JP2727757B2 - 画像形成装置のための安全装置 - Google Patents

画像形成装置のための安全装置

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JP2727757B2 JP2288778A JP28877890A JP2727757B2 JP 2727757 B2 JP2727757 B2 JP 2727757B2 JP 2288778 A JP2288778 A JP 2288778A JP 28877890 A JP28877890 A JP 28877890A JP 2727757 B2 JP2727757 B2 JP 2727757B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電子写真複写機、ファクシミリ、プリンタ
ー等の感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像し
て、そのトナー像を複写用紙に転写する形式の画像形成
装置のための用紙搬送装置に関し、特に、転写位置と定
着位置の間に配置された用紙搬送ベルトと協働してハガ
キのように短い寸法の複写用紙をスムーズに搬送するス
ターホイールによって、操作者が怪我をするのを防止す
る安全装置に関する。
〔従来の技術〕
従来、感光ドラム又は感光ベルト上に形成された静電
潜像を潜像とは反対極性に帯電されたトナーにて現像し
てトナー像とし、このトナー像を感光体ドラム又は感光
ベルトの周速と同じ速度で送られてきた複写用紙上に転
写して画像を形成するトナー像転写型の画像形成装置に
おいて、複写用紙の感光ドラム周り等におけるジャム除
去を容易にするために、水平に配置された用紙搬送路を
境にして画像形成装置を上側部分と下側部分に分離可能
に構成し、両者を一端で旋回可能に取り付け、上側部分
をワニ口状又は二枚貝状に上側に片開き可能にすること
が知られている。
さらに、従来、このようなトナー像転写型の画像形成
装置において、転写位置から定着位置に至る間に用紙搬
送ベルトを配置し、用紙搬送ベルトを上から軽く押さえ
るように回転自在の歯車状の薄いスターホイールを設け
て、用紙搬送ベルトの走行に伴ってスターホイールが回
転するように配置し、走行方向の寸法が短い例えばハガ
キを転写位置から定着位置へ確実に搬送するようにした
用紙搬送装置を、特願昭63−280278号(特開平2−1276
85号)において提案した。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、上記したようなスターホイールからなる搬
送補助手段を上側部分がワニ口状又は二枚貝状に片開き
する画像形成装置に適用する場合、装置の上側部分にス
ターホイールを取り付けるようにするのが実際的であ
る。しかし、上側部分を開いて感光体周辺部に詰まった
複写用紙を除去する際、スターホイールを回転自在に取
り付けた部材が邪魔になり、また、感光ドラムの表面を
傷つけたりするおそれがある。そこで、スターホイール
を取り付けた部材を上側部分に回転自在に取り付け、上
側部分を開いた状態においては、この取り付けた部材は
自重によりその一端で吊り下がった状態になり、感光ド
ラムから離れた位置に退避するようにすることが考えら
れる。
しかし、スターホイールからなる搬送補助手段をこの
ように構成する場合、操作者が装置の上側部分を開いて
ジャム処理、感光体交換等の作業をするとき、スターホ
イール支持部材から尖った歯のスターホイールの一部が
露出しているため、操作者の手を傷つけ怪我をさせるお
それがある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、上記のようなスターホイールを用いた
用紙搬送手段を用いる画像形成装置において、操作者が
装置の上側部分を開いてジャム処理、感光体交換等の作
業をするときに、スターホイールの尖った歯が操作者の
手を傷つけ怪我をさせるのを防止する安全装置を提供す
ることである。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成する本発明の画像形成装置のための安
