定するのに必要な広い面積の指紋画像が得られなくても、判定可能な範囲において、入力された指紋画像のそのままの状態から紋様種別を判定するものであり、また、指紋の採取されたときの入力状態により、登録者指紋と認証対象者指紋との紋様が一致しない場合でも、紋様種別ごとに付与された照合優先順位により、可能な限り、本人認証処理時間の短縮を実現するようになっている。
【0068】
図7は本発明の第1実施形態に係る照合用データ登録手順を示すフローチャートである。まず、指紋情報が入力され(ステップA1)、指紋特徴データ格納部111から指紋特徴データが抽出され(ステップA2)、そして、指紋紋様情報格納部112から指紋紋様情報が抽出される(ステップA3)。
図8は本発明の第1実施形態に係る照合情報生成手順を示すフローチャートである。指紋情報が入力されると(ステップA10)、指紋特徴データが生成され(ステップA11)、その入力指紋の紋様が、右流れ系,左流れ系,波系,渦系,判定不可能の5種類に分類される(ステップA12)。そして、指紋特徴データと紋様情報とを結びつけた照合用データが生成され(ステップA13)、得られた照合用データはデータベース(格納部)52に登録される(ステップA14)。
【0069】
また、図9に、照合手順の概略を示し、図10,図11にその照合手順の詳細を示す。
図9は本発明の第1実施形態に係る照合手順の概略を示すフローチャートである。指紋情報が入力されると(ステップB1)、指紋特徴データが生成され(ステップB2)、紋様が判定される(ステップB3)。そして、紋様による照合優先順位が参照されて紋様情報を用いて照合順位が決定され(ステップB4)、指紋が照合される(ステップB5)。
【0070】
図10は本発明の第1実施形態に係る照合手順を示すフローチャートであり、認証装置51(図3参照)における照合実行を示している。
まず、認証用指紋情報が採取され(ステップB11)、指紋特徴データが抽出されるとともに(ステップB12)、入力指紋の紋様が抽出されて(ステップB13)、右流れ型,左流れ型,波型,渦型,判定不可能の5種類に分類され、本人認証用要素として保持される。また、認証照合する手順は、予め定義してある紋様判定処理の特性ごとに判定する可能性の高い順に照合優先順位が、照合優先順位定義部113より参照される(ステップB14)。
【0071】
また、認証用に入力された指紋画像の紋様から、後述する図25〜図30にそれぞれ示す照合優先順位判定方法を用いて、照合実行時に照合優先順位を判定してもよい。
次に、照合優先順位が示す最も照合優先順位の高い紋様に属する照合用指紋データグループのうちのn件が、照合用特徴データが書き込まれたデータベース(DB;指紋特徴データ格納部111と指紋紋様情報格納部112とを含む格納部52)から取得されるか(ステップB15)、又は、ステップB16〜ステップB20の処理が繰り返される。ここで、nは0以上の整数を表し、一つの照合用指紋データグループが有する複数の登録された指紋データの数を表す。また、指紋特徴データ格納部111と指紋紋様情報格納部112とは、それぞれ、ステップB15と後述するステップB22とにおいて、参照される。
【0072】
そして、例えばforループ文において、初期値が0とされ(ステップB16)、ステップB17において、ループ回数がnに満たない場合は、Yesルートを通り、ステップB18にて、i番目(iは0以上n以下の整数)の照合用特徴データと、認証用指紋特徴データとが比較照合される。そして、特徴点が一致するか否かについて、データベース52が参照され(ステップB19)、一致する照合用指紋データが発見されると、Yesルートを通り、本人と認証されて(ステップB23)、照合結果として、「認証」が出力される。
【0073】
また、ステップB19において、最も照合優先順位の高い紋様の照合用指紋データグループに一致する照合用指紋データが存在しない間は、Noルートを通り、iの値がカウントアップされて(ステップB20)、ステップB17からの処理が繰り返される。
そして、ステップB17において、ループ処理が終了したときは、Noルートを通り、ステップB21において、次の照合優先順位の有無が判別される。ここで、次の照合優先順位を有する紋様があると、Yesルートを通り、ステップB22において、次の照合優先順位の高い紋様の指紋特徴データ群が、指紋特徴データ格納部111と指紋紋様情報格納部112と(▲1▼,▲2▼と付されたもの)からn件(nは上記のnと同様のものである)取得された後、再度、ステップB16からの処理が繰り返される。また、ステップB21において、次の照合優先順位を有する紋様がないときは、Noルートを通り、本人とは認証されない(ステップB24)。
【0074】
さらに、ステップB15,ステップB22のそれぞれにおいては、優先順位が示す紋様と一致するデータが、まとめて、照合用データが格納されているデータベース52からメモリに読み込まれ、認証対象者指紋紋様とその読み込まれたデータとが照合される。処理中の優先順位が示す紋様と一致する照合データが、例えば100件ある場合は、これら100件がまとめてメモリに読み込まれ、それらがメモリ内にて順次照合されるのである。
【0075】
このように、その紋様と一致する照合用指紋特徴データ群は、照合用指紋特徴データが書き込まれたデータベース52から取得され、認証時に毎回データベース52が参照され、認証用指紋特徴データと比較照合される。
また、照合優先順位が高い紋様の照合用登録データと、照合優先順位の低い紋様の照合用登録データとのそれぞれに、認証用データと一致するデータが混在し、照合優先順位が低い照合用登録データの一致率が、照合優先順位の高い照合用登録データの一致率を上回った場合、このときの照合優先順位の高さと一致率とに基づき、本人か否かが認証される。すなわち、いずれかが本人と決定される。
【0076】
例えば、一致率の条件を70%とし、第1優先順位の紋様を有する登録照合用データの一致率が75%であり、第5優先順位の紋様の一致率が有する登録照合用データの一致率が75%以上であったとしても、照合用登録データが第5優先順位の紋様に振り分けられる可能性は非常に低いことから、第1優先順位の紋様を有する登録照合用データを本人と認証することができる。
【0077】
このようにして、照合優先順位の高さと一致率とに基づき、本人認証が可能となる。
図11は本発明の第1実施形態に係る他の照合手順を示すフローチャートである。この図11に示す照合手順は、優先順位が示す紋様と一致する照合データを、照合の度にデータベース52から参照するようになっている。
まず、ステップB11〜ステップB14までの処理は、図10に示すものと同様である。次に、ステップB15aにおいて、照合優先順位の最も照合優先順位の高い紋様の特徴データ数が指紋特徴データ格納部111と指紋紋様情報格納部112とからn件取得される。そして、nが0か否かが判定され(ステップB27)、nが0のときは、Yesルートを通り、ステップB28にて、次の優先順位があるか否かが判定され、あるときは、Yesルートを通り、ステップB29において、次の照合優先順位を有する紋様の特徴データ数が、データベース52からn件取得され、ステップB27に戻る。
また、ステップB27にてnが0でなければ、Noルートを通り、ステップB30に進み、ステップB28にて次の優先順位がなければ、Noルートを通り、後述するステップB38の処理が行なわれる。
【0078】
ステップB30において、ループの初期値が1にされ、ステップB31において、処理中の優先順位紋様と一致するi番目のデータがデータベース(指紋特徴データ格納部111及び指紋紋様情報格納部112を含む格納部52)から取得される。最も照合優先順位の高い紋様に属する照合用指紋データグループのうちのn件が、データベース(DB)52から取得される。
【0079】
続いて、ステップB32において、i番目の照合用特徴データと認証用指紋特徴データとが照合され、ステップB33において、特徴点が一致するか否かが検査されて、一致する場合には、Yesルートを通り、本人と認証される(ステップB39)。一方、ステップB33において、一致しない場合は、Noルートを通り、ステップB34において、n件のすべてについて照合が終了したか否かが検査されて、終了していない間は、Yesルートを通り、ステップB35において、インクリメントされてから、ステップB31からの処理が繰り返される。ここで、nは上記と同一のものである。
【0080】
そして、ステップB34において、n件のすべてについて照合が終了した場合には、Noルートを通り、ステップB36にて、次の優先順位があるか否かが検査され、ない場合は、Noルートを通り、ステップB38にて本人と認証されずに、処理が終了する。一方、ステップB36にて次の優先順位がある場合は、Yesルートを通り、ステップB37において、次の照合優先順位紋様の指紋特徴データ数がデータベース52からn件取得され、再度、nが0か否かが判定され(ステップB40)、nが0のときは、Yesルートを通り、ステップB36に進む。一方、nが0でなければ、Noルートを通り、iが1にされて(ステップB41)、そして、ステップB31に戻るのである。
【0081】
従って、照合対象とするデータが、照合の都度、データベース52から取得される。図10及び図11に示す手順のうちのいずれかが、処理速度や精度等の変更によって、適宜変更されうる。
なお、図10に示すステップB15,B22においては、「特徴データ群」がデータベース52から取得され、図11に示すステップB15a,B37においては、「特徴データ数」がデータベース52から取得されている。
【0082】
以下、図面を参照して、指紋の各紋様種別ごとに分類する動作について説明する。
まず、図12に示す指紋画像例が右流れ型と判定される紋様判定例について、図13及び図14を用いて説明する。図12は右流れ型に判定される指紋画像の一例を示す図であり、図13及び図14はともに本発明の第1実施形態に係る右流れ型と判定する手順(ステップC1〜C14)のフローチャートである。
【0083】
図13に示すステップC1において、指紋情報(指紋画像)が入力され、指紋中心座標が検出される。次に、ステップC2において、画像全体が8画素×8画素からなる複数のブロックに分割され、ステップC3において、検出した指紋中心座標が位置するブロックが、中心ブロックとして認識される。
さらに、ステップC4において、右流れ型の紋様判定には、中心ブロックから左右に8ブロック幅で画像の下までの(下側のブロックを含むすべてのブロック)ブロックをまとめたブロック群(以後、処理ブロック群と称する)とし、処理ブロック群の右半分のブロック群(以後、ブロック群Aと称する)と、処理ブロック群の左半分のブロック群(以後、ブロック群Bと称する)を使用して判定される。また、そのときのブロック群Aとブロック群Bとの位置関係は、図4(a)に示すようになる。
【0084】
続いて、ステップC5において、判定処理の対象として認識されたブロック群を構成する各ブロックの指紋波の流れ方向が、右流れ系,左流れ系,垂直系,水平系の4種類に分類され(図6(a)〜(d)参照)、また、指紋画像の存在しないブロックに関しては、処理対象から除外される。
ステップC6において、ブロック群Aに属するブロックの多数(例えば80%)が右流れ系であれば、ブロック群Bの垂直系のブロックは右流れ系と判定され、Yesルートを通り、ステップC7において、ブロック群Bの垂直系のブロックが右流れ系に分類される。また、ステップC6において、右流れ系と判定されなければ、Noルートを通り、図14に示すステップC8へ移行する。
【0085】
このステップC8において、ブロック群Bに属するブロックの多数(例えば80%)が左流れ系であれば、Yesルートを通り、ステップC9において、ブロック群Aの垂直系のブロックが左流れ系に分類される。ステップC8において、左流れ系と判定されなければ、Noルートを通り、ステップC10に進む。なお、閾値として80%を定義しているが、この値に限定されるものではなく、判定の厳密度を変更する場合には、所望の値に設定できる。
【0086】
従って、垂直系と判定されたブロックに関しても、可能な限り、右流れ系又は左流れ系に分類されるので、判定したディレクションが、指紋採取状況における指の入力角度が斜めであっても、実際には右流れ型や左流れ型でも垂直型に誤判定されることが回避される。
この時点において、処理ブロック群に位置する各ブロックのディレクションが判定要素として決定するので、ステップC10において、ブロック群Aの右流れ比率とブロック群Bの右流れ比率とが加算され、総右流れ値が最大200%として認識される。同様に、ブロック群Aの左流れ比率とブロック群Bの左流れ比率とが加算され、総左流れ値が最大(MAX)200%として認識される。
【0087】
そして、認識された総右流れ値と総左流れ値とから、ステップC11〜ステップC14において、入力指紋が右流れ型か否かが判定される。
まず、明らかに、右流れ比率が大きいものは、右流れ型と判定する。例えば、総右流れ値から総左流れ値を減算した値が100%以上であれば(ステップC11)、Yesルートを通り、右流れ型と判定される(ステップC14)。ここで、明らかに右流れ型のものを選定するためなので、閾値はなるべく高めに設定する。
