JP2730860B2 - 音響信号の線形歪補償方法及びその装置 - Google Patents

音響信号の線形歪補償方法及びその装置

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JP2730860B2 JP6147669A JP14766994A JP2730860B2 JP 2730860 B2 JP2730860 B2 JP 2730860B2 JP 6147669 A JP6147669 A JP 6147669A JP 14766994 A JP14766994 A JP 14766994A JP 2730860 B2 JP2730860 B2 JP 2730860B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音響信号の線形歪補償方
法及びその装置に係り、特にスピーカシステムにおいて
発生する音響信号の線形歪を人間の視覚特性を鑑みて補
償する方法及びその装置に関するものである。本発明及
び1992年8月22日付けにて韓国に出願された特許
出願第92−15114号では、可聴周波数帯域を後述
するバルクスケール(Bark Scale)を用いて帯域分割す
る。しかし、前記の出願は周波数帯域分割のために帯域
フィルタを使うが、本発明は低域通過フィルタを用いて
可聴周波数帯域を多数の副帯域に分割し、各副帯域に対
する線形歪補償を行う。
【0002】
【従来の技術】一般に、スピーカシステムにおける線形
歪は、音の音色を左右する。理想的なスピーカシステム
の場合には、音圧/周波数特性が平坦になる。しかし、
種々の原因により音響信号に歪が生ずれば、音圧/周波
数特性が歪んで音の音色が変わる。
【0003】スピーカシステムにおいて発生した歪を補
償して平坦な音圧/周波数特性を得るための先行技術と
しては、1989年12月19日付けにて特許を受けた
タカシなどのアメリカ特許4,888,811号があ
る。このタカシなどの特許は、振幅/周波数特性と位相
/周波数特性とに見られる歪を補償するための技術を開
示する。入力される音響信号は、高域周波数,中間周波
数及び低域周波数に帯域分割される。そして、音圧/周
波数特性情報と位相/周波数特性情報とにより決定され
る衝撃応答係数により、平坦な音圧/周波数特性と線形
的な位相/周波数特性とが得られる。
【0004】スピーカシステムの歪補償のための他の先
行技術としては、1989年12月19日付けにて特許
を受けたイシカワなどのアメリカ特許4,888,80
8号がある。イシカワなどの特許は、独立に成り立つ振
幅/周波数特性と位相/周波数特性とに基づき、FIR
フィルタを通過するデジタル音響信号の位相及び振幅を
訂正する。特に、イシカワなどの特許は、多数の帯域通
過フィルタに対して計算されたフィルタリング係数を用
いて音響信号をフィルタリングする技術を開示する。
【0005】しかしながら、前述した先行技術は、補償
しようとする周波数領域に対して一定の周波数分解能を
与える。ところが、補償しようとする全領域に一定の分
解能を与える場合、低周波領域における線形歪補償のた
めにフィルタのタップ(tap)数を増加させれば、高
周波領域の線形歪補償のためのフィルタのタップ数も増
加する。
【0006】低周波領域または中間周波数領域について
のみ信号等化を行う先行技術は、1990年1月25日
付けにて国際出願公開されたNelsonなどの国際公開番号
WO90/00,851号に開示されている。この明細
書によれば、低域または中間音響周波数帯域の音響信号
が信号等化され、全体音響周波数帯域の信号に加算され
る。そして、低域通過フィルタを通過した信号のみから
スピーカにより再生される信号と低域通過フィルタを通
過した信号との差により等化される。従って、信号歪の
補償のためのフィルタのタップ数が減少できるのみなら
ず、聴取場所に対する最適の漏話(crosstalk) 抑圧及び
等化が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の背景
に鑑みてなされたものであり、聴覚特性により人間が敏
感に感じる周波数領域に対するフィルタの周波数分解能
を他の領域に対するフィルタの周波数分解能よりも高く
設定することにより、フィルタのタップ数を減らしなが
らも人間の聴覚特性に適合して音響信号の歪みを補償す
ることができる線形歪補償装置及び方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る線形歪補償装置は、スピーカシステム
から発生する音響信号の歪みを補償する線形歪補償装置
であって、可聴周波数帯域の音響信号の歪みを第1周波
数分解能に基づいて補償する第1フィルタ手段と、前記
可聴周波数帯域よりも最大周波数が低い第1副帯域の音