全装置は、装置を上側部分と下側部分に分離可能に構成
し、両者を一端で旋回可能に取り付けて上側部分を上側
に片開き可能にし、上側部分に感光ドラム又は感光ベル
ト状の感光体を着脱可能に取り付けた画像形成装置であ
って、感光体上に形成されたトナー像が転写された複写
用紙を転写位置から定着位置へ搬送する用紙搬送ベルト
と、用紙搬送ベルトの搬送面に軽い荷重で接触し、用紙
搬送ベルトの走行に伴って回転する回転自在の歯車状の
スターホイールとを設け、用紙搬送ベルトとスターホイ
ールの接触点にトナー像が転写された複写用紙を挟んで
搬送する画像形成装置のための用紙搬送装置において、
レバー状のスターホイール支持部材を一端において装置
の上側部分に旋回自在に取り付け、装置の上側部分を片
開きしたときに、スターホイール支持部材の自重により
スターホイール支持部材が旋回してその他端が感光体近
傍から退避し、装置の上側部分を閉じたときに、装置の
下側部分がスターホイール支持部材に当接してスターホ
イール支持部材をその自重に抗して反対方向に旋回する
ように配置し、装置の上側部分を閉じたときに、スター
ホイール支持部材に上下に移動自在に取り付けたスター
ホイールの歯がスターホイール支持部材の下面から露出
して用紙搬送ベルトの搬送面に軽い荷重で接触し、装置
の上側部分を片開きしたときに、スターホイールの歯が
スターホイール支持部材の下面から上側に退避して露出
しないように構成したことを特徴とするものである。
より具体的には、スターホイールをスターホイール支
持軸に回転自在に取り付け、レバー状のスターホイール
支持部材の旋回自在に取り付けた端部から離れた位置に
スターホイール支持部材の長軸に交差する方向に長孔を
設け、この長孔中にスターホイール支持軸を上下に移動
自在に取り付け、一方、装置の上側部分に一体にスター
ホイール支持軸の下方への移動を制限する移動制限部材
を設け、装置の上側部分を片開きにしてスターホイール
支持部材を自重に旋回させたとき、移動制限部材がスタ
ーホイール支持軸に当接してスターホイールの歯がスタ
ーホイール支持部材の下面から上側に退避して露出しな
いように配置することが望ましい。
さらに、スターホイールによる転写画像の像乱れを少
なくするために、前記スターホイールの搬送方向上流の
位置において、前記スターホイール支持部材に上下に移
動可能に少なくとも1個のスターホイールより小径の補
助スターホイールを回転自在に取り付ける場合には、装
置の上側部分を閉じたときに、スターホイールの歯のス
ターホイール支持部材の下面からの露出に連動して補助
スターホイールの歯もスターホイール支持部材の下面か
ら露出し、装置の上側部分を片開きしたときに、スター
ホイールの歯のスターホイール支持部材の下面から上側
への退避に連動して補助スターホイールの歯もスターホ
イール支持部材の下面から退避して露出しないように構
成することが望ましい。
この場合に、より具体的には、レバー状のスターホイ
ール支持部材の旋回自在に取り付けた端部とは反対側の
端部近傍に補助スターホイール支持アーム部材の一端が
旋回可能に取り付けられており、補助スターホイール支
持アーム部材の他端は前記スターホイール支持軸に取り
付けられており、補助スターホイール支持アーム部材の
両端間に回転自在に前記補助スターホイールを取り付け
るようにすることが望ましい。
〔作用〕 本発明によると、装置の上側部分を閉じたときに、ス
ターホイール支持部材に上下に移動自在に取り付けたス
ターホイールの歯がスターホイール支持部材の下面から
露出して用紙搬送ベルトの搬送面に軽い荷重で接触し、
装置の上側部分を片開きしたときに、スターホイールの
歯がスターホイール支持部材の下面から上側に退避して
露出しないように構成されているので、操作者が装置の
上側部分を開いてジャム処理、感光体交換等の作業をす
るときに、スターホイールの尖った歯が操作者の手に接
触して傷つけ、怪我をさせることがない。
また、スターホイールによる転写画像の像乱れを少な
くするために、スターホイールの搬送方向上流の位置に
補助スターホイールを設ける場合も、装置の上側部分を