【0088】
次に、その判定において右流れと判定されなかったものについて判定する。すなわち、ステップC11におけるNoルートを通り、ステップC12において、総右流れ値が40%以上で、かつ、総左流れ値が15%以下であれば、Yesルートを通り、右流れ型と判定される(ステップC14)。
さらに、ステップC12において、判定条件に満たない場合は、NOルートを通り、ステップC13において、右流れ型ではないと判定されて処理が終了する。
【0089】
なお、図13及び図14に示す判定においては、指荒れなどの指紋の状態や、判定に必要な最低限度の指紋画像が得られなかった場合、紋様を判定することができない。この場合は、紋様判定不可として別グループとし、照合優先順位を付すようにする。
このように、総右流れ値と総左流れ値との比率から、右流れか否かが判定されるので、例えば、指紋採取状況により、実際には右流れ型の紋様であって総右流れ値が小さくなったものであっても、右流れ型と判定される。
【0090】
また、このように、判定の厳密さを不要とすることにより計算効率が向上する。
次に、図15に示す指紋画像例が左流れ型と判定される紋様判定例を図16及び図17を用いて説明する。図15は左流れ型に判定される指紋画像の一例を示す図であり、図16及び図17はともに本発明の第1実施形態に係る左流れ型と判定する手順(ステップD1〜D14)のフローチャートである。
【0091】
指紋情報の入力から、総右流れ値と総左流れ値との算出までの手順は、前述の右流れ判定と同一である。すなわち、指紋情報が入力され、指紋中心座標が検出され(ステップD1)、画像全体が8画素×8画素からなる複数のブロックに分割され(ステップD2)、検出した指紋中心座標が位置するブロックが、中心ブロックとして認識される(ステップD3)。
【0092】
さらに、中心ブロックから左右に8ブロック幅で画像の下までのブロックをまとめた処理ブロック群の右半分のブロック群Aと、処理ブロック群の左半分のブロック群Bとを使用して判定される(ステップD4)。
続いて、判定処理対象として認識されたブロック群を構成する各ブロックの指紋波の流れ方向が、右流れ系,左流れ系,垂直系,水平系の4種類に分類されるとともに、指紋画像の存在しないブロックに関しては、処理対象から除外される(ステップD5)。
【0093】
ブロック群Aに属するブロックの多数(例えば80%)が右流れ系であれば、ブロック群Bの垂直系のブロックは右流れ系と判定され(ステップD6)、Yesルートを通り、ブロック群Bの垂直系のブロックが右流れ系に分類される(ステップD7)。また、ステップD6において、右流れ系と判定されなければ、Noルートを通り、図17に示すステップD8へ移行する。
【0094】
このステップD8において、ブロック群Bに属するブロックの多数(例えば80%)が左流れ系であれば、Yesルートを通り、ステップD9において、ブロック群Aの垂直系のブロックが左流れ系に分類され、ステップD8において、左流れ系と判定されなければ、Noルートを通り、ステップD10に進む。
さらに、ステップD10において、ブロック群Aの右流れ比率(右流れ系の比率)とブロック群Bの右流れ比率とが加算され、総右流れ値が最大200%として認識される。同様に、ブロック群Aの左流れ比率とブロック群Bの左流れ比率とが加算され、総左流れ値が最大200%として認識される。
【0095】
そして、認識した総右流れ値と総左流れ値とから、ステップD11〜ステップD14において、入力指紋が左流れ型か否かが判定される。まず、ステップD11において、Yesルートを通り、総左流れ値から総右流れ値を減算した値が100%以上であれば、左流れ型と判別される(ステップD14)。すなわち、明らかに、左流れ比率(左流れ系の比率)が大きいものは、左流れ型と判定される。ここで、明らかに左流れ型であるものを選定するため、閾値は大きい値に設定している。
【0096】
次に、ステップD11において、減算して得られた値が100%より小さければ、Noルートを通り、ステップD12において、左流れ型と判定されなかったものについて判定される。そして、総左流れ値が40%以上で、かつ、総右流れ値が15%以下であれば、Yesルートを通り、ステップD14において左流れ型と判定され、そうでなければ、Noルートを通り、ステップD13において、左流れ型とは判定されない。
【0097】
なお、図16及び図17に示す判定においては、指荒れなどの指紋の状態や、判定に必要な最低限度の指紋画像が得られなかった場合、紋様を判定することができない。この場合は、紋様判定不可として別グループとし、照合優先順位を付すようにする。
このように、総右流れ値と総左流れ値との比率から、左流れか否かが判定されるので、例えば、指紋採取状況により、実際には左流れであって総左流れ値が小さくなったものであっても、左流れ型と判定される。また、このように、判定の厳密さを不要とすることにより計算効率が向上する。
【0098】
次に、図18(a),(b)に示す指紋画像例が波型と判定される紋様判定例について、図19を用いて説明する。図18(a),(b)はともに波型に判定される指紋画像の一例を示す図であり、図19は本発明の第1実施形態に係る波型と判定する手順のフローチャートである。指紋情報の入力から、ブロック群Aとブロック群Bとのディレクションをそれぞれ、右流れ系,左流れ系,垂直系,水平系の4種類に分類する手順は、右流れ判定と同一の処理である。
【0099】
すなわち、指紋情報が入力され、指紋中心座標が検出され(ステップE1)、画像全体が8画素×8画素からなる複数の単位ブロックに分割され(ステップE2)、検出した指紋中心座標が位置する単位ブロックが、中心ブロック(中心単位ブロック)として認識される(ステップE3)。さらに、中心ブロックから左右に8ブロック(8単位ブロック)幅で画像の下までの単位ブロックをまとめた処理ブロック群の右半分のブロック群Aと、処理ブロック群の左半分のブロック群Bとを使用して判定される(ステップE4)。
【0100】
続いて、判定処理対象として認識されたブロック群を構成する各ブロック(単位ブロック)の指紋波の流れ方向が、右流れ系,左流れ系,垂直系,水平系の4種類に分類されるとともに、指紋画像の存在しない単位ブロックに関しては、処理対象から除外される(ステップE5)。
そして、ステップE6において、ブロック群Aに属する単位ブロックの多数(例えば70%)が左流れ系であり、かつ、ブロック群Bに属する単位ブロックの多数(例えば70%)が右流れ系であれば、Yesルートを通り、波型と判定される(ステップE8)。また、ステップE6において、そうでなければ、Noルートを通り、ステップE7において、波型と判定されない。
【0101】
ここで、判定の閾値は70%としている。この値は、中心ブロック近辺から垂直下に位置する単位ブロックのディレクションは、水平系であることが多くなることを考慮して定義される。また、判定の厳密度を変更する場合には、所望の値に設定できる。
なお、図19に示す判定においては、指荒れなどの指紋の状態や、判定に必要な最低限度の指紋画像が得られなかった場合、紋様を判定することができない。この場合は、紋様判定不可として別グループとし、照合優先順位を付すようにする。
【0102】
このように、波型判定においては、ブロック群Aの右流れ率とブロック群Bの左流れ率とがほぼ均等であれば波系と判定され、また、波系と判定された場合に判定結果を波型とし、判定条件に満たない場合は波型ではないとして処理が終了する。
次に、図20(a),(b)に示す指紋画像例が渦型と判定される紋様判定例について図21を用いて説明する。図20(a),(b)はともに渦型に判定される指紋画像の一例を示す図であり、図21は本発明の第1実施形態に係る渦型と判定する手順のフローチャートである。指紋情報の入力から、中心ブロックの検出までは、右流れ型判定と同一の処理である。
【0103】
すなわち、指紋情報が入力され、指紋中心座標が検出され(ステップF1)、画像全体が8画素×8画素からなる複数の単位ブロックに分割され(ステップF2)、検出した指紋中心座標が位置する単位ブロックが、中心ブロックとして認識される(ステップF3)。
そして、ステップF4において、渦型の紋様判定に使用するブロック群は、中心ブロックから8ブロック(単位ブロック)下側に移動し、その位置から左右に5単位ブロック移動した個所に位置する単位ブロックとその周辺に位置する8つの近傍単位ブロックとを処理ブロックとして認識される。また、認識された右側の処理ブロック群をブロック群A、左側の処理ブロック群をブロック群Bとする(図5参照)。
【0104】
さらに、ステップF5において、判定処理対象として認識したブロック群を構成する各単位ブロックの指紋波の流れ方向が、右流れ系,左流れ系,垂直系,水平系の4種類に分類される。この分類は、右流れ型判定と同一の処理である。
すなわち、ステップF6において、ブロック群Aに属する単位ブロックの多数(例えば70%)が左流れ系であり、かつ、ブロック群Bに属する単位ブロックの多数(例えば70%)が右流れ系であれば、Yesルートを通り、渦型と判定される(ステップF8)。また、ステップF6において、そうでなければ、Noルートを通り、ステップF7において、渦型と判定されない。
【0105】
ここで、判定の閾値は70%としている。なお、個々の指紋によっては、必ずしもブロック群Aの左流れ率とブロック群Bの右流れ率とがいずれも100%となるとは限らない。従って、その閾値の値は、それらを考慮して定義され、また、判定の厳密度を変更する場合には、所望の値に設定できる。
なお、図21に示す判定においては、指荒れなどの指紋の状態や、判定に必要な最低限度の指紋画像が得られなかった場合、紋様を判定することができない。この場合は、紋様判定不可として別グループとし、照合優先順位を付すようにする。
【0106】
このように、渦型判定においては、ブロック群Aのディレクションの多くが左流れで、ブロック群Bのディレクションの多くが右流れとなっていれば、渦型と判定できる。
このようにして、渦系と判定できた場合に判定結果を渦型とし、判定条件に満たない場合は渦型ではないとして処理が終了する。
【0107】
次に、図22〜図25を用いて、照合優先順位の定義例を説明する。
図22は本発明の第1実施形態に係る右流れ型照合優先順位の定義例を示すフローチャートであり、図13,図14に示す右流れ型紋様判定例を使用した場合における、照合優先順位定義部113における右流れ型照合優先順位定義例が示されている。なお、以下の説明において、図面においては、第1照合優先順位〜第5照合優先順位は、それぞれ、優先順位1〜優先順位5と表示されることがある。
【0108】
この図22に示すステップG1において、認証用指紋データが右流れ型と判定された場合(図13,図14参照)に、照合用登録データのうち第1照合優先順位を有する紋様型は同一型の右流れ型とされる。また、第2照合優先順位は渦型とされる(ステップG2)。
この理由は、図20(a),(b)に示す渦型紋様の判定において、判定に用いられるブロック群にて渦型と判定できない場合に、右流れ型紋様判定において、右に流れた形の渦型紋様を右流れ型とする確率が高いためである。
【0109】
さらに、第3照合優先順位は波型とされる(ステップG3)。この理由は、右流れ型紋様判定において、斜めに入力された右流れ型紋様の流れが正確に認識できず、図19に示す波型判定において波型とする可能性があるためである。
次に、判定不可能(判定不可能型)とされた指紋が、第4照合優先順位に定義され(ステップG4)、左流れ型紋様の照合用指紋特徴データは、第5照合優先順位に定義される(ステップG5)。この理由は、図16,図17に示す左流れ型判定の特性は、右流れ型指紋を左流れ型に判定する可能性が非常に低いからである。
【0110】
図23は本発明の第1実施形態に係る左流れ型照合優先順位の定義例を示すフローチャートであり、図16,図17に示す左流れ型紋様判定例を使用した場合における、照合優先順位定義部113における左流れ型照合優先順位定義例が示されている。
この図23におけるステップG11において、図16,図17に示す左流れ型紋様判定時において、認証用指紋の紋様が左流れ型とされた場合、照合用登録データの中で第1照合優先順位で照合する紋様型は同一型の左流れ型とされる。また、第2照合優先順位は渦型とされる(ステップG12)。この理由は、図21に示す渦型判定において、判定に用いられるブロック群にて渦型と判定できない場合に、左流れ型紋様判定において、左に流れた形の渦型紋様を左流れ型とする確率が高いためである。
【0111】
さらに、第3照合優先順位は波型とされる(ステップG13)。この理由は、左流れ型の判定処理においては、斜めに入力された左流れ型の指紋紋様の流れが正確に認識できず、判定において波型とされる可能性があるためである。
次に、判定不可能とされた指紋が、第4照合優先順位に定義される(ステップG14)。また、右流れ型紋様の照合用指紋特徴データは、第5照合優先順位に定義される(ステップG15)。この理由は、右流れ型判定処理の特性は、左流れ型指紋を右流れ型に判定する可能性が非常に低いからである。
【0112】
