JPH036920Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH036920Y2
JPH036920Y2 JP1979181555U JP18155579U JPH036920Y2 JP H036920 Y2 JPH036920 Y2 JP H036920Y2 JP 1979181555 U JP1979181555 U JP 1979181555U JP 18155579 U JP18155579 U JP 18155579U JP H036920 Y2 JPH036920 Y2 JP H036920Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
guide plate
copy paper
frame
lower guide
photosensitive drum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1979181555U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56102562U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1979181555U priority Critical patent/JPH036920Y2/ja
Priority to EP80304719A priority patent/EP0031726B1/en
Priority to US06/220,721 priority patent/US4386845A/en
Publication of JPS56102562U publication Critical patent/JPS56102562U/ja
Priority to US06/464,065 priority patent/US4478506A/en
Application granted granted Critical
Publication of JPH036920Y2 publication Critical patent/JPH036920Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Paper Feeding For Electrophotography (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、転写式静電複写機に関する。
典型的な先行技術は、実開昭49−55049に示さ
れている。この先行技術では、複写紙搬送路を容
易に開放して、紙詰りした複写紙を排出すること
ができるようにするために、感光ドラムの近傍に
案内板が設けられる。この案内板には、その案内
板によつて搬送される複写紙に感光ドラム上の静
電像を転写するために、複写紙を感光ドラム上に
押圧する圧接ローラが備えられる。この案内板の
複写紙搬送方向下流側の端部は、ピンによつて角
変位可能に支持されている。通常の複写時には、
案内板は圧接ローラが感光ドラムに押圧されるよ
うにばねによつて付勢される。紙詰りが発生した
ときには、このばね力が解除され、案内板は前記
ピンのまわりに角変位し、案内板および圧接ロー
ラは、感光ドラムから離間される。
このような先行技術では、紙詰り時において案
内板と感光ドラムとの間の複写紙搬送路を、その
複写紙の搬送方向に沿つて可及的に長い範囲にわ
たり、かつ大きな間隔で離間しようとすれば、こ
れに伴なつて案内板が長くなり、したがつて案内
板を前記ピンのまわりに角変位することができる
ようにするために複写機の機体内に大きな空間を
必要とし、大形化するという問題がある。
さらに本先行技術では、前記紙詰りが発生した
場合には、思案ばね36のばね力を解放し、案内
板21および圧接ローラ22が自重で下方に回転
変位するようになる。この場合、複写紙の先端が
剥離板23まで到達しない状態で紙詰りが発生す
る場合も多く、このような場合、複写紙は複写ド
ラム10に密着しており、案内板21が下降する
だけでは複写紙は複写ドラム10に密着したまま
であり、除去作業が困難であるという問題点があ
つた。