響信号を前記可聴周波数帯域の音響信号より抽出し、前
記第1周波数分解能より分解能が高い第2周波数分解能
に基づいて前記第1副帯域の音響信号の歪みを補償する
第2フィルタ手段と、前記第1及び第2フィルタ手段の
出力信号を加算する加算手段とを備えることを特徴とす
る。上記の目的を達成するため、本発明に係る線形歪補
償方法は、スピーカシステムから発生する音響信号の歪
みを補償する線形歪補償方法であって、可聴周波数帯域
の音響信号の歪みを第1周波数分解能に基づいて補償す
る第1フィルタリング工程と、前記可聴周波数帯域より
も最大周波数が低い第1副帯域の音響信号を前記可聴周
波数帯域の音響信号より抽出し、前記第1周波数分解能
より分解能が高い第2周波数分解能に基づいて前記第1
副帯域の音響信号の歪みを補償する第2フィルタリング
工程と、前記第1及び第2フィルタリング工程によりフ
ィルタリングされた音響信号を加算する加算工程とを含
むことを特徴とする。
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【実施例】以下、添付した図面に基づき本発明の一実施
例を詳細に説明する。図1A及び図1Bは、スピーカシ
ステムにより発生する歪を示す特性図である。図1Aは
歪が発生した音圧/周波数特性を示し、図1Bは歪が発
生したインパルス応答特性を示す。
【0017】殆どの音響機器は、電気信号を機械的な振
動による音響信号に変える。かかる過程において、信号
はそのシステムが有する伝達関数により歪される。本実
施例ではこのような歪を補償するための多分解能の線形
歪補償方法及び装置を開示する。一般に、人間の内耳に
当たるうずまき管(cochlea) は、音の周波数を分析す
る。上記うずまき管は位置により共振周波数が異なるの
で、うずまき管内の各位置は特定周波数に対応する。そ
して、うずまき管の周波数スケールは線形的ではなく指
数関数的な特徴を有する。即ち、人の音分析系を同一な
周波数分解能を有するフィルタバンク(filter bank) と
すれば、フィルタバンクを構成する各フィルタの周波数
帯域は、中心周波数が高いほど帯域幅が大きくなる定数
−Q(Constant-Q)の形態を有する。従って、人は低周波
であるほど音響信号の周波数変化を関知しやすく、高周
波であるほど周波数変化を関知にしにくい。本実施例で
は、かかる人間の聴覚特性を用い、低周波帯域では高い
周波数分解能で、高周波帯域では相対的に低い周波数分
解能で、スピーカシステムから発生される音響信号の歪
を補償する。このような本実施例の多分解能の線形歪補
償方法は、可聴周波数帯域の周波数分解能より高い周波
数分解能を提供する周波数帯域を形成するため、次の図
2A及び図2Bに説明されたバルクスケールを用いる。
【0018】図2A及び図2Bは、本実施例によるバル
クスケールと周波数スケールとの関係を示す。図2A及
び図2Bにおいて、水平軸は周波数スケールを示し、垂
直軸はバルクスケールを示す。人間の聴覚的分解能は、
図2Aまたは図2Bに示した20Hz〜20KHz程度
の可聴周波数帯域では曲線の傾きで示される。人間の聴
覚特性による非線形周波数スケールは、バルクスケール
の変数Zと周波数fとの関係を示す次の式(1)により
線形的な周波数スケールで示される。
【0019】 Z=7×1n[(f/650)+{(f/650)2 +1}1/2 ]…(1) 上記式(1)において、バルク値(Z)はうずまき管内
の周波数関知位置と線形的な対応関係を有する。相異な
る周波数分解能を有する2つの周波数帯域を定めるた
め、本発明の一実施例ではバルクスケールを図2Aに示
したように等間隔に分割する。分割されたバルクスケー
ルに基づき、29.5以下のバルク値に対応する周波数
帯域を“第1帯域”、14.8以下のバルク値に対応す
る周波数帯域を“第2帯域”に区分する。第1帯域は可
聴周波数帯域と同一である。図2Aは2つの帯域それぞ
れに対する周波数を示す。各帯域の信号歪補正に用いら
れるFIRフィルタのタップ数は、定数−Qの特性に基
づいた次の式(2)により定められる。
【0020】 29.5/N1 =14.8/N2 …(2) 上記式(2)において、N1 は第1帯域におけるFIR
フィルタのタップ数であり、N2 は第2帯域におけるF
IRフィルタのタップ数である。全体可聴周波数帯域に
対するフィルタのタップ数を200個と定める場合、全
体のタップ数と各帯域におけるタップ数との間には、次
の式(3)が成り立つ。
【0021】 N1 +N2 =200 …(3) 従って、上記式(2)と(3)とを用いれば、N1 =1
33,N2 =67となる。有限衝撃応答フィルタを用い
て音響信号に対する歪補償を行う場合、補償される周波
数分解能は、サンプリング周波数をFIRフィルタの次
数で割った値となる。サンプリング周波数fsが44.