図24は本発明の第1実施形態に係る波型照合優先順位の定義例を示すフローチャートであり、図19に示す波型紋様判定例を使用した場合における、照合優先順位定義部113における波型照合優先順位定義例が示されている。
波型紋様判定において、認証用指紋の紋様が波型と判定された場合、照合用登録データの中のうち最優先に照合する紋様型は同一型の波型とされる(ステップG21)。
【0113】
ここで、波型紋様は、指紋採取状況によっては右流れ型又は左流れ型と判定されるため、次の照合優先順位としては、右流れ型又は左流れ型とされる。このため、ステップG22において、認証用に入力された指紋の紋様について、左流れ型と右流れ型とのうちどちらの比率が多いかによって、照合優先順位が決定される。そして、認証用指紋の紋様が波型と判定されたとき、又は、処理ブロックに左流れ型が多い場合は、ステップG22からYesルートを通り、第2照合優先順位として左流れ型が照合用登録指紋データから参照され(ステップG23)、また、第3照合優先順位として右流れ型の指紋が照合用登録指紋データから参照される(ステップG24)。
【0114】
また、ステップG22において、処理ブロックに右流れ型が多い場合は、Noルートを通り、第2照合優先順位として右流れ型の指紋が照合用登録指紋データから参照され(ステップG27)、また、第3照合優先順位として左流れ型の指紋が照合用登録指紋データから参照される(ステップG28)。
次に、ステップG25において、判定不可能とされた指紋が第4照合優先順位に定義され、ステップG26において、渦型の指紋が第5照合優先順位に定義される。この理由は、渦型紋様判定処理の特性は、波型指紋を渦型に判定する可能性が非常に低いためである。
【0115】
図25は本発明の第1実施形態に係る渦型照合優先順位の定義例を示すフローチャートであり、図21に示す渦型紋様判定例を使用した場合における、照合優先順位定義部113における渦型照合優先順位定義例が示されている。
渦型紋様判定において、認証用指紋の紋様が渦型と判定された場合、照合用登録データの中のうち最優先に照合される紋様型は同一型の渦型とされる(ステップG31)。
【0116】
ここで、渦型紋様は、渦の中心の流れと、指紋採取状況によっては右流れ型又は左流れ型と判定することがあるため、次の照合優先順位としては、右流れ型又は左流れ型とされる。すなわち、ステップG32において、認証用に入力された指紋の左流れ型と右流れ型とのうちどちらの比率が多いかによって、照合優先順位が決定され、中心ブロック付近のディレクションに左流れ型が多い場合は、Yesルートを通り、第2照合優先順位として左流れ型の指紋が照合用登録指紋データから参照され(ステップG33)、第3照合優先順位として右流れ型の指紋が照合用登録指紋データから参照される(ステップG34)。
【0117】
また、ステップG32において、中心ブロック付近のディレクションに右流れ型が多い場合は、Noルートを通り、第2照合優先順位として右流れ型の指紋が照合用登録指紋データから参照され(ステップG37)、また、第3照合優先順位として左流れ型の指紋が照合用登録指紋データから参照される(ステップG38)。
【0118】
次に、判定不可能とされた指紋が第4照合優先順位に定義される(ステップG35)。また、波型紋様判定の特性は、渦型指紋を波型に判定する可能性が非常に低いことから、波型紋様の照合用指紋特徴データは、第5照合優先順位とされる(ステップG36)。
なお、ステップG32において、認証用に入力された指紋の中心ブロック付近のディレクションが左流れ型と右流れ型とのうちどちらの比率が多いかによって、照合優先順位を決定することも可能である。
【0119】
このように、指紋紋様を使用した指紋による個人認証システム49において、照合用データの登録時に、採取した指紋画像から指紋特徴データが抽出されるとともに、実際の紋様とは異なる紋様種別に分類することを許容しながら紋様が判定され、また、照合時に、認証用入力指紋から判定した紋様を元に紋様ごとに定義する照合優先順位に基づいて照合される。
【0120】
このようにして、冗長な照合をせずに、ユーザは迅速に本人を認証できるようになる。
また、本実施形態の紋様判定方法は、指紋中心から下の部分における特定領域だけが用いられるので、指紋画像が狭い面積であっても、厳密ではないが紋様判定が可能となる。この紋様判定が実際の紋様と異なる種別に判定されたとしても、照合優先順位は、紋様ごとに判定される可能性の高い順に定義されているので、実際の紋様とは異なる種別に分類することを許容できる。
【0121】
従って、既に提案されている指紋紋様を使用した指紋による個人認証方法と比較して、紋様判定の厳密性を緩和させることができることから、紋様判定の処理速度を向上させることができ、かつ、照合優先順位により照合することで、単なる総当たり照合と比較して、迅速に本人と認証することができる。
また、照合人数が多数の場合は、その人数が多ければ多いほど本発明の判定方法を使用することにより、トータルの照合時間を短縮できる。
【0122】
(A1)本発明の第1実施形態の第1変形例の説明
第1変形例においては、上記の認証装置51の変形装置を用いた照合について説明する。第1変形例に係る指紋情報を用いた個人認証システム49aも、図1に示す個人認証システム49と同様に、指紋情報を用いて個人の認証を行なうものであって、格納部52,登録装置50,認証装置51aをそなえて構成されている。
【0123】
図26は本発明の第1実施形態の第1変形例に係る認証装置51aのブロック図である。この図26に示す認証装置51aは、認証対象者が本人であるか否かを格納部52に書き込まれた照合用データを用いて照合・判定するものであり、登録者指紋情報を採取するための指紋情報入力部100を用いて入力された情報により格納部52から照合用データを得て照合するようになっている。この認証装置51aは、第2指紋情報照合部114aを有し、この第2指紋情報照合部114aは、照合優先順位参照部201と、照合用データ選択部221と、指紋情報照合部114とをそなえて構成されている。
【0124】
ここで、照合用優先順位参照部201は、照合優先順位定義部113に保持された照合優先順位を読み出す(参照する)ものであり、照合用データ選択部221は、照合用優先順位参照部201と、格納部52の指紋特徴データ格納部111及び指紋紋様情報格納部112とに接続され、照合用のデータが選択されるようになっている。
【0125】
なお、図26に示すもので、上述したものと同一の符号を有するものは、上述したものと同一のもの又は同様の機能を有するものであり、その重複した説明を省略する。
これにより、図示されていない制御部の指示を受けて、指紋情報入力部100にて指紋画像が採取され、その指紋画像が、指紋特徴データ抽出部101にて指紋特徴データが抽出され、本人認証に使用する指紋特徴データが生成され、この指紋特徴データが、指紋情報照合部114に入力される。
【0126】
一方、指紋情報入力部100から出力された指紋画像は、指紋紋様情報抽出部102にて紋様が抽出・分類され、分類処理したデータは、照合優先順位参照部201に入力される。この照合優先順位参照部201において、認証用指紋の紋様の照合優先順位が、照合優先順位定義部113から参照され、照合用データ選択部221にて、指紋特徴データ格納部111と指紋紋様格納部112とが参照されて、照合用データが取得される。
【0127】
そして、指紋情報照合部114にて、得られた認証用指紋特徴データと照合用指紋特徴データとがそれぞれ、紋様ごとに照合され、判定部115にて、一致率(照合結果)により、本人か否かが判定される。ここで、照合優先順位が示す紋様の照合用指紋特徴データに一致するデータがない場合、本人でないと判定され、再度、判定部115から指紋情報照合部114に対して照合が依頼される。
【0128】
そして、指紋情報照合部114は、判定部115から次の指紋特徴データとの照合を依頼されると、次の照合優先順位を有する紋様の照合用指紋特徴データを、照合用指紋特徴データ格納部111から読み出して、照合優先順位による紋様との照合を繰り返す。この際、データベース(格納部)52からは、判定部115において判定された紋様と一致する紋様についての照合用指紋データが読み出され、その読み出されたデータと、入力されたデータとが比較される。
【0129】
この判定にて、一致するデータが発見されないと、次の照合優先順位が示す紋様の照合用登録指紋データが参照され、例えば3番目の照合優先順位の終わりまで、又は、一定の照合優先順位まで認証用指紋データと比較される。
このように、入力された指紋画像の状態にかかわらず、その画像中の判定可能範囲における紋様判定により、厳密な紋様判定処理が不要となる。また、照合時においても、指紋紋様ごとの照合優先順位を用いて照合することにより、ID入力などの個人を特定する処理が不要となる。従って、個人特定が必要な一対多形式の指紋を用いた個人認証の処理速度が向上する。
【0130】
(A2)本発明の第1実施形態の第2変形例の説明
第1実施形態及び第1実施形態の第1変形例において、照合優先順位は、照合優先順位定義部113にて付与され、照合の際に、その照合優先順位が読み出され、参照されていた。第2変形例の手法は、照合用データを作成するときに、照合優先順位を決定できるパラメータをその照合用データに付加し、そして、照合時にその照合用データを用いて、本人認証するようにしている。
【0131】
第2変形例に係る指紋情報を用いた個人認証システム49bも、図1に示す個人認証システム49と同様に、指紋情報を用いて個人の認証を行なうものであって、格納部52,登録装置50a,認証装置51bをそなえて構成されている。
図27は本発明の第1実施形態の第2変形例に係る登録装置50aのブロック図である。この図27に示す登録装置50aの照合優先順位決定処理部310は、登録者指紋紋様情報に応じて照合優先順位を決定して出力するものであり、照合用データ生成部121が、照合用データを、登録者指紋特徴データと登録者指紋紋様情報と照合優先順位とを関連づけて格納部52に書き込むものである。
【0132】
これにより、図示されていない制御部の指示により、指紋情報入力部100にて、登録者指紋画像が採取され、指紋特徴データ抽出部101にて、採取された登録者指紋画像から登録者指紋特徴データが抽出され、照合に使用する指紋特徴データが生成される。
また、指紋紋様情報抽出部102にて、採取された登録者指紋画像から登録者指紋紋様情報が抽出され、また、照合優先順位決定処理部310にて、抽出された登録者指紋紋様情報に応じて照合優先順位が決定され、照合用データ生成部121にて、照合用データが、登録者指紋特徴データと登録者指紋紋様情報と照合優先順位とが関連づけられて、指紋特徴データ格納部111と指紋様情報格納部112とに書き込まれる。
【0133】
また、図27に示すもので、上述したものと同一の符号を有するものは、上述したものと同一のもの又は同様の機能を有するものであり、その重複した説明を省略する。
なお、図27に示す2種類の照合用の指紋特徴データ格納部111と指紋紋様情報格納部112とを用いて、個別に情報を保持するほか、一つの格納部52として管理することもできる。従って、これら2種類の情報が一対一で相互に結びつく情報であることを利用できる。
【0134】
そして、システム49bを構築するに当たり、システム運用者は、所望のハードウェア装置を用意するほか、ソフトウェアプログラムを用意し、そのプログラムが記録されたハードディスク,CD−ROM等の記録媒体を頒布する。このため、システム運用者は、パソコン又はワークステーションを、登録装置50aとして機能させるようにする。
【0135】
本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、このシステム49bにおいて使用されるコンピュータを、登録者から採取された登録者指紋画像から登録者指紋特徴データを抽出する登録者指紋特徴データ抽出部101と、登録者指紋画像から登録者指紋紋様情報を抽出し、登録者指紋紋様情報を抽出する指紋紋様情報抽出部102と、登録者指紋紋様情報に応じて照合優先順位を決定して出力する照合優先順位決定処理部310と、照合用データを、登録者指紋特徴データと登録者指紋紋様情報と照合優先順位とを関連づけてデータを保持しうる格納部52に書き込む照合用データ生成部121として機能させるためのものである。
【0136】
また、これらの登録者指紋特徴データ抽出部101と、指紋紋様情報抽出部102と、照合用データ生成部121との機能は、それぞれ、コンピュータのハードディスクに記憶されたプログラムを、そのコンピュータのCPUが実行することにより実現される。
従って、このプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いることにより、コンピュータに簡単にインストールでき、指紋情報を用いて個人の認証を行なうシステムを効率よく構築できる。
【0137】
次に、図28は本発明の第1実施形態の第2変形例に係る認証装置51bのブロック図である。この図28に示す認証装置51bは、照合優先順位定義部113(図3参照)を有しておらず、指紋情報照合部114は、照合優先順位を格納部52に保持された照合用データから直接参照するようになっている。