さらに他の先行技術として、実開昭49−149754
「複写機におけるガイド板の支持構造」が挙げら
れる。この先行技術では、原稿像の複写が行われ
る紙の移送路4を構成する上側ガイド板5と、下
側ガイド板6との少なくとも一方を他方に対して
拡開操作可能に枢支したことを特徴としている。
このような第2の先行技術では、上側ガイド板
5と下側ガイド板6とが相互に連動しつつ下降す
る構成ではなく、したがつて紙詰り状態となつた
紙を、紙移送路から除去するに当つて、たとえば
ガイド板5,6が感光ドラムなどの付近にある場
合には、この除去作業が繁雑になつてしまうとい
う問題点がある。
また第3の従来技術として、特開昭52−75444
が挙げられる。この先行技術において、ガイド板
67、搬送ベルト72、転写チヤージヤ47、分
離爪61およびケーシング77を、感光体ドラム
10の転写部10aから退避させるには、つまみ
90を手前に引き斜め下方に移動させると、支軸
88は本体フレーム2aのガイド孔3に沿つてそ
の上部3aから下部3bに移動し、この移動に伴
つてケーシング77が支軸79を支点として下方
に揺動する。またガイド板67が、図示しない引
張りばねにより支軸70を支点として時計まわり
方向に揺動し、転写部10aから退避する(第1
図および第4図参照)。
このような先行技術では、複写紙63を感光ド
ラム10に案内するに当つて、複写紙63を乗載
して案内するガイド板67と、複写紙63の上方
に配置されるガイド板9とは連動して下方に変位
する構成ではなく、前記転写領域10aで紙詰り
を発生した複写紙63を、ガイド板9,67の下
方への変位によつて、強制的に感光体ドラム10
から剥離し、その後に人手によつて除去するとい
う一連の操作を行うことはできない。したがつて
紙詰りを起こした複写紙63の除去操作にむやみ
に手間がかかつてしまうという問題点があつた。
本考案の目的は、上述の問題点を解決し、複写
紙搬送路を比較的大きく開放することができ、紙
詰りが発生した際の除去操作を簡便に行うことが
でき、しかも小形化が可能である転写式静電複写
機を提供することである。
本考案は、対を成す下ガイド板と上ガイド板と
の間を搬送された複写紙が、感光ドラムの転写領
域を経て枠体に支持された搬送手段によつて複写
紙搬送方向下流側へ搬送される転写式複写機にお
いて、 上記枠体は、感光ドラムよりも複写紙搬送方向
下流側で回転自在に機体に枢支されるとともに、
複写紙搬送方向上流側の部分を感光ドラムに近接
させ、該枠体をほぼ水平状態に保持する支持手段
によつて支持され、さらに複写紙搬送方向上流側
の部分に係合部を有し、 上記下ガイド板は、その複写紙搬送方向上流側
の部分が支軸まわりに回転自在に複写機の機体に
枢支されるとともに、上記枠体の係合部に係合す
る被係合部を有し、 上記上ガイド板は、回動可能に支持され、 上記支持手段の操作によつて枠体が下方に回動
されたとき、枠体の係合部に前記下ガイド板の被
係合部が当接し、下ガイド板は転写領域側で上ガ
イド板から離反され、上ガイド板は下ガイド板の
回動変位に連動して下方に回動変位するように構
成されたことを特徴とする転写式静電複写機であ
る。
以下、図面によつて本考案の実施例を説明す
る。第1図は転写式静電複写機の主要部の構成を
説明するための簡略化した断面図である。この転
写式静電複写機の機体1のほぼ中央部には、円筒
状の基体の外周面に感光層を設けて成る感光ドラ
ム2が回転自在に装着されている。感光ドラム2
の周囲には、その回転方向3に沿つて順次に、感
光ドラム2の感光層を帯電させる帯電用コロナ放
電器4、感光ドラム2の感光層上に形成された静
電潜像を顕像化してトナー像にする磁気ブラシ現
像装置5、感光層上に形成されたトナー像を複写
紙に転写するための転写用コロナ放電器6、転写
工程の後に感光ドラム2より複写紙を剥離するた
めの剥離用コロナ放電器7、感光層上に残留する
残留電荷を除去するための除電用コロナ放電器
8、除電ランプ8aおよびクリーニング装置9が
配置される。感光ドラム2、帯電用コロナ放電器
4、磁気ブラシ現像装置5、剥離手段95、除電
用コロナ放電器8、除電ランプ8aおよびクリー
ニング装置9は仮想線で示す支持体10に装着さ
れており、この支持体10は機体1の前後方向