片開きしたときに、スターホイールの歯の退避に連動し
て補助スターホイールの歯もスターホイール支持部材の
下面から退避して露出しないようにできるので、この補
助スターホイールが操作者の手に接触して傷つけ怪我を
させることもない。
〔実施例〕
以下、実施例をもとに本発明の画像形成装置のための
安全装置を説明する。
第1図及び第2図は、本発明の安全装置を適用する電
子写真複写機の概略の構成を示すための図であり、複写
機1は上側部分1aと下側部分1bとから構成されており、
両者は一端の旋回軸2の周りで相互に旋回可能に取り付
けられている。装置の上側部分1aには、複写機1を構成
する要素の中、感光ドラム3とクリーニング装置4が一
体になった感光体ユニット5、感光体ユニット5を取り
付けるレール6、露光装置7、カラー現像器8a、ブラッ
ク現像器8b、プラテン9等が取り付けられており(主帯
電器、インタイメージランプ等も取り付けられるが、図
示を省略してある。)、また、装置の下側部分1bには、
転写帯電器11、用紙剥離除電器12、用紙搬送ベルト装置
13、定着器14、給紙カセット15、レジゲート16、排出ト
レイ17等が取り付けられている(その他の用紙搬送系も
取り付けられいる。)。
この複写機1は、第1図に点線で示した線より上側の
部分1aが、第2図に示したように、旋回軸2を中心にし
て上側に旋回して開き、用紙搬送路18及び感光ドラム3
を露出させるようになっており、用紙搬送路18と感光ド
ラム3の周りに詰まった用紙(ジャム紙)を除去しやす
くなっている。また、この開いた状態で、感光体ユニッ
ト5は上側部分1aの機枠に取り付けられたレール6に沿
って前後に着脱操作される。
ところで、スターホイールからなる搬送補助手段は、
上側部分1aのクリーニング装置4の下側に取り付けられ
るが、上側部分1aを開いて感光体周辺部に詰まった複写
用紙を除去する際、この搬送補助手段は邪魔になり、ま
た、感光ドラム3の表面を傷つけたりするおそれがあ
る。そこで、本発明においては、第3図(a)、(b)
に示すように、スターホイール20を回転自在に支持する
支持ブラケット21を設け、この支持ブラケット21の一端
(搬送方向の下流側の端部)をレール6の下部において
支軸22の周りで回転自在に取り付ける。したがって、装
置1の上側部分1aを開いた第3図(a)の状態において
は、支持ブラケット21は自重によりその一端で支軸22か
ら吊り下がった状態になり、支持ブラケット21の反対側
の端部(搬送方向の上流側の端部)は感光ドラム3から
離れた位置になる。この状態において、支持ブラケット
21の第3図(a)図面上での時計回りの旋回は、その一
端に設けられた当接面28とレール6の下面との突き当た
りにより制限されている。ところで、支持ブラケット21
は断面U次状をしており、その両側板の中間にはその軸
方向と交差する長孔25が設けられ、この長孔25中にスタ
ーホイール20を回転自在に支持する可動軸30が長孔25方
向に移動自在に取り付けられている。そして、この可動
軸30には、第4図の平面図から明らかなように、この軸
30に自重に与え、結果的にスターホイール20に自重を与
える円管状ウエイト部材32、31がブラケット21の内外に
取り付けられており、ウエイト部材32、31は、スターホ
イール20から分離され、スターホイール20の回転に伴っ
て一体に回転しないようになっている(摩擦力でスター
ホイール20の回転に伴って多少回転することはあ
る。)。また、支持ブラケット21の支軸22位置とは反対
の端側には、第3図(a)、(b)の側面図及び第4図
の搬送補助手段のみの平面図から明らかなように、第3
図の図面から手前側に延び、先端で下側に曲がって構成
された突き当て片23が一体に設けられている。ところ
で、クリーニング装置4の下側に位置する用紙搬送ベル
ト装置13は、2本のローラ13b、13c間に張り渡されたベ
ルト13aとベルト13aの両側に延びているローラ支持プレ
ート13dを有し(第5図)、上側部分1aを閉じたとき、
第3図(b)に示すように、支持ブラケット21の突き当
て片23の先端はローラ支持プレート13dに突き当たり、
その反作用で支持ブラケット21は支軸22を中心に反時計
方向に旋回し、図示の位置をとる。このとき、スターホ
イール20は、ウエイト部材31、32の重量によりその移動
軸30が長孔25中を下方へ移動することにより、ベルト13
a上に軽く押し当たって乗り、ベルト13aの移動に従動し
て回転する位置関係にある。
ところで、第5図のベルト13aとスターホイール20の
相対関係を示す平面図に示したように、ベルト13aの搬
送面には矢印の搬送方向に垂直に伸びる突起13eが一定
間隙で設けられており、その上に押し当てられたスター
ホイール20と協働して、ハガキのように固くコシのある
用紙に対するベルト13aの摩擦力を高め、かつ、用紙後
端を後ろから後押しするようになっている。ただし、図
示のように、スターホイール20がベルト13aに押し当た
る位置の突起13eは取り除かれており、スターホイール2
0がベルト13aを相対的に回転走行するとき、突起13eに
よってスターホイール20が上下に振動しないようになっ
ている。
さて、支持ブラケット21には、スターホイール20の前
側、すなわち、搬送方向上流に、スターホイール20へ向
かう転写後の複写用紙の姿勢を整え、スターホイール20
への投入角、投入位置を一定にする補助ホイール26、27
が配置されている。補助ホイール26、27は、スターホイ
ール20と同様、歯車状の薄いスターホイール形状をして
おり、アーム部材33に回転自在に取り付けられており、
このアーム部材33は、その一端において、支持ブラケッ
ト21の一方の側板の支軸22の位置とは反対側の端部(搬
送方向の上流側の端部)に、軸34により回転可能に取り
付けられており、アーム部材33の他端は、長孔25内を移
動する移動軸30に取り付けられている。したがって、移
動軸30の長孔25内での移動、すなわち、スターホイール
20の上下の移動に伴って、アーム部材33は軸34を中心に
旋回し、それに取り付けられ補助ホイール26、27も上下
に移動する。
ところで、レール6の下部には、支軸22を中心とし
て、断面U字状の移動軸制限アーム35が不動に固定され
ており、支持ブラケット21がその溝内で自重により旋回
可能になっている。移動軸制限アーム35の先端36は移動
軸30の下側に延び、移動軸30を下からすくうような形状
になっている。そして、第3図(b)の状態から同図
(a)の状態へ装置1の上側部分1aを開くと、自重によ
り支持ブラケット21が時計方向へ旋回して支軸22から吊
り下がった状態になり、支持ブラケット21の両側板の中
間に設けられた長孔25中の可動軸30及びそれに回転自在
に取り付けられたスターホイール20も、支持ブラケット
21の時計方向の旋回に伴って下方へ移動しようとする。
しかしながら、上側部分1aに対して不動の移動軸制限ア
ーム35の先端36が移動軸30の下側に延びているので、移
動軸30は支持ブラケット21の旋回と共に移動できず、長
孔25中を上方へ移動することになり、支持ブラケット21
に対して相対的に移動軸30及びスターホイール20が上側
に移動し、スターホイール20の下側の尖った歯が支持ブ
ラケット21の中に引き込まれることになる。そのため、
第3図(a)の装置1の上側部分1aを開いた状態におい
て、例えば操作者がジャム紙を取り除く際、薄く尖った
歯車状の歯を有するスターホイール20が露出して、操作
者の手を傷つけるおそれがなくなる。同時に、上記した
ように、スターホイール20の上方への移動に伴って、ア
ーム部材33が軸34を中心に旋回し、それに取り付けられ
補助ホイール26、26も上方へ移動するようになっている
ので、補助ホイール26、27も支持ブラケット21の下面よ
り上側に退避することができる。したがって、第3図
(a)の装置1の上側部分1aを開いた状態において、や
はり薄く尖った歯車状の歯を有する補助ホイール26、27
も同様に退避し、操作者の手を傷つけるおそれがなくな
る。
以上のような構成の用紙搬送装置において、感光ドラ
ム3に形成されたトナー像は、レジゲート16でタイミン
グをとって送られる複写用紙に転写帯電器11の作用によ
り転写され、トナー像が転写された用紙は剥離除電器12
の作用により感光ドラム3から剥離される。このとき、
ハガキのような厚紙の複写用紙は、レジゲート16からそ
の後端に搬送力が加えられることにより用紙搬送路18に
沿って送られる。その際、用紙Pの先端は、第6図に示
す状態のように、まず、第1の補助ホイール26に軽く
接触してこれによりガイドされて、次に、状態のよう
に第2の補助ホイール27に軽く接触して同様にガイドさ
れて、状態のようにスターホイール20とベルト13aと
のニップ位置に達する。この時、用紙Pの先端の衝突力
は2つの補助ホイール26、27に分散し、用紙Pは、補助
ホイール26、27に沿ってスターホイール20のニップ位置
にスムーズに一定の投入角でかつ一定の投入位置に向か
う。したがって、用紙Pは、スターホイール20に大きな
衝突力で投入することがなくなり、かつ、それへの投入
角、投入位置のバラツキがなくなるため、用紙Pの搬送
速度にムラが生じ難くなり、感光ドラム3の周速と等し
く保たれるので、転写画像の像乱れは少なくなる。しか
も、スターホイール20は、それに重みを加えるためのウ
エイト部材32、31から回転が分離され、慣性モーメント
が小さく設定されているので、用紙Pの先端が衝突して
も余り大きな反作用を与えない。そのため、この反作用
に基づく用紙Pの搬送速度のムラも起こり難くなってお
り、転写画像の像乱れはさらに少なくなる。そして、搬
送ベルト13aのスターホイール20と接触する部分には突
起13eが設けられていないため、スターホイール20が突
起13eの作用により上方に周期的に飛び上がり、雑音が
生じることがなくなり、また、飛び上がる時のスターホ
イール20の回転速度の劣化により、用紙Pの搬送速度に
ムラが生じて像乱れが起こることがなくなる。しかしな
がら、搬送ベルト13aには、スターホイール20との接触
部分以外には突起13eが設けられているため、スターホ
イール20の押し当てる力と協働して、ハガキのように固
くコシのある用紙に対するベルト13aの摩擦力は維持さ
れ、また、用紙後端を後ろから後押しする作用は保持さ
れる。以上のように、第1に、スターホイール20をそれ
に重みを加えるためのウエイト部材32、31から回転を分
離し、慣性モーメントを小さく設定すること、第2に、
搬送ベルト13aに摩擦力、搬送力を与えるために設ける
ベルト面の突起を、スターホイール20が接触する部分に
設けず、他の部分に設けること、第3に、スターホイー
ル20の上流に1個以上の補助ホイールを設けること、の
3点は、何れの1つのみでも像乱れを防止する上で効果
があり、これらを組み合わせるとその効果はより大きく
なる。しかも、プロセススピードがより高速になると、
これらの手段の効果はより顕著に顕れる。なお、ハガキ
のような厚紙は、合成複写や両面複写の1回目の定着の
後に先端のカールが非常に大きくなるが、2回目の転写
の際に、補助ホイール26、27による用紙案内作用が大き
く働いて、このような場合にも像乱れを防止することが
できる。一方、通常使用する標準紙においても、剥離遅
れがある場合や、合成複写、両面複写における2回目の
先端がカールした用紙に対しても、転写後の用紙面が補
助ホイール26、27の案内作用により、直接スターホイー
ル支持部材に触れることがなくなるため、像こすり等の
現象が防止できる。
第7図は、上記第1から第3の手段を付け加えて対策
をとる前と後との像乱れの発生状況及び用紙先端のスタ
ーホイールによる傷発生状況を比較した結果を示す図で
ある。像乱れの発生状況のグレード評価については、G1
は像乱れなし、G2は1mm当たり3.5本のライン模様におい
て像乱れが確認される、G3は1mm当たり2.5本のライン模
様において像乱れが確認される、G4は1mm当たり1.4本の
ライン模様において像乱れが確認される。G5は1mm当た
り3.5本のライン模様が見えない、と言うものであり、G
4、G5は許容範囲外のものである。この図から、上記第
1から第3の手段を付け加えると、用紙はスターホイー
ルに大きな力で衝突することがなくなり、その結果、用
紙先端にスターホイールによる傷が発生しなくなり、像
乱れが著しく少なくなることが分かる。
以上において、スターホイール20の上流に設ける1個
以上の補助ホイールに代えて、接触面画スムーズなプラ
スチック板等からなるガイド部材を設けることも考えら
れる。こうすると、像乱れを防止する観点からは効果が
あるが、用紙先端及び先端近傍に多少の汚れが発生する
欠点がある。この問題点を無視するなら、有効な代替手
段である。
なお、本発明において、スターホイールのみを設け、
補助ホイールを設けない構成の場合にも、上側部分を開
いた場合に、移動軸制限アームの作用によりスターホイ
ールが露出しないようにすることができる。
ところで、スターホイール20を配置する感光ドラム3
の軸方向位置については、複写用紙Pのレジストレーシ
ョン方式に依存する。すなわち、第8図(a)に示すよ
うなサイドレジストレーション方式の場合は、サイドの
レジストレーション位置から内側へ30〜50mmの範囲にス
ターホイール20を配置するのが望ましく、また、第8図
(b)に示すようなセンターレジストレーション方式の
場合は、用紙の中央位置に設けるのが望ましい。
〔発明の効果〕
本発明の画像形成装置のための安全装置によると、装
置の上側部分を閉じたときに、スターホイール支持部材
に上下に移動自在に取り付けたスターホイールの歯がス
ターホイール支持部材の下面から露出して用紙搬送ベル
トの搬送面に軽い荷重で接触し、装置の上側部分を片開
きしたときに、スターホイールの歯がスターホイール支
持部材の下面から上側に退避して露出しないように構成
されているので、操作者が装置の上側部分を開いてジャ
ム処理、感光体交換等の作業をするときに、スターホイ
ールの尖った歯が操作者の手に接触して傷つけ、怪我を
させることがない。
また、スターホイールによる転写画像の像乱れを少な
くするために、スターホイールの搬送方向上流の位置に
補助スターホイールを設ける場合も、装置の上側部分を
片開きしたときに、スターホイールの歯の退避に連動し
て補助スターホイールの歯もスターホイール支持部材の
下面から退避して露出しないようにできるので、この補
助スターホイールが操作者の手に接触して傷つけ怪我を
させることもない。
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は本発明の安全装置を適用する電子写真
複写機の概略の構成を示すための図で、第1図はその上
側部分を閉じた状態、第2図は開いた状態を示してお
り、第3図は本発明の1実施例の安全装置を適用した用
紙搬送装置近傍の正面図で、第3図(a)は画像形成装
置の上側部分を開いた状態、第3図(b)は閉じた状態
を示しており、第4図はその搬送補助手段のみの平面
図、第5図はベルトとスターホイールの相対関係を示す
平面図、第6図は用紙搬送装置に対する用紙先端の送ら
れる状況を説明するための図、第7図は第3図の用紙搬
送装置を採用する前と後との像乱れの発生状況及び用紙
先端のスターホイールによる傷発生状況を比較した結果
を示す図、第8図はスターホイールの配置位置とレジス
トレーション方式の関係を説明するための図である。 1……電子写真複写機、1a……上側部分、1b……下側部
分、2……旋回軸、3……感光ドラム、4……クリーニ
ング装置、5……感光体ユニット、6……レール、7…
…露光装置、8a……カラー現像器、8b……ブラック現像
器、9……プラテン、11……転写帯電器、12……用紙剥
離除電器、13……搬送ベルト装置、13a……ベルト、13
b、13c……ローラ、13d……ローラ支持プレート、13e…
…ベルトの突起、14……定着器、15……給紙カセット、
16……レジゲート、17……排出トレイ、18……用紙搬送
路、20……スターホイール、21……支持ブラケット、22
……支軸、23……突き当て片、25……長孔、26、27……
補助ホイール、28……当接面、30……可動軸、31、32…
…円管状ウエイト部材、33……アーム部材、34……軸、
35……移動軸制限アーム、36……移動軸制限アームの先

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置を上側部分と下側部分に分離可能に構
    成し、両者を一端で旋回可能に取り付けて上側部分を上
    側に片開き可能にし、上側部分に感光ドラム又は感光ベ
    ルト状の感光体を着脱可能に取り付けた画像形成装置で
    あって、感光体上に形成されたトナー像が転写された複
    写用紙を転写位置から定着位置へ搬送する用紙搬送ベル
    トと、用紙搬送ベルトの搬送面に軽い荷重で接触し、用
    紙搬送ベルトの走行に伴って回転する回転自在の歯車状
    のスターホイールとを設け、用紙搬送ベルトとスターホ
    イールの接触点にトナー像が転写された複写用紙を挟ん
    で搬送する画像形成装置のための用紙搬送装置におい
    て、レバー状のスターホイール支持部材を一端において
    装置の上側部分に旋回自在に取り付け、装置の上側部分
    を片開きしたときに、スターホイール支持部材の自重に
    よりスターホイール支持部材が旋回してその他端が感光
    体近傍から退避し、装置の上側部分を閉じたときに、装
    置の下側部分がスターホイール支持部材に当接してスタ
    ーホイール支持部材をその自重に抗して反対方向に旋回
    するように配置し、装置の上側部分を閉じたときに、ス
    ターホイール支持部材に上下に移動自在に取り付けたス
    ターホイールの歯がスターホイール支持部材の下面から
    露出して用紙搬送ベルトの搬送面に軽い荷重で接触し、
    装置の上側部分を片開きしたときに、スターホイールの
    歯がスターホイール支持部材の下面から上側に退避して
    露出しないように構成したことを特徴とする画像形成装
    置のための安全装置。
  2. 【請求項2】スターホイールをスターホイール支持軸に
    回転自在に取り付け、レバー状のスターホイール支持部
    材の旋回自在に取り付けた端部から離れた位置にスター
    ホイール支持部材の長軸に交差する方向に長孔を設け、
    この長孔中にスターホイール支持軸を上下に移動自在に
    取り付け、一方、装置の上側部分に一体にスターホイー
    ル支持軸の下方への移動を制限する移動制限部材を設
    け、装置の上側部分を片開きにしてスターホイール支持
    部材を自重に旋回させたとき、移動制限部材がスターホ
    イール支持軸に当接してスターホイールの歯がスターホ
    イール支持部材の下面から上側に退避して露出しないよ
    うに配置したことを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置のための安全装置。
  3. 【請求項3】前記スターホイールの搬送方向上流の位置
    において、前記スターホイール支持部材に上下に移動可
    能に少なくとも1個のスターホイールより小径の補助ス
    ターホイールを回転自在に取り付け、装置の上側部分を
    閉じたときに、スターホイールの歯のスターホイール支
    持部材の下面からの露出に連動して補助スターホイール
    の歯もスターホイール支持部材の下面から露出し、装置
    の上側部分を片開きしたときに、スターホイールの歯の
    スターホイール支持部材の下面から上側への退避に連動
    して補助スターホイールの歯もスターホイール支持部材
    の下面から退避して露出しないように構成したことを特
    徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置のための安
    全装置。
  4. 【請求項4】レバー状のスターホイール支持部材の旋回
    自在に取り付けた端部とは反対側の端部近傍に補助スタ
    ーホイール支持アーム部材の一端が旋回可能に取り付け
    られており、補助スターホイール支持アーム部材の他端
    は前記スターホイール支持軸に取り付けられており、補
    助スターホイール支持アーム部材の両端間に回転自在に
    前記補助スターホイールを取り付けたことを特徴とする
    請求項3記載の画像形成装置のための安全装置。
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