また、図28に示すもので、上述したものと同一の符号を有するものは、上述したものと同一のもの又は同様の機能を有するものであり、その重複した説明を省略する。
【0138】
これにより、認証装置51bにおいて、認証対象者指紋特徴データ抽出部101にて、認証対象者指紋情報を採取するための認証用指紋情報入力部により採取された認証対象者指紋画像から認証対象者指紋特徴データが抽出され、指紋紋様情報抽出部102にて、指紋情報入力部100により採取された認証対象者指紋画像から認証対象者指紋紋様情報が抽出される。
【0139】
さらに、指紋情報照合部114にて、格納部52に保持された照合用データに含まれる照合優先順位に基づき認証対象者について照合され、照合結果が出力される。
上述の構成によって、本変形例における登録時に紋様による照合優先順位を登録して認証する例について、図29,図30を参照して詳述する。図29は本発明の第1実施形態の第2変形例に係る照合用データの登録手順を示すフローチャートである。
【0140】
まず、照合用登録指紋が入力され(ステップH1)、紋様が判定され(ステップH2)、判定された紋様の照合優先順位が決定され(ステップH3)、そして、指紋特徴データが抽出されて(ステップH4)、紋様種別,照合優先順位,指紋特徴データの3種類の情報を用いてデータベース52に登録される(ステップH5)。
【0141】
また、図30は本発明の第1実施形態の第2変形例に係る認証手順を示すフローチャートである。認証用指紋が入力されると(ステップH11)、紋様が判定され(ステップH12)、照合優先順位K(Kは自然数を表す)が1にセットされる(ステップH13)。そして、判定した紋様と同一の紋様が、第K優先順位となっている照合用登録データと照合され(ステップH14)、一致データがあるか否かが検査される(ステップH15)。
【0142】
ここで、一致データがある場合は、Yesルートを通り、認証成功となり処理が終了するが(ステップH19)、一致データがない場合は、Noルートを通り、Kがインクリメントされて(ステップH16)、Kの値が最大優先順位を超えたか否かが検査されて(ステップH17)、超えた場合は、Yesルートを通り、認証失敗とされ(ステップH18)、また、超えない場合は、Noルートを通り、ステップH14からの処理が繰り返される。
【0143】
従って、照合用登録指紋入力時に、紋様情報と指紋特徴データとに加えて、その紋様に予め、照合優先順位情報が付与されて、照合用データが生成され、そして、指紋紋様情報抽出部102が、紋様種別を抽出するとともに、照合優先順位をその照合用データから参照している。
また、図22〜図26を用いて説明した、照合優先順位の定義方法についても、同様にして実行することができる。
【0144】
このように、指紋情報照合部114が認証用データ入力時に照合優先順位の計算が不要となるので、大幅な計算量の削減が図れる。
また、このように、照合時に照合優先順位定義部113から照合優先順位が参照されず、認証用に入力された指紋紋様から照合優先順位が得られるので、本人認証の効率が向上する。
【0145】
従って、このようにして、照合用登録指紋紋様と認証用指紋紋様とが一致することが要求されず、これらの紋様が一致しない場合に、紋様ごとの照合優先順位を用いて照合され、一致する確率が高い順に、指紋を用いた個人認証が可能となり、迅速な本人認証ができる。
(B)本発明の第2実施形態の説明
上述した登録装置50(50a)と認証装置51(51a,51b)とは、いずれも、指紋を生体情報として採取している。この認証の情報は、指紋に限定されるものではなく、例えば、掌紋,指形,掌形,音声(声紋),網膜,虹彩,顔画像,動的署名,血管パターン,キーストローク等を生体情報として採取してバイオメトリクス認証を行なうシステムにおいても適用できる。
【0146】
図31は本発明の第2実施形態に係る生体情報を用いた個人認証システムにおける登録装置のブロック図である。この図31に示す登録装置60は、登録者の生体情報を採取するための登録用生体情報入力部を用いて入力された情報から照合用データを得て格納部61に書き込むものであって、生体情報入力部(登録用生体情報入力部)60aと、生体情報特徴データ抽出部(登録者生体情報特徴データ抽出部)60bと、生体分類情報抽出部(登録者生体分類情報抽出部)60cと、照合用データ生成部60dとをそなえて構成されている。
【0147】
ここで、生体情報入力部60aは、掌紋等の形状を採取できるスキャナや、計測機器(図示省略)によりその機能が実現される。
生体情報特徴データ抽出部60bは、生体情報入力部60aにより採取された登録者の生体情報画像から登録者生体情報特徴データを抽出するものであり、生体分類情報抽出部60cは、生体情報入力部60aにより採取された登録者の生体情報画像から登録者生体分類情報を抽出するものであり、照合用データ生成部60dは、照合用データを、登録者生体情報特徴データと登録者生体分類情報とを関連づけて格納部61に書き込むものである。
【0148】
また、図31に示す格納部61は、登録者生体情報特徴データを保持しうる生体情報特徴データ格納部(登録者生体情報特徴データ格納部)61aと、登録者生体分類情報を保持しうる生体情報格納部(登録者生体情報格納部)61bとをそなえて構成されており、例えばメモリ(図示省略)によりその機能が実現され、この格納部61は、後述するように、認証装置70とも、共用されるようになっている。
【0149】
図32は本発明の第2実施形態に係る生体情報を用いた個人認証システムにおける認証装置のブロック図である。この図32に示す認証装置70は、認証対象者が本人であるか否かを格納部61に書き込まれた照合用データを用いて照合・判定するものであって、生体情報入力部60aのほかに、生体情報特徴データ抽出部(認証対象者生体情報特徴データ抽出部)60bと、生体分類情報抽出部(認証対象者生体分類情報抽出部)60cと、照合優先順位定義部70aと、生体情報照合部(照合部)70bと、判定部70cとをそなえて構成されている。この図32に示すもので、上述したものと同一の符号を有するものは同一のもの又は同様の機能を有するものなので、重複した説明を省略する。
【0150】
ここで、生体情報特徴データ抽出部60bは、認証対象者の生体情報を採取するための生体情報入力部60aにより採取された認証対象者の生体情報画像から証対象者生体情報特徴データを抽出するものであり、生体分類情報抽出部60cは、生体情報入力部60aにより採取された認証対象者の生体情報画像から認証対象者生体分類情報を抽出するものであり、これらは、ともに、登録装置60と共用されている。
【0151】
すなわち、登録装置60の登録者生体情報特徴データ抽出部と認証装置70の認証対象者生体情報特徴データ抽出部とが共用されるとともに、登録装置60の登録者生体分類情報抽出部と認証装置70の認証対象者生体分類情報抽出部とが共用されるようになっている。
また、照合優先順位定義部70aは、登録者生体分類情報に基づいて分類された照合用データグループごとに照合優先順位を出力しうるものであり、生体情報照合部70bは、認証対象者生体情報特徴データ,認証対象者生体分類情報及び照合優先順位に基づき認証対象者指紋特徴データと登録者指紋特徴データとを照合し、照合結果を出力するものである。
【0152】
従って、本発明の生体情報を用いた個人認証システムは、生体情報を用いて個人の認証を行なうシステムにおいて、データを保持しうる格納部61と、登録者の生体情報を採取するための登録用の生体情報入力部60aを用いて入力された情報から照合用データを得て格納部61に書き込む登録装置60と、認証対象者が本人であるか否かを格納部61に書き込まれた照合用データを用いて照合・判定する認証装置70とをそなえて構成されていることになる。
【0153】
そして、このような構成によって、生体情報特徴データ抽出部60bにて、生体情報入力部60aにより採取された生体情報から認証対象者生体情報特徴データが抽出され、生体分類情報抽出部60cにて、採取された生体情報から認証対象者生体分類情報が抽出され、これらのデータ,情報は、いずれも、生体情報照合部70bに入力される。さらに、照合優先順位定義部70aにて、登録者生体分類情報に基づいて分類された照合用データグループごとに照合優先順位が出力される。
【0154】
そして、生体情報照合部70bにて、生体情報特徴データ格納部61a及び生体情報格納部61bのそれぞれからデータ,情報が読み出され、これらのデータ,情報と、認証対象者生体情報特徴データ,認証対象者生体分類情報及び照合優先順位とに基づき認証対象者について照合され、照合結果が出力される。また、判定部70cにて、照合結果に基づき本人/非本人が判定される。
【0155】
このように、生体情報特徴データの登録に当たり、照合する照合優先順位が定義され、生体情報特徴データと生体情報とがそれぞれ別個の記憶装置に保持され、また、照合優先順位が参照されながら照合される。
また、このように、認証装置70が、生体情報を用いて、照合優先順位を意識して照合するので、認証用生体情報として入力された生体情報と、照合用登録データの生体情報とが完全に一致していなくても、確実に照合できる。
【0156】
さらに、登録用と認証用との入力デバイスが、兼用できるので、印鑑データを入力するための新たな装置を付加することなく、照合が可能となる。
(C)その他
本発明は上述した実施態様及びその変形例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0157】
例えば、指紋画像を採取し、その採取した指紋画像から指紋特徴データを抽出する手法や、指紋中心座標を検出する手法は、公知の技術を用いることができる。
図27〜図30に示した定義例は、それぞれ、図13,14,17,21,22にそれぞれ示す手順を使用した場合に特化した照合優先順位を示すものであって、既に提案されている紋様判定と共通の照合優先順位を示すものではない。従って、上述した紋様種別と異なる紋様種別を設けて分類した実施によっても、本発明の優位性は、何ら損なわれるものではない。
【0158】
さらに、図27〜図30にて定義された第5照合優先順位に関しては、図13,14,17,21,22にそれぞれ示す手順から判定される可能性は非常に低い。そのため、第4照合優先順位までの照合用登録データに一致する紋様がない場合、この照合優先順位が示す紋様の照合用登録データとの照合を省略し、本人認証を拒否することも可能である。
【0159】
右流れ型、波型、渦型、右流れ型の各照合優先順位定義例以外の紋様判定手順を用いて、その紋様判定手順が有する特性から照合優先順位を定義する場合は、これらの手順以外の紋様判定や照合優先順位定義処理を用いることもできる。
(D)付記
(付記1) 指紋情報を用いて個人の認証を行なうシステムにおいて、
データを保持しうる格納部と、
登録者指紋情報を採取するための登録用指紋情報入力部を用いて入力された情報から照合用データを得て該格納部に書き込む登録装置と、
認証対象者が本人であるか否かを該格納部に書き込まれた該照合用データを用いて照合・判定する認証装置とをそなえ、
該登録装置が、
該登録用指紋情報入力部により採取された登録者指紋画像から登録者指紋特徴データを抽出する登録者指紋特徴データ抽出部と、
該登録用指紋情報入力部により採取された該登録者指紋画像から登録者指紋分類情報を抽出する登録者指紋分類情報抽出部と、
該照合用データを、該登録者指紋特徴データと該登録者指紋分類情報とを関連づけて該格納部に書き込む照合用データ生成部とをそなえ、
さらに、
該認証装置が、
認証対象者指紋情報を採取するための認証用指紋情報入力部により採取された認証対象者指紋画像から認証対象者指紋特徴データを抽出する認証対象者指紋特徴データ抽出部と、
該認証用指紋情報入力部により採取された該認証対象者指紋画像から認証対象者指紋分類情報を抽出する認証対象者指紋分類情報抽出部と、
該登録者指紋分類情報に基づいて分類された照合用データグループごとに照合優先順位を出力しうる照合優先順位定義部と、
該認証対象者指紋特徴データ,該認証対象者指紋分類情報及び該照合優先順位に基づき該認証対象者指紋特徴データと該登録者指紋特徴データとを照合し、照合結果を出力する照合部とをそなえて構成されていることを特徴とする、指紋情報を用いた個人認証システム。
【0160】
(付記2)該認証装置が、
該照合結果に基づき本人/非本人を判定する判定部をそなえて構成されたことを特徴とする、付記1記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
(付記3) 該判定部が、
該照合優先順位を加味して本人/非本人を判定するように構成されたことを特徴とする、付記2記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
【0161】
(付記4) 該判定部が、
該認証対象者指紋分類情報抽出部にて抽出された該認証対象者指紋分類情報を加味して、本人/非本人を判定するように構成されたことを特徴とする、付記2又は付記3記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
(付記5) 該判定部が、
