JP2731117B2 - 太陽電池の最大電力点追尾制御方法及び装置 - Google Patents

太陽電池の最大電力点追尾制御方法及び装置

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JP2731117B2 JP6178001A JP17800194A JP2731117B2 JP 2731117 B2 JP2731117 B2 JP 2731117B2 JP 6178001 A JP6178001 A JP 6178001A JP 17800194 A JP17800194 A JP 17800194A JP 2731117 B2 JP2731117 B2 JP 2731117B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池の最大電力点
追尾制御方法及び装置に関し、例えば、太陽電池とイン
バータなどの電力変換器とから構成される太陽光発電シ
ステムにおいて、太陽電池の出力電力を最大限に利用す
るために用いられる。
【0002】
【従来の技術】電圧形電流制御方式のインバータを備
え、商用電力系統と連系して使用される太陽光発電シス
テムにおいて、太陽電池の発電能力を最大限に利用する
ために、いわゆる山登り法による最大電力点追尾制御
(MPPT制御)が従来より行われている。
【0003】図13は従来のMPPT制御を説明するた
めの図である。このうち、図13(a)は太陽電池の動
作電圧Vopと出力電力Poとの関係を示す特性曲線の
図、図13(b)は最大電力点に到達するまでの従来に
おけるMPPT制御を示す図、図13(c)は最大電力
点付近での従来におけるMPPT制御を示す図である。
【0004】図13(a)に示すように、太陽電池の出
力電力Poは、動作電圧Vopによって変化し、その特
性曲線は略山形となる。特性曲線の頂点は、出力電力P
oが最大となる最大電力点(Pmax点)であり、その
ときの動作電圧Vopが最適動作電圧(最適動作点)V
opsである。また、特性曲線は太陽の日射量及び温度
の変動に応じて変化し、したがって最適動作電圧Vop
sもそれに応じて変化する。
【0005】太陽電池の出力電力Poを最大限に利用す
るためには、太陽電池を最大電力点で動作させればよい
が、最大電力点は日射量や温度に応じて常に変動するの
で、最大電力点を追尾するMPPT制御が必要となる。
MPPT制御においては、太陽電池の出力電力Poを周
期的に計測し、出力電力Poが増大するように動作電圧
Vopを制御する。
【0006】すなわち、図13に示すように、現時点の
動作電圧Vopcを中心として、動作電圧Vopを変化
幅ΔVだけ増加方向及び減少方向にそれぞれ変移させ、
出力電力Poのグラフに白丸印で示すようにそのときの
出力電力Poを計測する。各ステップSP1,2,3…
毎に、ステップ内において出力電力Poの最も大きい点
を検出し、その点へ次のステップSP2,3,4の中心
点を移動させる。
【0007】図13(a)のP1点の近辺においては、
動作電圧Vopが最適動作電圧Vopsを越えており、
動作電圧Vopの減少方向に沿って出力電力Poが増大
するので、図13(b)に示すように、動作電圧Vop
は、それぞれの時点の動作電圧Vopcを中心に変化幅
ΔVの分の増減を繰り返しながら、全体として減少して
いく。このとき、出力電力Poは、動作電圧Vopの変
化に応じて増減しながら増大していく。
【0008】図13(a)の最適動作点の近辺において
は、動作電圧Vopが最適動作電圧Vopsに等しいか
又はそれに近い値であるから、動作電圧Vopを増加さ
せた場合でも減少させた場合でも、出力電力Poは減少
する。したがって、この場合には、動作電圧Vopは、
最適動作電圧Vopsを中心として、変化幅ΔVの分の
増減を繰り返す。このとき、出力電力Poは、最適動作
電圧Vopsからの変化に応じて常に減少する。
【0009】ステップSP毎の動作電圧Vopの変化幅
ΔVは、動作電圧Vopの大きさに係わらず一定であ
る。つまり、動作電圧Vopが最大電力点の近辺であっ
ても、最大電力点から離れている場合であっても、各ス
テップSP内における変化幅ΔV、及び次のステップS
Pに進むときの移動幅は、常に一定である。
【0010】なお、動作電圧Vopを変化させるため
に、インバータにおいては、太陽電池の動作電圧Vop
の目標値である電圧指令値を所定の周期で変化させ、こ
れによってインバータの出力電流を規定する電流指令値
を変化させるという制御が行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のMPP
T制御では、動作電圧Vopが常に周期的に変化し、そ
れに応じて出力電力Poも常に変動する。特に、最大電
力点の近辺においては、動作電圧Vopの変化によって
出力電力Poは常に減少するので、その分が電力の損失
となる。また、変化幅ΔVの大きさが動作電圧Vopの
大きさに係わらず常に一定であるため、最大電力点の近
辺においても変化幅ΔVが大きい。そのため、最大電力
点の近辺における電力の損失が顕著となり、これが太陽
電池の利用効率を低下させる一因となっている。
【0012】なお、動作電圧Vopの変化幅ΔVを小さ
くすると、インバータの起動から最大電力点に達するま
での時間が長く必要であり、その間における太陽電池の
利用効率が低下する。また、動作電圧Vopが常に変化
しており、これがインバータの制御の安定性を乱す原因
となるため、安定性を維持するためには、動作電圧Vo
pの変化速度、つまりMPPT制御の応答速度をあまり
大きくすることができない。
【0013】本発明は、上述の問題に鑑みてなされたも
ので、制御の安定性を維持しつつ、最大電力点の近辺に
おける電力の損失を最小限に抑制し、太陽電池の利用効
率を向上させることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る方
法は、太陽電池の出力電力を周期的に計測し、出力電力
が増大するように太陽電池の動作電圧を段階的に制御す
る太陽電池の最大電力点追尾制御方法において、前記動
作電圧が、増加方向又は減少方向のいずれかの方向に、
設定された回数だけ変化した場合に、前記動作電圧の変
化幅が比較的大きくなるように制御し、前記動作電圧
が、増加方向と減少方向とを繰り返すように変化した場
合に、前記動作電圧の変化幅が比較的小さくなるように
制御する方法である。
【0015】請求項2の発明に係る装置は、太陽電池の
出力電力を周期的に計測し、出力電力が増大するように
太陽電池の動作電圧を段階的に制御するための太陽電池
の最大電力点追尾制御装置において、計測した出力電力
に基づいて比較の基準となる旧出力電力を設定する第1
制御手段と、前記旧出力電力と今回に計測した出力電力
とを比較する第2制御手段と、前記旧出力電力よりも今
回に計測した出力電力が大きい場合には、前記動作電圧
が前回と同じ方向に変化するように制御する第3制御手
段と、前記旧出力電力よりも今回に計測した出力電力が
小さい場合には、前記動作電圧が前回とは逆の方向に変
化するように制御する第4制御手段と、前記動作電圧
が、同じ方向に設定された回数だけ変化した場合に、前
記動作電圧の変化幅が比較的大きくなるように制御する
第5制御手段と、前記動作電圧が、増加方向と減少方向
とを繰り返すように設定された回数だけ変化した場合
に、前記動作電圧の変化幅が比較的小さくなるように制
御する第6制御手段と、を有して構成される。
【0016】請求項3の発明に係る装置では、前記第5
制御手段は、前記第3制御手段が、前記動作電圧を変化
させるように制御を行ったときに、その変化方向に応じ
て加算又は減算のカウントが行われる第1カウンタを有
し、前記第1カウンタが設定されたカウント値に達した
ときに、前記動作電圧の変化幅が比較的大きくなるよう
に制御し、前記第6制御手段は、前記第4制御手段が、
前記動作電圧を変化させるように制御を行ったときに、
カウントが行われる第2カウンタを有し、前記第2カウ
ンタが設定されたカウント値に達したときに、前記動作
電圧の変化幅が比較的小さくなるように制御するように
構成される。
【0017】請求項4の発明に係る装置では、前記第3
制御手段及び前記第4制御手段は、前記旧出力電力と今
回に計測した出力電力とを比較したときに、その比較結
果に応じて加算又は減算のカウントが行われる第3カウ
ンタ又は第4カウンタを有し、前記第3カウンタ又は前
記第4カウンタが設定されたカウント値に達したとき
に、前記動作電圧を変化させるための制御を行うように
構成される。
【0018】
【作用】以前に計測した出力電力に基づいて、比較の基
準となる旧出力電力が設定される。旧出力電力と今回に
計測した出力電力とが比較され、比較結果に応じて、動
作電圧に対する種々の制御が行われる。
【0019】例えば、旧出力電力よりも今回に計測した
出力電力が大きい場合には、動作電圧が前回と同じ方向
に変化するように制御される。旧出力電力よりも今回に
計測した出力電力が小さい場合には、動作電圧が前回と
は逆の方向に変化するように制御される。旧出力電力と
今回に計測した出力電力とが同じ場合には、動作電圧が
変化しないように制御される。
【0020】動作電圧が、同じ方向に設定された回数だ
け変化した場合に、動作電圧の変化幅が比較的大きくな
るような制御が行われる。これと逆に、動作電圧が前回
とは逆の方向に設定された回数だけ変化した場合、つま
り増加方向と減少方向とを繰り返すように設定された回
数だけ変化した場合には、動作電圧の変化幅が比較的小
さくなるような制御が行われる。
【0021】なお、太陽電池の出力電力を周期的に計測
するとは、一定の周期でなくてもよい。出力電力の計測
には、出力電力に関連する値を得る場合も含まれる。
【0022】
【実施例】図1は本発明に係る太陽光発電システム1の
全体構成を示すブロック図である。
【0023】太陽光発電システム1は、太陽電池10、
及び電圧形電流制御方式のインバータ20から構成さ
れ、図示しない保護継電器などを介して商用電力系統5
と連系されている。配電線6には各種の家電製品などの
負荷Zが接続されている。
【0024】インバータ20は、複数のスイッチング素
子などからなるインバータ主回路21、1チップのマイ
クロコンピュータ24、デジタル信号プロセッサ(DS
P)25、出力電圧Voを検出する変圧器PT1、出力
電圧Voをディジタル信号Sbに変換するAD変換器2
6、出力電流Ioを検出する変流器CT2、出力電流I
oをディジタル信号Scに変換するAD変換器27、ゲ
ート回路28、及びドライバ回路29などから構成され
ている。
【0025】マイクロコンピュータ24は、太陽電池1
0の出力電流の制御目標値を示す電流振幅指令値Iam
pを生成してDSP25に送る他、インバータ20の全
体の制御を行う。
【0026】DSP25は、マイクロコンピュータ24
から送られた電流振幅指令値Iamp及びフィードバッ
ク信号Sb,Scに基づいて、所要のパルス幅値Pwm
を高速で演算して出力する。
【0027】ゲート回路28は、異常発生時にDSP2
5からドライバ回路29へのパルス幅値Pwmの伝送を
遮断するために設けられている。ドライバ回路29は、
パルス幅値Pwmに基づいて、インバータ主回路21の
各スイッチング素子のゲート制御信号として必要な複数
のPWMパルス信号Pgを生成し、インバータ主回路2
1に出力する。
【0028】次に、マイクロコンピュータ24及びDS
P25の構成及び動作についてさらに詳しく説明する。
図2はマイクロコンピュータ24で処理される内容の一
部を機能的に示すブロック図、図3はDSP25で処理
される内容の一部を機能的に示すブロック図である。
【0029】図2に示すように、マイクロコンピュータ
24には、太陽電池10の動作電圧Vopすなわちイン
バータ20への入力電圧Vi、及び変流器CT1によっ
て検出されたインバータ主回路21の入力電流Iiを、
ディジタル値に変換するためのAD変換器241,24
2が設けられている。マイクロコンピュータ24は、A
D変換された電圧Vi及び電流Iiに基づいて太陽電池
10の出力電力Poを算出し、出力電力Poを最大とす
るMPPT制御のための演算処理を行って電流振幅指令
値Iampを出力する。MPPT制御のための演算処理
に当たっては、今回に算出された出力電力Po(新電力
Poc)と、以前に算出された基準となる出力電力Po
(旧電力Pof)とを比較し、その比較結果に応じて、
動作電圧Vop(=入力電圧Vi)の目標値である電圧
指令値Vrefを種々の値に設定し、動作電圧Vopが
電圧指令値Vrefに等しくなるような電流振幅指令値
Iampを演算によって求め、これをDSP25に出力
する。
【0030】図3に示すように、DSP25では、バン
ドパスフィルタ処理部251によって商用交流電圧波形
から基本周波数成分に対応した信号Sbが抽出され、乗
算処理部252によって、信号Sbと電流振幅指令値I
ampとの積である電流指令値信号Siが生成される。
エラーアンプ部253によって、電流指令値信号Siと
出力電流値Scとの差Δiに増幅率Aを乗じた値である
電流誤差値Eが求められ、PWM演算処理部254によ
って、電流誤差値Eに基づいてパルス幅値Pwmが算定
される。また、ピーク検出部255によって基本周波数
成分の各周期のピーク値が検出され、周波数解析部25
6によって複数個のピーク値に基づいてゆらぎ成分Se
が検出される。
【0031】次に、マイクロコンピュータ24が実行す
るMPPT制御の内容を説明する。まず、MPPT制御
において、現時点の動作電圧Vopcの位置を示す領域
判定フラグFEJについて説明する。
【0032】図4はインバータ20におけるMPPT制
御の原理を説明するための図である。このうち、図4
(a)は太陽電池の動作電圧Vopと出力電力Poとの
関係を示す特性曲線の図、図4(b)は動作電圧Vop
が最適動作点よりも大きい場合に最大電力点に到達する
までのMPPT制御を示す図、図4(c)は最大電力点
付近でのMPPT制御を示す図である。
【0033】図4(a)において、出力電力Poが増大
するように動作電圧Vopを変化させる場合に、その時
点での動作電圧Vopcが最適動作電圧Vopsよりも
高いか低いかによって、変化方向が異なる。つまり、出
力電力Poを増大するためには、その時点の動作電圧V
opcが最適動作電圧Vopsよりも大きいときには動
作電圧Vopcを減少させ、その時点の動作電圧Vop
cが最適動作電圧Vopsよりも小さいときには動作電
圧Vopcを増加させる必要がある。
【0034】したがって、動作電圧Vopが最適動作電
圧Vopsよりも大きい領域にあるときには領域判定フ
ラグFEJが「1」になるようにし、小さい領域にある
ときは領域判定フラグFEJが「0」になるようにす
る。
【0035】また、最適動作電圧Vopsの近辺におい
ては、動作電圧Vopが変化すると、最適動作電圧Vo
psを挟んで上下に変移することが起こりうる。つまり
この場合には、領域判定フラグFEJが「1」から
「0」へ、又は「0」から「1」へ変化させるようにす
る。
【0036】そして、領域判定フラグFEJが「1」で
ある状態(最適動作電圧Vops<動作電圧Vop)を
モードM1、「0」である状態(最適動作電圧Vops
>動作電圧Vop)をモードM2、領域判定フラグFE
Jが「1」から「0」へ変移する状態(最適動作電圧V
ops>現時点の動作電圧Vopc)をモードM3、領
域判定フラグFEJが「0」から「1」へ変移する状態
(最適動作電圧Vops<現時点の動作電圧Vopc)
をモードM4とする。モードM1及びM4では電圧指令
値Vrefを減少させ、モードM2及びM3では電圧指
令値Vrefを増大させる。
【0037】図4(b)に示すように、最大電力点に到
達するまでのMPPT制御では、動作電圧Vopが同一
方向へ一定の回数だけ変移した場合に、動作電圧Vop
の変化幅ΔVが大きくなるように制御する。また、図4
(c)に示すように、最適動作点付近でのMPPT制御
では、動作電圧Vopの増減が一定の回数だけ繰り返さ
れた場合に、動作電圧Vopの変化幅ΔVが小さくなる
ように制御する。
【0038】次に、図5〜図10に示すフローチャート
を参照してインバータ20のMPPT制御の内容を説明
する。図5はMPPT制御処理のメインルーチンを示す
フローチャートである。このメインルーチンは、他の処
理についてのメインルーチンとともに、充分に短い周期
毎に実行される。
【0039】図5において、MPPT制御の開始状態で
あるか否かがチェックされる(#11)。これは、イン
バータ20の起動後の一定時間内は、全体の制御系の安
定を図るためにMPPT制御を行わず、これに代えて一
定電圧制御を行うためである。開始状態でない場合には
(#11でノー)、所定値に設定されたスタートカウン
タをデクリメントし(#12)、電圧指令値Vrefを
初期値に設定する(#13)。
【0040】開始状態になると(#11でイエス)、判
定タイミングであるか否かがチェックされる(#1
4)。判定タイミングは、例えば0.1〜1秒毎にイエ
スとなるように設定されており、このチェックによっ
て、ステップ#15以降の処理が、例えば0.1〜1秒
毎の一定の周期で実行される。
【0041】入力電圧Vi(動作電圧Vop)の平均値
を取得する(#15)。入力電圧Viは、図示しない別
の処理において周期的にサンプリングされており、所定
期間内における平均値が算出される。算出された入力電
圧Viが異常値である場合にそれを取り除く処理が行わ
れ(#16)、変速処理ルーチンが実行される(#1
7)。
【0042】領域判定フラグFEJのチェックが行われ
る(#18)。領域判定フラグFEJが「1」である場
合には、入力電流Iiの平均値を取得する(#19)。
入力電流Iiは、図示しない別の処理において周期的に
サンプリングされており、所定期間内における平均値が
算出される。
【0043】その時点における出力電力Poである新電
力Pocが、Poc=Vi×Iiとして算出される(#
20)。新電力Pocと旧電力Pofとが比較される
(#21,22)。ここで、旧電力Pofは、比較の基
準となるものであり、後述のステップ#49,59など
において実行されるように、電圧指令値Vrefが変更
される1回前に算出された新電力Pocの値が、電圧指
令値Vrefの変更によって旧電力Pofの値として代
入される。
【0044】新電力Pocと旧電力Pofとが同一であ
る場合には(#21でイエス)、以降の処理を行うこと
なく、メインルーチンを終了する。つまり、この場合に
は、電圧指令値Vrefや旧電力Pofの値の変更は行
われない。なお、ここでの同一とは、全くの同一の場
合、及び差異が所定の範囲内である場合が含まれる。
【0045】新電力Pocが旧電力Pofよりも大きい
ときは(#22でイエス)、電圧指令値Vrefを減少
させるためのDCV−DOWNルーチンを実行し(#2
3)、新電力Pocが旧電力Pofよりも小さいときは
(#22でノー)、最大電力点の近辺での処理であるP
EEKルーチンを実行する(#24)。
【0046】ステップ#18で、領域判定フラグFEJ
が「0」である場合には、入力電流Iiの平均値を取得
し(#25)、新電力PocがPoc=Vi×Iiとし
て算出される(#26)。新電力Pocと旧電力Pof
とが比較される(#27,28)。
【0047】新電力Pocと旧電力Pofとが同一であ
る場合には(#27でイエス)、以降の処理を行うこと
なく、メインルーチンを終了する。つまり、この場合に
は、電圧指令値Vrefや旧電力Pofの変更は行われ
ない。
【0048】新電力Pocが旧電力Pofよりも大きい
ときは(#28でイエス)、電圧指令値Vrefを増加
させるためのDCV−UPルーチンを実行し(#2
9)、新電力Pocが旧電力Pofよりも小さいときは
(#28でノー)、PEEKルーチンを実行する(#3
0)。
【0049】図6はDCV−DOWNルーチンを示すフ
ローチャート、図7はDCV−UPルーチンを示すフロ
ーチャートである。図6において、まず、UDカウンタ
をデクリメントする(#41)。UDカウンタは、この
DCV−DOWNルーチンを1回実行する毎に1つデク
リメントされ、次の図7において説明するDCV−UP
ルーチンを実行する毎に1つインクリメントされる。こ
のUDカウンタのカウント値が予め設定された下限値に
達したときに、電圧指令値Vrefを下方へ変更する処
理が実行され、UDカウンタのカウント値が予め設定さ
れた上限値に達したときに、電圧指令値Vrefを上方
へ変更する処理が実行される。
【0050】すなわち、UDカウンタのカウント値が下
限に達していない場合には(#42でノー)、そのカウ
ント値をそのまま保存してメインルーチンへリターンし
(#43)、下限に達している場合には(#42でイエ
ス)、UDカウンタを初期化し(#44)、現時点での
電圧指令値Vrefを読み込み(#45)、電圧指令値
Vrefが下限に達していないか否かを確認し(#4
6)、電圧指令値Vrefを所定の値だけ減算してそれ
を新しい電圧指令値Vrefとして出力し(#47)、
Fカウンタをデクリメントする(#48)。その後、比
較の基準となる旧電力Pofの値を、新電力Pocの値
に更新する(#49)。
【0051】なお、Fカウンタは、そのカウント値が予
め設定された上限値又は下限値に達したときに、電圧指
令値Vrefの変化幅ΔVを増大する処理が実行され
る。また、後述するSカウンタは、そのカウント値が予
め設定された上限値に達したときに、電圧指令値Vre
fの変化幅ΔVを減少させる処理が実行される。なお、
電圧指令値Vrefの変化幅ΔVは動作電圧Vopの変
化幅ΔVに対応する。
【0052】図7において、UDカウンタをインクリメ
ントする(#51)。UDカウンタのカウント値が上限
に達していない場合には(#52でノー)、そのカウン
ト値をそのまま保存してメインルーチンへリターンし
(#53)、上限に達している場合には(#52でイエ
ス)、UDカウンタを初期化し(#54)、電圧指令値
Vrefを読み込み(#55)、電圧指令値Vrefが
上限に達していないか否かを確認し(#56)、電圧指
令値Vrefに所定の値だけ加算してそれを新しい電圧
指令値Vrefとして出力し(#57)、Fカウンタを
インクリメントする(#58)。その後、比較の基準と
なる旧電力Pofの値を、新電力Pocの値に更新する
(#59)。
【0053】図8及び図9はPEEKルーチンを示すフ
ローチャートである。図8において、まず、領域判定フ
ラグFEJのチェックが行われる(#61)。領域判定
フラグFEJが「1」である場合には、PEEKカウン
タの現時点のカウント値を読み込み(#62)、その値
をインクリメントする(#63)。
【0054】PEEKカウンタは、このPEEKルーチ
ンを1回実行する毎に、領域判定フラグFEJの状態に
応じてインクリメント又はデクリメントされる。そし
て、PEEKカウンタのカウント値が予め設定された上
限値又は下限値に達したときに、前述のUDカウンタを
インクリメント又はデクリメントする。UDカウンタが
上限値又は下限値に達したときには、DCV−UPルー
チン又はDCV−DOWNルーチンと同様に電圧指令値
Vrefを上方又は下方へ変更する処理が実行される。
【0055】つまり、PEEKルーチンでは、電圧指令
値Vrefの変更を実行するために、PEEKカウンタ
とUDカウンタとの2つのカウンタがいずれも上限又は
下限に達することが条件となっている。例えば、PEE
Kカウンタ及びUDカウンタがともに4ビットで「−
8」〜「0」〜「7」をカウントするものである場合に
は、領域判定フラグFEJが「1」のときには、このP
EEKルーチンが連続で49(=7×7)回実行された
ときに、電圧指令値Vrefを増大する変更が1回実行
され、領域判定フラグFEJが「0」のときには、この
PEEKルーチンが連続で64(=8×8)回実行され
たときに、電圧指令値Vrefを減少する変更が1回実
行される。なお、それぞれのルーチンが必ずしも連続で
実行される必要はなく、例えばノイズの影響によって入
力電圧Viや入力電流Iiが変動した場合には他のルー
チンが実行されることがあり、結果的にそれらのカウン
タが上限又は下限に達したときに、電圧指令値Vref
の変更が行われる。
【0056】図8に戻って、ステップ#64において、
PEEKカウンタのカウント値が上限に達していない場
合には、そのカウント値をそのまま保存してメインルー
チンへリターンし(#65)、上限に達している場合に
は(#64でイエス)、PEEKカウンタを初期化し
(#66)、UDカウンタをインクリメントする(#6
7)。
【0057】そして、UDカウンタのカウント値が上限
に達していない場合には(#68でノー)、そのカウン
ト値をそのまま保存してメインルーチンへリターンし
(#69)、上限に達している場合には(#68でイエ
ス)、領域判定フラグFEJを「0」にリセットし(#
70)、Sカウンタをインクリメントし(#71)、U
Dカウンタを初期化し(#72)、現時点での電圧指令
値Vrefを読み込み(#73)、電圧指令値Vref
が上限に達していないか否かを確認し(#74)、電圧
指令値Vrefを所定の値だけ加算してメモリに保存し
(#75)、それを新しい電圧指令値Vrefとして出
力する(#76)。その後、比較の基準となる旧電力P
ofの値を、新電力Pocの値に更新する(#77)。
【0058】図9において、領域判定フラグFEJが
「0」であった場合に、PEEKカウンタの現時点のカ
ウント値を読み込み(#82)、その値をデクリメント
する(#83)。
【0059】ステップ#84において、PEEKカウン
タのカウント値が下限に達していない場合には、そのカ
ウント値をそのまま保存してメインルーチンへリターン
し(#85)、下限に達している場合には(#84でイ
エス)、PEEKカウンタを初期化し(#86)、UD
カウンタをデクリメントする(#87)。
【0060】そして、UDカウンタのカウント値が下限
に達していない場合には(#88でノー)、そのカウン
ト値をそのまま保存してメインルーチンへリターンし
(#89)、下限に達している場合には(#88でイエ
ス)、領域判定フラグFEJを「1」にセットし(#9
0)、Sカウンタをインクリメントし(#91)、UD
カウンタを初期化し(#92)、現時点での電圧指令値
Vrefを読み込み(#93)、電圧指令値Vrefが
下限に達していないか否かを確認し(#94)、電圧指
令値Vrefを所定の値だけ減算してメモリに保存し
(#95)、それを新しい電圧指令値Vrefとして出
力する(#96)。その後、比較の基準となる旧電力P
ofの値を、新電力Pocの値に更新する(#97)。
【0061】図10は変速処理ルーチンを示すフローチ
ャートである。このルーチンに入る以前に、メインルー
チンにおいて、変化幅ΔVが「4」に、Fカウンタ及び
Sカウンタがともに「0」に、それぞれ初期設定され
る。
【0062】Fカウンタが上限値である「3」又は下限
値である「−3」となった場合には(#101又は10
2でイエス)、Fカウンタを「0」に初期化し(#10
3)、電圧指令値Vrefの変化幅ΔVを比較的大きい
値である「4」に設定する(#104)。
【0063】Fカウンタが上限値及び下限値のいずれに
もなっていない場合には(#101及び102でノ
ー)、Sカウンタが上限値である「3」となっているか
否かをチェックする(#105)。Sカウンタが上限値
となっている場合には、Sカウンタを「0」に初期化し
(#106)、電圧指令値Vrefの変化幅ΔVを比較
的小さい値である「1」に設定する(#107)。
【0064】すなわち、DCV−DOWNルーチンのス
テップ#48又はDCV−UPルーチンのステップ#5
8において、Fカウンタのデクリメント又はインクリメ
ントが行われるが、それぞれのルーチンが3回連続する
と、又はいずれかのルーチンが他よりも3回多く実行さ
れると、ステップ#104で変化幅ΔVが大きい値に設
定される。また、PEEKルーチンのステップ#71又
はステップ#92において、Sカウンタのインクリメン
トが行われるが、PEEKルーチンの中のステップ#7
1又はステップ#92が3回実行されると、ステップ#
107で変化幅ΔVが小さい値に設定される。
【0065】上述の処理動作を図4に基づいて説明する
と、図4(b)に示すモードM1においては、新電力P
ocが旧電力Pofと比較して大きい状態が所定の回数
続いた場合に、電圧指令値Vrefを所定値だけ減少さ
せる。この処理が3回繰り返されると、電圧指令値Vr
efの変化幅ΔVが、それまで小さい変化幅ΔVsであ
った場合でも大きい変化幅ΔVfに変更される。一旦大
きい変化幅ΔVfに変更された後は、同様の設定が何回
行われても変化しない。なお、図4(b)に示す例では
当初において小さい変化幅ΔVsとなっているが、これ
は説明のためのものであり、実際には、通常、当初にお
いては大きい変化幅ΔVfが設定される。
【0066】したがって、モードM1又はモードM2に
おいて、変化幅ΔVが大きいので高速で最適動作点に到
達することができる。また、図4(c)に示すモードM
3又はM4においては、新電力Pocが旧電力Pofと
比較して小さい状態が所定の回数続いた場合に、電圧指
令値Vrefを所定値だけ変更する。この処理が3回繰
り返されると、電圧指令値Vrefの変化幅ΔVが、そ
れまで大きい変化幅ΔVfであった場合でも小さい変化
幅ΔVsに変更される。一旦小さい変化幅ΔVsに変更
された後は、同様の設定が何回行われても変化しない。
また、新電力Pocと旧電力Pofとが同一の状態が続
く限り何らの処理も行わない。これらの処理が繰り返さ
れることによって、最大電力点の近辺での運転が維持さ
れる。
【0067】したがって、モードM3又はモードM4に
おいて、変化幅ΔVが小さいので、最適動作点の近辺に
おける出力電力Poの変動が小さくなり、これによって
電力の損失を最小限に抑制して太陽電池の利用効率を向
上させることができる。
【0068】さらに、本実施例のインバータ20におい
ては、MPPT制御によって最大電力点の近辺に到達
し、モードM3又はM4の状態となったときには、変化
幅ΔVが小さくなってPEEKカウンタとUDカウンタ
との両方が上限又は下限に達するまで電圧指令値Vre
fの変更が行われないので、その間においては、入力電
圧Vi(つまり動作電圧Vop)の変化がなく、日射量
の変動などによって特性曲線が変わらない限り出力電力
Poの変動が生じない。
【0069】また、新電力Pocと旧電力Pofとが同
一である場合には、電圧指令値Vrefを変更するため
の何らの処理、つまりPEEKカウンタ又はUDカウン
タのインクリメント又はデクリメントが全く行われない
ので、その状態が続く限り、電圧指令値Vrefは同一
であり、同一の動作電圧Vopでの運転を持続する。し
たがって、日射量の変動などによって特性曲線が変わら
ない限り、出力電力Poの変動が生じない。
【0070】つまり、最大電力点の近辺においては、電
圧指令値Vref、動作電圧Vop、及び出力電力Po
の変動がほとんどなく、したがって、従来のような変動
による電力の損失が大幅に抑制され、太陽電池の利用効
率の向上が図られる。
【0071】しかも、最適動作点に到達するまでの電圧
指令値Vrefの変化幅ΔVが大きいので、インバータ
20の起動から最大電力点に達するまでの時間を短縮す
ることができ、その間における太陽電池の利用効率を向
上させることができる。
【0072】なお、新電力Pocと旧電力Pofとが同
一であるとき、又はPEEKルーチンに入ったときに、
日射量の変動などによって特性曲線が変化すると、これ
を契機としてDCV−UPルーチン又はDCV−DOW
Nルーチンに移行し、モードM1又はM2の処理が実行
されることとなる。したがって、日射量が変動したとき
にそれに素早く応答し、短時間で最大電力点に到達する
ことができる。
【0073】図11は他の実施例の変速処理ルーチンを
示すフローチャートである。この変速処理ルーチンは、
図10の変速処理ルーチンが大きい変化幅ΔVfと小さ
い変化幅ΔVsとの2段階の変速であったのに対して、
上限と下限の間で多段階に変速を行うものである。この
ルーチンに入る以前に、メインルーチンにおいて、変化
幅ΔVが上限値に、Fカウンタ及びSカウンタがともに
「0」に、それぞれ初期設定される。
【0074】Fカウンタが上限値である「3」又は下限
値である「−3」となっている場合には(#111又は
112でイエス)、Fカウンタを「0」に初期化し(#
113)、電圧指令値Vrefの現時点の変化幅ΔVに
「2」を加算して「ΔV+2」とする(#114)。但
し、変化幅ΔVの新しい設定値が上限を越えている場合
には(#115でイエス)、変化幅ΔVを上限値とする
(#116)。
【0075】Fカウンタが上限値及び下限値のいずれに
もなっていない場合には(#111及び112でノ
ー)、Sカウンタが上限値である「3」となっているか
否かをチェックする(#117)。Sカウンタが上限値
となっている場合には、Sカウンタを「0」に初期化し
(#118)、電圧指令値Vrefの現時点の変化幅Δ
Vから「1」を減算して「ΔV−1」とする(#11
9)。但し、変化幅ΔVの新しい設定値が下限を越えて
いる場合には(#120でイエス)、変化幅ΔVを下限
値とする(#121)。
【0076】図12はさらに他の実施例の変速処理ルー
チンを示すフローチャートである。この変速処理ルーチ
ンは、図10及び図11の変速処理ルーチンが、図6〜
図9のルーチンの中の処理においてFカウンタ及びSカ
ウンタのカウントが実行されているのに対して、それら
のカウントをこの変速処理ルーチン内で行うようにした
ものである。このルーチンに入る以前に、メインルーチ
ンにおいて、変化幅ΔVが「4」に、Fカウンタ及びS
カウンタがともに「0」に、Fカウンタの上限値が
「3」に、Fカウンタの下限値が「−3」に、それぞれ
初期設定される。
【0077】他のルーチンにおいて減算指令があった場
合には(#131でイエス)、Fカウンタをデクリメン
トし(#132)、加算指令があった場合には(#13
3でイエス)、Fカウンタをインクリメントする(#1
34)。減算指令から加算指令に変わった場合又は減算
指令から加算指令に変わった場合には(#135又は3
6でイエス)、Sカウンタをインクリメントする(#1
37)。
【0078】Fカウンタが上限値又は下限値である場合
には(#138又は139でイエス)、Fカウンタを
「0」にリセットし(#140)、電圧指令値Vref
の変化幅ΔVとして比較的大きい値である「4」を設定
する(#141)。
【0079】Fカウンタが上限値でも下限値でもなく
(#138及び139でノー)、Sカウンタが上限値と
なっている場合には(#142でイエス)、Sカウンタ
を「0」に初期化し(#143)、電圧指令値Vref
の変化幅ΔVを比較的小さい値である「1」に設定する
(#144)。
【0080】図11及び図12に示す実施例において
も、モードM3又はモードM4において、変化幅ΔVが
小さいので、最適動作点の近辺における出力電力Poの
変動が小さくなり、これによって電力の損失を最小限に
抑制して太陽電池の利用効率を向上させることができ
る。
【0081】上述の実施例において、ステップ#49,
59,77,97の処理が本発明の第1制御手段に相当
し、ステップ#21,22,27,28の処理が本発明
の第2制御手段に相当し、ステップ#47,57又はD
CV−DOWNルーチンとDCV−UPルーチンの全体
が本発明の第3制御手段に相当し、ステップ#75,7
6,95,96又はPEEKルーチンの全体が本発明の
第4制御手段に相当し、ステップ#104,114,1
41の処理又はFカウンタのカウント動作及びカウント
値のチェック動作を含めた全体の処理が本発明の第5制
御手段に相当し、また、ステップ#107,119,1
44の処理又はSカウンタのカウント動作及びカウント
値のチェック動作を含めた全体の処理が本発明の第6制
御手段に相当する。また、本実施例のFカウンタが本発
明の第1カウンタに、Sカウンタが本発明の第2カウン
タに、UDカウンタが本発明の第3カウンタに、UDカ
ウンタとPEEKカウンタが本発明の第4カウンタに、
それぞれ相当する。
【0082】上述の実施例において、Fカウンタ、Sカ
ウンタ、PEEKカウンタ、又はUDカウンタの上限値
又は下限値は、上述した以外に種々の値とすることがで
きる。PEEKルーチンにおいて、UDカウンタのみ又
はPEEKカウンタのみを用いてもよく、又はUDカウ
ンタを用いることなく、上限値及び下限値の大きいPE
EKカウンタのみを用いてもよい。各カウンタの初期値
は、上述の実施例に限ることなく、種々の値とすること
ができる。
【0083】上述の実施例において、入力電圧Viを取
得し、又は出力電力Poを計測する周期、タイミングな
どは種々設定することができる。マイクロコンピュータ
24又はDSP25によって実行される機能の一部又は
全部を、ハードウエア回路によって実現してもよい。イ
ンバータ20又は太陽光発電システム1の各部又は全体
の回路構成、制御内容、フローチャートの処理内容、処
理順序などは、本発明の主旨に沿って種々変更すること
ができる。
【0084】
【発明の効果】請求項1乃至請求項4の発明によると、
制御の安定性を維持しつつ、最大電力点の近辺における
電力の損失を最小限に抑制し、太陽電池の利用効率を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る太陽光発電システムの全体構成を
示すブロック図である。
【図2】マイクロコンピュータで処理される内容の一部
を機能的に示すブロック図である。
【図3】DSPで処理される内容の一部を機能的に示す
ブロック図である。
【図4】インバータにおけるMPPT制御の原理を説明
するための図である。
【図5】MPPT制御処理のメインルーチンを示すフロ
ーチャートである。
【図6】DCV−DOWNルーチンを示すフローチャー
トである。
【図7】DCV−UPルーチンを示すフローチャートで
ある。
【図8】PEEKルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図9】PEEKルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図10】変速処理ルーチンを示すフローチャートであ
る。
【図11】他の実施例の変速処理ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図12】他の実施例の変速処理ルーチンを示すフロー
チャートである。
【図13】従来のMPPT制御を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
20 インバータ(最大電力点追尾制御装置) 24 マイクロコンピュータ(第1〜第6制御手段) Po 出力電力 Vop 動作電圧 Pof 旧電力(旧出力電力) Poc 新電力(今回に計測した出力電力)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】太陽電池の出力電力を周期的に計測し、出
    力電力が増大するように太陽電池の動作電圧を段階的に
    制御する太陽電池の最大電力点追尾制御方法において、 前記動作電圧が、増加方向又は減少方向のいずれかの方
    向に、設定された回数だけ変化した場合に、前記動作電
    圧の変化幅が比較的大きくなるように制御し、 前記動作電圧が、増加方向と減少方向とを繰り返すよう
    に変化した場合に、前記動作電圧の変化幅が比較的小さ
    くなるように制御する、 ことを特徴とする太陽電池の最大電力点追尾制御方法。
  2. 【請求項2】太陽電池の出力電力を周期的に計測し、出
    力電力が増大するように太陽電池の動作電圧を段階的に
    制御するための太陽電池の最大電力点追尾制御装置にお
    いて、 計測した出力電力に基づいて比較の基準となる旧出力電
    力を設定する第1制御手段と、 前記旧出力電力と今回に計測した出力電力とを比較する
    第2制御手段と、 前記旧出力電力よりも今回に計測した出力電力が大きい
    場合には、前記動作電圧が前回と同じ方向に変化するよ
    うに制御する第3制御手段と、 前記旧出力電力よりも今回に計測した出力電力が小さい
    場合には、前記動作電圧が前回とは逆の方向に変化する
    ように制御する第4制御手段と、 前記動作電圧が、同じ方向に設定された回数だけ変化し
    た場合に、前記動作電圧の変化幅が比較的大きくなるよ
    うに制御する第5制御手段と、 前記動作電圧が、増加方向と減少方向とを繰り返すよう
    に設定された回数だけ変化した場合に、前記動作電圧の
    変化幅が比較的小さくなるように制御する第6制御手段
    と、 を有してなることを特徴とする太陽電池の最大電力点追
    尾制御装置。
  3. 【請求項3】前記第5制御手段は、 前記第3制御手段が、前記動作電圧を変化させるように
    制御を行ったときに、その変化方向に応じて加算又は減
    算のカウントが行われる第1カウンタを有し、 前記第1カウンタが設定されたカウント値に達したとき
    に、前記動作電圧の変化幅が比較的大きくなるように制
    御し、 前記第6制御手段は、 前記第4制御手段が、前記動作電圧を変化させるように
    制御を行ったときに、カウントが行われる第2カウンタ
    を有し、 前記第2カウンタが設定されたカウント値に達したとき
    に、前記動作電圧の変化幅が比較的小さくなるように制
    御するように構成されてなる、 請求項2記載の太陽電池の最大電力点追尾制御装置。
  4. 【請求項4】前記第3制御手段及び前記第4制御手段
    は、 前記旧出力電力と今回に計測した出力電力とを比較した
    ときに、その比較結果に応じて加算又は減算のカウント
    が行われる第3カウンタ又は第4カウンタを有し、 前記第3カウンタ又は前記第4カウンタが設定されたカ
    ウント値に達したときに、前記動作電圧を変化させるた
    めの制御を行うように構成されてなる、 請求項2又は請求項3記載の太陽電池の最大電力点追尾
    制御装置。
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