(第1図の紙面に垂直な方向)に進退自在である。
感光ドラム2の上方には、図示しない光学装置
が設けられており、原稿の像が帯電用コロナ放電
器4と磁気ブラシ現像装置5との間で、感光ドラ
ム2の感光層上に破線矢符11のごとく投射され
る。それによつて感光ドラム2の感光層上に原稿
の像が結像される。
破線で示す複写紙搬送路12に沿つて図示しな
い給紙装置から給紙された複写紙は、上下一対の
ガイド板13,14、一対の搬送ローラ15,1
6、上下一対のガイド板17,18、一対の送込
み搬送ローラ19,20および上下一対のガイド
板21,22を順次経て、転写用コロナ放電器6
に対向した感光ドラム2の感光層に密接するよう
に送込まれる。転写完了後の複写紙は、その幅方
向一端が剥離爪23によつて感光層から剥離され
て剥離ローラ24,25に挾持され、無端状の搬
送手段である搬送ベルト26によつて図示しない
定着装置に送られる。定着装置では複写紙上のト
ナー像が定着されて複写工程が完了する。
複写紙の少なくとも一部が感光ドラム2と転写
用コロナ放電器6との間の転写領域27にあつ
て、転写のための電荷が与えられているときに、
複写紙上の電荷が逃げるのを防ぐために、複写紙
が存在する上下のガイド板17,18から第1図
の左端部までの間で複写紙に接触する各部材は機
体1と電気的に絶縁される。また複写紙搬送路1
2内で複写紙の紙詰りが生じたときに複写紙搬送
路12は容易に開放される。以下、それらの構造
を詳細に説明する。
第2図は上ガイド板17および下ガイド板18
付近の簡略化した正面図であり、第3図はその平
面図であり、第4図は第2図の切断面線−か
ら見た断面図であり、第5図は下ガイド板18の
平面図である。上ガイド板17は金属材料から成
り、複写紙の搬送方向下流側(第2図の左側)で
送込み搬送ローラ19の回転軸28に合成樹脂製
軸受29を介して枢支される。下ガイド板18
は、電気絶縁性材料から成り、機体1の前側板3
0および図示しない後側板に固定される。上ガイ
ド板17および下ガイド板18間には、板ばね3
1が介在される。この板ばね31によつて、上ガ
イド板17の複写紙搬送方向上流側(第2図の右
側)端部は、下ガイド板18から離反する方向に
付勢されている。
前側板30には、水平なピン32を備える金属
製支持部材33が固定される。前記板ばね31に
よる付勢に抗して、上ガイド板17を固定するた
めの金属製係止部材34が支持部材33に枢支さ
れる。係止部材34のボス部35は、ピン32に
回転自在に嵌挿される。係止部材34の複写紙搬
送方向下流側にはレバー36が設けられ、支持部
材33の下端部には突部37が設けられる。ボス
部35を外囲してねじりばね38が設けられ、ね
じりばね38の一端部はレバー36に当接され、
また他端部は突部37に当接される。このねじり
ばね38のばね力によつて、係止部材34はピン
32のまわりに矢符39(第2図参照)の方向に
付勢されている。係止部材34には、上ガイド板
17の搬送方向上流側の端部17aが嵌合される
切欠き40が形成されており、この切欠き40に
は合成樹脂製ブツシング41が固定されている。
上ガイド板17の端部17aがブツシング41を
介して係止部材34の切欠き40に嵌合されるこ
とによつて、上ガイド板17は板ばね31のばね
力に抗して下ガイド板18との適切な間隔を保持
して固定される。
係止部材34のレバー36をねじりばね38の
ばね力に抗して矢符42(第2図参照)の方向に
回動操作すると、上ガイド板17の端部17aが
ブツシング41から外れ、上ガイド板17は板ば
ね31のばね力によつて第2図の仮想線で示すご
とく上方に開放される。したがつて上ガイド板1
7および下ガイド板18間に複写紙が詰つたとき
に、その紙詰りした複写紙を容易に取出すことが
できる。なお、支持部材33には、ねじりばね3
8のばね力によつて上ガイド板17が撓むのを防
ぐために、複写紙の搬送方向上流側で係止部材3
4に当接してそれ以上の回動を阻止する阻止部材
43が固着される。
搬送ローラ15および送込み搬送ローラ19は
金属材料から成り、それらの回転軸44,28は
合成樹脂製軸受45,46を介して前側板30お
よび後側板に軸支される。搬送ローラ16および
送込み搬送ローラ20は合成樹脂から成り、金属