該照合部から出力される一致率を、該照合結果として本人/非本人を判定するように構成されたことを特徴とする、付記2〜付記4のいずれか一に記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
【0162】
(付記6) 該登録者指紋分類情報抽出部が、
該登録者指紋画像の指紋中心について指紋先端側と反対側の部分を用いて、該登録者指紋分類情報を抽出するように構成されたことを特徴とする、付記1記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
(付記7) 該認証対象者指紋分類情報抽出部が、
該認証対象者指紋画像の指紋中心について指紋先端側と反対側の部分を用いて、該認証対象者指紋分類情報を抽出するように構成されたことを特徴とする、付記1記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
【0163】
(付記8) 該判定部が、所定の照合優先順位における照合作業が終了するまで本人/非本人を判定できない場合は、
該照合部が、該所定の照合優先順位よりも低い照合優先順位における本人認証を制限するように構成されたことを特徴とする、付記1〜付記7のいずれか一に記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
【0164】
(付記9) 該登録装置が、該登録者指紋分類情報に応じて照合優先順位を決定して出力する照合優先順位決定処理部をそなえ、
該照合用データ生成部が、
該照合用データを、該登録者指紋特徴データと該登録者指紋分類情報と該照合優先順位とを関連づけて該格納部に書き込むように構成されたことを特徴とする、付記1記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
【0165】
(付記10) 該認証装置が、
認証対象者指紋情報を採取するための認証用指紋情報入力部により採取された該認証対象者指紋画像から認証対象者指紋特徴データを抽出する認証対象者指紋特徴データ抽出部と、
該認証用指紋情報入力部により採取された該認証対象者指紋画像から認証対象者指紋分類情報を抽出する認証対象者指紋分類情報抽出部と、
該照合用データに含まれる該照合優先順位に基づき該認証対象者指紋特徴データと該登録者指紋特徴データとを照合し、該照合結果を出力する照合部とをそなえて構成されていることを特徴とする、付記7記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
【0166】
(付記11) 該照合優先順位定義部が、
該登録者指紋分類情報と該照合優先順位とを関連づけたデータを、該照合用データとして保持するように構成されたことを特徴とする、付記1〜付記8のいずれか一に記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
(付記12) 該格納部が、
該照合用データを、該登録者指紋分類情報の分類種別ごとに保持するように構成されたことを特徴とする、付記1〜付記11のいずれか一に記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
【0167】
(付記13) 該格納部が、
該登録者指紋特徴データを保持しうる登録者指紋特徴データ格納部と、
該登録者指紋分類情報を保持しうる登録者指紋分類情報格納部とをそなえて構成されたことを特徴とする、付記12記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
【0168】
(付記14) 該登録装置の該登録者指紋特徴データ抽出部と該認証装置の該認証対象者指紋特徴データ抽出部とが共用されるとともに、
該登録装置の該登録者指紋分類情報抽出部と該認証装置の該認証対象者指紋分類情報抽出部とが共用されて構成されたことを特徴とする、付記1〜付記8,10,11のいずれか一に記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
【0169】
(付記15) 生体情報を用いて個人の認証を行なうシステムにおいて、
データを保持しうる格納部と、
登録者の生体情報を採取するための登録用生体情報入力部を用いて入力された情報から照合用データを得て該格納部に書き込む登録装置と、
認証対象者が本人であるか否かを該格納部に書き込まれた該照合用データを用いて照合・判定する認証装置とをそなえ、
該登録装置が、
該登録用生体情報入力部により採取された登録者の生体情報画像から登録者生体情報特徴データを抽出する登録者生体情報特徴データ抽出部と、
該登録用生体情報入力部により採取された該登録者の生体情報画像から登録者生体分類情報を抽出する登録者生体分類情報抽出部と、
該照合用データを、該登録者生体情報特徴データと該登録者生体分類情報とを関連づけて該格納部に書き込む照合用データ生成部とをそなえ、
さらに、
該認証装置が、
認証対象者の生体情報を採取するための認証用生体情報入力部により採取された該認証対象者の生体情報画像から認証対象者生体情報特徴データを抽出する認証対象者生体情報特徴データ抽出部と、
該認証用生体情報入力部により採取された該認証対象者の生体情報画像から認証対象者生体分類情報を抽出する認証対象者生体分類情報抽出部と、
該登録者生体分類情報に基づいて分類された照合用データグループごとに照合優先順位を出力しうる照合優先順位定義部と、
該認証対象者生体情報特徴データ,該認証対象者生体分類情報及び該照合優先順位に基づき該認証対象者指紋特徴データと該登録者指紋特徴データとを照合し、照合結果を出力する照合部とをそなえて構成されていることを特徴とする、生体情報を用いた個人認証システム。
【0170】
(付記16) 該登録装置の該登録者生体情報特徴データ抽出部と該認証装置の該認証対象者生体情報特徴データ抽出部とが共用されるとともに、
該登録装置の該登録者生体分類情報抽出部と該認証装置の該認証対象者生体分類情報抽出部とが共用されて構成されたことを特徴とする、付記15記載の生体情報を用いた個人認証システム。
【0171】
(付記17) 指紋情報を用いて個人の認証を行なうシステムにおいて、
採取された登録者指紋画像から登録者指紋特徴データを抽出する第1抽出ステップと、
該第1抽出ステップにて抽出された該登録者指紋特徴データを、データを保持しうる格納部に書き込む登録者指紋特徴データ登録ステップと、
該登録者指紋画像から登録者指紋分類情報を抽出する第2抽出ステップと、
該第2抽出ステップにて抽出された該登録者指紋分類情報を該格納部に書き込む登録者指紋分類情報登録ステップと、
照合用データを、該登録者指紋特徴データと該登録者指紋分類情報とを関連づけて該格納部に書き込む照合用データ登録ステップと、
該照合用データを該格納部から抽出する照合用データ抽出ステップと、
採取された認証対象者指紋画像から認証対象者指紋特徴データを抽出する第3抽出ステップと、
該認証対象者指紋画像から認証対象者指紋分類情報を抽出する第4抽出ステップと、
該登録者指紋分類情報に基づいて分類された照合用データグループごとに照合優先順位を出力する照合優先順位定義ステップと、
該認証対象者指紋特徴データ,該認証対象者指紋分類情報及び該照合優先順位に基づいて、認証対象者が本人であるか否かを照合・判定する照合・判定ステップとをそなえて構成されていることを特徴とする、指紋情報を用いた個人認証システム用登録・認証方法。
【0172】
(付記18) 指紋情報を用いて個人の認証を行なうシステムにおいて、
認証対象者指紋画像から指紋中心座標を検出する中心検出ステップと、
該認証対象者指紋画像を複数の単位ブロックに分割する分割ステップと、
該分割ステップにて分割された該複数の単位ブロックのうち該中心検出ステップにて検出された該指紋中心座標を有する中心単位ブロックを認識する認識ステップと、
該認識ステップにて認識された該中心単位ブロックについて、指紋先端側と反対側の部分から、該複数の単位ブロックを有するブロックグループを生成するブロックグループ生成ステップと、
該ブロックグループ生成ステップにて生成された該ブロックグループを構成する該複数の単位ブロックのそれぞれについて、局所的な指紋波の流れ方向を判別する単位ブロック流れ方向判別ステップと、
該単位ブロック流れ方向判別ステップにて判別された該指紋波の流れ方向に基づいて指紋分類情報を判定する指紋分類情報判定ステップとをそなえて構成されたことを特徴とする、指紋情報を用いた個人認証システム用判定方法。
【0173】
(付記19) 指紋情報を用いて個人の認証を行なうシステムにおいて、
登録者指紋情報を採取するための登録用指紋情報入力部を用いて入力された情報から照合用データを得て書き込む登録装置であって、
該登録用指紋情報入力部により採取された登録者指紋画像から登録者指紋特徴データを抽出する登録者指紋特徴データ抽出部と、
該登録用指紋情報入力部により採取された該登録者指紋画像から登録者指紋分類情報を抽出する登録者指紋分類情報抽出部と、
該登録者指紋分類情報に応じて照合優先順位を決定して出力する照合優先順位決定処理部と、
該照合用データを、該登録者指紋特徴データと該登録者指紋分類情報と該照合優先順位とを関連づけてデータを保持しうる格納部に書き込む照合用データ生成部とをそなえて構成されていることを特徴とする、指紋情報を用いた個人認証システム用登録装置。
【0174】
(付記20) 指紋情報を用いて個人の認証を行なうシステムにおいて、
認証対象者が本人であるか否かを、データを保持しうる格納部に書き込まれている照合用データを用いて照合・判定する認証装置であって、
認証対象者指紋情報を採取するための認証用指紋情報入力部により採取された該認証対象者指紋画像から認証対象者指紋特徴データを抽出する認証対象者指紋特徴データ抽出部と、
該認証用指紋情報入力部により採取された該認証対象者指紋画像から認証対象者指紋分類情報を抽出する認証対象者指紋分類情報抽出部と、
該登録者指紋分類情報に基づいて分類された照合用データグループごとに照合優先順位を出力しうる照合優先順位定義部と、
該認証対象者指紋特徴データ,該認証対象者指紋分類情報及び該照合優先順位に基づき該認証対象者指紋特徴データと該登録者指紋特徴データとを照合し、照合結果を出力する照合部とをそなえて構成されていることを特徴とする、指紋情報を用いた個人認証システム用認証装置。
【0175】
(付記21) 指紋情報を用いて個人の認証を行なうシステムにおいて使用されるコンピュータを、
登録者から採取された該登録者指紋画像から登録者指紋特徴データを抽出する登録者指紋特徴データ抽出部と、
該登録者指紋画像から登録者指紋分類情報を抽出し、該登録者指紋分類情報を抽出する指紋分類情報抽出部と、
該登録者指紋分類情報に応じて照合優先順位を決定して出力する照合優先順位決定処理部と、
該照合用データを、該登録者指紋特徴データと該登録者指紋分類情報と該照合優先順位とを関連づけてデータを保持しうる格納部に書き込む照合用データ生成部として機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0176】
(付記22) 指紋情報を用いて個人の認証を行なうシステムにおいて使用されるコンピュータを、
認証対象者から採取された認証対象者指紋画像から該認証対象者指紋特徴データを抽出する認証対象者指紋特徴データ抽出部と、
該認証対象者指紋画像から認証対象者指紋分類情報を抽出する認証対象者指紋分類情報抽出部と、
該登録者指紋分類情報に基づいて分類された照合用データグループごとに照合優先順位を出力しうる照合優先順位定義部と、
該認証対象者指紋特徴データ,該認証対象者指紋分類情報及び該照合優先順位に基づき該認証対象者指紋特徴データと該登録者指紋特徴データとを照合し、照合結果を出力する照合部として機能させるためのプログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
【0177】
【発明の効果】
以上、詳述したように、本発明の指紋情報を用いた個人認証システム及び同システム用登録・認証方法によれば、以下のような効果ないし効果が得られる。
(1)個人認証システムが、データを保持しうる格納部と、登録者指紋情報を採取するための登録用指紋情報入力部を用いて入力された情報から照合用データを得て格納部に書き込む登録装置と、認証対象者が本人であるか否かを格納部に書き込まれた照合用データを用いて照合・判定する認証装置とをそなえ、登録装置が、登録用指紋情報入力部により採取された登録者指紋画像から登録者指紋特徴データを抽出する登録者指紋特徴データ抽出部と、登録用指紋情報入力部により採取された登録者指紋画像から登録者指紋分類情報を抽出する登録者指紋分類情報抽出部と、照合用データを、登録者指紋特徴データと登録者指紋分類情報とを関連づけて格納部に書き込む照合用データ生成部とをそなえ、また、前記認証装置が、認証対象者指紋情報を採取するための認証用指紋情報入力部により採取された認証対象者指紋画像から認証対象者指紋特徴データを抽出する認証対象者指紋特徴データ抽出部と、認証用指紋情報入力部により採取された認証対象者指紋画像から認証対象者指紋分類情報を抽出する認証対象者指紋分類情報抽出部と、登録者指紋分類情報に基づいて分類された照合用データグループごとに照合優先順位を出力しうる照合優先順位定義部と、認証対象者指紋特徴データ,認証対象者指紋分類情報及び照合優先順位に基づき該認証対象者指紋特徴データと該登録者指紋特徴データとを照合し、照合結果を出力する照合部とをそなえて構成されているので、紋様判定の厳密性を緩和させることができ、これにより、紋様判定の処理速度が向上し、かつ、単なる総当たり照合と比較して、迅速に本人と認証することができる。