1KHzの際、FIRフィルタの分解能は、N1 =13
3の第1帯域の場合におよそ330Hzである。第2帯
域の場合、44.1KHzのサンプリング周波数でサン
プリングされたデータを7:1でデシメーション(decim
ation)して、サンプリング周波数を6.3KHzにす
る。6.3KHzのサンプリング周波数とN2 =67と
に対する周波数分解能は、およそ90Hz程度となる。
【0022】このように、第2帯域の音響信号をデシミ
ーションした後にFIRフィルタリングすれば、1:7
の補間により第2帯域の音響信号に対する周波数分解能
が向上する。その結果、可聴周波数帯域の低周波帯域は
高い周波数分解能のフィルタリングが可能なので、少な
いフィルタ数でも効率的な信号歪補償が可能である。
【0023】次いで、可聴周波数帯域を周波数分解能が
相異なる3つの帯域に区分する場合の各帯域に対する信
号歪補償を説明する。可聴周波数帯域を3つの帯域に区
分するため、バルクスケールを等間隔に分割すれば、図
2Bに示した通り、20Hzから22.05KHzまで
が“第1帯域”、20Hzから5.4KHzまでが“第
2帯域”、そして20Hzから1.2KHzまでが“第
3帯域”となる。各帯域に対するFIRフィルタの周波
数分解能は、全体可聴周波数に対するフィルタのタップ
数が200の場合、定数−Qの特性による次の式(4)
及び(5)に基づいて計算される。
【0024】 29.5/N1 =19.7/N2 =9.8/N3 …(4) N1 +N2 +N3 =200 …(5) 3つの帯域に対するタップ数及び分解能は、可聴周波数
帯域を周波数分解能が異なる2つの帯域に区分する場合
と同様の方法により計算され、その結果を次の表1に示
す。
【0025】
【表1】
【0026】帯域区分に用いられたバルクスケール上の
境界値が本発明を限定することは無いので、他のバルク
値を用いて可聴周波数帯域の周波数分解能より高い周波
数分解能を有する領域を設定し、各領域に対するFIR
フィルタリングをすることも、本発明の技術範囲内で可
能である。相異なる周波数分解能を有する帯域について
信号歪を補償する実際の装置を、次の図3に基づき説明
する。
【0027】図3は本発明の好適な一実施例による線歪
補償装置を示すブロック図である。図3において、音響
信号入力端20と加算器60との間には、図2Bの各帯
域に入っている音響信号の歪補償のための第1フィルタ
部30,第2フィルタ部40及び第3フィルタ部30が
並列に連結される。加算器60は各フィルタ部から供給
される信号を加算する。第1フィルタ部30は、第1帯
域の音響信号に入っている歪を補償する。第2フィルタ
部40及び第3フィルタ部50は、それぞれ第2帯域及
び第3帯域の音響信号に対する歪を補償する。各フィル
タ部30,40,50は、表1に示したタップ数を有す
るFIRフィルタをそれぞれ備える。
【0028】第1フィルタ部30は、可聴周波数帯域の
音響信号を等化させるための1つのFIRフィルタを備
える。第2フィルタ部40は、5.4KHz以下の音響
信号を通過させるための第1低域通過フィルタ41及び
第2低域通過フィルタ45を備える。第1低域通過フィ
ルタ41の出力信号は3:1デシメーションを行う第1
デシメータ(decimator )42に入力される。第1FI
Rフィルタ43は、第1デシメータ42の出力信号を印
加されて等化させ、第1補間器44に出力する。第1補
間器44は、3:1にデシメーションされた音響信号を
元の信号に復元する。第2低域通過フィルタ45は、第
1補間器44の出力信号に入っているノイズを取り除
く。第1遅延器46は、第2低域通過フィルタ45の出
力信号を前記第1フィルタ部30の出力信号と同期させ
るために遅延させる。
【0029】第3フィルタ部50は、第2フィルタ部4
0と同様、第3低域通過フィルタ51,第2デシメータ
52,第2FIRフィルタ53,第2補間器54,第4
低域通過フィルタ55及び第2遅延器56を備える。第
3低域通過フィルタ51は、1.32KHz以下の周波