製の回転軸47,48に軸線方向に間隔をあけて
装着される。各回転軸47,48は軸受49,5
0を介して前側板30および後側板にそれぞれ軸
支される。回転軸47,48は図示しない駆動源
に連結されて駆動される。この回転軸47,48
の駆動による搬送ローラ16および送込み搬送ロ
ーラ20の回転駆動に従動して、搬送ローラ15
および送込み搬送ローラ19が回転される。な
お、回転軸44,28の軸受45,46は前側板
30および後側板に形成された上下に延びる長孔
(図示せず)に緩挿されており、図示しないばね
によつて軸受49,50側に付勢されている。そ
れによつて搬送ローラ15および送込み搬送ロー
ラ19が搬送ローラ16および送込み搬送ローラ
20に当接して確実に従動される。
このようにして、第3図および第5図の仮想線
で示す複写紙12aに接触する搬送ローラ15,
16、送込み搬送ローラ19,20および上下の
ガイド板17,18は機体1と電気的に絶縁され
る。また上下のガイド板17,18は容易に開く
ことができるように構成されており、紙詰りした
複写紙を容易に取除くことができる。
第6図は本考案の一実施例を示す上下のガイド
板21,22付近の正面図であり、第7図はその
斜視図であり、第8図は第7図の切断面線−
から見た断面図である。上ガイド板21および下
ガイド板22は金属材料から成る。上下のガイド
板21,22の複写紙搬送方向に沿う幅方向両端
部には、下方に延びる支持部材51,52が固着
される。これらの支持部材51,52を緩やかに
貫通して機体1の前後方向(第8図の上下方向)
に延びる支軸53が設けられ、この支軸53の両
端部は、前側板30および後側板に固着された合
成樹脂製受部材54で軸支される。上ガイド板2
1は、支軸53まわりに回動することにより、複
写紙搬送方向下流側の幅方向端部が受部材54の
係止片57に係止されるように、その幅が下ガイ
ド板22よりも長くされる。
支持部材52の複写紙搬送方向下流側には、外
方に突出した受部55が形成される。この受部5
5にはばね56の一端部が連結され、ばね56の
他端部は支持部材51に連結される。上下のガイ
ド板21,22は、ばね56のばね力によつて複
写紙搬送方向下流側で相互に近接する方向に付勢
される。下ガイド板22の複写紙搬送方向下流側
の端部において幅方向両端部には上方に突出した
突片58が設けられており、上ガイド板21の下
面が突片58に当接することによつて複写紙を搬
送するための間隔d(第6図参照)が保たれる。
なお、支軸53を外囲してねじりばね59が設け
られており、ねじりばね59の一端部は下ガイド
板22の下面に当接される。ねじりばね59の他
端部は、下ガイド板21よりも下方で前側板30
に突設された水平なピン60に当接されており、
下ガイド板22は支軸53のまわりに第6図の時
計方向に付勢されており、かつ支持部材52の受
部55に受部材54の係止片57が係止すること
によつて、支持部材52のそれ以上の回動は阻止
される。支持部材52の下部においてピン60の
下方には、被係合部である当接部61が形成され
ており、この当接部61に後述のごとく枠体62
の係合部である当接片63が当接して下方に押圧
することによつて、下ガイド板22および上ガイ
ド板21は支軸53のまわりに第6図の反時計方
向に回動される。
第9図は、本考案に係る枠体62付近の前側板
30を省略した正面図であり、第10図は剥離手
段95を省略して簡略化した第9図の平面図であ
る。ゴム製搬送ベルト26は、複写機の前後方向
(第10図の上下方向)に間隔をあけて複数設け
られ、ドライブローラ65、ローラ66、テンシ
ヨンローラ67、ローラ68,69間にわたつて
かけわたされる。これらのローラ65〜69は、
前側板30および後側板よりも内方に設けられた
枠体62に軸支される。なお、ドライブローラ6
5の駆動軸70は軸受71を介して枠体62を貫
通し、前側板30および後側板に軸受72を介し
て軸支される。したがつて枠体62は、駆動軸7
0によつて枢支されており、支持手段73の働き
によつて第9図の状態が維持される。なお、転写
用コロナ放電器6および剥離用コロナ放電器7
は、枠体62の複写紙搬送方向上流側の部分に一
体的に固定される。駆動軸70は図示しない駆動