【0178】
(2)登録装置が、登録者指紋分類情報に応じて照合優先順位を決定して出力する照合優先順位決定処理部をそなえ、照合用データ生成部が、照合用データを、登録者指紋特徴データと登録者指紋分類情報と照合優先順位とを関連づけて格納部に書き込むように構成することもでき、このようにすれば、認証用データ入力時に照合優先順位の計算を不要とでき、大幅な計算量の削減が図れる利点がある。
【0179】
(3)登録装置の登録者指紋特徴データ抽出部と認証装置の認証対象者指紋特徴データ抽出部とが共用されるとともに、登録装置の登録者指紋紋様情報抽出部と認証装置の認証対象者指紋分類情報抽出部とが共用されて構成されてもよく、このようにすれば、装置の低コスト化を実現できる利点がある。
(4)本発明の指紋情報を用いた個人認証システム用登録・認証方法によれば、採取された登録者指紋画像から登録者指紋特徴データを抽出する第1抽出ステップと、第1抽出ステップにて抽出された登録者指紋特徴データを、データを保持しうる格納部に書き込む登録者指紋特徴データ登録ステップと、登録者指紋画像から登録者指紋分類情報を抽出する第2抽出ステップと、第2抽出ステップにて抽出された登録者指紋分類情報を格納部に書き込む登録者指紋分類情報登録ステップと、照合用データを、登録者指紋特徴データと登録者指紋分類情報とを関連づけて格納部に書き込む照合用データ登録ステップと、照合用データを格納部から抽出する照合用データ抽出ステップと、採取された認証対象者指紋画像から認証対象者指紋特徴データを抽出する第3抽出ステップと、認証対象者指紋画像から認証対象者指紋分類情報を抽出する第4抽出ステップと、登録者指紋分類情報に基づいて分類された照合用データグループごとに照合優先順位を出力する照合優先順位定義ステップと、認証対象者指紋特徴データ,認証対象者指紋分類情報及び照合優先順位に基づいて、認証対象者が本人であるか否かを照合・判定する照合・判定ステップとをそなえて構成されているので、入力された画像が完全に再現されておらず、正確に紋様が判別できなくても、照合優先順位の高い紋様と判定できる利点がある。
【0180】
(5)本発明に関連した指紋情報を用いた個人認証システム用判定方法によれば、認証対象者指紋画像から指紋中心座標を検出する中心検出ステップと、認証対象者指紋画像を複数の単位ブロックに分割する分割ステップと、分割ステップにて分割された該複数の単位ブロックのうち該中心検出ステップにて検出された該指紋中心座標を有する中心単位ブロックを認識する認識ステップと、認識ステップにて認識された該中心単位ブロックについて、指紋先端側と反対側の部分から、該複数の単位ブロックを有するブロックグループを生成するブロックグループ生成ステップと、ブロックグループ生成ステップにて生成された該ブロックグループを構成する該複数の単位ブロックのそれぞれについて、局所的な指紋波の流れ方向を判別する単位ブロック流れ方向判別ステップと、単位ブロック流れ方向判別ステップにて判別された該指紋波の流れ方向に基づいて指紋分類情報を判定する指紋分類情報判定ステップとをそなえて構成されているので、必ずしも紋様が一致しない場合においても、本人認証が確実にでき、かつ、無駄な照合を最小限度に抑制できるので、計算の手間が大幅に省略できて効率のよい照合が可能となる利点がある。さらに、照合において所望の厳密度を設定でき、精密な照合と速度を優先した照合とを、必要に応じて使い分けできる。
【0181】
(6)判定部が、照合優先順位を加味して本人/非本人を判定するように構成されたり、また、認証対象者指紋分類情報を加味して、本人/非本人を判定するように構成されたり、あるいは、照合部から出力される一致率を、照合結果として本人/非本人を判定するように構成されてもよく、このようにすれば、冗長な照合をせずに、ユーザは迅速に本人を認証できる利点がある。
【0182】
(7)登録者指紋分類情報抽出部と認証対象者指紋分類情報抽出部とが、いずれも、指紋画像の指紋中心について指紋先端側と反対側の部分を用いて、登録者指紋分類情報又は認証対象者指紋分類情報を抽出するように構成されたてもよく、このようにすれば、指紋中心から下の部分の特定領域におけるディレクションが着目されるので、入力された画像が不完全で正確に紋様が判別できなくても、優先順位の高い紋様と照合できる利点がある。さらに、指紋画像が狭い面積であっても照合でき、既に提案されている紋様判定方法と比較して、厳密性を緩和させることができ、かつ、紋様判定結果を得るまでの処理速度が向上する利点がある。
【0183】
(8)判定部が、所定の照合優先順位における照合作業が終了するまで本人/非本人を判定できない場合は、照合部が所定の照合優先順位よりも低い照合優先順位における本人認証を制限するように構成されてもよく、このようにすれば、照合優先順位が低く、かつ、ヒットする率が低い紋様における照合優先順位になったときに、本人認証が中断され、効率よい運用ができる。
【0184】
(9)認証装置が、認証対象者指紋特徴データ抽出部と、認証対象者指紋分類情報抽出部と、照合優先順位定義部と、照合部とをそなえて構成されているので、計算の手間を大幅に省略でき効率のよい照合ができる。
(10)照合優先順位定義部が、登録者指紋分類情報と照合優先順位とを関連づけたデータを、照合用データとして保持するように構成されてもよく、このようにすれば、入力された画像が完全に再現されておらず、正確に紋様が判別できなくても、照合優先順位の高い照合用データと照合できる。
【0185】
(11)格納部が、照合用データを、該登録者指紋分類情報の分類種別ごとに保持するように構成されたり、また、格納部が登録者指紋特徴データ格納部と、登録者指紋分類情報格納部とをそなえて構成されてもよく、このようにすれば、紋様が一致しない場合においても、本人認証が確実にでき、かつ、無駄な照合を最小限度に抑制できるので、計算量を大幅に削減できる。
【0186】
(12)本発明の生体情報を用いた個人認証システムによれば、登録装置が、登録者生体情報特徴データ抽出部と、登録者生体分類情報抽出部と、照合用データ生成部とをそなえ、また、認証装置が、認証対象者生体情報特徴データ抽出部と、認証対象者生体分類情報抽出部と、照合優先順位定義部と、照合部とをそなえて構成されているので、照合優先順位を意識して照合されので、認証用生体情報として入力された生体情報と、照合用登録データの生体情報とが完全に一致していなくても、確実に照合できる利点がある。
【0187】
(13)登録装置と認証装置との生体情報特徴データ抽出部とが共用されるとともに、登録装置と認証装置との生体分類情報抽出部とが共用されて構成されてもよく、このようにすれば、登録用と認証用との入力デバイスが、兼用でき、例えば印鑑データを入力するための新たな装置を付加することなく、照合が可能となる。
【0188】
(14)登録装置が、登録用生体情報入力部と、登録者生体情報特徴データ抽出部と、登録者生体分類情報抽出部と、照合用データ生成部とをそなえて構成されてもよく、このようにすれば、必ずしも紋様が一致しない場合においても、本人認証が確実にでき、かつ、無駄な照合を最小限度に抑制できる。
(15)認証装置が、認証対象者生体情報特徴データ抽出部と、認証対象者生体分類情報抽出部と、照合優先順位定義部と、照合部と、判定部とをそなえて構成されてもよく、このようにすれば、単なる総当たり照合と比較して、迅速に本人と認証することができる。
【0189】
(16)本発明のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムが、コンピュータを、登録者指紋特徴データ抽出部と、指紋分類情報抽出部と、照合用データ生成部として機能させており、また、認証対象者指紋特徴データ抽出部と、認証対象者指紋分類情報抽出部と、照合優先順位定義部と、照合部として機能させているので、コンピュータに簡単にインストールでき、従って、指紋情報を用いて個人の認証を行なうシステムを効率よく構築できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る指紋情報を用いた個人認証システムの構成図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係る登録装置のブロック図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係る認証装置のブロック図である。
【図4】(a)は本発明の第1実施形態に係る指紋特徴データの抽出を説明するための図であり、(b)は単位ブロックにおける指紋波を示す図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係る他の指紋特徴データの抽出を説明するための図である。
【図6】(a)〜(d)はそれぞれ本発明の第1実施形態に係るディレクションを説明するための図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係る照合用データ登録手順を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1実施形態に係る照合情報生成手順を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第1実施形態に係る照合手順の概略を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1実施形態に係る照合手順を示すフローチャートである。
【図11】本発明の第1実施形態に係る他の照合手順を示すフローチャートである。
【図12】右流れ型に判定される指紋画像の一例を示す図である。
【図13】本発明の第1実施形態に係る右流れ型と判定する手順のフローチャートである。
【図14】本発明の第1実施形態に係る右流れ型と判定する手順のフローチャートである。
【図15】左流れ型に判定される指紋画像の一例を示す図である。
【図16】本発明の第1実施形態に係る左流れ型と判定する手順のフローチャートである。
【図17】本発明の第1実施形態に係る左流れ型と判定する手順のフローチャートである。
【図18】(a),(b)はともに波型に判定される指紋画像の一例を示す図である。
【図19】本発明の第1実施形態に係る波型と判定する手順のフローチャートである。
【図20】(a),(b)はともに渦型に判定される指紋画像の一例を示す図である。
【図21】本発明の第1実施形態に係る渦型と判定する手順のフローチャートである。
【図22】本発明の第1実施形態に係る右流れ型照合優先順位の定義例を示すフローチャートである。
【図23】本発明の第1実施形態に係る左流れ型照合優先順位の定義例を示すフローチャートである。
【図24】本発明の第1実施形態に係る波型照合優先順位の定義例を示すフローチャートである。
【図25】本発明の第1実施形態に係る渦型照合優先順位の定義例を示すフローチャートである。
【図26】本発明の第1実施形態の第1変形例に係る認証装置のブロック図である。
【図27】本発明の第1実施形態の第2変形例に係る登録装置のブロック図である。
【図28】本発明の第1実施形態の第2変形例に係る認証装置のブロック図である。
【図29】本発明の第1実施形態の第2変形例に係る波型照合優先順位の定義例を示すフローチャートである。
【図30】本発明の第1実施形態の第2変形例に係る認証手順を示すフローチャートである。
【図31】本発明の第2実施形態に係る生体情報を用いた個人認証システムにおける登録装置のブロック図である。
【図32】本発明の第2実施形態に係る生体情報を用いた個人認証システムにおける認証装置のブロック図である。
【図33】指紋紋様の種類を説明するための図である。
【図34】(a)はてい状線を説明するための図であり、(b)は突起弓状線を説明するための図である。
【図35】(a),(b)はそれぞれ渦状紋を説明するための図である。
【図36】てい状紋の一例を示す図である。
【符号の説明】
49,49a,49b 個人認証システム
50,50a,60 登録装置
51,51a,51b,70 認証装置
52,61 格納部(データベース)
60a 生体情報入力部
60b 登録者生体情報特徴データ抽出部
60c 登録者生体分類情報抽出部
60d 照合用データ生成部
61a 生体情報特徴データ格納部
61b 生体情報格納部
70b 生体情報照合部
70c,115 判定部
100 指紋情報入力部
101 指紋特徴データ抽出部
102 指紋紋様情報抽出部
111 指紋特徴データ格納部
112 指紋紋様情報格納部
113 照合優先順位定義部
114 指紋情報照合部
114a 第2指紋情報照合部
121 照合用データ生成部
132 特徴データ生成部
133,70a 指紋紋様分類部
201 照合優先順位参照部
221 照合用データ選択部
300a 生体情報入力部
310 照合優先順位決定処理部