数を有する音響信号を出力する。第2デシメータ52と
第2補間器54とは、15:1のデシメーション及び
1:15の補間のために使われる。
【0030】図3の装置の動作を説明する前に、第1フ
ィルタ部30のFIRフィルタに対するフィルタ係数を
得る過程を説明する。スピーカシステムのインパルス応
答をS(n)とすれば、無響室で測定したS(n)は次
の式(6)で示される。 スピーカシステムの周波数応答S(ωk )は、インパル
ス応答S(n)をDFT(Discrete Fourier Transfor
m)して得られる。
【0031】 式(7)に示される周波数応答を有するスピーカシステ
ムの逆システムに対する周波数応答F1 (ωk )は、次
の式(8)で示される。
【0032】 ここで、20KHz未満の値を“0”にした理由は、定
周波領域における極端なブースト(boost )によりスピ
ーカが損傷されることを防止するためである。
【0033】第1フィルタ部30は、上記式(8)に示
される周波数応答特性を有するFIRフィルタより構成
され、可聴周波数の全帯域に対してスピーカシステムに
より生じた歪を補償する。第1フィルタ部30のフィル
タ係数を定めるため、図2の第1帯域に割り当てられた
1 個(=98個)のタップに対する値は0〜44.1
KHzの範囲内で等間隔に選択され、IDFTされる。
その結果、得られるN 1 個の係数は、第1フィルタ部3
0のフィルタ係数として使われる。従って、第1帯域の
周波数を有する音響信号は、前述した方式で計算された
フィルタ係数を有する第1フィルタ部30により歪補償
される。
【0034】しかし、第1フィルタ部30を用いて完全
に音響信号の歪を補償するためには、第1フィルタ部3
0に無限次数のFIRフィルタを要する。すなわち、限
定されたフィルタ係数を有する第1フィルタ部30によ
っては完全な歪補償がなされない。従って、第1フィル
タ部30で補償されない信号歪を補償するために、第2
フィルタ部40を使う。
【0035】第2フィルタ部40は、第1フィルタ部3
0で補償できなかった歪を補償するため、次の式(9)
により決定される周波応答F2 (ω)を有するよう構成
される。 S(ω)F2 (ω)=−E1 (ω) …(9) 第2フィルタ部40の周波数応答F2 (ω)と第1FI
Rフィルタ43の周波数応答F2 ’(ω)及び低域通過
フィルタ41,45の伝達関数間の関係は、次の式(1
0)に示される。
【0036】 F2 (ω)=−{(E1 (ω)/S(ω)} =F2 ’(ω)L2 2(ω) …(10) ここで、F2 ’(ω)は低域通過フィルタの影響が取り
除かれた周波数応答であり、L2 (ω)は低域通過フィ
ルタの伝達関数を意味する。第1FIRフィルタ43の
周波数応答{F2 ’(ω)}は、次の式(11)により
決定される。
【0037】 本実施例では、第2フィルタ部40の第1FIRフィル
タ部43が14.7KHzのサンプリング周波数を有す
る信号を処理するよう構成する。第1低域通過フィルタ
41は、可聴周波数帯域の音響信号を入力されて、アリ
アシング(aliasing)を防ぐと共に、5.4KHz以下
の周波数帯域を有する音響信号のみを第1デシメータ4
2に出力する。第1デシメータ42は、第1低域通過フ
ィルタ41から供給される音響信号を3:1にデシメー
ションさせ、音響信号のサンプリング周波数を14.7
KHz(=44.1KHz/3)に落とす。その結果、
最大周波数が7.35KHzの音響信号が得られる。デ
シメーションにより得られた音響信号は第1FIRフィ
ルタ43に入力される。
【0038】第1FIRフィルタ43は、上記式(1
1)に基づき計算されたフィルタ係数により音響信号を
フィルタリングする。第1FIRフィルタ43のN2
のフィルタ係数は、0〜14.7KHz間の周波数値を
等間隔に選択し、選択された周波数値をIDFTさせる
ことにより得られる。フィルタリングされた音響信号
は、第1補間器44により1:3補間され、第2低域通