源によつて駆動される。
駆動軸70にはプーリ74が固定され、ローラ
69には外周面にゴム25aを張付けて成る剥離
ローラ25が回転自在に装着される。この剥離ロ
ーラ25にはプーリ部75が形成されており、プ
ーリ74およびプーリ部75間には仮想線で示す
タイミングベルト76がかけわたされる。それに
よつて、剥離ローラ24との間に複写紙を挾持す
る剥離ローラ25の周速が複写紙の搬送速度に等
しくされるとともに、搬送ベルト26の速度が剥
離ローラ24,25の周速よりもわずかに早くさ
れる。そのようにすることによつて、複写紙にし
わやたるみが生じることが防止される。
第10図を参照して枠体62内には、各搬送ベ
ルト26間で上方に開口した複数の吸引孔77を
有する吸引箱78が設けられており、この吸引箱
78には図示しない誘引送風機が着脱自在に連結
される。この吸引箱78内に吸引孔77から空気
を吸込むことによつて、複写紙が搬送ベルト26
上にぴつたりと密接される。
ローラ69には、その軸線方向に間隔をあけて
合成樹脂から成る分離ローラ79が同心に装着さ
れる。
第10図の仮想線で示す複写紙12aに接触す
る剥離ローラ25の外周面、分離ローラ79およ
び搬送ベルト26は電気絶縁性材料から成るの
で、複写紙12aは機体1と電気的に絶縁され
る。
第11図は本考案に係る支持手段73の正面図
であり、第12図は第11図の切断面線XII−XIIか
ら見た断面図である。支持手段73は、前側板3
0および後側板間にわたつて回転自在に枢支され
た水平な回転軸80と、この回転軸80の端部に
固定されたレバー81と、枠体62の複写紙搬送
方向上流側の部分に固着され下方に開放し複写紙
の搬送方向上流側に向けて斜め上方に彎曲して延
び案内溝82を備える合成樹脂製案内部材83
と、回転軸80に固定され前記案内溝82に嵌合
する突片84を備える嵌合部材85と、レバー8
1に水平な回転軸線を有して枢支された解除レバ
ー86と、前側板30に突設された係合片87
と、解除レバー86を係合片87に係合する方向
に付勢するねじりばね88とを含む。レバー81
には水平な支軸89が突設されており、この支軸
89に解除レバー86が回転自在に装着される。
係合片87は、回転軸80に関して案内部材83
と反対側で前側板30に突設される。解除レバー
86には、係合片87に係合する係合部90が形
成される。ねじりばね88は支軸89を外囲して
設けられ、その一端部はレバー81の複写紙搬送
方向下流側端部81aにかけられ、他端部は解除
レバー86の複写紙搬送方向上流側端部に形成さ
れた把持部86aに当接される。このねじりばね
88のばね力によつて、解除レバー86は支軸8
9のまわりに第11図の時計方向すなわち係合片
87に係合する方向に付勢されている。
枠体62は、駆動軸70によつて枢支されてお
り、枠体62および枠体62に装着された各部材
の自重によつて、駆動軸70のまわりに第9図の
時計方向に回動する力が働くが、第11図のごと
く嵌合部材85の突片84を案内溝82の上部に
位置させることによつて、枠体62はほぼ水平な
状態が維持される。複写紙の搬送路12で紙詰り
が生じたときに枠体62を下方に開放するには、
解除レバー86の把持部86aをつかんで解除レ
バー86を支軸89のまわりに矢符91の方向に
回動操作する。それによつてねじりばね88のば
ね力に抗して係合部90が係合片87から外れ
る。次いで把持部86aをレバー81の把持部8
1bに当接させた状態でレバー81を回転軸80
のまわりに矢符92の方向に回動操作する。応じ
て回転軸80を介して嵌合部材85が案内溝82
に案内されて矢符92の方向に回動され、突片8
4が案内溝82から外れる。それによつて枠体6
2の支持が外れ、枠体62は駆動軸70のまわり
に第9図の時計まわりに回動して下方に開放され
る。したがつて複写紙搬送路12で紙詰りしてい
る複写紙を容易に取出すことができる。
支持体10に装着された剥離ローラ24と枠体
62に装着された剥離ローラ25とは枠体62を
下方に回動しない限り当接されている。そのた
め、複写紙搬送路12に複写紙が紙詰りを生じて
も、枠体62を下方に回動して複写紙搬送路12
を開放しなければ、感光ドラム2を支持する支持