Claims (13)

  1. 指紋情報を用いて個人の認証を行なうシステムにおいて、
    データを保持しうる格納部と、
    登録者指紋情報を採取するための登録用指紋情報入力部を用いて入力された情報から照合用データを得て該格納部に書き込む登録装置と、
    認証対象者が本人であるか否かを該格納部に書き込まれた該照合用データを用いて照合・判定する認証装置とをそなえ、
    該登録装置が、
    該登録用指紋情報入力部により採取された登録者指紋画像から登録者指紋特徴データを抽出する登録者指紋特徴データ抽出部と、
    該登録用指紋情報入力部により採取された該登録者指紋画像から登録者指紋分類情報を抽出する登録者指紋分類情報抽出部と、
    該照合用データを、該登録者指紋特徴データと該登録者指紋分類情報とを関連づけて該格納部に書き込む照合用データ生成部とをそなえ、
    さらに、
    該認証装置が、
    認証対象者指紋情報を採取するための認証用指紋情報入力部により採取された認証対象者指紋画像から認証対象者指紋特徴データを抽出する認証対象者指紋特徴データ抽出部と、
    該認証用指紋情報入力部により採取された該認証対象者指紋画像から認証対象者指紋分類情報を抽出する認証対象者指紋分類情報抽出部と、
    該登録者指紋分類情報に基づいて分類された照合用データグループごとに照合優先順位を出力しうる照合優先順位定義部と、
    該認証対象者指紋特徴データ,該認証対象者指紋分類情報及び該照合優先順位に基づき該認証対象者指紋特徴データと該登録者指紋特徴データとを照合し、照合結果を出力する照合部とをそなえて構成され
    該登録者指紋分類情報抽出部が、
    該登録者指紋画像から指紋中心座標を検出し、
    該登録者指紋画像を複数の単位ブロックに分割し、
    分割された該複数の単位ブロックのうち該指紋中心座標を有する中心単位ブロックを認識し、
    該中心単位ブロックについて、指紋先端側と反対側の部分から、該複数の単位ブロックを有するブロックグループを生成し、
    該ブロックグループを構成する該複数の単位ブロックのそれぞれについて、局所的な指紋波の流れ方向を判別し、
    判別された該指紋波の流れ方向の該ブロックグループにおける比率に基づいて該登録者指紋分類情報を判定するとともに、
    該認証対象者指紋分類情報抽出部が、
    該認証対象者指紋画像から指紋中心座標を検出し、
    該認証対象者指紋画像を複数の単位ブロックに分割し、
    分割された該複数の単位ブロックのうち該指紋中心座標を有する中心単位ブロックを認識し、
    該中心単位ブロックについて、指紋先端側と反対側の部分から、該複数の単位ブロックを有するブロックグループを生成し、
    該ブロックグループを構成する該複数の単位ブロックのそれぞれについて、局所的な指紋波の流れ方向を判別し、
    判別された該指紋波の流れ方向の該ブロックグループにおける比率に基づいて該認証対象者指紋分類情報を判定することを特徴とする、指紋情報を用いた個人認証システム。
  2. 該認証装置が、
    該照合結果に基づき本人/非本人を判定する判定部をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項1記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
  3. 該判定部が、
    該照合優先順位を加味して本人/非本人を判定するように構成されたことを特徴とする、請求項2記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
  4. 該判定部が、
    該認証対象者指紋分類情報抽出部にて抽出された該認証対象者指紋分類情報を加味して、本人/非本人を判定するように構成されたことを特徴とする、請求項2又は請求項3記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
  5. 該判定部が、
    該照合部から出力される一致率を、該照合結果として本人/非本人を判定するように構成されたことを特徴とする、請求項2〜請求項4のいずれか1項記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
  6. 該判定部が、所定の照合優先順位における照合作業が終了するまで本人/非本人を判定できない場合は、
    該照合部が、該所定の照合優先順位よりも低い照合優先順位における本人認証を制限するように構成されたことを特徴とする、請求項2〜請求項5のいずれか1項記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
  7. 該登録装置が、該登録者指紋分類情報に応じて照合優先順位を決定して出力する照合優先順位決定処理部をそなえ、
    該照合用データ生成部が、
    該照合用データを、該登録者指紋特徴データと該登録者指紋分類情報と該照合優先順位とを関連づけて該格納部に書き込むように構成されたことを特徴とする、請求項1記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
  8. 該認証装置が、
    認証対象者指紋情報を採取するための認証用指紋情報入力部により採取された該認証対象者指紋画像から認証対象者指紋特徴データを抽出する認証対象者指紋特徴データ抽出部と、
    該認証用指紋情報入力部により採取された該認証対象者指紋画像から認証対象者指紋分類情報を抽出する認証対象者指紋分類情報抽出部と、
    該照合用データに含まれる該照合優先順位に基づき該認証対象者指紋特徴データと該登録者指紋特徴データとを照合し、該照合結果を出力する照合部とをそなえて構成されていることを特徴とする、請求項1記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
  9. 該照合優先順位定義部が、
    該登録者指紋分類情報と該照合優先順位とを関連づけたデータを、該照合用データとして保持するように構成されたことを特徴とする、請求項1〜請求項6のいずれか1項記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
  10. 該格納部が、
    該照合用データを、該登録者指紋分類情報の分類種別ごとに保持するように構成されたことを特徴とする、請求項1〜請求項9のいずれか1項記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
  11. 該格納部が、
    該登録者指紋特徴データを保持しうる登録者指紋特徴データ格納部と、
    該登録者指紋分類情報を保持しうる登録者指紋分類情報格納部とをそなえて構成されたことを特徴とする、請求項10記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
  12. 該登録装置の該登録者指紋特徴データ抽出部と該認証装置の該認証対象者指紋特徴データ抽出部とが共用されるとともに、
    該登録装置の該登録者指紋分類情報抽出部と該認証装置の該認証対象者指紋分類情報抽出部とが共用されて構成されたことを特徴とする、請求項1〜請求項6,請求項8,請求項9のいずれか1項記載の指紋情報を用いた個人認証システム。
  13. 指紋情報を用いて個人の認証を行なうシステムにおいて、
    採取された登録者指紋画像から登録者指紋特徴データを抽出する第1抽出ステップと、
    該第1抽出ステップにて抽出された該登録者指紋特徴データを、データを保持しうる格納部に書き込む登録者指紋特徴データ登録ステップと、
    該登録者指紋画像から登録者指紋分類情報を抽出する第2抽出ステップと、
    該第2抽出ステップにて抽出された該登録者指紋分類情報を該格納部に書き込む登録者指紋分類情報登録ステップと、
    照合用データを、該登録者指紋特徴データと該登録者指紋分類情報とを関連づけて該格納部に書き込む照合用データ登録ステップと、
    該照合用データを該格納部から抽出する照合用データ抽出ステップと、
    採取された認証対象者指紋画像から認証対象者指紋特徴データを抽出する第3抽出ステップと、
    該認証対象者指紋画像から認証対象者指紋分類情報を抽出する第4抽出ステップと、
    該登録者指紋分類情報に基づいて分類された照合用データグループごとに照合優先順位を出力する照合優先順位定義ステップと、
    該認証対象者指紋特徴データ,該認証対象者指紋分類情報及び該照合優先順位に基づいて、認証対象者が本人であるか否かを照合・判定する照合・判定ステップとをそなえて構成され
    該第2抽出ステップが、
    該登録者指紋画像から指紋中心座標を検出する中心検出ステップと、
    該登録者指紋画像を複数の単位ブロックに分割する分割ステップと、
    該分割ステップにて分割された該複数の単位ブロックのうち該中心検出ステップにて検出された該指紋中心座標を有する中心単位ブロックを認識する認識ステップと、
    該認識ステップにて認識された該中心単位ブロックについて、指紋先端側と反対側の部分から、該複数の単位ブロックを有するブロックグループを生成するブロックグループ生成ステップと、
    該ブロックグループ生成ステップにて生成された該ブロックグループを構成する該複数の単位ブロックのそれぞれについて、局所的な指紋波の流れ方向を判別する単位ブロック流れ方向判別ステップと、
    該単位ブロック流れ方向判別ステップにて判別された該指紋波の流れ方向の該ブロックグループにおける比率に基づいて該登録者指紋分類情報を判定する指紋分類情報判定ステップとをそなえるとともに、
    該第4抽出ステップが、
    該認証対象者指紋画像から指紋中心座標を検出する中心検出ステップと、
    該認証対象者指紋画像を複数の単位ブロックに分割する分割ステップと、
    該分割ステップにて分割された該複数の単位ブロックのうち該中心検出ステップにて検出された該指紋中心座標を有する中心単位ブロックを認識する認識ステップと、
    該認識ステップにて認識された該中心単位ブロックについて、指紋先端側と反対側の部分から、該複数の単位ブロックを有するブロックグループを生成するブロックグループ生成ステップと、
    該ブロックグループ生成ステップにて生成された該ブロックグループを構成する該複数の単位ブロックのそれぞれについて、局所的な指紋波の流れ方向を判別する単位ブロック流れ方向判別ステップと、
    該単位ブロック流れ方向判別ステップにて判別された該指紋波の流れ方向の該ブロックグループにおける比率に基づいて該認証対象者指紋分類情報を判定する指紋分類情報判定ステップとをそなえることを特徴とする、指紋情報を用いた個人認証システム用登録・認証方法。
JP2000321308A 2000-10-20 2000-10-20 指紋情報を用いた個人認証システム及び同システム用登録・認証方法 Expired - Fee Related JP4405656B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000321308A JP4405656B2 (ja) 2000-10-20 2000-10-20 指紋情報を用いた個人認証システム及び同システム用登録・認証方法
US09/797,738 US6954553B2 (en) 2000-10-20 2001-03-05 Personal authentication system using fingerprint information, registration-and-authentication method for the system, determination method for the system, and computer-readable recording medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000321308A JP4405656B2 (ja) 2000-10-20 2000-10-20 指紋情報を用いた個人認証システム及び同システム用登録・認証方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009219227A Division JP4617391B2 (ja) 2009-09-24 2009-09-24 指紋による個人認証システム用登録装置、認証装置、登録プログラムを記録した記録媒体、及び認証プログラムを記録した記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002133416A JP2002133416A (ja) 2002-05-10
JP4405656B2 true JP4405656B2 (ja) 2010-01-27