過フィルタ45によりノイズが取り除かれる。第1遅延
器46は、第2低域通過フィルタ45からの出力信号を
入力されて、第1フィルタ部30の対応音響信号と時間
的に一致されるように遅延して出力する。
【0039】実際には、第2フィルタ部40も第1フィ
ルタ部30から生じた誤差を完全に補償できない。従っ
て、第3フィルタ部50が、第1フィルタ部30と第2
フィルタ部40で補償できなかった誤差を補償するため
に使われる。このようなフィルタ部の個数は本発明を限
定せず、可聴周波数帯域を2つの帯域または他の個数の
帯域に分割して各帯域に対して歪補償を実現すること
も、本発明の技術範囲内において可能である。
【0040】第3フィルタ部50の説明に戻って、第3
フィルタ部50の周波数応答をF3(ω)とすれば、周
波数領域におけるインパルス応答S(ω)と周波数応答
3(ω)及び誤差E2 (ω)の間には、次の式(1
2)に示される関係を有する。 S(ω)F3 (ω)=−E2 (ω) …(12) 従って、第3フィルタ部50の周波数応答F3 (ω)と
第2FIRフィルタ53の周波数応答F3 ’(ω)及び
低域通過フィルタ51,55の伝達関数間には、次の式
(13)に示される関係を有する。
【0041】 F3 (ω)=−{(E2 (ω)/S(ω)} =F3 ’(ω)L3 2(ω) …(13) ここで、F3 ’(ω)は低域通過フィルタの影響が取り
除かれた関数であり、L3 (ω)は低域通過フィルタの
伝達関数である。従って、第3帯域に属する音響信号の
歪補償のための第2FIRフィルタ53の周波数応答F
3 ’(ω)は、次の式(14)により決定される。
【0042】 第2FIRフィルタ53のN3 個のフィルタ係数は、0
〜2.94KHzを等間隔に分割して決定される周波数
値をIDFTさせて得る。第2FIRフィルタ53が前
述した通り決定されたフィルタ係数を有する場合、第3
フィルタ部50は第2フィルタ部40と同一な方式で信
号を処理する。
【0043】まず、第3低域通過フィルタ51は、入力
する音響信号から1.2KHz以下の周波数帯域を有す
る音響信号のみを第2デシメータ52に出力する。第2
デシメータ52は、入力信号に対して15:1のデシメ
ーションを行って、2.94KHz(=44.11KH
z/15)のサンプリング周波数を有する音響信号を発
生する。第2FIRフィルタ53は、15:1にデシメ
ーションされた信号を入力されて、既に設定されたフィ
ルタ係数を用いてフィルタリングした後、第2補間器5
4に出力する。第2補間器54は、入力信号を1:15
の比率に補完させて出力し、第4低域通過フィルタ55
は、補間により発生するノイズを取り除いて出力する。
第2遅延器56は、第4低域通過フィルタ56からの出
力信号を入力されて、第1フィルタ部30の対応音響信
号と時間的に一致するよう遅延させて出力する。加算器
60は、各フィルタ部30,40,50からの出力信号
を入力され、合算して出力する。
【0044】図4Aないし図4Dはスピーカから発生し
た歪の補償結果を示した特性図である。図4Aないし図
4Cは、本実施例により可聴周波数帯域を2つの帯域に
区分して信号処理した場合の、多分解能の線形歪補償の
結果を示す。即ち、図3の装置の説明に示したバルクス
ケールを用いた帯域分割及びフィルタ係数決定方法を2
つの帯域に適用した場合の特性曲線を示す。一方、図4
Dは従来の方式、即ち全帯域に対して一定した分解能を
有する方式に従って1024個のタップ数を有するFI
Rフィルタを用いて歪補償した結果を示す。
【0045】図4Aは、可聴周波数帯域全体に対してバ
ルクスケールを用いてタップ数が決定されたFIRフィ
ルタを用いた音響信号歪補償の結果を示す。図4Aから
わかるように、3KHz以上の高周波帯域では±0.5
dB以内のリップル(ripple)が現れる。そし
て、1KHzから3KHzまでの周波数帯域ではおよそ
±1dB以内のリップルが存する。一方、1KHz以下
では±1.5dB以上のリップルが存するので、追加的
な歪補償が要求される。
【0046】図4Bは、0〜5.2KHzの周波数帯域
に入っている音響信号の補償結果を示す。図4Bでは
5.2KHz以上の周波数帯域に対する信号歪補償はな
されない。反面、5.2KHz以下の周波数帯域のうち
100Hz以上の帯域では、±0.5dB程度のリップ
ルを有する良好な振幅/周波数特性を示す。実際に、±
1dB程度では原音と再生音とを区分しにくい。
【0047】図4Cは、スピーカから発生した歪を本実
施例の多分解能の線形歪補償装置で補償してから得られ
たインパルス応答特性を示す。図1Bのインパルス応答
と比較すれば、歪補償された後に改善された応答特性を
有することがわかる。 本実施例の多分解能の歪補償装
置による歪補償程度は、図4Bと図4Dとを比較すれば
さらに明らかになる。図4Dは、1024個のタップ数
を有する従来のFIRフィルタによる歪補償の結果であ
り、図4Bは、272個のタップ数を有する多分解能線
形歪補償装置による歪補償結果である。
【0048】尚、前述した本発明の一実施例に用いられ
た第2フィルタ部及び第3フィルタ部のサンプリング周
波数は、本発明を限定することなく、他のサンプリング
周波数を有するFIRフィルタを用いて実施例を構成す
ることも本発明の技術範囲内で可能である。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の線形歪補償
方法及びその装置は、バルクスケールを用い、帯域分割
してフィルタ係数を決定することにより、フィルタのタ
ップ数を減らしながら人間の耳では区分できない程度ま
で音響信号の歪を補償しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】スピーカシステムにより発生する歪を示す音
圧/周波数特性図である。
【図1B】スピーカシステムにより発生する歪を示すイ
ンパルス応答特性図である。
【図2A】本実施例の帯域分割に用いられるバルクスケ
ールと線形的な周波数スケールの関係を示す特性図であ
る。
【図2B】本実施例の帯域分割に用いられるバルクスケ
ールと線形的な周波数スケールの関係を示す特性図であ
る。
【図3】本発明の好適な一実施例による線形歪補償装置
の構成を示すブロック図である。
【図4A】本実施例によるスピーカシステムから発生し
た歪の補償結果を示した音圧/周波数特性図である。
【図4B】本実施例によるスピーカシステムから発生し
た歪の補償結果を示した音圧/周波数特性図である。
【図4C】本実施例によるスピーカシステムから発生し
た歪の補償結果を示したインパルス応答特性図である。
【図4D】従来の多タップ数の装置でスピーカシステム
から発生した歪の補償結果を示した音圧/周波数特性図
である。
【符号の説明】
30,40,50 フィルタ部 41,45,51,55 低域通過フィルタ 42,52 デシメータ 43,53 FIRフィルタ 44,54 補間器 46,56 遅延器 60 加算器

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカシステムから発生する音響信号
    の歪みを補償する線形歪補償装置であって、 可聴周波数帯域の音響信号の歪みを第1周波数分解能に
    基づいて補償する第1フィルタ手段と、 前記可聴周波数帯域よりも最大周波数が低い第1副帯域
    の音響信号を前記可聴周波数帯域の音響信号より抽出
    し、前記第1周波数分解能より分解能が高い第2周波数
    分解能に基づいて前記第1副帯域の音響信号の歪みを補
    償する第2フィルタ手段と、 前記第1及び第2フィルタ手段の出力信号を加算する加
    算手段と、 を備えることを特徴とする線形歪補償装置。
  2. 【請求項2】 前記第1副帯域は、バルクスケールを略
    均等に分割する際の分割の境界となるバルク値に対応す
    る周波数を最大周波数とし、前記第1及び第2フィルタ
    手段は、夫々前記第1及び第2周波数分解能に応じてフ
    ィルタ係数が設定されていることを特徴とする請求項1
    に記載の線形歪補償装置。
  3. 【請求項3】 前記第1フィルタ手段は、FIRフィル
    タを含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
    の線形歪補償装置。
  4. 【請求項4】 前記第2フィルタ手段は、 前記第1副帯域の音響信号を抽出するための第1低域通
    過フィルタと、 前記第1低域通過フィルタの出力信号を第1デシメーシ
    ョン比率でデシメーションする第1デシメータと、 前記第1デシメータによりサンプリング周波数が低くさ
    れた音響信号を、前記第2周波数分解能及び前記第1デ
    シメーション比率とに基づいて定めたフィルタ係数によ
    りフィルタリングする第1FIRフィルタと、 前記第1FIRフィルタの出力信号を前記第1デシメー
    ション比率の逆比率で補間して前記加算手段に出力する
    第1補間器と、 を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    線形歪補償装置。
  5. 【請求項5】 前記第2フィルタ手段は、前記第1フィ
    ルタ手段の出力信号と前記第1補間器の出力信号との信
    号遅延差を補償するための遅延器を更に含むことを特徴
    とする請求項4に記載の線形歪補償装置。
  6. 【請求項6】 前記第2フィルタ手段は、前記第1補間
    器の出力信号からノイズを取り除くための第2低域通過
    フィルタを更に含むことを特徴とする請求項4又は請求
    項5に記載の線形歪補償装置。
  7. 【請求項7】 前記第1副帯域の最大周波数より低い周
    波数を最大周波数とする第2副帯域の音響信号を前記可
    聴周波数帯域の音響信号より抽出し、前記第2周波数分
    解能より分解能が高い第3周波数分解能に基づいて、前
    記第2副帯域の音響信号の歪みを補償して前記加算手段
    に出力する第3フィルタ手段を更に備え、前記加算手段
    は、前記第1乃至第3フィルタ手段の出力信号を加算す
    ることを特徴とする請求項1に記載の線形歪補償装置。
  8. 【請求項8】 前記第3フィルタ手段は、 前記第2副帯域の音響信号を抽出するための第3低域通
    過フィルタと、 前記第3低域通過フィルタの出力信号を第2デシメーシ
    ョン比率でデシメーションする第2デシメータと、 前記第2デシメータによりサンプリング周波数が低くさ
    れた音響信号を、前記第3周波数分解能及び前記第2デ
    シメーション比率とに基づいて定めたフィルタ係数によ
    りフィルタリングする第2FIRフィルタと、 前記第2FIRフィルタの出力信号を前記第2デシメー
    ション比率の逆比率で補間して前記加算手段に出力する
    第2補間器と、 を含むことを特徴とする請求項7に記載の線形歪補償装
    置。
  9. 【請求項9】 前記第3フィルタ手段は、前記第2補間
    器の出力信号からノイズを取り除くための第4低域通過
    フィルタを更に含むことを特徴とする請求項8に記載の
    線形歪補償装置。
  10. 【請求項10】 前記第3フィルタ手段は、前記第1フ
    ィルタ手段の出力信号と前記第2補間器の出力信号との
    信号遅延差を補償するための遅延器を更に含むことを特
    徴とする請求項8又は請求項9に記載の線形歪補償装
    置。
  11. 【請求項11】 スピーカシステムから発生する音響信
    号の歪みを補償する線形歪補償方法であって、 可聴周波数帯域の音響信号の歪みを第1周波数分解能に
    基づいて補償する第1フィルタリング工程と、 前記可聴周波数帯域よりも最大周波数が低い第1副帯域
    の音響信号を前記可聴周波数帯域の音響信号より抽出
    し、前記第1周波数分解能より分解能が高い第2周波数
    分解能に基づいて前記第1副帯域の音響信号の歪みを補
    償する第2フィルタリング工程と、 前記第1及び第2フィルタリング工程によりフィルタリ
    ングされた音響信号を加算する加算工程とを含むことを
    特徴とする線形歪補償方法。
  12. 【請求項12】 前記第1副帯域は、バルクスケールを
    略均等に分割する際の分割の境界となるバルク値に対応
    する周波数を最大周波数とし、前記第1及び第2フィル
    タリング工程では、夫々前記第1及び第2周波数分解能
    に応じて設定されたフィルタ係数に従って音響信号をフ
    ィルタリングすることを特徴とする請求項11に記載の
    線形歪補償方法。
  13. 【請求項13】 前記第1フィルタリング工程では、F
    IRフィルタにより音響信号をフィルタリングすること
    を特徴とする請求項11又は請求項12に記載の線形歪
    補償方法。
  14. 【請求項14】 前記第2フィルタリング工程は、 前記第1副帯域の音響信号を抽出するための第1低域通
    過フィルタリング工程と、 前記第1低域通過フィルタリング工程によりフィルタリ
    ングされた音響信号を第1デシメーション比率でデシメ
    ーションする第1デシメーション工程と、 前記第1デシメーション工程によりサンプリング周波数
    が低くされた音響信号を、前記第2周波数分解能及び前
    記第1デシメーション比率とに基づいて定めたフィルタ
    係数によりフィルタリングする第1FIRフィルタリン
    グ工程と、 前記第1FIRフィルタリング工程によりフィルタリン
    グされた音響信号を前記第1デシメーション比率の逆比
    率で補間して出力する第1補間工程と、 を含むことを特徴とする請求項11又は請求項12に記
    載の線形歪補償方法。
  15. 【請求項15】 前記第2フィルタリング工程は、前記
    第1補間工程により補間された音響信号からノイズを取
    り除くための第2低域通過フィルタリング工程を更に含
    むことを特徴とする請求項14に記載の線形歪補償方
    法。
  16. 【請求項16】 前記第1副帯域の最大周波数より低い
    周波数を最大周波数とする第2副帯域の音響信号を前記
    可聴周波数帯域の音響信号より抽出し、前記第2周波数
    分解能より分解能が高い第3周波数分解能に基づいて、
    前記第2副帯域の音響信号の歪みを補償する第3フィル
    タリング工程を更に含み、前記加算工程では、前記第1
    乃至第3フィルタリング工程によりフィルタリングされ
    た各音響信号を加算することを特徴とする請求項11に
    記載の線形歪補償方法。
  17. 【請求項17】 前記第3フィルタリング工程は、 前記第2副帯域の音響信号を抽出するための第3低域通
    過フィルタリング工程と、 前記第3低域通過フィルタリング工程によりフィルタリ
    ングされた音響信号を第2デシメーション比率でデシメ
    ーションする第2デシメーション工程と、 前記第2デシメーション工程によりサンプリング周波数
    が低くされた音響信号を、前記第3周波数分解能及び前
    記第2デシメーション比率とに基づいて定めたフィルタ
    係数によりフィルタリングする第2FIRフィルタリン
    グ工程と、 前記第2FIRフィルタリング工程によりフィルタリン
    グされた音響信号を前記第2デシメーション比率の逆比
    率で補間して出力する第2補間工程と、 を含むことを特徴とする請求項16に記載の線形歪補償
    方法。
  18. 【請求項18】 前記第3フィルタリング工程は、前記
    第2補間工程により補間された音響信号からノイズを取
    り除くための第4低域通過フィルタリング工程を更に含
    むことを特徴とする請求項17に記載の線形歪補償方
    法。
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