体10を機体1から引出すことができない。した
がつて、複写紙の紙詰りを生じた状態で感光ドラ
ム2を引出してその紙詰りした複写紙によつて感
光ドラム2に傷がつくことを防止することができ
る。また枠体62の上端部を支持体10の下部外
方位置にまで延設し、枠体62を下方に回動しな
ければ支持体10を引出すことができないように
してもよい。
枠体62の複写紙搬送方向上流側端部には、当
接片63が突設されており、枠体62の下方への
回動に応じて当接片63が支持部材52の当接部
61に当接し、当接部61が矢符93(第9図参
照)の方向に押圧される。再び第6図を参照し
て、当接片63が当接部61を押圧することによ
つて、支持部材52および下ガイド板22はばね
59のばね力に抗して支軸53のまわりに第6図
の反時計方向に回動される。上ガイド板21が、
その幅方向両端部の下面の一部が受部材54の係
止片57に当接するまで回動すると、上ガイド板
21はそれ以上の回動が阻止される。さらに、下
ガイド板22が第6図の反時計方向に回動される
ことにより、上ガイド板21および下ガイド板2
2間の間隔を広げることができ、紙詰りした複写
紙を容易に取出すことができる。
第13図は本考案に関連して設けられる剥離手
段95の平面図であり、第14図はその分解斜視
図である。剥離手段95は、支持体10に固定さ
れた合成樹脂製の固定部材96と、固定部材96
に軸支された水平なピン97と、ピン97に枢支
された支持部材98と、支持部材98に軸支され
た水平なピン99と、ピン99に枢支された剥離
爪23と、ピン99に枢支された剥離ローラ24
と、ピン99をピン97のまわりに第9図の時計
回り方向に付勢するねじりばね100と、剥離爪
23をピン99のまわりに第9図の反時計回り方
向に付勢するねじりばね101とを含む。ピン9
7,99は金属材料から成り、固定部材96、支
持部材98および剥離爪23は合成樹脂から成
る。
ピン97は支持部材98のボス部102を貫通
し、遊端部97aは剥離爪23の複写紙搬送方向
下流側の端部に形成された凹部104に係止され
る。ボス部102を外囲してねじりばね100が
設けられ、ねじりばね100の一端部は固定部材
96の係止部105の上面にかけられ、また他端
部は支持部材98を貫通するピン99の一端部上
面にかけられる。ピン99は剥離爪23を貫通
し、他端部には剥離ローラ24が枢支される。そ
のため、剥離ローラ24は、ねじりばね100の
ばね力によつて、下方の剥離ローラ25に向けて
付勢されている。
ピン99を外囲してねじりばね101が設けら
れ、ねじりばね101の一端部はピン97の下面
にかけられ、他端部は剥離爪23に突設された係
合突起106にかけられる。このねじりばね10
1のばね力によつて、剥離爪23はピン99のま
わりに第9図の反時計回り方向に付勢されてい
る。ただし、剥離爪23の凹部104にピン97
の端部97aが係止されているので、剥離爪23
の回動角範囲は、ピン97の遊端部97aに凹部
104の上面104aおよび下面104bが当接
する範囲に制限される。
複写紙が感光ドラム2の両端部における切欠き
部2aと剥離爪23との間に挾まれて紙詰りを起
した場合を想定する。前述のごとく枠体62を下
方に開放して剥離ローラ24,25の当接を外す
と、第15図の仮想線で示すように剥離爪23
が、ねじりばね100のばね力によつて、支持部
材98の当接部98aが係止部105の下面10
5aに当接するまで矢符120で示す時計方向に
回動される。また剥離爪23は、ねじりばね10
1のばね力によつて、凹部104の上面104a
がピン97に当接するまでピン99のまわりに矢
符121で示す反時計方向に回動されるが、全体
として切欠き部2aにおける感光ドラム2の周面
と剥離爪23との間隔δが広げられ、紙詰りした
複写紙を容易に取出すことができる。
本考案の他の実施例として搬送ベルト26に代
えて、複数のローラを並置して成る搬送手段であ
つてもよい。
以上のように本実施例によれば、複写紙搬送路
12内で複写紙の紙詰りが生じた場合、解除レバ
ー86を回動操作し、枠体62を下方に開放す
る。これによつて紙詰りを起こした複写紙を容易
に除去することができる。
さらに本実施例では、前記枠体62の下方への
開放動作によつて、枠体62の当接片63が支持
部材52の当接部61に当接し、支持部材52お
よび下ガイド板22は下方に回動する。このとき
下ガイド板22とばね56によつて結合されてい
る上ガイド板21は、ばね56のばね力によつて
下方に回動する。このとき上述したように上ガイ
ド板21および下ガイド板22の間の間隔が、第
6図示の間隔dより格段に広がることとなる。
このようにして上下のガイド板21,22によ
つて比較的狭隘に構成される前記間隔dの部分に
おいて紙詰りを発生した複写紙は、上ガイド板2
1の下方への回動動作によつて感光ドラム2から
強制的に剥離され、以後の除去操作が格段に容易
となる。
上述のごとく本考案によれば、下ガイド板の複
写紙搬送方向上流側の部分を回転自在に機体に枢
支し、上ガイド板は下ガイド板の回動変位に連動
して、下方に回動変位するようにし、枠体を複写
紙搬送方向下流側で回動自在に機体に枢支させる
ようにした。これにより、紙詰りが生じたときな
どには、下ガイド板を回動すると、上下のガイド
板が離反しつつ連動して下方に回動変位する。こ
のようにして、枠体と下ガイド板とを感光ドラム
から離間することができ、感光ドラムとの間に比
較的大きな空間を形成することができる。そのた
め紙詰りした複写紙を容易に取出すことができ
る。また複写紙は、上ガイド板によつて紙詰り発
生位置から強制的に移動され、以後の除去操作が
格段に容易となる。
また、下ガイド板の複写紙搬送方向上流側の部
分と、枠体の複写紙搬送方向下流側の部分とがそ
れぞれ回動自在に機体に枢支されているので、感
光ドラムとの間に所望の空間を形成するために要
する下ガイド板と枠体との角変位量が比較的小さ
くてすむ。したがつて機体の小形化が容易とな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は転写式静電複写機の主要部の構成を説
明するための簡略化した断面図、第2図は上ガイ
ド板17および下ガイド板18付近の簡略化した
正面図、第3図は第2図の平面図、第4図は第2
図の切断面線−から見た断面図、第5図は下
ガイド板18の平面図、第6図は本考案の一実施
例を示す上ガイド板21および下ガイド板22付
近の正面図、第7図は第6図の斜視図、第8図は
第7図の切断面線−から見た断面図、第9図
は本考案に係る枠体62付近の前側板30を省略
した正面図、第10図は剥離手段95を省略して
簡略化した第9図の平面図、第11図は本考案に
係る支持手段73の正面図、第12図は第11図
の切断面線XII−XIIから見た断面図、第13図は本
考案に関連して設けられる剥離手段95の平面
図、第14図は第13図の分解斜視図、第15図
は剥離爪23の回動状況を示す簡略化した正面図
である。 1……機体、2……感光ドラム、12……複写
紙搬送路、21……上ガイド板、22……下ガイ
ド板、27……転写領域、53……支軸、70…
…駆動軸。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 対を成す下ガイド板と上ガイド板との間を搬送
    された複写紙が、感光ドラムの転写領域を経て枠
    体に支持された搬送手段によつて複写紙搬送方向
    下流側へ搬送される転写式複写機において、 上記枠体は、感光ドラムよりも複写紙搬送方向
    下流側で回転自在に機体に枢支されるとともに、
    複写紙搬送方向上流側の部分を感光ドラムに近接
    させ、該枠体をほぼ水平状態に保持する支持手段
    によつて支持され、さらに複写紙搬送方向上流側
    の部分に係合部を有し、 上記下ガイド板は、その複写紙搬送方向上流側
    の部分が支軸まわりに回転自在に複写機の機体に
    枢支されるとともに、上記枠体の係合部に係合す
    る被係合部を有し、 上記上ガイド板は、回転可能に支持され、 上記支持手段の操作によつて枠体が下方に回動
    されたとき、枠体の係合部に前記下ガイド板の被
    係合部が当接し、下ガイド板は転写領域側で上ガ
    イド板から離反され、上ガイド板は下ガイド板の
    回動変位に連動して下方に回動変位するように構
    成されたことを特徴とする転写式静電複写機。
JP1979181555U 1979-12-29 1979-12-29 Expired JPH036920Y2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1979181555U JPH036920Y2 (ja) 1979-12-29 1979-12-29
EP80304719A EP0031726B1 (en) 1979-12-29 1980-12-23 Electrostatic copying apparatus
US06/220,721 US4386845A (en) 1979-12-29 1980-12-29 Electrostatic copying apparatus
US06/464,065 US4478506A (en) 1979-12-29 1983-02-04 Electrostatic copying apparatus having improved copy sheet transfer arrangement

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1979181555U JPH036920Y2 (ja) 1979-12-29 1979-12-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56102562U JPS56102562U (ja) 1981-08-11
JPH036920Y2 true JPH036920Y2 (ja) 1991-02-21

Family

ID=29691933

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1979181555U Expired JPH036920Y2 (ja) 1979-12-29 1979-12-29

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH036920Y2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0747394Y2 (ja) * 1990-01-06 1995-11-01 株式会社リコー 画像形成装置
JP6185897B2 (ja) * 2014-09-30 2017-08-23 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5015004Y2 (ja) * 1971-10-27 1975-05-10

Also Published As

Publication number Publication date
JPS56102562U (ja) 1981-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2649026B2 (ja) 用紙搬送装置
JPS59133145A (ja) シ−ト搬送装置
JPS6352378B2 (ja)
US4017169A (en) Copy paper transporting unit for use in electro-photographic copying apparatus
JPS6212512B2 (ja)
JPH036920Y2 (ja)
JP2774577B2 (ja) 電子写真式画像形成装置
JPS6141097Y2 (ja)
JPH0459634B2 (ja)
JPS62173483A (ja) 転写紙分離ガイド装置
JPH0546948B2 (ja)
JPS63139850A (ja) 記録装置
JPH09292747A (ja) 画像形成装置のジャム処理機構
JPH023500B2 (ja)
JP2677673B2 (ja) 用紙検知機構
JPH0333723Y2 (ja)
JPH0747394Y2 (ja) 画像形成装置
JPH06107345A (ja) 給紙装置
JPS61296372A (ja) 画像形成装置
JP3654396B2 (ja) 記録媒体搬送装置
JPH04364Y2 (ja)
JPS60258566A (ja) 複写機
JPH0124045Y2 (ja)
JPS5835567A (ja) 転写材分離装置
JPH07333931A (ja) 画像形成装置