Family

ID=18799453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000321308A Expired - Fee Related JP4405656B2 (ja) 2000-10-20 2000-10-20 指紋情報を用いた個人認証システム及び同システム用登録・認証方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6954553B2 (ja)
JP (1) JP4405656B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9519835B2 (en) 2012-03-30 2016-12-13 Fujitsu Limited Efficient biometric authentication using narrowed biometric data
US10691909B2 (en) 2016-11-11 2020-06-23 Samsung Electronics Co., Ltd. User authentication method using fingerprint image and method of generating coded model for user authentication

Families Citing this family (41)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7424618B2 (en) * 2001-03-14 2008-09-09 Paladin Electronic Services, Inc. Biometric access control and time and attendance network including configurable system-on-chip (CSOC) processors with embedded programmable logic
US20060259304A1 (en) * 2001-11-21 2006-11-16 Barzilay Ziv A system and a method for verifying identity using voice and fingerprint biometrics
KR100453220B1 (ko) * 2001-12-05 2004-10-15 한국전자통신연구원 지문 특징점을 이용한 사용자 인증 장치 및 방법
AU2003303835A1 (en) * 2003-01-28 2004-08-23 Fujitsu Limited Biometrics information registration apparatus, biometrics information matching apparatus, biometrics information registration/matching system, and biometrics information registration program
JP4257250B2 (ja) 2004-03-30 2009-04-22 富士通株式会社 生体情報照合装置並びに生体特徴情報絞込み装置,生体特徴情報絞込みプログラムおよび同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
JP4636306B2 (ja) * 2004-04-30 2011-02-23 ソニー株式会社 識別装置及び識別方法並びに認証システム
FR2872318B1 (fr) * 2004-06-23 2006-09-22 Sagem Dispositif optique de capture biometrique par contact et installation mettant en oeuvre un tel dispositif
JP2006018676A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Sharp Corp 生体データ照合装置、生体データ照合方法、生体データ照合プログラムおよび生体データ照合プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体
JP2006018677A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Sharp Corp 生体データ照合装置、生体データ照合方法、生体データ照合プログラムおよび生体データ照合プログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体
US8306277B2 (en) 2005-07-27 2012-11-06 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and image processing method, and computer program for causing computer to execute control method of image processing apparatus
JP2007206941A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Konica Minolta Business Technologies Inc 生体認証装置、生体認証システム及び生体データ管理方法
EP2047402A2 (en) * 2006-07-14 2009-04-15 Ecebs Limited Hybrid biometric systems
JP4919744B2 (ja) * 2006-09-12 2012-04-18 富士通株式会社 生体認証装置及び生体認証方法
JP5018035B2 (ja) * 2006-11-20 2012-09-05 ソニー株式会社 照合装置、照合方法及び照合プログラム
JP4335930B2 (ja) * 2007-02-15 2009-09-30 シャープ株式会社 画像処理装置
ES2703500T3 (es) * 2008-04-25 2019-03-11 Aware Inc Identificación y verificación biométrica
JP5326527B2 (ja) * 2008-11-28 2013-10-30 富士通株式会社 認証装置及び認証方法
CN101751550B (zh) * 2008-12-19 2012-02-01 杭州中正生物认证技术有限公司 快速指纹搜索方法及快速指纹搜索***
JP2010286937A (ja) * 2009-06-10 2010-12-24 Hitachi Ltd 生体認証方法、及び、生体認証に用いるクライアント端末、認証サーバ
WO2011042950A1 (ja) 2009-10-05 2011-04-14 富士通株式会社 生体情報処理装置、生体情報処理方法及び生体情報処理用コンピュータプログラム
EP2549432A4 (en) 2010-03-19 2018-01-10 Fujitsu Limited Identification device, identification method and program
WO2012014308A1 (ja) * 2010-07-29 2012-02-02 富士通株式会社 生体認証装置、生体認証方法及び生体認証用コンピュータプログラムならびに生体情報登録装置
JP5812114B2 (ja) 2011-12-28 2015-11-11 富士通株式会社 絞込データ生成方法及び絞込データ生成装置
CO6820276A1 (es) 2012-06-29 2013-12-31 Identica S A Red paralela de autenticacion biométrica
JP7067061B2 (ja) * 2018-01-05 2022-05-16 富士通株式会社 生体認証装置、生体認証方法および生体認証プログラム
US20140278629A1 (en) * 2013-03-12 2014-09-18 PayrollHero.com Pte. Ltd. Method for employee parameter tracking
JP6318588B2 (ja) 2013-12-04 2018-05-09 富士通株式会社 生体認証装置、生体認証方法及び生体認証用コンピュータプログラム
JP6729111B2 (ja) * 2015-10-21 2020-07-22 日本電気株式会社 識別装置、トレーサビリティシステムおよび識別方法
CN105389566B (zh) 2015-11-13 2018-09-11 广东欧珀移动通信有限公司 指纹识别方法、指纹模板的更新方法、装置和移动终端
JP2017138858A (ja) * 2016-02-04 2017-08-10 富士通株式会社 生体認証装置、生体認証方法および生体認証プログラム
CN106022049B (zh) * 2016-05-24 2017-12-19 广东欧珀移动通信有限公司 一种电子终端的屏幕解锁方法及电子终端
CN106022064B (zh) * 2016-05-30 2017-11-14 广东欧珀移动通信有限公司 一种解锁控制方法及移动终端
CN106022069B (zh) * 2016-05-30 2019-08-20 Oppo广东移动通信有限公司 一种解锁控制方法及移动终端
CN106096358B (zh) 2016-05-30 2019-04-26 Oppo广东移动通信有限公司 一种解锁控制方法及移动终端
CN106055958B (zh) * 2016-05-31 2019-02-05 Oppo广东移动通信有限公司 一种解锁方法及装置
CN107517317A (zh) * 2017-08-28 2017-12-26 惠州Tcl移动通信有限公司 利用指纹识别响应来电的方法、存储介质及移动终端
CN107945120B (zh) * 2017-11-03 2020-09-01 天津大学 基于样本块的旋转及缩放图像修复方法
JP6981249B2 (ja) * 2017-12-28 2021-12-15 富士通株式会社 生体認証装置、生体認証プログラム、及び生体認証方法
US20190205611A1 (en) * 2017-12-30 2019-07-04 MorphoTrak, LLC Quality-based ten-print match score normalization
CN109325462B (zh) * 2018-10-11 2021-03-12 深圳斐视沃德科技有限公司 基于虹膜的人脸识别活体检测方法及装置
CN115001790B (zh) * 2022-05-27 2024-03-26 国网智能电网研究院有限公司 基于设备指纹的二级认证方法、装置及电子设备

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4151512A (en) * 1976-09-10 1979-04-24 Rockwell International Corporation Automatic pattern processing system
JPH0561964A (ja) * 1991-09-03 1993-03-12 Oki Electric Ind Co Ltd 指紋照合装置
JPH0729003A (ja) 1993-07-09 1995-01-31 Nec Corp 指紋照合装置
US5465303A (en) * 1993-11-12 1995-11-07 Aeroflex Systems Corporation Automated fingerprint classification/identification system and method
US5572597A (en) * 1994-03-29 1996-11-05 Loral Corporation Fingerprint classification system
JP2776409B2 (ja) 1995-08-02 1998-07-16 日本電気株式会社 皮膚紋様並びに指紋紋様の分類装置
JP2737734B2 (ja) * 1995-12-13 1998-04-08 日本電気株式会社 指紋分類装置
US6498861B1 (en) * 1996-12-04 2002-12-24 Activcard Ireland Limited Biometric security encryption system
US6118890A (en) * 1997-11-12 2000-09-12 International Business Machines Corporation System and method for broad classification of biometric patterns

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9519835B2 (en) 2012-03-30 2016-12-13 Fujitsu Limited Efficient biometric authentication using narrowed biometric data
US10691909B2 (en) 2016-11-11 2020-06-23 Samsung Electronics Co., Ltd. User authentication method using fingerprint image and method of generating coded model for user authentication

Also Published As

Publication number Publication date
US6954553B2 (en) 2005-10-11
JP2002133416A (ja) 2002-05-10
US20020048390A1 (en) 2002-04-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4405656B2 (ja) 指紋情報を用いた個人認証システム及び同システム用登録・認証方法
CN1183475C (zh) 用来创建合成指纹图象的方法和设备
EP2339498B1 (en) Biometric authentication method and biometric authentication apparatus
JP4937607B2 (ja) 生体認証方法及び生体認証装置
JP5505504B2 (ja) 生体認証装置、生体認証方法及び生体認証用コンピュータプログラムならびに生体情報登録装置
JP3218004B2 (ja) 試験署名検証方法
JP5660126B2 (ja) 識別装置、識別方法、及びプログラム
JP2001344604A (ja) 指紋データ合成方法,指紋データ合成装置,指紋データ合成プログラムおよび同プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体並びに生体特徴データ合成方法
WO2004068413A1 (ja) 生体情報登録装置,生体情報照合装置および生体情報登録/照合システム並びに生体情報登録プログラム
JP4586746B2 (ja) 指紋照合装置、指紋パタンエリア抽出装置および品質判定装置、並びにその方法およびプログラム
WO2001041051A1 (en) Method and apparatus for verification of signatures
US20180129862A1 (en) Fingerprint recognition method and electronic device using the same
JP3709803B2 (ja) パターン照合装置とそのパターン照合方法、及びパターン照合プログラム
Cho et al. Core-based fingerprint image classification
JP2006085268A (ja) 生体認証システムおよび生体認証方法
JP4665764B2 (ja) パターン識別システム、パターン識別方法、及びパターン識別プログラム
JP4617391B2 (ja) 指紋による個人認証システム用登録装置、認証装置、登録プログラムを記録した記録媒体、及び認証プログラムを記録した記録媒体
US6785408B1 (en) Fingerprint segment area processing method and associated apparatus
JP4911218B2 (ja) 指紋データ合成装置
Srihari et al. Comparison of ROC and likelihood decision methods in automatic fingerprint verification
Panton Off-line signature verification using ensembles of local Radon transform-based HMMs
Chang et al. DPW approach for random forgery problem in online handwritten signature verification
Yahyatabar et al. Online signature verification: A Persian-language specific approach
Alonso-Fernandez et al. Exploiting character class information in forensic writer identification
JP2005285102A (ja) 個人特定情報算出装置、個人照合装置、自動取引装置及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060921

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090728

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090924

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091020

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091105

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121113

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131113

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees